JP3010872B2 - スタータのブレーキ装置 - Google Patents

スタータのブレーキ装置

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JP3010872B2 JP4011291A JP1129192A JP3010872B2 JP 3010872 B2 JP3010872 B2 JP 3010872B2 JP 4011291 A JP4011291 A JP 4011291A JP 1129192 A JP1129192 A JP 1129192A JP 3010872 B2 JP3010872 B2 JP 3010872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スタータのブレーキ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のスタータは、エンジンの始動に
失敗した場合に再度始動スイッチをオンにするまでの時
間が短いと、エンジン側のリングギヤが停止しているに
も拘らずスタータ側のピニオンギヤが惰性回転している
ため、ピニオンギヤとリングギヤとの噛合いが円滑に行
われず、異常音の発生やスタータ各部の劣化を招くおそ
れがある。
【0003】このため、従来のスタータは、ブレーキ装
置を具備しているものが多い。このブレーキ装置により
始動スイッチがオフとなったときにアーマチャの回転を
停止させることによって、ピニオンギヤの惰性回転が無
くなり、再度始動スイッチがオンとなったときにピニオ
ンギヤとリングギヤの噛合いが円滑に行われる。このブ
レーキ装置には、摩擦部材を常時アーマチャ(具体的に
は、アーマチャシャフトやアーマチャコイルの端面等)
に摺接させて、アーマチャに常に軽い制動力を与えてい
る構造のものと、始動スイッチがオフとなったときのみ
アーマチャの回転を制止するものとがある。前者の常時
摩擦部材をアーマチャに摺接させる構成のブレーキ装置
は、スタータモータの回転負荷が制動力の分だけ増加す
るため、その分だけ回転トルクを増加させる必要があ
る。このため、スタータモータに大きな容量のものを必
要とし、スタータの小型化を阻害するとともに、バッテ
リ電力消費量の増加に繋がる。従って、後者の方がブレ
ーキ装置として好適と言える。このようなブレーキ装置
としては、始動スイッチのオフに伴ってマグネットスイ
ッチが原位置に戻る復元力を用いて摩擦部材をアーマチ
ャに圧接させて制動を行うものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スター
タには、減速装置としてプラネタリギヤを備えたプラネ
タリ型スタータがある。このプラネタリ型スタータは、
ドライブシャフトと同軸上にスタータモータのアーマチ
ャシャフトが配置され、ドライブシャフトとアーマチャ
シャフトとの間にプラネタリギヤが介装されているもの
である。そして、このプラネタリギヤがアーマチャ端面
に近接して設けられているため、前記のようなマグネッ
トスイッチの復元力を利用して摩擦部材をアーマチャに
圧接させる構造のブレーキ装置を設けようとした場合に
は、プラネタリギヤが邪魔となり、実現が困難であっ
た。
【0005】このため、プラネタリ型スタータにおいて
は、惰性回転中のピニオンギヤがリングギヤに衝突して
も損傷しないように、ピニオンギヤやスタータモータの
強度を増大させたり、一定時間は始動スイッチの連続投
入ができないような制御装置を設けるなどの対策を講じ
ることが考えられるが、これらの対策は大幅なコスト増
加を招くため妥当性に欠ける。
【0006】そこで、本発明は、プラネタリ型スタータ
に、マグネットスイッチの復元力を利用して摩擦部材を
アーマチャに圧接させる構造のブレーキ装置を設けるこ
とを可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のスタータのブレーキ装置は、マグネットスイ
ッチにより揺動するドライブレバーによりドライブシャ
フトに装着されたピニオンギヤを軸方向に進退させる構
造を有し、前記ドライブシャフトと同軸上に配置された
アーマチャシャフトとの間に減速用のプラネタリギヤが
介設されたスタータに設けられるブレーキ装置であっ
て、前記プラネタリギヤのプラネタリギヤが軸方向に進
退可能に装着されているとともに、該プラネタリギヤの
プラネタリギヤとアーマチャとの間に軸方向に移動可能
かつ軸回りに回転不能に介装され、前記マグネットスイ
ッチの非作動時に揺動するドライブレバーの押圧力によ
りプラネタリギヤのピニオンギヤと共に後退してアーマ
チャに直接又は間接に圧接されるプレートと、前記マグ
ネットスイッチが作動して前記ドライブシャフトが前進
したときに、前記プレートを弾性反力により前進させて
前記アーマチャから離間させる弾性部材とを具備するこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】始動スイッチがオン操作されてマグネットスイ
ッチが作動すると、マグネットスイッチに連結されてい
るドライブレバーが揺動してドライブシャフトを軸方向
に前進させる。このとき、プレートが弾性部材により前
進方向に付勢されているとともに、プラネタリギヤのピ
ニオンギヤ(以下、プラネタリピニオンとする)が進退
可能に装着されているため、プレートはプラネタリピニ
オンを押圧しつつ前進する。これにより、プレートはア
ーマチャから離間するため、アーマチャに対する摩擦制
動力は発生しない。
【0009】また、始動スイッチがオフとなりマグネッ
トスイッチが非作動状態になると、ドライブレバーが前
記とは逆方向に揺動してドライブシャフトが後退する。
このとき、ドライブレバーの揺動によってプラネタリピ
ニオンが後退し、このプラネタリピニオンに押圧されて
プレートがプラネタリピニオンと共に後退する。プレー
トは後退してアーマチャに直接又は間接(例えば、摩擦
部材を介在させた場合等)に圧接し、プレートとアーマ
チャとの間に摩擦制動力が発生してアーマチャの回転を
速やかに制止する。また、プレートとプラネタリピニオ
ンとが圧接することにより、プラネタリピニオンの惰性
回転、すなわち、ドライブシャフトの惰性回転も速やか
に制止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るブレーキ装置の一実施例
を図面に基づいて説明する。スタータ1は、プラネタリ
型スタータであり、ドライブシャフト2とスタータモー
タ30のアーマチャシャフト3とが同軸上に配置され、
これらの間にプラネタリギヤ4が介装されている。ドラ
イブシャフト2の先端は、ドライブカバー5の先端のベ
アリングホルダ6に回転可能に保持されている。このド
ライブシャフト2の外周には、ピニオンギヤ7とオーバ
ランニングクラッチ8とが軸方向に摺動可能に嵌装され
ている。ピニオンギヤ7とオーバランニングクラッチ8
とは一体に結合されている。オーバランニングクラッチ
8のクラッチアウタ8aは、ドライブシャフト2の外周
にスプライン9によって軸方向に摺動可能に結合されて
おり、ドライブシャフト2が回転することにより、クラ
ッチアウタ8aも回転する。オーバランニングクラッチ
8は、一方向性クラッチであり、エンジン始動時にドラ
イブシャフト2の回転よりもピニオンギヤ7の回転が遅
いときは、ドライブシャフト2の回転をピニオンギヤ7
へ伝達するが、エンジン始動後にピニオンギヤ7の回転
がドライブシャフト2の回転より速くなったときには、
空転してピニオンギヤ7の回転を許容する。
【0011】プラネタリギヤ4は、前記アーマチャシャ
フト3の前端(図中左方向を前方とする)に設けられた
サンギヤ9と、このサンギヤ9に噛合いつつサンギヤ9
周囲を衛星運動するピニオンギヤ10と、このピニオン
ギヤの周囲を囲むリング状に形成され、かつプラネタリ
ピニオン10に噛合うインタナルギヤ11とから構成さ
れている。プラネタリピニオン10は、ドライブシャフ
ト2の後端から径方向に放射状に形成されたブラケット
13に軸方向に突設された軸12に回転可能に枢着され
ている。インタナルギヤ11は、センタハウジング14
の内周に形成されたスプライン15にスプライン結合さ
れており、軸方向に移動可能であり、かつ軸回りに回転
不能である。また、プラネタリピニオン10とインタナ
ルギヤ11は軸方向に相対移動可能であり、同様に、プ
ラネタリピニオン10とサンギヤ9も軸方向に相対移動
可能である。ドライブシャフト2もベアリングホルダ6
やセンタハウジング14に対して軸方向に移動可能とな
るようにスペースSが設けられている。
【0012】アーマチャ16の前端面にはアーマチャコ
イルエンド17が配置されており、このアーマチャコイ
ルエンド17の前面には、摩擦係数の高い有機系摩擦材
やこれに金属或いは無機材料を混入した摩擦材等からな
る円環状の摩擦部材18が固着されている。プラネタリ
ギヤ4の後面には、外径がインタナルギヤ11と同径の
円環板状のプレート19が当接するように配置されてい
る。このプレート19の外周には、センタハウジング1
4のスプライン15に噛合う溝が形成されており、これ
によりプレート19は軸方向に移動可能であり、かつ軸
回りに回転不能となっている。プレート19の中心に形
成された軸孔部21は、サンギヤ9の外径よりも大きい
径を有しており、サンギヤ9と軸孔部21とは非接触状
態に保持されている。プレート19の外周端とヨーク2
2前端との間には、合成ゴムやテフロン樹脂等の弾性材
料、或いはコイルスプリングを用いた円環状の弾性部材
20が圧縮介装されている。
【0013】また、アーマチャシャフト3の後部に嵌合
固着されたコンミテータエンド31の後端と、アーマチ
ャシャフト3の後端を回転可能に保持するエンドフレー
ム23との間にも、摩擦部材24が介装されている。こ
の摩擦部材24の材質は、前記摩擦部材18と同一であ
る。さらに、アーマチャシャフト3の後端とエンドフレ
ーム23との間には、エンドフレーム23に固着された
弾性部材25が圧縮介装されている。この弾性部材25
の材質は前記弾性部材20と同一である。
【0014】次に、本実施例のスタータ用ブレーキ装置
の動作及び作用を説明する。先ず、エンジン始動時に
は、図示しない始動スイッチのオン操作によってマグネ
ットスイッチ26が作動し、ドライブレバー27の下端
28が支軸29を中心に前方へ回動する。これにより、
オーバランニングクラッチ8とピニオンギヤ7が前方へ
押し出され、ピニオンギヤ7が図示しないエンジン側の
リングギヤに噛み合う。このときスタータモータ30に
電流が供給されてアーマチャが回転する。アーマチャシ
ャフト3の回転は、サンギヤ9からプラネタリギヤ4の
プラネタリピニオン10を介して減速された後ドライブ
シャフト2に伝達され、ドライブシャフト2が回転す
る。ドライブシャフト2とオーバランニングクラッチ8
とはスプライン結合されているから、ドライブシャフト
2と一体にオーバランニングクラッチ8が回転しオーバ
ランニングクラッチ8に結合されているピニオンギヤ7
も回転する。従って、ピニオンギヤ7の回転によりリン
グギヤが回転してエンジンのクランクシャフトを強制回
転させることによってエンジンの始動が行われる。
【0015】このとき、オーバランニングクラッチ8の
前進により、オーバランニングクラッチ8の後端部32
がドライブシャフト2の段部33から前方へ移動するた
め、ドライブシャフト2は前進可能な状態となる。この
ため、圧縮されていた弾性部材20の反力により前方に
付勢されていたプレート19が、この弾性部材20の付
勢力によってプラネタリピニオン10とインタナルギヤ
11を前方へ押しつつ前進する。これによって、プレー
ト19は摩擦部材18から離間する。プラネタリピニオ
ン10の前進によってドライブシャフト2も前進する。
【0016】プレート19が摩擦部材18から離間する
と、アーマチャシャフト3が前進可能な状態となる。こ
のため、圧縮されていた弾性部材25の反力により前方
へ付勢されていたアーマチャシャフト3は、この弾性部
材25の付勢力によって前進し、これによってコンミテ
ータエンド31が摩擦部材24から離間する。この弾性
部材25がアーマチャシャフト3を前進させる長さは、
前記プレート19が摩擦部材18から離間した距離より
も少なく、アーマチャシャフト3の前進によってプレー
ト19と摩擦部材18との間の隙間は保持される。ま
た、アーマチャシャフト3の先端とドライブシャフト2
との間にも隙間Saが設けられており、アーマチャシャ
フト3が前進してもドライブシャフト2に接触すること
はない。
【0017】このように、マグネットスイッチ26の作
動時には、プレート19と摩擦部材18、及びコンミテ
ータエンド31と摩擦部材24とが離間するため、アー
マチャは、これらの摩擦制動力を受けることがなく、回
転負荷が少ない状態で回転することができる。従って、
常時制動力を与えるブレーキ装置に比して、容量の小さ
い小型のスタータモータ30を使用することができる。
【0018】次に、始動スイッチがオフとなってマグネ
ットスイッチ26が非作動状態となったときには、ドラ
イブレバー27の下端28が支軸19を中心に後方へ回
動する。これによって、オーバランニングクラッチ8と
ピニオンギヤ7が後方へ引き戻され、ピニオンギヤ7と
エンジン側のリングギヤの噛合いが外れる。オーバラン
ニングクラッチ8が後退することにより、その後端部3
2がドライブシャフト2の段部33に当り、ドライブシ
ャフト2を後方へ押圧する。マグネットスイッチ8に内
蔵されているリターンスプリング(図示略)の反力は、
オーバランニングクラッチ8とドライブシャフト2とプ
レート19とアーマチャシャフト3を後退させるのに必
要な力よりも大きい。従って、ドライブシャフト2が後
退することにより、プラネタリギヤ4と共にプレート1
9が後退して摩擦部材18に圧接する。プレート19が
摩擦部材18に圧接した後も、ドライブシャフト2の後
退が行われるため、プレート19がアーマチャ16を後
方へ押圧し、アーマチャシャフト3が後退する。アーマ
チャシャフト3の後退により、コンミテータエンド31
が摩擦部材24に圧接する。また、スタータモータ30
へ供給されていた電流は遮断される。
【0019】このように、マグネットスイッチ26が非
作動状態になった場合には、プレート19と摩擦部材1
8、及びコンミテータエンド31と摩擦部材24とが圧
接して摩擦制動力を発生する。この摩擦制動力によりア
ーマチャの回転を速やかに停止させることができる。従
って、始動スイッチのオフ後、短時間のうちに再度オン
操作が行われても、アーマチャ16の回転が停止してい
るため、ピニオンギヤ7とエンジン側のリングギヤとの
噛合いが円滑に行われ、異常音の発生やスタータモータ
30の劣化を回避できる。また、プレート19とプラネ
タリピニオン10とが圧接することにより、プラネタリ
ピニオン10の惰性回転及びドライブシャフトの惰性回
転も速やかに制止される。
【0020】アーマチャ16の惰性回転を停止させるま
での時間tは、プレート19とアーマチャ16(すなわ
ち摩擦部材18)との間に発生する摩擦トルクをT1 、
コンミテータエンド31とエンドフレーム23(すなわ
ち摩擦部材24)との間に発生する摩擦トルクをT2 、
回転体(アーマチャ16、プラネタリギヤ4、ドライブ
シャフト2、ピニオンギヤ7、オーバランニングクラッ
チ8を含めたもの)の慣性をJ、回転体の角速度をωと
した場合、 t=J・ω/(T1 +T2 ) で表される。ここで、 T1 =μ1 ・dω1 ・F/2 T2 =μ2 ・dω2 ・F/2 である。但し、μ1 はプレート19と摩擦部材18との
間の摩擦係数、dω1 はその回転摩擦直径、μ2 はコン
ミテータエンド31と摩擦部材24との間の摩擦係数、
dω2 はその回転摩擦直径であり、Fはマグネットスイ
ッチ26のリターンスプリングの弾性反力から弾性部材
20と25の弾性反力を差引いた押圧力である。すなわ
ち、摩擦部材18と24の摩擦係数を大きくするか、リ
ターンスプリングのばね定数を大きくすれば、より短時
間でアーマチャ16の回転を停止させることができる。
【0021】なお、前記摩擦部材18,24は無くても
良く、プレート18とアーマチャ16とが直接に接触
し、同じくコンミテータエンド31とエンドフレーム2
3とが直接に接触して摩擦制動力を発生する構成として
も良い。また、アーマチャ16後方の摩擦部材24とス
プリング25は無くても良く、プレート19と摩擦部材
18(若しくは、アーマチャ16)との間の摩擦制動力
のみによってアーマチャ16の回転を停止させる構成と
しても良い。
【0022】また、前記実施例ではプラネタリギヤ4の
インタナルギヤ11が軸方向に進退可能となっている
が、これは、プレート19の進退動作に支承がなければ
固定しても良い。すなわち、少なくともプラネタリピニ
オン10が軸方向に進退可能であれば足りる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のス
タータのブレーキ装置は、マグネットスイッチが非作動
状態になったとき、ドライブレバーの揺動によりプラネ
タリピニオンが後退し、このプラネタリピニオンに押圧
されてプレートがプラネタリピニオンと共に後退してア
ーマチャに直接又は間接に圧接する構成としたことによ
り、プレートとアーマチャとの間に摩擦制動力が発生し
てアーマチャの回転を速やかに制止することができる。
また、プレートとプラネタリピニオンとが圧接すること
により、プラネタリピニオンの惰性回転及びドライブシ
ャフトの惰性回転も速やかに制止される。従って、始動
スイッチのオフ後、短時間のうちに再度オン操作が行わ
れても、アーマチャの回転が停止しているため、ドライ
ブシャフト先端部に取付けられたピニオンギヤとエンジ
ン側のリングギヤとの噛合いが円滑に行われ、異常音の
発生やスタータモータの劣化を回避できる。
【0024】さらに本発明のブレーキ装置は、プラネタ
リピニオンを進退可能に装着し、マグネットスイッチが
非作動のときには、後退するプラネタリピニオンにより
プレートを押圧して後退させ、また、マグネットスイッ
チの作動時には、弾性部材によりプレートを前進させる
構成としたことにより、プラネタリギヤの存在に邪魔さ
れずにプレートとアーマチャとの圧接及び離間を行うこ
とができる。従って、本発明のブレーキ装置は、マグネ
ットスイッチの作動時には、プレートとアーマチャとが
離間するため、アーマチャは摩擦制動力を受けることが
なく、回転負荷が少ない状態で回転することができる。
従って、常時制動力を与えるブレーキ装置に比して、容
量の小さい小型のスタータモータを使用することができ
る。さらに、ピニオンギヤやスタータモータの強度を増
大したり、始動スイッチが短時間で連続操作されること
を禁止する制御装置を設ける必要がなく、低コストで効
率の良いブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタータのブレーキ装置の一実施
例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】 1…スタータ 2…ドライブシャフト 3…アーマ
チャシャフト 4…プラネタリギヤ 7…ピニオンギヤ 8…オー
バランニングクラッチ 10…プラネタリピニオン 15…スプライン 1
6…アーマチャ 17…アーマチャコイルエンド 18…摩擦部材
19…プレート 20…弾性部材 24…摩擦部材 25…弾性部材 26…マグネットスイッチ 27…ドライブレバー
30…スタータモータ 31…コンミテータエンド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットスイッチにより揺動するドラ
    イブレバーによりドライブシャフトに装着されたピニオ
    ンギヤを軸方向に進退させる構造を有し、前記ドライブ
    シャフトと同軸上に配置されたアーマチャシャフトとの
    間に減速用のプラネタリギヤが介設されたスタータに設
    けられるブレーキ装置であって、 前記プラネタリギヤのピニオンギヤが軸方向に進退可能
    に装着されているとともに、 該プラネタリギヤのピニオンギヤとアーマチャとの間に
    軸方向に移動可能かつ軸回りに回転不能に介装され、前
    記マグネットスイッチの非作動時に揺動するドライブレ
    バーの押圧力によりプラネタリギヤのピニオンギヤと共
    に後退してアーマチャに直接又は間接に圧接されるプレ
    ートと、 前記マグネットスイッチが作動して前記ドライブシャフ
    トが前進したときに、前記プレートを弾性反力により前
    進させて前記アーマチャから離間させる弾性部材とを具
    備することを特徴とするスタータのブレーキ装置。
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