JPH0645472Y2 - 吹付け基材吹付け用ノズル - Google Patents

吹付け基材吹付け用ノズル

Info

Publication number
JPH0645472Y2
JPH0645472Y2 JP40432890U JP40432890U JPH0645472Y2 JP H0645472 Y2 JPH0645472 Y2 JP H0645472Y2 JP 40432890 U JP40432890 U JP 40432890U JP 40432890 U JP40432890 U JP 40432890U JP H0645472 Y2 JPH0645472 Y2 JP H0645472Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
base material
spraying
nozzle body
water injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP40432890U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0492048U (ja
Inventor
美津男 谷口
正 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP40432890U priority Critical patent/JPH0645472Y2/ja
Publication of JPH0492048U publication Critical patent/JPH0492048U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0645472Y2 publication Critical patent/JPH0645472Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、緑化工法において例え
ば法面など吹付け対象面に吹付け基材を吹き付けるため
に用いられる吹付け用ノズル(以下、ノズルと云う)に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば法面などの緑化工法におい
て、厚層有機客土吹付け工法が急速に増加しているが、
この吹付け工法の一つに所謂乾式吹付け工法がある。そ
して、本願出願人は、この乾式吹付け工法に関して平成
2年11月30日付けにて特許出願しているところである。
この乾式吹付け工法は、ノズル本体内を吐出口に向かっ
て進行する吹付け基材に対して、吐出口の上流側におい
て水を注入添加し、その後、吹付け基材を水と共に吐出
口から吐出するものである。その場合、水をノズル本体
内に導入するのに、例えばノズル本体の外周に複数の水
注入孔を設けることが考えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のようなノズルによれば、ノズル本体内において吹付
け基材と水とが均一に混合されにくく、そのため、法面
などの吹付け対象面に吹き付けたときの飛散するいわゆ
るリバウンド量も多く、また、吹付け面の厚密が均一に
行われにくい。
【0004】本考案は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、ノズル本体内におい
て吹付け基材と水とを均一に混合することができ、吹付
け時における吹付け基材のリバウンド量を低減して、吹
付け対象面に対して吹付け基材を均一に吹付けることが
できるノズルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案においては、筒状のノズル本体内部を吐出口
に向かって進行する吹付け基材に対して、吐出口の上流
側において水を注入添加するようにした吹付け基材吹付
け用ノズルにおいて、前記水をノズル本体内に導入注水
する注水管を、その下流側の注水口の中心線がノズル本
体のそれに対して30°〜45°で交叉するように設けると
共に、前記水の注入位置と吐出口との間にノズル本体の
内径よりも大きい内径の大径部を形成している。
【0006】その場合、注水口の開口形状を偏平にした
り、水の注入位置から吐出口までの長さを15cm〜40cmに
設定してもよく、また、吐出口を円形に形成すると共
に、その開口断面積がノズル本体のそれの35〜45%に設
定してもよい。
【0007】
【作用】上記ノズルによれば、ノズル本体内において吹
付け基材と水とを均一に混合することができ、吹付け時
における吹付け基材のリバウンド量が低減され、吹付け
対象面に対して吹付け基材を均一に吹付けることができ
る。そして、注水口の開口形状を偏平にしたり、水の注
入位置から吐出口までの距離を15cm〜40cmに設定した場
合、前記混合がより確実に行われ、また、吐出口を円形
に形成すると共に、その開口断面積が本体のそれの35〜
45%に設定した場合、吹付け圧を高めることができ、よ
り良好に吹付けを行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、図4は本考案に係るノズルを用いた乾式吹
付け工法を示す図で、この図において、1は台車2上に
載置された例えば岩綿吹付け機などの吹付け機、3は吹
付け基材4を供給するための基材供給ホース5を介して
吹付け機1と接続され、吹付け基材4を法面など吹付け
対象面6に吹付けるためのノズル、7は水タンク、8は
水ポンプ、9は水ポンプ7によって送り出される水を吹
付けノズル3に対して供給する水供給ホース、10は植生
材料11を吹付け機1に搬送するためのコンベヤである。
【0009】なお、前記植生材料10はピートモス, バー
ク, パーライト細粒, ベルムライト, 高吸水ポリマーな
どを適宜混合してなる保水力や保肥力を強化するための
土壌改良材と、速効性肥料,緩効性肥料,遅効性肥料の
各種を適宜混ぜた肥料とからなり、袋詰めされている。
【0010】前記吹付け機1は、上部に設けられた上方
が開口した撹拌槽12と、その下方に位置する基材ストッ
ク部13と、この基材ストック部13の後方に設けられたブ
ロアー14とからなり、これらは一体的に構成されてい
る。そして、撹拌槽12においては、吹付け対象面の復元
状況などに応じて選定される植物の種子と植生材料11と
粉末状の浸食防止剤とが十分に混合撹拌されて吹付け基
材となり、この吹付け基材は基材ストック部13に落下
し、その送り出し部15からブロアー14の風により吹出し
供給されるのである。
【0011】前記ノズル2は、図1に示すように、鉄ま
たはアルミニウムなどの金属またはプラスチックよりな
る円筒状のノズル本体16と、これに着脱自在に装着さ
れ、先端に吐出口17を有するプラスチックまたは硬質ゴ
ムよりなる筒状の吐出部18とから構成されている。そし
て、吐出部18はその内径がノズル本体16のそれよりも大
きい大径部19が途中に形成され、この大径部19から吐出
口17方向にかけて末窄まりに形成されると共に、吐出口
17は、図2に示すように、円形に形成されている。
【0012】20は水をノズル本体16内に導入注水する注
水管で、その上流側の端部は注入量制御用バルブ21を介
して水供給ホース9に接続されており、その下流側はノ
ズル本体16に開設された開口22を経てノズル本体16の内
壁に沿うように吐出口17方向に延設されており、その下
流側の注水口23は、その中心線24がノズル本体16の中心
線25に対してある角度α(以下、注入角αと云う)をな
すように開口していると共に、図2および図3に示すよ
うに、偏平な形状に形成されており、その偏平方向は吐
出口17の偏平する方向と同じである。
【0013】而して、本願の考案者はノズル3における
各部の数値、例えば注入角α,水の注入位置から吐出口
17までの長さA,ノズル本体16の開口断面積に対する吐
出口17の開口断面積の大きさ(絞り度合い)などを種々
変えたノズル3を製作し、これらのノズル3によって吹
付け基材4を吹付け対象面に吹き付けたときの吹付け基
材4における植生材料と水との混合性、吐出状況、吹付
け面の厚密度合い、リバウンド量などを調べたところ、
次のようなことが判った。
【0014】なお、吹付けの各種条件は次の通りであ
る。すなわち、吹付け基材4はピートモス 127l, バー
ク堆肥24l, トプコパーライト30lを吹付け機1におい
て混合撹拌した。水使用量は16l/分、材料吐出量(混
合物体積)は86l/分、エヤー使用量は3.42m3 /min
、基材供給ホース5は長さ50m, 内径 6.5cmである。
吹付け対象面は垂直なコンクリートブロック壁 0.2
2 、ノズル3先端と吹付け対象面との距離は 100cm、
吹付け施工時間は20秒である。
【0015】前記注水口23については、その開口形状を
偏平にすると共に、その注入角αが30°〜45°に設定す
ることにより吐出口17における吐出圧の低下を招くこと
がなく、しかも、水の注入位置の下流側の吐出部18にノ
ズル本体16よりも太い大径部19を設けてあるので、吹付
け基材4と水とが均一に交じり合い、望ましい混合がで
きた。また、注水口23を1ヵ所にすることにより、その
口径を大きくすることができ、吹付け基材4による詰ま
りを防止することができた。そして、この注入角αは35
°前後のときに最も好ましい結果が得られることが判っ
た。なお、大径部19の内径はノズル本体16のそれが 6.5
cmであるとき、8cm〜9cmに設定するのがよく、また、
大径部19は吐出口17の 8.5cm〜 9.5cm上流側に位置する
ように形成するのがよい。
【0016】前記長さAについては、これを15cm〜40cm
に設定することにより、吹付け基材4と水とを均一に混
合することができた。これは、長さAが15cm未満である
と吹付け基材4と水とを均一に混合できず、40cmを超え
るとノズル3全体が長大になり、吹付け対象面との間の
距離を所定の値に維持しにくく、操作性が低下するから
である。
【0017】前記吐出口17については、その開口形状を
円形にすると共に、その絞り度合いをノズル本体16の35
%〜45%に設定することにより、必要とする吐出圧で吹
付け基材4を均一に吐出することができた。これは、絞
り度合いを35%〜45%にすることにより適度な吐出圧が
得られ、吹付け対象面に吹付け基材4を圧着させること
ができる。そして、絞り度合いが35%未満であると吹付
け基材4が吐出口17に詰まりやすいと共に、吹付け基材
4が集中することにより、吹付け面に凹凸が生じやすく
なる。また、絞り度合いが45%を超えると吐出圧が低く
なり、吹付け基材4の吹付け対象面への圧着が困難にな
るからである。
【0018】また、前記吐出口17の開口径はノズル本体
16の内径が 6.5cmであるとき、 3.5〜 4.5cmに設定する
のがよい。これは前記開口径が 3.5cm未満では吹付け基
材4が詰まりやすく、 4.5cmを超えると所定の吐出圧が
得られないからである。
【0019】そして、上記実施例においては、吐出部18
をノズル本体16に対して着脱自在な構成にしているの
で、吹付け対象面6に対応して吐出部18を自在に取り替
えることができるといった利点があるが、吐出部18をノ
ズル本体16と一体的に形成してもよいことは云うまでも
ない。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ノズル本体内において吹付け基材と水とを均一に混合す
ることができ、吹付け時における吹付け基材のリバウン
ド量が低減されると共に、吹付け対象面に対して吹付け
基材を均一に吹付けることができ、良好な吹付けを行う
ことができると共に、吹付け時におけるノズルの操作も
簡単であるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るノズルの一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】前記ノズルの正面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】前記ノズルを用いた乾式吹付け工法を示す図で
ある。
【符合の説明】3…ノズル、4…吹付け基材、16…ノズ
ル本体、17…吐出口、19…大径部、20…注水管、23…注
水口、24…注水口の中心線、25…ノズル本体の中心線。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のノズル本体内部を吐出口に向かっ
    て進行する吹付け基材に対して、吐出口の上流側におい
    て水を注入添加するようにした吹付け基材吹付け用ノズ
    ルにおいて、前記水をノズル本体内に導入注水する注水
    管を、その下流側の注水口の中心線がノズル本体のそれ
    に対して30°〜45°で交叉するように設けると共に、前
    記水の注入位置と吐出口との間にノズル本体の内径より
    も大きい内径の大径部を形成したことを特徴とする吹付
    け基材吹付け用ノズル。
  2. 【請求項2】 前記注水口の開口形状が偏平である請求
    項1に記載の吹付け基材吹付け用ノズル。
  3. 【請求項3】 前記水の注入位置から吐出口までの長さ
    が15cm〜40cmである請求項1または請求項2に記載の吹
    付け基材吹付け用ノズル。
  4. 【請求項4】 前記吐出口の開口断面積が前記ノズル本
    体のそれの35〜45%である請求項3に記載の吹付け基材
    吹付け用ノズル。
  5. 【請求項5】 筒状のノズル本体内部を吐出口に向かっ
    て進行する吹付け基材に対して、吐出口の上流側におい
    て水を注入添加するようにした吹付け基材吹付け用ノズ
    ルにおいて、前記水をノズル本体内に導入注水する注水
    管を、その下流側の注水口の中心線がノズル本体のそれ
    に対して30°〜45°で交叉するように設けると共に、前
    記水の注入位置と吐出口との間にノズル本体の内径より
    も大きい内径の大径部を形成し、そして、前記水の注入
    位置から吐出口までの距離を15cm〜40cmに設定し、さら
    に、前記吐出口を円形に形成すると共に、その開口断面
    積が前記ノズル本体のそれの35〜45%に設定したことを
    特徴とする吹付け基材吹付け用ノズル。
JP40432890U 1990-12-22 1990-12-22 吹付け基材吹付け用ノズル Expired - Lifetime JPH0645472Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40432890U JPH0645472Y2 (ja) 1990-12-22 1990-12-22 吹付け基材吹付け用ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40432890U JPH0645472Y2 (ja) 1990-12-22 1990-12-22 吹付け基材吹付け用ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0492048U JPH0492048U (ja) 1992-08-11
JPH0645472Y2 true JPH0645472Y2 (ja) 1994-11-24

Family

ID=31881976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40432890U Expired - Lifetime JPH0645472Y2 (ja) 1990-12-22 1990-12-22 吹付け基材吹付け用ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0645472Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0492048U (ja) 1992-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3592604B2 (ja) 混合物の吹き付け工法とその装置
JPH0645472Y2 (ja) 吹付け基材吹付け用ノズル
JPH0645471Y2 (ja) 吹付け基材吹付け用ノズル
US4913356A (en) Liquid seed applicator
JP3159376B2 (ja) 法面緑化工法
JP2010077745A (ja) 緑化基盤材の吹き付けシステム及び緑化基盤材ならびに緑化工法
JPH0851877A (ja) 地植樹木の追肥装置
JPH0645473Y2 (ja) 吹付け基材吹付け用ノズル
KR0166347B1 (ko) 녹화기반 조성 공법
CN208850175U (zh) 一种肥料和土壤调理剂用施放装置
CN207854481U (zh) 板蓝根种植用水肥一体化灌溉系统
JP5230486B2 (ja) 植生基材吹付ノズル
JP3052128U (ja) 堆肥散布機
AU733999B2 (en) Agricultural and garden spraying or sprinkling devices
JP2576294Y2 (ja) 泥状材団粒化吹付けノズル
JP3513466B2 (ja) 混合物の吹き付け工法とその装置
JP3140457B2 (ja) スプレーノズル
JP3513464B2 (ja) 植生基材の吹き付け工法とその装置
JPH0711804Y2 (ja) 自吸混合式散布器
JP2000209941A (ja) 客土吹付基盤材とその基盤材を用いた客土吹付工法
JP2630582B2 (ja) 緑化工法における吹付け基材の吹付け方法
JP3286622B2 (ja) リサイクル資材の吹付システム
JPH04289324A (ja) 吹付け基材の吹付け方法
JPH0529732B2 (ja)
JPH11229390A (ja) 細粒分を含む土の空気搬送方法および連続糸で補強された土の層の形成方法