JPH0551564U - 万 力 - Google Patents

万 力

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JPH0551564U
JPH0551564U JP10211391U JP10211391U JPH0551564U JP H0551564 U JPH0551564 U JP H0551564U JP 10211391 U JP10211391 U JP 10211391U JP 10211391 U JP10211391 U JP 10211391U JP H0551564 U JPH0551564 U JP H0551564U
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芳樹 佐藤
敏文 二瓶
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数枚の被加工物をクランプした場合でも被加
工物の浮き上がりを抑制することができる万力を提供す
ることを目的とする。 【構成】水平面の一端部において前記水平面より上方垂
直に突出したストッパ面28を有する本体4と、本体の
水平面上を水平移動可能で、かつ、ストッパ面との対向
面は垂直面30に、またその反対側の面は下広がりの傾
斜面38にそれぞれ形成された移動部材10と、移動部
材の傾斜面38に係合する下つぼまりの傾斜面34を有
し、かつ本体の水平面に対し垂直移動可能に設けられた
押圧部材12とを備え、本体のストッパ面と移動部材の
垂直面との間に被加工物を格納する凹部32を形成し、
押圧部材が本体の水平面に向って垂直移動することによ
り、押圧部材の傾斜面と移動部材の傾斜面とが係合し、
移動部材を本体に押圧しながら本体のストッパ面の方向
に移動させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は万力に関し、さらに詳しくは、被加工物をクランプする場合に被加工 物の浮き上がりを抑制することができる万力に関する。
【0002】
【従来の技術】
被加工物に研削、切削等の機械加工を施す際に該被加工物をクランプするため に、万力が広く用いられている。しかしながら、万力はクランプの際に被加工物 を浮き上がらせてしまう傾向があった。このような被加工物の浮き上がりを防止 するため、たとえば実開平3−7471号公報に開示されているような万力が知 られている。
【0003】 上記公報に開示されている万力は、図15〜図18に示すように、本体4には 左端上面にストッパ部6が固定され、中央から右端側にガイド溝8が設けられ、 該ガイド溝8内にメネジ部材50が摺動可能に設けられている。このメネジ部材 50には2つのネジ穴51,52が設けられると共に、下面には板バネ53を収 納する凹部54が設けられている。固定口金14はネジ20を一方のネジ穴51 に螺合することによりメネジ50を引き付けて、このメネジ50を本体4に固定 可能とされている。また、移動口金10は、斜め下方に進行するねじ16を他方 のネジ穴52へ螺合することにより斜め下方へ移動可能とされている。
【0004】 このような万力を用いて被加工物44をクランプするには、ストッパ部6と移 動口金10の間の凹部32へ被加工物44を載置し、ねじ16,20を緩めた状 態でメネジ部材50、固定口金14及び移動口金10を被加工物44の方向へ移 動して被加工物44に当接させる。その後ねじ20を締め付けて、メネジ部材5 0を本体4に固定し、ねじ16を締め付けることによって移動口金10へ斜め下 方の締め付け力を与える。このときの締め付け力によって、移動口金10が被加 工物の方向へ移動すると共に、板バネ53が下方にたわむので移動口金10も下 方に移動する。その結果、被加工物44に対して下向きの力が加わるので被加工 物44の浮き上がりを抑制することができるというものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記万力を用いて単体の被加工物をクランプする場合は特に不都合はなく、被 加工物の浮き上がりを十分に抑制しているようにみえる。
【0006】 しかしながら、上記万力はねじ16を用いて直接移動口金10を押圧している ため、このねじ16がネジ穴52と螺合していることになり、必然的に螺合する に十分なガタが発生し、このガタが移動口金10の移動すなわち被加工物の締め 付けに直接に影響を及ぼす。このため、被加工物が浮き上がる傾向は完全には防 止することができない。特に、被加工物をクランプする方向に複数個重ねてクラ ンプする場合、被加工物が浮き上がる傾向が顕著となる。
【0007】 また、上記万力は移動口金とストッパ部との間の凹部が1箇所だけであるので 、クランプ可能な被加工物の個数が限定される。 さらに、上記万力を用いて複数の被加工物をクランプする場合、万力本体と接 触する被加工物のエッヂ部に応力が集中し、被加工物を破損する場合がある。
【0008】 したがって、本考案の目的は、複数枚の被加工物をクランプした場合でも被加 工物の浮き上がりを抑制することができる万力を提供することにある。
【0009】 また、本考案の他の目的は、多くの被加工物をクランプ可能な万力を提供する ことにある。
【0010】 さらに、本考案の他の目的は、複数枚の被加工物をクランプした場合でも被加 工物のエッヂ部の破損を防止することのできる万力を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の万力は、水平面の一端部において前記水 平面より上方垂直に突出したストッパ面を有する本体と、前記本体の水平面上を 水平移動可能で、かつ、前記ストッパ面との対向面は垂直面に、またその反対側 の面は下広がりの傾斜面にそれぞれ形成された移動部材と、前記移動部材の傾斜 面に係合する下つぼまりの傾斜面を有し、かつ前記本体の水平面に対し垂直移動 可能に設けられた押圧部材とを備え、前記本体のストッパ面と前記移動部材の垂 直面との間に被加工物を収納する凹部を形成し、前記押圧部材が前記本体の水平 面に向って垂直移動することにより、該押圧部材の傾斜面と前記移動部材の傾斜 面とが係合し、前記移動部材を本体に押圧しながら前記本体のストッパ面の方向 に移動させるようにしたことを特徴とする。
【0012】 また、本考案の万力は、水平面の一端部において前記水平面より上方垂直に突 出した一対のストッパ面を有する本体と、前記本体の水平面上を水平移動可能で 、かつ、前記ストッパ面の一方との対向面は垂直面に、またその反対側の面は下 広がりの傾斜面にそれぞれ形成された第一の移動部材と、前記本体の水平面上を 水平移動可能で、かつ、前記ストッパ面の他方との対向面は垂直面に、またその 反対側の面は下広がりの傾斜面にそれぞれ形成された第二の移動部材と、前記第 一の移動部材の傾斜面と前記第二の移動部材の傾斜面とにそれぞれ係合する下つ ぼまりの傾斜面を有し、かつ前記本体の水平面に対し垂直移動可能に設けられた 押圧部材とを備え、前記本体のストッパ面の一方と前記第一の移動部材の垂直面 との間、および前記本体のストッパ面の他方と前記第二の移動部材の垂直面との 間に、被加工物を収納する凹部をそれぞれ形成し、前記押圧部材が前記本体の水 平面に向って垂直移動することにより、該押圧部材の傾斜面と一対の前記移動部 材の傾斜面とが係合し、前記第一の移動部材を本体に押圧しながら前記本体のス トッパ面の一方の方向に移動させ、前記第二の移動部材を本体に押圧しながら前 記本体のストッパ面の他方の方向に移動させるようにしたことを特徴とする。
【0013】 好ましくは、被加工物を複数個クランプする際に各被加工物のエッヂと対応す る溝を有する敷板を、前記凹部内に設ける。
【0014】
【作用】
ストッパ部と移動口金の間の凹部に複数枚の被加工物を載置し、移動口金が被 加工物に当接した状態で押圧口金を垂直方向下方に移動させる。このとき、押圧 口金の傾斜面と移動口金の傾斜面とが当接して移動口金へ斜め下方の力が作用し 、移動口金により被加工物をクランプする。押圧口金の傾斜面と移動口金の傾斜 面の接触により、ボルトによる下方への押圧力が増幅されて移動口金へ伝達され る。
【0015】 このように本考案においてはボルトにより直接移動口金を押圧するのではなく 、ボルトが押圧口金を下方に移動させ、移動した押圧口金がその傾斜面と移動口 金の傾斜面との係合により移動口金を押圧する。したがって、ボルトのガタが被 加工物の締め付けに及ぼす影響は緩和される。しかも、ボルトによる下方への押 圧力が増幅されて移動口金へ伝達されるので確実に被加工物をクランプできると 共に、移動口金が非常に滑らかに移動するので被加工物の浮き上がりを効果的に 抑制することができる。
【0016】 また、移動口金と万力本体のストッパ部との間には被加工物を収納するための 凹部が形成されるが、移動口金およびストッパ部を2個設けてこの凹部2個また は4個とすることにより、多数の被加工物をクランプすることができる。
【0017】 また、被加工物が締め付けられる際、エッヂ部分が敷板の溝上に位置している ので、該エッヂ部分への応力集中を押えることができ、被加工物が破損すること はない。
【0018】
【実施例】
以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて説明する。
【0019】 (実施例1) 図1は本考案の万力の第1の実施例を示す斜視図、図2は図1の平面図、図3 は図1のA−A線に沿った一部断面正面図、図4は図3のB−B線に沿った断面 図である。
【0020】 これらの図において、万力2の本体4には、左端に上方に突出したストッパ部 6を一体成形され、中央から右端側にかけてに逆T字型のガイド溝8を設けてい る。なお、ストッパ部6は本体4とは別体の部材を本体4に固定してもよい。
【0021】 ガイド溝8の上方にはストッパ部6と対向する移動口金(移動部材)10と、 移動口金10に隣接する押圧口金(押圧部材)12と、さらにこの押圧口金12 に隣接する固定口金(固定部材)14を設けている。移動口金10はボルト16 およびガイド溝8に嵌合する形状のT字型ナット22を介して本体4に対してガ イド溝8に沿って水平方向に摺動可能とされている。また、押圧口金12,固定 口金14は各々ボルト18,20およびガイド溝8に嵌合する形状のT字型ナッ ト24を介して本体4に連結され、ボルト20を緩めた状態では押圧口金12お よび固定口金14がT字型ナット24と共に本体4に対してガイド溝8に沿って 水平方向に摺動可能である。なお、押圧口金12とボルト18との間、及び固定 口金14とボルト20との間にはクリアランスが多少設けられていることから、 T字型ナット24が本体4に固定されているときでも押圧口金12と固定口金1 4は、このクリアランスの分だけガイド溝8に沿った水平方向に若干移動し得る 。同様に、移動口金10とボルト16との間にもクリアランスが設けられており 、移動口金10はT字型ナット22に対しガイド溝8に沿った水平方向に若干移 動し得る。さらに押圧口金12は本体4から少し離れた状態で浮いており、ボル ト18を締め付けることにより本体4に対して垂直方向下方に移動する。
【0022】 ストッパ部6には垂直なストッパ面28が形成され、このストッパ面28と対 向する移動口金10の垂直面30との間に被加工物44を収納・クランプするコ の字状の凹部32を形成する。
【0023】 図5に移動口金10、押圧口金12、固定口金14、ボルト16、18、20 及びT字型ナット22、24の拡大断面図を示す。図5において、押圧口金12 の両側面は下つぼまりの傾斜面34,36となっている。移動口金10の両側面 のうち、本体4のストッパ部6に対向する側面は垂直面30となっており、また 、押圧口金12に対向する側面には上記押圧口金12の傾斜面34と係合する下 広がりの傾斜面38が設けられている。また、固定口金14の、押圧口金12の 傾斜面36に対向する側面には該傾斜面36と係合する傾斜面40が設けられて いる。押圧口金12の移動口金10に対向する側の傾斜面34が垂直面となす角 度αは特に限定されないが、45度未満が好ましく、23度未満とした場合には 特に顕著な効果が得られた。
【0024】 ストッパ部6と移動口金10の間の凹部32には敷板42が載置されている。 図6に敷板42の斜視図を示す。
【0025】 この敷板42の幅D2は万力2の本体4の幅D1とほぼ同じであり、長さL2 は被加工物44の幅をW3、枚数をNとすると、W3×Nよりほんの僅かだけ短 くされている(たとえば(W3−被加工物の最大公差)×Nとされている)。ま た、敷板42の上面はストッパ面28と平行に敷板42の左端43から右端45 にかけてN+1個の溝46が等間隔に設けられている。各溝46,46間の中心 間の間隔は、被加工物44の幅W3と同じにされている。
【0026】 被加工物44は万力2にクランプされて機械加工されるものであれば何でもよ いが、本実施例においては矩形状の光学部品用の光学素子をクランプした。
【0027】 以上の構成の万力を用いて被加工物44をクランプするには、ストッパ部6と 移動口金10の間の凹部32へ複数枚の被加工物44を載置した後、ボルト18 ,20を緩めた状態で固定口金14を被加工物44の方向へ押すことにより、移 動口金10、押圧口金12および固定口金14をT字型ナット22、24と共に 被加工物44の方向へ移動し、移動口金10の垂直面30を被加工物44に当接 させる。その後ボルト20を締め付けてT字型ナット24を引きつけ、このT字 型ナット24を本体4に固定する。最後にボルト18を締め付けて押圧口金12 を本体4の方向へ移動させる。このとき、押圧口金12の傾斜面34と移動口金 10の傾斜面38とが当接して移動口金10へ斜め下方の力が作用し、移動口金 10を介して被加工物44をクランプする。押圧口金12の傾斜面34と移動口 金10の傾斜面38が接触して、ボルト18による下方への押圧力が増幅されて 移動口金へ伝達される。
【0028】 このように本実施例においてはボルト18により直接移動口金10を押圧する のではなく、押圧口金12を押圧し、該押圧口金12がその傾斜面34と移動口 金10の傾斜面38との係合により移動口金10を斜め下方に押圧するのでボル ト18のガタが被加工物44の締め付けに及ぼす影響は緩和される。しかも、ボ ルト18による下方への押圧力が増幅されて移動口金10へ伝達されるので確実 に被加工物44をクランプできる。
【0029】 また、被加工物44が締め付けられる際、そのエッヂ部分48が敷板42の溝 46上に位置しているので、該エッヂ部分48への応力集中を抑制することがで き、被加工物が破損することはない。
【0030】 このようにしてクランプされた被加工物44はたとえばマグネット台に載置さ れて上面、端面等をフライス盤や研削盤等により機械加工される。
【0031】 なお、図示した実施例においては、押圧口金12と固定口金14とをボルト1 8,20により、同一のT字型ナット24に締め付けた例を示したが、移動口金 10の水平方向移動量を大きくとりたい場合等には各々別体のT字型ナットに締 め付けるようにしてもよい。
【0032】 また、押圧口金12と固定口金14が相対向する側面を傾斜面36,40とし た例を示したが、この押圧口金12と固定口金14の相対向する側面をいずれも 垂直面とすることができる。
【0033】 さらに、あらかじめ被加工物44の全長D3(図2参照)が知られている場合 には、固定口金14に代えて本体4の右端へストッパ部を一体的に成形または固 定してもよい。この場合、被加工物44をクランプする際には、ストッパ部6と 移動口金10の間の凹部32へ複数枚の被加工物44を載置した後、ボルト18 を締め付けるだけで、押圧口金12を被加工物44の方向へ移動させることがで きるので作業を簡略化できる。
【0034】 (実施例2) 図7は本考案の万力の第2の実施例を示す斜視図、図8は図7のC−C線に沿 った一部断面正面図、図9は図7のD−D線に沿った断面側面図である。
【0035】 本実施例においては万力2の左右端にストッパ部6,6が設けられ、その中央 に一方のストッパ部6から他方のストッパ部6に向うガイド溝8が設けられてい る。このガイド溝8上には押圧口金12を挟んで2つの移動口金10,10が設 けられている。押圧口金12はボルト18によって直接本体4に締め付け可能と なっており、該押圧口金12と本体4の間にはスプリング13が設けられている 。押圧口金12の両側面は下つぼまりの傾斜面34,34とされ、各移動口金1 0,10の、押圧口金12と対向する側面には押圧口金12の傾斜面34,34 と係合する下広がりの傾斜面38,38が形成されている。また、各移動口金1 0,10はボルト16,16およびT字型ナット22,22によりガイド溝8に 沿って水平方向に移動可能とされている。
【0036】 図7および図8において左側の移動口金10とストッパ部6との間および右側 の移動口金10とストッパ部6との間にはそれぞれ被加工物を収納する凹部32 ,32が形成されている。
【0037】 本実施例の万力2を用いて被加工物をクランプするには、まず2つの凹部32 ,32のそれぞれに図6で示した敷板を配し、該敷板の上に被加工物を載置する 。次いでボルト18を締め付けて押圧口金12を本体4の方向へ移動させるだけ でよい。したがって、図1に示した実施例に比べて作業が簡単である。このとき 押圧口金12の傾斜面34,34と、移動口金10,10の、傾斜面34,34 との係合により両移動口金10,10へ斜め下方の押し付け力が加わりながら、 それぞれ対応するストッパ部6,6の方向へ移動し、被加工物がクランプされる 。
【0038】 以上本実施例において説明した点以外は第1の実施例と同様であるので説明を 省略する。
【0039】 本実施例の万力2を用いると、数多くの被加工物をクランプすることができる 。
【0040】 なお、本実施例の押圧口金12はボルト18によって直接本体4に締め付け可 能となっている例を示したが、移動口金10と同様に、ボルトおよびT字型ナッ トによりガイド溝8に沿って水平方向に移動可能に取り付け、これに締め付けて もよい。
【0041】 (実施例3) 図10は本考案の第3の実施例を示す斜視図である。
【0042】 本実施例は万力2の本体4の中央から右端へガイド溝8を2個平行に設け、各 ガイド溝8,8の上へ移動口金10、押圧口金12および固定口金14が設けら れている点と、ストッパ部6の中央に溝7が設けられている点のみが第1の実施 例の万力2と異なる。その他の点は第1の実施例と同じであるので説明を省略す る。
【0043】 本実施例の万力2を用いると、被加工物を2列に並べてクランプすることがで きるので、被加工物の長さD3(図2参照)が短い場合に数多くの被加工物をク ランプできる。
【0044】 なお、溝7は、被加工物の端面を研削・研磨加工あるいは面取り加工する場合 の加工工具のための逃げであり、端面の加工を必要としない場合は特に設ける必 要がない。
【0045】 また、実施例1の場合と同様に、押圧口金12と固定口金14の各々をボルト により、同一のT字型ナットに締め付けてもよいし、各々別体のT字型ナットに 締め付けるようにしてもよい。また、押圧口金12と固定口金14の対向する側 面に傾斜面36,40を設けずに、これらの側面を垂直面とすることもできる。 さらに、固定口金14に代えてストッパ部を本体4の右端へ一体的に成形または 固定してもよい。
【0046】 (実施例4) 図11は本考案の第4の実施例を示す平面図、図12は図11のE−E線に沿 った一部断面正面図である。
【0047】 本実施例は万力2の中央に一方のストッパ部6から他方のストッパ部6に向け て2つのガイド溝8,8を設け、各ガイド溝8,8の上には、押圧口金12を中 心として該押圧口金12の両側に移動口金10,10が設けられている。押圧口 金12はボルト18によって直接本体4に締め付け可能となっており、かつ該押 圧口金12と本体4の間にはスプリング13が設けられている。押圧口金12の 両側面は下つぼまりの傾斜面34,34とされ、移動口金10,10の、押圧口 金12と対向する側面には押圧口金12の傾斜面34,34と係合する下広がり の傾斜面38,38が形成されている。また、各移動口金10,10はボルト1 6,16およびT字型ナット22,22によりガイド溝8に沿って水平方向に移 動可能とされている。また、ガイド溝8についても同様な構成の押圧口金12、 移動口金10,10が設けられている。
【0048】 左右のストッパ部6,6は中央に溝7,7が設けられている。
【0049】 この溝7,7は、実施例3の場合と同様に被加工物の端面を研削・研磨加工あ るいは面取り加工する場合の加工工具のための逃げであり、端面の加工を必要と しない場合は特に設ける必要がない。
【0050】 本実施例の万力2を用いると、被加工物の長さD3(図2参照)が短い場合に 実施例3の場合に比してさらに数多くの被加工物をクランプすることができる。
【0051】 なお、実施例2の場合と同様、本実施例の押圧口金12を移動口金10のよう に、ボルトおよびT字型ナットによりガイド溝8に沿って水平方向に移動可能に 取付けこれに締め付けてもよい。
【0052】 (その他の実施例) 以上主に図面に示した実施例に基づいて本考案を説明したが、本考案はこれら の実施例には限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載した範囲内で種々変形 可能である。
【0053】 たとえば、ガイド溝8の形状を逆T字型とし、ナット22,24,26の形状 をT字型としたが、これらの形状には限定されず、各ナットが水平方向に移動可 能で、実施例1および実施例3の場合にあってはさらにナット24を本体4に締 め付け固定可能なものであればどのような形状でもよい。
【0054】 また、敷板42を用いた例を示したが、クランプの際にエッヂが損傷するおそ れのない被加工物をクランプする場合には敷板42を用いる必要はない。
【0055】 さらに、図13に示すように、本体4の右端へ3つのガイド溝8,8,8を設 け、左右端のストッパ部6,6の中央へ溝7,7を設けると、固定口金、押圧口 金および移動口金としてを実施例1と実施例3のものを選択的に使用することが でき、実施例1および実施例3の万力2用の本体4として共用することができる 。
【0056】 同様に、図14に示すように本体4の中央に3つのガイド溝8,8,8を設け 、左右のストッパ部6,6の中央へ溝7,7を設けると、固定口金、押圧口金お よび移動口金として実施例2と実施例4のものを選択的に使用することができ、 実施例2および実施例4の万力2用の本体4として共用することができる。
【0057】 各実施例の万力は、同形状の被加工物を複数個クランプする場合に特に有用で あるが、実施例1の場合は1個の被加工物をクランプしてもよく、また、実施例 2〜実施例4の場合は被加工物を収納するための各凹部32内へそれぞれ1個ず つ被加工物をクランプしてもよい。
【0058】
【考案の効果】
本考案の万力によれば、被加工物の浮き上がりを抑制することができ、特に複 数枚の被加工物をクランプした場合でも被加工物は浮き上がらない。
【0059】 また、本考案の万力によれば、多数の被加工物をクランプすることができる。
【0060】 さらに本考案の万力によれば、複数枚の被加工物をクランプした場合でも被加 工物のエッヂ部が万力本体と接触しないので、該エッヂ部の破損を防止すること ができる。
【提出日】平成4年1月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 また、本考案の万力は、水平面の左右両端部において前記水平面より上方垂直 に突出し、かつ互いに平行な一対のストッパ面を有する本体と、前記本体の水平 面上を水平移動可能で、かつ、前記ストッパ面の一方との対向面は垂直面に、ま たその反対側の面は下広がりの傾斜面にそれぞれ形成された第一の移動部材と、 前記本体の水平面上を水平移動可能で、かつ、前記ストッパ面の他方との対向面 は垂直面に、またその反対側の面は下広がりの傾斜面にそれぞれ形成された第二 の移動部材と、前記第一の移動部材の傾斜面と前記第二の移動部材の傾斜面とに それぞれ係合する下つぼまりの傾斜面を有し、かつ前記本体の水平面に対し垂直 移動可能に設けられた押圧部材とを備え、前記本体のストッパ面の一方と前記第 一の移動部材の垂直面との間、および前記本体のストッパ面の他方と前記第二の 移動部材の垂直面との間に、被加工物を収納する凹部をそれぞれ形成し、前記押 圧部材が前記本体の水平面に向って垂直移動することにより、該押圧部材の傾斜 面と一対の前記移動部材の傾斜面とが係合し、前記第一の移動部材を本体に押圧 しながら前記本体のストッパ面の一方の方向に移動させ、前記第二の移動部材を 本体に押圧しながら前記本体のストッパ面の他方の方向に移動させるようにした ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の万力の第1の実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した実施例の平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿った一部断面正面図であ
る。
【図4】図3のB−B線に沿った断面図である。
【図5】図1に示した実施例の一部拡大断面図である。
【図6】図1に示した実施例の敷板の斜視図である。
【図7】本考案の万力の第2の実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】図7のC−C線に沿った一部断面正面図であ
る。
【図9】図8のD−D線に沿った断面側面図である。
【図10】本考案の第3の実施例を示す斜視図である。
【図11】本考案の第4の実施例を示す平面図である。
【図12】図11のE−E線に沿った一部断面正面図で
ある。
【図13】本考案の万力の本体の変形例を示す斜視図で
ある。
【図14】本考案の万力の本体の他の変形例を示す平面
図である。
【図15】従来例の万力の平面図である。
【図16】図15の右側面図である。
【図17】図15のF−F線に沿った断面図である。
【図18】図15のG−G線に沿った断面図である。
【符号の説明】
2 万力 4 本体 6 ストッパ部 8 ガイド溝 10 移動口金 12 押圧口金 14 固定口金 16,18,20 ボルト 22,24 T字型ナット 28 ストッパ面 30 垂直面 32 凹部 32 空所 34,36,38,40 傾斜面 42 敷板 44 被加工物 46 溝 48 エッヂ部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平面の一端部において前記水平面より上
    方垂直に突出したストッパ面を有する本体と、 前記本体の水平面上を水平移動可能で、かつ、前記スト
    ッパ面との対向面は垂直面に、またその反対側の面は下
    広がりの傾斜面にそれぞれ形成された移動部材と、 前記移動部材の傾斜面に係合する下つぼまりの傾斜面を
    有し、かつ前記本体の水平面に対し垂直移動可能に設け
    られた押圧部材とを備え、 前記本体のストッパ面と前記移動部材の垂直面との間に
    被加工物を収納する凹部を形成し、 前記押圧部材が前記本体の水平面に向って垂直移動する
    ことにより、該押圧部材の傾斜面と前記移動部材の傾斜
    面とが係合し、前記移動部材を本体に押圧しながら前記
    本体のストッパ面の方向に移動させるようにしたことを
    特徴とする万力。
  2. 【請求項2】水平面の一端部において前記水平面より上
    方垂直に突出した一対のストッパ面を有する本体と、 前記本体の水平面上を水平移動可能で、かつ、前記スト
    ッパ面の一方との対向面は垂直面に、またその反対側の
    面は下広がりの傾斜面にそれぞれ形成された第一の移動
    部材と、 前記本体の水平面上を水平移動可能で、かつ、前記スト
    ッパ面の他方との対向面は垂直面に、またその反対側の
    面は下広がりの傾斜面にそれぞれ形成された第二の移動
    部材と、 前記第一の移動部材の傾斜面と前記第二の移動部材の傾
    斜面とにそれぞれ係合する下つぼまりの傾斜面を有し、
    かつ前記本体の水平面に対し垂直移動可能に設けられた
    押圧部材とを備え、 前記本体のストッパ面の一方と前記第一の移動部材の垂
    直面との間、および前記本体のストッパ面の他方と前記
    第二の移動部材の垂直面との間に、被加工物を収納する
    凹部をそれぞれ形成し、 前記押圧部材が前記本体の水平面に向って垂直移動する
    ことにより、該押圧部材の傾斜面と一対の前記移動部材
    の傾斜面とが係合し、前記第一の移動部材を本体に押圧
    しながら前記本体のストッパ面の一方の方向に移動さ
    せ、前記第二の移動部材を本体に押圧しながら前記本体
    のストッパ面の他方の方向に移動させるようにしたこと
    を特徴とする万力。
  3. 【請求項3】被加工物を複数個クランプする際に各被加
    工物のエッヂと対応する溝を有する敷板を、前記凹部内
    に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の万
    力。
JP10211391U 1991-12-11 1991-12-11 万 力 Pending JPH0551564U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59102576A (ja) * 1982-11-19 1984-06-13 オ・キテ−レ・ヤ・クンプ・コマンデイイテイ−テイエ− 機械加工用部品締付用の締付クランプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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