JPH0551790B2 - - Google Patents

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JPH0551790B2
JPH0551790B2 JP61236559A JP23655986A JPH0551790B2 JP H0551790 B2 JPH0551790 B2 JP H0551790B2 JP 61236559 A JP61236559 A JP 61236559A JP 23655986 A JP23655986 A JP 23655986A JP H0551790 B2 JPH0551790 B2 JP H0551790B2
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JP
Japan
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rotating shaft
armature
fitted
bearing
plunger
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JP61236559A
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Inventor
Shuzo Isozumi
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to PCT/JP1987/000730 priority patent/WO1988002568A1/ja
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Priority to KR1019880700216A priority patent/KR910002121B1/ko
Publication of JPS6390666A publication Critical patent/JPS6390666A/ja
Publication of JPH0551790B2 publication Critical patent/JPH0551790B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車のエンジン等に使用される
エンジン用スタータ、特に遊星歯車減速装置を内
蔵するものゝ改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、遊星歯車減速装置を内蔵したこの種のス
タータの一例として、第2図に示すようなものが
あつた。同図において、100は直流電動機の電
機子であり、以下に述べる要素から構成されてい
る。101は電機子コア、102は中間部に電機
子コア101を設けた電機子回転軸で、電機子1
00の後部にコンミテータ103が嵌着される。
このコンミテータ103には電機子コア101に
巻かれている電機子コイル104が接続されてい
る。
105はコンミテータ103に接触するブラシ
及び保持器で、ボルト106によつてリアブラケ
ツト107に結合されている。108は電機子回
転軸102をその後方端部で軸承する軸受であ
り、リアブラケツト107の凹部に嵌合されてい
る。109は直流電動機のヨークで、電機子10
0に界磁を発生させる複数個の永久磁石109a
を内周面上に固設しており、そのヨーク109端
面には遊星歯車減速装置を構成する内歯歯車11
0を嵌合したフロントブラケツト111が図示の
如く装着されている。電機子回転軸102の前端
部には平歯車112が形成され、これと内歯歯車
110の両方に複数の遊星歯車113が噛合して
いる。114はこの遊星歯車113の内周面に嵌
着される軸受であり、支持ピン115によつて軸
承される。116は、この支持ピン115を固着
するフランジであり、遊星歯車減速装置の腕を構
成しており、出力回転軸117が固着される。1
18は上記内歯歯車110の突起内周面に嵌着さ
れるスリーブベアリングであり、出力回転軸11
7を軸承している。119は出力回転軸117の
後部内周面凹所に嵌着されたスリーブベアリング
であり、上記電機子回転軸102の前端部を軸承
している。120は電機子回転軸102及び出力
回転軸117の両端部間に配設された鋼球でスラ
ストを授受する機能を有している 121は出力回転軸117の中間部の外周に形
成されたヘリカルスプライン歯で、オーバランニ
ングクラツチ122が前後摺動可能にスプライン
嵌合されている。123はオーバランニングクラ
ツチ122に結合されているピニオン124の軸
方向移動量を規制する出力軸117の前端部に設
けられたストツパであり、125は出力回転軸1
17を前端部で軸承するスリーブベアリングで、
フロントブラケツト111の前端部内面に嵌着さ
れる。126は、プラスチツク樹脂によつて成形
された中間部に回転軸126aを有するレバー
で、電磁スイツチ127のプランジヤ128とオ
ーバランニングクラツチ122の外周部に各端部
を図示の如く嵌合される。129は可動接点で、
絶縁体130を介してロツド131に取りつけら
れ、ロツド131は前後摺動可能な様にコア13
2に挿入されている。133は固定接点で、ナツ
ト134によつて、絶縁体であるキヤツプ135
に固定されている。136はプランジヤ128を
付勢する励磁コイルで、プラスチツク樹脂で成形
されたボビン137に巻装され、ケース138に
内蔵されている。139はリードワイヤで、固定
接点133とブラシ及び保持器105のブラシと
を接続している。
次に動作について説明する。図示しないスター
タスイツチを閉成することによつて電磁スイツチ
127の励磁コイル136が通電され、プランジ
ヤ128が付勢されて後方に移動してロツド13
1を後方に押し、可動接点129と固定接点13
3とを当接させる。これにより、固定接点133
からリードワイヤ139を介してブラシ及び保持
器105を通じて電機子100に給電が行なわ
れ、電機子100が回転力を発生する。電機子1
00の回転は平歯車112から遊星歯車113に
伝達され、遊星歯車減速機構により減速されてオ
ーバランニングクラツチ122に伝達される。こ
の時にオーバランニングクラツチ122と係合し
ているピニオン124は回転駆動される。
一方、上記のように付勢されたプランジヤ12
8の力は、レバー126を回転軸126aを回転
中心として反時計回り方向に回転させ、オーバラ
ンニングクラツチ122をピニオン124と共に
前方に軸線に沿つて摺動させる。これによつて、
ピニオン124は、例えば図示しないエンジンの
クランク軸に取付けられたフライホイールに固設
されたリングギヤと噛合する。
エンジンの始動後においては、ピニオン124
に対するエンジンの回転作用によりオーバランニ
ングクラツチ122がピニオン124から離脱
し、ピニオン124のみが空転する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のエンジン用スタータは以上のように構成
されているので、電磁スイツチと直流電動機本体
は並列軸構成されており、エンジンに装着される
場合、電磁スイツチのスペースをエンジン又はエ
ンジン部を除いた車両側で確保する事が必要で、
車両等におけるエンジンレイアウトの制約を招く
等の問題点があり、又、フロントブラケツトの先
端部がエンジンミツシヨンハウジング内の例えば
フライホイールとの干渉を避けるため、フライホ
イールの形状が限定されるなどの問題点があつ
た。
この発明は、上記問題点を解消するためになさ
れたもので、電磁スイツチと電動機が直列軸化か
つコンパクトに構成され、さらに出力回転軸の軸
承をピニオンから見ると片持ち構成とすることが
可能となり、装着性に優れたエンジン用スタータ
を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るエンジン用スタータは、管状の
電機子回転軸を有する電動機、電動機の回転力を
伝達する遊星歯車機構とオーバランニングクラツ
チと出力回転軸とピニオンとを有し、エンジン始
動時に電動機の回転力をオーバランニングクラツ
チインナー内周にスプライン嵌合された出力回転
軸に設けたピニオンを通してエンジン側に伝達す
るピニオン機構およびスタータスイツチのオン時
に発生した電磁力により出力回転軸を前方に移動
させるためのスラスト力を出力回転軸に与えると
共に移動接点と固定接点を有するスイツチをオン
して電動機を通電状態にする電磁スイツチの各軸
部を直列的に配設したエンジン用スタータであつ
て、管状の電機子回転軸の内周面に出力回転軸を
軸承するスリーブベアリングを設け、電動機のリ
アブラケツトがプラスチツク成型され、リアブラ
ケツトの内側に電機子回転軸の後部を軸承する軸
受が嵌着される嵌合部を設けると共にリアブラケ
ツトに固定接点を設けるようにしたものである。
〔作用〕
この発明におけるエンジン用スタータは、電機
子回転軸、出力回転軸及び電磁スイツチの軸部が
一軸上に直列化され、また、エンジンに取付ける
時に邪魔となるフロントブラケツトの先端が不要
となり、リアブラケツトの内側の軸受用嵌合部に
よりこの軸受用凹部に嵌着された軸受で電機子回
転軸を軸承して回転可能とし、リアブラケツトに
固定設点を設けリアブラケツトの部分を軸受用及
びスイツチ用に十分活用する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。
第1図において、前とは該当構成要素の右側
を、後とはその左側を各々示し、1は直流電動機
の電機子であり、以下に述べる要素から構成され
ている。2は電機子コア、3は中間部に電機子コ
ア2が取付けられ管孔3aを有する管状の電機子
回転軸で、延長面がその軸線と所定の角度で交わ
る例えば直交する平面状のブラシ接触面4aを有
するフエイス形コンミテータ4がその後端部に嵌
着され、このフエイス形コンミテータ4には電機
子コア2に巻かれている電機子コイル5が適宜に
接続されている。
6はブラシで、その後側に配置されたバネ6a
により前方に付勢され、ブラシ先端がブラシ接触
面4aに圧接される。7はプラスチツク成型され
た直流電動機用リアブラケツトで、ブラシ6を前
後移動自在に収容し中心軸線の回りにこの軸線と
並列に設けられた複数のホルダ用孔7aとこのホ
ルダ用孔7aよりさらにその軸線側で後端部から
前方に形成された凹部7bとを有する。また、リ
アブラケツト7は、凹部7bの底面中央部に軸線
方向である前後方向に軸用貫通孔7cとこの軸用
貫通孔7cの前端部であるリアブラケツト7の前
部に設けられた軸受用凹部7dとを有する。さら
に、リアブラケツト7は凹部7bの内周面からホ
ルダ用孔7aに通じる凹部7bの孔7eと凹部7
bの内周面に設けられた凹部7bの凹部7fとこ
の凹部7fからホルダ用孔7aのないリアブラケ
ツト7の部分をホルダ用孔7aに対して例えば直
交する如く設けられた螺用貫通孔7gを有する。
8は電機子回転軸3の後方最端部を軸承する軸受
で、軸受用凹部7dに嵌着されている。
9は後部端面をリアブラケツト7の前部端面に
衝合している直流電動機のヨークで、電機子1に
界磁を発生させる複数個の永久磁石9aを内周面
上に固設しており、前部端面の段差状の外縁には
遊星歯車装置を構成する内歯歯車10aを創設し
たフロントブラケツト10が図示の如くそれの段
差状の後部端縁を利用して装着される。
このフロントブラケツト10は、後部から前部
の方向に内側に形成されている複数の段状凹部に
より孔径が小さくなつており、後部内周面に形成
された内歯歯車10aと内側中間部に形成された
軸受用凹部10bと前部の小径孔10cと後端面
から前方に形成された螺孔10dとを有してい
る。11は電機子回転軸3の前端部の外周囲に形
成された太陽歯車としての平歯車、12は遊星歯
車で、平歯車11および内歯歯車10a間でそれ
ら両方に噛合している。13は遊星歯車12の内
周面に嵌着される軸受、14は軸受13を支承す
る支持ピン、15は従来と同様のオーバランニン
グクラツチ機構を有するオーバランニングクラツ
チで、軸線に近い位置の内周面に設けたヘリカル
スプライン歯15aとこの前方にこの内径より孔
径を小さくする内突起5bとを有するオーバラン
ニングクラツチインナー15Aとこれに係合又は
離脱することが可能であり、後部で支持ピン14
を固着しているオーバランニングクラツチアウタ
ー15Bとオーバランニングクラツチインナー1
5Aとオーバランニングクラツチアウター15B
間に配置されたローラ15C等から構成されてい
る。16はオーバランニングクラツチインナー1
5Aに嵌着されラジアル荷重を支承する軸受で、
フロントブラケツト10の凹部10bに嵌合され
る。17は後部端面に凹部17aを有する出力回
転軸で、中間部に電機子回転軸3の前端口の管内
径より大きい径を有するスプライン嵌合歯18が
形成されており、ヘリカルスプライン歯15aで
前後摺動可能にスプライン嵌合されている。19
はスプライン嵌合歯18の歯元より出力回転軸1
7の軸線に近いその前方側面と内突起15bの後
方端面との間に介在するバネで、出力回転軸17
を常時後方に付勢している。0は出力回転軸17
の前端部に形成されているストレートスプライン
21に嵌合されたピニオン、22は出力回転軸1
7の前端部に設けられたストツパで、ピニオン2
0の後部の凹部と出力回転軸17の段差間に介在
するバネにより前方に付勢されているピニオン2
0を出力回転軸17に係止させるためのものであ
る。
23は電機子回転軸3の管孔3aの内周面に嵌
着され、管孔3aの前端口から挿入された出力回
転軸17の後部を軸承し、出力回転軸17の前後
方向の直線運動及び回転運動を可能にしているス
リーブベアリング、24はヨーク9の前端中央部
にある軸受用孔に嵌着されている軸受で、電機子
コア2取付部と平歯車11との間で電機子回転軸
3を軸承している。
25は電機子1を有する直流電動機の後方に直
結された電磁スイツチで、励磁時に電機子1に給
電を行なうためのスイツチ機構と同じく出力回転
軸17にスラスト力を力与える機構とを有し、以
下に述べる要素から構成されている。26は前端
側に開口を有するケースで、前端面をリアブラケ
ツト7の後端面に突当てた状態となつている。2
7はケース26の前部にリアブラケツト7より外
方に突出し前後方向にボルト孔を有するヒレ部、
28はヒレ部27の孔に挿通され螺孔10dに螺
合し、ケース26を直流電動機に締結してリアブ
ラケツト7に結合させるボルトである。29は励
磁コイル30が巻回され、巻孔を前後方向に向け
てケース26内に収容されたボビンである。31
は強磁性体から成るプランジヤで、後部が中空部
31aを有しケース26内でボビン29の巻孔に
移動可能に遊嵌され、前部が中空部31aにつな
がる孔を前後方向に有するプランジヤ管部31b
となつている。32はケース26の開口部の内周
面に嵌合して段差でボビン29を固定し、中空部
に軸受用孔32aを有するコア、33はコア32
の後端面とプランジヤ31の後部の前側段差との
間に介在するバネで、プランジヤ31を後方に付
勢している。34はコア32の軸受用孔32aに
嵌着された軸受で、プランジヤ管部31bを前後
方向に運動可能に軸承している。
35は縦断面がT字形のプランジヤロツドで、
後端部が中空部31a内に配置され、中空部31
a内で後方に配置されたバネ36Aにより後端面
が前方に押されて付勢される。それの後端部から
前方部分がロツド状で、プランジヤ管部31bを
貫通して軸用貫通孔7cを通り、さらに、電機子
回転軸3にその後端口から挿入され、電機子回転
軸3の後端部の管孔3aに嵌着された軸受36B
にて軸承される。このプランジヤロツド35の前
端面は、凹部17aに接触している鋼球37に常
時当接している。
38は凹部7bとコア32との間の空間内にあ
るプランジヤ管部31bの前端部の外周面上に装
着された絶縁体で、前側の縁に段差を有してい
る。39は嵌着孔を有する可動接点で、絶縁体3
8のその段差部に嵌着している。
40はL字形の固定接点で、凹部7bに内設さ
れてその一辺が可動接点39と対向配置される。
41は固定接点40の一辺に他の一辺とは逆側に
結合された螺で、螺用貫通孔7gを通つてリアブ
ラケツト7の外部に突出され、この突出部分にナ
ツト42を螺合させる。これにより、外部端子が
構成されると共に固定接点40がリアブラケツト
7に固定化される。
なお、固定接点40の内で図示しない直流電源
に接続されるものを除き残りは側ブラシ6に図
示しないリードワイヤで接続され、また、側ブ
ラシ6は図示しないリードワイヤで接地されてい
る。また、上記直流電源の側端子は、図示しな
いリードワイヤでナツト42の締結により外部か
ら上記接続関係のない固定接点40に接続されて
いる。さらに、上記直流電源は図示しないスター
タスイツチを介して励磁コイル30に接続されて
いる。
次に、この発明の一実施例の動作について説明
する。
上記スタータスイツチが開成されている状態の
時には、励磁コイル30は非通電状態であるので
励磁せず、プランジヤ31にかかる力はバネ33
の力のみである。このバネ33による後方への付
勢によりプランジヤ31及びプランジヤロツド3
5は、移動範囲の内で後方に位置付けされてい
る。よつて、出力回転軸17は、電磁スイツチ2
5からスラスト力を受けず、バネ19による後方
への付勢を受けて電機子回転軸3の前端面とスプ
ライン嵌合歯18の後側面とが衝合する図の位置
迄後方に位置決めされる。また、この時には、可
動接点39は、固定接点40と離れているので固
定接点40が浮いた状態となり上記直流電源から
電機子1へ給電が行なわれず、電機子1は停止し
ている。
上記スタータスイツチを閉成することによつて
励磁コイル30が通電されて励磁し、この励磁に
よる電磁力でプランジヤ31が前方に付勢されて
移動する。この移動により可動接点39も前方に
移動して可動接点39が固定接点40に接触す
る。この接触により固定接点40同士が可動接点
39を介して短絡され、上記直流電源からの電流
は、固定接点40を流れ、固定接点40に電気的
に結合しているブラシ6のブラシからフエイス形
コンミテータ4を流れ、さらに電機子コイル5を
流れて接地側に至る。このような電機子1の通電
により発生した回転力は、平歯車11から遊星歯
車12へと伝達され、遊星歯車12の公転力とな
つてオーバランニングクラツチ15に伝達され
る。オーバランニングクラツチ15に伝達された
公転力は、ローラ15Cの作用によりオーバラン
ニングクラツチ15が係合しているのでスプライ
ン嵌合しているヘリカルスプライン歯15aから
スプライン嵌合歯18へと伝達される。これによ
つて出力回転軸17は、ピニオン20と共に一体
的に電機子1の回転に対して減速した形で回転す
る。
一方、上記のように前方に付勢されたプランジ
ヤ31がバネ36Aを介してプランジヤロツド3
5を前方に押して移動させるので出力回転軸17
は鋼球37を介してプランジヤロツド35から前
方へのスラスト力を受け、このスラスト力により
バネ19の力に抗してピニオン20と共に前方に
移動する。この時には、スプライン嵌合歯18
は、ヘリカルスプライン歯15aと嵌合しながら
前方に移動してその嵌合位置を変化させられる。
出力回転軸17の前方への移動により小径孔10
cから前方に突出されたピニオン20は、エンジ
ンに付設されたフライホイールの外周上のリング
ギヤと噛合する。よつて、電機子1の回転力は、
ピニオン機構により減速された形で上記リングギ
ヤに伝達され、上記エンジンを始動させる。
上記エンジンの始動直後では、上記エンジンの
回転力が上記リングギヤを介してピニオン20に
伝達されるのでピニオン20が出力回転軸17と
共に回転を早め、この回転によるローラ15Cの
作用によりオーバランニングクラツチ15が離脱
し、ピニオン20は出力回転軸17等と共に空転
する。
さらにこの始動後、上記スタータスイツチを開
成した時には、スタータは上記初期状態(図示の
状態)に戻る。
なお、上記実施例ではコンミテータとしてフエ
イス形コンミテータを使用した場合について説明
したが、従来型コンミテータであつても良い。
又、上記実施例では電機子回転軸と出力回転軸
の間に遊星歯車減速機構を備えたものについて説
明したが、出力回転軸の回転速度を減速する必要
がない場合は、遊星歯車減速機構が無くとも良
い。
又、上記実施例では、電動機の磁界を発生する
ものとして永久磁石を使用したもので説明してい
るが、磁極鉄心にコイルを巻装したものであつて
も同様の効果を奏する。
又、上記実施例では、固定接点40と側ブラ
シ6とをリードワイヤで接続したが、リードワイ
ヤを用いず、孔7eを通じた直接接触のみであつ
てもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、通電時にエ
ンジン始動用の回転力を発生する電動機、上記エ
ンジン始動時に上記電動機の回転力を上記エンジ
ンに出力回転軸の一端部に設けられたピニオンを
通じて伝達するピニオン機構およびスタータスイ
ツチのオン時に発生した電磁力により上記出力回
転軸をその回転軸線方向前方に移動させるための
スラスト力を上記出力回転軸に与えると共に移動
接点を固定接点とを有するスイツチをオンして上
記電動機を通電状態にする電磁スイツチの各軸部
を直列的に配設し、上記電動機の電機子回転軸を
管状とし、この管内周面に上記出力回転軸の後部
を軸承するスリーブベアリングを嵌着し、上記電
動機のリアブラケツトをプラスチツク成型し、上
記リアブラケツトの内側に上記電機子回転軸の後
部を軸承する軸受を嵌着する軸受嵌合部を設ける
と共に上記リアブラケツトに固定接点を設けるよ
うに構成したので、全長を短かく小型化できると
共に軽量化でき、極めて装着性に優れたものが得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるエンジン用
スタータの断面図、第2図は従来のエンジン用ス
タータの断面図である。 図において、1……電機子、3……電機子回転
軸、3a……管内、4……フエイス形コンミテー
タ、6……ブラシ、7……リアブラケツト、7a
……ホルダ用孔、7b……凹部、7d……軸受用
凹部、7e……凹部の孔、7f……凹部の凹部、
7g……螺用貫通孔、8……軸受、10……フロ
ントブラケツト、10a……内歯歯車、11……
太陽歯車、12……遊星歯車、15……オーバラ
ンニングクラツチ、15a……ヘリカルスプライ
ン歯、17……出力回転軸、18……スプライン
嵌合歯、19……バネ、20……ピニオン、23
……スリーブベアリング、25……電磁スイツ
チ、30……励磁コイル、31……プランジヤ、
31a……中空部、31b……プランジヤ管部、
33……バネ、35……プランジヤロツド、36
A……バネ、38……絶縁体、39……可動接
点、40……固定接点、42……ナツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 管状の電機子回転軸を有し、エンジン始動用
    の回転力を発生する電動機と、該電動機の回転力
    を伝達する遊星歯車機構と、該遊星歯車機構の公
    転力を受けるオーバランニングクラツチと、該オ
    ーバランニングクラツチのインナー内周にスプラ
    イン嵌合して軸線方向に移動可能に設けられ、前
    部にピニオンを設けた出力回転軸と、電磁力によ
    り移動体を前進させて上記出力回転軸を上記軸線
    方向に前進させ上記ピニオンをリングギアに噛合
    させると共に可動接点を固定接点に接触させて上
    記電動機をオンする電磁スイツチとを備え、上記
    電機子回転軸の管内に上記出力回転軸の後部と上
    記移動体の前部を互いに逆方向から挿入したエン
    ジン用スタータであつて、上記電機子回転軸の管
    内周面に上記出力回転軸の後部を軸承するスリー
    ブベアリングを嵌着し、上記電動機のリアブラケ
    ツトをプラスチツク成型し、上記リアブラケツト
    の内側に上記電機子回転軸の後端部を軸承する軸
    受が嵌着される軸受嵌合部を設けると共に上記リ
    アブラケツトに上記固定接点を設けたことを特徴
    とするエンジン用スタータ。 2 上記電機子回転軸の後部に嵌着されたコンミ
    テータをブラシ先端と接触する平面状の接触面を
    有するフエイス形コンミテータとし、上記リアブ
    ラケツトの軸受嵌合部の周りの上記リアブラケツ
    トの部分に上記ブラシを移動自在に収容したホル
    ダ用孔を設けたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のエンジン用スタータ。 3 上記移動体を、強磁性体から成り後部が中空
    で前部が上記中空につながり上記軸線方向である
    移動方向に孔を有するプランジヤと後端部が上記
    中空内に配置され上記中空内に後方配置されたバ
    ネにより前方に付勢され上記後端部から前方がロ
    ツド状になつているプランジヤロツドとから構成
    し、上記プランジヤの前部外周に絶縁体を介して
    上記可動接点を上記固定接点の接点面に相対する
    ように取付けたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載のエンジン用スタータ。
JP61236559A 1986-10-03 1986-10-03 エンジン用スタ−タ Granted JPS6390666A (ja)

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