JP2001227439A - 始動電動機 - Google Patents
始動電動機Info
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Abstract
不快な金属音を低減し、乗り心地のよい車両を実現でき
る始動電動機を得る。 【解決手段】 弾性部材61がプランジャ40のコンタ
クトロッド46に対向する面に配設され、弾性部材62
がストッパ35のピニオン7に対向する面に配設され、
弾性部材63がインターナルギヤ22のスペースカラー
36に対向する面に配設され、弾性部材64がコア43
のコンタクトロッド46に当接する面に配設され、弾性
部材65がフロントブラケット1のフック45の係合部
45aに対向する面に配設されている。
Description
する始動電動機に関するものである。
図である。図2において、始動電動機は、回転力を発生
する始動モータ3と、この始動モータ3の回転を減速し
て出力する遊星減速装置5、遊星減速装置5の出力軸4
に嵌合するオーバーランニングクラッチ6、このオーバ
ーランニングクラッチ6と一体に出力軸4上を摺動可能
に設けられたピニオン7、始動モータ3への通電を制御
するとともに、樹脂製のシフトレバー10を介してオー
バーランニングクラッチ6と一体にピニオン7をエンジ
ンのリングギヤ8側へ付勢する電磁スイッチ9等から構
成されている。
形成され、外枠と磁気回路を兼ねるヨーク11、このヨ
ーク11の内周面に周方向に等間隔で配設される永久磁
石12、この永久磁石12の内周に配されるアマーチャ
13、アマーチャ13の回転軸14に装着された整流子
15、この整流子15に摺接するように配設されたブラ
シ17等から構成される。そして、リヤブラケット2が
ヨーク11の後端外周に嵌合されてヨーク11に結合さ
れて、回転軸14の後端を支承している。また、フロン
トブラケット1がヨーク11の前端外周に嵌合されてヨ
ーク11に結合されている。ブラシ17は、アマーチャ
13の後端側に設けられた整流子15の径方向外側に配
置され、ブラシホルダ16に摺動可能な状態で保持され
て、ブラシスプリング18により常に整流子15に付勢
されている。
着され、その出力軸4がフロントブラケット1に支承さ
れている。遊星減速装置5は、回転軸14の前端外周に
形成されたサンギヤ20、このサンギヤ20と噛み合う
複数のプラネタリギヤ21、各プラネタリギヤ21と噛
み合うインターナルギヤ22とから構成されている。サ
ンギヤ20は、回転軸14と一体に回転することで回転
軸14の回転を各プラネタリギヤ21に伝達する。プラ
ネタリギヤ21は、出力軸4の後端に形成されたアウタ
4aに固定されたピン4bを介してアウタ4aに回転自
在に支持され、サンギヤ20の回転を受けてサンギヤ2
0の外周を自転しながら公転する。インターナルギヤ2
2は、フロントブラケット1に嵌着されて回転規制され
ている。出力軸4は、その後端が回転軸14の前端に回
転自在に嵌合され、前端がフロントブラケット1に支承
されている。
の移動が可能で、かつ、回転運動が伝達されるように出
力軸4に装着されているスラストスプライン30と、ク
ラッチインナ31と、スラストスプライン30の回転運
動をクラッチインナ31に伝達するローラ32と、スラ
ストスプライン30のリヤ側に固着され、シフトレバー
10の一端10bに係合して、シフトレバー10の揺動
力をスラストスプライン30に伝達するスペースカラー
36となどから構成されている。スラストスプライン3
0は、出力軸4にヘリカルスプライン結合されているボ
ス部30a、カム底部30aおよびクラッチアウタ30
cが一体に成形され、ピニオン側開放構造となってい
る。そして、クラッチアウタ30cは、周方向で一方向
に漸次小さくなる楔状の周方向形状をなし、かつ、軸方
向に一様な内径を有する複数の切り欠きが内周面に等角
ピッチで軸方向に延設されてなる楔形状のポロフィール
を有している。クラッチインナ31は、その外周面が軸
方向に一様な外径を有する円筒形状に形成され、そのフ
ロント側にリングギヤ8に動力を伝達するピニオン7が
一体に形成されている。そして、このクラッチインナ3
1は、出力軸4に回転自在に装着されており、そのリヤ
側がクラッチアウタ30cの内側に配置されて、その外
周面とクラッチアウタ30cの各切り欠きとの間で楔状
空間を構成している。クラッリアウタ30cとクラッチ
インナ31とで構成される各楔状空間内には、ローラ3
2が周方向に移動可能に収納され、さらに各ローラ32
を該楔状空間の狭い方向に付勢する押圧ばね(図示せ
ず)が収納されている。さらに、ワッシャ33がクラッ
チアウタ30cの開放側に固定され、ローラ32の軸方
向の移動が規制されている。また、ストッパ35が出力
軸4のフロント側に装着され、クラッチインナ31のフ
ロントブラケット1への接触を阻止している。
0aを中心として回動可能に取り付けられ、その一端1
0bがオーバーランニングクラッチ6に係合され、他端
10cが始動モータ3上方に取り付けられた電磁スイッ
チ9のプランジャ40に連結されている。また、パッキ
ン19がシフトレバー10の支点部10aを支持するよ
うにフロントブラケット1の切り欠きに嵌め込まれてい
る。
星減速装置5の外周に位置し、その中心軸が出力軸4と
略平行に配されている。この電磁スイッチ9は、通電を
受けて磁力を発生するスイッチコイル41、このスイッ
チコイル41の外周を覆って磁気回路の一部を構成する
フレーム42、スイッチコイル41の内周の後端側に配
されて磁気回路の一部を構成するコア43、スイッチコ
イル41の内周に軸方向に摺動自在に配されたプランジ
ャ40、コア43とプランジャ40との間に配設されて
プランジャ40を常時前方へ付勢するリターンスプリン
グ44、プランジャ40の内周に軸方向に摺動自在に配
されたフック45、コア43の軸心位置に軸方向に摺動
自在に配されたコンタクトロッド46、コンタクトロッ
ド46の後端に取り付けられて始動モータ3への通電回
路を開閉する可動接点47、可動接点47に相対して配
されて外部配線との接続を行う一対の固定接点48等に
より構成されている。
後方に付勢されている。そして、フック45のプランジ
ャ40からの延出端に設けられた係合部45aがシフト
レバー10の他端10cに係合している。また、コンタ
クトロッド46は、スプリング50により常時前方に付
勢されている。さらに、ストッパ51がプランジャ40
の開放端に取り付けられてレバーばね49の抜けを阻止
している。
電動機の動作について説明する。キースイッチ(図示せ
ず)を閉じると、電流がスイッチコイル41に流れ、プ
ランジャ40がスイッチコイル41の発生する磁力を受
けてコア43に吸引される。これにより、プランジャ4
0は、リターンスプリング44の付勢力に抗して後方
(図2中矢印Aの方向)に移動する。このプランジャ4
0の移動に伴って、フック45が後方側に移動する。そ
して、係合部45aがシフトレバー10の他端10cに
係合し、シフトレバー10が支点部10aを回動中心と
して図2中反時計回りに回動する。このシフトレバー1
0の回動によりその一端10bがオーバーランニングク
ラッチ6のリヤ側端面を当接し、オーバーランニングク
ラッチ6が前方に押圧されて、オーバーランニングクラ
ッチ6とピニオン7とが一体となって出力軸4上を前方
(図2中矢印Bの方向)に移動する。ピニオン7の端面
がリングギヤ8の端面に当接した時点で、オーバーラン
ニングクラッチ6とピニオン7との移動は止まるが、プ
ランジャ40は、レバーばね49を圧縮させながらさら
に吸引されて移動してコンタクトロッド46に当接す
る。その後、プランジャ40は、スプリング50を圧縮
させながらコンタクトロッド46とともにさらに後方に
移動する。そして、可動接点47が固定接点48に当接
すると、プランジャ40は、スプリング52を圧縮させ
ながらさらにコンタクトロッド46を押圧しつつ移動
し、プランジャ40の端面がコア43の端面に到達した
時点で移動を停止する。
すると、電流がリード線53、ブラシ17および整流子
15を介してアマーチャ13に流れ、アマーチャ13が
回転する。このアマーチャ13の回転トルクが遊星減速
装置5を介して出力軸4に伝達され、出力軸4が回転す
る。この時、アマーチャ13の回転は、遊星減速装置5
により減速さて出力軸4に伝達される。この出力軸4の
回転に伴ってピニオン7も回転し、ピニオン7のリング
ギヤ8に対する当接位置が噛み合い可能な位置までずれ
ると、レバーばね49の蓄勢力が放勢されてオーバーラ
ンニングクラッチ6とピニオン7とが前方に押し出さ
れ、ピニオン7がリングギヤ8に噛み合う。この時、ピ
ニオン7がストッパ35に当接して、フロントブラケッ
ト1との衝突が回避される。これにより、出力軸4の回
転トルクがリングギヤ8に伝達され、エンジンが駆動さ
れる。
切ると、スイッチコイル41への通電が停止される。そ
こで、磁気吸引力がプランジャ40に作用しなくなり、
コンタクトロッド46がスプリング50、52の蓄勢力
により前方に戻され、コア43の端面に当接して停止す
る。また、プランジャ40がリターンスプリング44の
蓄勢力により前方に戻される。そして、フック45がプ
ランジャ40の移動に伴って所定の位置まで前方に移動
して停止する。この時、フック45の係合部45aがフ
ロントブラケット1の内壁面に当接する場合もある。さ
らに、このプランジャ40の移動に伴ってシフトレバー
10が支点部10aを回動中心として図2中時計回りに
回動する。このシフトレバー10の回動により、その一
端10bがオーバーランニングクラッチ6のスペースカ
ラー36に当接し、オーバーランニングクラッチ6とピ
ニオン7とが一体となって出力軸4上を後方に移動す
る。そして、スペースカラー36が遊星減速装置5のイ
ンターナルギヤ22のフロント側端面に当接して停止す
る。
動電動機は、以上のように構成されているので、下記に
記載されるように、動作時に各部品が衝突して衝撃音を
発生し、乗り心地を悪化させてしまうという課題があっ
た。特に、アイドルストップシステムを採用している車
両においては、始動電動機の起動回数が著しく多くな
り、即ち衝撃音の発生回数が著しく多くなり、益々乗り
心地が悪化してしまっていた。まず、始動電動機の始動
動作、プランジャ40がコア43に磁気吸引されてコン
タクトロッド43に衝突することになる。ここで、プラ
ンジャ40が鉄製であり、コンタクトロッド43が鉄等
の金属製であるので、プランジャ40とコンタクトロッ
ド43との衝突時に乗員に不快な金属音の衝撃音が発生
してしまう。ついで、レバーばね49の蓄勢力の放勢に
より、ピニオン7がリングギヤ8に噛み合う際に、ピニ
オン7がストッパ35に衝突することになる。ここで、
ピニオン7とストッパ35とがアルミ等の金属製である
ので、ピニオン7とストッパ35との衝突時に乗員に不
快な金属音の衝撃音が発生してしまう。一方、エンジン
が着火されてキースイッチが閉成されると、リターンス
プリング44の蓄勢力の放勢により、スペースカラー3
6がインターナルギヤ22の端面に衝突することにな
る。ここで、スペースカラー36およびインターナルギ
ヤ22がアルミなどの金属製であるので、スペースカラ
ー36とインターナルギヤ22との衝突時に乗員に不快
な金属音の衝撃音が発生してしまう。また、スプリング
50、52の蓄勢力の放勢により、コンタクトロッド4
6がコア43のリヤ側端面に衝突することになる。ここ
で、コンタクトロッド46およびコア43が鉄製である
ので、コンタクトロッド46とコア43との衝突時に乗
員に不快な金属音の衝撃音が発生してしまう。さらに、
プランジャ40が戻りきった時に、フック45の係合部
45aがフロントブラケット1の内壁面に衝突すること
になる。ここで、係合部45aおよびフロントブラケッ
ト1がアルミなどの金属製であるので、係合部45aと
フロントブラケット1との衝突時に乗員に不快な金属音
の衝撃音が発生してしまう。
ためになされたもので、始動動作および戻り動作時に当
接する部品間に衝撃緩衝部材を介装させ、金属同士の衝
撃音の発生を抑えて、乗り心地のよい車両を実現できる
始動電動機を得ることを目的とする。
機は、始動モータと、この始動モータにより回転駆動さ
れる出力軸と、この出力軸にスプライン結合されたオー
バーランニングクラッチと、このオーバーランニングク
ラッチと一体に上記出力軸上を軸方向に摺動可能に設け
られ、上記オーバーランニングクラッチを介して伝達さ
れた回転をエンジンのリングギヤに伝達するピニオン
と、上記出力軸と平行に、かつ、軸方向に往復移動可能
に配設されたプランジャ、軸方向に往復移動可能に配設
され、上記プランジャの軸方向一側への移動時に、該プ
ランジャに押圧されて軸方向一側に移動し、上記始動モ
ータへの通電を行わせる接点を閉成するコンタクトロッ
ド、上記プランジャを取り囲むように配設され、通電さ
れて上記プランジャを軸方向一側に移動させる磁気吸引
力を発生するスイッチコイル、および、上記コンタクト
ロッドが挿通されて上記スイッチコイルの内周一端側に
配設され、磁気回路の一部を構成するとともに、上記プ
ランジャの軸方向一端側の停止位置および上記コンタク
トロッドの軸方向他端側の停止位置を規定するコアを有
する電磁スイッチと、上記プランジャの往復移動力を上
記オーバーランニングクラッチに伝達するシフトレバー
と備えた始動電動機において、上記スイッチコイルへの
通電のON/OFFに起因して接離する少なくとも1組
の部品間に衝撃緩衝部材が設けられているものである。
と上記コンタクトロッドとの当接面の少なくとも一方に
配設されているものである。
オンの軸方向他端側の停止位置を規制するストッパを備
え、上記衝撃緩衝部材が上記ピニオンと上記ストッパと
の当接面の少なくとも一方に配設されているものであ
る。
ロッドと上記コアとの当接面の少なくとも一方に配設さ
れているものである。
設され、該プランジャの往復移動力を上記シフトレバー
に伝達するフックを備え、上記衝撃緩衝部材が上記フッ
クとブラケットとの当接面の少なくとも一方に配設され
ているものである。
と上記オーバーランニングクラッチとの当接面の少なく
とも一方に配設されているものである。
記出力軸に伝達する遊星減速装置を備え、上記衝撃緩衝
部材が上記遊星減速装置と上記オーバーランニングクラ
ッチとの当接面の少なくとも一方に配設されているもの
である。
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る始
動電動機を示す部分断面図である。図1において、凹部
がプランジャ40のコンタクトロッド46に対向する端
面にコンタクトロッド46の当接領域より大径に形成さ
れ、NBRゴムやCRゴムなどからなるシート状の弾性
部材61が該凹部に収納固着されている。また、NBR
ゴムやCRゴムなどからなる環状の弾性部材62がスト
ッパ62のピニオン7に対向する面にピニオン7側に突
出するように嵌着されている。また、NBRゴムやCR
ゴムなどからなる環状の弾性部材63がインターナルギ
ヤ22のフロント側端面のスペースカラー36に対向す
る部位に設けられた凹溝にフロント側に突出するように
嵌着されている。また、NBRゴムやCRゴムなどから
なる環状の弾性部材64がコア43のコンタクトロッド
挿通孔のリヤ側に嵌着されている。この弾性部材64
は、コンタクトロッド46が戻り切った時にコンタクト
ロッド46に当接してコンタクトロッド46の戻り位置
を規定する内径形状に形成されている。さらに、NBR
ゴムやCRゴムなどからなるシート状の弾性部材65が
フロントブラケット1の内壁面の結合部45aに対向す
る部位に設けられた凹部に係合部45a側に突出するよ
うに収納固着されている。ここで、弾性部材61〜65
は衝撃緩衝部材を構成している。なお、他の構成は図2
に示される従来の始動電動機と同様に構成されている。
の動作について説明する。キースイッチ(図示せず)を
閉じると、電流がスイッチコイル41に流れ、プランジ
ャ40がスイッチコイル41の発生する磁力を受けてコ
ア43に吸引される。これにより、プランジャ40は、
リターンスプリング44の付勢力に抗して後方(リヤ
側)に移動する。このプランジャ40の移動に伴って、
フック45が後方側に移動する。そして、係合部45a
がシフトレバー10の他端10cに係合し、シフトレバ
ー10が支点部10aを回動中心として図1中反時計回
りに回動する。このシフトレバー10の回動によりその
一端10bがオーバーランニングクラッチ6のリヤ側端
面を当接し、オーバーランニングクラッチ6が前方(フ
ロント側)に押圧されて、オーバーランニングクラッチ
6とピニオン7とが一体となって出力軸4上を前方に移
動する。そして、ピニオン7の端面がリングギヤ8の端
面に当接した時点で、オーバーランニングクラッチ6と
ピニオン7との移動は止まるが、プランジャ40は、レ
バーばね49を圧縮させながらさらに吸引されて移動し
て弾性部材61を介してコンタクトロッド46に押し当
たる。その後、プランジャ40は、スプリング50を圧
縮させながらコンタクトロッド46とともにさらに後方
に移動する。そして、可動接点47が固定接点48に当
接すると、プランジャ40は、スプリング52を圧縮さ
せながらさらにコンタクトロッド46を押圧しつつ移動
し、プランジャ40の端面がコア43の端面に到達した
時点で移動を停止する。
に当接すると、電流がリード線53、ブラシ17および
整流子15を介してアマーチャ13に流れ、アマーチャ
13が回転する。このアマーチャ13の回転トルクが遊
星減速装置5を介して出力軸4に伝達され、出力軸4が
回転する。この時、アマーチャ13の回転は、遊星減速
装置5により減速さて出力軸4に伝達される。この出力
軸4の回転に伴ってピニオン7も回転し、ピニオン7の
リングギヤ8に対する当接位置が噛み合い可能な位置ま
でずれると、レバーばね49の蓄勢力が放勢されてオー
バーランニングクラッチ6とピニオン7とが前方に押し
出され、ピニオン7がリングギヤ8に噛み合う。この
時、ピニオン7がストッパ35に嵌着された弾性部材6
2に当接し、それ以上の移動が阻止される。これによ
り、出力軸4の回転トルクがリングギヤ8に伝達され、
エンジンが駆動される。
イッチを切ると、スイッチコイル41への通電が停止さ
れる。そこで、磁気吸引力がプランジャ40に作用しな
くなり、コンタクトロッド46がスプリング50、52
の蓄勢力により前方に戻され、コア43のリヤ側端面に
配設された弾性部材64に当接して停止する。また、プ
ランジャ40がリターンスプリング44の蓄勢力により
前方に戻される。そして、フック45がプランジャ40
の移動に伴って前方に移動し、フック45の係合部45
aがフロントブラケット1の内壁面に配設された弾性部
材65に当接して停止する。さらに、このプランジャ4
0の移動に伴ってシフトレバー10が支点部10aを回
動中心として図1中時計回りに回動する。このシフトレ
バー10の回動により、その一端10bがオーバーラン
ニングクラッチ6のスペースカラー36に当接し、オー
バーランニングクラッチ6とピニオン7とが一体となっ
て出力軸4上を後方に移動する。そして、スペースカラ
ー36が遊星減速装置5のインターナルギヤ22のフロ
ント側端面に配設された弾性部材63に当接して停止す
る。
部材61がプランジャ40のコンタクトロッド46に対
向する端面に配設されているので、始動動作時に、プラ
ンジャ40は弾性部材61を介してコンタクトロッド4
6に衝突することになり、金属同士の直接的な衝突が回
避される。また、弾性部材62がストッパ62のピニオ
ン7に対向する面に配設されているので、始動動作時
に、レバーばね49の蓄勢力の放勢により、ピニオン7
がリングギヤ8に噛み合う際に、ピニオン7は弾性部材
62を介してストッパ35に衝突して停止することにな
り、金属同士の直接的な衝突が回避される。また、弾性
部材63がインターナルギヤ22のフロント側端面のス
ペースカラー36に対向する部位に配設されているの
で、戻り動作時に、リターンスプリング44の蓄勢力の
放勢により、ピニオン7とリングギヤ8との噛み合いが
解除される際に、スペースカラー36は弾性部材63を
介してインターナルギヤ22の端面に衝突して停止する
ことになり、金属同士の直接的な衝突が回避される。ま
た、弾性部材64がコア43のコンタクトロッド挿通孔
のリヤ側に配設されているので、スプリング50、52
の蓄勢力の放勢によるコンタクトロッド46の戻り動作
時に、コンタクトロッド46が弾性部材64を介してコ
ア43に衝突して停止することになり、金属同士の直接
的な衝突が回避される。さらに、弾性部材65がフロン
トブラケット1の内壁面の結合部45aに対向する部位
に配設されているので、プランジャ40が戻りきった時
に、フック45の係合部45aは弾性部材65を介して
フロントブラケット1の内壁面に衝突して停止すること
になり、金属同士の直接的な衝突が回避される。
電動機の始動動作や戻り動作において、金属部品同士の
直接的な衝突が回避され、即ち金属部品同士が弾性部材
61〜65を介して衝突するようになり、乗員に不快な
金属音の衝撃音がなくなるので、この始動電動機を搭載
することで乗り心地のよい車両が実現できる。
40のコンタクトロッド46に対向する面に弾性部材6
1を配設するものとしているが、弾性部材61はコンタ
クトロッド46のプランジャ40に対向する面に配設し
てもよく、コンタクトロッド46およびプランジャ40
の両方に配設してもよい。また、弾性部材62〜65に
ついても、衝突する部品の少なくとも一方に配設すれば
よい。また、上記実施の形態1では、プランジャ40と
コンタクトロッド46との当接部、ピニオン7とストッ
パ35との当接部、インターナルギヤ22とスペースカ
ラー36との当接部、コンタクトロッド46とコア43
との当接部さらには係合部45aとフロントブラケット
1との当接部に弾性部材を配設するものとしているが、
他の金属部品同士の当接部に弾性部材を配設してもよい
ことはいうまでもないことである。
転軸14の回転を出力軸4に伝達する遊星減速装置5を
備えた始動電動機に適用するものとして説明している
が、この実施の形態2では、回転軸14のフロント側が
延設されて出力軸と一体化された直動型の始動電動機に
適用するものとしている。この実施の形態2では、始動
モータ3の外枠を構成するヨーク11のフロント側端面
のスペースカラー36に対向する部位にNBRゴムやC
Rゴムなどからなる弾性部材を配設させている。そこ
で、戻り動作時に、リターンスプリング44の蓄勢力の
放勢により、ピニオン7とリングギヤ8との噛み合いが
解除される際に、スペースカラー36は弾性部材を介し
てヨーク11の端面に衝突して停止することになり、金
属同士の直接的な衝突が回避される。従って、この実施
の形態2においても、乗員に不快な金属音の衝撃音がな
くなるので、この始動電動機を搭載することで乗り心地
のよい車両が実現できる。
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
動モータにより回転駆動される出力軸と、この出力軸に
スプライン結合されたオーバーランニングクラッチと、
このオーバーランニングクラッチと一体に上記出力軸上
を軸方向に摺動可能に設けられ、上記オーバーランニン
グクラッチを介して伝達された回転をエンジンのリング
ギヤに伝達するピニオンと、上記出力軸と平行に、か
つ、軸方向に往復移動可能に配設されたプランジャ、軸
方向に往復移動可能に配設され、上記プランジャの軸方
向一側への移動時に、該プランジャに押圧されて軸方向
一側に移動し、上記始動モータへの通電を行わせる接点
を閉成するコンタクトロッド、上記プランジャを取り囲
むように配設され、通電されて上記プランジャを軸方向
一側に移動させる磁気吸引力を発生するスイッチコイ
ル、および、上記コンタクトロッドが挿通されて上記ス
イッチコイルの内周一端側に配設され、磁気回路の一部
を構成するとともに、上記プランジャの軸方向一端側の
停止位置および上記コンタクトロッドの軸方向他端側の
停止位置を規定するコアを有する電磁スイッチと、上記
プランジャの往復移動力を上記オーバーランニングクラ
ッチに伝達するシフトレバーと備えた始動電動機におい
て、上記スイッチコイルへの通電のON/OFFに起因
して接離する少なくとも1組の部品間に衝撃緩衝部材が
設けられているので、部品の衝突による衝撃音が低減さ
れ、乗り心地のよい車両が実現できる始動電動機が得ら
れる。
と上記コンタクトロッドとの当接面の少なくとも一方に
配設されているので、プランジャとコンタクトロッドと
の衝突による不快な金属音がなくなる。
オンの軸方向他端側の停止位置を規制するストッパを備
え、上記衝撃緩衝部材が上記ピニオンと上記ストッパと
の当接面の少なくとも一方に配設されているので、ピニ
オンとストッパとの衝突による不快な金属音がなくな
る。
ロッドと上記コアとの当接面の少なくとも一方に配設さ
れているので、コンタクトロッドとコアとの衝突による
不快な金属音がなくなる。
設され、該プランジャの往復移動力を上記シフトレバー
に伝達するフックを備え、上記衝撃緩衝部材が上記フッ
クとブラケットとの当接面の少なくとも一方に配設され
ているので、フックとブラケットとの衝突による不快な
金属音がなくなる。
と上記オーバーランニングクラッチとの当接面の少なく
とも一方に配設されているので、始動モータとオーバー
ランニングクラッチとの衝突による不快な金属音がなく
なる。
記出力軸に伝達する遊星減速装置を備え、上記衝撃緩衝
部材が上記遊星減速装置と上記オーバーランニングクラ
ッチとの当接面の少なくとも一方に配設されているの
で、遊星減速装置とオーバーランニングクラッチとの衝
突による不快な金属音がなくなる。
示す部分断面図である。
軸、5 遊星減速装置、6 オーバーランニングクラッ
チ、7 ピニオン、8 リングギヤ、9 電磁スイッ
チ、10 シフトレバー、35 ストッパ、36 スペ
ースカラー、40プランジャ、41 スイッチコイル、
43 コア、45 フック、46 コンタクトロッド、
61〜65 弾性部材(衝撃緩衝部材)。
Claims (7)
- 【請求項1】 始動モータと、この始動モータにより回
転駆動される出力軸と、この出力軸にスプライン結合さ
れたオーバーランニングクラッチと、このオーバーラン
ニングクラッチと一体に上記出力軸上を軸方向に摺動可
能に設けられ、上記オーバーランニングクラッチを介し
て伝達された回転をエンジンのリングギヤに伝達するピ
ニオンと、上記出力軸と平行に、かつ、軸方向に往復移
動可能に配設されたプランジャ、軸方向に往復移動可能
に配設され、上記プランジャの軸方向一側への移動時
に、該プランジャに押圧されて軸方向一側に移動し、上
記始動モータへの通電を行わせる接点を閉成するコンタ
クトロッド、上記プランジャを取り囲むように配設さ
れ、通電されて上記プランジャを軸方向一側に移動させ
る磁気吸引力を発生するスイッチコイル、および、上記
コンタクトロッドが挿通されて上記スイッチコイルの内
周一端側に配設され、磁気回路の一部を構成するととも
に、上記プランジャの軸方向一端側の停止位置および上
記コンタクトロッドの軸方向他端側の停止位置を規定す
るコアを有する電磁スイッチと、上記プランジャの往復
移動力を上記オーバーランニングクラッチに伝達するシ
フトレバーと備えた始動電動機において、 上記スイッチコイルへの通電のON/OFFに起因して
接離する少なくとも1組の部品間に衝撃緩衝部材が設け
られていることを特徴とする始動電動機。 - 【請求項2】 上記衝撃緩衝部材が上記プランジャと上
記コンタクトロッドとの当接面の少なくとも一方に配設
されていることを特徴とする請求項1記載の始動電動
機。 - 【請求項3】 上記出力軸に配設されて、上記ピニオン
の軸方向他端側の停止位置を規制するストッパを備え、
上記衝撃緩衝部材が上記ピニオンと上記ストッパとの当
接面の少なくとも一方に配設されていることを特徴とす
る請求項1記載の始動電動機。 - 【請求項4】 上記衝撃緩衝部材が上記コンタクトロッ
ドと上記コアとの当接面の少なくとも一方に配設されて
いることを特徴とする請求項1記載の始動電動機。 - 【請求項5】 上記プランジャの軸方向他端側に延設さ
れ、該プランジャの往復移動力を上記シフトレバーに伝
達するフックを備え、上記衝撃緩衝部材が上記フックと
ブラケットとの当接面の少なくとも一方に配設されてい
ることを特徴とする請求項1記載の始動電動機。 - 【請求項6】 上記衝撃緩衝部材が上記始動モータと上
記オーバーランニングクラッチとの当接面の少なくとも
一方に配設されていることを特徴とする請求項1記載の
始動電動機。 - 【請求項7】 上記始動モータの回転を減速して上記出
力軸に伝達する遊星減速装置を備え、上記衝撃緩衝部材
が上記遊星減速装置と上記オーバーランニングクラッチ
との当接面の少なくとも一方に配設されていることを特
徴とする請求項1記載の始動電動機。
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