JPH0551550A - 水性顔料インキ - Google Patents
水性顔料インキInfo
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- JPH0551550A JPH0551550A JP24043591A JP24043591A JPH0551550A JP H0551550 A JPH0551550 A JP H0551550A JP 24043591 A JP24043591 A JP 24043591A JP 24043591 A JP24043591 A JP 24043591A JP H0551550 A JPH0551550 A JP H0551550A
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- JP
- Japan
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- ink
- water
- parts
- pigment
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 着色材として無機顔料や有機顔料と、分散剤
としてアニオン系界面活性剤やHLB値7〜20のノニ
オン系界面活性剤などと、水性媒体として水や水溶性有
機溶剤よりなり、インキの粘度を25℃において4.0
cps以下にし、かつ、25℃における表面張力γL
と、この水性顔料インキの非吸収性の被筆記材(例え
ば、製図用フィルムなど)に対する接触角θとで表され
る拡張係数γL(cosθ−1)が、−34.0〜−1
0.0の範囲になるよう調整した水溶性顔料インキ。 【効果】 非吸収性の被筆記材に対して筆記した時、
「ハジキ」や、「ヌケ」などの現象や「にじみ」などの
筆跡の乱れが起こりにくく、筆跡が鮮明なので、製図図
面の作成にとって好適であり、更に、コンピュ−タ−支
援の自動製図のように高速度で作画を行う機器を用いた
時も、これらの特性を失うことはない。
としてアニオン系界面活性剤やHLB値7〜20のノニ
オン系界面活性剤などと、水性媒体として水や水溶性有
機溶剤よりなり、インキの粘度を25℃において4.0
cps以下にし、かつ、25℃における表面張力γL
と、この水性顔料インキの非吸収性の被筆記材(例え
ば、製図用フィルムなど)に対する接触角θとで表され
る拡張係数γL(cosθ−1)が、−34.0〜−1
0.0の範囲になるよう調整した水溶性顔料インキ。 【効果】 非吸収性の被筆記材に対して筆記した時、
「ハジキ」や、「ヌケ」などの現象や「にじみ」などの
筆跡の乱れが起こりにくく、筆跡が鮮明なので、製図図
面の作成にとって好適であり、更に、コンピュ−タ−支
援の自動製図のように高速度で作画を行う機器を用いた
時も、これらの特性を失うことはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非吸収性の被筆記材で
ある、製図用フィルムへの筆記に適した水性顔料インキ
に関するものであり、更に詳しくは、製図用フィルムに
おける筆跡の鮮明性が優れた水性顔料インキに関するも
のである。
ある、製図用フィルムへの筆記に適した水性顔料インキ
に関するものであり、更に詳しくは、製図用フィルムに
おける筆跡の鮮明性が優れた水性顔料インキに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、水性顔料インキは、筆跡の鮮明性
を良くするため、種々の界面活性剤の検討によりインキ
の表面張力を下げ、被筆記体へのぬれを良くしたりして
いた。また、特公平3−119068号公報に開示され
ているように、「顔料と疎水性不飽和モノマ−と親水性
不飽和モノマ−との共重合体及び/又はその塩と水より
なり、更に水溶性のシリコンオイルを0.8〜5.0重
量%を含むことを特徴とする水性顔料インキ」を要旨と
し、インキ吐出を良くしたものが提案されている。
を良くするため、種々の界面活性剤の検討によりインキ
の表面張力を下げ、被筆記体へのぬれを良くしたりして
いた。また、特公平3−119068号公報に開示され
ているように、「顔料と疎水性不飽和モノマ−と親水性
不飽和モノマ−との共重合体及び/又はその塩と水より
なり、更に水溶性のシリコンオイルを0.8〜5.0重
量%を含むことを特徴とする水性顔料インキ」を要旨と
し、インキ吐出を良くしたものが提案されている。
【0003】ところで、水性顔料インキは、その筆跡の
耐久性の高いことから製図用インキとして使用されるこ
とが多い。しかし、近年、製図作成に当たっては、用紙
としてポリエステル、又は、ポリプロピレン製の樹脂フ
ィルムや、この種の樹脂フィルムの表面にサンドブラス
ト処理や、無機粉体のコ−ティング処理などによるマッ
ト加工を施した所謂製図用フィルムが、用いられること
が多く、これらはその特徴点、例えば、寸法変化が小さ
いなどといった理由によるものである。また、作成機器
も、例えば、コンピュ−タ−支援の自動製図機を使用す
ることが多くなってきている。
耐久性の高いことから製図用インキとして使用されるこ
とが多い。しかし、近年、製図作成に当たっては、用紙
としてポリエステル、又は、ポリプロピレン製の樹脂フ
ィルムや、この種の樹脂フィルムの表面にサンドブラス
ト処理や、無機粉体のコ−ティング処理などによるマッ
ト加工を施した所謂製図用フィルムが、用いられること
が多く、これらはその特徴点、例えば、寸法変化が小さ
いなどといった理由によるものである。また、作成機器
も、例えば、コンピュ−タ−支援の自動製図機を使用す
ることが多くなってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られている顔料インキを用いて製図用フィルムに筆記し
た場合インキがフィルムに付着しない、いわゆる「ハジ
キ」の現象や、筆跡エッジ部や内部にインキが付着しな
い「ヌケ」の現象や、インキが付着しやすいために起こ
る「にじみ」の現象などの筆跡の乱れが起こり、筆跡の
鮮明性が低下するという、製図図面の作成にとって非常
に重大な問題があり、この傾向はコンピュ−タ−支援の
自動製図のように高速度で作画を行う機器を用いると顕
著である。
られている顔料インキを用いて製図用フィルムに筆記し
た場合インキがフィルムに付着しない、いわゆる「ハジ
キ」の現象や、筆跡エッジ部や内部にインキが付着しな
い「ヌケ」の現象や、インキが付着しやすいために起こ
る「にじみ」の現象などの筆跡の乱れが起こり、筆跡の
鮮明性が低下するという、製図図面の作成にとって非常
に重大な問題があり、この傾向はコンピュ−タ−支援の
自動製図のように高速度で作画を行う機器を用いると顕
著である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、顔料、分散剤
及び水性媒体よりなる、非吸収性の被筆記材用の水性顔
料インキにおいて、前記水性顔料インキは、25℃にお
いて4.0cps以下の粘度を呈し、かつ25℃におけ
る表面張力γLと前記水性顔料インキの非吸収性の被筆
記材に対する接触角θで表される拡張係数γL(COS
θ−1)が、−34.0〜−10.0の範囲内であるこ
とを特徴とする水性顔料インキを要旨とするものであ
る。
及び水性媒体よりなる、非吸収性の被筆記材用の水性顔
料インキにおいて、前記水性顔料インキは、25℃にお
いて4.0cps以下の粘度を呈し、かつ25℃におけ
る表面張力γLと前記水性顔料インキの非吸収性の被筆
記材に対する接触角θで表される拡張係数γL(COS
θ−1)が、−34.0〜−10.0の範囲内であるこ
とを特徴とする水性顔料インキを要旨とするものであ
る。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。顔料は、
着色材として使用するものであって、黄土、バリウム
黄、紺青、カドミウムレッド、酸化チタン、鉄黒、ベン
ガラ、カ−ボンブラックなどの無機顔料や、アゾ系顔
料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔
料、建築染料系顔料、媒染染料系顔料及び天然染料系顔
料などの有機顔料といった従来公知の顔料が挙げられ、
単独あるいは複数混合して使用でき、その使用量はイン
キ組成物全量に対して1.0〜30.0重量%が好まし
い。
着色材として使用するものであって、黄土、バリウム
黄、紺青、カドミウムレッド、酸化チタン、鉄黒、ベン
ガラ、カ−ボンブラックなどの無機顔料や、アゾ系顔
料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔
料、建築染料系顔料、媒染染料系顔料及び天然染料系顔
料などの有機顔料といった従来公知の顔料が挙げられ、
単独あるいは複数混合して使用でき、その使用量はイン
キ組成物全量に対して1.0〜30.0重量%が好まし
い。
【0007】分散剤は、顔料表面に物理的、又は、化学
的に吸着して、水中にて保護コロイド、又は、静電的な
反発などにより、顔料を水中に分散するために用いるも
のであり、通常に用いられるアニオン系界面活性剤やH
LB値7〜20のノニオン系界面活性剤やスチレン−ア
クリル酸の共重合体、及び、その塩やスチレン−マレイ
ン酸の共重合体、及び、その塩のような疎水性不飽和モ
ノマ−と親水性不飽和モノマ−の共重合体、及び、その
塩などの樹脂系分散剤が挙げられ、単独あるいは複数併
用して使用でき、その使用量は、インキ全量に対して
0.1〜20.0重量%が好ましい。
的に吸着して、水中にて保護コロイド、又は、静電的な
反発などにより、顔料を水中に分散するために用いるも
のであり、通常に用いられるアニオン系界面活性剤やH
LB値7〜20のノニオン系界面活性剤やスチレン−ア
クリル酸の共重合体、及び、その塩やスチレン−マレイ
ン酸の共重合体、及び、その塩のような疎水性不飽和モ
ノマ−と親水性不飽和モノマ−の共重合体、及び、その
塩などの樹脂系分散剤が挙げられ、単独あるいは複数併
用して使用でき、その使用量は、インキ全量に対して
0.1〜20.0重量%が好ましい。
【0008】水性媒体成分としては、水あるいは水溶性
有機溶剤が挙げられ具体例としては、エチルアルコ−
ル、n−プロピルアルコ−ル、iso−プロピルアルコ
−ル、n−ブチルアルコ−ル、iso−ブチルアルコ−
ル、tert−ブチルアルコ−ル、sec−ブチルアル
コ−ル、フルフリルアルコ−ルなどのアルコ−ル類、モ
ノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ
−ルアミンなどのアルカノ−ルアミン類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、エチ
レングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、テトラエチレング
リコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、グリセリンなどの
グリコ−ル類、その他グリコールエーテル系、グリコー
ルエーテルエステル系の溶剤などが挙げられ、その使用
量はインキ全量に対して20〜80重量%が好ましい。
有機溶剤が挙げられ具体例としては、エチルアルコ−
ル、n−プロピルアルコ−ル、iso−プロピルアルコ
−ル、n−ブチルアルコ−ル、iso−ブチルアルコ−
ル、tert−ブチルアルコ−ル、sec−ブチルアル
コ−ル、フルフリルアルコ−ルなどのアルコ−ル類、モ
ノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ
−ルアミンなどのアルカノ−ルアミン類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、エチ
レングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、テトラエチレング
リコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、グリセリンなどの
グリコ−ル類、その他グリコールエーテル系、グリコー
ルエーテルエステル系の溶剤などが挙げられ、その使用
量はインキ全量に対して20〜80重量%が好ましい。
【0009】その他、必要に応じて防腐剤、pH調整
剤、ペン先乾燥防止剤として、尿素、チオ尿素、エチレ
ン尿素及びこれらの誘導体、定着剤としての水溶性樹
脂、添加剤として各種界面活性剤、水溶性のシリコンオ
イルなどを適宣選択して使用することができる。
剤、ペン先乾燥防止剤として、尿素、チオ尿素、エチレ
ン尿素及びこれらの誘導体、定着剤としての水溶性樹
脂、添加剤として各種界面活性剤、水溶性のシリコンオ
イルなどを適宣選択して使用することができる。
【0010】本発明の水性顔料インキは、上記の如き必
須成分及び任意成分を混合し、ボ−ルミル、ロ−ルミ
ル、サンドミルなどの、従来公知の分散機を用い、混合
磨砕処理した後必要に応じて、遠心分離や濾過などよ
り、粗粒子を取り除き、本発明の水性顔料インキを得る
ことができる。
須成分及び任意成分を混合し、ボ−ルミル、ロ−ルミ
ル、サンドミルなどの、従来公知の分散機を用い、混合
磨砕処理した後必要に応じて、遠心分離や濾過などよ
り、粗粒子を取り除き、本発明の水性顔料インキを得る
ことができる。
【0011】以上の如くして、本発明の水性顔料インキ
が得られるが、本発明において重要な点は、上記の如き
必須成分、任意成分を配合する際に得られたインキの粘
度を、25℃において4.0cps以下にし、かつ、2
5℃における表面張力γLと水性顔料インキの製図用フ
ィルムなどの、非吸収性の被筆記材に対する接触角θと
で表される拡張係数γL(cosθ−1)が、−34.
0〜−10.0の範囲に調整することであり、このよう
な水性顔料インキの粘度及び拡張係数の調整は、顔料の
選択、分散剤の選択と組み合せ、水溶性有機溶剤の選択
と組み合せ、各種添加剤の添加により達成することがで
きる。
が得られるが、本発明において重要な点は、上記の如き
必須成分、任意成分を配合する際に得られたインキの粘
度を、25℃において4.0cps以下にし、かつ、2
5℃における表面張力γLと水性顔料インキの製図用フ
ィルムなどの、非吸収性の被筆記材に対する接触角θと
で表される拡張係数γL(cosθ−1)が、−34.
0〜−10.0の範囲に調整することであり、このよう
な水性顔料インキの粘度及び拡張係数の調整は、顔料の
選択、分散剤の選択と組み合せ、水溶性有機溶剤の選択
と組み合せ、各種添加剤の添加により達成することがで
きる。
【0012】
【発明の作用】本発明の水性顔料インキが、被筆記材と
して、特に製図用フィルムに用いて、鮮明な筆跡が得ら
れる理由は、インキのペン先からの吐出性と被筆記材に
対する濡れ性のバランスが好適になるからと考えられ
る。
して、特に製図用フィルムに用いて、鮮明な筆跡が得ら
れる理由は、インキのペン先からの吐出性と被筆記材に
対する濡れ性のバランスが好適になるからと考えられ
る。
【0013】水性顔料インキの25℃における粘度が、
4.0cpsを上まわる場合には、ペン先よりインキの
吐出が悪くなり、筆跡の「線とび」などの問題が生じ、
また、製図用フィルムなど非吸収性の被筆記材に対する
拡張係数が−34.0以下の場合には、製図用フィルム
に対し、インキが濡れにくく、筆跡の「ハジキ」などの
問題が生じ、また、前記拡張係数が−10.0以上の場
合には、製図用フィルムに対する筆跡が「にじみ」を生
じ、筆跡の鮮明さが低下する。これは筆跡の止め部にお
いて特に顕著になる。
4.0cpsを上まわる場合には、ペン先よりインキの
吐出が悪くなり、筆跡の「線とび」などの問題が生じ、
また、製図用フィルムなど非吸収性の被筆記材に対する
拡張係数が−34.0以下の場合には、製図用フィルム
に対し、インキが濡れにくく、筆跡の「ハジキ」などの
問題が生じ、また、前記拡張係数が−10.0以上の場
合には、製図用フィルムに対する筆跡が「にじみ」を生
じ、筆跡の鮮明さが低下する。これは筆跡の止め部にお
いて特に顕著になる。
【0014】
【実施例】以下実施例に従ってより詳細に説明するが、
実施例中「部」とあるのは「重量部」を示すものであ
る。
実施例中「部」とあるのは「重量部」を示すものであ
る。
【0015】(実施例1) ジョンクリル 61J(スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩の31% 溶液、ジョンソンポリマ−(株)製) 15.0部 プリンテックス 90(カ−ボンブラック、デグサ・ジャパン(株)製) 8.5部 PBC−34(ノニオン系界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製) 2.5部 プロピレングリコ−ル 23.0部 水酸化ナトリウム(pH調整剤) 0.8部 プロクセル GXL(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 2.0部 塩化リチウム(ペン先乾燥防止剤) 5.0部 イオン交換水 43.2部 上記各成分中、ジョンクリル61J、プリンテックス9
0、PBC−34、プロピレングリコ−ルを混合撹拌し
て均一なペ−スト状とし、これを3本ロ−ルミルにて1
0パス分散を行い、更に、残りの成分を加え、3時間混
合撹拌した後、粗大粒子を遠心分離処理により除去し、
黒色インキを得た。
0、PBC−34、プロピレングリコ−ルを混合撹拌し
て均一なペ−スト状とし、これを3本ロ−ルミルにて1
0パス分散を行い、更に、残りの成分を加え、3時間混
合撹拌した後、粗大粒子を遠心分離処理により除去し、
黒色インキを得た。
【0016】(実施例2) OTP−75(アニオン系界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製) 3.5部 フタロシアニンブル−(銅フタロシアニン系青色顔料、東洋インキ製造(株)製 ) 7.5 部 パ−マネントレッド4R(アゾ系赤色顔料、大日本インキ化学工業(株)製) 1.3部 エチレングリコ−ル 20.0部 カビカットK2(防腐剤、ケイ・アイ化成(株)製) 2.0部 トリエタノ−ルアミン 5.0部 セラックのナトリウム塩(定着樹脂) 6.5部 イオン交換水 54,2部 上記成分中、OTP−75、エチレングリコ−ル、カビ
カットK2、トリエタノ−ルアミン、イオン交換水を混
合撹拌して、均一な溶液とし、これに、フタロシアニン
ブル−、パ−マネントレッド4R、セラックのナトリウ
ム塩を加え、混合撹拌し、更に、ダイノ−ミル(シンマ
ルエンタ−プライゼズ(株)製)にて、分散処理を行な
った後、粗大粒子を遠心分離処理により除去し青色イン
キを得た。
カットK2、トリエタノ−ルアミン、イオン交換水を混
合撹拌して、均一な溶液とし、これに、フタロシアニン
ブル−、パ−マネントレッド4R、セラックのナトリウ
ム塩を加え、混合撹拌し、更に、ダイノ−ミル(シンマ
ルエンタ−プライゼズ(株)製)にて、分散処理を行な
った後、粗大粒子を遠心分離処理により除去し青色イン
キを得た。
【0017】(実施例3) ノニオンS−220(ノニオン系界面活性剤、日本油脂(株)製) 3.0部 ECT−3NEX(アニオン系界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製) 1.0部 ブリリアントファ−ストスカ−レット(アゾ系赤色顔料、住化カラ−(株)製) 10.0部 グリセリン 8.0部 SILWET L−7602(水溶性シリコンオイル、日本ユニカ−(株)製) 0.5部 SMA−1000(スチレン−無水マレイン酸共重合体、ア−コケミカル(株) 製) 3.5部 プルクセルGXL 1.5部 尿素 4.0部 水酸化ナトリウム 0.1部 イオン交換水 68.4部 上記成分中、ノニオンS−220、ECT−3NEX、
グリセリン、SMA−1000、プロクセルGXL、水
酸化ナトリウム、イオン交換水を混合撹拌して均一な分
散液とし、これに、ブリリアントファ−ストスカ−レッ
トを加え磁製のボ−ルミルにて3日間混合撹拌した後、
残りの成分を加え1日混合撹拌した後、粗大粒子を濾過
により除去し、赤色インキを得た。
グリセリン、SMA−1000、プロクセルGXL、水
酸化ナトリウム、イオン交換水を混合撹拌して均一な分
散液とし、これに、ブリリアントファ−ストスカ−レッ
トを加え磁製のボ−ルミルにて3日間混合撹拌した後、
残りの成分を加え1日混合撹拌した後、粗大粒子を濾過
により除去し、赤色インキを得た。
【0018】(実施例4) ジョンクリル62(スチレン−メチルスチレン−アクリル酸共重合体アンモニウ ム塩の34%溶液、ジョンポリマ−(株)製) 8.5部 シムラファ−ストイエロ−5GF(ジアゾ系黄色顔料、大日本インキ化学工業( 株)製) 8.5部 ノイゲンP(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬(株)製) 1.3部 ジエチレングリコ−ル 8.5部 トリエタノ−ルアミン 2.0部 エフトップEF−122C(フッ素系界面活性剤、三菱金属(株)製)0.8部 プロクセルGXL 1.5部 エチレン尿素 4.0部 イオン交換水 64.9部 上記成分中、ジョンクリル62、シムラファ−ストイエ
ロ−、ジエチレングリコ−ル、トリエタノ−ルアミンを
混合撹拌して、均一なペ−スト状とし、これを三本ロ−
ルミルにて5パス分散を行ない、更に、残りの成分を加
え、3時間混合撹拌した後、粗大粒子を遠心分離処理に
より除去し黄色のインキを得た。
ロ−、ジエチレングリコ−ル、トリエタノ−ルアミンを
混合撹拌して、均一なペ−スト状とし、これを三本ロ−
ルミルにて5パス分散を行ない、更に、残りの成分を加
え、3時間混合撹拌した後、粗大粒子を遠心分離処理に
より除去し黄色のインキを得た。
【0019】(比較例1)実施例1において、イオン交
換水の添加量43.2部を38.0部に減らし、代わり
にCMC1105(カルボキシメチルセルロ−ス、ダイ
セル化学工業(株)製)5.2部を加えた以外は、実施
例1と同様になして黒色インキを得た。
換水の添加量43.2部を38.0部に減らし、代わり
にCMC1105(カルボキシメチルセルロ−ス、ダイ
セル化学工業(株)製)5.2部を加えた以外は、実施
例1と同様になして黒色インキを得た。
【0020】(比較例2)実施例2において、OTP−
75の添加量3.5部を5.5部に増やし、イオン交換
水を52.2部とした以外は実施例2と同様になして青
色インキを得た。
75の添加量3.5部を5.5部に増やし、イオン交換
水を52.2部とした以外は実施例2と同様になして青
色インキを得た。
【0021】(比較例3)実施例3において、ECT−
3NEXの代わりにデカグリン1−O(ノニオン系界面
活性剤、日光ケミカルズ(株)製)を加え、SILWE
T L−7602の使用量0.5部を0部に減らし、イ
オン交換水の量を64.9部から65.4部とした以外
は、実施例3と同様になして、青色インキを得た。
3NEXの代わりにデカグリン1−O(ノニオン系界面
活性剤、日光ケミカルズ(株)製)を加え、SILWE
T L−7602の使用量0.5部を0部に減らし、イ
オン交換水の量を64.9部から65.4部とした以外
は、実施例3と同様になして、青色インキを得た。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例及び比較例について、評価
した結果を表1及び表2に示す。各評価条件及び評価項
目は、以下の通りである。
した結果を表1及び表2に示す。各評価条件及び評価項
目は、以下の通りである。
【0023】被筆記材は、ダイヤマット(製図用ポリエ
ステルフィルム、サンドマット加工、きもと(株)製)
とミクロトレ−ス#300U(製図用ポリエステルフィ
ルム、ケミカルマット加工、きもと(株)製)を使用し
た。
ステルフィルム、サンドマット加工、きもと(株)製)
とミクロトレ−ス#300U(製図用ポリエステルフィ
ルム、ケミカルマット加工、きもと(株)製)を使用し
た。
【0024】接触角は、液滴法により測定した。
【0025】筆記具としては、市販の小管式筆記具(プ
ロッタ−ポイントBT、独ロットリング社製)の0.7
mmに各実施例、並びに、各比較例のインキを充填し
た。
ロッタ−ポイントBT、独ロットリング社製)の0.7
mmに各実施例、並びに、各比較例のインキを充填し
た。
【0026】筆記条件は、自動製図機としてIP−10
0(プロッタ−マシン、武藤工業(株)製)を用い、高
速度筆記(40cm/秒)にて筆記を行なった。
0(プロッタ−マシン、武藤工業(株)製)を用い、高
速度筆記(40cm/秒)にて筆記を行なった。
【0027】筆記鮮明性は、目視、及び、実体顕微鏡に
て観察し、ハジキ、ヌケ、ニジミのないものを○、やや
ハジキ、ヌケ、ニジミのあるものを△、ハジキ、ヌケ、
ニジミのあるものを×とした。
て観察し、ハジキ、ヌケ、ニジミのないものを○、やや
ハジキ、ヌケ、ニジミのあるものを△、ハジキ、ヌケ、
ニジミのあるものを×とした。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】以上詳細に説明したように、本発明の水性
顔料インキは、「ハジキ」や、「ヌケ」などの現象や
「にじみ」などの筆跡の乱れが起こりにくく、筆跡が鮮
明なので、製図図面の作成にとって好適であり、更に、
コンピュ−タ−支援の自動製図のように高速度で作画を
行う機器を用いた時も、これらの特性を失うことはな
い。
顔料インキは、「ハジキ」や、「ヌケ」などの現象や
「にじみ」などの筆跡の乱れが起こりにくく、筆跡が鮮
明なので、製図図面の作成にとって好適であり、更に、
コンピュ−タ−支援の自動製図のように高速度で作画を
行う機器を用いた時も、これらの特性を失うことはな
い。
Claims (1)
- 【請求項1】 顔料、分散剤及び水性媒体よりなる、非
吸収性の被筆記材用の水性顔料インキにおいて、前記水
性顔料インキは、25℃において4.0cps以下の粘
度を呈し、かつ25℃における表面張力γLと前記水性
顔料インキの非吸収性の被筆記材に対する接触角θで表
される拡張係数γL(COSθ−1)が、−34.0〜
−10.0の範囲内であることを特徴とする水性顔料イ
ンキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24043591A JPH0551550A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 水性顔料インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24043591A JPH0551550A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 水性顔料インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551550A true JPH0551550A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=17059454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24043591A Pending JPH0551550A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 水性顔料インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0551550A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011177965A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Hitachi Maxell Ltd | クリア層形成用インク組成物及びその塗布方法並びにそれを用いた印刷物 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP24043591A patent/JPH0551550A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011177965A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Hitachi Maxell Ltd | クリア層形成用インク組成物及びその塗布方法並びにそれを用いた印刷物 |
US9267047B2 (en) | 2010-02-26 | 2016-02-23 | Hitachi Maxell, Ltd. | Ink composition for forming clear layer, method of applying the same, and printed article using the same |
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