JP3989079B2 - 吹付ノズル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、吹付ノズルに係り、特に水硬性セメント等のモルタルや高粘性のスラリー中に硬化促進剤等の低粘性の液体を分散しつつこれを吹き付けるためのノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の吹付ノズルを図9に示す。スラリーが導入されるパイプ1の先端部にノズル孔2が形成されると共に空気インジェクタ3が固設されている。ノズル孔2はパイプ1の中心軸に対して所定の角度をなして斜めに形成されており、空気インジェクタ3はノズル孔2と同軸上で且つノズル孔2に対向して配置されている。また、パイプ1にはノズル孔2と同じ側に、低粘性液体を導入するための注入口4が開口している。
【0003】
図示しないスラリー貯蔵装置からポンプにより搬送用ホースを介してパイプ1内に高粘性のスラリーが送り込まれ、プラグ流となってノズル孔2へ向かう。一方、パイプ1の側部に形成された注入口4からは硬化促進剤等の低粘性液体がパイプ1内に供給され、流動するスラリーと共にノズル孔2へと向かう。スラリーと低粘性液体とがノズル孔2の近傍に至ると、空気インジェクタ3から噴出される圧縮空気によってノズル孔2から分散されつつ噴射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして吹付ノズルからスラリーと低粘性液体とが噴射されるが、図9に示されるように、パイプ1内を高粘性のスラリーが流動するために注入口4から注入された低粘性液体はパイプ1の内壁に沿ってノズル孔2へと流れ、そのまま図9におけるノズル孔2の下半部から噴射される。その結果、スラリー中に低粘性液体が均一に分散しにくくなるという問題があった。低粘性液体がスラリー中に均一に分散しないと、吹き付けられたスラリーの硬化時間が吹き付けパターン内でばらついてしまう。
【0005】
図10に示されるように、低粘性液体を導入するための注入口4をパイプ1の空気インジェクタ3側の側部に形成すると、今度は、低粘性液体がノズル孔2の上半部から噴射されてしまい、図9の吹付ノズルと同様に、スラリー中に低粘性液体を均一に分散することが困難となる。
また、図11に示されるように、パイプ1の側部からパイプ1内に注入管5を突出させて形成し、注入管5の先端に開口する注入口4をパイプ1の中心軸上に配置すると、低粘性液体は流動するスラリーと共にパイプ1の中心軸に沿ってノズル孔2へ向かうが、今度は、ノズル孔2の中心部のみから噴射されてしまい、吹き付けパターンの周辺部には低粘性液体が良好に分散されなくなる。さらに、パイプ1内に注入管5が突出しているので、構造が複雑となって機械加工等に手間がかかったり、スラリーが注入管5に詰まりやすくなるという問題を生じてしまう。
【0006】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、高粘性のスラリー中に低粘性の液体を良好に分散しつつこれを吹き付けることができる吹付ノズルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る吹付ノズルは、スラリーが導入されるパイプと、パイプの先端部にパイプの中心軸に対して所定の角度をなして形成されたノズル孔と、その先端部がノズル孔に対向するようにパイプ内に突出して配置されると共に圧縮空気を噴出する空気インジェクタと、ノズル孔近傍のノズル内壁部に設けられた低粘性液体の複数の注入口と、低粘性液体を注入しないときにスラリーの圧力により複数の注入口を閉塞するガスケットとを備えたものである。
【0008】
複数の注入口は、ノズル孔の中心軸の回りに環状に配置することができる。また、ガスケットを複数の注入口のそれぞれに別個に設けることもできる。あるいは、ガスケットとして、複数の注入口を閉塞する一枚の環状のガスケットを用いることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る吹付ノズルの構成を示す。スラリーが導入されるパイプ11の先端部にパイプ11の中心軸に対して所定の角度、例えば45°の角度をなして斜めに開口部12が形成されており、この開口部12に環状の取付部材13によりその前方からほぼ円錐台形状のノズル先端部材14が装着されている。ノズル先端部材14は、その前端面中央部にノズル孔15を有している。パイプ11の先端部には、ノズル孔15と同軸上で且つノズル孔15に対向して空気インジェクタ16が配置されている。この空気インジェクタ16は、パイプ11に対して出し入れできるように前後方向に摺動可能に設けられている。また、スラリーの流れに対してノズル孔15より上流側のパイプ11の側部からパイプ11内に注入管17が突出形成され、注入管17の先端に低粘性液体をパイプ11内に導入するための注入口18が開口している。また、パイプ11内には、ノズル孔15と注入口18との間に二つのオリフィス19及び20がパイプ11の長さ方向に間隔を隔てて配置されている。これらのオリフィス19及び20は、それぞれ偏心した位置に開口部21及び22を有している。
【0011】
次に、この実施の形態1に係る吹付ノズルの作用について説明する。図示しないスラリー貯蔵装置からポンプにより搬送用ホースを介してパイプ11内に高粘性のスラリーが送り込まれると共に注入口18から硬化促進剤等の低粘性液体がパイプ11内に供給され、さらに空気インジェクタ16からノズル孔15に向けて圧縮空気が噴出される。スラリーは、パイプ11内をプラグ流となってノズル孔15へ向かい、注入口18から注入された低粘性液体は流動するスラリーと共にノズル孔15へと向かう。このとき、パイプ11内には注入口18の下流側にオリフィス19及び20が配置されているため、スラリーと低粘性液体は、まず第1番目のオリフィス19の開口部21を通り、これにより撹拌混合される。その後、スラリーと低粘性液体は、第2番目のオリフィス20の開口部22を通ることによって、さらに均一に混合された状態でノズル孔15へ向かうこととなる。
【0012】
このようにして低粘性液体が均一に混合されたスラリーは、空気インジェクタ16から噴出される圧縮空気によりノズル孔15から噴射される。すなわち、高粘性のスラリー中に低粘性液体を良好に分散しつつ吹き付けることが可能となる。
【0013】
なお、オリフィス19及び20の開口部21及び22は、例えば円形の場合には内径25mmのパイプ11に対して7〜20mm程度の径を有している。これらの開口部21及び22は、円形に限るものではなく、楕円や多角形等の形状とすることもできる。これらオリフィスは、金属から形成することもできるが、ゴム等の弾力性を有する材料から形成すれば、開口部が何らかの原因で詰まったとしてもスラリーの圧力により容易に且つ自然に詰まりが解消される。
一つのオリフィスだけでも効果があるが、オリフィスの数を増やすほど、また開口部の径が小さいほど、スラリー中への低粘性液体の分散性は向上する。複数のオリフィスを使用する際に、各オリフィスの開口部は、直線的あるいはスラリー流路に沿った状態に配置されていてもよく、あるいは図1に示されるように千鳥状に配置することもできる。
さらに、オリフィスの開口部を通過する際にスラリーと低粘性液体とが撹拌混合されるため、注入口18をパイプ11の中心軸付近に配置する必要はなく、図9及び図10に示したように、パイプ11内に注入管を突出させずに、注入口をパイプ11の内面に開口させてもよい。このような注入口とすれば、構造が簡単になり、スラリーが注入口に詰まりにくくなる。
【0014】
実施の形態2.
図2に実施の形態2に係る吹付ノズルの構成を示す。スラリーが導入されるパイプ31の先端部にパイプ31の中心軸に対して所定の角度、例えば45°の角度をなして斜めに開口部32が形成されており、この開口部32に液体注入装置33が装着されている。液体注入装置33は、その一端が開口部32内に挿入された円筒部材34と、円筒部材34の外周部に配置された環状部材35とを有している。円筒部材34には、その側壁を貫通する複数の注入口36が形成されており、環状部材35によってこの円筒部材34の外周部に、複数の注入口36を介して円筒部材34の内部と連通する環状のチャンバ37が形成されている。環状部材35の外周部には液体注入用のホース38が取り付けられ、このホース38から環状部材35の側壁を通してチャンバ37内に低粘性液体を導入することができるようになっている。
【0015】
また、円筒部材34の前端面と環状部材35との間にほぼ円錐台形状のノズル先端部材39が挟持されている。ノズル先端部材39は、その前端面中央部にノズル孔40を有している。パイプ31の先端部には、ノズル孔40と同軸上で且つノズル孔40に対向して空気インジェクタ16が前後方向に摺動可能に配置されている。
【0016】
次に、この実施の形態2に係る吹付ノズルの作用について説明する。図示しないスラリー貯蔵装置からポンプにより搬送用ホースを介してパイプ31内に高粘性のスラリーが送り込まれ、パイプ31内をプラグ流となってノズル孔40へと向かう。これと同時に、ホース38を介して液体注入装置33のチャンバ37内に硬化促進剤等の低粘性液体が供給されると、環状のチャンバ37内に充填された低粘性液体は、円筒部材34に形成された複数の注入口36を通って円筒部材34の内部に注入される。このため、パイプ31内を流れて円筒部材34の内部に至ったスラリーの中に低粘性液体が均一に混合される。一方、空気インジェクタ16からノズル孔40に向けて圧縮空気が噴出され、これにより低粘性液体が混合されたスラリーはノズル孔40から前方へ噴射される。このようにして、高粘性のスラリー中に低粘性液体を良好に分散しつつ吹き付けることが可能となる。
【0017】
実施の形態3.
図3に実施の形態3に係る吹付ノズルの構成を示す。スラリーが導入されるパイプ41の先端部にパイプ41の中心軸に対して所定の角度、例えば45°の角度をなして斜めに開口部42が形成されており、この開口部42の前方に液体注入装置43が装着されている。液体注入装置43は、パイプ41に取り付けられた円筒部材44と、円筒部材44の内周部に装着され且つ円筒部材44の内周面との間に環状のチャンバ45を形成する断面コ字状の環状部材46とを有している。これら円筒部材44及び環状部材46の前端部には取付部材47によりほぼ円錐台形状のノズル先端部材48が固定されている。ノズル先端部材48は、その前端面中央部にノズル孔49を有している。環状部材46には、ノズル孔49とは反対側を向いた複数の注入口50が形成されており、各注入口50の外側にゴム等の弾力性を有する材料からなるガスケット51が取り付けられている。図4に示されるように、複数の注入口50は、ノズル孔49の中心軸を中心とする同一の円周上に配列されており、それぞれの注入口50に対応してガスケット51が設けられている。また、円筒部材44の外周部には液体注入用のホース52が取り付けられ、このホース52から円筒部材44の側壁を通してチャンバ45内に低粘性液体を導入することができるようになっている。パイプ41の先端部には、ノズル孔49と同軸上で且つノズル孔49に対向して空気インジェクタ16が前後方向に摺動可能に配置されている。
【0018】
次に、この実施の形態3に係る吹付ノズルの作用について説明する。図示しないスラリー貯蔵装置からポンプにより搬送用ホースを介してパイプ41内に高粘性のスラリーが送り込まれ、パイプ41内をプラグ流となってノズル孔49へと向かう。これと同時に、ホース52を介して液体注入装置43のチャンバ45内に硬化促進剤等の低粘性液体が供給されると、環状のチャンバ45内に充填された低粘性液体は、環状部材46に形成された複数の注入口50を通り、図5に示されるように、液体の注入圧でガスケット51を湾曲させて環状部材46の内側に注入される。このため、パイプ41内を流れて開口部42から環状部材46の内側に至ったスラリーの中に低粘性液体が均一に混合される。一方、空気インジェクタ16からノズル孔49に向けて圧縮空気が噴出され、これにより低粘性液体が混合されたスラリーはノズル孔49から前方へ噴射される。
【0019】
なお、低粘性液体がガスケット51を湾曲させて注入口50から押し出されるように、液体の注入圧はスラリーの圧力よりわずかに高い値に設定されている。
この実施の形態3に係る吹付ノズルにおいては、各注入口50の外側にガスケット51が取り付けられているので、低粘性液体を注入しない場合であっても、スラリーが注入口50を逆流してチャンバ45内に侵入することがなく、スラリーの逆流による注入口50やチャンバ45の閉塞が防止される。
【0020】
チャンバ45の容積を30cm3とし、環状部材46にそれぞれ直径3mmの注入口50を6個形成し、空気インジェクタ16の先端の空気孔の直径を3mmとして図3に示す吹付ノズルを製造し、圧縮空気圧力2kg/cm2、スラリー流量30l/分、低粘性液体(硬化促進剤)の流量2.5l/分の条件で実際に吹き付けの実験を行ってスラリーの硬化時間を計測したところ、吹き付けパターン内において硬化時間にほとんどばらつきがなく、低粘性液体がスラリー中に均一に分散していることがわかった。なお、低粘性液体の流量は0.5〜3.5l/分の間で変化させても同様に硬化時間のばらつきは確認されなかった。
【0021】
なお、複数の注入口50のそれぞれに別個にガスケット51を取り付けたが、これに限るものではなく、環状のガスケットを環状部材46に取り付けて、複数の注入口50を一枚のガスケットで閉塞するように構成することもできる。
【0022】
実施の形態4.
図6にこの発明の実施の形態4に係る吹付ノズルの構成を示す。スラリーが導入されるパイプ61の先端部にパイプ61の中心軸に対して所定の角度、例えば45°の角度をなして斜めに開口部62が形成されており、この開口部62に環状の取付部材63によりその前方からほぼ円錐台形状のノズル先端部材64が装着されている。ノズル先端部材64は、その前端面中央部にノズル孔65を有している。パイプ61の先端部には、ノズル孔65と同軸上で且つノズル孔65に対向して空気/液体インジェクタ66が配置されている。この空気/液体インジェクタ66は、内管67と外管68とからなる二重管構造を有し、内管67から圧縮空気が、内管67と外管68の間から低粘性液体がそれぞれノズル孔65に向けて噴出されるようになっている。また、空気/液体インジェクタ66は、パイプ61に対して出し入れできるように前後方向に摺動可能に設けられている。
【0023】
ここで、外管68の先端の液体噴出口の内径D1はノズル孔65の径D2の0.8倍以上の値に設定されている。また、空気噴出用の内管67としては、内径1〜5mm、肉厚0.5〜3mm程度のものが使用される。
【0024】
次に、この実施の形態4に係る吹付ノズルの作用について説明する。図示しないスラリー貯蔵装置からポンプにより搬送用ホースを介してパイプ61内に高粘性のスラリーが送り込まれると共に空気/液体インジェクタ66の内管67から圧縮空気が、内管67と外管68の間から硬化促進剤等の低粘性液体がそれぞれパイプ61内に供給される。スラリーはパイプ61内をプラグ流となってノズル孔65へ向かい、内管67と外管68の間から供給された低粘性液体がスラリーの中に混合されると同時にこの低粘性液体が混合されたスラリーは内管67からノズル孔65に向けて噴出される圧縮空気によってノズル孔65から前方へ噴射される。このようにして、高粘性のスラリー中に低粘性液体を良好に分散しつつ吹き付けることが可能となる。
【0025】
外管68の内径D1=13.3mm、外径17.3mm、内管67の内径3mm、外径6mm、ノズル孔65の径D2=14mmとすることによりノズル孔の径D2に対する液体噴出口の内径D1の割合を0.95倍に設定して吹き付けの実験を行い、スラリーの硬化時間を計測したところ、吹き付けパターン内において硬化時間にほとんどばらつきがなく、低粘性液体(硬化促進剤)がスラリー中に均一に分散していることがわかった。
【0026】
また、上述した吹付ノズルにおいて外管68を内径D1=11.4mm、外径15.4mmのものに取り替える以外は同一の条件で吹き付けの実験を行った。この場合のノズル孔の径D2に対する液体噴出口の内径D1の割合は0.814倍である。実験の結果、吹き付けパターン内において硬化時間にほとんどばらつきがなく、低粘性液体(硬化促進剤)がスラリー中に均一に分散していることがわかった。
【0027】
これに対して、外管68を内径D1=9.8mm、外径13.8mmのものに取り替えることにより、ノズル孔の径D2に対する液体噴出口の内径D1の割合を0.7倍として同様の実験を行ったところ、吹き付けパターン内において低粘性液体(硬化促進剤)の分散が不均一となり、パターンの中央部に低粘性液体が集中し、パターンの周辺部には行き渡らなかった。
【0028】
これらの実験から、ノズル孔の径D2に対する液体噴出口の内径D1の割合を0.8倍以上とすることでスラリー中への低粘性液体の均一な分散が可能であることが判明した。
【0029】
なお、図6の吹付ノズルにおいては、空気/液体インジェクタ66の内管67の先端は外管68の先端より引込んでいるが、この引込み量L1は30mm以下であることが好ましい。逆に、図7に示されるように、内管67の先端を外管69の先端より前方へ突出させることもできる。この場合の突出量L2も30mm以下であることが好ましい。また、図7及び図8に示される外管69及び70の先端部の内面は前方すなわちノズル孔65に向かって開くようなテーパ形状となっており、このようにしても低粘性液体をスラリー中に良好に分散させることが可能となる。この場合、テーパ先端部の径が液体噴出口の内径D1として見なされる。
【0030】
この実施の形態4の吹付ノズルは、スラリーのみを吹き付ける従来型のノズル本体を何ら改造することなく、空気インジェクタの代わりに二重管構造の空気/液体インジェクタを取り付けるだけで済み、またノズル本体に低粘性液体の注入口が存在しないため構造が簡単であり、詰まり等のトラブルも生じないという利点がある。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ノズル孔近傍のノズル内壁部に低粘性液体の複数の注入口を設け、低粘性液体を注入しないときにスラリーの圧力により複数の注入口を閉塞するガスケットを設けることにより、高粘性のスラリー中に低粘性液体を良好に分散しつつノズル孔から吹き付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る吹付ノズルを示す断面図である。
【図2】実施の形態2に係る吹付ノズルを示す断面図である。
【図3】実施の形態3に係る吹付ノズルを示す断面図である。
【図4】図3の吹付ノズルで用いられた環状部材を示す正面図である。
【図5】図3の吹付ノズルの動作状態を示す部分拡大図である。
【図6】実施の形態4に係る吹付ノズルを示す断面図である。
【図7】実施の形態4の変形例で用いられた空気/液体インジェクタを示す断面図である。
【図8】実施の形態4の他の変形例で用いられた空気/液体インジェクタを示す断面図である。
【図9】従来の吹付ノズルを示す断面図である。
【図10】従来の他の吹付ノズルを示す断面図である。
【図11】従来のさらに他の吹付ノズルを示す断面図である。
【符号の説明】
11,31,41,61 パイプ
12,32,42,62 開口部
15,40,49,65 ノズル孔
16 空気インジェクタ
18,36,50 注入口
19,20 オリフィス
21,22 開口部
37,45 チャンバ
51 ガスケット
66 空気/液体インジェクタ
67 内管
68,69,70 外管
Claims (4)
- スラリーが導入されるパイプと、
前記パイプの先端部にパイプの中心軸に対して所定の角度をなして形成されたノズル孔と、
その先端部が前記ノズル孔に対向するように前記パイプ内に突出して配置されると共に圧縮空気を噴出する空気インジェクタと、
前記ノズル孔近傍のノズル内壁部に設けられた低粘性液体の複数の注入口と、
低粘性液体を注入しないときにスラリーの圧力により前記複数の注入口を閉塞するガスケットと
を備えたことを特徴とする吹付ノズル。 - 前記複数の注入口は、前記ノズル孔の中心軸の回りに環状に配置された請求項1に記載の吹付ノズル。
- 前記ガスケットは、前記複数の注入口のそれぞれに別個に設けられた請求項2に記載の吹付ノズル。
- 前記ガスケットは、前記複数の注入口を閉塞する一枚の環状のガスケットである請求項2に記載の吹付ノズル。
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