JP2576294Y2 - 泥状材団粒化吹付けノズル - Google Patents

泥状材団粒化吹付けノズル

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JP2576294Y2
JP2576294Y2 JP1991109811U JP10981191U JP2576294Y2 JP 2576294 Y2 JP2576294 Y2 JP 2576294Y2 JP 1991109811 U JP1991109811 U JP 1991109811U JP 10981191 U JP10981191 U JP 10981191U JP 2576294 Y2 JP2576294 Y2 JP 2576294Y2
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則之 笹原
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株式会社 彩光
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は土木工事等における緑化
基盤の造成に用いる泥状材を吹付けるためのノズルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の生育条件の悪い法面等を植
物の生育が可能な地盤にするためには通常少なくとも5
cm以上の厚さに客土を吹付けることが必要とされてい
る。そのために急傾斜の法面やその他の面に泥状化した
緑化基盤材をポンプ圧送によりノズルから吐出させて吹
付け付着させているのであるが、ポンプ圧送により土壌
の団粒構造が機械的に破壊されてしまい、そのままの状
態で吹付けても水分の蒸発により土壌は緻密な充填状態
となって固化し、その結果、厚さも得にくいし、植物の
生育力も低下し、亀裂を生じて原地盤と剥離して流失し
やすいなど、大きな問題点を有していたのである。
【0003】ところで、従来の泥状材吹付けノズルは、
単に泥状材を噴出させるものと、前記の欠点を少しでも
改善するために泥状材に凝集剤を混合させるための導入
口をノズル内に設けたものとが存在した。この凝集剤混
合式の吹付けノズルを使用して凝集剤を混合しながら吹
付けてやると凝集剤の増粘効果によって法表面への被膜
形成は可能となるが、この方式では泥状化に用いた水を
分離・疎水しにくく大量の客土材を安定して吹付けるこ
とは困難で前記問題点を解決したとは云えなかったので
ある。
【0004】この問題点を解決する手段として、本出願
人は昭和59年10月に「緑化基盤用の泥状材吹付けノ
ズル」なる考案を実用新案へ出願(実願昭59−156
233号)し、公告(実公平2−5893号)になり登
録(第1831747号)にもなったのである。
【0005】この登録された前考案は、吹付けノズル内
へ泥状材を噴出させることにより、その減圧効果によっ
て空気吸入口から空気をノズル内に吸込み、一方、凝集
剤は別途に吹付けノズル内へ導入し、これら泥状材と凝
集剤と空気の3者を吹付けノズル内で邪魔板などによっ
て混合撹拌してから吐出させるというものであった。
【0006】この前考案によれば、空気と凝集剤の作用
により泥状材が疎水され、結持力のある塑性・団粒化が
行われ、客土は施工面に安定に付着し、緑化に有効な充
分な厚さの基盤造成が達成できたのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前考案
のノズルは広い法面などへ少し離れて吹付ける場合には
確かに有効であるが、法面へ接近して吹付ける場合、ま
た例えば法枠などの中へ吹付けるような少面積の箇所へ
の吹付けに際しては、下記の如き欠点があることが判明
したのである。
【0008】すなわち、ノズルと施工面とが接近すると
強い吐出圧のため折角付着した客土が飛び散ったりする
ので吐出圧を下げて吐出量を少なくする必要が生じる。
また同様に法枠などの構造物を汚さない様にするときも
泥状材の吐出量を極端に少なくしなければならないので
ある。その結果、つまり吐出圧を下げることにより、泥
状材のノズル内への吐出時の減圧作用が低下して吸入に
よる空気導入が不足し、泥状材の疎水・塑性化が不完全
となって結持力の乏しい状態となり法面へ厚く付着しな
いのである。
【0009】本考案は上記の問題点を解決することを目
的としてなされたものであり、吹付けノズルと法面等の
施工面とが接近した場合や少面積への吹付けに際して吐
出圧を下げても問題なく、つまり吐出圧や吐出量に関係
なく常に泥状材の疎水・塑性化が完全に行われ、泥状材
が団粒化して吹付けノズルから噴出するという泥状材団
粒化吹付けノズルを開発しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに種々検討した結果、圧縮空気と凝集剤液を別々のパ
イプから夫々その量を調節して合流させることにより調
合して混合し、吹付けノズル内へその周囲の複数箇所か
この空気と凝集剤液の混合体を強制的に噴出させて泥
状材と混合撹拌させる様にすれば、極めてすぐれた効果
が得られることを見い出したのである。
【0011】すなわち本考案は、先端に噴出口を有し後
部には泥状材導入用の吐出口を有するノズル筒体の周囲
部に周囲ポートを設け、前記周囲ポートに空気と凝集剤
液との混合体を圧入するパイプを連結し、前記パイプに
は圧縮空気を送るためのエアパイプと前記凝集剤液を供
給するための凝集剤パイプとがそれぞれ調節コックを介
して別々に連結されていて両者が合流・混合するように
なっており、かつ前記周囲ポートから前記ノズル筒体の
内部に該混合体を噴出させるための複数個の吐出孔を穿
設したことを特徴とする泥状材団粒化吹付けノズル、を
要旨とするものであり、また必要に応じて連続繊維を供
給するための導入孔を設けて、圧縮空気により前記連続
繊維をノズル筒体内へ導入しても良いと云うものであ
る。
【0012】本考案を1実施例をあげて図面を参照しな
がら説明する。図1は本考案ノズルの実施例の側面図
で、1部を断面で示したものである。この図のように本
考案は、ノズル筒体(1)があってその先端に噴出口
(2)があり、その後部には泥状材(s)がノズル内へ
導入される吐出口(3)が設けられている。
【0013】この吐出口(3)は泥状材(s)が勢いよ
く吐出するようにノズル筒体(1)よりも絞られた直径
となっている。またこの吐出口(3)の後部には、吐出
口(3)から導入される泥状材(s)の量を調節するた
めの調量コック(4)が設けられている。
【0014】そして、ノズル筒体(1)の周囲部(外周
面でも内周面でも良いが、図面の場合は内周面)にカバ
ー体(5)によって形成された周囲ポート(6)が設け
られているのである。この周囲ポート(6)にはパイプ
(7)が連結されていて、このパイプ(7)から空気と
凝集剤液との混合体が周囲ポート(6)へ圧入されるの
である。
【0015】つまり圧縮空気(p)を送るためのエア
パイプ(8)と凝集剤液(c)を供給するための凝集剤
パイプ(9)とをパイプ(7)にて合流させて、空気と
凝集剤液(c)との混合体すなわち空気が泡状となって
凝集剤液(c)に保持されたものを形成させ、圧縮空気
(p)の加圧力と凝集剤液(c)の圧送による作用で、
この混合体を前記の周囲ポート(6)へ圧入するのであ
る。なお図1の(10)は圧縮空気調節コックであり、
(11)は凝集剤調量コックであって、これらの調節コ
ックによって夫々の混合割合が任意に調節できるのであ
る。
【0016】この周囲ポート(6)からノズル筒体
(1)の内部へ、空気と凝集剤液の混合体を噴出させる
ための複数個の吐出孔(12)がその周囲ポート(6)
に穿設されているのである。
【0017】つまり、ノズル筒体(1)の周囲部(外周
面でも内周面でも良い)にカバー体(5)によって周囲
ポート(6)が形成されているのであるが、この周囲ポ
ート(6)にはその周囲に沿って複数個の吐出孔(1
2)が設けられていて、パイプ(7)からこの周囲ポー
ト(6)ヘ圧入された空気と凝集剤液の混合体が、この
吐出孔(12)からノズル筒体(1)内に向って噴出す
るのである。
【0018】この吐出孔(12)が1個だけの場合で
は、空気・凝集剤液の混合体と泥状材(s)との混合撹
拌が不充分であり、したがって少なくとも向い合う2個
の吐出孔(12)が必要であって、好ましくは3〜5個
の吐出孔(12)を適切な間隔をもって設けておくこと
が望ましいものである。
【0019】また、植物の根張りを良くするために連続
繊維(f)を供給する場合は、ノズル筒体(1)に導入
孔(13)を設けてこれにホース(14)を介して繊維
供給口(15)を取付け、この繊維供給口(15)から
連続繊維(f)を供給し圧縮空気(p)を利用してノズ
ル筒体(1)内へ導入する様にしてやれば良い。
【0020】この場合、図面で示した様に前記のエアパ
イプ(8)からエアコック(16)を介して繊維供給口
(15)と連通させ、図2の拡大図で示したように圧縮
空気(p)により連続繊維(f)を案内してノズル筒体
(1)内へ導入する様に設計すれば好適なものとなる。
なお、連続繊維(f)はノズル操作の作業者が腰に据付
け繊維供給口(15)へガイドする様にすれば良いもの
である。
【0021】
【作用】本考案は以上のような構成からなり、吐出口
(3)からノズル筒体(1)内へ吐出された泥状材
(s)は、周囲ポート(6)の周囲の複数個の吐出孔
(12)から噴出する空気と凝集剤液の混合体によっ
て、強制的に混合撹拌され、泥状材(s)の確実な疎水
・塑性化が行われ、団粒化された状態となって噴出口
(2)から噴出するのである。
【0022】この場合、その噴出の勢いを低下させて
も、つまり泥状材(s)の吐出量を少なくしても、空気
と凝集剤液の供給量は左右されずその混合撹拌力は低下
せず、泥状材(s)の吐出量や吐出圧に関係なく常に完
全な疎水・塑性化が行われ、団粒化が進行した状態で客
土の吹付けが達成できるのである。なお、本考案によれ
ばノズル筒体(1)の周囲からの空気と凝集剤液の噴出
力で充分に混合撹拌が達成できるので、従来のような邪
魔板の如き撹拌手段は不要となるのである。
【0023】
【考案の効果】本考案ノズルは以上の様なものであり、
その効果は泥状材の吐出量が多くても少なくても、常に
必要な量の空気と凝集剤液の混合体が供給できることで
あり、しかもこの混合体が泥状材の周囲から強く噴出し
て供給されるので充分なる混合撹拌が行われることにな
り、泥状材が確実に疎水・塑性化されて団粒化が充分に
進行した状態で客土の吹付けが達成できるということで
ある。
【0024】したがって、結持力のある客土が吹付けで
きるので施工面に安定して付着し、緑化に有効な充分な
る厚さの基盤が造成できると共に、施工面と吹付けノズ
ルが接近している場合に客土の吐出圧を下げても、また
少面積の施工面で法枠などを汚さない様に客土の吐出量
を極端に少なくしても、泥状材の疎水・塑性化は低下せ
ず、常に団粒化の進行した客土の吹付けが可能であり、
緑化基盤造成に極めてすぐれた有用性を発揮するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ノズルの1実施例の側面図で、1部を断
面で示したものである。
【図2】本考案ノズルにおいて連続繊維を供給する場合
に、その繊維供給口に圧縮空気を導入する様子を示した
部分断面拡大図である。
【符号の説明】
(1) ノズル筒体 (2) 噴出口 (3) 吐出口 (4) 調量コック (5) カバー体 (6) 周囲ポート (7) パイプ (8) エアパイプ (9) 凝集剤パイプ (10) 圧縮空気調節コック (11) 凝集剤調量コック (12) 吐出孔 (13) 導入孔 (14) ホース (15) 繊維供給口 (16) エアコック (s) 泥状材 (p) 圧縮空気 (c) 凝集剤液 (f) 連続繊維

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に噴出口を有し後部には泥状材導入
    用の吐出口を有するノズル筒体の周囲部に周囲ポートを
    設け、前記周囲ポートに空気と凝集剤液との混合体を圧
    入するパイプを連結し、前記パイプには圧縮空気を送る
    ためのエアパイプと前記凝集剤液を供給するための凝集
    剤パイプとがそれぞれ調節コックを介して別々に連結さ
    れていて両者が合流・混合するようになっており、かつ
    前記周囲ポートから前記ノズル筒体の内部に該混合体を
    噴出させるための複数個の吐出孔を穿設したことを特徴
    とする泥状材団粒化吹付けノズル。
  2. 【請求項2】 連続繊維を供給するための導入孔をノズ
    ル筒体に設けて、圧縮空気により前記連続繊維を前記ノ
    ズル筒体内に導くようにした請求項1記載の泥状材団粒
    化吹付けノズル。
JP1991109811U 1991-12-12 1991-12-12 泥状材団粒化吹付けノズル Expired - Lifetime JP2576294Y2 (ja)

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