JP3400065B2 - 短繊維混合土の吐出ヘッド - Google Patents

短繊維混合土の吐出ヘッド

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JP3400065B2 JP02959094A JP2959094A JP3400065B2 JP 3400065 B2 JP3400065 B2 JP 3400065B2 JP 02959094 A JP02959094 A JP 02959094A JP 2959094 A JP2959094 A JP 2959094A JP 3400065 B2 JP3400065 B2 JP 3400065B2
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敏裕 浜田
忠之 山本
隆雄 中矢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土砂圧送装置により圧
送ホースを介して給送される土砂と短繊維との混合土を
圧送ホースの先端から施工箇所に吐出する際に、圧送ホ
ースの先端に取付けて使用する短繊維混合土の吐出ヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】土木材料としての土砂を改質して、盛土
やその他の土構造物を安定した構造物として造成するた
めの方法の一つとして、いわゆる短繊維混合土を用いた
造成方法が採用されている。かかる短繊維混合土は、土
砂に短繊維を混合してなるもので、土粒子間に配置され
る短繊維が適度に絡み合うことによって、言わば繊維強
化材料となって土粒子間の結合力を増すことにより原土
砂を補強するとともに、法面の洗堀などを防止するもの
である。
【0003】そして、かかる短繊維混合土の製造方法と
して、従来より、例えば、施工箇所の近傍に配置したト
ラックミキサー等の各種のミキサーに土砂と短繊維を所
定の割合で投入してこれらを混合する方法が採用されて
いたが、かかる方法では大量の土砂と短繊維を均一に混
合するには多くの時間を要するとともに、短繊維を混合
した土砂をミキサー内から取出し、これをトラクタショ
ベルやバックホウ等の重機を介して施工箇所へ運搬する
作業に手間がかかり、したがって効率良く土構造物を造
成することができないという課題がある。
【0004】一方、かかる従来の課題を解消すべく、土
砂と短繊維とを土砂圧送装置により圧送ホース内に圧送
することにより、当該土砂圧送装置及び圧送ホース内に
おいて土砂と短繊維とを混合しつつこれらを短繊維混合
土の施工箇所に搬送する方法が提案されている。この方
法によれば、土砂と短繊維との混合作業及び混合土砂の
運搬作業を容易にして短繊維混合土を用いた土構造物の
造成作業を効率良く行なうことができる。
【0005】そして、前記土砂圧送装置によって圧送さ
れた短繊維混合土は、圧送ホースの先端から直接、ある
いは圧送ホースの先端に取付けたノズルを介して施工箇
所に吐出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記圧
送された短繊維混合土を圧送ホースの先端から施工箇所
に吐出する方法では、圧送を容易にすべく土砂の含水比
を調整する必要があり、給送される土砂の含水比が低い
場合、吐出する短繊維混合土の土砂は粉塵状態となると
ともに短繊維は綿玉状になり、また圧送速度が速いこと
から吐出する短繊維混合土は個々に分離して飛散し、土
砂と短繊維との比率が不均一になるという問題があっ
た。
【0007】また、分離しない程度の含水比で給送され
た場合でも、短繊維混合土を適度に締め固めるには土砂
の含水比を最適含水比となるように調整する必要があ
る。
【0008】そこで、この発明は、かかる問題点を解消
するためになされたもので、圧送されてきた短繊維混合
土を吐出する際にこれの分離や飛散を容易に防止するこ
とのできる短繊維混合土の吐出ヘッドを提供することを
目的とするものである。
【0009】また、この発明は、圧送されてきた短繊維
混合土の含水比を容易に調整することのできる短繊維混
合土の吐出ヘッドを提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、土砂圧送装置により圧送ホースを介して
給送される土砂と短繊維との混合土を圧送ホースの先端
から施工箇所に吐出する際に、圧送ホースの先端に取付
けて使用する短繊維混合土の吐出ヘッドであって、該吐
出ヘッドが、短繊維混合土の吐出方向と交差する方向に
延長するとともに一端が閉塞し他端が開口する円筒状部
材であってその内周面には前記圧送ホースの吐出口がそ
の内周面に沿って開口する円筒状部材からなることを特
徴とするものである。
【0011】ここで、前記圧送ホースの吐出口が前記円
筒状部材の内周面に沿って開口するとは、当該開口が、
吐出した短繊維混合土を、当該混合土が円筒状部材の内
周面に衝突した後にこの内周面に沿って渦巻状に移動さ
せるような態様で開口していることをいう。
【0012】また、この発明の短繊維混合土の吐出ヘッ
ドは、前記円筒状部材の開口側先端部外周に、前記円筒
状部材の延長方向にカーテン状のシャワー水を噴出させ
る第一の散水手段を設けることが好ましい。
【0013】さらに、この発明の短繊維混合土の吐出ヘ
ッドは、前記円筒状部材の開口側先端部外周に、前記円
筒状部材の延長方向より内方に向けてシャワー水を噴出
させる第二の散水手段を設けることが好ましい。
【0014】
【作用】以上の構成を有する吐出ヘッドによれば、圧送
ホースの吐出口から円筒状部材内に吐出される短繊維混
合土は、圧送ホースより大きな内空を有する円筒状部材
内において圧送圧力から解放されるとともに、円筒状部
材の内周面に沿って渦巻状に移動する間にその速度を弱
め、円筒状部材の開口部からその断面形状に応じた領域
に吐出する。
【0015】また、前記円筒状部材の開口側先端部外周
には前記第一の散水手段を設け、ここから円筒状部材の
延長方向にカーテン状のシャワー水を噴出させれば、形
成されたカ−テンは、混合土の通過を遮断して、吐出す
る短繊維混合土の飛散を防止する。
【0016】さらに、前記円筒状部材の開口側先端部外
周には第二の散水手段を設け、ここから円筒状部材の延
長方向より内方に向けてシャワー水を噴出させることに
より、当該シャワー水を短繊維混合土に混入して短繊維
混合土の含水比を調整することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を用いて
詳細に説明する。
【0018】図1は、短繊維混合土を用いて急傾斜地A
の側面に押え盛土Bを造成する際に本発明の短繊維混合
土の吐出ヘッドを採用した一実施例を示すものであっ
て、押え盛土Bの施工箇所の近傍には、短繊維混合土の
製造搬送システムとしての、土砂供給用ホッパー1と、
これと並んで設置された短繊維供給装置2と、これらの
ホッパー1及び供給装置2の下方に配置され、ホッパー
1から定量供給される土砂及び供給装置2から適宣の混
合比で定量供給される短繊維を受領するとともにこれら
を連続搬送するベルトコンベア3と、ベルトコンベア3
の搬送終端部の下部に受入口4aを開口した空気式土砂
圧送装置4とが配置されている。
【0019】そして、ベルトコンベア3はこれの上部に
供給された未混合の土砂11と短繊維12を連続搬送
し、その最上部の搬送終端でこれらを土砂圧送装置4に
投入するとともに、土砂圧送装置4は、その空気圧によ
り土砂11と短繊維12を混合しつつ、接続された圧送
ホース5を介してこれらを短繊維混合土として施工現場
まで圧送する。また、圧送ホース5の先端部分は盛土造
成用のバックホウ6のアーム6aに沿って配設され、そ
の先端には、この実施例にかかる吐出ヘッド7が取付け
られている。
【0020】また、前記アーム6aには圧送ホース5と
平行して散水用のホース8が配管されている。このホー
ス8の一端はポンプPを介して水槽9に接続されるとと
もに、他端が前記吐出ヘッド7の先端部外周に配置され
た散水管10に接続されている。なお、この散水管10
は多数の散水孔を有し、吐出ヘッド7の延長方向にカー
テン状のシャワー水を噴出させる第一の散水手段、及び
吐出ヘッド7の延長方向より内方に向けてシャワー水を
噴出させる第二の散水手段としての機能を兼ね備えるも
のである(図3参照)。
【0021】吐出ヘッド7は、図2(a),(b)及び
図3に示すように、圧送ホース5からの短繊維混合土の
吐出方向である図1(a)における水平方向と交差する
方向、すなわち同図における下方に延長するとともに、
上端が閉塞し下端が開口する、下方に向かって拡径する
円筒状部材からなり、その内周面には前記圧送ホース5
の先端吐出口としての吐出ノズル7aがその内周面に沿
って開口している。
【0022】そして、押え盛土Bの造成作業を行なうに
際し、圧送圧力により吐出ノズル7aの先端開口から円
筒状部材内に吐出された短繊維混合土は、圧送圧力から
解放されるとともに、円筒状部材の内周面に沿って渦巻
状に移動する間にその速度を弱め、円筒状部材の下端開
口部からその直下に、当該下端開口部の形状と略同様の
形状で低速度で吐出する。
【0023】また、かかる吐出作業と併行して、前記散
水管10から、これの外側噴出孔10aを前記第一の散
水手段として吐出ヘッド7の延長方向すなわち下方に向
けてカーテン状のシャワー水を噴出させることにより、
吐出する短繊維混合土が当該カーテンの外側に飛散する
のを防止する。
【0024】さらに、前記散水管10から、これの内側
噴出孔10bを第二の散水手段として吐出ヘッド7の延
長方向より内方に向けて集束するようにシャワー水を噴
出させることにより、吐出する短繊維混合土と交差させ
てシャワー水を短繊維混合土に混入して、短繊維混合土
の含水比が最適の含水比となるように調整することがで
きる。
【0025】そして、短繊維混合土を、バックホウ6の
アーム6aの運転操作によって押え盛土Bの施工状況に
応じた所望の位置に、吐出ヘッド7から吐出することに
より、押え盛土Bを精度良く造成することができる。
【0026】なお、この実施例においては、短繊維混合
土を広い領域へ大量に吐出すべく、吐出ヘッド7として
下方に向かって拡径する形状のものを使用したが、短繊
維混合土を狭い所い吐出する場合や、細かく吹き付ける
必要がある場合には、図4(a),(b)及び図5に示
すような、直径の小さな単なる筒形状のものを用いるこ
ともでき、これらは、施工箇所の状況に応じて任意に選
択することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る短繊維混合土
の吐出ヘッドは、短繊維混合土の吐出方向と交差する方
向に延長するとともに一端が閉塞し他端が開口する円筒
状部材であってその内周面には前記圧送ホースの吐出口
がその内周面に沿って開口する円筒状部材からなり、短
繊維混合土は、圧送ホースより大きな内空を有する円筒
状部材内において圧送圧力から解放されるとともに、円
筒状部材の内周面に沿って渦巻状に移動する間にその速
度を弱めるので、短繊維混合土を、分離や飛散を生じる
ことなく所定の施工箇所に容易に吐出することができ
る。
【0028】また、前記円筒状部材の開口側先端部外周
に前記第一の散水手段を設け、ここから円筒状部材の延
長方向にカーテン状のシャワー水を噴出させれば、短繊
維混合土の飛散をより確実に防止することができる。
【0029】さらに、前記円筒状部材の開口側先端部外
周には第二の散水手段を設け、ここから円筒状部材の延
長方向より内方に向けてシャワー水を噴出させれば、当
該シャワー水を短繊維混合土に混入して短繊維混合土の
含水比を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】短繊維混合土を用いて急傾斜地Aの側面に押え
盛土Bを造成する際に本発明の短繊維混合土の吐出ヘッ
ドを採用した一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る吐出ヘッドを示し、(a)は斜視
図である。(b)は底面図である。
【図3】同吐出ヘッドの使用状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る吐出ヘッドの他の実施例を示し、
(a)は斜視図である。(b)は底面図である。
【図5】同吐出ヘッドの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 4 空気式土砂圧送装置 5 圧送ホース 7 吐出ヘッド 7a 吐出ノズル 10 散水管 10a,10b 噴出孔(第一の散水手段,第二の散水
手段) 11 土砂 12 短繊維
フロントページの続き (72)発明者 平松 俊明 東京都中央区日本橋3−8−2 株式会 社クラレ内 (56)参考文献 実開 平3−128795(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 53/00 - 53/66 B28C 7/16 E02F 7/10 B05B 1/00 - 3/18 B05B 7/00 - 9/08 E02D 17/00 - 17/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂圧送装置により圧送ホースを介して
    給送される土砂と短繊維との混合土を圧送ホースの先端
    から施工箇所に吐出する際に、圧送ホースの先端に取付
    けて使用する短繊維混合土の吐出ヘッドであって、該吐
    出ヘッドが、短繊維混合土の吐出方向と交差する方向に
    延長するとともに一端が閉塞し他端が開口する円筒状部
    材であってその内周面には前記圧送ホースの吐出口がそ
    の内周面に沿って開口する円筒状部材からなることを特
    徴とする短繊維混合土の吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記円筒状部材の開口側先端部外周に
    は、前記円筒状部材の延長方向にカーテン状のシャワー
    水を噴出させる第一の散水手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の短繊維混合土の吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記円筒状部材の開口側先端部外周に
    は、前記円筒状部材の延長方向より内方に向けてシャワ
    ー水を噴出させる第二の散水手段を設けたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の短繊維混合土の吐出
    ヘッド。
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