JPH0528380Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0528380Y2
JPH0528380Y2 JP1986153451U JP15345186U JPH0528380Y2 JP H0528380 Y2 JPH0528380 Y2 JP H0528380Y2 JP 1986153451 U JP1986153451 U JP 1986153451U JP 15345186 U JP15345186 U JP 15345186U JP H0528380 Y2 JPH0528380 Y2 JP H0528380Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
armature
contact
engine
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986153451U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6360078U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986153451U priority Critical patent/JPH0528380Y2/ja
Priority to PCT/JP1987/000730 priority patent/WO1988002568A1/ja
Priority to US07/210,491 priority patent/US4881416A/en
Priority to KR1019880700216A priority patent/KR910002121B1/ko
Publication of JPS6360078U publication Critical patent/JPS6360078U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0528380Y2 publication Critical patent/JPH0528380Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車のエンジン等に使用される
エンジン用スタータ、特に遊星歯車減速装置を内
蔵するものの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、遊星歯車減速装置を内蔵したこの種のス
タータの一例として、第3図に示すようなものが
あつた。同図において、100は直流電動機の電
機子であり、以下に述べる要素から構成されてい
る。101は電機子コア、102は中間部に電機
子コア101を設けた電機子回転軸で、電機子1
00の後部にコンミテータ103が嵌着される。
このコンミテータ103には電機子コア101に
巻かれている電機子コイル104が接続されてい
る。105はコンミテータ103に接触するブラ
シ及び保持器で、ボルト106によつてリアブラ
ケツト107に結合されている。108は電機子
回転軸102をその後方端部で軸承する軸受であ
り、リアブラケツト107の凹部に嵌合されてい
る。109は直流電動機のヨークで、電機子10
0に界磁を発生させる複数個の永久磁石109a
を内周面上に固設しており、そのヨーク109端
面には遊星歯車減速装置を構成する内歯歯車11
0を嵌着したフロントブラケツト111が図示の
如く装着されている。電機子回転軸102の前端
部には平歯車112が形成され、これと内歯歯車
110の両方に複数の遊星歯車113が噛合して
いる。114はこの遊星歯車113の内周面に嵌
着される軸受であり、支持ピン115によつて軸
承される。116は、この支持ピン115を固着
するフランジであり、遊星歯車減速装置の腕を構
成しており、出力回転軸117が固着される。1
18は上記内歯歯車110の突起内周面に嵌着さ
れる。スリーブベアリングであり、出力回転軸1
17を軸承している。119は出力回転軸117
の後部内周面凹所に嵌着されたスリーブベアリン
グであり、上記電機子回転軸102の前端部を軸
承している。120は電機子回転軸102及び出
力回転軸117の両端部間に配置された鋼球でス
ラストを授受する機能を有している。121は出
力回転軸117の中間部の外周に形成されたヘリ
カルスプライン歯で、オーバランニングクラツチ
122が前後摺動可能にスプライン嵌合されてい
る。123はオーバランニングクラツチ122に
結合されているピニオン124の軸方向移動量を
規制する出力軸117の前端部に設けられたスト
ツパであり、125は出力回転軸117を前端部
で軸承するスリーブベアリングで、フロントブラ
ケツト111の前端部内面に嵌着される。126
は、プラスチツク樹脂によつて成形された中間部
に回転軸126aを有するレバーで、電磁スイツ
チ127のプランジヤ128とオーバランニング
クラツチ122の外周部に各端部を図示の如く嵌
合される。129は可動接点で、絶縁体130を
介してロツド131に取りつけられ、ロツド13
1は前後摺動可能な様にコア132に挿入されて
いる。133は固定接点で、ナツト134によつ
て、絶縁体であるキヤツプ135に固定されてい
る。136はプランジヤ128を付勢する励磁コ
イルで、プラスチツク樹脂で成形されたボビン1
37に巻装され、ケース138に内蔵されてい
る。139はリードワイヤで、固定接点133と
ブラシ及び保持器105のブラシとを接続してい
る。
次に動作について説明する。図示しないスター
タスイツチを閉成することによつて電磁スイツチ
127の励磁コイル136が通電され、プランジ
ヤ128が付勢されて後方に移動してロツド13
1を後方に押し、可動接点129と固定接点13
3とを当接させる。これにより、固定接点133
からリードワイヤ139を介してブラシ及び保持
器105を通じて電機子100に給電が行なわ
れ、電機子100が回転力を発生する。電機子1
00の回転は平歯車112から遊星歯車113に
伝達され、遊星歯車減速機構により減速されてオ
ーバランニングクラツチ122に伝達される。こ
の時にオーバランニングクラツチ122と係合し
ているピニオン124は回転駆動される。
一方、上記のように付勢されたプランジヤ12
8の力は、レバー126を回転軸126aを回転
中心として反時計回り方向に回動させ、オーバラ
ンニングクラツチ122をピニオン124と共に
前方に軸線に沿つて摺動させる。これによつて、
ピニオン124は、例えば図示しないエンジンの
クランク軸に取付けられたフライホイールに周設
されたリングギヤと噛合する。
エンジンの始動後においては、ピニオン124
に対するエンジンの回転作用によりオーバランニ
ングクラツチ122がピニオン124から離脱
し、ピニオン124のみが空転する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来のエンジン用スタータは以上のように構成
されているので、電磁スイツチと直流電動機は並
列軸構成されており、エンジンに装着される場
合、電磁スイツチのスペースをエンジン又はエン
ジン部を除いた車両側で確保する事が必要で、車
両におけるエンジンレイアウトの制約を招くなど
の問題点があつた。
この考案は、上記問題点を解消するためになさ
れたもので、電磁スイツチと電動機が直列軸化で
き且つ全長の短かい構成とすることができ、装着
性に優れ大容量接点を設けることができるエンジ
ン用スタータを得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係るエンジン用スタータは、管状の
電機子回転軸を有する電動機、エンジン始動時に
電動機の回転をピニオンを通してエンジン側に伝
達するピニオンを設けた出力回転軸およびスター
タスイツチのオン時に発生した電磁力により出力
回転軸を前方に移動させるためのスラスト力を出
力回転軸に与えると共に接点部が移動接点と固定
接点とから成るスイツチをオンして電動機を通電
状態にする電磁スイツチの各軸部を直列的に配設
し、電機子回転軸に嵌着されるフエイス形コンミ
テータに接触するブラシを中心軸線の周囲にて保
持するホルダ部を有すると共に電機子回転軸を軸
承する軸受が嵌着される軸受嵌合部を前部に有す
る電動機のリアブラケツトの少くともブラシを保
持するホルダ部をプラスチツク製にしたエンジン
用スタータであつて、リアブラケツトに後端部か
ら前方にかけて、前端部に開口を有する上記ホル
ダ部と上記軸受嵌合部とを避けて固定接点が内部
に配設される凹部を設け、凹部の空間内に固定接
点に相対して移動接点を配置するようにしたもの
である。
〔作用〕
この考案におけるエンジン用スタータは、凹部
に固定接点を設け、凹部の空間内に配置された移
動接点が、この凹部空間内で移動するので、リア
ブラケツトの凹部空間がスイツチ接点用に十分利
用され、直列軸化による全長の伸びを低減し、
又、この凹部の中心軸線に対して凹部の直角方向
の寸法を大きくとることができるので固定及び可
動接点を大きい接点面にすることができ、接点を
大容量にする。
また、ホルダ部と凹部の開口がリアブラケツト
の前後端部の互いに逆位置側にあるので、ホルダ
部に保持されたブラシの磨耗粉が凹部内に入ら
ず、凹部内の固定接点と移動接点との接点接触不
良を引き起こしたり、堆積することによつて電気
的リークを引き起こしたりしない。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。
第1図において、前とは該当構成要素の右側
を、後とはその左側を各々示し、1は直流電動機
の電機子であり、以下に述べる要素から構成され
ている。2は電機子コア、3は中間部に電機子コ
ア2が取付けられ管孔3aを有する管状の電機子
回転軸で、延長面がその軸線と所定の角度で交わ
る例えば直交するブラシ接触面4aを有するフエ
イス形コンミテータ4がその後端部に嵌着され、
このフエイス形コンミテータ4には電機子コア2
に巻かれている電機子コイル5が適宜に接続され
ている。
6はブラシで、その後側に配置されたバネ6a
により前方に付勢され、ブラシ先端がブラシ接触
面4aに圧接される。7はプラスチツク樹脂で成
型された直流電動機用リアブラケツトで、ブラシ
6を前後移動可能に収容し中心軸線の回りにこの
軸線に沿つて設けられ、前端部のみに開口を有す
る複数のホルダ用孔7aとそれを取り囲むホルダ
部と後端部から前方に形成された凹部7bとを有
する。また、リアブラケツト7は、凹部7bの底
面中央部に軸線方向である前後方向に軸用貫通孔
7cとこの軸用貫通孔7cの前端部に設けられた
軸受用凹部7dとを有する。さらに、リアブラケ
ツト7は凹部7bからホルダ用孔7aのないリア
ブラケツト7の部分をホルダ用孔7aに対して例
えば直交する如く設けられた螺用貫通孔7eを有
する。
8は電機子回転軸3の後方最端部を軸承する軸
受で、軸受用凹部7dに嵌着されている。9は後
部端面をリアブラケツト7の前部端面を衝合して
いる直流電動機のヨークで、電機子1に界磁を発
生させる複数個の永久磁石9aを内周面上に固設
しており、前部端面の段差上外縁には遊星歯車装
置を構成する内歯歯車10aを創設したフロント
ブラケツト10が図示の如くそれの段差状の後部
端縁を利用して装着される。
このフロントブラケツト10は、後部から前部
の方向に内側に形成されている複数の段状の凹部
により孔径が小さくなつており、後部内周面に形
成された内歯歯車10aと内側中間部に形成され
た軸受用凹部10bと前部の小径孔10cと後端
面から前方に形成された螺孔10dとを有してい
る。11は電機子回転軸3の前端部の外周囲に形
成された太陽歯車としての平歯車、12は遊星歯
車で、平歯車11および内歯歯車10a間でそれ
ら両方に噛合している。13は遊星歯車12の内
周面に嵌着される軸受、14は軸受13を支承す
る支持ピン、15は従来と同様のオーバランニン
グクラツチ機構を有するオーバランニングクラツ
チで、軸心に近い位置の内周面に設けたヘリカル
スプライン歯15aとこの前方にこの内径より孔
径を小さくする内突起15bとを有するオーバラ
ンニングクラツチインナー15Aとこれに係合又
は離脱することが可能であり、後部で支持ピン1
4を固着しているオーバランニングクラツチアウ
ター15Bとオーバランニングクラツチインナー
15Aとオーバランニングクラツチアウター15
B間に配置されたローラ15C等から構成されて
いる。16はオーバランニングクラツチインナー
15Aに嵌着されラジアル荷重を支承する軸受
で、フロントブラケツト10の凹部10bに嵌合
される。17は後部端面に凹部17aを有する出
力回転軸で、中間部に電機子回転軸3の前端口の
管内径より大きい径を有するスプライン嵌合歯1
8が形成されており、ヘリカルスプライン歯15
aで前後摺動可能にスプライン嵌合されている。
19はスプライン嵌合歯18の歯元より出力回転
軸17の軸線に近いその前方側面と内突起15b
の後方端面との間に介在するバネで、出力回転軸
17を常時後方に付勢している。20は出力回転
軸17の前端部に形成されているストレートスプ
ライン21に嵌合されたピニオン、22は出力回
転軸17の前端部に設けられたストツパで、ピニ
オン20の後部の凹部と出力回転軸17の段差間
に介在するバネにより前方に付勢されているピニ
オン20を出力回転軸17に係止させるためのも
のである。23は電機子回転軸3の管孔3aの内
周面に嵌着され、管孔3aの前端口から挿入され
た出力回転軸17の後部を軸承し、出力回転軸1
7の前後方向の直線運動及び回転運動を可能にし
ているスリーブベアリング、24はヨーク9の前
端中央部にある軸受孔に嵌着されている軸受で、
電機子コア2取付部と平歯車11との間で電機子
回転軸3を軸承している。
25は電機子1を有する直流電動機の後方に直
結された電磁スイツチで、励磁時に電機子1に給
電を行なうためのスイツチ機構と同じく出力回転
軸17にスラスト力を与える機構とを有し、以下
に述べる要素から構成されている。26は前端側
に開口を有するケースで、前端面をリアブラケツ
ト7の後端面に突当てた状態となつている。27
はケース26の前部にリアブラケツト7より外方
に突出し前後方向にボルト孔を有するヒレ部、2
8はヒレ部27の孔に挿入され螺孔10dに螺合
し、ケース26を直流電動機に締結してリアブラ
ケツト7に結合させるボルトである。29は励磁
コイル30が巻回され、巻孔を前後方向に向けて
ケース26内に収容されたボビンである。31は
強磁性体から成るプランジヤで、後部が中空部3
1aを有してケース26内でボビン29の巻孔に
移動可能に遊嵌され、前部が中空部31aにつな
がる孔を前後方向に有するプランジヤ管部31b
となつている。32はケース26の開口部の内周
面に嵌合して凹部7bの凹所空間を区切り段差で
ボビン29を固定し、中央部に軸受用孔32aを
有するコア、33はコア32の後端面とプランジ
ヤ31の後部の前側段差との間に介在するバネ
で、プランジヤ31を後方に付勢している。34
はコア32の軸受用孔32aに嵌着された軸受
で、プランジヤ管部31bを前後方向に運動可能
なように軸承している。
35は縦断面がT字形のプランジヤロツドで、
後端部が中空部31a内に配置され、中空部31
a内に配置されたバネ36Aにより後端面が前方
に押されて付勢される。それの後端部から前方部
分がロツド状で、プランジヤ管部31bを貫通し
て軸用貫通孔7cを通り、さらに、電機子回転軸
3にその後端口から挿入され、電機子回転軸3の
後端部の管孔3aに嵌着された軸受36Bにて軸
承される。このプランジャロツド35の前端面
は、凹部17aに接触している鋼球37に常時当
接している。
38は凹部7bの凹所空間内にあるプランジヤ
管部31bの前端部の外周面上に装着された絶縁
体で、前側の縁に段差を有している。39は嵌着
孔を有する可動接点で、絶縁体38の段差部に嵌
着し常に凹部7bの凹所空間内に配置されてい
る。
40はL字形の固定接点で、凹部7bに内設さ
れてその一辺が可動接点39と対向配置される。
41は固定接点の一辺に他の一辺とは逆側に結合
された螺で、螺用貫通孔7eを通つてリアブラケ
ツト7の外部に突出され、この突出部分にナツト
42を螺合させる。これにより、外部端子43が
構成されると共に固定接点40がリアブラケツト
7に固定化される。
第2図は、第1図に示したリアブラケツト7及
び固定接点40等の更に詳細な図面であり、第2
図Aは後方から見た背面図、第2図Bは第2図A
の断面図である。同図において、40a,40b
は固定接点40の各々を示し、42a,42bは
ナツト42の各々を示し、43aは固定接点40
aに結合した螺41aとナツト42aで構成され
るB端子、43bは固定接点40bに結合した螺
41bとナツト42bで構成されるM端子であ
る。B端子43aは、図示しないリードワイヤを
介して直流電源の側端子に接続され、M端子4
3bは、図示しないリードワイヤを介してホルダ
用孔7a内の側ブラシ6のブラシに接続され
る。なお、凹部7bは、2段円柱状の凹部に中心
軸線に対してその両側に矩形状の凹部を継ぎ足し
た形状をとつている。固定接点40は、その矩形
状の凹部に位置づけられている。なお、上記直流
電源には、第1図に示した励磁コイル30が図示
しないスタータスイツチを介して接続されてい
る。
次に、この考案の一実施例は動作について説明
する。上記スタータスイツチが開成されている状
態の時には、励磁コイル30は非通電状態である
ので励磁せず、プランジヤ31にかかる力はバネ
33の力のみである。このバネ33による後方へ
の付勢によりプランジヤ31及びプランジヤロツ
ド35は、移動範囲の内で後方に位置付けされて
いる。よつて、出力回転軸17は、電磁スイツチ
25からスラスト力を受けず、バネ19の後方へ
の付勢を受けて電機子回転軸3の前端面とスプラ
イン嵌合歯18の後側面とが衝合する図の位置迄
後方に位置決めされる。また、この時には、凹部
7bの空間内にある可動接点39は、両固定接点
40a,40bと離れているので固定接点40が
浮いた状態となり上記直流電源から電機子1へ給
電が行なわれず、電機子1は停止している。
上記スタータスイツチを閉成することによつて
励磁コイル30が通電されて励磁し、この励磁に
よる電磁力でプランジヤ31が前方に付勢されて
移動する。この移動により可動接点39も前方に
移動して可動接点39が両固定接点40a,40
bに接触する。この接触により両固定接点40
a,40b同士が可動接点39を介して短絡さ
れ、上記直流電源からの電流は、両固定接点40
a,40bを流れ、固定接点40bに電気的に結
合している。ブラシ6のブラシからフエイス形コ
ンミテータ4を流れ、さらに電機子コイル5を流
れて接地側に至る。このような電機子1の通電に
より発生した回転力は、平歯車11から遊星歯車
12へと伝達され、遊星歯車12の公転力となつ
てオーバランニングクラツチ15に伝達される。
オーバランニングクラツチ15に伝達された公転
力は、ローラ15cの作用によりオーバランニン
グクラツチ15が係合しているのでスプライン嵌
合しているヘリカルスプライン歯15aからスプ
ライン嵌合歯18へと伝達される。これによつて
出力回転軸17は、ピニオン20と共に一体的に
電機子1の回転に対して減速した形で回転する。
一方、上記のように前方に付勢されたプランジ
ヤ31がバネ36Aを介してプランジヤロツド3
5を前方に押して移動させるので出力回転軸17
は鋼球37を介してプランジヤロツド35から前
方へのスラスト力を受け、このスラスト力により
バネ19の力に抗してピニオン20と共に前方に
移動する。この時には、スプライン嵌合歯18
は、ヘリカルスプライン歯15aと嵌合しながら
前方に移動してその嵌合位置を変化させられる。
出力回転軸17の前方への移動により小径孔10
cから前方に突出されたピニオン20は、エンジ
ンに付設されたフライホイールの外周上のリング
ギヤと噛合する。よつて、電機子1の回転力は、
ピニオン機構により減速された形で上記リングギ
ヤに伝達され、上記エンジンを始動させる。
上記エンジンの始動直後では、上記エンジンの
回転力が上記リングギヤを介してピニオン20に
伝達されるのでピニオン20が出力回転軸17と
共に回転を早め、この回転によるローラ15cの
作用によりオーバランニングクラツチ15が離脱
し、ピニオン20は出力回転軸17等と共に空転
する。
さらにこの始動後、上記スタータスイツチを開
成した時には、スタータは上記初期状態(図示の
状態)に戻る。
なお、上記実施例ではリアブラケツト全体をプ
ラスチツク製としたもので説明したが、少くとも
ブラシを保持するホルダ部がプラスチツク製であ
れば良い。又、固定接点は絶縁体を介して少くと
もブラシを保持するホルダ部がプラスチツク製の
リアブラケツトに固定されたものであつても良
い。
又、上記実施例では電動機の界磁を発生するも
のとして永久磁石を使用したもので説明している
が磁極鉄心にコイルを巻装したものであつても良
い。又、上記実施例では電機子回転軸と出力回転
軸の間に遊星歯車減速機構を備えたもので説明し
ているが、出力回転軸の回転速度を減速する必要
がない場合は遊星歯車機構が無くとも良い。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば管状の電機子
回転軸を有する電動機の前後に上記電動機の回転
力をエンジン側に伝達するピニオンを設けた出力
回転軸と上記エンジンの始動時に出力回転軸にス
ラスト力を与えると共に上記電動機を通電させる
電磁スイツチを設け、上記各部の軸部を直列化
し、上記電機子回転軸の後端部に嵌着されるフエ
イス形コンミテータに接触するブラシを保持する
ホルダ部を有すると共に上記電機子回転軸用に軸
受嵌合部を前部に有する電動機のリアブラケツト
の少くともブラシを保持するホルダ部をプラスチ
ツク製にしたエンジン用スタータであつて、上記
リアブラケツトにその後端部から前方にかけて前
端部に開口を有する上記ホルダ部と上記軸受嵌合
部とを避け上記電磁スイツチの固定接点が内設さ
れる凹部を設け、この凹部の空間内に上記固定接
点に相対して移動接点を配置するように構成した
ので、上記リアブラケツトの凹部空間が電動機の
通電を入・切するスイツチ接点用に十分活用され
直列軸化に伴う全長の伸びが低減でき、凹部の寸
法を大きくとれ固定及び移動接点の接点面を大き
く大容量化できるものが得られる効果がある。
また、ホルダ部と凹部の各開口をリアブラケツ
トの前後端部の互いに逆位置となるように設けた
ので、ホルダ部によつて保持されるブラシの磨耗
粉が凹部に入ることがなく、接点接触不良やリー
クが発生しない効果があると共に電磁スイツチの
プランジヤのスムーズな摺動を妨げない効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるエンジン用
スタータの断面図、第2図Aはリアブラケツト及
び固定接点の背面図、第2図Bは第2図Aの断面
図、第3図は従来例によるエンジン用スタータの
断面図である。 図において、1……電機子、3……電機子回転
軸、3a……管内、4……フエイス形コンミテー
タ、6……ブラシ、7……リアブラケツト、7a
……ホルダ用孔、7b……凹部、7d……軸受用
凹部、7e……凹部の孔、7f……螺用貫通孔、
8……軸受、10……フロントブラケツト、10
a……内歯歯車、11……太陽歯車、12……遊
星歯車、15……オーバランニングクラツチ、1
5a……ヘリカルスプライン歯、17……出力回
転軸、18……スプライン嵌合歯、19……バ
ネ、20……ピニオン、23……スリーブベアリ
ング、25……電磁スイツチ、26……ケース、
26a……段差、30……励磁コイル、31……
プランジヤ、31a……中空部、31b……プラ
ンジヤ管部、32……コア、32a……凹部付
孔、33……バネ、34……軸受、35……プラ
ンジヤロツド、36A……中空部、36B……軸
受、37……鋼球、38……絶縁体、39……移
動接点、40……固定接点、41……螺、42…
…ナツト。なお、図中、同一符号は同一、又は相
当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管状の電機子回転軸を有し、通電によりエンジ
    ン始動用の回転力を発生する電動機と、上記エン
    ジン始動時にスラスト力を受けて回転軸線方向に
    沿つた前方に移動可能に設けられていると共に前
    端部に上記エンジン側の始動用リングギヤに噛合
    するピニオンを設けた出力回転軸と、スタータス
    イツチのオンにより通電され、該通電により発生
    した電磁力によつて上記スラスト力を与えるよう
    に移動体を前方に付勢し、接点部が固定接点及び
    上記移動体に装着された移動接点から成るスイツ
    チをオンして上記電動機を通電状態にする電磁ス
    イツチとを備え、上記電機子回転軸の管内に上記
    出力回転軸の後部と上記移動体のロツド状前部が
    互いに逆方向から挿入されており、上記電機子回
    転軸の後部に嵌着されたコンミテータをブラシ先
    端と接触する平面状の接触面を有するフエイス形
    コンミテータとし、上記ブラシを保持するホルダ
    部を有すると共に上記電機子回転軸を軸承する軸
    受が嵌着される軸受嵌合部を前部に有する上記電
    動機のリアブラケツトの少くとも上記ブラシを保
    持する上記ホルダ部をプラスチツク製としたエン
    ジン用スタータであつて、上記リアブラケツトに
    この後端部から前方にかけて、上記リアブラケツ
    トの前端部に開口を有する上記ホルダ部と上記軸
    受嵌合部を避け、上記固定接点が内設される凹部
    を設け、上記リアブラケツト凹部の空間内に上記
    固定接点に相対して上記移動接点を配置したこと
    を特徴とするエンジン用スタータ。
JP1986153451U 1986-10-03 1986-10-06 Expired - Lifetime JPH0528380Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986153451U JPH0528380Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06
PCT/JP1987/000730 WO1988002568A1 (en) 1986-10-03 1987-10-01 Starter for engines
US07/210,491 US4881416A (en) 1986-10-03 1987-10-01 Engine starter
KR1019880700216A KR910002121B1 (ko) 1986-10-03 1987-10-01 엔진용 스타터

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986153451U JPH0528380Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6360078U JPS6360078U (ja) 1988-04-21
JPH0528380Y2 true JPH0528380Y2 (ja) 1993-07-21

Family

ID=31072345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986153451U Expired - Lifetime JPH0528380Y2 (ja) 1986-10-03 1986-10-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0528380Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914504B2 (en) 2002-08-19 2005-07-05 Denso Corporation Electromagnetic switch for a starter

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5163411A (ja) * 1974-10-09 1976-06-01 Bosch Gmbh Robert Nainenkikanyoshidodendoki
JPS52147712A (en) * 1976-06-02 1977-12-08 Bosch Gmbh Robert Shifting device for internal combustion engine starter
JPS54120335A (en) * 1977-12-14 1979-09-18 Hoven Wilhelm Screw type propulsion drive starter

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5163411A (ja) * 1974-10-09 1976-06-01 Bosch Gmbh Robert Nainenkikanyoshidodendoki
JPS52147712A (en) * 1976-06-02 1977-12-08 Bosch Gmbh Robert Shifting device for internal combustion engine starter
JPS54120335A (en) * 1977-12-14 1979-09-18 Hoven Wilhelm Screw type propulsion drive starter

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914504B2 (en) 2002-08-19 2005-07-05 Denso Corporation Electromagnetic switch for a starter

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6360078U (ja) 1988-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910001057Y1 (ko) 엔진용 스타터장치
KR930000474B1 (ko) 시동 전동기
JPH0236944Y2 (ja)
KR920003824B1 (ko) 동축형 시동기
US4907464A (en) Coaxial starter
KR930004519B1 (ko) 엔진용 스타터
US4881416A (en) Engine starter
JPH02218865A (ja) 同軸形スタータ
JPS645971Y2 (ja)
KR910010192B1 (ko) 동축형 기동기
JPH0528380Y2 (ja)
KR920001944B1 (ko) 동축형 시동기
KR920005068Y1 (ko) 동축형 스타터장치
JPH0551790B2 (ja)
JPH063189Y2 (ja) 同軸形スタータ
JPH01208564A (ja) 同軸形スタータ
JP3663691B2 (ja) 出力軸摺動型スタータ
JPH0528385Y2 (ja)
JPH02230956A (ja) 始動電動機
JPH0537017Y2 (ja)
JP3010872B2 (ja) スタータのブレーキ装置
JPH0647981B2 (ja) 同軸形スタータ
JPH0787682B2 (ja) 同軸形スタータ装置
KR930001168B1 (ko) 동축형 스타터
JPH04303175A (ja) 中間歯車型始動電動機