JP2000209941A - 客土吹付基盤材とその基盤材を用いた客土吹付工法 - Google Patents

客土吹付基盤材とその基盤材を用いた客土吹付工法

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JP2000209941A
JP2000209941A JP11010446A JP1044699A JP2000209941A JP 2000209941 A JP2000209941 A JP 2000209941A JP 11010446 A JP11010446 A JP 11010446A JP 1044699 A JP1044699 A JP 1044699A JP 2000209941 A JP2000209941 A JP 2000209941A
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JP
Japan
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soil
blasting
spraying
ground material
base material
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JP11010446A
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Inventor
Katsuji Tanno
勝治 丹野
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Tankatsu Corp
Original Assignee
Tankatsu Corp
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 客土吹付基盤材(エコ材)として良質土45
%と肥沃土45%とを混入すると共に、乾燥草10%を
混入し、水と接合剤で撹拌することなく吹付機のノズル
より基盤材材料、水、接合剤の三種類を吹出し量の調節
が可能で、かつ同時に吹き出して施工することができる
ものであり、吹付けた基盤材の厚さを3〜5cm程度の
厚さに吹付けても吹付けた客土が垂れたり流れたりする
ことが無く、簡単に施工することが可能な、客土吹付基
盤材とその客土吹付工法を提供するのが目的である。 【構成】 客土吹付基盤材とその基盤材を用いた客土吹
付工法は、汚泥、乾燥草、木炭、カキ殻粉末、鶏糞、米
糠、伐根材を混合し短期間に醗酵剤を使用して熟成醗酵
させた肥沃土45%と、良質土45%と、ツナギ材とし
て1cm〜3cmの長さを有する乾燥草10%と、植物
の種子とを混合した客土吹付基盤材を一度の吹付け工程
によって植物の成育基盤条件として十分な厚さとなるよ
うに施工するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面を緑化する客土吹
付工法に関するもので、特に法面に客土を吹付けて施工
する際に客土の厚さを従来の施工吹付け厚よりも一度で
厚く吹付けることが可能であり、肥沃土、良質土、乾燥
草の組み合わせで形成する客土吹付工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、法面の一般的な緑化吹付け工法と
しては、ファイバー、接合剤、肥料、種子、水、色素等
を混合し、吹付ける一般種子吹付工法や、黒土、肥料、
種子、接合剤等を混合し吹付ける客土吹付工法や、バー
ク堆肥、ピートモス、肥料、種子、接合剤等を混合し吹
付ける厚層基材吹付工法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の客土吹付け工法
による厚さは、約1cm〜2cmが限度であり、これ以
上の厚さ、例えば3cm〜5cmの厚さを一度で吹付け
る工事は不可能であった。なぜならば、法面にはその傾
斜角度にバラツキがあったり、吹付ける客土自体が泥液
状であったり、施工者の作業次第によってバラツキが出
てくるためである。そのために、吹付けた客土が垂れ下
がったり、流れ出したりしてしまうため、吹付け厚が約
1cm〜2cmが限度であった。また、これ以上に吹付
ける事ができたとしても、乾燥するまでに時間がかか
り、施工後の風雨等で流出してしまうからであった。
【0004】そのために客土の中にツナギ材や接合剤を
混入したりするという改良が成されていた。そして、客
土の流出を防止するために、法面に植生ネットや金網等
を張り、この法面に客土を吹付けるような工法も提案さ
れ改良されてきた。しかしながら、これらのツナギ材を
混入したりする改良方法によってもその吹付け厚を十分
なものとすることはできなかった。
【0005】本発明者は植物の大きな成育条件は土にあ
り、法面の植生緑化の基本も土にあるとの発想により、
法面に吹付ける客土の基盤材を肥沃土と良質土と乾燥草
で作り、植物の成育に不可欠なものという結論に至った
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】特許を受けようとする第
1発明は、汚泥、乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米糠、伐
根材を短期間に醗酵剤を使用し熟成醗酵させた肥沃土4
5%と、良質土45%と、ツナギ材として1cm〜3c
mの長さを有する乾燥草10%と、植物の種子とを混合
したことを特徴とする客土吹付基盤材である。
【0007】ここで肥沃土とは、汚泥、乾燥草、カキ殻
粉末、鶏糞、米糠、伐根材、木炭(雑草等)を混合し、
短期間に醗酵剤を使用し熟成醗酵させたもので、リサイ
クル可能なものを原材料とするものであり、土壌として
肥沃化に適したものとなる。
【0008】肥沃土の配合割合としては、例えば汚泥5
%、乾燥草100%(ボリュームが半分以下になるの
で、100%混入しても時間が経過するにつれて少しず
つ体積が減少し肥沃土の完成時には50%位までにな
る。)、カキ殻粉末5%、鶏糞5%、米糠5%、伐根材
25%、木炭5%で合計100%となるように混合す
る。この汚泥の他にバーク堆肥やピートモス等を混合し
てもよい。ピートモスは水苔が堆積してデイ炭化した繊
維性土壌改良材である。また、汚泥等を混合することに
よって基盤材が従来の基盤材よりも早く土壌化する。木
炭は伐根材や残材、乾燥草等を燃焼して得られる炭であ
り堆肥効果を有し、粒状に破砕されている。カキ殻粉末
は従来より廃棄処分されていたカキ殻を破砕して得られ
る粉末であり、その粒径は約1mm以下である。カキ殻
粉末や鶏糞、米糠は同様に堆肥効果を有する。乾燥草は
生草を約2〜4cmの長さに切断した後、乾燥させるこ
とによって約1〜3cmの長さのツナギ材となる。な
お、必要に応じてこれらの他に接合剤を混入することに
より、吹付け施工が容易となる。
【0009】本発明の客土吹付基盤材は、良質土と汚泥
とを混入しているので、吹付けた基盤材が従来の基盤材
よりも早く土壌化することとなる。また、乾燥草を混入
しているので、基盤材を3〜5cm程度の厚さに吹付け
ても吹付けた客土が垂れたり流れたりすることが無く、
簡単に施工することが可能となった。更にネットや金網
等を張設することなく、客土吹付基盤材を吹き付けて施
工した場合、約8cmの厚さまで垂れ下がることがな
く、吹き付けが可能である。
【0010】特許を受けようとする第2発明は、汚泥、
乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米糠、伐根材を短期間に醗
酵剤を使用し熟成醗酵させた肥沃土45%と、良質土4
5%と、ツナギ材として1cm〜3cmの長さを有する
乾燥草10%と、植物の種子とを混合した客土吹付基盤
材を用意しておき、所定の厚さになるよう客土吹付基盤
材を吹付けると共に、一度の吹付け工程によって植物の
成育基盤条件として十分な厚さとなるように施工するこ
とを特徴とする客土吹付基盤材を用いた客土吹付工法で
ある。
【0011】この発明は前記第1の発明の客土吹付基盤
材を用いて施工する方法の発明である。植物の成育基盤
条件として十分な厚さとは、その全体の厚さが3cm〜
5cm以上の厚さである。なお、上記方法によれば、法
面への吹付け施工では、ネットや金網等を張設すること
なく客土吹付基盤材を吹き付けた場合、約8cmの厚さ
まで垂れ下がることがなく、吹き付けが可能である。
【0012】
【実施例】以下、本発明について、図面に基づいて詳細
に説明すると、図1は、本願発明に係る客土吹付基盤材
を用いた客土吹付工法を示す断面図で、図2は本発明に
用いる簡易吹付機の概略図である。
【0013】客土吹付基盤材2の配合割合としては、汚
泥、乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米糠、伐根材を短期間
に醗酵剤を使用し熟成醗酵させた肥沃土50%と、良質
土40%と、ツナギ材として1cm〜3cmの長さを有
する乾燥草10%と、植物の種子とを混合する。混合に
際しては、良質土と乾燥草とをミキサーにより撹拌混合
し、これに汚泥、乾燥草、燻炭、カキ殻粉末、鶏糞、米
糠、そして、植物種子を混合撹拌する。
【0014】そして、客土を吹き付ける法面1に客土吹
付基盤材2を所定厚さになるように吹付けて、その全体
の厚さが3cm〜5cmの厚さとなるように一度で吹付
け施工する。吹付け施工は、簡易背負吹付け機、客土吹
付け機、あるいはモルタル吹付け機等で吹付け施工す
る。なお、実際の吹付け施工では約8cmの厚さまで垂
れ下がることがなく、吹き付けが可能であった。
【0015】図2は簡易吹付機の概略図であり、良質土
と肥沃土と乾燥草とを混合した客土吹付基盤材を吹付け
機3に入れ、水を入れたタンク4と接合剤を入れたタン
ク5をそれぞれ用意しておき、これらの吹付け機3及び
タンク4,5に接続されているホースのノズル部分6を
一体に構成して施工者が法面に向かって基盤材を吹付け
施工するものである。なお、ホースの吹出し口となるノ
ズル部分6はそれぞれ別個に形成して一体に構成してあ
るが、吹付け機3の吹出し口のノズル部分に水や接合剤
のノズルを結合して吹付け施工に際して基盤材と水と接
合剤とを混合して吹付けるようにしても良い。また、水
や接合剤の吹出し量はノズル部分6で調節が可能になっ
ている。
【0016】なお、法面への吹付け施工に際して、法面
にネットや金網等を張設した後、客土吹付基盤材2をネ
ット等の表面が隠れるように吹付け施工すれば、熟練し
た作業者でなくても吹付けムラが無く、均一に吹付ける
ことができる。なお、ネット等を用いないで施工する場
合においても1cm〜2cm以上の十分な厚さに吹付け
施工が可能となる。
【0017】
【発明の効果】特許を受けようとする第1の発明は、汚
泥、乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米糠、伐根材を混合し
短期間に醗酵剤を使用して熟成醗酵させた肥沃土45%
と、良質土45%と、ツナギ材として1cm〜3cmの
長さを有する乾燥草10%と、植物の種子とを混合した
ことを特徴とする客土吹付基盤材である。
【0018】したがって、良質土と肥沃土とツナギ材の
乾燥草の基盤材は、リサイクル可能なエコサイクル製品
で製造される材料となり、これらの基盤材材料が混合さ
れることとなるため、吹付け客土としてある程度の保形
性を有する基盤材となり、従来の基盤材よりも早く施工
することができる。また、吹付け施工に際して、乾燥草
を混合しているために、より保形性が高く、一度の吹付
け施工で3〜5cmの厚さに吹付けることが可能となっ
た。
【0019】特許を受けようとする第2の発明は、汚
泥、乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米糠、伐根材を混合し
短期間に醗酵剤を使用して熟成醗酵させた肥沃土45%
と、良質土45%と、ツナギ材として1cm〜3cmの
長さを有する乾燥草10%と、植物の種子とを混合した
客土吹付基盤材を用意しておき、所定の厚さになるよう
客土吹付基盤材を吹付けると共に、一度の吹付け工程に
よって植物の成育基盤条件として十分な厚さとなるよう
に施工することを特徴とする客土吹付基盤材を用いた客
土吹付工法である。
【0020】したがって、吹付け厚は、従来の工法に比
べて一度の吹付け施工で厚くすることができ、法面の植
生条件を良好なものとすることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る客土吹付基盤材を用いた客土
吹付工法を示す断面図である。
【図2】 本発明で用いる簡易吹付機の概略図である。
【符号の説明】
1 法面 2 客土吹付基盤材 3 吹付け機 4 タンク 5 タンク 6 ノズル部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥、乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米
    糠、伐根材を混合し短期間に醗酵剤を使用して熟成醗酵
    させた肥沃土45%と、良質土45%と、ツナギ材とし
    て1cm〜3cmの長さを有する乾燥草10%と、植物
    の種子とを混合したことを特徴とする客土吹付基盤材。
  2. 【請求項2】 汚泥、乾燥草、カキ殻粉末、鶏糞、米
    糠、伐根材を混合し短期間に醗酵剤を使用して熟成醗酵
    させた肥沃土45%と、良質土45%と、ツナギ材とし
    て1cm〜3cmの長さを有する乾燥草10%と、植物
    の種子とを混合した客土吹付基盤材を用意しておき、所
    定の厚さになるよう客土吹付基盤材を吹付けると共に、
    一度の吹付け工程によって植物の成育基盤条件として十
    分な厚さとなるように施工することを特徴とする客土吹
    付基盤材を用いた客土吹付工法。
JP11010446A 1999-01-19 1999-01-19 客土吹付基盤材とその基盤材を用いた客土吹付工法 Pending JP2000209941A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207810A (ja) * 2010-03-29 2010-09-24 Hokuriku Regional Agricultural Administration Office Maff 建設汚泥のリサイクル方法
CN109041691A (zh) * 2018-08-13 2018-12-21 紫金矿业集团股份有限公司 利用石灰中和泥渣机械喷播修复矿区陡坡的方法
CN109757275A (zh) * 2019-02-15 2019-05-17 山西省第五地质工程勘察院 高陡边坡岩石覆绿中物种选育技术
CN111512749A (zh) * 2020-04-25 2020-08-11 江苏华淼电子科技有限公司 一种路桥边坡绿化喷播头

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