JPH0552046B2 - - Google Patents

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JPH0552046B2
JPH0552046B2 JP1117499A JP11749989A JPH0552046B2 JP H0552046 B2 JPH0552046 B2 JP H0552046B2 JP 1117499 A JP1117499 A JP 1117499A JP 11749989 A JP11749989 A JP 11749989A JP H0552046 B2 JPH0552046 B2 JP H0552046B2
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JP
Japan
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atm
magnet
hours
hot rolling
radially oriented
Prior art date
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Application number
JP1117499A
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English (en)
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JPH02297910A (ja
Inventor
Takaaki Yasumura
Yasutoshi Mizuno
Tomoyuki Hayashi
Kazuo Matsui
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
≪産業上の利用分野≫ 本発明は、モータのロータ等に使用されるラジ
アル配向磁石の製造方法に関する。 ≪従来の技術≫ 従来、ラジアル配向磁石は次のような方法で製
造されている。 (1) 磁性材料の粉状体(以下、磁粉)と、バイン
ダーとしての樹脂を混合し、この混合物を磁場
にてラジアル配向させながら加圧成形し、いわ
ゆるボンド磁石を製造する。 (2) 磁粉を磁場にてラジアル配向させながら加圧
成形し、Ar等の不活性ガス雰囲気中で、1000
℃以上の高温で、1〜数時間焼結し、いわゆる
焼結磁石を製造する。 (3) 磁性材料を溶融後、鋳型にて鋳造し、この鋳
造磁石をホツトプレスで押出し加工することに
よりラジアル配向させる。 ≪発明が解決しようとする課題≫ しかし、前記(1)〜(3)の方法においては、各々次
のような欠点がある。 (1)のボンド磁石の場合は、バインダーとしての
樹脂が磁気特性を大幅に低下させる。しかし、磁
石の機械的強度を保持させる上で、ある程度の量
のバインダーを使用しなければならない。 (2)の焼結磁石の場合は、1000℃以上の高温での
焼結の際に、収縮あるいは膨張が生じ、寸法精度
を高精度にすることが困難である。 (3)の鋳造磁石の場合は、ホツトプレス型の製作
が困難で、所望形状のものを製造することが困難
ないしは不可能である。また、この場合、結晶軸
と磁化方向との相対的な関係による異方性の問題
があり、所望のラジアル配向ができないこともあ
る。 さらにまた、(1)と(2)の場合は、上記の欠点の他
に、磁場の関係で大型のものを製造することがで
きない。 本発明は、以上の諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、磁気特性に優れ、
しかも高寸法精度を有し、かつ小型から大型まで
所望形状を有するラジアル方向磁石を容易に製造
することができる方法を提案するにある。 ≪課題を解決するための手段≫ 上記目的を達成するために、本発明はR−Fe
−B−A(R:Yを含む希土類金属のうち少なく
とも1種、A:Ga、Co、Cu、Alのうち少なくと
も1種)系鋳造合金を500〜1000℃で0.5〜2時間
加熱後、0.02〜2時間/mの速度で熱間圧延を行
つて配向させた後、プレスして円弧状にし、該円
弧状体を組合せてラジアル配向磁石とすることを
特徴とする。 ≪作用≫ 本発明ではR−Fe−B−A系鋳造合金を用い
るが、この鋳造合金であれば、下記の本発明にお
ける熱間圧延により異方化することができる。 なお、Rは3atm%未満では立方晶組織となつ
て異方化が困難となり、30atm%より多いと非磁
性のRリツチ相が多くなるため、3〜30atm%と
することが好ましい。 Bは2atm%未満であると高保磁力を発現でき
ず、28atm%より多いと微細なR−Fe−B−A相
を析出することができず保磁力を低下させるた
め、2〜28atm%とすることが好ましい。 Aは、Ga、Co、Cu、Alのうち少なくとも1種
であり、GaはiHcを増加させる作用を有し、
0.4atm%未満ではこの作用が発現せず、1.25atm
%より多いとBrが低下するため、0.4〜1.25atm
%とすることが好ましい。 Coは、キユーリー点を増加させる作用を有し、
0.2atm%未満であるとこの作用は発現しないが、
量が増すにつれて保磁力を低下させるため、
20atm%が上限である。 Cuは、加工異方性を向上させる作用を有し、
0.4atm%未満ではこの作用が生ぜず、3atm%よ
り多いとBrが低下するため、0.4〜3atm%とする
ことが好ましい。 Alは、保磁力を増大させる作用があり、
0.4atm%未満ではこの作用が発現しないが、量
が増すにつれて残留磁束密度を低下させるため、
3atm%が上限である。 Feは、残部を構成するものであり、上記のR、
B、Aの量によつて左右されるが、一般には、40
〜90atm%とすることが好ましい。 上記のR−Fe−B−A系鋳造合金は、温度500
〜1000℃で0.5〜2時間加熱後、速度0.02〜2時
間/mの熱間圧延が施工されて配向される。 この時、500℃未満、0.5時間未満の加熱では、
上記鋳造合金の再結晶化が生じないため、圧延が
できなくなり、1000℃より高温で、2時間より長
い加熱であると結晶粒が粗大化し、磁気特性が低
下する。 また、0.02時間/mより速いと鋳造合金が割れ
てしまい、2時間/mより遅くても配向度は変わ
らないため、磁気特性は変化せず、むしろ温度を
保持することが困難となり、加工がむずかしくな
る。 なお、この熱間圧延の際の加工率(鋳造合金の
圧延前の厚さt1と、圧延後の厚さt2とにおいて、
t1−t2/t1)は、余りに小さいと良好に配向せ
ず、逆に余り大きくても配向度が変わらず、磁気
特性に変化が見られないため、40〜90%程度とす
ることが好ましい。 本発明では、この熱間圧延後にプレス円弧状に
する。この円弧は、半円、1/3円、1/4円等適宜の
円弧状で良いが、半円より大きいとプレス型の製
作が困難になるのみならず、プレス加工性も低下
するため、半円以下の円弧状とすることが好まし
い。 このようにして成形された円弧状体を2個以上
組合せれば、ラジアル配向磁石を得ることができ
る。 ≪実施例≫ 実施例 1 Pr17Fe76B5Cu2の鋳造合金(厚さt1=20mm)1
を、800℃で1時間加熱後、第1図に示すように
800℃に加熱したロール2,2間を速度0.5時間/
mで通過させて厚さt2=4mmに熱間圧延した(加
工率t1−t2/t1=80%)。 これにより、熱間圧延前乱雑であつた鋳造合金
1中の磁気方向(図中の矢印)が、熱間圧延後の
鋳造合金1aの厚さ方向に均一に配向した。 次いで、第2図Aに示すように、熱間圧延後の
鋳造合金1aを半円形の凹部2を有するダイス3
(800℃)上に載置し、第2図Bに示すように、上
部からダイス4(800℃)をプレスして半円状に
成形した。 本例では、上記熱間圧延後直ちにプレスしたた
め、鋳造合金1aは十分高温となつており、プレ
スに先立つ鋳造合金1aの加熱は不要であつた
が、熱間圧延とプレスの間が長時間あるときは、
鋳造合金1aを800〜850℃程度に予め加熱してお
く。 上記プレスの後、第3図に示すように、半円形
鋳造合金1bの両端を削除し、寸法精度を確保し
た。 そして、第3図に示す半円形鋳造合金1bを2
個組合せて、第4図に示すようなラジアル配向磁
石1cを完成した。 このラジアル配向磁石の磁気特性を測定したと
ころ、iHc=9.2kOe、Br=12.3kG、(BH)max
=33.2kOeであつた。 実施例 2〜5 実施例1において、熱間圧延前の加熱温度・時
間を下表のようにする以外は、実施例1と全く同
様にしてラジアル配向磁石を製造し、磁気特性を
測定した。この結果を下表にまとめて示す。
【表】 上表から明らかなように、800℃、1hrが最適で
あつた。 なお、600℃、1hrでは、鋳造合金に若干の割れ
が発生して加工がやや困難になり、また変形能が
小さく配向が十分でないため、上表のようによう
にBrがやや低かつた。 1000℃、1hrでは、結晶粒が粗大化する傾向が
見られ、上表のようにBrがやや低かつた。 実施例 6〜8 実施例1において、熱間圧延の速度(すなわ
ち、ロール通過速度)を下表のようにする以外は
実施例1と全く同様にしてラジアル配向磁石を製
造し、磁気特性を測定した。この結果を下表にま
とめて示す。
【表】 なお、熱間圧延速度(ロール通過速度)が0.02
時間/mと速いと、変形能が小さいため配向がや
や不足気味で、上表のようにBrがやや低かつた。 逆に、0.5時間/mを超えても配向度が変わら
ないため、磁気特性は変化しなかつた。 実施例 9〜12 実施例1において、熱間圧延時の加工率を下表
のようにする以外は実施例1と全く同様にしてラ
ジアル配向磁石を製造し、磁気特性を測定した。 この結果を下表にまとめて示す。
【表】 上表から明らかなように、加工率が大きくなる
程、配向度が良好になるため、Brが増加した。 但し、加工率が90%を超えると、配向度に大き
な変化がなくなるため、Brは変わらなかつた。 ≪発明の効果≫ 以上詳述したように本発明に係る鋳造方法によ
れば、優れた磁気特性を有し、かつ寸法精度の高
いラジアル配向磁石を容易に製造することができ
る。 また、複雑形状のものを、小型から大型のもの
まで容易に製造することができる。 しかも、加工が簡単であり、鋳造、熱間圧延、
プレスのオンライン化が容易に行え、量産に適し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に係るラジアル配向磁
石の製造方法を工程順に示す説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 R−Fe−B−A(R:Yを含む希土類金属の
    うち少なくとも1種、A:Ga、Co、Cu、Alのう
    ち少なくとも1種)系鋳造合金を500〜1000℃で
    0.5〜2時間加熱後、0.02〜2時間/mの速度で
    熱間圧延を行つて配向させた後、プレスして円弧
    状にし、該円弧状体を組合せてラジアル配向磁石
    とすることを特徴とするラジアル配向磁石の製造
    方法。
JP11749989A 1989-05-12 1989-05-12 ラジアル配向磁石の製造方法 Granted JPH02297910A (ja)

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WO1992020081A1 (en) * 1991-04-25 1992-11-12 Seiko Epson Corporation Method of producing a rare earth permanent magnet
DE102016220654B4 (de) 2015-10-30 2023-09-28 GM Global Technology Operations LLC Verfahren zur herstellung eines nicht-planaren magneten
JP7155971B2 (ja) * 2018-12-05 2022-10-19 大同特殊鋼株式会社 円弧状永久磁石およびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286515A (ja) * 1987-05-19 1988-11-24 Seiko Epson Corp 永久磁石の製造方法
JPH02252222A (ja) * 1989-03-25 1990-10-11 Seiko Epson Corp 永久磁石の製造方法

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