JPH05500611A - 非ヒト霊長類cd4ポリペプチド、グリコシル化可能なヒトcd4分子、その断片、その融合タンパク質、その遺伝子配列および使用 - Google Patents
非ヒト霊長類cd4ポリペプチド、グリコシル化可能なヒトcd4分子、その断片、その融合タンパク質、その遺伝子配列および使用Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
非ヒト霊長類CD4ポリペプチド、グリコシル化可能なヒトCD4分子、その断
片、その融合タンパク質、その遺伝子配列および使用本発明は組換え遺伝子およ
び医薬組成物の分野に関する。
訓り屡
ヒトおよびシミアン免疫不全ウィルスHIVおよびSIVはそれぞれ後天性免疫
不全症候群(A、ID5)およびシミアン免疫不全症候群(SIDS)の原因と
なる媒介物である。Curren、 J等、3cience 329:1359
−1357(1985): 胃eiss、R等、Nature 324:572
−575(1986)を参照のこと。HIVウィルスは外被糖タンパク質gp
120を含有しており、これはヘルパーTリンパ球、マクロファージおよヒ他の
細胞の表面上に存在するq=D4タンパク質に結合する(Dalgleish等
、 Nature、 312ニア63(1984乃、gp+20がCD4に結合
した後、外被か媒介するウィルス標的細胞膜の融合によってウィルスの侵入が促
進される。
° 感染の過程で宿主生物は、主要外被糖タンパク質gp120およびgl)4
1を含むウィルスタンパク質に対する抗体を産出する。この体液性の免疫にもか
かわらずこの疾患は進行し、多重の日和見感染、寄生虫血症、痴呆および死によ
って特徴付けられる致死的な免疫抑制をもたらす。宿主の抗ウイルス抗体がこの
疾患の進行を抑止できないことは、この感染の最も困難で危険な特徴の1つを表
しており、従来の方法論に基づくワクチン化法の見通しを暗くさせている。
免疫不全ウィルスに対する体液性応答の無効性には2つの因子が機能しているで
あろう。第1に、他のRNAウィルス(特にレトロウィルス)と同様にこの免疫
不全ウィルスは、抗原の変化が宿主の免疫サーベイランス(監視機構)に応答し
て高速で進行することを可能にする高い変異速度を示す。第2に、外被糖タンパ
ク質自体が、高親和性抗体結合に適したエピトープをほとんど有さない高度にグ
リコリル化された分子である。ウィルス外被か提供する免疫原性の劣る“移動性
”標的は、宿主が特異的抗体産生によってウィルス感染を制限する機会をほとん
ど与えない。
HIvウィルスに感染した細胞は、その表面上にgp 120糖タンパク質を発
現する。gp 120は、ウィルスが非感染細胞に侵入する際と同様の反応によ
ってCD4”細胞間の融合を媒介し、これによって短寿命の多核巨大細胞の生成
を導(。シンシチウム(合胞体)の生成は、gp 120外被糖タンパク質とC
D4タンパク質との直接的な相互作用に依存する(Dalgleish等、同上
; Hatzmann、 D。
等、 Nature 312ニア63(1984) : McDougal、
J、 S、等、5cience、231:382(1985) ; 5odro
ski、 J、等、 Nature、 322:470(1986) ; Li
fson、 J、 D、等、 Nat浮窒■B
323ニア25(1986) ; 5odroski、 J、等、 Natur
e、 321 :412(1986))。
ヒトのCD4タンパク質は、4つの免疫グロブリン様ドメインを含有する372
アミノ酸の細胞外領域、膜内領域および40アミノ酸残基の荷電細胞内領域から
構成されている(Maddon、 P、等、Ce1l 42:93(1985)
;C1ark、S、等、Proc、Natl、Acad、Sci、(USA)
84:1649(1987))。
CD4−gp 120結合が、CD4抗原を保持している細胞のウィルス感染を
担っているという証拠には、gpl 20とCD4との特異的な複合体が生成す
るという発見が含まれている(McDougal等。
同上)。また他の研究者らは、ヒ) CD 4 c D N A遺伝子で形質転
換し、これか発現すると、HIV非感染細胞株か感染可能細胞株に変換されるこ
とを明らかにしている( Maddon等、Ce1l 47:333−348(
1986))。PCT出願公開番号WO38101304(198B)および同
WO39101940(1989)は、免疫グロブリン様結合ドメインを含有す
る可溶型ヒトCD4が、HIV感染の治療または予防に有用であることを開示し
ている。
抗体−外被相互作用の主要部とは対照的に、受容体−外被相互作用は高親和性(
K、= 10” l /mo I )の不変会合によって特徴付けられる。さら
にこのウィルスのヒトCD4に対する親和性は、ヒトCD4とその固有の配位子
MHCクラス■抗原との親和性より少な(とも3ケタ大きい。
焼入かの研究者らによって、ハイブリッドタンパク質(雑種タンパク質)の調製
法が開示されている。例えばMurpM、米国特許第4675382 (198
7)は、ジフテリア毒素とホルモンなどのポリペプチド配位子とのハイブリッド
タンパク質をコードする望ましい融合遺伝子を作成し、その融合遺伝子を発現さ
せることによる、ハイブリッドタンパク質分子作成のための組換えD N A技
術の使用を開示している。
多くの研究者か組換えDNA技術によってモノクローナル抗体(単クローン抗体
)(Mab)を調製している。モノクローナル抗体は高度に特異的な分子であり
、その−次構造、三次構造は共によく特徴付けられている。これらは抗原のイン
ビトロでの免疫化学的特徴付けおよび定量に広く使用されてきた。M鎖および軽
鎖の遺伝子を適切な宿主に導入し、これを発現させ、次いでそれぞれの鎖を機能
性抗体分子に再会合させることが行われてきた(例えばMunro、 Natu
re312:597(1984) : Morrison、 S、 L、 、
5cience 229:1202(1985) : Oi等、a
iotechniques 4:214(1986) ; Wood等、Nat
ure 314:446−449(1985)などを参照のこと)。軽鎖および
重鎖の可変領域はクローニングされ、外来宿主中でその結合能を維持したまま発
現している(Moore等。
欧州特許出願第0088994号(1983年9月21日分開))。
組換えDNA技術によって、キメラ抗体またはハイブリッド抗体も作成されてい
る。01およびMorrison、Biotechniques 4:214(
1986)には、キメラヒトIgG抗1 eu3抗体を含むこのようなキメラ抗
体の生産法が記述されている。
Gascoigne、 N、 R,J、 、等、 Proc、 Natl、 A
cad、 Sci、 (USA) 84:2936−294O(1
987)は、T−細胞受容体α−鎖可変(V) ドメインおよび免疫グロブリン
γ2°分子の定常(C)q域コード配列からなるキメラ遺伝子構築物の作成を開
示している。このキメラ遺伝子でトランスフェクトされた細胞は、プロティンA
結合部位と共に免疫グロブリンおよびT−細胞受容体抗原性決定基を発現するタ
ンパク質産物を合成する。このタンパク質は、正常なえ鎖と会合して、分泌され
る見掛は上正常な4量体(H7L、;ただしHは重鎖、Lは軽鎖)免疫グロブリ
ン分子を形成する。
5haron、 J等、Nature 309:54(1984)は、ノーブテ
ン アゾフェニルアルソ不−トに対して特異的なマウス重鎮の可変(V)領域お
よびマウスのに軽鎖(vHcx)の定常(C)領域をコードするキメラ遺°伝子
の構築を開示している。この遺伝子はマウス骨髄腫細胞株に導入された。このキ
メラ遺伝子か発現することにより、その骨髄腫細胞株から分泌される軽鎖を伴っ
たタンパク質か生産され、アゾフェニルアルソネートに特異的な抗体分子か得ら
れた。
Morrison、5cience 229:1202(1985)は、可変軽
鎖領域または可変重鎮領域を非Ig配列に結合させて融合タンパク質を作成でき
ることを開示している。この報告は、この融合タンパク質について次の3つの潜
在的使用法を挙げている (1)検定で使用するための酵素に特異的に抗体を結
合する: (2)抗原カラムによって非1gタンパク質を単離する1 (3)毒
薬を特異的に送達する。
免疫グロブリン遺伝子を骨髄腫細胞中に安定に導入するための最近の技術(Ba
nerji、 J、等、 Ce1l 33ニア29−740(1983) ;
Potter、 H,等、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 (
USA) 81ニア161−7165(1984))を詳細な構造情報と組み合
わせることによって、新規な性質を有する組換え抗体を生産するためのインビト
ロD N A法(変異導入法なと)の使用が可能になっている。
PCT出願W○8710267]は、軽鎖および重鎖の遺伝子クローニングとそ
の発現による、望ましい可変領域特異性と定常領域特性を有する遺伝的に操作さ
れた抗体の生産法を開示している。望ましい特異性を有するモノクローナル抗体
を産生ずるクローン化/SイブリドーマB細胞株のm RN Aを、cDNAク
ローニングのために単離する。軽鎖および重鎖コード配列の作成は、このクロー
ン化可変領域を切り出し、これを軽鎖または重鎖モシュールヘクターに連結する
ことによって達成される。これは免疫グロブリン鎖をコードするcDNA配列を
与える。イントロンか欠如していることは、これらのcDNA配列が、細菌なと
の原核宿主中で、あるいは酵母なとの下等な真核宿主中で発現することを可能に
している。
免疫グロブリンの抗原結合部分が他の部分に融合しているキメラ抗体の産出は例
証されている。抗体に融合した非免疫グロブリン遺伝子の例には、5taphy
lococcus aureusヌクレアーゼ、マウス腫瘍遺伝子c−myc、
大腸菌DNAポリメラーゼIのクレノー断片か含まれる(Neuberger、
¥S等、 Nature 312:604−612(1984) : Neub
erger、M、S、、Trends in Biochemical 5ci
ence、347−349(1985)) o欧州特許出願第120694号は
、大腸閑宿主細胞中で発現する免疫グロブリン分子の可変領域および定常領域の
遺伝子操作を開示している。さらにこの文献は、宿主細胞によってその定常ドメ
インの1つに別のペプチド部分か結合した免疫グロブリン分子か合成され得るこ
とも開示している。このようなペプチド部分は細胞毒あるいは酵素的であると記
述されている。この出願とその実施例は、4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル
(NP)ハプテンに結合するモノクローナル抗体由来のラムタ様鎖の使用につい
て記述している。
欧州特許出願第125023号は、キメラ型の、あるいは他の方法で修飾された
免疫グロブリン分子を生産するための組換えDNA技術の使用に関する。これら
の免疫グロブリン分子に関して記述されている使用法の1つは、特定の標的組織
に対するこれらの抗体の注射による治療および全身診断である。疾患の存在は適
切な標識を抗体に結合させることによって決定できるし、また抗体に適切な薬剤
を付加することによってその疾患組織を攻撃することもてきる。
この出願は、薬剤の特異的送達を目指して加工された抗体を“改変抗体”として
記述している。
PCT出願WO33/101533は、免疫グロブリン分子の可変領域が第2の
タンパク質の一部(これは酵素の活性部からなっていてもよい)に結合している
キメラ抗体について記述している。
Boulianne等、Nature 312:643(1’114)は、ハブ
テン トリニトロフェノール(TNP)に特異的なマウスの可変領域をコードす
るDNA断片が、ヒトのミューおよびカッパ領域をコードする断片に結合してい
る免疫グロブリン遺伝子を構築した。これらのキメラ遺伝子を発現させることに
よって、機能的なTNP結合キメラIgMが得られた。
Morrison等、 P、 N、 A、 S、 (tlsA) 81 :68
51(1984)は、ヒトカッパ軽鎖遺伝子のエクソンに結合した抗ホスホリル
コリン骨髄腫プロティンGの重鎖可変領域エクソンを使用するキメラ分子を開示
している。
これらの遺伝子てマウスの骨髄腫細胞株をトランスフェクトすることにより、抗
原結合機能を何するキメラマウス−ヒトIgGを産生する形質転換細胞か作成さ
れた。
PCT出願公開番号WO39102922(1989)は、ヒトCD4からなる
キメラ抗体分子を開示している。このようなキメラ抗体分子を、HIV感染を治
療するために、HIVに感染した患者に投与することかできる。
HIV感染の機構に関して達成された進歩にもかかわらず、HIVウィルス感染
治療法の必要性は存在し続けている。
発明の要約
本発明は、非ヒト霊長類CD4あるいはそのHIVまたはSIVgp120結合
性断片を指定する核酸分子に関する。
具体的には、本発明は、次のDNA配列:またはその同義性(縮重)変異体から
なる、アカゲザルCD4をt旨定する核酸分子に関する。
また本発明は、可溶性非ヒト霊長類CD4断片を指定する核酸分子に関する。具
体的には、本発明は、次のDNA配列:またはその同義性変異体からなる、HI
VまたはSIVgpl、20に結合する可溶性アカケサルCD4断片(ドメイン
I)に関する。
さらに本発明は、次のD N A配列:またはその同義性変異体からなる、チン
パンジーCD4を指定する核酸分子に関する。
さらに本発明は、次のD N A配列。
才かはその同義性変異体からなる )(IVまたはSIVgp120を結合する
可溶性チノパンツ−CD4断片(ドメインI)を指定する核酸分子に関する。
さらに本発明は、次のDNA配列:
[上記の配列中、YはCまたはTを、MはAまた(まCを、S(よCまたはGを
表す]
またはその同義性変異体からなる、細胞質ドメインを伴ったチンパン/−CD4
を指定する核酸分子に関する。
[上記の配列中、YはCまたはTを、MはAまたはCを表す]またはその同義性
変異体からなる、チノパンツ−CD4断片を指定する核酸分子に関する。
さらに本発明は、次のDNA配列:
PheSerPheProLeuAlaPheThrValGluLysLeu
ThrGlySerGlyGTuLeuTrpTrp 21T
[上記の配列中、YはCまたはTを、MはΔまたはCを表す]またはその同義性
変異体(ただし、YがTてない時、同時にはMがCでな℃)からなる、細胞質ド
メインを伴ったヒトCD4に関連するグリフンル化が可能なg p 1.20結
合性分子を指定する核酸分子に関する。
さらに本発明は、次のDNA配列゛
[上記の配列中、YはCまたはTを、MはAまたはCを表す]またはその同義性
変異体(たたし、YがTでない時、同時にはMかCてない)からなる、ヒ1−C
D4断片に関連するグIJコシル化か可能なgp 120結合性分子を指定する
核酸分子に関する。
さらに本発明は、
1)非ヒト;長類CD4もしくはト(IVまたはSIVgp120を結合するそ
の断片を指定する核酸分子:および、2)免疫グロブリン軽鎖または手鎖を指定
する核酸分子:からなり、該免疫グロブリン鎖の可変領域を指定する核酸分子が
、該非ヒト霊長類CD4またはその断片を指定する核酸分子に置換されている、
融合タンパク質を指定する核酸分子に関する。
さらに本発明は、
1)細胞毒ポリペプチドを指定する核酸分子、に結合しt二、2)非ヒト霊長類
CD4もしくはHI VまたはSIVgp120を結合するその断片を指定する
核酸分子。
からなる、融合タンパク質を指定する核酸分子に関する。
さらに本発明は、本発明の核酸分子を3汀するベクターに関する。
さらに本発明は、本発明のベクターて形質転換した宿主に関する。
具体的には、本発明は、該融合タンパク質核酸分子の発現産物と共に相補性免疫
グロブリン軽鎖または重鎮を発現して、HIVまたはSiVgp120に結合す
る免疫グロブリン様分子を産出する宿主に関する。
また本発明は、非ヒ)W長類CD4、もしくはHI VまたはSIVgp120
に結合するその断片の生産法であって、非ヒト;長類CD4もしくはHIVまた
はSIVgp120に結合するその可溶性断片を指定する核酸分子を含有し、さ
らに使用する宿主株によって認識される発現シグナルをも含有するベクターで形
質転換した宿主株を、栄養培地中タンパク質生産条件下で培養17、該非ヒト霊
長類CD4またはその断片を直接発現さぜ:そのように生産した非ヒト霊長類C
D4またはその可溶性断片を回収する。
ことからなる方法、に関する。
また本発明は、非ヒトN長類CD4、もしくはgp120を結合するその断片、
並びに免疫グロブリン軽鎖または重鎖からなり、その免疫グロブリン鎖の可変領
域が非ヒト霊長類CD4、もしくはH■vまたはSIVgpl20に結合するそ
の断片に置換されている融合タンパク質の生産法であって、
該融合タンパク質を指定し、使用する宿主株によって認識される発現シグナルを
含有するベクターで形質転換した宿主株を栄養培地中夕冫パク質生産条件下で培
養し、該融合タンパク質を直接発現させ;
そのように生産した融合タンパク質を回収する;ことからなる方法、に関する。
具体的には、本発明は、免疫グロブリン様分子の製造法であって、該宿主株が免
疫グロブリン軽鎖を産生ずる骨髄腫細胞株であり、該融合タンパク質がクラスr
gMS IgG1またはI gG3の免疫グロブリン重鎮からなり、該融合タン
パク質からなる免疫グロブリン様分子を生産する方法、に関する。さらに本発明
は、免疫グロブリン様分子の製造法であって、該宿主が免疫グロブリン軽鎖から
なる該融合タンパク質と共に、クラスIgM,IgG1およびI gG3の免疫
グロブリン重鎮を産出して、HIVまたはSIVgpl20に結合する免疫グロ
ブリン様分子を与える方法、に関する。
(以下余白)
さらに本発明は、本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4に関する。
具体的には、本発明は、次のアミノ酸配列:MetAsnArgG 1 yl
1 eProPheArgH j sLeuLeuLeuVaI LeuG1
nLeuA1 aLeukeuPro
Al aVa IThrG 1nG1 yLysLysVaI Va I Le
uG1 yLysLysG1 yAspThrVa IG PuLeuThr
CysThrA1 aSerG1 nLys LysAsnTh rG1 nP
heH + sTrpLysAsnserAsnG1 n P1 e Lys
I1eLeuG1yI1eG1nG1yLeuPheLeuThrLysG1y
ProserLysLeuSerAspArgA1aAsp5e rArgLy
sSerLeuTrpAspG 1 nG1 yCysPheSerHet I
1 e I 1 eLysAs獅keuLys
11 eG1 uAspSerAspThrTyr I 1eCysG1uVa
l Gl uAsnLysLysG1 uG1 uVa If1 uLeu
LeuVaI PheG1 yLeuThrA1 aAsnSerAspThr
Hi sLeuLeuG1 uG1yG1 nserLeushr
Leu ThrLeuG1 use rPro ProG 1 ySerSer
ProSe rVa I LysCysArgSe rPr盾f TyG 1
y
LysAsn 11 eG1 nG1 yG1 yArgThrI 1 ese
rVaI ProG1 nLeuG1 uArgG 1nA唐垂rerG1 y
ThrTrpThrCysThrVa ISerG1 nAspG1 nLys
ThrVaI G1 uPheLys I 1 eAs p@11 eVa I
Va I LeuG 1 yG 1yValA1 aG1 yLeuLeuLe
uPheThrG 1 yLeuG1 yl 1 ePhe■■■モ凾唐ual
からなる、本質的に純枠なアカゲザルCD4に関する。
さらに本発明は、次のアミノ酸配列:
MetAsnArgG1yVa1ProPheArgHjsLeuLeuLeu
νalLeuG1nLeuA1aLeuLeuProAl aA7 a7hrG
1nG 7 yLysLysVa I Va ILeuG1 yLysLys
G 1 yAspThrVa I@G 1uLeuThr
CysThrA1 aserG1nLysLysserl 1eG1 nPhe
出sTrpLysAsnSerAsnG1nThrLys11 eLeuG1
yAsnG1 nG1 ySerPheLeuThrLysG 1 yPros
erLys LeuAsnAspAr■uaI
AspSerArgArgSe rLeuTrpAs pG1 nG1 yAs
nPheTh rLeu 11 e r 1 e Ly s`s n LeuL
ys
1 1 eG1 uAspserAspThrTyrl 1 ecysG1uV
a +G1 yAspG 1nLysG1 uG1 uVa@IG 1nLeu
LeuVaIPheG1yLeuThrA1aAsnSerAspThr}I+
sLeuLeuG1nG1yG1nserLeuThrLeuThrLeuG
1 u Se rProProG1 ySerSe rProSe rVaI
G1 ncysArgse rPro`rgG1 y
LysAsn 11 eG1 nG 1 yG1 yLysThrLeuSer
Va I SerG 1 nLeuG 1 uLeuG1 獅`spserG
1 y
ThrTrp丁hrCysThrVaILeuG1nAsnG1nLysLys
VaIGluPheLysI1eAsp11eVaIVat LeuA1 aP
heG1nLysA1 aserserl 1 eVal TyrLysLys
G1 uG1 yG1 uG1 獅ual Gl u
PheSerPhe ProLeuA1 aPheThrV a I G1 u
Lys LeuThrG 1 ySe rG1 yG 1 浮keuT rpT
rp
G1nA1aGTuArgA1aserserserLysserTrpI1e
ThrPheAspLeuLysAsnLysG1uVaI SerVaI L
ysArgVaI ThrG 1 nAs pProLys LeuG1 nM
e tG1 yLys Lys keuProLeu
Hi sLeuThrLeuProG 1 nA1 aLeuProG 1 n
TyrA1 aG1 ySerG 1 yAsnLeuTh窒keuA1 a
LeuG 1uA1 aLysThrG1 yLysLeuH + sG1 n
G1 uVaI AsnLeuVa I VaI MetA窒■`l aThr
G1 nLeuG1 nLysAs nLeuThrCysG1 uVa I
T rpG1 yProThrse rProLys Le浮let Leu
SerLeuLysLeuG1 uAsnLysG1 uA1 aLysVaI
SerLysArgG1 uLysA1 aVaITrpuaI
LeuAsnProG1uA1aG1yMetTrpG1nCysLeuLeu
SerAspSerG1yG1nVaILeuLeuGl uSerAsn 1
1 eLysVaI LeuProThrTrpSerThrProVaI G
l nProMetA1 aLe浮秩@1 e
VaI LeuG1 yG1 yVa I A1aG1 yLeuLeuLeu
PheI le(;l yLeuG1 yI 1 ePheohecysl/a
1
^rgcysArgH i sArgArgArgG1 nA1 aG1 nA
rgMetserG1 n 11 eLysArgLeuL■浮rer
G1 uLys LysTh rCysG1 nCysProHi sArgP
heG1 nLysTh rCys Se rPro 1 P e ;
からなる、本質的に純枠なチンパンジーCD4に関する。
さらに本発明は、次のアミノ酸配列.
MetAsnArgG1yVaIProPheArgHjsLeuLeuLeu
VaILeuG1nLeuA1aLeuLeuProAl aA1 aThrG
1 nG1yLysLysVal VaI LeuG1yLysLysG1yA
spThrVaI G1uLeushr
CysTh rA1 aSerG1 nLysLysser I 1 eG1
nPheHi sTrpLysAsnserAsnG1 n|11− Lys
11eLeuG1yAsnG1nG1ySerPheLeuThrLysG1y
ProserLysLeuAsnAspArg−#−AspSerArgArg
Se rLeuTrpAspG1 nG]yAsnPhe − $ − Leu
11 e 11 eLysAs氏@LeuLys
1 1eG ’l uAspserAspThrTyr I1eCysG1 u
Va I Gl yAspG1 nLysG 1uG 1 浮ua ]GI n
Leu
LeuVa I PheG7 yLeuThrA l aAsnserAspT
hrH +sLeuLeuG 7 nG 1 yG1 ns■窒keuThr
LeuThrLeuG1 use rProProG 1 ySerSe rP
roSerVaI G1 nCysArgSerProAr■f1 y
LysAsn I]eGl nG1 yG l yLysThrLeuSerV
a I SerG1 nLeuG 1吐euG1nAsps■窒f1y
ThrTrpThrCysThrVaI LeuG1nAsnG1nLysLy
sVaIG1uPheLys11 eAspT1eVaIVaILeuA1 a
PheG1nLysATaserserl1eValTyrLysLysG1u
G1yG1uG1nVaIG1uPheSerPheProLeuA ]aPh
eThrVaIG1uLysLeuThrG1ySerG1yG1uLeuTr
pTrpG1 nA1 aG 1 uArgA1 aserserserLys
serTrp 11 eThrPheAspLeuLysAsnLy唐f 1
u
VaISerVaILysArgVaIThrG1nAspProLysLeu
G1nMetG1yLysLysLeuProLeuH j sLeuThrL
euProG1 nA 1 aLeuProG 1nTyrA1 aG1 yS
erG1 yAsnLeuThrkeuA1 a
LeuG1 uA1 aLysThrG1yLysLeuH+5G1 nG1
uVaIAsnLeuVaI VaIMetArgA1 ashr
G 1 nLeuG 1 nLysAsnLeuThrCysG 1 uVa
I TrpG 1yProThrSerProLysLeuletLeu
SerLeuLysLeuG1uAsnLysG1uAlaLysVa15er
LysArgG1uLysA1aha1丁rpVaILeuAsnProG1u
A1aG1yMetTrpG1nCysLeuLeuSerAspSerG1y
G1nVaILeuLeuG 1 uSerAsn I 1 eLysVa 1
LeuProThrTrpSe rThrProVaI G 1 nProMe
tA1@aLeu I 1 e
VaILeuG1yG1yVaIA+ aG1yLeuLeuLeuPheI1
eG1yLeuG1yT1ePhePheCysVaIArgCysArgHj
sArgArgArgGl nA1 a−%−ArgMetSerG In
I TeLysArgLeuLeure r
G1 uLysLysThrCysG1nCysProH 1sArgPheG
1 nLysThrCysSerProI1 e ,[上記の配列中、
一〇一はThrまたはIleを表し,
一#一はVatまたはAlaを表し:
−$−はThrまたはProを表し.
−%一はGinまたはGluを表す]
からなる本質的に純枠な非ヒトCD4分子、またはそのグリコシル化誘導体に関
する。
さらに本発明は、次にアミノ酸配列:
MetAsnArgG 1 yVa I ProPheArgH i s Le
uLeuLeuVa I LeuG 1 nLeuA 1 =@LeuLeuP
ro
G1 uSerAsn IT eLysVa ]LeuProTh rTrps
erThrProVa I G1 nProMetA1 akeu 11 e
VaILeuGlyG1yVa+A1aG1yLeuLeuLeuPhel1e
GlyLeuGTyl1ePhePheCysVa1[上記の配列中、
一@一はThrまたはlieを表し:
一$−はThrまたはProを表す]
からなるヒトCD4に関連するgpl20結合性分子、またはそのグリコ/ル化
誘導体(たたし−@−およひ〜$一の少なくとも1つはThrである)に関する
。
さらに本発明は、HIVまたはSIVgpl20に結合する非ヒ[・霊長類CD
4断片に関tる。好ましくは、このような非ヒト霊長QCD4断片は水性溶液に
可溶である。
具体的には、本発明は、アカゲザル由来であ−)で次のアミノ酸配列:
MetAs nArgG Ty I T eProPheArgH 1s Le
uLeuLeuVa ]LeuG1nLeuA1 aLeukeuPro
Al aVa +ThrG1nG 1yLysLysl/aIVa 1LeuG
]yLysLysG1 yAspThrVal G +ukeuThr
CysThrA1 aSerG1 nLysLysAsnThrG1 nPhe
HjsTrpLysAsnSerAsnG1 n I le魔凾■
1 1eLeuG 1 yl +eG 1nG 1 yLeuPheLeuTh
rLysG 1 yProSerLysLeuSerAsp`rgAT a
As pse rArgLysserLe uTrpAs pG1nG1 yC
ys PheSerMe t r le I 1eLysA唐獅keuLys
1 1eC1uAspSerAspThrTyr I ]ecysG T uV
a 1G1 uAsnLysLysG1uG 1uVa +f1uLeu
LeuVaI PheG1 yLeuThrA1 aAsnSerAspThr
Hi sLeuLeu.からなる可溶性CI,+4断片に関する。
さらに本発明は、次のアミノ酸配列:
MetAsnArgGlyVaIProPheArgH 1sLeuLeuLe
uVa11euG1nLeuA1aLeuLeuProAl aA7aThrG
1nG1yLysLysVaIVaILeuG1yLysLysG1yAspT
hrVaIG+uLeuThrCysThrA 1 aserG 1 nL y
s LysSe r I 1eG 1 nPheH jsTrpLysAs n
serAs獅f 1nThrLys
1 1eLeuG 1 yAsnG 1nG 1 y5erPheLeuThr
LysG 1 yProSerLys LeuAsnAs 垂`rgVa I
AspSerArgArgserLeuTrpAspG1nG1yAsnPhe
ThrLeu11 e I1eLysAsnLeuLys1 1 eG 1uA
spSerAsp7hrTyrJ 1 eCysG 1 uνalG?yAsp
G7nLysG7uG7uVa7G7獅keu
LeuVa I PheG 1 yLeuThrA 1aAs nSerAsp
ThrH +s LeuLeu .からなる、可溶性のチンパンジーCD4断片
に関する。
さらに本発明は、次のアミノ酸配列
MetAsnArgG1 yVaI ProPheArgHj sLeuLeu
LeuVal Lej+G 1 nLeuA1 aLeuL■浮oro
Al &A1 aThrG1 nG1 yLys LysVaIVal Leu
G1 yLysLysG1 yAspThrVaI G1 浮keuThr
CysThrA1aSerG1nLysLysserI?eGTnPheHis
TrpLysAsnserAsnG1n−LLys1 1 eLe uG1 y
As nG1 nG1 yse rPhe LeuTh rLysG1 yPr
oserLys LeuAsn`spArg − # 一
AspSerArgArgSerLeuTrpAspG1nG1yAsnPhe
−$−Leu11eI1eLysAsnLeuLysfl eG 1’uAsp
SerAspThrTyrl 1 ecysG1 uVaI Gl yAspG
1 nLysG1 uGT uV=@IGI nLeu
LeuValPheG+yLeuThrA1aAsnSerAspThrHjs
LeuLeu[上記の配列中、
一@一はT’hrまたはIceを表し;−#一はValまたはAlaを表し,
−$一はThrまたはProを表す]
からなるグリコリル化可能なgp 1 20結合性分子、そのグリコリル化誘導
体に関する。
さらに本発明は、ヒl−CD4断片に関連するグリコ/ル化が可能なgp 12
0結合性分子に関する。具体的には、本発明は、次のアミノ酸配列。
MetAsnArgGl yVaI ProPheArgHj s LeuLe
uLeuVaI LeuGl nLeuAl aLeuLe浮or。
LeuValPheG?yLeuThrA1aAsnSerAspThrH4s
LeuLeu[上記の配列中、
一@−はThrまたはIleを表し;
−$−はThrまたはProを表す]
からなる、グリコジル化されたヒトCD4断片、そのグリフシル化誘導体(ただ
し−@−および一$−の少なくとも1つはThrである)に関する。
さらに本発明は、細胞毒ポリペプチドに結合した非ヒト霊長類CD4もしくは本
発明のgp 120結合性分子あるいはそのHIVまたはSIV結合性断片から
なる、融合タンパク質に関する。
さらに本発明は、クラスIgM、IgG1またはI gG3の重鎮免疫グロブリ
ンからなる第2のタンパク質にC末端で融合した、非ヒト霊長類CD4もしくは
本発明のgp 120結合性分子あるいはHIVまたはSIVgp120に結合
できるその断片からなる融合タンパク質てあって、該重鎮免疫グロブリンの可変
領域がCD4またはそのHIVgp120結合性断片に置換されている融合タン
パク質に関する。
さらに本発明は、
(1)免疫グロブリン軽鎖:に結合した、(2)非ヒト霊長類CD4もしくはH
IVまたはSIVgpl、20に結合するその断片と免疫グロブリン重鎖との融
合タンパク質;からなる免疫グロブリン様分子に関する。
さらに本発明は、可変領域が削除された免疫グロブリン軽鎖からなる第2のタン
パク質にC末端で融合した、非ヒト霊長類CD4もしくは本発明のgp l 2
0結合分子あるいはHIVまたはSIVgp120に結合するその断片からなる
融合タンパク質に関する。
さらに本発明は、
1)免疫グロブリン重鎮、に結合した、2)非ヒト霊長類CD4もしくは本発明
のgp 120結合分子あるいはJ(IVまたはSIVgp120に結合するそ
の断片と免疫グロブリン軽鎖との融合タンパク質:
からなる免疫グロブリン様分子に関する。
さらに本発明は、
1)治療的に有効な量の非ヒト霊長類CD4:および2)医薬的に許容される担
体:
からなる医薬組成物に関する。
さらに本発明は、
1)治療的に有効な量の可溶性非ヒトCD4断片;および2)医薬的に許容され
る担体;
からなる医薬組成物に関する。
さらに本発明は、本発明のタンパク質、糖タンパク質、融合タンパク質および免
疫グロブリン様分子からなる医薬組成物に関する。
さらに本発明は、本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4とHIVまたはSIVgl
)120との複合体に関する。
さらに本発明は、本発明の非ヒト;長類CD4断片およびHIVまたはSIVg
p120からなる複合体に関する。
さらに本発明は、本発明の融合タンパク質および免疫グロブリン様分子並ひにH
I VまたはSTVgp120からなる複合体に関する。
さらに本発明は、グリコジル化可能なgp 120結合性分子とHIVまたはS
IVgp120との複合体に関する。
さらに本発明は、HIVまたSIV感染の治療法であって、そのような治療を必
要とする動物に対して、治療的に有効な量の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4
またはその可溶性断片を投与することからなる方法、に関する。
さらに本発明は、HIVまたはSIV感染の治療法であって、そのような治療を
必要とする動物に対して、治療的に有効な量の本発明の融合タンパク質の1つを
投与することからなる方法、に関する。
さらに本発明は、HIVまたはSIv感染の治療法であって、そのような治療を
必要とする動物に対して、治療的に有効な量の本発明の免疫グロブリン様分子の
1つを投与することからなる方法、に関する。
さらに本発明は、HIVまたはSIv感染の治療法であって、そのような治療を
必要とする動物に対して、治療的に有効な量の本発明のgp120結合性分子を
投与することからなる方法、に関する。
さらに本発明は、試料中のHIVまたはSIVgT)120の検出法であって、
(a)HIVまたはSrVgl)120を含有すると思われる試料を本発明の融
合タンパク質または免疫グロブリン様分子と接触させ:(b)複合体が生成する
か否かを検出する:ことからなる方法、に関する。
さらに本発明は、試料中のHI VまたはSIVgp120の検出法であっそ、
(a)HIVまたはSIVgp120を含有すると思われる試料を、本質的に純
粋な非ヒト霊長類CD4もしくは[IVまたはSIVgp120に結合するその
断片と接触させ:(b)複合体が生成したか否かを検出する。
ことからなる方法、に関する。
本発明は、非ヒト霊長類がヒトCD4とはアミノ酸配列が異なるCD4を有する
という発見に関連している。または本発明は、非ヒト霊長類CD4をヒトの細胞
表面上で発現させた場合、ヒトCD4をその細胞表面上で発現させた時と比較し
て、多核巨大細胞あるいはシンンチウムの生成が著しく少ないという発見にも関
連している。
さらに本発明は、チンパンジー由来の非ヒト霊長類CD4の87位における、ヒ
トCD4に存在するグルタミン酸残基ではな(、グリシン残基の存在が、シンシ
チウム生成の欠如に寄与しているという発見にも関連している。その結果として
、チンパンジー由来のCD4分子が、ンンンチウム形成の原因となる能力を伴わ
ずに治療的応用に使用できることになる。。
また本発明は、チンパンジーCD4か2つのグリコジル部位(位置32および6
6(ASN))を含有しているという予期しなかった発見にも関連している。こ
の発見は、g pl、 20に結合し、インビボての安定性が増大すると見込ま
れるグリコジル化されたgp120結合性分子およびその断片の調製を可能にす
る。有利なことに、このグリコモル化gp120結合性分子およびその断片は、
グリコジル化されていないヒトまたは他の霊長類のCD4分子よりも低い頻度で
動物に投与できる。従って本発明はさらに、1または複数のグリコジル化部位を
有する霊長類(ヒトを含む)のCD4分子、例えばアミノ酸残基34および68
、あるいは34のみ、あるいは68のみでのチンパンジー配列、に関する。さら
に本発明は、その分子がgp120に結合する限りにおいて、異なった位置のグ
リコジル化部位を有する他のCD4分子に関する。
好ましい態様の説明
本発明は、非ヒト霊長類CD4、そのHIVgp120結合性断片、そのHI
V g p 1.20結合性可溶性断片、その融合タンパク質並びに免疫グロブ
リン様分子に関する。また本発明は、グリコジル化され得るgp120結合性分
子、そのHI V g p 120結合性断片、その融合タンパク質およびその
免疫グロブリン様分子に関する。
本発明の核酸分子はDNA分子であるか、もしくはRN A分子であってもよい
。
“可溶性”なる用語は、界面活性剤を含有しない水性緩衝液、血液、血漿、血清
なとの体液を含む(たたしこれらに限定されない)水性溶液に溶解し得るCD4
断片を意味する。
また本発明は、タンパク質および糖タンパク質を得るために、形質転換した宿主
中でこれらの新規核酸分子を発現させることにも関する。また本発明は、これら
のタンパク質および糖タンパク質をHIV感染の治療および診断に使用すること
に関する。
具体的には、本発明は、免疫グロブリン軽鎖または重鎖からなる融合タンパク質
を指定する該核酸分子を、相補性軽鎖または重鎖免疫グロブリンを発現してHI
VまたはS I Vgp 120に結合する免疫グロブリン様分子G4える哺
乳類宿主中で発現させることに関する。
本発明のCD4タンパク質、糖タンパク質、CD4断片、gp120結合性分子
、融合タンパク質および免疫グロブリン様分子を、HIVまたはSIV感染を冶
療する目的で動物に投与することができる。“HIV感染”なる用語は、AID
S,AIDS関連症候群(ARC)を有する状態、もしくは動物がAIDSウイ
ルスを保持しているが、AIDSまたはARCの臨床的症状を示していない状態
を意味する。“SI■感染”なる用語は、シミアン免疫不全ウイルスに感染して
いる状態を意味する。
“動物”なる用語は、本発明のCD4タンパク質、糖タンパク質、CD4断片、
gp 1 20結合性分子、融合タンパク質およひ免疫グロブリン様分子の投与
によって利益を受け得るすべての動物を意味する。そのような動物で最も重要で
あるものはヒトであるが、本発明はヒトに限定されない。
“融合タンパク質”゜なる用語は、免疫グロブリン鎖にC末端で結合した本発明
のCD4分子もしくはgp 1 20に結合できるその断片からなり、その免疫
グロブリンのN末端部分が非ヒト霊長類CD4て置換されている融合されたタン
パク質を意味する。あるいは、CD4分子またはその断片かりシンやジフテリア
毒素なとの細胞毒に結合していてもよい。
“非ヒト霊長類”なる用語は、真猿類のヒト科以外のあらゆる構成員を意味する
。このような非ヒト霊長類は、オマキザル上科、オマキザル科(カッラザル、ホ
エザル、クモザルおよびリスザルを含む新世界ザル)およびキヌザル科(マーモ
セットを含む),オナガザル上科、オナガザル科(マカク、マンドリル、ヒヒ、
テングザルおよびインドセイクレノドハヌマンモンキー(sacred han
uman monkeys of India)を含む);およびヒト上科、類
人猿科(デナガザル、オランウータン、ゴリラおよびチンパンジーを含む)を包
含する。
アカゲザルはマカクの一種である。
本発明の核酸分子およびタンパク質は、本明細書に開示されている方法に従い、
本明細書に開示されているアミノ酸配列およびDNA配列を用いて、よく知られ
ている固相合成法で調製することかできる。
以下の実施例によって完全に記述されているように、チンパンジー由来のCD4
の位置87のg ’l ”/残基は、ヒトCD4中に存在しシンンチウム形成に
寄与するGlu残基とは異なっている。この発見は、シン/チウム形成を媒介し
ない新規CD4分子の製造を可能にする。チンパンシーCD4分子に関連するこ
のようなタンノN+ク質の一例は、次のアミノ酸配列:
LeuVa I PheG 1 yLe uThrA1 aAsnserAs
pThrH i s Leu LeuG 1 nG1 yG@1 nserLe
uThr
LeuThrL euG 1 use rProProG 1 ySerSer
ProSerVa IG1 nCysArgSe rPro`rgG 1 y
LysAsn 11 eG1 nG1 yG1 yLysThrLeuSerV
aI SerG1 nLeuG1 uLeuG1 nAsp唐■窒f1 y
ThrTrpThrCysThrVa I LeuG1 nAsnG1 nLy
s LysVa I G1 uPheLys I 1 eA唐吹@I 1 eV
a I
Va I LeuA1 aPheG 1 nLysA1 aserserI 1
eVal TyrLysLysG 1 uG1 yG 1@uG1 nVa
I G 1 u
PheSerPheProLeuA1aPheThrVaIGluLysLeu
ThrG1yserG7yG1uLeu丁rpTrpG1 nA1 aG 7
uArgA1 aserser5erLysserTrp I 1 eThrP
heAs pLeuLysAsnkysG1 u
VaISerVaILysArgVaIThrG1nAspProLysLeu
G1nMetG1yLysLysLeuProLeuHi s LeuThrL
euProG1 nA1 aLeu ProG1 nTyrA1 aG1 ys
erG1 yAsnLeuThrkeuA1 a
LeuG 1uA1 aLysThrGl yLys LeuHi sG 1n
G1 uVal As.nLeuVaI VaI MetA窒■`1 aThr
G 1 nLeuG 1 n Ly sAsnLeuThrCysG 1 uV
a I TrpG 1 yProTh rserProLy刀@LeuMe t
Leu
SerLeuLysLeuG1 uAsnLysG1 uA1 aLysVa
I SerLysArgG1 uLysA1 aVa I srpVa I
LeuAsnPro[;1uA1aG1yMetTrpG1nCysLeuLe
uSerAspSerG1yG1nVaILeuLeuGl uSerAsn
11 eLysVa I LeuProThrTrpSerThrProVa
IG1 nProMetA1 aL■普@r le
Val LeuC 1yG1 yValA1aG 1yLeuLeuLeuPh
e 11 eG1yLeuG lyl 1ePhePheC凾唐ua I
ArgCy sArgH 1sArgArgArgG 1 nA1 a −%
− ArgMet SerG1 n I]e LysArgkeuLe uSe
r
G】uLysLysThrCysG1 nCysProH j sArgPhe
G +nLysThrCysSerPro 11 e ,[上記の配列中、
一@−はThrまたはlieを表し,
−#−はValまたはAlaを表し;
−$−はThrまたはProを表し,
一%−はGlnまたはGluを表す]
またはそのグリフシル化誘導体からなる。
この一群のタンパク質および糖タン/fク質をコードする組換えDNA分子は次
の配列:
121 TCTACAGCTTCCCAGAAII;AAGACCATACAA
TTCCACTGGMAAACTCCAACCAGAYAA`G
ATTCTGGGAAATCAGGGCTCCTTCTTAACTMAGGTC
CA丁CCAAGCTGAATGATCGCGYT241 GACTCMGMC
MGCCTTTGGGACCMGGMACTTT1jCCCTGATCATCM
GMTCTTMGATAGAAGACTCAGATACTTACATCTGT[
lAAGTGG[;GGACCAGAAGfuGGAGGTGCMTTG[,T
GTC丁GTMAACGGGTTACCCAGGACCCTAAGCTCCAG
ATGGGCMGAAGCTCCCGCTC841 CACCTCACCCTG
CCCCAGGCCTTGCCTCAGTATGC丁GGCTCTGGMACC
TCACCCTGGCCCTTGAAGCGAAAACAG GAAAGTT
GCATCAG GAAG T GAACCTCGTGGT GATGAGAG
CbACT
96X CAGCTCCAGAAAAATTTGACCTGTGAGGTGTG
GGGACCCACCTCCCCTAAGCTGATGCTf
A G CTT G AAA CT G G A G AA CAA G G
A G G CAAA G G T CT CG AA G@CG G G A
G AA G G CG G T G T G G G T G108) C
TGAACCCTGAGGCGG[、GATGTGGCAGTGTCTGCTG
AGTGACTCGGGA[:AGGTCCTfCTG
GMTCCAACATCAAGGTTCTGCCCACATGGTCCACCC
CGGTGCAGCCAATGGCCCTGATT1201 CTGCTGGG
GGGCGTCGCCGGCCTCCTGCTT丁TCAl’TG(、CCTA
GGCATCTTCTTCTGsGTC
AGGTGCCGGCACCGMGGCGCCMGCASAGCGGATGTC
丁CAGATCAAGAGACTCCTCAGT1321 GAGMGAAGA
CCTGCCAGTGCCCTCACCGGTTTCAGAAGACATGTA
GCCCCATTTGA[1記の配列中、
YはCまたはTを表し。
WはAまたはCを表(7゜
SはCまたはGを表す]
またはその同義性変異体を有「る。
(以下余白)
一般に免疫グロブリンからなる融合・タンパク質を調製する際に、免疫グロブ1
月・の削除部分はその可変領域である。本発明の融合タンパク質は、可変領域を
削除し、OD4分子またはそのHi V gp120結合性断片にINき換スー
るたけ以外の免疫グロブリンからなっていでも、よい。例えば、免疫グv7プリ
ン鎖のvIIおよびCH1領域を削除することもてきる。実際には、免疫グロブ
リン重鎖のN末端部分は、削除しまた残りの断1″l゛か抗体j、へfクター機
能または他の機構によっζ細町の死滅を媒介する限りにおいて、どのような爪を
削除し、てもよい。補体の結合に必要な最小の配列はトメ−インCH2およびC
H3を包含する。ヒンジ領域によってFC部分を結合させることは、補足結合の
効率を増大させるのに有利である。
本発明のC)〕44分とその融合タンパク質は、完全なCD 4記列、あるいは
372アミノ酸の細胞外領域および膜内ドメイン、ち(、<は細胞外領域のみか
らなっていてもよい。さらにこの融合タンパク質か、I]I V g p 12
0結合性を維持している細胞外領域の断片からなっていてもよい。CD4の創胞
夕1、ドメインは4・つの連続した領域から構成されており、それぞれの領域は
免疫軽鎖のり変および結合(V−J)ドメイン並びに免疫グロブリン遺伝子上材
(スーパーファミリー)の他の構成要素中の関連した領域に類似したアミノ酸と
構造を灯している。CD4のこれらの購造丁の類似領域はVl、■、、\73お
よびV4F・メインと命名されている。P CT’出願公開番号WO39102
922(1,988年10月3日公開)を参照の1−と。したかゲC非ヒト・τ
長類CD4およびその融合クンバク質は、このような結合領域のどのよ)な紹み
合わぜからなつでいてもよい1−1一般に本発明のCD4タンパク質および糖タ
ンパク質の寸・\ての寥1片は、それらがgり120への結合性を残I、ている
限り使用することかできる。
g T) 1.20結合性CD 4断片は、チンバンジ・−CD4をコードする
D:’J A配列を位置603のNhe部位で切断(2・つの結合ドメインをコ
ートする1分子が得られる)するか、あるいは位置405のBspM1部位で切
断(1ドメインをコードする1分子か得られる)することによって得ることかで
きる。あるいは、アカケザルCD4をコートするD N A分子を、位置60:
3のNhe部位で切断(2つのドメインをコートする1分子か得、−1れる)す
るか、または位置405のB S p M 1部位で切断(1トメ、(ンをコー
ドする1分子が得られる)するこ、l:ちできる。他σ)断片を例えばj−キソ
スタレアー、セを用いて得ることかできる。次にこのD NA断片をクロー−−
−ングヘクター中に組ろ入れ、これを宿]二中に導入し、た((、g p 1.
20を結f〒するタンパク質の存在につい【、形質転換し7た宿主をスクリーニ
゛ングすることかできろ。特異的結合活性ill: −)いてクローン庇−スク
リーニングする方法は当業者によく知られている。好ましくは、このようなCD
4断片は水性溶液に可溶である。。
融合タンパク質か免疫グロブリン軽鎖からなる場合、重鎖■gと安定な複合体を
形成するのに必要とされる息子にはそのig鎖を削除しないことが必要Sある。
只体的1・”Zは、ジスルフィド結合の形成に必要なンスー/イン残基が、重鎖
および軽鎖の画部分に保存されていなければならない。
宿主例えば哺乳類細胞中で発現する場合、その融合タンパク質は、その細胞によ
って分泌され、gp 120に結合し得る機能的な免疫グロブリン様分子を与え
る他の軽または重1g鎖を伴っていてもよい。このgp 120は溶液中にあっ
てもよいし、感染した細胞表面上に発現してもよいし、あるいはHIVウィルス
自体の表面上に存在していてもよい。あるいは、この融合タンパク質を、他の軽
または重1g鎖を分泌しない哺乳類細胞中で発現させてもよい。これらの条件下
で発現させた場合、その融合タンパク質はホモ二量体を形成するであろう。
本発明の実施にはゲノム配列またはcDNA配列を使用することができる。ゲノ
ム配列は天然のプロモーター構造を含有しているので、骨M腫細胞中で効率よく
発現する。
キメラ免疫グロブリン様分子に用いるクローン化抗体の定常領域は、との哺乳類
供給源由来のものであってもよい。これらは補体結合性またはADCC活性であ
り得る。この定常領域を、IgG1、I gG3またはIgMを含む適切なイソ
タイプのいずれからも導くことかできる。
従来の技術に従い、平滑末端またはスタガード(s t aggered)末端
を使用して連結し、適切な末端を得るために制限酵素で消化し、付着末端を適切
に補填し、望ましくない結合を防ぐためにアルカリ性ホスファターゼ処理し、適
切なりガーゼで連結して、種々のDNA断片の結合を実行する。この遺伝子構築
物は、任意に、その融合タンパク質の効果的な発現を可能にする先導配列をコー
ドしていてもよい。例えばMaddon等、Ce1l 42:93−104(1
985)がヒトCD4発現のために使用した先導配列を使用することができる。
cDNAを単離するためには、cDNAライブラリーを、例えば相補的プローブ
を使用することによって、あるいは発現した本発明のCD4分子をCD4特異的
抗体で検定することによって、スクリーニングすることができる。抗原で動物を
免疫化することによって抗体を調製する方法は、例えばKohlerおよびMi
lstein、 Nature(London) 256:495(1975)
: KohLer等、 Eur、 J、 Immunol、 6:511(1
976) + l[o■撃■
r等、 Eur、 J、 Immunol、 6:292(1976) ; H
ammerling等、”Monoclonal Antibodies an
d T−Cell Hybridomas”、 Elsevier、 N、 Y
、 、 563−681頁(1981)に教示されている。さらに本発明は、本
発明の非ヒトCD4タンパク質、糖タンパク質、およびその可溶性および不溶性
断片に特異的なモノクローナルおよびポリクローナル(ポリクローン)抗体に関
する。
非ヒト霊長類CD4はヒト科以外の亜目、真猿類のいずれから由来したものであ
ってもよい。この非ヒト霊長類CD4はアカゲザルまたはチンパンジー由来であ
ることが好ましいが、本発明はこれらに限定されない。当業者は、ミトゲンで刺
激したある動物の抹消血液単核細胞のポリA含有RNAをIi離することによっ
て、その他の霊長類のCD4を得ることができる。cDNAを例えば逆転写酵素
で調製した後、そのcDNAを適切なりローニングベクター中に連結し、これを
適切な宿主の形質転換に使用することができる。次に、本発明のアカゲザルまた
はチンパンジーCD4に対するモノクローナル抗体でクローンをスクリーニング
し、陽性クローンを選択するか、あるいはチンパンジーまたはアカゲザルCD4
cDNAとハイブリッドを形成させることができる。
本発明のCD4分子および融合ハイブリ・ノドタンパク質を発現させるためには
、適切な宿主要素によって認識される転写および翻訳シグナルか必要である。使
用できる真核宿主にはインビトロで培養できる哺乳類細胞、特に白血球、より具
体的には骨髄腫細胞または形質転換した他のリンパ球あるいは腫瘍原性リンパ球
(例えばEB■−形質転換細胞)か含まれる。哺乳類細胞はグリコジル化された
CD4タンパク質を発現させるために有利に使用される。あるいは、細菌、真菌
(例えば酵母、糸状菌なと)などの非哺乳類細胞も使用できる。
融合タンパク質の生産に好ましい宿主は、組織培養中インビトロで生育するか、
もしくは動物中インビボで生育する哺乳類細胞である。哺乳類細胞は、免疫グロ
ブリンタンパク質分子に翻訳後の修飾を加え、これにより正しいホールディング
(畳み込み)および適切な部位のグリコジル化が得られる。宿主として有用であ
り得る哺乳類細胞には、VER○やCHO−K 1などの線維芽細胞由来の細胞
、あるいはハイブリドーマS P 210−AG 14や骨11t@P3x63
Sghなどのリンパ球様細胞由来の細胞およびこれらの誘導体が含まれる。免疫
グロブリン様分子を調製するためには、可変領域が本発明のCD4分子の1つで
置換されている重鎖免疫グロブリンをコードする遺伝子を含有するプラスミドを
、例えばJ 558 I−骨髄肺細胞(ラムダ−1軽鎖を発現するが重鎖を発現
しないマウスのプラズマ細胞呻:O1等、 P、 N、 A、 S、 (USA
) 80:825−829(19g3)を参照のこと)中に導入する。他の好ま
しい宿主にはCO8細胞、BHK細胞および肝癌細胞が含まれる。
これらの構築物は互いに結合して単一のDNA断片を形成していてもよいし2、
あるいは単独でまたはベクターと結合して分離した断片として維持されていても
よい。
タンパク質をグリコジル化しない場合は、そのタンパク質を発現させるために、
その発現プラスミド中の配列の複製および転写にif−合するとの宿主を使用し
7てもよい。一般的には複製および転写制御配列を含有するベクターを宿主細胞
と適合する種から誘導し、その宿主と組み合わせて使用するっ通常このベクター
は、形質転換した細胞中て表現型選択を提供できる特定の遺(入子と共に、複製
起源を有している。また非ヒト霊長類Cl) 4分〕−および融合タンパク質の
発現を、非形質転換状態にあるその生物と同種であり得る他の調節配列の制御下
に置くこともてきる。例えばラクト・−ス依存性人腸菌染色体D N Aは、酵
素β−カラクトンターセを同化することによってラクト−ス資化性を媒介するラ
クト−スオペロンまたは1acオペロンを含有している。このlac制御要素は
大腸菌に対して感染力のある細菌性ファージplac5から得ることかできる。
このlaCプロモーター−−オペレーター系をI PTGによ2)で誘導するこ
とができる。
他のプロモーター/オペし・−ター系や王の一部も同様に使用できる。例えばコ
リンンE1、ガラクトース、アルカリ性ホスフrターセ、トリプトファン
哺乳類宿」−に関し7て、い<ー)かのベクター系か発現に利用できる。
あるベクタ一群は、ウンパビローマウイルス、ポリ4−マウイルス、アテノウイ
ルス、ワク/ニアウィルス、バクυウィルス、レト【コウイルス(IヱSV.、
MMTVまたはMOMLV)またはSV40ウィルスなとの動物ウィルスから誘
導されたDさJ A要素を使用し,ている、、このDNAが染色体中に安定(こ
組4込まれている細胞は、形質ヤニ;換した細胞の選択を可能にする1またはN
数のマーカー (標識)を59人することによー)で選択できる。、二のマーカ
ーは栄養要求性宿主にプロトトロビ= (prototropy)を提供l、、
でもよいし、、あるいは殺生物剤耐性(例えば抗生物質、銅などの正金属など)
を提供するものであってもよい。選択可能なマーカー遺伝子を発現すべきDNA
配列に直接連結することもできるし、あるいは同時形質転換によーて同じ細胞に
導入することもできる。最適のmRNA合成のためにはさらに別の要素が必要と
されるかも知れない。これらの要素に(j、転写プロモーター、エンハンサ−お
よび終止シグナルと共に、スプライスングナルか含まれ得る。このような要素を
組み込んだcDNADNA発現ヘトターOkayama. H. 、 Mo1.
Ccl. Biol. 、 3:280(i9g3)およびその他に記述され
たものが含まれる。
この構築物を含有するベクターあるいはD N A配列を発現用に調製したら、
そのD N A構築物を適切な宿主に導入する.:とができる。
プロトプラスト融合、リン酸乃ルンウム沈殿法、電気穿孔法または他の従来技術
など種へ・の技術か利用できる。融合後、その細胞を培地中で14E台:〒せ、
適切な活性に−“)いて゛スケリーニンゲする。遺伝子の発現は望ましいタンパ
ク質の産出をもたらす。発現し,た産物か融合タンパク質である場合は、次にこ
れをざらに免疫グロブリン軽鎖または重鎖と組み立てさせ−こ2免疫グロブリン
様分子を杉成させることかできる。
CD4タンパク質および糖タンパク質、C I) 4断片および免疫グロブリン
を生産するための宿主細物は不死化細胞、主とし、て骨髄腫細胞またはリンパ腫
細胞であり得る。これらの細胞は、培養フラスコ中の適切な栄養培地中で生育で
きるし、あるいは共力的な宿主(例えばマウスやラット)や免疫不全宿主または
宿主部位(例えばヌードマウスまたはハムスターの嚢)中に注射することもでき
る。具体的には細胞を動物の腹部腔内に導入し,、免疫グロブリン様分子を含有
する腹水液を産出させることができる。あるいは、細胞を皮下注射し、その宿主
の血液からキメラ抗体を採取することもできる。この細胞はハイブリドーマ細胞
と同じ方法で使用できる。Diamond等。
N、 Eng、 J、 Med、 304:1344(1981) ; Ken
natt、 McKearnおよびBechtol(共i)+ ”Monocl
onal Antibodies:旧bridomasニーA New Dim
ension in Biologic Analysis”、 Plenum
、 1980を参照のこと。
(以下余白)
本発明のCD4タンパク質、糖タンパク質、CD4断片、融合タンパク質および
免疫グロブリン様分子を、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、アフィニティーク
ロマトグラフィー、電気泳動などの従来条件に従って単離精製することができる
。例えばCD4タンパク質、糖タンパク質および断片の溶液をgp l 20を
固定化したカラムに通すことによってこれらを精製できる(米国特許第4725
669号参照のこと)。次に、カオトロピック塩で処理するか、あるいは酢酸水
溶液(IM)による溶出によって、結合したCD4を溶出させることができる。
Ig融合タンパク質を含有する溶液を、この融合タンパク質のF0部分と選択的
に結合する固定化プロティンGまたはプロティンAを含有するカラムに通すこと
によって、Ig融合タンパク質を精製できる。例えばRe1s、 K、 J、等
、 J、 1mmuno1.132:3098−3102(1984) ; P
CT出願公開番号WO8710O329を参照のこと。キメラ抗体は、カオトロ
ピック塩で処理することによって、あるいは酢酸水溶液(IM)での溶出によっ
て溶出させることができる。
あるいは、非ヒト霊長類CD4タンパク質および糖タンパク質、断片、融合タン
パク質および免疫グロブリン様分子を、抗CD4抗体カラムまたは抗免疫グロブ
リン抗体カラム上で精製して、本質的に純粋なタンパク質を得ることもてきる。
“本質的に純粋な”という用語は、天然に付随する不純物を含有しないタンパク
質を意味する。本質的な純粋性は電気泳動での単一バンドによって証明できる。
本発明の一態様として、本発明のCD4分子またはgp 120を結合するその
断片をコードするCDNA配列を、可変領域が削除された抗体をフードする発現
プラスミド中に連結することができる。
免疫グロブリンの重鎮または軽鎖定常領域をコードする遺伝子の調製法は、例え
ばRobinson、 R,等のPCT出願公開番号WO37−02671に教
示されている。CD4分子または断片をコードするCDNA配列を、軽鎖または
重鎮1g定常領域をコードするc D N Aに直接結合させることもできるし
、あるいはリンカ−配列を通して結合させてもよい。このリンカ−配列は、その
個体内での抗原性反応の発生をもたらすタンパク質産物をコードしていないこと
が好ましい。
本発明のCD4分子またはその断片からなる好ましい免疫グロブリン様分子は、
IgMS IgG1またはI gG3抗体の定常領域を含有する。
CD4タンパク質、糖タンパク質、断片、融合タンパク質および免疫グロブリン
様分子、およびそれらの医薬組成物を、HIVウィルス感染の治療または予防に
使用することができる。この方法は、ある動物に感染するHIVまたはSIVを
T4”細胞に感染できなくするために、gpl 20と特異的に複合体を形成で
きるCD4タンパク質、糖タンパク質、断片、融合タンパク質および免疫グロブ
リン様分子、およびその医薬組成物の有効量を、その個体に投与することからな
る。 この融合タンパク質および免疫グロブリン様分子は、感染細胞上に発現す
るgl)120との複合体を形成できる。
本発明は特定の理論によって束縛されるものではないが、この融合タンパク質ま
たは免疫グロブリン様分子のFc部分が補体と結合することにより、その細胞の
破壊が媒介される思われる。この機構で感染細胞が破壊されるので、以降のウィ
ルス粒子生産が停止する。
HIV感染を治療するために、本発明の非ヒト霊長類CD4分子またはその断片
、融合タンパク質または免疫グロブリン分子が、さらに、HIV粒子またはHI
V感染細胞の破壊を促進する放射線標識、治療薬または細胞毒ポリペプチドを
含んでいてもよい。
HIV治療に使用するための本発明のタンパク質、糖タンパク質、融合タンパク
質、および免疫グロブリン様分子に結合させ得る放射性同位体の例は、I才J、
+34、”Y、87CuSt17]3 i 、 1目At、!+2p b、 4
75 C1および”’Pdである。任意に、中性子放射による衝撃によってαお
よびβ粒子を放出するホウ素などの標識を使用することもできる。
インビボ診断のために、放射性ヌクレオチドを、CD4タンパク質、その糖タン
パク質または断片、融合タンパク質または免疫グロブリン様分子に、直接に、も
しくは仲介官能基を用いて結合させることもてきる。金属カチオンとして存在す
る放射性同位体を抗体に結合させるのにしばしば使用される仲介官能基はジエチ
レントリアミンペンタ酢酸(DTPA)である。この方法で結合される金属カチ
オンの典型例は、”′IT c 、目3■、IIJn、+31■、97Ru、a
7Cu、”G a、および118Gaである。
さらに、CD4タンパク質およびその糖タンパク質または断片、融合タンパク質
および免疫グロブリン様分子を、常磁性原子を含有するNMRイメージ化試薬で
標識することもできる。NMRイメージ化試薬の使用は、NMR技術を用いて患
者内のHIV感染の存在および程度をインビボで診断することを可能にする。こ
の方法で特に有用な元素は、15’G d 、 ”M n 、菫82D y、5
!cr1および5apeである。
本発明の核酸分子を遺伝子療法によって導入することも意図できる。例えばレト
ロウィルスや他の手段を用いて適切な標的組織中に、その融合タンパク質を指定
する遺伝物質を導入することかできる。
この態様では、本発明の核酸分子を有する標的組織が、CD4分子または融合タ
ンパク質をインビボで生産するようになるであろう。
CD4分子またはその断片を指定する核酸分子を、HIVに感染した個体の免疫
系を再構築するために使用することができる。例えばHI Vに感染した個体の
骨髄細胞を取り出し、その造血幹細胞を混合集団の一部または精製した画分とし
て、非ヒト7長類CD4またはその断片を指定するウィルスまたはDNA構築物
に感染あるいはトランスフェクトさせることができる。その中に、もしくは異な
る遺伝子構築物中に、ヒhcD4の発現を妨害する遺伝子を含有させることによ
り、ヒトCD4の産出を停止させることかできる。このような遺伝子は多くの形
態、例えば調節タンパク質に結合するRNAをコードする遺伝子(非ヒト霊長類
CD4は別の制御下にあり得るので、その発現は影響を受けないであろう);ヒ
)CD4遺伝子に選択的に結合するアンチセンスRNA 、すでにその調節領域
か除去されているDNA結合性タンパク質、を取り得る。次に、改良されたこの
幹細胞をその患者に注射して戻すと、これらは骨髄に移動するであろう。好まし
くは、放射線照射または毒薬によって、その骨髄細胞から正常造血細胞を取り除
いておく。Bltimore、 D、 Nature 335:395−396
(1988)を参照のこと。
造血細胞のトランスフェクション法はよく知られており、例えばWethera
ll、 D、 J、 、 Nature 331 :l3−14(1988)
; Dick、 J、 E、 、 Ann、 NA Y、 Acad。
Sci、 507:242−251(1987) ; Eglitis、 D、
B、等、5cience 230:1395−1398(P
985) ; G11lio、 A等、 Ann、 N、 Y、 Acad、
Sci、 511 :406−417(1987)に教示されている。アンチセ
ンスR,N Aによる細胞のトランスフェクション法は、例えばHambor、
J、 E、等、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 (USA
) 85:4010−4014(198g) : 5anford、 J、 C
−、J、 Theor、 Biol、 130 :469−480(1988)
;@1zan
t、 J、 G、等、 5cience 229:345−352(1985)
; Hambor、 J、 E、等+ J、 Exp、 led。
168:1237−1245(1988)に教示されている。
非ヒト霊長類CD4、並びに、HIVまたはsIVgpl、20を結合するその
可溶性および不溶性断片を、ヒトCD4産出リンパ球の感染およびンンンチウム
生成を遮断することにょるH I V感染のインビボ治療に使用することもでき
る。CD4産出リンパ球のHIV感染およびンンンチウム生成を遮断するために
□ヒトCD4およびその可溶性断片を使用することに関する議論については、L
ui、M、等。
J、 C11n、 Invest、 82:217B−2180(1988)ま
たはPischer、 R,A、等、 Nature331 ニア8−78(1
988)を参照のこと。
CD4タンパク質、その糖タンパク質および断片および治療薬からなる融合タン
パク質を、HIVI、:感染した細胞をインビボで殺すことによるHIV感染個
体の治療に使用することもできる。治療薬には、例えば細菌毒素ジフテリア毒素
またはリシンなどの細胞毒ポリペプチドが含まれ得る。ジフテリア毒素の断片A
からなる融合タンパク質の製造法は米国特許第4675382号(1987)に
教示されており、この文献は本明細書の一部を構成する。ジフテリア毒素は2つ
のポリペプチド鎖を有している。そのB鎖はこの毒素を細胞表面上の受容体に結
合させる。A鎖は実際に細胞質に侵入し、伸長因子2を不活化することによりタ
ンパク質合成を阻害する。この伸長因子2はATPの加水分解と共役してリポソ
ームをmRNAにそって転移させる。Darnel I、 J、等、“More
cular Ce1l Biology″+5cientific Ameri
can Books、 Inc、 、 662頁(1986)を参照のこと。あ
るいは、毒性レクチンであるリシンからなる融合タンパク質を調製することもで
きる。シュードモナス内毒素(エンドトキシン)Aの活性領域に結合したヒトC
D4からなる融合タンパク質の製造法と、HIVに感染した細胞を選択的に殺す
ためのその使用法はChaudhary。
vKl等、 1Jature 335:369−372(198g)に教示され
ており、この文献は本明細書の一部を構成する。
CD4タンパク質、その糖タンパク質および断片、融合タンパク質および免疫グ
ロブリン様分子の投与に関する投与量範囲は、HIVまたはSIV感染の症状を
改善する望ましい効果を生み出すのに十分な量である。この投与量は、望ましく
ない交差反応やアナフィラキシ−反応などの不利な副作用をもたらすほど多くて
はならない。
一般的に、投与量は患者の年令、状態、性別および疾患の程度、カウンターイン
ディケーション(counter 1ndication)、もしあれば免疫寛
容および他のそのような変数と共に変化し、個々の医師によって調節されるであ
ろう。本発明のCD4分子、gl)120結合性分子またはそれらの断片、融合
タンパク質または免疫グロブリン様分子の投与量は、1または複数投与で1日あ
たりO,001mg/kg〜50mg/kgを1または数日間の範囲で変更して
もよく、好ましくは1または複数投与で1日あたりO,1mg/kg〜1.Om
g/kgを1または数日間である。免疫グロブリン様分子を注射によって、ある
いは時間をかけて徐々に潅流することによって、非経口的に投与することかでき
る。これらは静脈内、腹腔内、筋肉内または皮下に投与できる。
非経口投与用の製剤には、滅菌または水性または非水性溶液剤、懸濁剤および乳
剤が含まれる。非水溶媒の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、オリーブ油などの植物油、およびオレイン酸エチルなど注射可能な有機エス
テルである。水性担体には、食塩水および緩衝化媒質を含む乳液または懸濁液、
水、アルコール/水性溶液が含まれる。非経口的投与用賦形剤には、塩化ナトリ
ウム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロースおよび塩化ナトリウム、乳
酸側リンゲル、または脂肪油が含まれる。静脈内投与用賦形剤には、液体および
栄養補充物、電解質補充物、リンゲルデキストロースに基つく補充物などが含ま
れる。保存剤および他の添加物、例えば抗菌剤、抗酸化剤、キレート化剤、不活
性ガスなどが存在してもよい・一般的には“Remington’s Phar
maceutical 5cience”、第16版、 Mack Eds、
、 1980を参照のこと。
または本発明は、本発明の成分からなり、動物のHIVまたはSIV感染の療法
に使用される薬物または医薬組成物の製造法にも関する。
本発明のタンパク質および糖タンパク質を、A[)S、ARCおよびHTV感染
の治療で用いられている他の治療法と組み合わせて使用することもできる。例え
ば本発明のタンパク質および糖タンパク質を、AZT、DDI、HPA−23、
ホスホノホルメート、スラミン、リバビリン(ribavirin)、デオキシ
シチジンなど逆転写を遮断する抗レトロウィルス薬と同時投与してもよい。ある
いは本発明のタンパク質および糖タンパク質を、インターフェロン(α−インタ
ーフェロン、γ−インターフェロン、ω−インターフェロンを含む)などの抗ウ
ィルス剤またはカルタノスペルミンなどのグリコンダーセ阻害剤と同時投与する
こともてきる。このような組み合わせ療法には、毒性を最小限にし、その治療効
果を増大させるために、これらの薬剤をより少量で使用する点て有利であり得る
。
抗原性物質および生物試料の検出および定量には、しばしば免疫検定技術か使用
される。これらの技術は、検定される抗原性物質(例えばgp120)と1また
は複数の抗体との複合体(複合体構成要素のどちらか1つを検出てきるように標
識できる)の形成に基づいている。本発明では、CD4タンパク質、その糖タン
パク質または断片、免疫グロブリン様分子または融合タンパク質を従来のラベル
(標識)で標識することができる。
したがって、HIVまたはS+Vに感染したと思われる動物から得た試料を、C
D4タンパク質、その糖タンパク質または断片、融合タンパク質または免疫グロ
ブリン様分子と接触させ、gp 120単独との、もしくはHIV感染細胞表面
上のgp120との複合体が形成したか否かを検出することによって、CD4タ
ンパク質、その糖タンパク質または断片、融合タンパク質または免疫グロブリン
様分子を、生物試料のHI VまたはSIVウィルス感染の検定に使用すること
もできる。
例えば生物試料をニトロセルロースで処理するか、あるいは細胞、細胞粒子また
は可溶性タンパク質を固定化できる他の固体支持体で処理してもよい。次にこの
支持体を適切な緩衝液で洗浄した後、CD4タンパク質、その糖タンパク質また
は断片、融合タンノテク質、または免疫グロブリン様分子(これらはいずれも検
出が可能なように標識できる)で処理することかできる。次にこの同相支持体を
再度緩衝液で洗浄することにより未結合のタンノ<り質を除去し、標識を検出す
ることができる。
gp120を含有する試料について本発明の検定を実施する場合、その方法は次
の工程からなる:
a)gp120を含有すると推定される試料を固体支持体と接触させることによ
り、gp120またはgp120がその表面上に発現する細胞の固定化を達成す
る:
b)該固体支持体を、検出か可能なように標識したCD4タン、fり質、HIV
gp120に結合するその糖タンノ4り質または断片、本発明の免疫グロブリン
様分子または融合タンパク質分子と接触させる;
C)上記の検出可能に標識した分子を該支持体と共に、その検出可能に標識した
分子か、固定化gll 120またはその表面上にgl)120か発現する固定
化細胞に結合するのに充分な時間インキュヘートする:
d)固相支持体を工程C)のインキュベーション混合物から分離する:
e)結合した検出可能に標識された分子を検出することにより、gp120を検
出および定量する。
あるいは、試料中の、検出可能に標識されたCD4タンパク質、その糖タンパク
質または断片、免疫グロブリン様分子または融合タンパク質とgp 120との
複合体を、免疫グロブリンに特異的な固定化抗体または固定化タンパク質、例え
ばプロティンA、プロティンG5抗1gMまたは抗IgG抗体なとと接触させる
ことにより、この複合体を反応混合物から分離することもてきる。このような抗
免疫グロブリン抗体はモノクローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよい。次
にその固体支持体を適切な緩衝液で洗浄することにより、固定化された複合体か
得られる。次にこの標識を検出することによりgpl 20か測定でき、それに
よりI−(I Vの存在か検出できる。
本発明のこの側面は、次に示す工程からなる、試料中のHIVまたはSIVウィ
ルス感染検出法に関する:(a)gpt20を含有すると推測される試料を、非
ヒト霊長類CD4またはHIVgp120に結合するその断片、および免疫グロ
ブリン鎖のFc部分からなる融合タンパク質と接触させる:(b)複合体が生成
するか否かを検出する。
また本発明は、さらに次の工程からなる、試料中のgp 120検出法に関する
(c)工程(a)で得た混合物を、固相支持体上に固定化され、該融合タンパク
質に対して特異的なFC結合性分子(例えば抗体、プロティンAまたはプロティ
ンG)と接触させることにより、gp120融合タンパク質と固定化抗体との複
合体を得る;(d)工程(C)で得た固相支持体を洗浄することにより、未結合
の融合タンパク質を除去する:
(e)融合タンパク質上の標識を検出する。
もちろん検出可能に標識した免疫グロブリン様分子(または融合タンパク質)お
よびgl)120の比a度、インキュベーションの温度および時間並びに他の検
定条件は、試料中のgl)120濃度、試料の性質なと種々の因子に応じて変化
させてもよい。当業者は日常的な実験を用いて、有効で最適な検定条件を決定す
ることができるであろう。
特定の状況下で必要な場合には、洗浄、撹拌、振盪、濾過など他の工程を加えて
もよい。
CD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分子または
融合タンパク質を検出可能に標識する方法の1つは、これらを酵素に結合させる
ことである。この酵素は、次にその基質に暴露したときに、例えば分光光度計、
蛍光光度計によって、もしくは目視によって検出できる生成物の生成を触媒する
であろう。本発明のCD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グロ
ブリン様分子または融合タンパク質を検出可能に標識するために使用できる酵素
には、マレートデヒドロケナーゼ、スタフィロコッカスのヌクレアーゼ、δ−V
−ステロイドイソメラーゼ、酵母のアルコールデヒドロゲナーゼ、α−グリセロ
ホスフェートデヒドロゲナーゼ、トリオセホスフェートイソメラーゼ、西洋ワサ
ビペルオキシダーゼ、アルカリ性ホスファターゼ、アスパラギナーゼ、グルコー
スオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、リボヌクレアーゼ、ウレアーゼ、カタ
ラーゼ、グルコース−Vl−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、グルコアミラーゼ
、アセチルコリンエステラーゼが含まれるが、これらに限らない。
γ線計数器またはシンチレーション計数器を使用して、あるいはオートラジオグ
ラフィーによって測定できる放射活性同位体で、本発明のCD4タンパク質、そ
の糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分子または融合タンパク質を標識
することもできる。本発明のこの目的に特に有用な同位体は3H1125I、1
311.32p、 353.14c、!1Cr、 311Cl、57Co、5B
co、59pe1フ5Seである。
CD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分子または
融合タンパク質を蛍光化合物で標識することもてきる。蛍光によって標識した免
疫グロブリン様分子を適切な波長の光にさらせば、その色素の蛍光によってその
存在を検出することができる。最もよく使用される蛍光標識化化合物には、フル
オレセインイソチオシアネート、ローダミン、フィコエリスワン、フィコシアニ
ン、アロフィコシアニン、0−フタルアルデヒド、フルオレサミン(f luo
reScamine)かある。
+5′Euや他のランタニド族などの蛍光発光金属で、本発明のCD4タンパク
質、その糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分子または融合タンパク質
を検出可能に標識することもできる。これらの金属は、ジエチレントリアミンペ
ンタ酢酸(DTPA)やエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)などの金属キ
レート化試薬を用いて、CD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫
グロブリン様分子または融合タンパク質に結合させることができる。
本発明のCD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分
子または融合タンパク質をケミルミネセンス(化学発光)化合物とカップリング
させることによって、これらを検出可能に標識することもできる。次に、ケミル
ミネセンスで標識されたCD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫
グロブリン様分子または融合タンパク質の存在を、化学反応の進行中に生じるル
ミネセンスの存在を検出することによって決定する。特に有用なケミルミネセン
ス標識化化合物の例は、ルミノール、イソルミノール、セロマチイック(the
romatic)アクリジニウムエステル、イミダゾール、アクリジニウム塩お
よびシュウ酸エステルである。
同様に、生物発光化合物を、CD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、
免疫グロブリン様分子または融合タンパク質の標識に使用してもよい。生物発光
は生物系中に認められる化学発光の1形態であり、ここでは触媒的タンパク質が
化学発光反応の効率を増大させている。生物発光タンパク質の存在を、ルミネセ
ンスの存在を検出することによって決定する。標識化に重要な生物発光化合物は
、ルシフェリン、ルシフェラーゼおよびエクオリン(aequorin)である
。
例えば検出可能な標識か放射活性なγ線放出物である場合にはシンチレーション
計数器によって、また標識が蛍光物質である場合には蛍光光度計によって、CD
4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分子または融合
タンパク質を検出することができる。酵素標識の場合には、その酵素の基質を使
用する比色法で検出することかできる。または基質の酵素反応の程度を、同様に
して調製した標準と目視して比較することによって検出することもできる。
本発明の検定法は、キットの製造に理想的に適している。このようなキットは、
バイアルやチューブなとの容器の1または複数を厳密に密閉して担持するための
区分された運搬装置からなっており、該容器のそれぞれには免疫検定の個別の要
素を含ませることかできる。例えば1つの容器に固相支持体を入れ、別の容器に
検出可能に標識されたCD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グ
ロブリン様分子または融合タンパク質を入れることができる。さらに別の容器に
、被験体(gp120またはその検出されるへき断片)の連続希釈液からなる標
準溶液か含まれていてもよい。これらの被験体の標準溶液を用いて、gp120
の濃度を横軸にとり、検出信号を縦軸にとった標準曲線をプロットすることがで
きる。gpl、20を含有する試料で得た結果を、このようなブロク)から内挿
してgp l 20の濃度を決定することができる。
本発明のCD4タンパク質、その糖タンパク質または断片、免疫グロブリン様分
子または融合タンパク質を組織切片用の染料として使用することもできる。例え
ばCD4タンパク質、その糖タンパク質、またはそのHIVgl)120結合性
断片からなる標識された分子を、例えば脳の生検襟本などの組織切片と接触させ
てもよい。次にこの切片を洗浄し、その標識を検出することができる。
以下の実施例は実例であるが、本発明の方法および組成物を限定するものではな
い。当業者に自明の他の適切な改良および適用も本発明の目的と範囲に包含され
る。
(以下余白)
実施例−
チンパンジー(Pan Troglodytes)およびアカケザル(Macc
aca mulatta)のCD4抗原をコードするcDNAクローンを単離し
、配列決定し、発現させた。非ヒト霊長類CD 4 c D N Aを、これら
の動物の、ミトゲンで刺激した抹消血液単核細胞のポリA含有RNAから合成し
た。cDNA発現ライブラリーをベクターCDMS中で作成し、既に5eed等
、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 (USA) 84:33
65−3369(1987)に記述されている免疫選択を4回行うことにより、
CD4cDNAを単離した。一本鎖および二本鎖テンプレート(鋳型)について
ジブオキ/ヌクレオチド連鎖終止技術を用いて配列決定を実行した。
チンパンジーおよびアカゲザルCD4のDNA配列およびアミノ酸配列を以下に
示す。それぞれの配列とヒトCD4との比較をも示しである。
ヒト配列との相違を記載したアカゲザルCD4コード配列Val
A CG
■
■
C
ヒト配列との相違を記載したチノパンツ−CD4コード配列および予想アミノ酸
配列
G
チンパンジーのCD4f原はヒトのCD4抗原と99%相同であつラム昼2虚他
11−宇借的17作田また− 9つの通R旧のqつの1=Sa的御町て、予想さ
れる成熟した433アミノ酸のポリペプチド中に5つのアミノ酸置換を有してお
り、一方、アカゲザルのCD4はヒトCD4アミノ酸配列と34の相違を有する
92%相同であった。抗原の発現を一時的にCD M S中で達成し、またレト
ロウイルスヘクターpMNC3を使用して安定に発現させた。
非ヒト霊長類CD4抗原を、これによってHIVによる感染に感受性になるが、
ヒトcD4抗原を発現するその対応物と比較して多核巨大細胞またはシンシチウ
ムの生成が著しく少ないヒト細胞上で発現させた。インビトロ変異導入法を用い
て、この表現型を、ヒトおよびチンパンジーのCD4糖タンノ<り質問の1アミ
ノ酸相違に局在化させた。このアミノ酸置換は、これらの抗原がヒト免疫不全ウ
ィルスタイプI (HIV)の膜外および膜透過タン/ N+り質(E〜IPお
よびTMP)と協奏的に発現する際の、Hei、a細胞のシンフチ外アミノ酸配
列変化のそれぞれを単独で、および対で含有する、6つの種間バイブリア1S’
CD4抗原を一時的に発現さゼ、次いでワクシニア ()−(IVenv)組換
えウィルスVSC25に感染さぜることによって、これを達成した。ヒトCD4
に認められるグルタンミン酸残基の代わりに、チンパンジーCD4に認められる
グリシン残基が位置87に存在すると、多核シン/チウムの形成が本質的に排除
される。逆に、ヒトの位置87のグルタミンIf残基のチンパンジーCD4への
移植は、HIVのEMPおよびTMPの存在下でのシンシチウム形成能をもたら
した。対照的に、第1免疫グロブリン可変領域相同ドメイン中に、チンパンジー
CD4抗原に特有のグリコジル化部位を創出する2つのアミノ酸置換(アミノ酸
34および68)のどちらかか存在しても、あるいは存在しなくても、この検定
での/ノシチウム生成度には殆どあるいは全く影響かなかった。
これらのハイブリッドCD4糖タンパク質はl(I VのEMPに対して同し親
和性を示すと期待される。なぜならこれらのアミノ酸配列の相違はいずれも、既
に明らかにされているHIV結合部位中にはないからである。
シンシチウム生成が、HIVによって誘発される疾患の重要な機構であるとすれ
ば、HIVが媒介するシシンチウム生成のこの遮断は、HIVによる長期にわた
る感染にもかかわらず、チンパンジーが後天性免疫不全症候群(AIDS)の病
理に耐性であることの説明となり得る。
実施例3:CD4−rG CDNA構築物の調製チンパンジーまたはアカゲザル
のフード配列の細胞外部分(これは成熟した糖タンパク質のアミノ酸1〜372
とシグナルペプチドをコードしている)を、ヒトI gG 1重鎖定常領域遺伝
子に、合成スプライス供与リンカ−分子を用いて3カ所で融合する。このスプラ
イス供与リンカ−を利用するために、まず配列: CGCGGATCCGCGを
有するBamHIリンカ−をCD4前駆前駆列配アミノ酸残基395(ヌクレオ
チド残基1295)に挿入する。BamHllよひHindlll+目補末端l
こ挟まれた次の合成スプライス供与配列。
を作成し、これを、IgG1ゲノム配列のCHIドメインに先行するイントロン
中のHindl11部位、ヒンジドメインに先行するイントロン中のEspI部
位、並びに、CH2ドメインに先行するBan1部位に融合する。このBamH
1部位での連結にょるキメラ遺伝子の組み立てによって、可変(V)領域、V+
CHl領域、またはV、CHIおよびヒンジ領域がCD4に置換された分子が得
られる。最後に記載した分子の場合、そのキメラ分子はモノマー(単量体)構造
を形成すると期待され、一方、前者の場合は二量体構造が期待される。
CD4エピトープに対するモノクローナル抗体のパネルでこれらの融合タンパク
質を免疫沈殿させると、すべてのエピトープが保存されていることが示されるで
あろう。弱毒化した(逆転写酵素を削除した)プロウィルス構築物でトランスフ
ェクトした細胞、あるいはワタシニア:)(IV env組換えウィルスに感染
した細胞、の表面上に発現したHIV外被タンパク質と上記のキメラ分子は、特
異的な高親和性会合を示す。
実施I!i′lI4:CO5細胞の上清からの融合タンパク質の調製10%つ/
血清および硫酸ゲンタマイシン(15μg/ml)を補足したDME培地中でC
O8細胞を成育し、トランスフェクションの前日に、10%ヌセラム(NuSe
rum:Co11aborative Re5earch)およびゲンタマイシ
ンを含有するDME培地中にこれを分割して、50%全面生長とする。翌日、(
、SC]で精製したプラスミドDNAを最終濃度01〜20μg/mlで加え、
次いでDEAEデキストランを400μg/m l、クロロキンを100μMで
加える。
37°Cて4時間の後、培地を吸引し、10%ジメチルスルホキシドのリン酸緩
衝化食塩水溶液を2分間加え、吸引し、DME/10%ウシ血清で置換した。8
〜24時間後、細胞をトリプシン処理し、1.2に分割する。
放射性標識化のために、トランスフェクション後40〜48時間培地を吸引し、
細胞をリン酸緩衝化食塩水で1回洗浄し、システィンまたはメチオニンが欠如し
たDME培地を加える。30分後、35Sで標識したシスティンおよびメチオニ
ンをそれぞれ最終濃度30〜60μC1および1oO〜2ooμclで添加し、
8〜24時間以上細胞にラヘル(標識)を取り込ませる。上清を回収し、変性お
よび還元の後7.5%ポリアクリルアミドゲルの電気泳動て試験するか、または
変性し、還元せずに5%ポリアクリルアミドゲルで試験する。I gG−CD4
融合タンパク質は二量体構造を形成する。
CDiTgM融合タンパク質は上記の非還元ゲル系の分解能を越える巨大な多量
体を形成し、還元系では予期された分子質量の単量体を形成する。
トランスフェクション後5〜10日間、5%ヌセラムおよびゲンタマイシンを含
有するDME培地中で上述のように細胞を生育させることにより、非標識タンパ
ク質を調製する。その上清を回収し、遠心分離し、プロティンAトリスアクリル
、プロティンAアガロース、ヤギ抗ヒトIgG抗体アガロース、ウサギ抗ヒトI
gM抗体アガロース、またはモノクローナル抗CD4抗体アガロースへのバノチ
吸着によって精製する。抗体アガロース複合体は、製造者の推奨する方法に従い
、1mg/mlJ度の精製した抗体を用いて、その抗体を臭化シアン活性化アガ
ロースに結合させることによって調製する。回転テーブル上で終夜振盪すること
によるハツチ吸着の後、シンタートガラス漏斗中に注ぐことによってそのビーズ
を回収し、1%ノンイデ、ト(Nonidet) P 40界面活性剤を含有す
るリン酸緩衝化食塩水を用いてその漏斗上で数回洗浄する。ビーズを漏斗から取
り出し、小さい使い捨てプラスチックカラム(Quik−Sep QS−Qco
lumn、 1so1.ab)に注ぎ、少なくとも20力ラム体積の1%ノンイ
デ、)P2Oを含むリン酸緩衝化食塩水、5体積のO,15MNacI、1mM
EDTA (pH80)て洗浄し、O,1M酢酸、あるいはO,1MNaCl
を含むO,1M酢酸、もしくは0. 25Mグリ7ンーHCI緩衝液(pi(2
,5)を加えることによって溶出させる。
実施例5.醇倉タノバク軍丼洟AヱヱYチウム生盛玄ζ所精製した融合タンパク
質または部分精製した融合タンパク質を、HIV外被タンパク質をコードするワ
タシニアウィルス組換え体に12時間前に感染したH P B−A L L細胞
に加える。6〜8時間以上インキュベートした後、細胞をリン酸緩衝化食塩水で
洗浄し、ホルムアルデヒドで固定し、写真を撮った。すへてのフルレングス(全
1)CD4免疫免疫グロブリンクンパク質かシンンチウム生成の阻害を示すであ
ろう。
ここに本発明を完全に記述したので、本発明の目的と範囲またはそのいずれの態
様からも離れることなく、組成、条件、並びに、組換え分子、ベクター、形質転
換宿主およびタンパク質などの調製法について、広範囲にわたる等価なパラメー
タのいずれを用いても、同じことを実行できることが当業者には分かるであろう
。
(以下余白)
国際調査報告
11、lteMl asmceIl、11mm、 P’Cτ/US901043
20−聞一一−4−一一一”、PCT/US90104320
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.非ヒト霊長類CD4またはそのHIVgp120結合性断片を指定する核酸 分子。 2.該非ヒト霊長類CD4断片が水性溶液に可溶である請求項1の核酸分子。 3.DNAである請求項1の核酸分子。 4.RNAである請求項1の核酸分子。 5.検出可能なように標識された請求項1の核酸分子。 6.請求項1の核酸分子に対して相補的である核酸分子。 7.該非ヒト霊長類がアカゲザルであり、該分子が次のDNA配列: 【配列があります】またはその同義性変異体からなる請求項1の核酸分子。 8.該非ヒト霊長類がアカゲザルであり、該核酸断片が次のDNA配列: 【配列があります】 またはその同義性変異体からなる請求項1の核酸分子。 9.該非ヒト霊長類がチンパンジーであり、該分子が次のDNA配列: 【配列があります】 またはその同義性変異体からなる請求項1の核酸分子。 10.該非ヒト霊長類がチンパンジーであり、該核酸断片が次のDNA配列: 【配列があります】 またはその同義性変異体からなる請求項1の核酸分子。 11.次の配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 YはCまたはTを表し; MはAまたはCを表し; SはCまたはGを表す] またはその同義性変異体からなる組換えDNA分子。 12.次のDNA配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 YはCまたはTを表し MはAまたはCを表す] またはその同義性変異体(ただしYがTでない時、同時にはMがCでない)から なる、細胞質ドメインを伴ったグリコシル化されたヒトCD4を指定する核酸分 子。 13.次のDNA配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 YはCまたはTを表し; MはAまたはCを表す] またはその同義性変異体(ただしYがTでない時、同時にはMがCでない)から なる、グリコシル化されたヒトCD4断片を指定する核酸分子。 14.1)免疫グロブリン重鎖を指定する核酸分子;に結合した、2)請求項1 の核酸分子; からなる、融合タンパク質を指定する核酸分子であって、該免疫グロブリン重鎖 の可変領域を指定する核酸配列が、該断片を指定する該核酸分子で置換されてい る核酸分子。 15.1)免疫グロブリン軽鎖を指定する核酸分子;に結合した、2)非ヒト霊 長類CD4あるいはそのHIVまたはSIVgp120結合性断片を指定する核 酸分子; からなる、融合タンパク質を指定する核酸分子であって、該免疫グロブリン軽鎖 の可変領域を指定する核酸配列が、該断片を指定する該核酸分子で置換されてい る核酸分子。 16.該免疫グロブリン鎖がクラスIgM、IgG1またはIgG3に属する請 求項14または15の核酸分子。 17.i)細胞毒ポリペプチドを指定する核酸分子;に結合した、2)非ヒト霊 長類CD4あるいはそのHIVまたはSIVgp120結合性断片を指定する核 酸分子; からなる、融合タンパク質を指定する核酸分子。 18.請求項1、11〜15または17のいずれかの核酸分子を含有するベクタ ー。 19.請求項18のベクターで形質転換された宿主。 20.請求項14の核酸分子を含有するベクターで形質転換された宿主であって 、該宿主が核酸分子の発現産物と共に免疫グロブリン軽鎖を発現して、HIVま たはSIVgP120に結合する免疫グロブリン様分子を産出する宿主。 21.請求項15の核酸分子を含有するベクターで形質転換された宿主であって 、該宿主が核酸分子の発現産物と共に免疫グロブリン重鎖を発現して、HIVま たはSIVgp120に結合する免疫グロブリン様分子を産出する宿主。 22.該免疫グロブリン重鎖が免疫グロブリンクラスIgM、IgG1またはI gG3に属する請求項21の宿主。 23.非ヒト霊長類CD4あるいはHIVまたはSIVgp120に結合するそ の断片の生産法であって、請求項1の核酸分子を含有しさらに使用する宿主株に よって認識される発現シグナルをも含有するベクターで形質転換された宿主株の 、栄養培地中タンパク質生産条件下での培養および該非ヒト霊長類CD4の直接 発現;並びに、 そのように生産された非ヒト霊長類CD4の回収;からなる方法。 24.非ヒト霊長類CD4あるいはgp120に結合するその断片および免疫グ ロブリン重鎖からなり、その免疫グロブリン鎖の可変領域が非ヒト霊長類CD4 あるいはHIVまたはSIVgp120に結合するその断片で置換されている融 合タンパク質の製造法であって、 請求項14の核酸分子を含有しさらに使用する宿主株によって認識される発現シ グナルをも含有するベクターで形質転換された宿主株の、栄養培地中タンパク質 生産条件下での培養および該融合タンパク質の直接発現;並びに、 そのように生産された融合タンパク質の回収;からなる方法。 25.該宿主株が、免疫グロブリン軽鎖、並びに、クラスIgM、IgG1また はIgG3の免疫グロブリン重鎖からなる該融合タンパク質を産出する骨髄腫細 胞株であって、該融合タンパク質からなる免疫グロブリン様分子が生産される請 求項24の方法。 26.非ヒト霊長類CD4あるいはHIVまたはSIVgp120に結合するそ の断片および免疫グロブリン軽鎖からなり、その免疫グロブリン鎖の可変領域が 非ヒト霊長類CD4あるいはHIVまたはSIVgp120に結合するその断片 で置換されている融合タンパク質の製造法であって、 請求項15の核酸分子を含有しさらに使用する宿主株によって認識される発現シ グナルをも含有するベクターで形質転換された宿主株の、栄養培地中タンパク質 生産条件下での培養および該融合タンパク質の直接発現;並びに、 そのように生産された融合タンパク質の回収;からなる方法。 27.該宿主が該融合タンパク質と共にクラスIgM、IgG1またはIgG3 の免疫グロブリン重鎖を産出して、HIVまたはSIVgp120に結合する免 疫グロブリン様分子を産出する請求項26の方法。 28.本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4。 29.該非ヒト霊長類がアカゲザルであって、次のアミノ酸配列: 【配列があります】 からなる、請求項28の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4。 30.該非ヒト霊長類がチンパンジーであって、次のアミノ酸配列: 【配列があります】 からなる、請求項28の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4またはグリコシル化 されたその誘導体。 31.次のアミノ酸配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 −@−はThrまたはIleを表し; −#−はValまたはAlaを表し; −$−はThrまたはProを表し; −%−はGlnまたはGluを表す] からなる、請求項28の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4またはグリコシル化 されたその誘導体。 32.次のアミノ酸配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 −@−はThrまたはIleを表し; −#−はValまたはAlaを表し; −$−はThrまたはProを表す] からなる、請求項28の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4またはグリコシル化 されたその誘導体。 33.次のアミノ酸配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 −@−はThrまたはIleを表し;−$−はThrまたはProを表す] からなる、gp120結合性分子またはグリコシル化されたその誘導体(ただし −@−および−$−の少なくとも1つはThrである)。34.治療的に有効な 量の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4および医薬的に許容される担体からなる 医薬組成物。 35.HIVまたはSIVgp120に結合可能であって、水性溶液に可溶の非 ヒト霊長類CD4断片。 36.HIVまたはSIVgp120に結合可能な非ヒト霊長類CD4断片。 37.該霊長類がアカゲザルまたはチンパンジーである請求項35または36の 断片。 38.該非ヒト霊長類がアカゲザルであって、次のアミノ酸配列: 【配列があります】 からなる請求項36の非ヒト霊長類CD4断片。 39.該非ヒト霊長類がチンバンジーであって、次のアミノ酸配列: 【配列があります】 からなる請求項36の非ヒト霊長類CD4断片またはグリコシル化されたその誘 導体。 40.次のアミノ酸配列: 【配列があります】 [上記の配列中、 −@−はThrまたはIleを表し; −$−はThrまたはProを表す] またはグリコシル化されたその誘導体(ただし−@−および−$−の少なくとも 1つはThrを表す)からなるgp120結合性分子。 41.治療的に有効な量のHIVまたはSIVgp120に結合可能な非ヒト霊 長類CD4断片;および、医薬的に許容される担体; からなる医薬組成物。 42.該断片が水性溶液に可溶である請求項41の医薬組成物。 43.治療的に有効な童の請求項40のgp120結合性分子;および、 医薬的に許容される担体; からなる医薬組成物。 44.クラスIgM、IgG1またはIgG3の免疫グロブリン重鎖からなる第 2のタンパク質にC末端で融合した非ヒト霊長類CD4あるいはHIVまたはS IVgp120に結合可能なその断片からなる融合タンパク質であって、該重鎖 免疫グロブリンの可変領域がCD4またはそのHIVgp120結合性断片で置 換されている融合タンパク質。 45.検出可能なように標識された請求項44の融合タンパク質。 46.該融合タンパク質が細胞毒ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメー ジ化試薬に結合した請求項44の融合タンパク質。 47.請求項44の融合タンパク質および免疫グロブリン軽鎖からなる免疫グロ ブリン様分子。 48.検出可能なように標識された請求項47の免疫グロブリン様分子。 49.細胞毒ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメージ化試薬に結合した 請求項47の免疫グロブリン様分子。 50.可変領域が削除された免疫グロブリン軽鎖からなる第2のタンパク質にC 末端で融合した非ヒト霊長類CD4あるいはHIVまたはSIVgp120に結 合するその断片からなる融合タンパク質。51.該CD4断片がアカゲザル由来 であって、次のアミノ酸配列: 【配列があります】 からなる、請求項44または50の融合タンパク質。 52.該CD4断片がチンパンジー由来であって、次のアミノ酸配列: 【配列があります】 からなる、請求項44または50の融合タンパク質。 53.検出可能なように標識された請求項50の融合タンパク質。 54.細胞毒ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメージ化試薬に結合した 請求項50の融合タンパク質。 55.請求項50の融合タンパク質およびクラスIgM、IgG1またはIgG 3の免疫グロブリン重鎖からなる免疫グロブリン様分子。 56.検出可能なように標識された請求項55の免疫グロブリン様分子。 57.該融合タンパク質が細胞毒ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメー ジ化試薬に結合した請求項55の免疫グロブリン様分子。 58.細胞毒ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメージ化試薬に結合した 非ヒト霊長類CD4分子あるいはそのHIVまたはSIVgp120結合性断片 。 59.リシンまたはジフテリア毒素からなる細胞毒ポリペプチドに結合した非ヒ ト霊長類CD4分子あるいはそのHIVまたはSIVgp120結合性断片から なる融合タンパク質。 60.細胞毒素ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメージ化試薬に結合し た請求項40のgp120結合性断片。 61.細胞毒素ポリペプチド、放射性標識またはNMRイメージ化試薬に結合し た請求項40のgp120結合性分子からなる融合タンパク質。 62.本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4およびHIVまたはSIVgp120 からなる複合体。 63.HIVまたはSIVgp120結合性非ヒト霊長類CD4断片およびHI VまたはSIVgp120からなる複合体。 64.HIVまたはSIVgp120結合性非ヒト霊長類CD4可溶性断片およ びHIVまたはSIVgp120からなる複合体。 65.請求項44の融合タンパク質およびHIVまたはSIVgp120からな る複合体。 66.請求項50の融合タンパク質およびHIVまたはSIVgp120からな る複合体。 67.請求項33のgp120結合性分子およびHIVまたはSIVgp120 からなる複合体。 68.請求項40のgp120結合性分子およびHIVまたはSIVgp120 からなる複合体。 69.該gp120がHIVまたはSIVの一部であるか、あるいはHIVまた はSIV感染細胞の表面上に発現するか、あるいは溶液中に存在する、請求項6 2〜69のいずれかの複合体。 70.HIVまたはSIV感染の治療法であって、そのような治療を必要とする 動物に治療的に有効な量の本質的に純粋な非ヒト霊長類CD4を投与することか らなる方法。 71.該動物がヒトである請求項70の方法。 72.HIVまたはSIV感染の治療法であって、そのような治療を必要とする 動物に治療的に有効な量の、HIVまたはSIVgp120を結合できる非ヒト 霊長類CD4断片を投与することからなる方法。 73.該動物がヒトである請求項72の方法。 74.該断片が水性溶液に可溶である請求項72の方法。 75.HIVまたはSIV感染の治療法であって、そのような治療を必要とする 動物に治療的に有効な量の請求項44または50の融合タンパク質を投与するこ とからなる方法。 76.HIVまたはSIV感染の治療法であって、そのような治療を必要とする 動物に治療的に有効な量の請求項47または55の免疫グロブリン様分子を投与 することからなる方法。 77.HIVまたはSIV感染の治療法であって、そのような治療を必要とする 動物に治療的に有効な量の請求項33または40のgp120結合性分子を投与 することからなる方法。 78.該動物がヒトである請求項75の方法。 79.該動物がヒトである請求項76の方法。 80.該動物がヒトである請求項77の方法。 81.試料中のHIVまたはSIVgp120の検出法であって、(a)HIV またはSIVgp120を含有すると推測される試料を請求項44または50の 融合タンパク質と接触させ;(b)複合体が生成するか否かを検出する;ことか らなる方法。 82.該融合タンパク質が検出可能なように標識されている請求項81の方法。 83.試料中のHIVまたはSIVgp120の検出法であって、(a)HIV またはSIVgp120を含有すると推測される試料を非ヒト霊長類CD4ある いはHIVまたはSIVgp120に結合可能なその断片と接触させ; (b)複合体が生成したか否かを検出する;ことからなる方法。 84.該非ヒト霊長類CD4あるいはその断片が検出可能なように標識されてい る請求項83の方法。 85.試料中のHIVまたはSIVgp120の検出法であって、(a)HIV またはSIVgp120を含有すると推測される試料を請求項33または40の gp120結合性分子と接触させ;(b)複合体が生成したか否かを検出する; ことからなる方法。 86.該gp120結合性分子が検出可能なように標識されている請求項85の 方法。
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---|---|---|---|
US39778289A | 1989-08-23 | 1989-08-23 | |
US397,782 | 1989-08-23 |
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