JP3668723B2 - スタータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンを始動するスタータの構造に関し、特にピニオンとリングギヤの噛み合わせの向上に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のスタータの構造を示す部分断面図である。図5において、スタータは、回転力を発生するスタータモータ11と、このスタータモータ11の回転を減速して出力する遊星減速装置20と、遊星減速装置20の出力軸22に配設するオーバーランニングクラッチ25と、このオーバーランニングクラッチ25と一体的に出力軸22上を摺動可能に設けられたピニオン14が設けられている。また、スタータは、スタータモータ11への通電を行い、シフトレバー13を介してオーバーランニングクラッチ25と一体にピニオン14をエンジンのリングギヤ15側へ付勢するスタータスイッチ6が設置されている。
【0003】
シフトレバー13は、その中間の支点部13aを中心として回動可能に取り付けられ、その一端13bがオーバーランニングクラッチ25に係合され、他端13cがスタータモータ11上方に取り付けられたスタータスイッチ6のプランジャ12に連結されている。これらシフトレバー13、オーバーランニングクラッチ25は、フロントブラケット30により覆われている。
【0004】
スタータスイッチ6は、スタータモータ11および遊星減速装置20の外周に位置し、その中心軸が出力軸22と略平行に配設されている。このスタータスイッチ6は、通電を受けて磁力を発生する吸引コイル7及び保持コイル8と、吸引コイル7及び保持コイル8の外周を覆って磁気回路の一部を構成するフレーム32と、吸引コイル7及び保持コイル8の後端側に配されて磁気回路の一部を構成するコア33と、吸引コイル7及び保持コイル8の内周に軸方向に摺動自在に配されたプランジャ12と、プランジャ12を常時前方へ付勢するリターンスプリング34と、プランジャ12の後端に取り付けられてスタータモータ11への通電回路を開閉する可動接点9と、可動接点9に相対して配されて外部配線との接続を行う一対の固定接点10等により構成されている。
【0005】
図6は従来のスタータの概略回路図を示す。図において、バッテリ1にはキースイッチ2が接続され、このキースイッチ2のON/OFFによりスタータリレー3のリレー接点5がON/OFFする。スタータリレー3は、キースイッチ2のONにより励磁するリレーコイル4と、リレーコイル4の励磁により可動接点5aが移動して一対の固定接点5bに接触するリレー接点5を備えている。リレー固定接点5bの一方側はバッテリ1に接続され、リレー固定接点5bの他方側はスタータスイッチ6の吸引コイル7及び保持コイル8に接続されている。スタータスイッチ6は、吸引コイル7及び保持コイル8と、吸引コイル7及び保持コイル8に電流が流れると吸引されるプランジャ12と、このプランジャ12の後端に設けられた可動接点9と、この可動接点9が接離する一対の固定接点10が設けられている。固定接点10の一方側はバッテリ1に接続され、他方側はスタータモータ11に接続されている。また、吸引コイル7の一端側がスタータモータ11に接続されている。
【0006】
次に、従来のスタータの動作を図5及び図6に基づいて説明する。キースイッチ2がONされるとスタータリレー3内のリレーコイル4が励磁され、リレー可動接点5aがリレー固定接点5bに吸引されることによりリレー接点5が閉じる。そして、リレー接点5が閉じると、スタータスイッチ6内の吸引コイル7及び保持コイル8に電流が流れる。吸引コイル7及び保持コイル8に電流が流れると、吸引コイル7及び保持コイル8,フレーム32,コア33,プランジャ12に磁気回路が形成され、プランジャ12がコア33側に吸引される。これにより、プランジャ12は、リターンスプリング34の付勢力に抗して後方(図5の左方向)に移動する。このプランジャ12の移動に伴って、シフトレバー13が支点部13aを回動中心として図5の反時計回りに回動する。このシフトレバー13の回動によりその一端13bがオーバーランニングクラッチ25のリヤ側端面に当接し、オーバーランニングクラッチ25が図5の右方向に押圧されて、オーバーランニングクラッチ25とピニオン14とが一体となって出力軸22上を図5の右方向に移動する。
【0007】
ピニオン14の端面がリングギヤ15の端面に当接した時点で、ピニオン14の移動は止まるが、一方で、リレー接点5及び吸引コイル7を介して補助回転電流がスタータモータ11に流れることにより、スタータモータ11が比較的低速度で回転し、このスタータモータ11の回転が遊星歯車減速装置20、オーバーランニングクラッチ25を介してピニオン14に伝わって、ピニオン14が回転する。そして、ピニオン14が回転することにより、ピニオン14とリングギヤ15と噛合う。ピニオン14とリングギヤ15がほぼ噛合った時点で、スタータスイッチ6の可動接点9と固定接点10が閉じて、バッテリ1から大電流がスタータモータ11に流れ、スタータモータ11の高回転が遊星歯車減速装置20、オーバーランニングクラッチ25を介してピニオン14に伝わる。そして、ピニオン14が高回転することにより、リングギヤ15を介してエンジンをクランキングする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスタータでは、上述の様に、スタータリレー3、吸引コイル7を介して補助回転電流をスタータモータ11に流し、スタータモータ11の補助発生トルクによりピニオン14とリングギヤ15とを噛み合わせていた。しかしながら、この補助回転電流による発生トルクでは、ピニオン14がリングギヤ15の端面上を摺動しながら回動することができない場合があった。
【0009】
また、リングギヤ15の端面上に発生した傷等によりピニオン14が摺動できず、更にエンジン起動トルクも大きい理由で、リングギヤ15を回動することができない場合には、ピニオン14とリングギヤ15の噛み合い不良となり、エンジンの始動不良となることがあった。
【0010】
また、従来はスタータによりエンジンが始動できない場合、ドライバーがキースイッチ2をONし続ける場合があり、スタータスイッチ6の吸引コイル7及び保持コイル8に電流が断続的に流れ、スタータスイッチ6が熱的ダメージを受ける場合があった。
【0011】
更に、従来、スタータリレー3、吸引トルク7を介した補助回転電流を高くして高トルクを確保するために、リレー接点5として容量が大きく溶着しにくい高価な材料を、吸引コイル7として線径が太いものを使用する必要があり、それぞれコストアップの要因となっていた。
【0012】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、ピニオンとリングギヤの噛み合い不良を低減し、エンジンの始動ミスを低減することを目的とする。
【0013】
また、ピニオンとリングギヤの噛み合い不良時に見られる、キースイッチの連続通電によるスタータスイッチの熱ダメージを低減することを目的とする。
【0014】
更に、補助回転トルクを低いままに設定し、リレー接点及び吸引コイルに高価な材料を使用する必要をなくし、コストを低減することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明のスタータは、スタータモータと、上記スタータモータの出力軸側にスプライン結合されたオーバーランニクングクラッチと、上記オーバーランニクングクラッチと一体的に上記出力軸上を軸方向に摺動するピニオンと、キースイッチがONされるとリレー接点が閉じるスタータリレーと、上記リレー接点が閉じると吸引コイルに電流が流れてプランジャが吸引され、このプランジャの可動接点が固定接点側に移動するスタータスイッチと、上記プランジャの移動に伴って上記オーバーランニクングクラッチに係合し、上記ピニオンをエンジンのリングギヤ方向に押し出すシフトレバーを備え、上記スタータリレー及び上記吸引コイルを介して流れる補助回転電流により、上記スタータモータを駆動すると共に、上記補助回転電流により発生した上記吸引コイルの磁界で磁界プランジャを吸引し、上記シフトレバーを介して上記ピニオンを押し出して上記リングギヤに噛み合わせ、上記ピニオン及びリングギヤがほぼ噛み合った時点で、上記プランジャの上記可動接点が上記固定接点に接続し、上記スタータモータに大電流を通電してエンジンを始動するスタータにおいて、上記可動接点が上記固定接点に接続するまでの途中位置に、上記可動接点が接触して上記スタータモータに大電流を通電させるための補助固定接点を設け、この補助固定接点の位置は、上記ピニオンが上記リングギヤに噛み合い始める位置に相当するように配置していることを特徴とする。
【0017】
更に、この発明のスタータは、シフトレバーのオーバーランニングクラッチに係合する箇所に弾性体を設置したことを特徴とする。
【0018】
また、この発明のスタータは、シフトレバーの支点部であって、可動接点が固定接点に移動する過程において可動接点が固定接点側に撓む方向に弾性体を設置したことを特徴とする。
【0019】
更に、この発明のスタータは、シフトレバーとプランジャの係合部であって、可動接点が固定接点に移動する過程において可動接点が固定接点側に撓む方向に弾性体を設置したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態に係るスタータの全体構造を示す一部断面図である。
【0021】
図1において、スタータは、回転力を発生するスタータモータ11と、このスタータモータ11の回転を減速して出力する遊星減速装置20と、遊星減速装置20の出力軸22にスプライン結合されているオーバーランニングクラッチ25と、このオーバーランニングクラッチ25と一体的に出力軸22上を軸方向に摺動するピニオン14が設置されている。また、スタータには、上記スタータモータ11への通電を行い、シフトレバー13を介してオーバーランニングクラッチ25と一体的にピニオン14をエンジンのリングギヤ15側へ付勢するスタータスイッチ6が設けられている。
【0022】
シフトレバー13は、その中間の支点部13aを中心として回動可能に取り付けられ、その一端13bがオーバーランニングクラッチ25の後端部に係合されている。特に、この実施の形態においては、シフトレバー13のオーバーランニングクラッチ25の後端部に係合する箇所には、弾性体130を配設している。また、シフトレバー13の他端13cは、スタータスイッチ6のプランジャ12の前端部に係合されている。なお、これらシフトレバー13、オーバーランニングクラッチ25等の構成部品は、フロントブラケット30により覆われている。
【0023】
スタータスイッチ6は、スタータモータ11および遊星減速装置20の外周に位置し、その中心軸が出力軸22と略平行に配置されている。このスタータスイッチ6は、通電を受けて磁力を発生する吸引コイル7及び保持コイル8と、吸引コイル7及び保持コイル8の外周を覆って磁気回路の一部を構成するフレーム32と、吸引コイル7及び保持コイル8の後端側に設置されて磁気回路の一部を構成するコア33と、吸引コイル7及び保持コイル8の内周に軸方向に摺動自在に配されたプランジャ12と、プランジャ12を常時図示右方向へ付勢するリターンスプリング34と、プランジャ12の後端に取り付けられスタータモータ11への通電回路を開閉する可動接点9と、可動接点9に相対して配置されて外部配線との接続を行う一対の固定接点10により構成されている。
【0024】
更に、上記一対の固定接点10には、それぞれ補助固定接点10aが接続されている。補助固定接点10aは、可動接点9が固定接点10に接続するまでの途中位置に配設され、可動接点9が一時的に接触することによりスタータモータ11にバッテリ電流を通電させるためのものである。そして、補助固定接点10aの位置は、ピニオン14がリングギヤ15に噛み合い始める時点で、可動接点7と接触する位置に配置することが望ましい。
【0025】
図2はスタータの概略回路図を示す。図2において、バッテリ1にはキースイッチ2が接続され、このキースイッチ2のON/OFFによりスタータリレー3のリレー接点5がON/OFFする。スタータリレー3は、キースイッチ2のONにより励磁するリレーコイル4と、リレーコイル4の励磁により可動接点5aが移動して一対の固定接点5bに接続するリレー接点5を備えている。リレー固定接点5bの一方側はバッテリ1に接続され、リレー固定接点5bの他方側はスタータスイッチ6の吸引コイル7及び保持コイル8に接続されている。
【0026】
スタータスイッチ6は、吸引コイル7及び保持コイル8と、吸引コイル7及び保持コイル8に電流が流れると吸引されるプランジャ12と、このプランジャ12の後端に設けられた可動接点9と、この可動接点9が接離する一対の固定接点10と、上記可動接点9が上記固定接点10に接触する途中において接触する一対の補助固定接点10aが設けられている。固定接点10、補助固定接点10aの一方側はバッテリ1に接続され、他方側はスタータモータ11に接続されている。また、吸引コイル7の一方側がスタータモータ11に接続されている。
【0027】
次に、この発明の実施の形態のスタータの動作を図に基づいて説明する。
【0028】
キースイッチ2がONされるとスタータリレー3内のリレーコイル4が励磁され、リレー可動接点5aがリレー固定接点5bに吸引されることによりリレー接点5が閉じる。リレー接点5が閉じると、スタータスイッチ6内の吸引コイル7及び保持コイル8に電流が流れる。この吸引コイル7及び保持コイル8に電流が流れると、吸引コイル7及び保持コイル8,フレーム32,コア33,プランジャ12に磁気回路が形成され、プランジャ12がコア33側に吸引される。これにより、プランジャ12は、リターンスプリング34の付勢力に抗して後方(図示左方向)に移動する。このプランジャ12の移動に伴って、シフトレバー13が支点部13aを回動中心として図示反時計回りに回動する。このシフトレバー13の回動によりその一端13bがオーバーランニングクラッチ25のリヤ側端面に当接し、オーバーランニングクラッチ25が図示右方向に押圧されて、オーバーランニングクラッチ25とピニオン14とが一体となって出力軸22上を図示右方向に移動する。
【0029】
ピニオン14の端面がリングギヤ15の端面に当接した時点で、ピニオン14の軸方向の移動は一旦止まる。一方、リレー接点5及び吸引コイル7を介して補助回転電流がスタータモータ11に流れることにより、スタータモータ11が比較的低速度で回転し、このスタータモータ11の回転が遊星歯車減速装置20、オーバーランニングクラッチ25を介してピニオン14に伝わって、ピニオン14が回転する。そして、ピニオン14が回転することにより、ピニオン14の前端面がリングギヤ15の端面上を摺動した後、ピニオン14の歯面がリングギヤ15の歯面に噛み合い始める。
【0030】
ここで、スタータリレー3、吸引コイル7を介した補助回転電流により発生できるトルクではピニオン14とリングギヤ15が噛合わなかった場合、可動接点9は位置Bにいるが、シフトレバー13のオーバーランニングクラッチ25と当接している弾性体130が撓むことにより、スタータスイッチ6の可動接点9が移動し、上記固定接点10に接続された一対の補助固定接点10aに接触する。そして、これら一対の補助固定接点10aを一時的に短時間閉じることにより、バッテリ1からスタータモータ11に大電流が流れ、スタータモータ11から一時的に高いトルク得てピニオン14を回転させ、リングギヤ15と噛合わすことができる。
【0031】
その後、ピニオン14とリングギヤ15がほぼ噛合った時点で、スタータスイッチ6の可動接点9と固定接点10が閉じて、バッテリ1から大電流がスタータモータ11に流れ、スタータモータ11の高回転が遊星歯車減速装置20、オーバーランニングクラッチ25を介してピニオン14に伝わる。そして、ピニオン14が高回転することにより、リングギヤ15を介してエンジンをクランキングする。
【0032】
上記において、仮に噛合い不良でエンジンを始動できなかった場合でも、可動接点9は図1の位置Cから初期位置Aに戻るまでに、再度補助固定接点10aを短時間閉じて、スタータモータ11及びピニオン14を回転させる。その結果、次回の始動動作時において、ピニオン14とリングギヤ15が前回の始動時とは異なる位置で当接するようになり、ピニオン14及びリングギヤ15の端面上での摺動を妨げていた傷等の位置がずれて容易に噛合うことができる。
【0033】
以上のように、実施の形態1によれば、下記の効果を奏する。
【0034】
(1)スタータリレー及び吸引コイルを介してスタータモータに流れる補助回転電流で発生できるトルクでは、ピニオンがリングギヤの端面上を摺動しながら回動することができない、又はピニオン,リングギヤ端面上に発生した傷等により摺動できず、リングギヤを回すことができない場合において、スタータスイッチの固定接点に接続した補助接点を一時的に短時間閉じることにより、スタータモータにより高い電流を流し、より高いトルク得て、ピニオンを回転させ、リングギヤと噛合わせて噛合い不良を低減させることができ、エンジンの始動不良を低減できる。
【0035】
(2)仮に噛合い不良でエンジンを始動できなかった場合でも、ピニオンがリングギヤとの当接位置からそれの静止位置へ戻るまでの間に、可動接点が補助固定接点を再度短時間閉じることにより、スタータモータ及びピニオンを回動し、次回動作時には、ピニオンとリングギヤが端面上の傷等により回動できなかった前回とは異なる位置でピニオンがリングギヤに当接し、互いに容易に噛合うことができるようになる。
【0036】
(3)補助回転トルクを低いまま設定できるため、吸引コイルの抵抗を低く抑える必要がなくなり、吸引コイルの線径を下げることができる。また、補助回転電流も低く抑えることができるため、リレー接点の容量も下げることができ、コストを低減することができる。
【0037】
(4)エンジンの始動不良時に見られる、ドライバーのキースイッチ連続通電によるスタータスイッチ6の熱ダメージを低減することができる。
【0038】
その他の実施の形態.
上記実施の形態においては、シフトレバー13のオーバーランニングクラッチ25の後端部に係合する箇所に弾性体130を配設し、可動接点9が移動する過程において弾性体130が撓むことにより、可動接点9が一対の補助固定接点10aに接触するように構成されている。しかしながら、上記弾性体はシフトレバー13のオーバーランニングクラッチ25の後端部に係合する箇所に限らず、以下に示される箇所に配設しても良い。
【0039】
すなわち、図3に示すスタータでは、シフトレバー13の支点部13aであって、可動接点9が固定接点10側に撓む方向に、弾性体131を配設する。このようにすれば、可動接点9が固定接点10に移動する過程において、弾性体131が撓むことにより、可動接点9が一対の補助固定接点10aに接触するようになり、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。また、図4に示すスタータでは、シフトレバー13とプランジャ12の係合部であって、可動接点9が固定接点10側に撓む方向に、弾性体132を配設する。このようにすれば、可動接点9が固定接点10側に移動する過程において、弾性体132が撓むことにより、可動接点9が一対の補助固定接点10aに接触するようになり、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、スタータスイッチの可動接点が固定接点に接続するまでの途中位置に、可動接点が接触してスタータモータに大電流を通電させるための補助固定接点を設けたので、補助回転電流で発生できるトルクではピニオンがリングギヤにうまく噛み合わない場合においても、補助固定接点を一時的に短時間閉じることにより、スタータモータにより高い電流を流し、より高いトルク得て、ピニオンを回転させ、リングギヤと噛合わせて噛合い不良を低減させることができる。
【0041】
また、仮に噛合い不良でエンジンを始動できなかった場合でも、ピニオンがリングギヤとの当接位置からそれの静止位置へ戻るまでの間に、可動接点が補助固定接点を再度一時的に閉じることにより、スタータモータ及びピニオンを回動し、次回動作時には、ピニオンとリングギヤが端面上の傷等により回動できなかった前回とは異なる位置でピニオンがリングギヤに当接し、互いに容易に噛合うことができるようになる。
【0042】
更に、補助回転トルクを低いまま設定できるため、吸引コイルの抵抗を低く抑える必要がなくなり、吸引コイルの線径を下げることができる。また、補助回転電流も低く抑えることができるため、リレー接点の容量も下げることができ、コストを低減することができる。
【0043】
また、エンジンの始動不良時に見られる、ドライバーのキースイッチ連続通電によるスタータスイッチの熱ダメージを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係るスタータの全体構造を示す部分断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態に係るスタータの概略回路図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態に係るスタータの全体構造を示す部分断面図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態に係るスタータの全体構造を示す部分断面図である。
【図5】 従来のスタータの全体構造を示す部分断面図である。
【図6】 従来のスタータの概略回路図である。
【符号の説明】
1 バッテリ、2 キースイッチ、3 スタータリレー、4 リレーコイル、5 リレー接点、6 スタータスイッチ、7 吸引コイル、8 保持コイル、9可動接点、10 固定接点、10a 補助固定接点、11 スタータモータ、12 プランジャ、13 シフトレバー、130 弾性体、14 ピニオン、15 リングギヤ。

Claims (4)

  1. スタータモータと、上記スタータモータの出力軸側にスプライン結合されたオーバーランニクングクラッチと、上記オーバーランニクングクラッチと一体的に上記出力軸上を軸方向に摺動するピニオンと、キースイッチがONされるとリレー接点が閉じるスタータリレーと、上記リレー接点が閉じると吸引コイルに電流が流れてプランジャが吸引され、このプランジャの可動接点が固定接点側に移動するスタータスイッチと、上記プランジャの移動に伴って上記オーバーランニクングクラッチに係合し、上記ピニオンをエンジンのリングギヤ方向に押し出すシフトレバーを備え、上記スタータリレー及び上記吸引コイルを介して流れる補助回転電流により、上記スタータモータを駆動すると共に、上記補助回転電流により発生した上記吸引コイルの磁界で磁界プランジャを吸引し、上記シフトレバーを介して上記ピニオンを押し出して上記リングギヤに噛み合わせ、上記ピニオン及びリングギヤがほぼ噛み合った時点で、上記プランジャの上記可動接点が上記固定接点に接続し、上記スタータモータに大電流を通電してエンジンを始動するスタータにおいて、
    上記可動接点が上記固定接点に接続するまでの途中位置に、上記可動接点が接触して上記スタータモータに大電流を通電させるための補助固定接点を設け、この補助固定接点の位置は、上記ピニオンが上記リングギヤに噛み合い始める位置に相当するように配置していることを特徴とするスタータ。
  2. 上記シフトレバーの上記オーバーランニクングクラッチに係合する箇所に弾性体を設置したことを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
  3. 上記シフトレバーの支点部であって、上記可動接点が上記固定接点に移動する過程において上記可動接点が上記固定接点側に撓む方向に弾性体を設置したことを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
  4. 上記シフトレバーと上記プランジャの係合部であって、上記可動接点が上記固定接点に移動する過程において上記可動接点が上記固定接点側に撓む方向に弾性体を設置したことを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
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