JP3513464B2 - 植生基材の吹き付け工法とその装置 - Google Patents

植生基材の吹き付け工法とその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植生基材の吹き付
け工法と、その工法に用いて好適な植生基材の吹き付け
装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、山間部での道路建設現場等で発
生した掘削土砂は、これまでは盛土材として活用する
か、埋め立て等で処分しているのが現状であったが、掘
削土砂のうち、表土の部分は埋土種子を含んでいること
から、近年では、上記の表土を採取したり、或いは、現
地周域の植物相を混乱させないことを考慮して、緑化工
の施工現地に隣接する山野の表土を採取したりして、こ
れらが含む埋土種子を活用した緑化工法が採用されつつ
ある。
【0003】また、道路建設に際して伐採した樹木や倒
木、その他、間伐材については、それの後処理に苦慮し
ていたのであるが、これについてもチップ化して、植生
基材として使用されはじめている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして従来は、これら
の植生基材(即ち、現地表土やチップ化の木材)を緑化
工の施工現場付近にストックして、バックホーを用いて
法面に撒き出し、これを人手によって均平に転圧してい
たのであるが、バケット容量が小さいことから効率が悪
く、更には、現地表土の撒き出し範囲がバックホーのア
ームが届く範囲に限られることから、この範囲外への表
土の撒き出しには、どうしても人手が不可欠で、広範囲
にわたる緑化には不向きであり、特に、法面などの高い
位置への撒き出しは不能であった。
【0005】また、上記の植生基材や、その他、有機堆
肥、化学肥料、植物性繊維、保水剤、土壌改良材などを
人工的に配合した植生基材、更には、この人工配合の植
生基材に埋土種子を混合したもの等を、コンプレッサー
が接続されたモルタルガン機と称される圧送装置に供給
して、植生基材をバッチ毎に圧搾空気にてホースで圧送
し、これをホース先端のノズルから法面に吹き付ける施
工も実施されたのであるが、上記の圧送装置がバッチ式
であるため、植生基材を効率よく連続的に吹き付けるこ
とができず、特に、木材チップでは、かなり小さく粉砕
しなければ、これを圧送することができないのであっ
た。
【0006】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、植生基材の高所あるいは水平
距離で遠方への連続的な吹き付けを可能とした植生基材
の吹き付け工法と、その工法に用いて好適な植生基材の
吹き付け装置とを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明による植生
基材の吹き付け工法は、ジェット気流を導入して負圧域
を形成し且つ植生基材を圧送する円周エジェクタ装置
を、ホッパー装置の植生基材取り出し口に接続する一
方、前記負圧域に植生基材を強制的に送り出すスクリュ
ーコンベアを、その植生基材を強制的に送り出す端部を
前記負圧域に入り込ませて、設け、かつ、先端に植生基
材の吹き付けノズルを備えたホースを円周エジェクタ装
置の植生基材導出口に接続して、ジェット気流の導入に
よる負圧域を通してジェット気流により、植生基材をノ
ズルから吐出することを特徴としている(請求項1)。
【0008】上記の円周エジェクタ装置の具体構造は、
後述する本発明の実施の形態によって明らかであるが、
ホッパー装置に投入された植生基材は、円周エジェクタ
装置による所謂コアンダ効果によって負圧域に吸引され
るだけでなく、スクリューコンベアによって確実かつ定
量的に負圧域に導入されて、次いでジェット気流によ
り、ホースを介してノズルに圧送されるのであって、植
生基材を随時、ホッパー装置に追加供給することで、植
生基材を定量的に且つ連続的に吹き付けることができ
る。
【0009】植生基材の吹き付け装置として、ジェット
気流を導入して負圧域を形成し且つ植生基材を圧送する
円周エジェクタ装置を、ホッパー装置の植生基材取り出
し口に接続する一方、前記負圧域に植生基材を強制的に
送り出すスクリューコンベアを、その植生基材を強制的
に送り出す端部を前記負圧域に入り込ませて、ホッパー
装置に設け、かつ、先端に植生基材の吹き付けノズルを
備えたホースを円周エジェクタ装置の植生基材導出口に
接続することで、請求項1に記載の工法に用いて好適な
植生基材の吹き付け装置が提供される(請求項2)。
【0010】この際、植生基材圧送用のホース途中に、
継手手段を介して中継用のホースを接続可能に構成し、
かつ、継手手段の一方の継手部材に、植生基材を中継圧
送するための円周エジェクタ装置を備えることで(請求
項3)、植生基材の圧送距離を延長することが容易に可
能となる。
【0011】更に、継手手段として、一方の継手部材に
雄ねじ部を設け、他方の継手部材を、ホース接合用のフ
ランジ付き筒部材と、この筒部材に対して回転自在で且
つフランジに係止して、上記の雄ねじ部に螺着されるシ
ール押圧用の筒状部材とから構成すれば(請求項4)、
実施の形態の説明で明らかになるように、ホース接続の
作業性が向上する。
【0012】また、植生基材を中継圧送するための円周
エジェクタ装置に対する高圧エアの供給ラインを、シー
ル押圧用の筒状部材に接続すれば(請求項5)、ホース
連結の都度、高圧エアの供給ラインを接続する手間が不
要になることから、接続作業の更なる向上が達成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は植生基材1の吹き付けによ
る法面Nの緑化保護工の一形態を示しており、この法面
Nの緑化に際して、例えば山間部での道路建設現場等で
発生した掘削土砂のうち、埋土種子を含んでいる表土
や、道路建設に際して伐採した樹木のチップ、或いは、
倒木や間伐材のチップ、その他、緑化工の施工現地の周
域や施工現地に隣接する山野などの埋土種子を含む現地
表土や、有機堆肥、化学肥料、植物性繊維、保水剤、土
壌改良材などを人工的に配合したもの、更には、この人
工配合物に埋土種子を混合したもの等を、法面緑化用の
植生基材1として用意する。
【0014】この実施の形態では、上記の埋土種子を含
んでいる掘削表土1aと伐採した樹木のチップ1bとを
植生基材1として用いるものとし、好適には、埋土種子
に加えて、根株や古い落葉などを含むことであるが、こ
れらの量が少ない場合は、別途、現地植生の種子や根株
などを用意して混合すればよく、また、上記の人工配合
物による植生基材や、その内の例えば肥料など一部を混
ぜ合わせてもよい。
【0015】植生基材1の吹き付け装置は、図2及び図
3に示すように、バイブレーター2付のシュート3を備
えたホッパー装置4の植生基材取り出し口5に、ジェッ
ト気流の導入手段6を備えた円周エジェクタ装置7を接
続する一方、植生基材1を円周エジェクタ装置7に向け
て強制的に送り出すスクリューコンベア8を、ホッパー
装置4の下部側に配置し、かつ、先端に植生基材の吹き
付けノズル9を備えたホース10を、円周エジェクタ装
置7の植生基材導出口11に接続して成る。
【0016】円周エジェクタ装置7は、スクリューコン
ベア8の植生基材送り出し端部を内蔵する内筒12を、
スクリューコンベア8の下流側に延出させて、ホッパー
装置4の植生基材取り出し口5に連設すると共に、この
内筒12の外まわりにフランジ13を連設し、このフラ
ンジ13に外筒14を取り付け、かつ、内筒12とほゞ
同じ内径の筒体15を備えたフランジ16を、内筒12
端部とによって微小の環状スリットaを形成するよう
に、前記外筒14に連設のフランジ17に連設して、前
記内筒12と外筒14およびフランジ13,16によっ
て環状のエアチャンバーAを形成している。
【0017】一方、前記ジェット気流の導入手段6は、
前記外筒14の周方向に所定の間隔を隔てて、例えば六
等分箇所にエアノズル18を設けると共に、コンプレッ
サー19からのエア供給ライン20をエアノズル18に
接続して成り、前記エアチャンバーAに高圧のエアを導
入して、そのエアを環状スリットaによってジェット気
流にし、前記筒体15に接続の植生基材圧送用ホース1
0に向けて噴出することで、円周エジェクタ装置7の内
筒12内部に負圧域Bが形成される一方、ジェット気流
は、所謂コアンダ効果によって密度を高めるように、植
生基材圧送用ホース10の内面に引き寄せられるのであ
って、スクリューコンベア8による植生基材1の強制送
り出し端部を、この負圧域Bに入り込ませている。
【0018】上記の構成によれば、ホッパー装置4に投
入された植生基材1は、これが湿潤していたり或いは粘
土などが付着していたりしても、スクリューコンベア8
によって確実かつ定量的に負圧域Bに送り出されること
になる。
【0019】即ち、植生基材1の吹き付け装置におい
て、植生基材1が湿潤していたり粘土などが付着してい
たりすると、更には、ホッパー装置4の植生基材取り出
し口5から負圧域Bに向けて崩れ落ちる植生基材1の量
にバラツキが生じたりすると、負圧域Bへの植生基材1
の供給が阻害されて、植生基材1の定量搬送面で問題を
生じることが懸念されることから、ホッパー装置4にス
クリューコンベア8を設けて、植生基材1を負圧域Bに
向けて確実かつ定量的に送り出すようにしているのであ
る。
【0020】従って、スクリューコンベア8によって負
圧域Bに強制的に送り出された植生基材1は、円周エジ
ェクタ装置7による負圧の吸引作用を受けて、順次負圧
域Bを通過し、次いでホース10内面に引き寄せられる
高密度のジェット気流に乗って、ホース10内を圧送さ
れるのであって、負圧域Bへの植生基材1の送り出しが
定量的であることから、吹き付け装置による植生基材1
の搬送能力は安定したものとなり、かつ、植生基材1を
随時、ホッパー装置4に追加供給することで、植生基材
1は定量的に連続圧送されることになる。
【0021】また、かなり粗いチップ1bを含む植生基
材1であっても、これを難なく圧送することができるの
であって、植生基材1を定量的に連続圧送できることか
ら、転圧を必要としない程に、法面Nに均平に植生基材
1を吹き付けることができるが、必要に応じて植生基材
1を人手によって均平に転圧してもよい。
【0022】植生基材1の圧送用ホース10は、円周エ
ジェクタ装置7の植生基材導出口11に接続される基部
側のホース10aと、植生基材1の吹き付けノズル9を
備えた先端側のホース10bと、このホース10a,1
0bにわたって、継手手段21を介して接続される複数
本(又は1本)の中継用ホース10cとから成り、か
つ、図4及び図5に示すように、継手手段21の一方の
継手部材(図示する例では上流側の継手部材)22に
は、植生基材1を中継圧送するための円周エジェクタ装
置23を備えている。
【0023】上記の中継圧送用の円周エジェクタ装置2
3は、機能的には上述した円周エジェクタ装置7と同じ
であることから、詳細な説明を省略するが、可撓性を有
する例えばゴム製のホース端部を接着接合する金属製の
筒部材24と、この筒部材24に螺着されて、それぞれ
環状のエアチャンバーCとスリットbとを形成する金属
製の外筒部材25とによって構成され、かつ、外筒部材
25には、エアチャンバーCに連通する2本のエア流路
c,dが形成されている。
【0024】他方の継手部材26は、ホース端部を接着
接合する金属製の筒部材27から成り、この筒部材27
は、シール材28を介して外筒部材25に気密状に螺着
されるもので、その螺着状態において、外筒部材25の
エア流路dに連通するエア流路e,fが、シール材28
と筒部材27とに形成されている。
【0025】尚、シール材28には、複数個の係止孔h
が形成され、継手部材22の外筒部材25には、係止孔
hに係入するピンiが設けられていて、継手部材22に
対するシール材28の廻り止めを図るように構成されて
おり、更に、シール材28のエア流路eは、筒部材27
の中心まわりでの円弧孔に形成されており、かつ、継手
部材22と筒部材27のエア流路d,fの端部には、シ
ール材28のエア流路eと同じ円弧孔の凹入部jが形成
されている。
【0026】そして、基部側のホース10aの継手部材
22には、エアチャンバーAに接続の高圧エアの供給ラ
イン29が接続され、かつ、中継用ホース10cのそれ
ぞれには、他方の継手部材26と一方の継手部材22と
にわたって、高圧エアの供給ライン30が接続されてい
て、ホース継手手段21のそれぞれの部位において、円
周エジェクタ装置23による所謂コアンダ効果により、
植生基材1を中継圧送するように構成されている。
【0027】尚、植生基材1を中継圧送するための円周
エジェクタ装置23を、図6に示すように、継手手段2
1の他方(下流側)の継手部材26に備えて実施可能で
あることは言うまでもない。
【0028】上記の構成による植生基材圧送用のホース
10によれば、ホースをばらした状態では、これが嵩張
らないことから、保管面ならびに運搬の作業面で好適で
あり、かつ、ホース接続の作業によって円周エジェクタ
装置23が継手手段21に構成されることから、作業性
が向上すると共に、中継用ホース10cを多数接続する
ことによって、植生基材1を連続的に長距離搬送するこ
とが可能となる。
【0029】尚、植生基材圧送用のホース10を長くし
た場合、下流側の円周エジェクタ装置23に供給される
エア圧が低下して、コアンダ効果による植生基材1の圧
送能力が低くなることが懸念されるが、これに対して
は、例えば図7に示すように、継手部材22に別途、高
圧エア供給ライン30aの接続口mを形成して、この近
辺に可搬式のコンプレッサー19aを持ち込み、このコ
ンプレッサー19aと接続口mとにわたって高圧エア供
給ライン30aを接続することで、植生基材1の圧送能
力の低下問題を解消することができる。
【0030】上記の構成にかゝる植生基材1の吹き付け
装置によれば、従来のモルタルガン機と称される圧送装
置による吹き付けに比較して、植生基材1の高所への吹
き付け、或いは、水平距離での遠方への植生基材1の吹
き付けが可能となり、植生基材1の吹き付け能力の大幅
な改善、延いては植生基材1の効率的な吹き付けが達成
される。
【0031】また、上記構成の吹き付け装置は、従来の
圧送装置に比較して、非常に小型軽量な機械装置となる
ので、狭隘な林道等であっても小型の車両によって運搬
することができ、かつ、狭い現場においても、装置の設
置ならびに植生基材1の吹き付け施工が可能となる。
【0032】上記の植生基材1の吹き付けに際して、合
成樹脂製等の繊維を植生基材1に添加して吹き付けるよ
うにすれば、吹き付けた植生基材1の引っ張り強度が高
くなり、植生基材1の流亡が防止されて好適である。
【0033】添加する繊維としては、連続した繊維と所
定長さに切断した繊維の何れでも用いることができ、ま
た、繊維の太さも素材によって任意のものが使用でき
る。
【0034】比較的繊維長が短いものを使用する場合
は、植生基材1に予め混合して圧送すればよく、繊維長
が長いものは、植生基材吹き付けノズル9の適宜箇所
に、繊維を風圧で送るホースを接続して、この繊維を植
生基材1添加するようにすればよい。
【0035】植生基材1の吹き付けに際して、図1に示
すように、ホッパー装置4に水31を供給して、植生基
材1をスラリー状にして吹き付けることも可能であり、
この際、更に団粒化剤1cを供給して吹き付けるように
してもよいのである。
【0036】団粒化剤1cとしては、アクリル系やセル
ロース系、ポリエチレンオキサイド系等のものがあり、
かつ、法面Nの傾斜の度合いによっては、水の添加量を
調整して、フロー値を10〜20の範囲に設定したり、
或いは、フロー値を13〜17の範囲に設定するなど任
意である。
【0037】上記のように、植生基材1をスラリー状に
すれば、植生基材1が法面Nに密着し易いことから、特
に転圧をする必要はなく、従って、高所の法面Nの緑化
保護工にとって好適であり、更には、植生基材1が含む
木材チップ1bが表土1aの粘性を抑えることから、撹
拌が容易になり、かつ、木材チップ1bがスサの如き繋
ぎ材になることから、雨水による表土1aの流出も防止
されることになる。
【0038】更に、表土1aの土壌微粒子が団粒化剤1
cによって団粒化することから、河川下流での水の濁り
に繋がる土壌微粒子の流出が防止されることになり、更
には、スラリー状の植生基材1が乾燥した状態では、余
分な空隙のないほゞ均一な締まり具合の、植物が生育し
易い適正な気相を有する植生基盤が形成されることにな
り、これは延いては、余分な滞水の防止に繋がることで
あって、植生基盤の滑落防止の面で好適となる。
【0039】尚、スラリー状にして吹き付けた植生基材
1の表面に薄綿付きのネットを張設すれば、植生基盤の
表層崩壊が一層効果的に防止される利点がある。
【0040】別の実施の形態による継手手段21を図8
に示している。この実施の形態では、上記した螺着タイ
プの継手手段21のうち、一方の継手部材22の外筒部
材25に、ストレート筒部32とキー部材33とを連設
する一方、他方の継手部材26の筒部材27には、スト
レート筒部32とキー部材33とを嵌入するキー溝34
付きのストレート孔部35を形成して、継手部材22,
26をストレート嵌合によって連結するようにし、か
つ、外筒部材25と筒部材27との嵌合部に、この両者
25,27に食い込む透孔36を形成すると共に、筒部
材27側の透孔36の下部側に雌ねじ部37を形成し
て、透孔36を通して雌ねじ部37にねじピン38を螺
着することで、継手部材22,26を一体化するように
構成している。
【0041】即ち、上記した螺着タイプの継手手段21
では、基部側のホース10aに対する中継用ホース10
cの連結、並びに、中継用のホース10cに対する先端
側ホース10bの連結に際して、中継用ならびに先端側
のホース10c,10bの全体を回す必要があるが、こ
の図8に示す継手手段21では、継手部材22,26を
ストレート嵌合によって連結する形態をとっていること
から、ホース全体を回す必要がなく、作業性の向上を図
ることができる。
【0042】更に別の実施の形態による継手手段21を
図9に示している。この実施の形態では、継手手段21
の一方の継手部材22を、図5に示したものと同様に、
円周エジェクタ装置23を備えた構造のものとし、他方
の継手部材26を、ホース端部を圧入して接合するフラ
ンジ41付きの金属製筒部材42と、この筒部材42に
対して回転自在で且つ上記のフランジ41に係止して、
一方の継手部材22の雄ねじ部43に螺着される筒状部
材44と、この筒状部材44と雄ねじ部43との間に介
装のシール45とから構成している。
【0043】かゝる構成の継手手段21においても、ホ
ース全体を回すことなく、基部側のホース10aに対す
る中継用ホース10cの連結、並びに、中継用のホース
10cに対する先端側ホース10bの連結が可能であ
る。
【0044】この場合、ホース10b,10cの連結に
際して、その都度、高圧エアの供給ライン30を継手部
材26に接続する必要があるが、この接続の作業を不要
にした継手手段21を、図10及び図11に示してい
る。
【0045】この図示する実施の形態の継手手段21で
は、継手手段21の一方の継手部材22を、例えばゴム
製のホース端部を接着接合する金属製の筒部材24と、
図8に示したものと同様に、ストレート筒部32とキー
部材33とを連設した外筒部材25とによって、円周エ
ジェクタ装置23を構成したものとし、かつ、継手部材
22の外筒部材25に雄ねじ部46を形成している。
【0046】そして、他方の継手部材26を、ホース端
部を接着接合するフランジ47付きの金属製筒部材48
と、この筒部材48に対して回転自在で且つ上記のフラ
ンジ47に係止して、一方の継手部材22の雄ねじ部4
6に螺着される筒状部材49とから構成し、かつ、この
継手部材26の筒部材48に、一方の継手部材22のス
トレート筒部32とキー部材33とを嵌入するキー溝5
0付きのストレート孔部51を形成すると共に、更に、
この筒部材48に、上記の円周エジェクタ装置23に高
圧エアを供給するための高圧エアライン30を接続して
いる。
【0047】かゝる構成の継手手段21では、ホース全
体を回すことなく、基部側のホース10aに対する中継
用ホース10cの連結、並びに、中継用のホース10c
に対する先端側ホース10bの連結が可能であり、しか
も、ホース接合用の筒部材48に高圧エアライン30を
一体化しているので、ホース連結の都度、高圧エアの供
給ライン30を接続する手間が不要となり、作業の更な
る向上が達成される利点がある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、植生基材を高所に或いは水平距離で遠方
に、連続的かつ効率的に吹き付け可能な植生基材の吹き
付け工法が提供される。
【0049】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の工法に用いて好適な植生基材の吹き付け装置が提供
され、これに加えて、請求項3記載の発明によれば、植
生基材の連続圧送距離を延長することが容易に可能な吹
き付け装置が提供される。
【0050】更に、請求項4記載の発明によれば、ホー
ス接続の作業性を向上できる植生基材の吹き付け装置が
提供され、請求項5記載の発明によれば、接続作業の更
なる向上を期し得る植生基材の吹き付け装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】法枠の成形状況ならびに植生基材の吹き付けに
よる法面の緑化保護状況を示す形態図である。
【図2】植生基材吹き付け装置の構成図である。
【図3】ホッパー装置ならびに円周エジェクタ装置を示
す断面図である。
【図4】中継用ホースの斜視図である。
【図5】一方の継手部材に植生基材の中継圧送用の円周
エジェクタ装置を備えた継手手段の断面図である。
【図6】他方の継手部材に植生基材の中継圧送用の円周
エジェクタ装置を備えた別の実施の形態による継手手段
の断面図である。
【図7】植生基材の中継圧送用の円周エジェクタ装置に
おける植生基材の圧送能力をアップさせるようにした継
手手段の断面図である。
【図8】継手手段をストレート嵌合タイプに構成した別
の実施の形態による中継用ホースの斜視図である。
【図9】別の実施の形態による継手手段の断面図であ
る。
【図10】更に別の実施の形態による継手手段の分解断
面図である。
【図11】図10に示した継手手段の組み立て断面図で
ある。
【符号の説明】
1…植生基材、4…ホッパー装置、5…植生基材の取り
出し口、7,23…円周エジェクタ装置、8…スクリュ
ーコンベア、9…植生基材の吹き付けノズル、10…植
生基材の圧送用ホース、10c…中継用のホース、11
…植生基材の導出口、21…継手手段、22…継手部
材、B…負圧域。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−13330(JP,A) 特開 平11−276940(JP,A) 実開 昭48−68212(JP,U) 実開 昭56−59384(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 7/04 E02D 17/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植生基材の吹き付け工法であって、ジェ
    ット気流を導入して負圧域を形成し且つ植生基材を圧送
    する円周エジェクタ装置を、ホッパー装置の植生基材取
    り出し口に接続する一方、植生基材を強制的に送り出す
    スクリューコンベアを、その植生基材を強制的に送り出
    す端部を前記負圧域に入り込ませて、設け、かつ、先端
    に植生基材の吹き付けノズルを備えたホースを円周エジ
    ェクタ装置の植生基材導出口に接続して、ジェット気流
    の導入による負圧域を通してジェット気流により、植生
    基材をノズルから吐出することを特徴とする植生基材の
    吹き付け工法。
  2. 【請求項2】 植生基材の吹き付け装置であって、ジェ
    ット気流を導入して負圧域を形成し且つ植生基材を圧送
    する円周エジェクタ装置を、ホッパー装置の植生基材取
    り出し口に接続する一方、前記負圧域に植生基材を強制
    的に送り出すスクリューコンベアを、その植生基材を強
    制的に送り出す端部を前記負圧域に入り込ませて、ホッ
    パー装置に設け、かつ、先端に植生基材の吹き付けノズ
    ルを備えたホースを円周エジェクタ装置の植生基材導出
    口に接続して成ることを特徴とする植生基材の吹き付け
    装置。
  3. 【請求項3】 植生基材圧送用のホース途中に、継手手
    段を介して中継用のホースを接続可能に構成し、かつ、
    継手手段の一方の継手部材に、植生基材を中継圧送する
    ための円周エジェクタ装置を備えて成る請求項2に記載
    された植生基材の吹き付け装置。
  4. 【請求項4】 継手手段として、一方の継手部材に雄ね
    じ部を設け、他方の継手部材を、ホース接合用のフラン
    ジ付き筒部材と、この筒部材に対して回転自在で且つフ
    ランジに係止して、上記の雄ねじ部に螺着されるシール
    押圧用の筒状部材とから構成して成る請求項3に記載さ
    れた植生基材の吹き付け装置。
  5. 【請求項5】 植生基材を中継圧送するための円周エジ
    ェクタ装置に対する高圧エアの供給ラインを、シール押
    圧用の筒状部材に接続して成る請求項4に記載された植
    生基材の吹き付け装置。
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