JPH0549836U - 泥状材団粒化吹付けノズル - Google Patents

泥状材団粒化吹付けノズル

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JPH0549836U
JPH0549836U JP10981191U JP10981191U JPH0549836U JP H0549836 U JPH0549836 U JP H0549836U JP 10981191 U JP10981191 U JP 10981191U JP 10981191 U JP10981191 U JP 10981191U JP H0549836 U JPH0549836 U JP H0549836U
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則之 笹原
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株式会社 彩光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 泥状材を施工面に吹付けるに際して、その吐
出圧や吐出量に関係なく常に泥状材・空気・凝集剤の3
者がノズル内で確実に混合撹拌され、泥状材の疎水・塑
性化が行われ団粒化が進行した状態で客土の吹付けがで
きるノズルを開発すること。 【構成】 ノズル筒体の周囲部に周囲ポートを設けて、
この周囲ポートに空気と凝集剤液の混合体を圧入して、
その周囲ポートの周囲に設けた複数個の吐出孔からこの
混合体をノズル内の泥状材に向って噴出させて、泥状材
・空気・凝集剤の3者を強制的に混合撹拌させる構造に
する。また必要に応じて連続繊維を供給できる様にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は土木工事等における緑化基盤の造成に用いる泥状材を吹付けるための ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、植物の生育条件の悪い法面等を植物の生育が可能な地盤にするためには 通常少なくとも5cm以上の厚さに客土を吹付けることが必要とされている。 そのために急傾斜の法面やその他の面に泥状化した緑化基盤材をポンプ圧送に よりノズルから吐出させて吹付け付着させているのであるが、ポンプ圧送により 土壌の団粒構造が機械的に破壊されてしまい、そのままの状態で吹付けても水分 の蒸発により土壌は緻密な充填状態となって固化し、その結果、厚さも得にくい し、植物の生育力も低下し、亀裂を生じて原地盤と剥離して流失しやすいなど、 大きな問題点を有していたのである。
【0003】 ところで、従来の泥状材吹付けノズルは、単に泥状材を噴出させるものと、前 記の欠点を少しでも改善するために泥状材に凝集剤を混合させるための導入口を ノズル内に設けたものとが存在した。 この凝集剤混合式の吹付けノズルを使用して凝集剤を混合しながら吹付けてや ると凝集剤の増粘効果によって法表面への被膜形成は可能となるが、この方式で は泥状化に用いた水を分離・疎水しにくく大量の客土材を安定して吹付けること は困難で前記問題点を解決したとは云えなかったのである。
【0004】 この問題点を解決する手段として、本出願人は昭和59年10月に「緑化基盤 用の泥状材吹付けノズル」なる考案を実用新案へ出願(実願昭59−15623 3号)し、公告(実公平2−5893号)になり登録(第1831747号)に もなったのである。
【0005】 この登録された前考案は、吹付けノズル内へ泥状材を噴出させることにより、 その減圧効果によって空気吸入口から空気をノズル内に吸込み、一方、凝集剤は 別途に吹付けノズル内へ導入し、これら泥状材と凝集剤と空気の3者を吹付けノ ズル内で邪魔板などによって混合撹拌してから吐出させるというものであった。
【0006】 この前考案によれば、空気と凝集剤の作用により泥状材が疎水され、結持力の ある塑性・団粒化が行われ、客土は施工面に安定に付着し、緑化に有効な充分な 厚さの基盤造成が達成できたのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前考案のノズルは広い法面などへ少し離れて吹付ける場合には 確かに有効であるが、法面へ接近して吹付ける場合、また例えば法枠などの中へ 吹付けるような少面積の箇所への吹付けに際しては、下記の如き欠点があること が判明したのである。
【0008】 すなわち、ノズルと施工面とが接近すると強い吐出圧のため折角付着した客土 が飛び散ったりするので吐出圧を下げて吐出量を少なくする必要が生じる。また 同様に法枠などの構造物を汚さない様にするときも泥状材の吐出量を極端に少な くしなければならないのである。 その結果、つまり吐出圧を下げることにより、泥状材のノズル内への吐出時の 減圧作用が低下して吸入による空気導入が不足し、泥状材の疎水・塑性化が不完 全となって結持力の乏しい状態となり法面へ厚く付着しないのである。
【0009】 本考案は上記の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、吹付 けノズルと法面等の施工面とが接近した場合や少面積への吹付けに際して吐出圧 を下げても問題なく、つまり吐出圧や吐出量に関係なく常に泥状材の疎水・塑性 化が完全に行われ、泥状材が団粒化して吹付けノズルから噴出するという泥状材 団粒化吹付けノズルを開発しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために種々検討した結果、吹付けノズル内へその周囲の 複数箇所から空気と凝集剤液の混合体を強制的に噴出させて泥状材と混合撹拌さ せる様にすれば、極めてすぐれた効果が得られることを見い出したのである。
【0011】 すなわち本考案は、先端に噴出口を有し後部には泥状材導入用の吐出口を有す るノズル筒体の周囲部に周囲ポートを設け、前記周囲ポートに空気と凝集剤液と の混合体を圧入するパイプを連結し、前記周囲ポートから前記ノズル筒体の内部 に該混合体を噴出させるための複数個の吐出孔を穿設したことを特徴とする泥状 材団粒化吹付けノズル、を要旨とするものであり、また必要に応じて連続繊維を 供給するための導入孔を設けて、圧縮空気により前記連続繊維をノズル筒体内へ 導入しても良いと云うものである。
【0012】 本考案を1実施例をあげて図面を参照しながら説明する。 図1は本考案ノズルの実施例の側面図で、1部を断面で示したものである。 この図のように本考案は、ノズル筒体(1)があってその先端に噴出口(2) があり、その後部には泥状材(s)がノズル内へ導入される吐出口(3)が設け られている。
【0013】 この吐出口(3)は泥状材(s)が勢いよく吐出するようにノズル筒体(1) よりも絞られた直径となっている。 またこの吐出口(3)の後部には、吐出口(3)から導入される泥状材(s) の量を調節するための調量コック(4)が設けられている。
【0014】 そして、ノズル筒体(1)の周囲部(外周面でも内周面でも良いが、図面の場 合は内周面)にカバー体(5)によって形成された周囲ポート(6)が設けられ ているのである。 この周囲ポート(6)にはパイプ(7)が連結されていて、このパイプ(7) から空気と凝集剤液との混合体が周囲ポート(6)へ圧入されるのである。
【0015】 つまり例えば圧縮空気(p)を送るためのエアパイプ(8)と凝集剤液(c) を供給するための凝集剤パイプ(9)とをパイプ(7)にて合流させて、空気と 凝集剤液(c)との混合体すなわち空気が泡状となって凝集剤液(c)に保持さ れたものを形成させ、圧縮空気(p)の加圧力と凝集剤液(c)の圧送による作 用で、この混合体を前記の周囲ポート(6)へ圧入するのである。 なお図1の(10)は圧縮空気調節コックであり、(11)は凝集剤調量コッ クである。
【0016】 この周囲ポート(6)からノズル筒体(1)の内部へ、空気と凝集剤液の混合 体を噴出させるための複数個の吐出孔(12)がその周囲ポート(6)に穿設さ れているのである。
【0017】 つまり、ノズル筒体(1)の周囲部(外周面でも内周面でも良い)にカバー体 (5)によって周囲ポート(6)が形成されているのであるが、この周囲ポート (6)にはその周囲に沿って複数個の吐出孔(12)が設けられていて、パイプ (7)からこの周囲ポート(6)ヘ圧入された空気と凝集剤液の混合体が、この 吐出孔(12)からノズル筒体(1)内に向って噴出するのである。
【0018】 この吐出孔(12)が1個だけの場合では、空気・凝集剤液の混合体と泥状材 (s)との混合撹拌が不充分であり、したがって少なくとも向い合う2個の吐出 孔(12)が必要であって、好ましくは3〜5個の吐出孔(12)を適切な間隔 をもって設けておくことが望ましいものである。
【0019】 また、植物の根張りを良くするために連続繊維(f)を供給する場合は、ノズ ル筒体(1)に導入孔(13)を設けてこれにホース(14)を介して繊維供給 口(15)を取付け、この繊維供給口(15)から連続繊維(f)を供給し圧縮 空気(p)を利用してノズル筒体(1)内へ導入する様にしてやれば良い。
【0020】 この場合、図面で示した様に前記のエアパイプ(8)からエアコック(16) を介して繊維供給口(15)と連通させ、図2の拡大図で示したように圧縮空気 (p)により連続繊維(f)を案内してノズル筒体(1)内へ導入する様に設計 すれば好適なものとなる。 なお、連続繊維(f)はノズル操作の作業者が腰に据付け繊維供給口(15) へガイドする様にすれば良いものである。
【0021】
【作用】
本考案は以上のような構成からなり、吐出口(3)からノズル筒体(1)内へ 吐出された泥状材(s)は、周囲ポート(6)の周囲の複数個の吐出孔(12) から噴出する空気と凝集剤液の混合体によって、強制的に混合撹拌され、泥状材 (s)の確実な疎水・塑性化が行われ、団粒化された状態となって噴出口(2) から噴出するのである。
【0022】 この場合、その噴出の勢いを低下させても、つまり泥状材(s)の吐出量を少 なくしても、空気と凝集剤液の供給量は左右されずその混合撹拌力は低下せず、 泥状材(s)の吐出量や吐出圧に関係なく常に完全な疎水・塑性化が行われ、団 粒化が進行した状態で客土の吹付けが達成できるのである。 なお、本考案によればノズル筒体(1)の周囲からの空気と凝集剤液の噴出力 で充分に混合撹拌が達成できるので、従来のような邪魔板の如き撹拌手段は不要 となるのである。
【0023】
【考案の効果】
本考案ノズルは以上の様なものであり、その効果は泥状材の吐出量が多くても 少なくても、常に必要な量の空気と凝集剤液の混合体が供給できることであり、 しかもこの混合体が泥状材の周囲から強く噴出して供給されるので充分なる混合 撹拌が行われることになり、泥状材が確実に疎水・塑性化されて団粒化が充分に 進行した状態で客土の吹付けが達成できるということである。
【0024】 したがって、結持力のある客土が吹付けできるので施工面に安定して付着し、 緑化に有効な充分なる厚さの基盤が造成できると共に、施工面と吹付けノズルが 接近している場合に客土の吐出圧を下げても、また少面積の施工面で法枠などを 汚さない様に客土の吐出量を極端に少なくしても、泥状材の疎水・塑性化は低下 せず、常に団粒化の進行した客土の吹付けが可能であり、緑化基盤造成に極めて すぐれた有用性を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ノズルの1実施例の側面図で、1部を断
面で示したものである。
【図2】本考案ノズルにおいて連続繊維を供給する場合
に、その繊維供給口に圧縮空気を導入する様子を示した
部分断面拡大図である。
【符号の説明】
(1) ノズル筒体 (2) 噴出口 (3) 吐出口 (4) 調量コック (5) カバー体 (6) 周囲ポート (7) パイプ (8) エアパイプ (9) 凝集剤パイプ (10) 圧縮空気調節コック (11) 凝集剤調量コック (12) 吐出孔 (13) 導入孔 (14) ホース (15) 繊維供給口 (16) エアコック (s) 泥状材 (p) 圧縮空気 (c) 凝集剤液 (f) 連続繊維

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に噴出口を有し後部には泥状材導入
    用の吐出口を有するノズル筒体の周囲部に周囲ポートを
    設け、前記周囲ポートに空気と凝集剤液との混合体を圧
    入するパイプを連結し、前記周囲ポートから前記ノズル
    筒体の内部に該混合体を噴出させるための複数個の吐出
    孔を穿設したことを特徴とする泥状材団粒化吹付けノズ
    ル。
  2. 【請求項2】 連続繊維を供給するための導入孔をノズ
    ル筒体に設けて、圧縮空気により前記連続繊維を前記ノ
    ズル筒体内に導くようにした請求項1記載の泥状材団粒
    化吹付けノズル。
JP1991109811U 1991-12-12 1991-12-12 泥状材団粒化吹付けノズル Expired - Lifetime JP2576294Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0734046U (ja) * 1993-11-29 1995-06-23 三和産業株式会社 客土吹付機に於ける客土送給装置
KR100436853B1 (ko) * 2002-08-28 2004-06-23 임철웅 유리장섬유 쇼크리트를 이용한 터널 시공법
JP2006515800A (ja) * 2003-01-29 2006-06-08 スペシャルティ ミネラルズ (ミシガン) インク. 耐熱性物質の吹き付けのための装置及びそのノズル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0223038U (ja) * 1988-07-28 1990-02-15

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