JPH0552109A - エンジンのブリーザ構造 - Google Patents
エンジンのブリーザ構造Info
- Publication number
- JPH0552109A JPH0552109A JP21219491A JP21219491A JPH0552109A JP H0552109 A JPH0552109 A JP H0552109A JP 21219491 A JP21219491 A JP 21219491A JP 21219491 A JP21219491 A JP 21219491A JP H0552109 A JPH0552109 A JP H0552109A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- breather
- wall
- press
- engine case
- Prior art date
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- Granted
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、エンジンケース内壁に圧入さ
れる圧入部品を、抜脱しないように保持することのでき
るエンジンのブリーザ構造を提供することにある。 【構成】本発明に係るエンジンのブリーザ構造は、ブリ
ーザプレート１９に、エンジンケース２の内壁３に近接
するリテーナ部３１および３２を設け、このリテーナ部
３１，３２を、内壁３に圧入された圧入部品であるベア
リング６やプラグ２９に当接させたものである。
れる圧入部品を、抜脱しないように保持することのでき
るエンジンのブリーザ構造を提供することにある。 【構成】本発明に係るエンジンのブリーザ構造は、ブリ
ーザプレート１９に、エンジンケース２の内壁３に近接
するリテーナ部３１および３２を設け、このリテーナ部
３１，３２を、内壁３に圧入された圧入部品であるベア
リング６やプラグ２９に当接させたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのブリーザ構
造に関する。
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンのエンジンケース内壁には、ベ
アリングやオイル通路のプラグ（盲栓）等の圧入部品が
圧入される。これら圧入部品の、それぞれの圧入部分近
傍には保持プレートがビス止めなどによって固定され、
各圧入部品が振動などで抜脱するのを防止している。
アリングやオイル通路のプラグ（盲栓）等の圧入部品が
圧入される。これら圧入部品の、それぞれの圧入部分近
傍には保持プレートがビス止めなどによって固定され、
各圧入部品が振動などで抜脱するのを防止している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに保持プレートをエンジンケースにビス止めして圧入
部品を保持する方法は、部品点数の増加となってエンジ
ンの組み立てに手間が掛かる上に、エンジンケースに専
用のネジ穴や保持プレートの回り止めボス等を設ける必
要があり、エンジンケースの加工コストが高くなってし
まう。
うに保持プレートをエンジンケースにビス止めして圧入
部品を保持する方法は、部品点数の増加となってエンジ
ンの組み立てに手間が掛かる上に、エンジンケースに専
用のネジ穴や保持プレートの回り止めボス等を設ける必
要があり、エンジンケースの加工コストが高くなってし
まう。
【０００４】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
ので、エンジンケース内壁に圧入される圧入部品を、抜
脱しないように保持することのできるエンジンのブリー
ザ構造を提供することを目的とする。
ので、エンジンケース内壁に圧入される圧入部品を、抜
脱しないように保持することのできるエンジンのブリー
ザ構造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るエンジンのブリーザ構造は、エンジン
ケースの内壁にブリーザプレートを固定し、上記内壁と
ブリーザプレートとの間をブリーザ室としたエンジンの
ブリーザ構造において、上記ブリーザプレートに、上記
内壁に近接するリテーナ部を設け、このリテーナ部を上
記内壁に圧入された圧入部品に当接させたものである。
め、本発明に係るエンジンのブリーザ構造は、エンジン
ケースの内壁にブリーザプレートを固定し、上記内壁と
ブリーザプレートとの間をブリーザ室としたエンジンの
ブリーザ構造において、上記ブリーザプレートに、上記
内壁に近接するリテーナ部を設け、このリテーナ部を上
記内壁に圧入された圧入部品に当接させたものである。
【０００６】
【作用】エンジンのブリーザ構造をこのように構成する
ことにより、圧入部品がブリーザプレートに形成された
リテーナ部で直接保持され、抜脱を防がれるので、専用
の保持プレートが不用になる。
ことにより、圧入部品がブリーザプレートに形成された
リテーナ部で直接保持され、抜脱を防がれるので、専用
の保持プレートが不用になる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図面を基に説
明する。
明する。
【０００８】図１は、本発明に係るエンジンのブリーザ
構造を適用した自動二輪車用のエンジン１の縦断面図で
あり、図２は図１のII−II線に沿う断面図である。
構造を適用した自動二輪車用のエンジン１の縦断面図で
あり、図２は図１のII−II線に沿う断面図である。
【０００９】このエンジン１のエンジンケース２内には
仕切り壁を兼ねて内壁３が設けられ、エンジンケース２
の内部はトランスミッション室４とクラッチ室５とに分
けられており、潤滑オイル０が溜められている。内壁３
にはベアリング６が圧入され、このベアリング６にはカ
ウンタシャフト７が回転自在に軸支される。
仕切り壁を兼ねて内壁３が設けられ、エンジンケース２
の内部はトランスミッション室４とクラッチ室５とに分
けられており、潤滑オイル０が溜められている。内壁３
にはベアリング６が圧入され、このベアリング６にはカ
ウンタシャフト７が回転自在に軸支される。
【００１０】上記クラッチ室５内で、カウンタシャフト
７に軸装されたクラッチ８には、プライマリドリブンギ
ヤ９およびオイルポンプ駆動ギヤ１１が回転一体に設け
られ、プライマリドリブンギヤ９はクランクシャフト１
２に回転一体のプライマリドライブギヤ１３に、またオ
イルポンプ駆動ギヤ１１はオイルポンプ１４のオイルポ
ンプギヤ１５にそれぞれ噛合している。
７に軸装されたクラッチ８には、プライマリドリブンギ
ヤ９およびオイルポンプ駆動ギヤ１１が回転一体に設け
られ、プライマリドリブンギヤ９はクランクシャフト１
２に回転一体のプライマリドライブギヤ１３に、またオ
イルポンプ駆動ギヤ１１はオイルポンプ１４のオイルポ
ンプギヤ１５にそれぞれ噛合している。
【００１１】プライマリドリブンギヤ９とオイルポンプ
駆動ギヤ１１の外径の差によりできるデッドスペース１
６には、ブリーザ室１７が備えられる。このブリーザ室
１７は内壁３と、内壁３にボルト１８などで固定され
る、例えば円弧状のブリーザプレート１９との間に形成
される。またブリーザ室１７の頂上部となるエンジンケ
ース２には、エンジンケース２の外部に継がるブリーザ
パイプ２１が設けられている。
駆動ギヤ１１の外径の差によりできるデッドスペース１
６には、ブリーザ室１７が備えられる。このブリーザ室
１７は内壁３と、内壁３にボルト１８などで固定され
る、例えば円弧状のブリーザプレート１９との間に形成
される。またブリーザ室１７の頂上部となるエンジンケ
ース２には、エンジンケース２の外部に継がるブリーザ
パイプ２１が設けられている。
【００１２】図３は、本発明の一実施例を示す、ブリー
ザプレート１９の側面図であり、図４，図５，図６は、
それぞれ図３のIV−IV線、Ｖ−Ｖ線、VI−VI線に沿う断
面図である。
ザプレート１９の側面図であり、図４，図５，図６は、
それぞれ図３のIV−IV線、Ｖ−Ｖ線、VI−VI線に沿う断
面図である。
【００１３】ブリーザプレート１９の外周部とエンジン
ケース２との間には、例えばゴム製のシールパッキン２
２が挾み込まれ、ブリーザ室１７の気密性を向上させて
いる。このシールパッキン２２は、例えば突起２３がブ
リーザプレート１９に差し込まれ、あらかじめ部組され
る。またシールパッキン２２がエンジンケース２に圧着
される前の断面は図７（ａ）に示す通りで、周部に凸部
２４が設けられており、この凸部２４がエンジンケース
２に圧着された際、凸部２４は図７（ｂ）に示すように
エンジンケース２とブリーザプレート１９との間の隙間
に入り込み、両部材２，１９間は確実にシールされる。
ケース２との間には、例えばゴム製のシールパッキン２
２が挾み込まれ、ブリーザ室１７の気密性を向上させて
いる。このシールパッキン２２は、例えば突起２３がブ
リーザプレート１９に差し込まれ、あらかじめ部組され
る。またシールパッキン２２がエンジンケース２に圧着
される前の断面は図７（ａ）に示す通りで、周部に凸部
２４が設けられており、この凸部２４がエンジンケース
２に圧着された際、凸部２４は図７（ｂ）に示すように
エンジンケース２とブリーザプレート１９との間の隙間
に入り込み、両部材２，１９間は確実にシールされる。
【００１４】ブリーザプレート１９には、２つの流入孔
２５，２６が上下に設けられている。エンジン１が作動
し、エンジンケース２内の潤滑オイル０がエンジンケー
ス２内に漏出するブローバイガスと混合してオルイミス
トガスとなり、エンジンケース２の内圧が高まった時、
このオイルミストガスは、図４中に矢印で示すように上
記流入孔２５，２６から同時にブリーザ室１７内に流入
し、渦流を起こしてブローバイガスと潤滑オイル０とに
分離され、ブローバイガスは前記ブリーザパイプ２１よ
りエンジンケース２外に放出されてエアクリーナ等に導
かれ、潤滑オイル０は図６に示すようにブリーザプレー
ト１９の前方下部のアウトレット２７よりエンジンケー
ス２の底部に流下する。
２５，２６が上下に設けられている。エンジン１が作動
し、エンジンケース２内の潤滑オイル０がエンジンケー
ス２内に漏出するブローバイガスと混合してオルイミス
トガスとなり、エンジンケース２の内圧が高まった時、
このオイルミストガスは、図４中に矢印で示すように上
記流入孔２５，２６から同時にブリーザ室１７内に流入
し、渦流を起こしてブローバイガスと潤滑オイル０とに
分離され、ブローバイガスは前記ブリーザパイプ２１よ
りエンジンケース２外に放出されてエアクリーナ等に導
かれ、潤滑オイル０は図６に示すようにブリーザプレー
ト１９の前方下部のアウトレット２７よりエンジンケー
ス２の底部に流下する。
【００１５】さて、図５および図６に示すように、内壁
３には前記ベアリング６およびエンジンケース２内に設
けられたオイル通路２８のプラグ（盲栓）２９が圧入部
品として圧入されている。
３には前記ベアリング６およびエンジンケース２内に設
けられたオイル通路２８のプラグ（盲栓）２９が圧入部
品として圧入されている。
【００１６】一方、ブリーザプレート１９の中心部は内
壁３に近接しており、この部分はカウンタシャフト７側
に延張されてリテーナ部３１となっている。このリテー
ナ部３１は上記ベアリング６の外周部をほぼ半周覆う形
となっていて、リテーナ部３１に隣接するボルト１８
ａ，１８ｂが締結されることによってリテーナ部３１は
ベアリング６に当接する。
壁３に近接しており、この部分はカウンタシャフト７側
に延張されてリテーナ部３１となっている。このリテー
ナ部３１は上記ベアリング６の外周部をほぼ半周覆う形
となっていて、リテーナ部３１に隣接するボルト１８
ａ，１８ｂが締結されることによってリテーナ部３１は
ベアリング６に当接する。
【００１７】また、ブリーザプレート１９が上記プラグ
２９に対面する部分には、プレス加工等によって内壁３
に近接するリテーナ部３２が設けられており、このリテ
ーナ部３２に隣接するボルト１８ｃが締結されることに
よってリテーナ部３２はプラグ２９に当接するようにな
っている。
２９に対面する部分には、プレス加工等によって内壁３
に近接するリテーナ部３２が設けられており、このリテ
ーナ部３２に隣接するボルト１８ｃが締結されることに
よってリテーナ部３２はプラグ２９に当接するようにな
っている。
【００１８】こうしてベアリング６やプラグ２９等の圧
入部品は、エンジン１の振動などによってクラッチ室５
側へ抜脱するのを防がれる。
入部品は、エンジン１の振動などによってクラッチ室５
側へ抜脱するのを防がれる。
【００１９】このため、圧入部品６や２９を保持するた
めに従来必要とされていた保持プレートは不要となり、
部品点数が減少してエンジンの組み立てが簡略化され
る。
めに従来必要とされていた保持プレートは不要となり、
部品点数が減少してエンジンの組み立てが簡略化され
る。
【００２０】またリテーナ部３１および３２は、ブリー
ザプレート１９を固定するボルト１８ａ，１８ｂ，１８
ｃによってエンジンケース２に締め付けられるので、従
来用いられていた保持プレートを固定する専用のねじ穴
や回り止めボス等をエンジンケース２に設ける必要はな
く、エンジンケース２の加工コストが安くなる。
ザプレート１９を固定するボルト１８ａ，１８ｂ，１８
ｃによってエンジンケース２に締め付けられるので、従
来用いられていた保持プレートを固定する専用のねじ穴
や回り止めボス等をエンジンケース２に設ける必要はな
く、エンジンケース２の加工コストが安くなる。
【００２１】なお本発明は、エンジンケース２の内壁３
周辺に限らず、他の場所においても、ブリーザ室近傍に
圧入部品がある場合に応用できる。
周辺に限らず、他の場所においても、ブリーザ室近傍に
圧入部品がある場合に応用できる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエン
ジンのブリーザ構造は、エンジンケースの内壁にブリー
ザプレートを固定し、上記内壁とブリーザプレートとの
間をブリーザ室としたエンジンのブリーザ構造におい
て、上記ブリーザプレートに、上記内壁に近接するリテ
ーナ部を設け、このリテーナ部を、上記内壁に圧入され
た圧入部品に当接させたものである。
ジンのブリーザ構造は、エンジンケースの内壁にブリー
ザプレートを固定し、上記内壁とブリーザプレートとの
間をブリーザ室としたエンジンのブリーザ構造におい
て、上記ブリーザプレートに、上記内壁に近接するリテ
ーナ部を設け、このリテーナ部を、上記内壁に圧入され
た圧入部品に当接させたものである。
【００２３】したがって、エンジンケースの内壁に圧入
された圧入部品は、ブリーザプレートのリテーナ部によ
って直接保持され、エンジンの振動等によって抜脱する
のを防止される。このため、従来、各圧入部品の近傍に
設けられていた専用の保持プレートを省略することがで
き、部品点数の減少となってエンジンの組み立て作業が
簡略化される。
された圧入部品は、ブリーザプレートのリテーナ部によ
って直接保持され、エンジンの振動等によって抜脱する
のを防止される。このため、従来、各圧入部品の近傍に
設けられていた専用の保持プレートを省略することがで
き、部品点数の減少となってエンジンの組み立て作業が
簡略化される。
【００２４】また、同時に、従来用いられていた保持プ
レートを固定する専用のねじ穴や回り止めボス等も省略
されるため、エンジンケースの加工コストが安くなる。
レートを固定する専用のねじ穴や回り止めボス等も省略
されるため、エンジンケースの加工コストが安くなる。
【図１】本発明に係るエンジンのブリーザ構造を適用し
た自動二輪車用エンジンの縦断面図。
た自動二輪車用エンジンの縦断面図。
【図２】図１のII−II線に沿う断面図。
【図３】本発明の一実施例を示す、ブリーザプレートの
側面図。
側面図。
【図４】図３のIV−IV線に沿う断面図。
【図５】図３のＶ−Ｖ線に沿う断面図。
【図６】図３のVI−VI線に沿う断面図。
【図７】（ａ）はシールパッキンがエンジンケースに圧
着される前の断面を示す図で、（ｂ）は圧着後の断面を
示す図。
着される前の断面を示す図で、（ｂ）は圧着後の断面を
示す図。
１ エンジン ２ エンジンケース ３ 内壁 ６ ベアリング ７ カウンタシャフト １７ ブリーザ室 １９ ブリーザプレート ２１ ブリーザパイプ ２２ シールパッキン ２５，２６ 流入孔 ２７ アウトレット ２８ オイル通路 ２９ プラグ ３１，３２ リテーナ部
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジンケースの内壁にブリーザプレー
トを固定し、上記内壁とブリーザプレートとの間をブリ
ーザ室としたエンジンのブリーザ構造において、上記ブ
リーザプレートに、上記内壁に近接するリテーナ部を設
け、このリテーナ部を、上記内壁に圧入された圧入部品
に当接させたことを特徴とするエンジンのブリーザ構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3212194A JP3060628B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | エンジンのブリーザ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3212194A JP3060628B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | エンジンのブリーザ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0552109A true JPH0552109A (ja) | 1993-03-02 |
| JP3060628B2 JP3060628B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16618484
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3212194A Expired - Fee Related JP3060628B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | エンジンのブリーザ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3060628B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5775758B2 (ja) * | 2011-07-26 | 2015-09-09 | 本田技研工業株式会社 | 軸受部の潤滑構造 |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3212194A patent/JP3060628B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3060628B2 (ja) | 2000-07-10 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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