JP2007154719A - スタータ - Google Patents

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    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
    • F02N15/022Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the starter comprising an intermediate clutch
    • F02N15/023Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the starter comprising an intermediate clutch of the overrunning type

Abstract

【課題】ピニオンの前端面からモータ2の後端までの軸方向長さLを短く設定できるスタータ1を提供する。
【解決手段】ピニオン軸5は、一端側の端部が軸受19を介してハウジング20に回転自在に支持され、他端側の端部がクラッチインナ17と一体に設けられ、モータ2の駆動トルクがクラッチ4を介して伝達される。
ピニオンギヤ6は、ピニオン軸5の外周にヘリカルスプライン結合されてピニオン軸5上を移動可能に設けられると共に、ピニオン軸5に取り付けられるストップカラー21によって前進位置が規制され、クラッチインナ17に設けられた後退ストッパ22によって後退位置が規制される。この構成によれば、いわゆる片持ち構造のスタータと比較して、ピニオンの前端面からモータ2の後端までの軸方向長さLを短く設定できるので、モータ2の後端部がエンジン部品等と干渉することなく、エンジンへの搭載性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンを始動するためのスタータに関する。
従来技術として、例えば、特許文献1に記載されたスタータがある。
このスタータは、図3に示す様に、モータの駆動トルクがクラッチ100を介して伝達される円筒状のスプラインチューブ110と、一端側がベアリング120を介してハウジング130に支持され、他端側の端部がスプラインチューブ110の内周にヘリカルスプライン結合されるピニオン軸140と、ベアリング120よりハウジング130の外側(反クラッチ側)へ突き出るピニオン軸140の一端側端部に支持されるピニオンギヤ150等を有し、ピニオン軸140がスプラインチューブ110に対し反モータ方向(図示左方向)へ移動することにより、ピニオン軸140に支持されたピニオンギヤ150がエンジンのリングギヤ160に噛み合い、モータの駆動トルクをピニオンギヤ150からリングギヤ160に伝達してエンジンを始動させる。
実公平6−23742号公報
ところで、上記のスタータは、ベアリング120よりハウジング130の外側に突き出るピニオン軸140の端部にピニオンギヤ150が配置されるため、ピニオンギヤ150の前端面からモータの後端までの軸方向長さが長くなる。その結果、モータの後端部がエンジンの周辺に搭載されるエンジン部品等と干渉する問題があった。
また、ヘリカルスプラインの作用でピニオン軸140に前進力(スラスト力)が与えられると、その前進力でピニオン軸140が反モータ方向へ移動した時に、ピニオン軸140に設けられるストッパ170がピニオン軸140を支持するベアリング120の側面に衝突してピニオン軸140の移動が停止する(図3に示す状態)。つまり、ピニオン軸140の前進力をベアリング120で受け止める構成である。この場合、ピニオン軸140の前進力がベアリング120及びベアリング120を支えるハウジング130に加わるため、ベアリング120及びハウジング130の強度を高める必要があり、コストアップの要因となる。
また、ストッパ170がベアリング120に衝突した時の反力がピニオン軸140を介してスプラインチューブ110に加わると、クラッチ100がモータ方向に大きなスラスト力を受けるため、クラッチ機能に不具合を生じる恐れがある。
更に、上記のスタータは、ベアリング120よりハウジング130の外側に突き出るピニオン軸140の端部にピニオンギヤ150が配置される構造、いわゆる片持ち構造となるため、ピニオン軸140の強度不足が懸念される。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ピニオンの前端面からモータの後端までの軸方向長さを短く設定することにより、エンジンへの搭載性を向上できるスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、回転力を発生するモータと、軸受を介して回転自在に支持されるクラッチインナを有し、このクラッチインナにモータの駆動トルクを伝達する一方向クラッチと、一端側の端部が軸受を介してハウジングに回転自在に支持され、他端側の端部がクラッチインナと一体に設けられたピニオン軸と、このピニオン軸上にヘリカルスプライン結合され、ピニオン軸上を反モータ方向へ移動してエンジンのリングギヤに噛み合うことができるピニオンギヤと、電磁石の吸引力を利用してシフトレバーを駆動し、そのシフトレバーを介してピニオンギヤを反モータ方向へ移動(前進)させる働きを有する電磁スイッチと、ピニオンギヤがピニオン軸上を後退する際に、ピニオンギヤの後端面が当接してピニオンギヤを停止させる後退ストッパとを備えるスタータであって、クラッチインナは、ピニオン軸より外径が大きく設けられて、ピニオン軸との間に段差が形成され、この段差がピニオンギヤの後退位置を規制する後退ストッパとして設けられていることを特徴とする。
本発明のスタータは、ピニオン軸の一端側端部を支持する軸受よりハウジングの内側(クラッチ側)にピニオンギヤが配置されるため、上記の特許文献1に開示されたスタータと比較して、ピニオンの前端面からモータの後端までの軸方向長さを短く設定できる。その結果、モータの後端部がエンジン部品等と干渉することなく、エンジンへの搭載性を向上できる。
また、ピニオンギヤがピニオン軸上を後退する際に、ピニオンギヤの後退を停止させるための後退ストッパをクラッチインナに設けている。つまり、ピニオン軸とクラッチインナとの間に形成された段差を後退ストッパとして設け、この後退ストッパにピニオンギヤの後端面が当接することでピニオンギヤの後退が停止する。この構造によれば、ストッパ専用の部品を新たに設ける必要がなく、ストッパ専用の部品を設置する場合と比較して、軸長を短縮できるため、スタータの搭載性向上に寄与する。
また、本発明のスタータは、ピニオン軸の両端を支持する構造であり、特許文献1に記載された片持ち構造のスタータと比較して、ピニオン軸の強度を確保できる。
更に、特許文献1では、ピニオン軸とピニオンギヤとが一体に移動するため、その移動質量が大きくなるが、本発明では、ピニオン軸上をピニオンギヤが単体で移動する構造であり、その移動質量を小さく設定できるので、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い性が向上する。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、ピニオン軸には、ピニオンギヤが反モータ方向へ移動した時に、ピニオンギヤの前端面が当接することによってピニオンギヤを停止させるストップカラーが取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ピニオン軸にストップカラーが取り付けられているため、ピニオンギヤの前進力をストップカラーで受け止めることになり、ピニオン軸を支持する軸受及びハウジングにピニオンギヤの前進力が直接加わることはない。また、ピニオン軸上をピニオンギヤが単体で移動することから、その移動質量を小さく設定できるので、ピニオンギヤがストップカラーに当接する際に生じる衝撃力を小さく抑えることができる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したスタータにおいて、ピニオンギヤの内周には、ピニオン軸の外周に設けられた雄ヘリカルスプラインに噛み合う雌ヘリカルスプラインが設けられ、この雌ヘリカルスプラインは、雄ヘリカルスプラインの歯数より1歯以上少なく設けられており、その歯数を少なくしたことによって形成される空間に潤滑剤が充填されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記空間に充填される潤滑剤によってヘリカルスプライン部の潤滑を良好に維持できるため、ピニオンギヤの摺動性が向上する。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、ピニオンギヤのクラッチ側端部には、シフトレバーの端部が係合する嵌合溝がピニオンギヤと一体に形成されていることを特徴とする。
例えば、一組のワッシャを適宜な間隔に配置して嵌合溝を形成することも可能であるが、この場合、高速回転時の遠心力によってワッシャが外れる恐れがある。これに対し、本発明では、ピニオンギヤと一体に嵌合溝を形成するので、ワッシャ等の部品をピニオンギヤに組み付ける必要はなく、部品点数を少なくできると共に、高速回転時にワッシャ等の部品が外れる恐れもない。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1に係るスタータ1の断面図である。
本実施例のスタータ1は、回転力を発生するモータ2と、このモータ2の回転を減速する減速機3と、この減速機3にクラッチ4を介して連結されるピニオン軸5と、このピニオン軸5に支持されるピニオンギヤ6と、モータ2の通電回路(モータ回路と呼ぶ)に設けられるメイン接点(後述する)を開閉すると共に、シフトレバー7を介してピニオン軸5を軸方向に移動させる働きを有する電磁スイッチ8等より構成される。
モータ2は、電磁スイッチ8によりメイン接点が閉操作されると、バッテリ9より電力の供給を受けて電磁力を発生し、その電磁力の働きで電機子10に回転力を発生する周知の直流電動機である。
減速機3は、電機子10の回転軸(電機子軸11と呼ぶ)と同軸上で減速できる遊星歯車減速機である。
クラッチ4は、遊星歯車12の公転運動が歯車軸13を介して伝達されるクラッチアウタ14と、ボールベアリング15を介してセンタケース16に回転自在に支持される筒状のクラッチインナ17と、クラッチアウタ14の内周に形成されるくさび状のカム室に配置されるローラ18等より構成され、このローラ18を介してクラッチアウタ14からクラッチインナ17へのトルク伝達を許容し、クラッチインナ17からクラッチアウタ14へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチとして構成されている。
ピニオン軸5は、一端側の端部が軸受19を介してハウジング20に回転自在に支持され、他端側の端部がクラッチインナ17と一体に設けられて、モータ2の電機子軸11と同一軸線上に配置されている。但し、ピニオン軸5は、クラッチインナ17より外径が小さく設けられ、両者の間に段差が形成されている。このピニオン軸5には、雄ヘリカルスプライン5aが形成されている。
ピニオンギヤ6は、ピニオン軸5の外周にヘリカルスプライン結合されてピニオン軸5上を移動可能に設けられると共に、ピニオン軸5に取り付けられるストップカラー21によって前進位置が規制され、クラッチインナ17に設けられた後退ストッパ22によって後退位置が規制される。このピニオンギヤ6は、例えば、冷鍛加工によって形成され、更に、ピニオンギヤ6のクラッチ4側に嵌合溝23が切削により形成されている。
ストップカラー21は、ピニオン軸5の全周に形成される周溝24にスナップリング25を嵌め合わせ、そのスナップリング25を介して取り付けられ、ピニオン軸5を支持する軸受19に近接して配置される。なお、ストップカラー21は、軸受19及びハウジング20に接触することなく、僅かながら隙間を有して配置されている。
後退ストッパ22は、クラッチインナ17の前端面、つまりクラッチインナ17とピニオン軸5との段差によって形成され、ピニオンギヤ6の後端面が段差(後退ストッパ22)に当接してピニオンギヤ6の後退を停止させる。
電磁スイッチ8は、始動スイッチ26の閉操作によってバッテリ9から通電される電磁コイル27と、この電磁コイル27の内側を可動するプランジャ28とを有し、電磁コイル27への通電によって電磁石が形成されると、その電磁石にプランジャ28が吸引されてメイン接点を閉操作する。また、電磁コイル27への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリング29の反力にプランジャ28が押し戻されてメイン接点を開操作する。また、プランジャ28には、ドライブスプリング30を介してシフト用ロッド31が取り付けられている。
メイン接点は、モータ回路に接続される一組の固定接点32と、プランジャ28と一体に可動して一組の固定接点32間を断続する可動接点33とで形成され、この可動接点33を通じて一組の固定接点32間が導通することでメイン接点が閉状態となり、一組の固定接点32間の導通が遮断されることでメイン接点が開状態となる。
シフトレバー7は、ハウジング20に揺動自在に支持されるレバー支点部7aを有し、このレバー支点部7aより一端側のレバー端部7bがシフト用ロッド31に連結され、レバー支点部7aより他端側のレバー端部7cがピニオンギヤ6と一体に設けられた嵌合溝23に係合して、プランジャ28の動きをピニオンギヤ6に伝達する。つまり、プランジャ28が電磁石に吸引されて図1の右方向へ移動すると、シフト用ロッド31に連結されたレバー端部7bがプランジャ28に引かれて移動することにより、嵌合溝23に係合するレバー端部7cがレバー支点部7aを中心に揺動して、ピニオンギヤ6を反モータ方向(図示左方向)へ押し出す働きを有する。
次に、スタータ1の作動を説明する。
始動スイッチ26の閉操作により、電磁スイッチ8の電磁コイル27に通電されて電磁石が形成されると、その電磁石にプランジャ28が吸引されて、図1の右方向へ移動する。このプランジャ28の移動がシフトレバー7を介してピニオンギヤ6に伝達されると、ピニオンギヤ6がピニオン軸5上を雄ヘリカルスプライン5aに沿って回転しながら反モータ方向へ移動し、ピニオンギヤ6の端面がエンジンのリングギヤ34の端面に当接して一旦停止する。
その後、ドライブスプリング30に反力を蓄えながら、プランジャ28が更に移動してメイン接点を閉じると、バッテリ9からモータ2に給電されて電機子10に回転力が発生する。この電機子10の回転が減速機3で減速された後、クラッチ4を介してピニオン軸5に伝達されると、ピニオン軸5と一体にピニオンギヤ6が強制的に回されるため、そのピニオンギヤ6がリングギヤ34に噛み合い可能な位置まで回転した時点で、ドライブスプリング30に蓄えられた反力を受けてピニオンギヤ6がリングギヤ34に噛み合わされる。その結果、減速機3で増幅されたモータ2の駆動トルクがピニオンギヤ6からリングギヤ34に伝達されて、エンジンをクランキングする。
クランキングからエンジンが始動して始動スイッチ26が開操作されると、電磁コイル27への通電停止により吸引力が消滅する。これにより、リターンスプリング29の反力でプランジャ28が押し戻されるため、メイン接点が開いてバッテリ9からモータ2への給電が停止され、電機子10の回転が次第に減速して停止する。
また、プランジャ28が押し戻されると、エンジン始動時と反対方向にシフトレバー7が揺動してプランジャ28の動きがピニオンギヤ6に伝達される。その結果、ピニオンギヤ6がリングギヤ34から離脱してピニオン軸5上を後退し、ピニオンギヤ6の後端面が後退ストッパ22に当接して停止する。
(実施例1の効果)
上記のスタータ1は、ピニオン軸5の一端側端部を支持する軸受19よりハウジング20の内側(クラッチ4側)にピニオンギヤ6が配置されるため、先の特許文献1に記載された片持ち構造のスタータと比較してピニオンの前端面からモータ2の後端までの軸方向長さL(図1参照)を短く設定できる。その結果、モータ2の後端部がエンジン部品等と干渉することなく、エンジンへの搭載性が向上する。
また、ピニオンギヤ6がピニオン軸5上を後退する際に、ピニオンギヤ6の後退を停止させるための後退ストッパ22をクラッチインナ17に設けている。つまり、ピニオン軸5とクラッチインナ17との間に形成された段差を後退ストッパ22として設け、この後退ストッパ22にピニオンギヤ6の後端面が当接することでピニオンギヤ6の後退が停止する構造である。この構造によれば、ストッパ専用の部品を新たに設ける必要がなく、ストッパ専用の部品をピニオン軸5上に設置する場合と比較して、前記軸方向長さLを短くできるため、スタータ1の搭載性向上に寄与する。
また、実施例1に記載したスタータ1は、ピニオン軸5の一端側端部が軸受19を介してハウジング20に支持されると共に、ピニオン軸5と一体に設けられたクラッチインナ17がボールベアリング15を介してセンタケース16に支持され、軸受19とボールベアリング15との間にピニオンギヤ6が配置されている。つまり、ピニオン軸5の両端を支持する両支持構造であり、特許文献1に記載された片持ち構造のスタータと比較して、ピニオン軸5の強度を確保できる。
更に、特許文献1では、ピニオン軸140とピニオンギヤ150とが一体に移動するため、その移動質量が大きくなるが、実施例1に記載したスタータ1では、ピニオン軸5上をピニオンギヤ6が単体で移動する構造であり、その移動質量を小さく設定できるので、ピニオンギヤ6とリングギヤ34との噛み合い性が向上する。
また、ピニオン軸5上を移動する移動質量を小さくできることから、ドライブスプリング30に蓄えられた反力でピニオンギヤ6をリングギヤ34に噛み合わせるドライブスプリング噛合い方式を採用できる。その結果、ピニオンギヤ6を移動させるために必要な吸引力を軽減できるので、電磁スイッチ8の小型化が可能であり、且つ、始動スイッチ26に流れるスイッチ電流を小さく設定できるため、スタータリレーの廃止(図1参照)および配線の細線化等の効果も合わせて得ることができる。
また、ピニオン軸5には、ピニオンギヤ6が反モータ方向へ移動した時に、ピニオンギヤ6の前端面が当接することによってピニオンギヤ6を停止させるストップカラー21が取り付けられている。この場合、ピニオンギヤ6の前進力をストップカラー21で受け止めることになり、ピニオン軸5を支持する軸受19及びハウジング20にピニオンギヤ6の前進力が直接加わることはないので、軸受19及びハウジング20が破損することもない。また、ピニオン軸5上をピニオンギヤ6が単体で移動することから、その移動質量を小さく設定できるので、ピニオンギヤ6がストップカラー21に当接する際に生じる衝撃力を小さく抑えることができる。
また、ピニオンギヤ6のクラッチ4側端部には、シフトレバー7の端部が係合する嵌合溝23がピニオンギヤ6と一体に形成されているので、嵌合溝23を形成するための部品(例えば一組のワッシャ)をピニオンギヤ6に組み付ける必要はない。このため、部品点数を少なくできると共に、高速回転時の遠心力によって部品が外れる恐れもなく、信頼性が向上する。
図2はヘリカルスプライン部の断面図である。
この実施例2では、ピニオン軸5の外周にヘリカルスプライン結合されるピニオンギヤ6の内周に空間を設けて、その空間に潤滑剤35を充填する構成を示す。
ピニオンギヤ6の内周には、図2に示す様に、ピニオン軸5の外周に設けられた雄ヘリカルスプライン5aに噛み合う雌ヘリカルスプライン6aが設けられるが、この雌ヘリカルスプライン6aの歯数が雄ヘリカルスプライン5aの歯数より1歯以上少なく設定され、その歯数を少なくしたことによって形成される空間に潤滑剤35が充填されている。
この構成によれば、前記空間に充填される潤滑剤35によってヘリカルスプライン部の潤滑を良好に維持できるため、ピニオンギヤ6の摺動性が向上する。
実施例1に係るスタータの断面図である 実施例2に係るヘリカルスプライン部の断面図である。 従来技術に係るスタータの断面図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
4 一方向クラッチ
5 ピニオン軸
5a 雄ヘリカルスプライン
6 ピニオンギヤ
6a 雌ヘリカルスプライン
7 シフトレバー
8 電磁スイッチ
15 ボールベアリング(軸受)
17 クラッチインナ
19 軸受
20 ハウジング
21 ストップカラー
22 後退ストッパ(段差)
23 嵌合溝
34 リングギヤ
35 潤滑剤

Claims (4)

  1. 回転力を発生するモータと、
    軸受を介して回転自在に支持されるクラッチインナを有し、このクラッチインナに前記モータの駆動トルクを伝達する一方向クラッチと、
    一端側の端部が軸受を介してハウジングに回転自在に支持され、他端側の端部が前記クラッチインナと一体に設けられたピニオン軸と、
    このピニオン軸上にヘリカルスプライン結合され、前記ピニオン軸上を反モータ方向へ移動してエンジンのリングギヤに噛み合うことができるピニオンギヤと、
    電磁石の吸引力を利用してシフトレバーを駆動し、そのシフトレバーを介して前記ピニオンギヤを反モータ方向へ移動(前進)させる働きを有する電磁スイッチと、
    前記ピニオンギヤが前記ピニオン軸上を後退する際に、前記ピニオンギヤの後端面が当接して前記ピニオンギヤを停止させる後退ストッパとを備えるスタータであって、
    前記クラッチインナは、前記ピニオン軸より外径が大きく設けられて、前記ピニオン軸との間に段差が形成され、この段差が前記ピニオンギヤの後退位置を規制する前記後退ストッパとして設けられていることを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記ピニオン軸には、前記ピニオンギヤが反モータ方向へ移動した時に、前記ピニオンギヤの前端面が当接することによって前記ピニオンギヤを停止させるストップカラーが取り付けられていることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項1または2に記載したスタータにおいて、
    前記ピニオンギヤの内周には、前記ピニオン軸の外周に設けられた雄ヘリカルスプラインに噛み合う雌ヘリカルスプラインが設けられ、この雌ヘリカルスプラインは、前記雄ヘリカルスプラインの歯数より1歯以上少なく設けられており、その歯数を少なくしたことによって形成される空間に潤滑剤が充填されていることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記ピニオンギヤのクラッチ側端部には、前記シフトレバーの端部が係合する嵌合溝が前記ピニオンギヤと一体に形成されていることを特徴とするスタータ。
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