JPH0550745A - 記録システム - Google Patents

記録システム

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JPH0550745A
JPH0550745A JP3210556A JP21055691A JPH0550745A JP H0550745 A JPH0550745 A JP H0550745A JP 3210556 A JP3210556 A JP 3210556A JP 21055691 A JP21055691 A JP 21055691A JP H0550745 A JPH0550745 A JP H0550745A
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守 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱、感圧、感光感圧記録システムにおい
て、耐油、耐溶剤、耐水、耐光性に優れた保存性の高い
記録紙の提供。 【構成】 保護置換基を導入した有色染料(一般式
[1]〜[5]で表される化合物)の1種または2種以
上と、置換基離脱剤として塩基性化合物、置換基離脱後
の有色染料と反応して濃色化する物質として金属化合物
を発色成分とした記録システムに、ロイコ染料と顕色
剤、または熱可融性増感剤を併用することにより、保存
性、発色濃度、発色速度等に優れた記録紙が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱、感圧、感光感圧
記録システムに関する。更に詳しくは、一般式[1]〜
[5]の化合物の1種または2種以上と金属化合物と塩
基性化合物から成る新規なキレート発色システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱、圧力などのエネルギーを
利用した化学的発色システムが数多く知られている。
【0003】特に、通常無色または淡色のロイコ染料と
該ロイコ染料と接触して発色する顕色剤との2成分から
成る発色システム、有機酸金属塩と多価ヒドロキシ芳香
族化合物との2成分から成るキレート発色システムが古
くから知られており、広く記録材料に利用されている。
【0004】例えば、熱エネルギーを利用した感熱記録
紙、圧力エネルギーを利用した感圧記録紙、光、圧力エ
ネルギーを利用した感光感圧記録紙がある。
【0005】ロイコ染料を用いた感熱記録紙は、特公昭
45−14039号等に、キレートを利用した感熱記録
紙は米国特許2663654号等に開示されている。こ
れら、感熱記録紙は熱エネルギ−を感熱記録層に加え、
発色成分を溶融し、接触させ発色するという原理に基づ
いている。熱ヘッドを用いる感熱記録方式はノンインパ
クトで記録時の騒音がなく、小型、軽量化でき保守管理
が容易であるなど多くの利点があり、ファクシミリ、各
種プリンター、レコーダー、自動券売機等に利用されて
いる。
【0006】一方、感圧記録紙は、例えばロイコ染料を
用いた場合、染料溶液をマイクロカプセル化し支持体上
に塗布した上用紙と、顕色剤を塗布した下用紙からな
り、上用紙と、下用紙を対向させ圧力エネルギーを加
え、マイクロカプセルを破壊し、染料が顕色剤層に転
移、接触し発色するという原理に基づいている。多数枚
複写できることから伝票等に大量に使用されている。ロ
イコ染料を用いた感圧記録紙は米国特許2711375
号等に、キレートを利用した感圧記録紙は特公昭45−
38206号等に開示されている。
【0007】また、感光感圧記録紙は、ロイコ染料、重
合性モノマー、光重合開始剤をマイクロカプセル化し支
持体上に塗布し、これに光を照射してマイクロカプセル
を一部硬化させ潜像を形成する。その後この露光シ−ト
と顕色剤を塗布した受け紙を対向させ、圧力エネルギー
を加え、硬化しないマイクロカプセルを破壊し染料が顕
色剤層に転移、接触して発色する原理に基づいている。
感圧記録紙の発色システムを巧妙に利用したカラー複写
システムである。感光感圧記録紙は、特開昭59−30
537号等に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら各種記
録紙には数々の欠点があり改良が望まれていた。例え
ば、感熱記録紙は光、または可塑剤等の油により発色文
字が消失すること、エタノ−ル等の溶剤により発色文字
がにじんだり、白紙部分が逆に発色して判読不能になる
こと、光、NOxガスにより白紙部分が黄変するなどの
欠点があった。これら欠点のうち、可塑剤、溶剤による
発色文字の消失、及び白紙部分の発色を防ぐ目的で、感
熱記録層の上に保護層を設ける方法が取られている。水
溶性高分子、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等が
保護層として用いられているが、記録層への接触を保護
するのが目的のためバリア−効果を上げようとして保護
層を厚くすると感熱層への熱伝導性が低下し、感度が出
なくなる欠点がある。しかしいずれにしても光透過性の
樹脂のため、光などの影響を除くことはできず、光退色
を防ぐ事はできない。キレ−ト型は生成したキレ−ト化
合物が顔料であるため、発色文字の日光堅牢度は高い
が、基紙中に含まれる鉄分、充填剤に含まれる多価金属
の影響で高温、多湿下白紙部分が発色すること、また白
紙部分の発色により発色文字が判読不能になること、発
色濃度が低いなどの欠点があった。
【0009】また、感圧記録紙には、活性白土、フェノ
−ル樹脂、芳香族カルボン酸多価金属塩、カルボキシ変
性テルペンフェノ−ル樹脂多価金属塩等顕色剤の種類に
より多少異なるが、光または可塑剤等の油による発色文
字の消失、光、NOxガスによる白紙部分の黄変などの
欠点があった。
【0010】感光感圧記録紙も感圧記録紙と基本的に発
色原理が同じであるため、同様の課題をかかえている。
【0011】現在、ファクシミリなど一部に使用されて
いる保存性の良い画像が得られる記録方式に、レ−ザ−
記録方式、熱転写記録方式がある。これらは、普通紙に
トナ−あるいは有色染料、顔料を転写させて画像を得る
ものである。しかし、装置の小型、軽量化、価格が安
い、保守管理が容易などにおいては感熱記録方式が、直
接筆記により記録でき多数枚複写できる点においては感
圧記録紙が優れている。
【0012】本発明は、感熱、感圧、感光感圧記録シス
テムにおいて耐油、耐溶剤、耐水、耐光性に優れた高保
存性の記録紙の開発を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら課
題を解決するため鋭意検討した結果、一般式[1]〜
[5]の化合物の1種または2種以上と金属化合物と塩
基性化合物を発色成分とする新規キレ−ト発色システム
を用いることにより耐油、耐溶剤、耐水、耐光性等の保
存性を改善できることを見い出した。
【0014】前述のようにロイコ染料発色系では保護層
を設けるなどの物理的手段を講じないと保存性を高める
ことは不可能であり、保存性の高い画像を得る方法とし
てレ−ザ−記録方式による有色染料、顔料の使用があ
る。染料、顔料は堅牢度の高い物が多く、その特性を生
かし衣類、印刷物等に数多く利用されている。これら
は、有色のためそのまま用いると感熱記録紙は記録層が
着色し、感圧記録紙は、例えばマイクロカプセル側に用
いると上用紙の裏面が着色するなどの欠点が残る。本発
明者らは、染料、顔料の堅牢度の高さ、即ち高保存性に
注目し、その特性を生かし、しかも目的とする記録シス
テムに合うように化学修飾を行い検討した結果、本発明
に至った。
【0015】本発明は、有色染料をロイコ染料のように
無色ないし淡色化すること、次に、無色ないし淡色化し
た染料を熱(感熱記録)あるいは熱を加えないで他の物
質と接触する(感圧記録)ことにより、もとの染料にも
どすこと(発色)に基づいている。さらに詳しくは、有
色染料の無色ないし淡色化には、着色または深色着色に
寄与している有色染料の置換基に他の置換基(保護基)
を導入し共鳴をおさえ浅色化する方法、発色および記録
には、置換基(保護基)脱離剤の存在下、熱あるいは熱
を加えない状態で一度導入した置換基(保護基)を脱離
し、もとの有色染料に戻し、次に他の物質と反応するこ
とにより有色染料がさらに濃い色に着色する原理に基づ
いている。ここで、保護置換基を導入した有色染料は前
記一般式[1]〜[5]の化合物であり、置換基脱離剤
は塩基性化合物であり、置換基が脱離した後の有色染料
と反応し濃色化する物質は金属化合物である。この濃色
化反応はキレ−ト形成反応である。本発明者らは、この
発色システムを用いることにより前記目的を完全に達成
できることを見出した。また本発明の記録システムは近
赤外領域の光学的読取り性に優れているので感熱ラベル
等のPOSシステム等に利用できる。
【0016】有色染料は、染色的分類をすると、塩基性
染料、酸性染料、酸性媒染染料、金属錯塩染料、媒染染
料、直接染料、建染染料、可溶性建染染料、硫化染料、
アゾイック染料、酸化染料、分散染料、反応染料に、ま
た構造的分類をすると、アゾ染料、アントラキノン染
料、インジゴイド染料、可溶性建染染料、硫化染料、カ
−ボニウム染料、キノンイミン染料、フタロシアニン染
料等に大別される。本発明の染料に相当する化合物に求
められる性質は、まず第一に反応後黒に近い色調を有
し、さらに耐油、耐溶剤、耐水、耐光性に優れているこ
と、置換基を導入した場合淡色化が可能で記録層が白く
なること及び白紙部分が発色したり黄変したりしないこ
と、毒性がないこと、コストが安いこと等が上げられ
る。上記染料の中でこれらの条件を満たし本発明の記録
システムに用いることができる化合物について研究を進
めた結果、上記染料のうち媒染染料の一部と同染料と同
じ基本構造を有する化合物、即ちキノン(カルボニル
基)のα位が置換基で保護された水酸基を有する一般
式、[1]〜[5]で表される化合物のみであった。他
の分類の染料即ち、塩基性染料、酸性染料は水易溶性の
ため、酸性媒染染料は水不溶性だが錯塩形成にクロムを
使用し毒性のため、金属錯塩染料は錯塩形成にクロムを
使用するので毒性のため、及び染料の淡色化が困難であ
るため、直接染料、可溶性建染染料は水溶性のため建染
染料は水不溶だが黒い色調が得られないため、硫化染料
は水不溶性で黒い色調が得られるが淡色化が困難である
ため、及びアゾイック染料、反応性染料は安定性に欠け
るため、本発明の目的を達成する染料としては不適であ
った。
【0017】上記一般式[1]〜[5]の化合物はアン
トラキノン系、ナフトキノン系、ベンゾキノン系、ベン
ゾフェノン系、アセトフェノン、プロピオフェノン系化
合物であり、これら化合物の水酸基に置換基を導入する
前の化合物として下記に示すものを例示することができ
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】アントラキノン系化合物としては、1−ヒ
ドロキシアントラキノン、1,2−ジヒドロキシアント
ラキノン、1,3−ジヒドロキシアントラキノン、1,
4−ジヒドロキシアントラキノン、1,5−ジヒドロキ
シアントラキノン、1,6−ジヒドロキシアントラキノ
ン、1,7−ジヒドロキシアントラキノン、1,8−ジ
ヒドロキシアントラキノン、1,2,3−トリヒドロキ
シアントラキノン、1,2,4−トリヒドロキシアント
ラキノン、1,2,5−トリヒドロキシアントラキノ
ン、1,2,6−トリヒドロキシアントラキノン、1,
2,7−トリヒドロキシアントラキノン、1,2,8−
トリヒドロキシアントラキノン、1,4,5−トリヒド
ロキシアントラキノン、1,4,6−トリヒドロキシア
ントラキノン、1,2,3,4−テトラヒドロキシアン
トラキノン、1,2,4,6−テトラヒドロキシアント
ラキノン、1,2,5,6−テトラヒドロキシアントラ
キノン、1,2,5,8−テトラヒドロキシアントラキ
ノン、1,2,6,7−テトラヒドロキシアントラキノ
ン、1,2,7,8−テトラヒドロキシアントラキノ
ン、1,3,5,7−テトラヒドロキシアントラキノ
ン、1,4,5,7−テトラヒドロキシアントラキノ
ン、1,2,3,5,7−ペンタヒドロキシアントラキ
ノン、1,2,4,5,8−ペンタヒドロキシアントラ
キノン、1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロキシア
ントラキノン、1,2,4,5,6,8−ヘキサヒドロ
キシアントラキノン、1,2,4,5,7,8−ヘキサ
ヒドロキシアントラキノン、1−ヒドロキシ−2,4−
ジブロムアントラキノン、1,2−ジヒドロキシ−3−
クロルアントラキノン、1,5−ジヒドロキシ−2,6
−ジブロムアントラキノン、1,2,3−トリヒドロキ
シ−4−ブロムアントラキノン、1−ヒドロキシ−4−
ニトロアントラキノン、1−ヒドロキシ−2,4−ジニ
トロアントラキノン、1,2−ジヒドロキシ−3−ニト
ロアントラキノン、1,4−ジヒドロキシ−5−ニトロ
アントラキノン、1,2,3−トリヒドロキシ−4−ニ
トロアントラキノン、1,2,6−トリヒドロキシ−4
−ニトロアントラキノン、1−ヒドロキシ−3−ブロモ
−4−アミノアントラキノン、1−ヒドロキシ−4−ア
ミノアントラキノン、1,4−ジヒドロキシ−5−アニ
リノアントラキノン、1,5−ジヒドロキシ−4,8−
ジメチルアミノアントラキノン、1−ヒドロキシ−4−
アセトアミドアントラキノン、1,5−ジヒドロキシ−
4,8−p−メトキシベンゾイルアミノアントラキノ
ン。
【0019】ナフトキノン系化合物としては、2−ヒド
ロキシ−1,4−ナフトキノン、5−ヒドロキシ−1,
4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−メチル−1,
4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシ
ル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−ベン
ジル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−ク
ロル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−ニ
トロ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−ア
ニリノ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジヒドロキシ
−1,4−ナフトキノン、2,5−ジヒドロキシ−1,
4−ナフトキノン、5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナ
フトキノン、5,8−ジヒドロキシ−2−メチル−1,
4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−α−ナフチル
アミドナフトキノン、2−ヒドロキシ−3−o−メトキ
シフェニルアミドナフトキノン。ベンゾキノン系化合物
としては、オキシ−p−ベンゾキノン、3−ヒドロキシ
−2−メチル−p−ベンゾキノン、5−ヒドロキシ−2
−メチル−p−ベンゾキノン、2,5−ジオキシ−p−
ベンゾキノン。
【0020】ベンゾフェノン系化合物としては、2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,3´−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4
´−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2,5−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2´−ジヒドロキシ−4,4´−ジメトキシベ
ンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,4,4´−トリヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2´,4,4´−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン。
【0021】アセトフェノン、プロピオフェノン系化合
物としては、2´−ヒドロキシアセトフェノン、2´,
4´−ジヒドロキシアセトフェノン、2´,5´−ジヒ
ドロキシアセトフェノン、2´,6´−ジヒドロキシア
セトフェノン、2´,3´,4´−トリヒドロキシアセ
トフェノン、2´−ヒドロキシプロピオフェノン、2
´,4´−ジヒドロキシピオフェノン、2´,4´,6
´−トリヒドロキシプロピオフェノン。
【0022】上記水酸基に置換基が導入される前の化合
物はいずれも強く着色した染料であるが、水酸基に置換
基を導入して、水酸基の機能を封鎖した本発明の化合物
は、いずれも無色あるいは淡色の化合物である。
【0023】物質の色と化学構造の関係については、分
子が大きいほど、あるいは複雑なほど色が深くなり、ま
た置換基も種類により色の深浅に寄与することが古くか
ら知られている。例えば深色効果を与えるものとして−
OH、−OCH3 、−NH2 、−NHCH3 、−N(C
32 等が、浅色効果を与えるものとして−COCH
3 、−COC6 5 等がある。例えば、上記アントラキ
ノン系化合物についても同様のことがあてはまり、キノ
ンのα位が−OH等で置換されると長波長の光を吸収し
深色となるが、−OH基をアシル化するとアントラキノ
ン核との共鳴が妨げられ浅色となる。
【0024】一方、自然界あるいは合成有機化合物の構
造中、水酸基は最も多く含まれる置換基で、従って化合
物の構造及び合成研究に水酸基の保護は欠くことのでき
ない反応である。このため古くから保護に関する研究が
なされ、保護基は百数十種類に及び、それらはシリルエ
−テル型、アルキルエ−テル型、アセタ−ル型、エステ
ル型に分類される。本発明に使用できる保護基の一例と
しては、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリ
ル基、t−ブチルジフェニルシリル基、メチル基、ベン
ジル基、p−メトキシベンジル基、t−ブチル基、トリ
チル基、テトラヒドロピラニル基、1−エトキシエチル
基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ア
セチル基、ベンゾイル基、p−ニトロベンゾイル基、ア
セトニド基、メチレンアセタ−ル基、メトキシカルボニ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、カルバメート基等
を上げることができる。浅色効果、水酸基との反応のし
易さ、合成コスト、脱離のし易さを考えた場合、アセチ
ル基、ベンゾイル基等のアシル基、メトキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基等のオキシカルボニル
基が最も好ましい。
【0025】本発明に使用できる塩基性化合物としてア
ミン類、アミド類、グアニジン類、イミダゾ−ル類、チ
アゾ−ル類、トリアゾ−ル類、チオ尿素、チオカルバミ
ン酸、チウラムスルフィド類、モルフォリン類、オキサ
ゾ−ル類、ピペラジン類、ピラゾ−ル類、カルバゾ−ル
類、インド−ル類、ピペリジン類、ピロリジン類等を上
げることができ、具体的には次の化合物を例示すること
ができる。本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】アミン類としてヘキサデシルアミン、トリ
ベンジルアミン、N,N,N´,N´,−テトラベンジ
ルエチレンジアミン、デカメチレンジアミン、トリシク
ロヘキシルアミン、ジオクタデシルアミン、シクロヘキ
シルジベンジルアミン、オクタデシルベンジルアミン、
フェニル−1−ナフチルアミン、N,N´−ジフェニル
−p−フェニレンジアミン、p−(p−トルエンスルホ
ニルアミド)ジフェニルアミン、4,4´−ジアミノベ
ンズアニリド。
【0027】アミド類としてステアリン酸アミド、N−
シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、N−t−ブチルベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、エチレンビスステアロアミド、オレイン酸アミド、
メチレンビスステアロアミド、メチロ−ルステアロアミ
ド、o−トルエンスルホンアミド。
【0028】グアニジン類として1,3−ジフェニルグ
アニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1,3
−ジ−p−メトキシフェニルグアニジン、1,3−ジシ
クロヘキシルグアニジン、1−ベンジル−3−フェニル
グアニジン、1−p−トリル−3−フェニルグアニジ
ン、1−o−トリルグアニジン、1,2,3−トリフェ
ニルグアニジン、1,2,3−トリシクロヘキシルグア
ニジン、1,1,3−トリフェニルグアニジン、1,3
−ジフェニル−2−p−トリルグアニジン、1,2−ジ
ベンゾイル−3−フェニルグアニジン、ジカテコ−ルボ
レ−トのジ−o−トリルグアニジン塩。
【0029】イミダゾ−ル類として2−フェニルイミダ
ゾ−ル、2−ヘプタデシルイミダゾ−ル、2−フェニル
−4−メチルイミダゾ−ル、2,4−ジアミノ−6−
[2´−ウンデシルイミダゾリル−(1´)]−エチル
−S−トリアジン、2−フェニル−4−メチル−5−ヒ
ドロキシメチルイミダゾ−ル、1,2−アミノベンツイ
ミダゾ−ル、2−メルカプトベンツイミダゾ−ル。
【0030】チアゾ−ル類として2−アミノベンゾチア
ゾ−ル、2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、ジベンゾチ
アジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾ−ル
亜鉛塩、2−メルカプトベンゾチアゾ−ルのシクロヘキ
シルアミン塩、2−(4´−モルフォリノジチオ)ベン
ゾチアゾ−ル、2−アミノチアゾ−ル。
【0031】トリアゾ−ル類として2−(2´−ヒドロ
キシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2
−(2´−ヒドロキシ−5´−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5
´−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2
−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−アミルフ
ェニル)ベンゾトリアゾ−ル。
【0032】チオ尿素類として、1,3−ジフェニル−
2−チオ尿素、1,3−ジエチル−2−チオ尿素、1,
3−ジラウリル−2−チオ尿素、エチレンチオ尿素、
1,3−ジブチル−2−チオ尿素、1,1,3−トリメ
チル−2−チオ尿素、1,3−ビス(ジメチルアミノプ
ロピル)−2−チオ尿素。
【0033】チオカルバミン酸類として、ペンタメチレ
ンジチオカルバミン酸ピペリジン塩、ジメチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛。
【0034】チウラムスルフィド類として、テトラメチ
ルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィ
ド。
【0035】本発明で使用できる金属化合物の金属はク
ロム、アルミニウム、鉄、ニッケル、錫、亜鉛、マンガ
ン、コバルト、鉛、銅、バナジウム、カルシウム、マグ
ネシウム、銀等があり、安全性、化合物の着色性、コス
ト、キレ−ト反応後の発色色調等を考慮するとアルミニ
ウム、鉄、亜鉛が好ましい。金属は単独の塩だけでな
く、二種以上の金属を使った複塩でもよい。これら金属
を使った化合物の具体例をあげるが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0036】アルミニウム化合物として、硝酸アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、酢酸ア
ルミニウム、乳酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウ
ム、シュウ酸アルミニウム、オレイン酸アルミニウム、
ステアリン酸アルミニウム、アセチルアセトンアルミニ
ウム、アルミニウムステアリルホスフェ−ト。
【0037】鉄化合物として、硝酸鉄、水酸化第二鉄、
硫酸第二鉄、リン酸第二鉄、ステアリン酸第二鉄、ミリ
スチン酸第二鉄、カプロン酸第二鉄、ベヘン酸第二鉄、
ラウリン酸第二鉄、ペラルゴン酸第二鉄、酢酸第二鉄、
クエン酸第二鉄、シュウ酸第二鉄、乳酸鉄、安息香酸
鉄、サリチル酸鉄、ナフタレン第二鉄、アセチルアセト
ン鉄、ジシクロペンタジエニル鉄、第二鉄(2−エチル
ヘキシル)ホスフェ−ト。
【0038】亜鉛化合物として、炭酸亜鉛、硝酸亜鉛、
リン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸
亜鉛、ギ酸亜鉛、乳酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、シュウ酸
亜鉛、ステアリン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、安息香酸亜鉛、
サリチル酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ア
セチルアセトン亜鉛、亜鉛ステアリルホスフェ−ト。
【0039】本発明の記録システムは、発色成分である
前記一般式[1]〜[5]の化合物、塩基性合物、金属
化合物を同時にあるいは別々に支持体上に担持させて製
造する。担持させるには通常バインダーとともに支持体
上に塗布するのが一般的である。また記録システムに応
じて要求される品質を満足させるための他の添加剤や物
理的処理はその記録システムの通常の技術範囲で行うこ
とができる。また記録システムが感圧記録紙である場
合、本発明の発色成分と、従来から公知のロイコ染料と
該ロイコ染料を発色させる顕色剤から成る発色成分とを
併用することができることが見出された。併用すること
によりロイコ染料と顕色剤による発色システムの長所で
ある発色速度が速いこと、発色色調が豊富である点が活
かされ、本発明の発色成分による発色色調を所望の色調
にすることができるとともに、発色速度が改善され、保
存性に優れた感圧記録紙とすることができる。
【0040】また、本発明の記録システムが感熱記録紙
である場合、感圧記録紙の場合と同様に従来から公知の
ロイコ染料と該ロイコ染料を熱時発色させる顕色剤を併
用することができることが見出された。従来公知のロイ
コ染料と顕色剤を発色成分とする感熱記録紙は、発色感
度を改善するため通常上記発色成分より低融点の熱可融
性物質を増感剤として使用するが、この公知の増感剤は
本発明の発色成分のみを感熱発色成分とする場合にも、
発色感度の改善に有効である。
【0041】感熱記録紙や感圧記録紙等の記録システム
を製造する場合、目的に応じて紫外線吸収剤、消泡剤、
蛍光増白剤、耐水化剤、ワックス等の滑剤、ステー剤等
の添加剤をくわえるが、これらの添加剤は本発明の場合
にも問題なく使用することができる。
【0042】感圧記録紙は、通常発色成分の少なくとも
1つをカプセル内に封入し、他の成分をカプセルとは別
にして作成する。本発明の場合、[1]〜[5]の化合
物と、塩基性化合物を同時にカプセル内に存在させては
いけない。もし[1]〜[5]の化合物と、塩基性化合
物が溶解状態で接触すれば、[1]〜[5]の化合物の
水酸基を保護している置換基が塩基性化合物により脱離
し、発色するからである。ロイコ染料と併用する場合
は、本発明の[1]〜[5]の化合物とともに溶剤に溶
解してカプセル化しても良いし、別々にカプセル化して
も良い。
【0043】感熱記録紙の製造に際しても、本発明の
[1]〜[5]の化合物と、塩基性化合物を同時に混合
して粉砕することは避けなければいけない。混合して同
時に粉砕すると一部反応して[1]〜[5]の化合物の
水酸基の保護基が塩基性化合物により脱離しスラリーが
着色するからである。この点に注意すれば、従来の記録
システムと同様の方法を使用して本発明の記録システム
を製造することができる。 ロイコ染料は、紙パルプ技
術タイムス ,99(1982)、機能性色素の化学
(R&Dレポート,CMC,1981年)等の文献及
び、各種の特許に記載されている無色または淡色の電子
供与性無色染料をいずれも使用することができるが、代
表的なものとして以下の化合物を例示することができ
る。
【0044】トリフェニルメタンフタリド系ロイコ染料
として3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメ
チルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド。
【0045】フルオラン系ロイコ染料として3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、3−N−n−ジブチルア
ミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルア
ミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)
フルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−クロル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−フルオ
ラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]−フルオラン、
3−N−n−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−(N−メチル−N−イソブチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン。
【0046】アザフタリド系ロイコ染料として3−(4
−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1
−エチル−2−メトキシインドール−3−イル)−4−
アザフタリド3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−7−アザフタリド、3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ
−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−4−アザフタリド。
【0047】フルオレン系ロイコ染料として3,3,6
´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−
9,3´−フタリド]、3,3,6´−トリス(ジエチ
ルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3´−フタリ
ド]。
【0048】ジフェニルメタン系ロイコ染料として4,
4´−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエ
ーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−
2,4,5−トリクロロフェニル−ロイコオーラミン。
【0049】フェノチアジン系ロイコ染料として3,7
−ビス(ジメチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノチ
アジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−p−
ニトロベンゾイルフェノチアジン、10−(3´,4
´,5´−トリメトキシベンゾイル)−3,7−ビス
(ジメチルアミノ)−フェノチアジン。
【0050】スピロピラン系ロイコ染料として3−メチ
ル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジ
ナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチ
ル−ナフト(6´−メトキシベンゾ)スピロピラン、3
−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン、6´,8´−ジ
クロル−1,3,3−トリメチル−インドリノ−ベンゾ
スピロピランスピロ[3−メチルクロメン−2,2´−
7´−ジエチルアミノクロメン]、スピロ[3−メチル
クロメン−2,2´−7´−ベンジルアミノクロメ
ン]。
【0051】ラクタム系ロイコ染料としてローダミン−
B−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリ
ノ)ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラク
タム、N−ブチル−3−[ビス−{4−(N−メチルア
ニリノ)フェニル}メチル]カルバゾール。
【0052】フェノキシジン系ロイコ染料として3,7
−ビス(ジエチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノキ
シジン、3−ジエチルアミノ−7(N−メチルアニリ
ノ)−10−ベンゾイルフェノキシジン。
【0053】インドリルフタリド系ロイコ染料として
3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3,3−ビス(2−メチル−1−オ
クチルインドール−3−イル)フタリド、3−(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(1−
n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリ
ド。
【0054】また、ロイコ染料を発色させる顕色剤は情
報用紙(紙業タイムス社、1987年)、紙パルプ技術
タイムス ,33(1987)、紙パルプ技術タイム
,1(1989)等の文献及び各種の特許に記載さ
れている電子受容性化合物をいずれも使用することがで
きるが、代表的なものとして以下の化合物を例示するこ
とができる。
【0055】ビスフェノールA類として、4,4´−イ
ソプロピリデンジフェノール、1,7−ジ(4−ヒドロ
キシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、4,
4´−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4´−
(1−メチル−ノルマルヘキシリデン)ジフェノール、
2,2´−ジヒドロキシジフェノール、2,2´−メチ
レンビス(4−メチル−6−tert−イソブチルフェ
ノール)、4,4´−イソプロピリデンビス(2−te
rt−ブチルフェノール)、4,4´−sec−ブチリ
デンジフェノール、2,2´−メチレンビス(4−クロ
ルフェノール)、4,4´−イソプロピリデンビス(o
−メチルフェノール)、4,4´−イソプロピリデンビ
ス(2−クロルフェノール)、2,2´−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4´−ブチリデンビス(6−
tert−ブチル−2−メチルフェノール)。
【0056】4−ヒドロキシ安息香酸エステル類として
は、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4
−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安
息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4
−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル。
【0057】4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類とし
ては、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジイソプロピル、4−ヒドロキシフタル酸ジ
ベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジヘキシル。
【0058】フタル酸モノエステル類として、フタル酸
モノベンジルエステル、フタル酸モノシクロヘキシルエ
ステル、フタル酸モノフェニルエステル、フタル酸モノ
メチルフェニルエステル、フタル酸モノエチルフェニル
エステル、フタル酸モノアルキルベンジルエステル、フ
タル酸モノハロゲンベンジルエステル、フタル酸モノア
ルコキシベンジルエステル。
【0059】ビス−(ヒドロキシフェニル)スルフィド
類として、ビス−(4−ヒドロキシ−3−tert−ブ
チル−6−メチルフェニル)スルフィド、ビス−(4−
ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)スルフィド、
ビス−(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−エチルフェ
ニル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキシ−2−メチ
ル−5−イソプロピルフェニル)スルフィド、ビス−
(4−ヒドロキシ−2,3−ジメチルフェニル)スルフ
ィド、ビス−(4−ヒドロキシ−2,5−ジエチルフェ
ニル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキシ−2,5−
ジイソプロピルフェニル)スルフィド、ビス−(4−ヒ
ドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニル)スルフィ
ド、ビス−(2,4,5−トリヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス−(4−ヒドロキシ−2−シクロヘキシ
ル−5−メチルフェニル)スルフィド、ビス−(2,
3,4−トリヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス−
(4,5−ジヒドロキシ−2−tert−ブチルフェニ
ル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキシ−2,5−ジ
フェニルフェニル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキ
シ−2−tert−オクチル−5−メチルフェニル)ス
ルフィド。
【0060】4−ヒドロキシフェニルアリールスルホン
類として、4−ヒドロキシ−4´−イソプロポキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−メチルジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−n−プロポキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−n−ブチ
ルオキシジフェニルスルホン。
【0061】4−ヒドロキシフェニルアリールスルホナ
−ト類として、4−ヒドロキシフェニルベンゼンスルホ
ナート、4−ヒドロキシフェニル−p−トリルスルホナ
ート、4−ヒドロキシフェニルメチレンスルホナート、
4−ヒドロキシフェニル−p−クロルベンゼンスルホナ
ート、4−ヒドロキシフェニル−p−tert−ブチル
ベンゼンスルホナート、4−ヒドロキシフェニル−p−
イソプロポキシベンゼンスルホナート、4−ヒドロキシ
フェニル−1´−ナフタリンスルホナート、4−ヒドロ
キシフェニル−2´−ナフタリンスルホナート。
【0062】1,3−ジ[2−(ヒドロキシフェニル)
−2−プロピル]ベンゼン類として、1,3−ジ[2−
(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼ
ン、1,3−ジ[2−(4−ヒドロキシ−3−アルキル
フェニル)−2−プロピル]ベンゼン、1,3−ジ[2
−(2,4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベ
ンゼン、1,3−ジ[2−(2,−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)−2−プロピル]ベンゼン。
【0063】4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸
エステル類として、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安
息香酸ベンジル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息
香酸メチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸
エチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸プロ
ピル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ブチ
ル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸イソプロ
ピル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ter
t−ブチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸
ヘキシル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸オ
クチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ノニ
ル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸シクロヘ
キシル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸β−
フェネチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸
フェニル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸α
−ナフチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸
β−ナフチル、4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香
酸sec−ブチル。
【0064】ビスフェノールスルホン類として、ビス−
(3−1−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニ
ル)スルホン、ビス−(3−エチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、ビス−(3−プロピル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス−(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス−(3−イソプロピ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス−(3−
エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス−
(3−クロル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス−(2,3−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス−(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、ビス−(3−メトキシ−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−2
´−エチル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、4−
ヒドロキシフェニル−2´−イソプロピル−4´−ヒド
ロキシフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−3
´−イソプロピル−4´−ヒドロキシフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシフェニル−3´−secブチル−4
´−ヒドロキシフェニルスルホン、3−クロル−4−ヒ
ドロキシフェニル−3´−イソプロピル−4´−ヒドロ
キシフェニルスルホン、2−ヒドロキシ−5−t−ブチ
ルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、2−
ヒドロキシ−5−t−アミノフェニル−4´−ヒドロキ
シフェニルスルホン、2−ヒドロキシ−5−イソプロピ
ルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、2−
ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル−4´−ヒドロ
キシフェニルスルホン、2−ヒドロキシ−5−t−ブチ
ルフェニル−−3´−クロル−4´−ヒドロキシフェニ
ルスルホン、2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル
−3´−メチル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、
2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル−3´−イソ
プロピル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、2−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル−2´−メチル−4
´−ヒドロキシフェニルスルホン、4,4´−スルホニ
ルジフェノール、2,4´−スルホニルジフェノール、
3,3´−ジクロル−4,4´−スルホニルジフェノー
ル、3,3´−ジブロモ−4,4´−スルホニルジフェ
ノール、3,3´,5,5´−テトラブロモ−4,4´
−スルホニルジフェノール、3,3´−ジアミノ−4,
4´−スルホニルジフェノール。
【0065】フェノール類として、p−tert−ブチ
ルフェノール、p−フェニルフェノール、p−ベンジル
フェノール、1−ナフトール、2−ナフトール、4−ヒ
ドロキシアセトフェノール、1,3−ジヒドロキシ−6
(α,α−ジメチルベンジル)−ベンゼン。
【0066】芳香族カルボン酸金属塩としては、安息香
酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロル安息香
酸、3−sec−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3
−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、、
サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−ter
t−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−te
rt−ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α
−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−α−メチ
ルベンジルサリチル酸等を上げることができ、これら化
合物の金属としてはマグネシウム、アルミニウム、カド
ミウム、カルシウム、チタン、亜鉛、ニッケル、コバル
ト、マンガン、バナジウム、鉄、銅等を上げることがで
きる。
【0067】以上感熱記録方式用顕色剤を例示したが、
感圧記録方式用顕色剤としては以下の化合物を例示する
ことができる。芳香族カルボン酸多価金属塩としては、
安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、クロル安息香酸、
ブロム安息香酸、ニトロ安息香酸、メトキシ安息香酸、
エトキシ安息香酸、トルイル酸、エチル安息香酸、p−
n−プロピル安息香酸、p−イソプロピル安息香酸、3
−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−エチル−4−
ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロキシ安
息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、o−ベンゾイ
ル安息香酸、p−シクロヘキシル安息香酸、サリチル
酸、3−メチル−5−tert−ブチルサリチル酸、
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、5−ノニル
サリチル酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、、3−シ
クロヘキシルサリチル酸、クレソチン酸、3−クミルサ
リチル酸、3−フェニルサリチル酸、3,5−ジ−se
c−ブチルサリチル酸、2,4−ジヒドロキシ安息香
酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、ナフト
エ酸、フタール酸モノベンジル、フタール酸モノシクロ
ヘキシル、サリチロサリチル酸、3−tert−ブチル
−5−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸、フタール酸、テレフタ
ール酸、イソフタール酸、ジフェン酸、ナフタリンジカ
ルボン酸、ナフタル酸等を上げることができる。これら
の化合物の金属としてはマグネシウム、アルミニウム、
カドミウム、カルシウム、チタン、亜鉛、ニッケル、コ
バルト、マンガン、バナジウム、鉄、銅等を上げること
ができる。
【0068】活性クレー類としては、活性白土、酸性白
土、アタパルジャイト、ベントナイト、ゼオライト、モ
ンモリロナイト、ハロイサイト、カオリナイト、無水珪
酸、無水珪酸マグネシウム、無水珪酸アルミニウム等の
無機物。
【0069】フェノール樹脂としては、p−フェニルフ
ェノール−ホルムアルデヒド重合体、p−オクチルフェ
ノール−ホルムアルデヒド重合体、p−クミルフェノー
ル−ホルムアルデヒド重合体、p−tert−ブチルフ
ェノール−ホルムアルデヒド重合体、p−ノニルフェノ
ール−ホルムアルデヒド重合体、p−シクロヘキシルフ
ェノール−ホルムアルデヒド重合体、p−エチルフェノ
ール−ホルムアルデヒド重合体、p−プロピルフェノー
ル−ホルムアルデヒド重合体、p−アミルフェノール−
ホルムアルデヒド重合体、p−ヘキシルフェノール−ホ
ルムアルデヒド重合体、p−ヘプチルフェノール−ホル
ムアルデヒド重合体、p−デシルフェノール−ホルムア
ルデヒド重合体、p−ドデシルフェノール−ホルムアル
デヒド重合体、p−オクチルフェノール−アセトアルデ
ヒド重合体、、p−フェニルフェノール−アセトアルデ
ヒド重合体、p−tert−ブチルフェノール−アセト
アルデヒド重合体。
【0070】上記フェノール樹脂を亜鉛等の多価金属で
変性した多価金属変性フェノール樹脂またはカルボキシ
ル化テルペンフェノール樹脂の多価金属塩等も用いるこ
とができる。これら顕色剤のうち、芳香族カルボン酸の
多価金属塩、多価金属変性フェノール樹脂等の金属化合
物は一般式[1]〜[5]の化合物の保護基が脱離した
化合物とキレートを形成する金属化合物として使用する
ことができる。
【0071】また、従来ロイコ染料と顕色剤を発色成分
とする感熱記録システムにおいては発色感度を向上させ
るために増感剤が使用される。この増感剤は、本発明の
発色成分を使用した感熱記録システムにおいても有効で
あった。増感剤は情報用紙(紙業タイムス社、1987
年)、ノンインパクトプリンティング(CMC、198
6年)等の文献及び各種の特許に記載されているものが
使用できる。代表的なものとして以下の化合物を例示す
ることができる。
【0072】脂肪酸類として、ステアリン酸、ベヘン酸
を、脂肪酸金属塩として、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチ
ン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛を、脂肪酸アミド類として、ス
テアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、オレイン酸ア
ミド、エチレンビスステアロアミド、ヤシ脂肪酸アミド
を、ワックス類として、モンタン系ワックス、ポリエチ
レンワックス。
【0073】カーボネート類として、フェニル−α−ナ
フチルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、ジ
フェニルカーボネートを、ビフェニル、トリフェニル類
として、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、
トリフェニルメタンを、ヒンダードフェノール類とし
て、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニ
ル)ブタン。
【0074】エーテル類として、1,2−ビス(3−メ
チルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシ)
エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,4−ビス(フェノキシ)ブタン、1,4−ビス
(フェノキシ)ブテン、2−ナフチルベンジルエ−テ
ル、1,4−ジエトキシナフタリン、1,4−ジメトキ
シナフタリン、1,4−ジベンジルオキシナフタリン、
ベンジル−4−メチルチオフェニルエーテル、4−クロ
ルベンジル−4´−メチルチオフェニルエーテル、4−
メチルベンジル−4´−メチルチオフェニルエーテル、
1,4−ビス(フェニルチオ)ブタン、1,4−ビス
(フェニルチオ)ブテン、1,2−ビス(4−メトキシ
フェニルチオ)ブテン、1,3−ビス(2−ビニルオキ
シエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキ
シエトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキ
シ)ビフェニル、p−アリ−ルオキシビフェニル、p−
プロパギルオキシビフェニル。
【0075】エステル類として、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸メチルエステル、2−ナフトエ酸フェニルエス
テル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、テレフタ
ル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、ジベンゾイル
オキシメタン、1,3−ジベンゾイルオキシプロパン、
ジベンジルジスルフィドを、その他、1,1−ジフェニ
ルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノール、1,
3−ジフェノキシ−2−プロパノール、p−(ベンジル
オキシ)ベンジルアルコール、N−オクタデシルカルバ
モイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタ
デシルカルバモイルベンゼン。
【0076】本発明で使用できるバインダ−としては、
各種重合度の完全ケン化及び部分ケン化ポリビニ−ルア
ルコ−ル、カルボキシ変性ポリビニ−ルアルコ−ル等の
変性ポリビニ−ルアルコ−ル、澱粉及び各種変性澱粉、
ヒドロキシエチルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、カル
ボキシメチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、カゼイ
ン、ゼラチン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン、酢酸ビニ−
ル、アクリルアミド、アクリル酸エステル等の重合体及
び共重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹
脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂等を上げ
ることができる。これら天然及び合成高分子物質は水ま
たはアルコ−ル等の有機溶剤に溶解して使用するほか、
水等の媒体に乳化またはペ−スト状に分散した状態で使
用でき、用途に応じて併用もできる。
【0077】本発明で使用できる填料としては、クレ
−、焼成クレ−、ケイソウ土、タルク、カオリン、炭酸
カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、
炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、シリ
カ、水酸化マグネシウム、酸化チタン、尿素−ホルマリ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノ−ル樹脂等の天然ま
たは合成の無機または有機填料を上げることができる。
これらの填料を併用することもできる。
【0078】この塗料をエア−ナイフコ−タ−、ブレ−
ドコ−タ−、ロ−ルコ−タ−等の各種コ−タ−等で任意
の支持体上に塗工すると、新規な発色システムを備えた
記録体が得られる。
【0079】ここで使用される支持体としては、上質
紙、中質紙、コ−ト紙等の紙、合成紙、フィルム等を上
げることができる。
【0080】
【作用】本発明は有色染料、顔料に置換基(保護基)を
導入しロイコ染料のように無色ないし淡色化した、一般
式[1]〜[5]の化合物に熱、圧力いずれかのエネル
ギーを加えることにより塩基性化合物を反応させると、
塩基性化合物は保護基として導入した置換基を脱離し元
の有色の染料あるいは顔料とする。次に有色化した染料
あるいは顔料を金属化合物と反応させ、キレ−トを形成
させて、さらに深色化合物となる記録システムである。
本発明の記録システムが耐油、耐溶剤、耐水、耐光性に
優れた高保存性である理由は、上記記録方式において使
用される反応前−置換基を導入した[1]〜[5]の化
合物及び、反応後−[1]〜[5]の化合物から保護置
換基が脱離した化合物と金属化合物により形成するキレ
−ト化合物が、水、油、溶剤に溶解したり、光で分解し
たり、逆反応が生じたりしないためと考えられる。
【0081】
【実施例】以下本発明を合成例、実施例に従って詳細に
説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、説明中、部及びパ−セントはそれぞれ重量部及び重
量パ−セントを示す。
【0082】[合成例1]1,2−ジヒドロキシアントラキノンのメトキシカルボ
ニル化 温度計、攪拌機つき500ml三ツ口フラスコに、300
mlのテトラヒドロフランを入れ1,2−ジヒドロキシア
ントラキノン5.0g(0.0208モル)を溶解す
る。次に触媒としてピリジン10mlを添加する。発熱反
応のためフラスコ内温度を19〜20℃に冷却し、クロ
ルギ酸メチル10ml(0.0847モル)を滴下ロ−ト
より1時間かけて滴下する。滴下後2時間室温で反応す
る。その後、反応液を5lの水に入れ結晶を析出させ、
濾過し、十分に水洗し、乾燥する。融点188.5〜1
90.5℃の淡黄色の結晶が得られる。
【0083】[合成例2]1,2,5,8−テトラヒドロキシアントラキノンのベ
ンゾイル化 温度計、攪拌機つき500ml三ツ口フラスコに、300
mlのテトラヒドロフランを入れ1,2,5,8−テトラ
ヒドロキシアントラキノン5.0g(0.0184モ
ル)を溶解する。次に触媒としてピリジン10mlを添加
する。発熱反応のためフラスコ内温度を15℃に冷却
し、塩化ベンゾイル9.6ml(0.0827モル)を滴
下ロ−トより30分かけて滴下する。滴下後7時間室温
で反応する。その後、反応液を5lの水に入れ結晶を析
出させ、濾過し、十分に水洗し、乾燥する。酢酸エチル
−メチルアルコ−ルより再結晶すると融点177.5〜
178.1℃の淡赤色の結晶が得られる。
【0084】[合成例3]2−ヒドロキシ−3−o−メトキシフェニルアミドナフ
トキノンのアセチル化 温度計、攪拌機つき500ml三ツ口フラスコに、300
mlのピリジンを入れ、2−ヒドロキシ−3−o−メトキ
シフェニルアミドナフトキノン5.0g(0.0171
モル)を溶解する。発熱反応のためフラスコ内の温度を
15〜20℃に冷却し、無水酢酸3.8ml(0.034
2モル)を滴下ロ−トより30分かけて滴下する。滴下
後4時間室温で反応する。その後、反応液を5lの氷水
に入れ1N塩酸でpH2まで下げる。析出した結晶を濾過
し、十分に水洗し、乾燥する。融点163.7〜16
4.4℃の薄い灰色の結晶が得られる。
【0085】[合成例4]2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンのアセチル
温度計、攪拌機つき500ml三ツ口フラスコに、300
mlのピリジンを入れ、2,3,4−トリヒドロキシベン
ゾフェノン5.0g(0.0217モル)を溶解する。
発熱反応のためフラスコ内の温度を15〜20℃に冷却
し、無水酢酸10.9ml(0.0977モル)を滴下ロ
−トより30分かけて滴下する。滴下後5時間室温で反
応する。その後、反応液を5lの氷水に入れ1N塩酸で
pH2まで下げる。析出した結晶を濾過し、十分に水洗
し、乾燥する。融点118.7〜119.0℃の淡黄色
の結晶が得られる。
【0086】[合成例5]2´,4´−ジヒドロキシアセトフェノンのベンゾイル
温度計、攪拌機つき500ml三ツ口フラスコに、300
mlのテトラヒドロフランを入れ、2´,4´−ジヒドロ
キシアセトフェノン5.0g(0.0329モル)を溶
解する。次に触媒としてピリジン10mlを添加する。発
熱反応のためフラスコ内の温度を15℃に冷却し、塩化
ベンゾイル9.6ml(0.0823モル)を滴下ロ−ト
より30分かけて滴下する。滴下後8時間室温で反応す
る。その後、反応液を5lの水に入れ結晶を析出させ濾
過し、十分に水洗し、乾燥する。融点80.0〜81.
0℃の淡黄色の結晶が得られる。
【0087】[合成例6]2,5−ジヒドロキシ−p−ベンゾキノンのアセチル化 温度計、攪拌機つき500ml三ツ口フラスコに、300
mlのピリジンを入れ、2,5−ジヒドロキシ−p−ベン
ゾキノン5.0g(0.0357モル)を溶解する。発
熱反応のためフラスコ内の温度を15〜20℃に冷却
し、無水酢酸11.9ml(0.107モル)を滴下ロ−
トより30分かけて滴下する。滴下後5時間室温で反応
する。その後、反応液を5lの氷水に入れ1N塩酸でpH
2まで下げる。析出した結晶を濾過し、十分に水洗し、
乾燥する。融点150.0〜155.0℃の淡褐色の結
晶が得られる。
【0088】[実施例1〜9] 感熱記録紙の製造方法 表1−1、表1−2に示す各材料を下記A、B、C液の
ように配合しそれぞれアトライタ−で約3時間、粒子径
3μになるまで粉砕する。A液 一般式 [1]〜[5]の化合物 2.5部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 4.2部 水 7.8部B液 塩基性化合物 4.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 5.7部 水 5.5部C液 金属化合物 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 9.0部 これら分散液を下記の割合で混合し塗料とする。 A液 10.7部 B液 25.0部 C液 30.0部 カオリンクレ−分散液(30%)53.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 20.0部 水 31.0部 上記塗料を50g/m2 の上質紙に塗布量が6.0g/
2になるように塗布し、ス−パ−カレンダ−処理して
感熱記録紙を得た。
【0089】[実施例10〜14] 感熱記録紙の製造
方法 表1−3に示す各材料を下記A、B、C、D、E液のよ
うに配合しそれぞれアトライタ−で約3時間、粒子径3
μになるまで粉砕する。A液 一般式 [1]〜[5]の化合物 2.5部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 4.2部 水 7.8部B液 ロイコ染料 2.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 4.6部 水 2.5部C液 塩基性化合物 4.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 5.7部 水 5.5部D液 金属化合物 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 9.0部E液 顕色剤 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 15.0部 これら分散液を下記の割合で混合し塗料とする。 A液 9.7部 B液 0.8部 C液 22.5部 D液 27.0部 E液 7.2部 カオリンクレ−分散液(30%)53.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 20.0部 水 35.0部 上記塗料を50g/m2 の上質紙に塗布量が6.0g/
2になるように塗布し、ス−パ−カレンダ−処理して
感熱記録紙を得た。
【0090】[実施例15〜19] 感熱記録紙の製造
方法 表1−4に示す各材料を下記A、B、C、D液のように
配合しそれぞれアトライタ−で約3時間、粒子径3μに
なるまで粉砕する。A液 一般式 [1]〜[5]の化合物 2.5部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 4.2部 水 7.8部B液 塩基性化合物 4.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 5.7部 水 5.5部C液 金属化合物 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 9.0部D液 増感剤 4.0部 10%ポリビニールアルコール 5.7部 水 5.5部 これら分散液を下記の割合で混合し塗料とする。 A液 10.7部 B液 25.0部 C液 30.0部 D液 25.0部 カオリンクレー分散液(30%)53.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 20.0部 水 49.0部 上記塗料を50g/m2 の上質紙に塗布量が6.0g/
2になるように塗布し、ス−パ−カレンダ−処理して
感熱記録紙を得た。
【0091】[比較例1] 感熱記録紙の製造方法 下記配合のA、Bの各液をアトライタ−で約3時間、粒
子径3μになるまで粉砕する。A液 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン2.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 4.6部 水 2.5部B液 4,4´−イソプロピリデンジフェノール6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 15.0部これら分散
液を下記の割合で混合し塗料とする。 A液 10.0部 B液 36.5部 カオリンクレ−分散液(30%)50.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 20.0部 水 20.0部 上記塗料を50g/m2 上質紙に塗布量が6.0g/m
2 になるように塗布し、ス−パ−カレンダ−処理して感
熱記録紙を得た。
【0092】[実施例20〜28] 感圧記録紙の製造
方法 表2−1、表2−2に示す材料を用いて下記上用紙、下
用紙を製造した。上用紙の製造 エチレン無水マレイン酸共重合体の10%水溶液90部
に希釈水90部を混合しこれに尿素10部とレゾルシン
1部を溶解してpHを3.4に調整する。別にカプセル芯
物質としてアルキルジフェニルエタンとジイソプロピル
ナフタリンの1:1混合油に、一般式 [1]〜[5]
の化合物を4%溶解する。この油溶液180部を先の水
溶液中に加え、平均粒径4μまで乳化したところで37
%ホルムアルデヒド水溶液27部を加えて昇温し、55
℃で2時間反応させてカプセル壁を形成させる。28%
アンモニア水溶液でpH7.5に中和してマイクロカプセ
ルスラリ−を得た。このカプセルスラリ−180部と小
麦粉澱粉40部と8%酸化澱粉溶液85部と水340部
からなる塗料を45g/m2 の上質紙に塗布量が4.0
g/m2 になるように塗布し、上用紙を得た。下用紙の製造 A液 塩基性化合物 4.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 5.7部 水 5.5部B液 金属化合物 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 9.0部 上記配合のA、B各液をアトライタ−で約3時間、粒子
径3μになるまで粉砕する。これら分散液を下記の割合
で混合し塗料とする。 A液 25.0部 B液 30.0部 カオリンクレ−分散液(50%)200.0部 スチレン・ブタジエンラテックス(48%) 20.8
部 酸化デンプン水溶液 (20%) 75.0部 水 115.9部 上記塗料を50g/m2 の上質紙に塗布量が6.0g/
2になるように塗布し、下用紙を得た。
【0093】[実施例29〜33] 感圧記録紙の製造
方法 表2−3に示す材料を用いて下記上用紙、下用紙を製造
した。上用紙の製造 エチレン無水マレイン酸共重合体の10%水溶液90部
に希釈水90部を混合しこれに尿素10部とレゾルシン
1部を溶解してpHを3.4に調整する。別にカプセル芯
物質としてアルキルジフェニルエタンとジイソプロピル
ナフタリンの1:1混合油に、一般式 [1]〜[5]
の化合物3.6%とロイコ染料0.4%をそれぞれ溶解
する。この油溶液180部を先の水溶液中に加え、平均
粒径4μまで乳化したところで37%ホルムアルデヒド
水溶液27部を加えて昇温し、55℃で2時間反応させ
てカピセル壁を形成させる。28%アンモニア水溶液で
pH7.5に中和してマイクロカプセルスラリ−を得た。
このカプセルスラリ−180部と小麦粉澱粉40部と8
%酸化澱粉溶液85部と水340部からなる塗料を45
g/m2 の上質紙に塗布量が4.0g/m2になるよう
に塗布し、上用紙を得た。下用紙の製造 A液 塩基性化合物 4.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 5.7部 水 5.5部B液 金属化合物 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 9.0部C液 顕色剤 6.0部 10%ポリビニ−ルアルコ−ル 15.0部 水 15.0部 上記配合のA、B、C各液をアトライタ−で約3時間、
粒子径3μになるまで粉砕する。これら分散液を下記の
割合で混合し塗料とする。 A液 22.5部 B液 27.0部 C液 7.2部 カオリンクレ−分散液(50%)200.0部 スチレン・ブタジエンラテックス(48%) 20.8
部 酸化デンプン水溶液 (20%) 75.0部 水 114.2部 上記塗料を50g/m2 の上質紙に塗布量が6.0g/
2になるように塗布し、下用紙を得た。
【0094】[比較例2] 感圧記録紙の製造方法 上用紙の製造 実施例20〜28の上用紙の製造において、一般式
[1]〜[5]の化合物に変えて3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランを用いる以外は実
施例20〜28と同じ方法同じ割合でカプセルスラリ−
を製造し上用紙を得た。下用紙の製造 下記の配合でアトライタ−約3時間、粒子径3μになる
まで顕色剤を粉砕する。 p−フェニルフェノ−ルレジン 10.0部 ポリアクリル酸ナトリウム 0.3部 水 15.0部 上記分散液を下記の割合で混合し塗料とする。 上記顕色剤分散液 37.5部 カオリンクレ−分散液(50%)200.0部 スチレン・ブタジエンラテックス(48%) 20.8
部 酸化デンプン水溶液 (20%) 75.0部 水 133.4部 上記塗料を50g/m2 の上質紙に塗布量が6.0g/
2になるように塗布し、下用紙を得た。
【0095】上記の実施例及び比較例で得られた感熱記
録紙及び感圧記録紙について下記表3、表4に示す品質
試験を行った。その結果、実施例1〜9は比較例1と比
べて耐油、耐光、耐水、耐溶剤性に優れていることが、
ロイコ染料と顕色剤を併用すると実施例10〜14のよ
うに発色色調が黒くなり到達発色濃度が高くなること
が、また増感剤を併用すると実施例15〜19のように
保存性を損なわず到達発色濃度が高くなり、さらに10
秒後と24時間後の発色濃度の差が小さくなり発色速度
が速くなることがわかる。感圧記録方式でも実施例20
〜28のように比較例2と比べて耐油、耐光、耐水、耐
溶剤性に優れていることが、ロイコ染料と顕色剤を併用
すると実施例29〜33のように発色色調が黒くなり到
達発色濃度が高くなることがわかる。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】
【表6】
【0102】
【表7】
【0103】
【表8】
【0104】 評価:(1)耐油、耐光、耐水性 (発色部分) ○ ほとんど変化しない △ 少し発色濃度が低下する × 消失する (2)耐溶剤性 (白紙部分) ○ ほとんど発色しない △ 少し発色する × 発色する 発色及び発色色調:ステップウェッジテスター150℃
で加熱発色し、色調を肉眼で観察する。 発色濃度:上記方法により発色し、10秒後および24
時間後にマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィ
ルター使用)で測定。 発色速度:10秒後と24時間後の発色濃度の差が小さ
いほど発色速度が速い。 耐油性 :発色紙をサラダオイルに24時間漬け、発色
濃度の低下を肉眼で観察する。 耐光性 :発色紙をフェードメーターで6時間処理し、
発色濃度の低下を肉眼で観察する。 耐水性 :発色紙を20℃の水に24時間漬け、発色濃
度の低下を肉眼で観察する。 耐溶剤性:白紙に95%エタノールを滴下し30分後に
発色状態を肉眼で観察する。
【0105】
【表9】
【0106】 評価:(1)耐油、耐溶剤、耐光性 (発色部分) ○ ほとんど変化しない △ 少し発色濃度が低下する × 消失する (2)耐光性 (白紙部分) ○ ほとんど変化しない △ 少し黄色になる × 黄色になる 発色、発色色調:上用紙と下用紙を対向させ重ね合わせ
てカレンダーで発色させ、及び発色濃度 色調を肉眼
で観察する。発色濃度はデジタルハンター白色度計
(東洋精機製)でアンバーフィルターを用
いて測定。 発色濃度(%)=(I0 −I1 )/I0 ×100 I0 :発色前の反射率 I1 :発色24時間後の反射率 耐油性 :発色紙を可塑剤を含有する塩化ビニールには
さみ60℃,90%で24時間処理し、発色濃度の低下
を肉眼で観察する。 耐溶剤性:発色紙をエタノールに漬け、発色濃度の低下
を肉眼で観察する。 耐光性 :(1)発色部分:発色紙をフェードメーター
で6時間処理し、発色濃度の低下を肉眼で観察する。 (2)白紙部分:白紙を直射日光に8時間暴露し、黄変
の度合いを肉眼で観察する。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明の一般式
[1]〜[5]の化合物の1種または2種以上と金属化
合物と塩基性化合物から成る新規キレート発色システム
を用いると耐油、耐溶剤、耐水、耐光性に優れた記録紙
を供給することができる。さらにこれら発色システムに
ロイコ染料と顕色剤を併用すると前記保存性と黒発色、
高発色濃度に優れた記録紙が、増感剤を併用すると前記
保存性と発色濃度、発色速度に優れた記録紙を供給する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記、一般式[1]〜[5]で表される
    化合物の1種または2種以上と金属化合物と塩基性化合
    物を発色成分とする記録システム。 【化1】 (式中、Xは水酸基の保護基を表し、lは0〜3,mは
    0〜4、n+oは1〜2,pは0〜1、qは0〜3、r
    は0〜1、sは0〜2、tは0〜4、uは0〜5、vは
    0〜4の数を表す。R1 〜R9 は水素、アルキル基、ア
    ルコキシ基、アシル基、アシルアミノ基、アミノ基、ア
    ラルキル基、アリール基、ニトロ基またはハロゲン原子
    を表し、OX基置換以外の部分を置換することができ
    る。R10はアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録システムが発色成分
    としてロイコ染料及び該ロイコ染料を発色させる顕色剤
    を含有してなる記録システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発色成分と熱可融性増感
    剤を含有してなる感熱記録システム。
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KR100688424B1 (ko) * 2004-04-30 2007-02-28 한양대학교 산학협력단 이중기능 기질화합물
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