JPH0551567A - 自己架橋型感圧粘着組成物 - Google Patents

自己架橋型感圧粘着組成物

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JPH0551567A
JPH0551567A JP25956491A JP25956491A JPH0551567A JP H0551567 A JPH0551567 A JP H0551567A JP 25956491 A JP25956491 A JP 25956491A JP 25956491 A JP25956491 A JP 25956491A JP H0551567 A JPH0551567 A JP H0551567A
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monomer
polymer
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meth
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JP25956491A
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Seiho Murakami
正峰 村上
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Sony Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 感圧粘着組成物の保存安定性を高め、しかも
低温で架橋できるようにする。また、凝集性を向上させ
るためのアフターキュアーを不要とし、架橋後の粘着物
質の安定性も高めブルームも生じないようにする。 【構成】 1)分子中に少なくとも1つのN−R置換
アミノカルボニル基を有するエチレン性モノマー(例、
N−メチロールアクリルアミド)0.05〜15.0重
量%と(メタ)アクリル酸または同エステル85.0〜
99.95重量%との共重合体と2)水酸基含有エチレ
ン性モノマー(例、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)0.05〜30.0重量%とスルホン酸基含有エチ
レン性モノマー(例、N−{2−(1−スルホ−2−メ
チル)プロピル}アクリル酸アミド)0.005〜1.
5重量%と(メタ)アクリル酸または同エステル68.
5〜99.945重量%との共重合体よりなり、1)が
3.0〜95.0重量%、2)が5.0〜97.0重量
の組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリイミドフ
ィルム等のプラスチックフィルム、紙、布等を基材とす
る粘着テープ等の粘着剤として有用な自己架橋型感圧粘
着組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、粘着テープ等の粘着剤に対し
ては粘着性、タック性、凝集性のバランスがよいことが
要求されるが、このような要求を満たすものとして、架
橋型感圧粘着組成物が使用されている。
【0003】このような従来の架橋型感圧粘着組成物
は、その中に含まれるポリマーのカルボキシル基や水酸
基などの官能基をモノメリックな架橋剤と反応させるこ
とにより接着力を得ており、例えば、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、アクリル酸
及び2−ヒドロキシエチルアクリレートの共重合体をイ
ソシアネート基を有する架橋剤(商品名、コロネート
L;日本ポリウレタン株式会社製)を用いて架橋させた
り(特開昭48−89234号公報)、或いはn−ブチ
ルアクリレート、アクリル酸及び2−ヒドロキシエチル
アクリレートを架橋剤としてメチルエーテル化メラミ
ン、触媒としてp−トルエンスルホン酸を用いて架橋さ
せることが提案されている(特公昭48−1420号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
48−89234号公報に記載の粘着組成物の場合に
は、ポリマー中の官能基と架橋剤中のイソシアネート基
との反応性が高すぎるので、粘着組成物溶液の安定性が
低く、また、粘着剤の凝集性を向上させるためには、官
能基を架橋剤との反応を十分に起こさせるためにアフタ
ーキュアーを行わなければならないという問題があっ
た。特公昭48−1420号公報に記載の粘着組成物の
場合には、架橋温度を130℃以上の高温で行わなくて
はならず、また、架橋後の粘着剤フィルムを、例えば4
0℃、90RHという条件下に放置した場合に凝集性の
低下が著しいという問題があった。更に、従来の粘着組
成物においては、モノメリックな架橋剤や架橋触媒を使
用しているので、架橋後に所謂ブルームが発生するとい
う問題もあった。
【0005】この発明は、以上のような従来技術の問題
点を解決し、保存安定性が高く、しかも低温で架橋で
き、凝集性を向上させるためのアフターキュアーも必要
がなく、架橋後の粘着物質の安定性も高くブルームも生
じない自己架橋型感圧粘着組成物を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、従来使用
されていたモノメリックな架橋剤に代えて、架橋剤に相
当する官能基と架橋触媒に相当する官能基とをポリマー
中に組み、しかも架橋剤に相当する官能基として、自己
縮合性の官能基Aとそれと架橋する官能基Bの2種類の
官能基を使用し、官能基Aを有する第1のポリマーと官
能基Bと架橋触媒用の官能基とを有する第2のポリマー
とから粘着組成物を製造することにより上記の目的が達
成できることを見出しこの発明をなすに至った。
【0007】即ち、この発明は、(1a)分子中に少な
くとも1つのN−R置換アミノカルボニル基(R
ヒドロキシメチル基または低級アルコキシメチル基であ
る)を有するエチレン性モノマーと(1b)(メタ)ア
クリル酸もしくは(メタ)アクリル酸アルキルエステル
モノマーとを共重合させた第1のポリマー、および(2
a)水酸基含有エチレン性モノマー、(2b)スルホ基
含有エチレン性モノマー及び(2c)(メタ)アクリル
酸もしくは(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマ
ーとを共重合させた第2のポリマーを含んでなることを
特徴とする自己架橋型感圧粘着組成物を提供する。ここ
で、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸又はメタク
リル酸を意味する。
【0008】この発明においては、第1のポリマー中の
(1a)のモノマーに由来する−NHR基(式中、R
の定義は前述の通りである)は、後述する第2のポリ
マー中のスルホン基含有エチレン性モノマーに由来する
スルホ基の触媒作用により自己縮合可能な官能基であ
る。また、第2のポリマー中の水酸基含有エチレン性モ
ノマーに由来する水酸基は、第1のポリマー中の−NH
基と架橋を形成する基である。第2のポリマー中の
スルホン基は、前述したように、第1のポリマー中の−
NHR基の自己縮合のための触媒となり、更に第2の
ポリマー中に存在する水酸基と前述した第1のポリマー
中の−NHR基とを架橋させる触媒となっている。こ
のように、この発明においては、ポリマーを架橋するた
めの架橋剤および触媒をモノメリック成分として使用せ
ずに、ポリマーの中に組み込んでいる。なお、この発明
においては、共重合時にゲル化することを防ぐために、
第1のポリマーと第2のポリマーとを別々に共重合させ
る。
【0009】第1のポリマーの共重合成分である(1
a)のモノマー、即ち、分子中に少なくとも1つのN−
置換アミノカルボニル基(Rはヒドロキシメチル
基または低級アルコキシメチル基である)を有するエチ
レン性モノマーとしては、N−メチルロールアクリル酸
アミド、N−メチロ−ルメタクリル酸アミド、N−メチ
ルロールイタコン酸アミド、N,N´−ジメチルロール
イタコン酸アミド、N−メチロールクロトン酸アミド、
N−メチロールフマルアミド、N,N´−ジメチロール
フマルアミド、N−プロポキシメチルアクリルアミド、
N−ブトキシメチルメタクリルアミド、N,N´−ジメ
トキシメチルアクリル酸メチルなどを使用することがで
きる。中でも、N−メチルロールアクリル酸アミド、N
−メチロ−ルメタクリル酸アミド等のN−R置換(メ
タ)アクリル酸アミドを、架橋反応速度及び経済性の点
から好ましく使用できる。
【0010】第1のポリマーのもう一つの共重合成分で
ある(1b)のモノマー、即ち、(メタ)アクリル酸も
しくは(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー
は、共重合することにより第1のポリマーの主骨格を形
成するものであり、このモノマーの種類、配合割合を変
化させることにより架橋後の粘着剤の弾性率等を変化さ
せることができる。このような(1b)のモノマーとし
ては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト等を使用することができる。
【0011】第1のポリマーは、これら(1a)のモノ
マーと(1b)のモノマーとを常法により共重合させた
ものであり、これらのモノマーの第1のポリマー中の配
合割合は、要求される接着特性に応じて適宜選択するこ
とができるが、(1a)のモノマーが多過ぎると粘着性
が低下し、また少過ぎると凝集力が低下する傾向にある
ので、一般には(1a)のモノマーを0.05〜15.
0重量%、好ましくは0.1〜10.0重量%、(1
b)のモノマーを85.0〜99.95重量%、好まし
くは90.0〜99.9重量%で配合する。また、第1
のポリマーの粘度は一般には2000〜10000(樹
脂分40%)cps(25℃)であり、重量平均分子量
は200000〜1000000である。
【0012】第2のポリマーの共重合成分である(2
a)のモノマー、即ち、水酸基含有エチレン性モノマー
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、3ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステル等
の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルを
好ましく使用することができる。
【0013】第2のポリマーの共重合成分である(2
b)のモノマー、即ち、スルホン基含有エチレン性モノ
マーとしては、スルホアルキレン、(メタ)アクリル酸
スルホアルキルエステル、N−スルホアルキル(メタ)
アクリル酸アミド等を使用することができる。中でも、
共重合性がよいために、N−スルホアルキル(メタ)ア
クリル酸アミドを好ましく使用することができる。この
ようなN−スルホアルキル(メタ)アクリル酸アミドと
しては、N−{2−(1−スルホ−2−メチル)プロピ
ル}−(メタ)アクリル酸アミド、N−{2−(1−ス
ルホ)プロピル}−(メタ)アクリル酸アミド、N−ス
ルホエチル(メタ)アクリル酸アミド、N−スルホメチ
ル(メタ)アクリル酸アミド等好ましく使用できる。
【0014】第2のポリマーの共重合成分である(2
c)のモノマー、即ち、(メタ)アクリル酸もしくは
(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、(1
b)のモノマーと同様に、共重合することにより第2の
ポリマーの主骨格を形成するものであり、このモノマー
の種類、配合割合を変化させることにより架橋後の粘着
剤の弾性率等を変化させることができる。このような
(2c)のモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート等を使用することができる。
【0015】第2のポリマーは、これら(2a)のモノ
マー、(2b)のモノマー及び(2c)のモノマーを常
法により共重合させたものであり、これらのモノマーの
第2のポリマー中の配合割合は、要求される接着特性に
応じて適宜選択することができるが、(2a)の水酸基
含有エチレン性モノマーが多過ぎると耐水性が低下し、
また、少過ぎると凝集力が低下する傾向があり、(2
b)のスルホ基含有エチレン性モノマーが多過ぎると金
属面を腐食しやすくなり、また少過ぎると凝集力が低下
する傾向があるので、一般には(2a)のモノマーを
0.05〜30.0重量%、好ましくは0.1〜20.
0重量%、(2b)のモノマーを0.005〜1.5重
量%、好ましくは0.01〜1.0重量%、そして(2
c)のモノマーを68.5〜99.945重量%、好ま
しくは79.0〜99.89重量%配合する。また、第
2のポリマーの粘度は一般には500〜3000(樹脂
分30%)cps(25℃)であり、重量平均分子量は
150000〜1500000である。
【0016】上述したような第1のポリマーと第2のポ
リマーを常法により均一に混合することにより、この発
明の自己架橋型感圧粘着組成物を製造することができる
が、第1のポリマーと第2のポリマーとの配合比は、そ
れぞれのポリマーの各成分の配合比により異なるが、一
般的に前者を3.0〜95.0重量%、後者を5.0〜
97.0重量%の比率で配合する。好ましくは、組成物
中に(1a)のモノマーが0.1〜2.4重量%、(2
a)のモノマーが0.2〜7.0重量%そして(2b)
のモノマーが0.01〜0.24重量%の割合で含有さ
れるように配合する。
【0017】なお、第1又は第2のポリマー製造の際
に、必要に応じて他のモノマー、例えば酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アミド、グリシジ
ル(メタ)アクリレート等と共に共重合させて変性して
もよい。また、自己架橋型感圧粘着組成物には、必要に
応じてロジン、変性ロジン、ロジンエステル化物、テル
ペン樹脂、石油樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、
変性塩素化ポリエチレンまたはポリプロピレン等の種々
のタッキファイヤー樹脂を添加することができる。
【0018】このようにして製造された自己架橋型感圧
粘着組成物は保存安定性に優れ、製造後10日経過して
も製造直後の特性を維持することができる。また、この
組成物を、100℃という比較的低温で数分間処理する
ことにより架橋反応を起こさせて高い凝集力を示す粘着
物質を製造することができる。しかもこの粘着物質の凝
集性を改善させるためにアフターキュアーする必要はな
い。また、この組成物は、第1のポリマーと第2のポリ
マーを構成する成分を変化させることによりポリマーセ
グメントを容易に変化させることができるので、高い凝
集性を維持しながら、粘着力とタック性が変化した粘着
物質を製造することができる。更に、この組成物から製
造された粘着物質は、高湿度条件下においても凝集力、
粘着力、タック性の粘着特性の変化が少ないものであ
る。
【0019】
【作用】この発明の自己架橋型感圧粘着組成物は、架橋
剤に相当する官能基と架橋触媒に相当する官能基とをポ
リマー中に組込んでいるので、架橋後にブルーミングの
問題を解消することができる。しかも、この発明の自己
架橋型感圧粘着組成物は、架橋剤に相当する官能基とし
て自己縮合性の官能基Aとそれと架橋する官能基Bの2
種類の官能基を使用し、それらを別々に重合させた2種
類のポリマーから形成しているので、保存安定性が高
く、しかも低温で架橋でき、凝集性を向上させるための
アフターキュアーも必要がなく、架橋後の粘着物質の安
定性も高くすることを可能とする。
【0020】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づき具体的に説
明する。ただし、この発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。なお、実施例中「部」は「重量部」を
意味する。
【0021】参考例1 第1のポリマーの製造 容積1リットルの三口フラスコに、酢酸エチル100g
及びアゾビスイソブチロニトリル0.075gを仕込ん
だ。このフラスコに、更にモノマーとして、メチルメタ
クリレート15.0g、n−ブチルアクリレート70.
5g、エチルアクリレート12.0g及びN−メチロー
ルアクリルアミド2.5g(メタノール7gに溶解)の
混合溶液を加え、窒素ガス雰囲気下で70〜75℃の温
度でゆっくり攪拌しながらこれらのモノマーを共重合さ
せた。6時間反応後にトルエン43gをフラスコに加え
反応を停止させることにより、表1に示す性状を有する
第1のポリマーを得た。
【0022】この第1のポリマーを、25μm厚のポリ
エチレンテレフタレートテープに乾燥厚で25〜30μ
m厚みになるように塗布し、乾燥炉で100℃で5分間
乾燥して粘着テープを製造した。この粘着テープについ
て、JIS Z 1528に準じて粘着力、タック性
(球転法)、100℃JIS保持力を調べた。この結果
を表1に示す。
【0023】参考例2 第2のポリマーの製造 容積1リットルの三口フラスコに、酢酸エチル100g
及びアゾビスイソブチロニトリル0.075gを仕込ん
だ。このフラスコに、更にモノマーとして、エチルメタ
クリレート4.0g、2−エチルヘキシルアクリレート
20.0g、n−ブチルアクリレート68.25g及び
2−ヒドロキシエチルメタクリレート7.5gを加え、
窒素ガス雰囲気下で70〜75℃の温度でゆっくり攪拌
しながらこれらのモノマーを共重合させた。1時間反応
させた後に、N−{2−(1−スルホ−2−メチル)プ
ロピル}アクリル酸アミド0.25gをメタノール10
gに溶解した溶液をゆっくり滴下しながら反応を更に行
った。5時間後に、フラスコにn−ブタノール12g及
びトルエン111gを加え反応を停止させることによ
り、表1に示す性状を有する第2のポリマーを得た。
【0024】得られた第2のポリマーについても第1の
ポリマーと同様の粘着テープを製造し、その性質を評価
した。その結果を表1に示す。
【0025】
【表1】 第1のポリマー 第2のポリマー 外観 透明 透明 粘度(CPS) 3800/25℃ 2800/25℃ 樹脂分% 40.3 30.5 分子量 Mw 421700 1015800 比重 2.48 5.67 粘着力(g/2cm) 660AF 515AF タック性(球番号) 7 20 保持力(ズレmm) 175秒でCF落下 100秒でCF落下 注):表中「AF」は”adhesion failure”を意味する。また、「CF]は ”cohesion failure”を意味する。
【0026】実施例1 第1のポリマー10g、第2のポリマー13.2g及び
n−ブタノール3.6gを均一に混合し粘着組成物を製
造した。この組成物における第1ポリマーと第2ポリマ
ーの樹脂分の重量比は50:50の割合になる。この混
合物を用いて参考例1と同様に粘着テープを製造し、そ
の性質を参考例1と同様に評価した。粘着テープの製造
直後の粘着力は160AF、タック性は11、100℃
JIS保持力はズレがゼロ(60分後)であった。この
結果を表2に示す。
【0027】また、この粘着テープを40℃、90%R
H、10日間というエージング試験後の粘着力は180
g/2cm、タック性は10、保持力はズレがゼロ(6
0分後)であった。
【0028】これとは別に、室温(25℃)で10日間
保存した粘着組成物を用いて同様に粘着テープを製造し
たところ、粘着力は155g/2cm、タック性は1
2、保持力はズレがゼロ(60分後)であった。このよ
うに、この実施例で得られた自己架橋型感圧粘着組成物
は、保存安定性が良好で、しかもこの組成物から製造さ
れた粘着テープも安定なものであった。
【0029】実施例2〜5 第1のポリマーと第2のポリマーの樹脂分の配合比を表
2に示すように変化させて、実施例1と同様に自己架橋
型感圧粘着組成物を製造した。これらの組成物から実施
例1と同様に粘着テープを製造し評価した。その結果を
表2に示す。
【0030】表2の結果から明らかなように、この発明
の自己架橋型感圧粘着組成物は、第1のポリマーと第2
のポリマーとの配合比を変えても、架橋後の粘着特性と
して高い保持力(凝集力)を維持しながら実用上問題の
ない粘着力とタック性とを示していた。換言すれば、第
1のポリマーと第2のポリマーとの配合比を変えること
により、架橋後の粘着特性として高い保持力(凝集力)
を維持しながら実用上問題のない粘着力とタック性とを
広い範囲内で調整できた。
【0031】
【表2】 実 施 例 1 2 3 4 5 第1のポリマ−wt% 50.0 5.0 25.0 75.0 95.0 第2のポリマーwt% 50.0 95.0 75.0 25.0 5.0 粘着力(g/2cm) 160AF 255AF 275AF 160AF 600AF タック性(球番号) 11 18 13 5 5 100℃JIS保持力 1.8 0 0 0 0 (60分後のズレmm) 実施例6〜10 参考例1において、メチルメタクリレートを40g,n
−ブチルアクリレートを45.5gに変える以外同様に
製造した第1のポリマーと、参考例2において、N−
{2−(1−スルホ−2−メチル)プロピル}アクリル
酸アミド(AMPS)の添加量を表3に示すように変え
て製造した第2のポリマーとを、樹脂分の重量比で5
0:50になるように均一に混合してこの発明の自己架
橋型感圧粘着組成物を製造した。 この組成物を用いて
実施例1と同様に粘着テープを製造し評価した。その結
果を表3に示す。表3の結果から明らかなように、第2
のポリマー中のスルホ基の濃度を変化させても、架橋後
の粘着特性として高い保持力(凝集力)を維持しながら
実用上問題のない粘着力とタック性とを示していた。ま
た、実施例1と実施例10の比較から明らかなように、
実施例10では実施例1に比べ、一般にポリマーを固く
するメチルメタクリレートを第1のポリマ−中に多く配
合しているので粘着力をより改善できた。
【0032】
【表3】 実 施 例 6 7 8 9 10 AMPS(g) 0.025 0.05 0.1 0.2 0.25 粘着力(g/2cm) 540AF 370AF 275AF 235AF 260AF タック性(球番号) 10 10 9 9 9 100℃JIS保持力 0 0 0 0 0 (60分後のズレmm)
【0033】
【発明の効果】この発明の自己架橋型感圧粘着組成物に
よれば、保存安定性を改善でき、しかも低温で架橋でき
る。また、凝集性を向上させるためのアフターキュアー
も必要がなく、架橋後の粘着物質の安定性も高くブルー
ムも生じない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1a)分子中に少なくとも1つのN−R
    置換アミノカルボニル基(Rはヒドロキシメチル基
    または低級アルコキシメチル基である)を有するエチレ
    ン性モノマーと(1b)(メタ)アクリル酸もしくは
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとを共重
    合させた第1のポリマー、および (2a)水酸基含有エチレン性モノマー、(2b)スル
    ホ基含有エチレン性モノマー及び(2c)(メタ)アク
    リル酸もしくは(メタ)アクリル酸アルキルエステルモ
    ノマーとを共重合させた第2のポリマーを含んでなるこ
    とを特徴とする自己架橋型感圧粘着組成物。
  2. 【請求項2】 (1a)のモノマーが、N−R置換
    (メタ)アクリル酸アミドである請求項1記載の自己架
    橋型感圧粘着組成物。
  3. 【請求項3】 第1のポリマーが(1a)のモノマーを
    0.05〜15.0重量%及び(1b)のモノマーを8
    5.0.0〜99.95重量%の割合で共重合させたも
    のであり、第2のポリマーが(2a)のモノマーを0.
    05〜30.0重量%、(2b)のモノマーを0.00
    5〜1.5重量%及び(2c)のモノマーを68.5〜
    99.945重量%の割合で共重合させたものであり、
    そして該自己架橋型感圧粘着組成物中に第1のポリマー
    が3.0〜95.0重量%及び第2のポリマーが5.0
    〜97.0重量%で含まれている請求項1又は2記載の
    自己架橋型感圧粘着組成物。
  4. 【請求項4】 第1のポリマーが(1a)のモノマーを
    0.1〜10.0重量%及び(1b)のモノマーを9
    0.0〜99.9重量%の割合で共重合させたものであ
    り、第2のポリマーが(2a)のモノマーを0.1〜2
    0.0重量%、(2b)のモノマーを0.01〜1.0
    重量%及び(2c)のモノマーを79.0〜99.89
    重量%の割合で共重合させたものである請求項3記載の
    自己架橋型感圧粘着組成物。
  5. 【請求項5】 自己架橋型感圧粘着組成物中に、(1
    a)のモノマーが0.1〜2.4重量%、(2a)のモ
    ノマーが0.2〜7.0重量%そして(2b)のモノマ
    ーが0.01〜0.24重量%の割合で含有されている
    請求項4記載の自己架橋型感圧粘着組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010235646A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Dic Corp 金属面貼付用両面粘着シート、透明導電膜積層体、タッチパネル装置

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