JPH054977B2 - - Google Patents

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JPH054977B2
JPH054977B2 JP59251738A JP25173884A JPH054977B2 JP H054977 B2 JPH054977 B2 JP H054977B2 JP 59251738 A JP59251738 A JP 59251738A JP 25173884 A JP25173884 A JP 25173884A JP H054977 B2 JPH054977 B2 JP H054977B2
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JP
Japan
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polyolefin
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hindered amine
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JP59251738A
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JPS61130358A (ja
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Sotoyuki Kitagawa
Haruo Kawada
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、ポリオレフインに、トリアリルイソ
シアヌレートおよび/またはトリアリルシアヌレ
ート並びにヒンダードアミン系化合物とを配合し
た特に耐放射線性に優れるポリオレフイン組成物
に関する。 従来の技術 ポリオレフイン、例えばポリプロピレンを原料
とする成形品が医療器具あるいは食品包装材とし
て使用される場合、殺菌を目的として放射線を照
射することがある。しかし、その際放射線の照射
によつて該成形品は劣化を起し、そのためクラツ
クの発生や黄変、あるいは機械的強度が低下する
などの問題があつた。 そこでこの放射線照射によるポリオレフインの
劣化を防止する手段として、例えばヒンダードア
ミンと1,3,5トリス(3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチル−4−アルキルベンジル)イソシア
ヌレートとを添加剤として用いるもの(特開昭58
−42638号公報)、ヒンダードアミンとフエノール
系化合物〔トリス(3,5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート〕ないし亜
リン酸エステル化合物とを添加剤として用いるも
の(特開昭58ー49737号公報)などが提案されて
いる。 しかしながら、上記の従来技術によるものは放
射線照射によるポリオレフインの着色防止効果な
ど耐放射線性は相当に向上しているものの、成形
物の機械的物性、特に耐衝撃性については必ずし
も十分ではなかつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、放射線の照射によりクラツクの発生
や黄変がなく、かつ機械的強度の低下しない成形
物を得るポリオレフイン組成物を提供することを
目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記のような問題点を改善する
ために種々検討を行つた結果、特定の安定剤を組
合せて配合することにより、本発明の目的を達成
することを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、ポリオレフイン100重量
部に対し、トリアリルイソシアヌレートおよび/
またはトリアリルシアヌレート0.3〜5重量部お
よびヒンダードアミン系化合物0.01〜0.3重量部
とを配合することを特徴とする耐放射性ポリオレ
フイン組成物である。 以下、本発明の構成について詳細に説明する。 本発明におけるポリオレフインとしては、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン、ヘブテン、オクテンなどのα−オレ
フインの単独重合体もしくは共重合体、またはこ
れらのα−オレフインを主成分とする他の単量体
との共重合体などがあげられる。具体的には、
低、中あるいは高密度のポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレンラン
ダムあるいはブロツク共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ブテン共重合体、エチレン−4−メチル
−1−ペンテン共重合体、プロピレン−1−ブテ
ン共重合体、プロピレン−ヘキセン共重合体、プ
ロピレン−ヘキセン−1−ブテン共重合体などが
あげられる。これら重合体のうちではポリプロピ
レン、プロピレン−エチレンランダムもしくはブ
ロツク共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合
体などのプロピレン系重合体において特に効果が
著しい。 本発明において配合するトリアリルイソシアヌ
レートまたはトリアリルシアヌレートは、イソシ
アヌル酸またはシアヌル酸のトリアリルエステル
として得られるものである。 また、本発明において配合するヒンダードアミ
ン系化合物としては、ヒンダードアミン窒素原子
及び任意に他の異原子を含む6員複素環からなる
ヘテロサイクリツクヒンダードアミン系化合物が
好ましい。例えば、ジ−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)セバケート、4−ベ
ンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、コハク酸とN−(2−ヒドロキシエ
チル)−2,2,6,6テトラメチル−4−ヒド
ロキシピペリジンとの縮合物、1,2,3,4−
テトラ(2,2,6,6テトラメチル−4−ピペ
リジル)−ブタンテトラカルボキシレート、1,
4−ジ−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル−2,3−ブタジオン、トリス−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ト
リメリテート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルn−オク
トエート、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、トリス−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)−ニトリルアセテート、4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ヒド
ロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン
酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジノールとβ,β,β′,β′−テトラメチル−
3,9(2,4,8,10−テトラオキサスピロ−
〔5,5〕ウンデカン)ジエタノールとの縮合物
などがあげられる。これらのうちでは、ジ−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケイトまたはコハク酸とN−(2−ヒドロキシ
エチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−
ヒドロキシピペリジンとの縮合物、1,2,3,
4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジノールとβ,
β,β′,β′−テトラメチル−3,9(2,4,8,
10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン)
ジエタノールとの縮合物が特に好ましい。 上記のトリアリルイソシアヌレートおよび/ま
たはトリアリルシアヌレート並びにヒンダードア
ミン系化合物の配合量は、ポリオレフイン100重
量部に対しトリアリルイソシアヌレートおよび/
またはトリアリルシアヌレートを0.3〜5重量部、
好ましくは0.5〜1重量部で、ヒンダードアミン
系化合物は0.01〜0.3重量部好ましくは0.05〜0.2
重量部である。上記配合量が下限値に満たない場
合はその効果が発揮されず、一方上限値を超過す
る場合にはそれ以上の効果の向上が期待できず、
また衛生毒性面あるいはブリードアウトするなど
で好ましくない。 本発明の組成物には前記の必須成分の他に必要
に応じて通常ポリオレフインに用いられる添加
剤、例えば酸化防止剤、紫外線安定剤、金属石ケ
ン、造核剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、アンチ
ブロツキング剤、顔料などを添加することができ
る。 本発明の組成物の製造方法は、一般にポリオレ
フインに添加剤を添加する方法によつて行うこと
ができる。例えば、粉末状またはペレツト状のポ
リオレフインに前記の必須成分またはその他の添
加剤を添加し、ミキサーなどで予備混合を行つた
後、押出機にて溶融混練してペレツト化する方法
が適当である。また、成形品は、得られたペレツ
トから射出成形、押出成形、ブロー成形などで成
形することができるが、各成分を混合したものか
ら直接成形してもよい。 発明の効果 本発明のポリオレフイン組成物は、放射線照射
を行つた場合にポリオレフインの劣化による物性
の低下や黄変がなく、従来のものに比べて特に耐
衝撃性に優れたものである。従つて、医療分野の
他食品包装材や容器類などの用途として好適であ
る。 実施例 以下に本発明の実施例を示す。なお、実施例に
おける試験方法は次の通りである。 (1) 曲げ弾性率:JIS K 7203 (2) デユポン衝撃強度:ASTM D 2794 実施例 1〜7、比較例 1〜5 粉末状のプロピレン−エチレンランダム共重合
体(MFR9g/10分、エチレン含有量3重量%)
100重量部に酸化防止剤〔トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフエニル)ホスフアイト〕0.1重量部、
金属石けん(ステアリン酸カルシウム)0.05重量
部、造核剤(ジパラ−メチルベンジリデンソルビ
トール)0.2重量部、トリアリルイソシアヌレー
トおよびヒンダードアミン系化合物〔コハク酸と
N−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6テ
トラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとの縮合
物(以下Aと略す)、1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピヘリジノールとβ,β,β′,β′−テ
トラメチル−3,9(2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ−〔5,5〕ウンデカン)ジエタノー
ルとの縮合物(以下Bと略す)〕とを表−1に示
す配合量でそれぞれ添加し、予備混合を行い、こ
の混合物を230℃の押出機にてペレツト化した。
このペレツトを用いて射出成形により試験片(曲
げ弾性率用110mm×10mm×4mm、デユポン衝撃強
度用80mm×80mm×3mm)を成形した。この試験片
にコバルト60の線源を使用して2.5メガラツドの
照射量のγ線を照射した後の特性を5日後に評価
して表−1に示した。 なお、比較のためにトリアリルイソシアヌレー
トまたはヒンダードアミン系化合物を用いない場
合、トリアリルイソシアヌレートに代りトリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌレート(以下安定剤Cという)
を用いた場合およびトリアリルイソシアヌレート
の配合量が0.3重量部未満の場合についても同様
の評価を行いその結果を表−1に併記した。
【表】 比較例 6 比較のために、実施例1においてトリアリルイ
ソシアヌレートに代り1,3,5−トリス(3−
ヒドロキシ−2,6−ジメチル−4−第三ブチル
−ベンジル)イソシアヌレートを用いた外は同様
にして評価を行つた結果、曲げ弾性率は10400
Kg/cm2でデユポン衝撃強度33Kg・cmであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリオレフイン100重量部に対し、トリアリル
    イソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
    ヌレート0.3〜5重量部およびヒンダードアミン
    系化合物0.01〜0.3重量部とを配合してなること
    を特徴とする耐放射線性ポリオレフイン組成物。
JP25173884A 1984-11-30 1984-11-30 耐放射線性ポリオレフイン組成物 Granted JPS61130358A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4523801B2 (ja) * 2004-06-18 2010-08-11 四国化成工業株式会社 イソシアヌル酸化合物
CN103122140B (zh) * 2009-01-20 2015-07-22 尤尼吉可株式会社 树脂组合物及由其形成的成型体

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JPS4871444A (ja) * 1971-12-28 1973-09-27
JPS5842638A (ja) * 1981-09-07 1983-03-12 Toa Nenryo Kogyo Kk 耐放射線性の改良されたポリプロピレン組成物
JPS5849737A (ja) * 1981-09-19 1983-03-24 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 耐γ線照射性を付与したポリオレフイン組成物
JPS60101132A (ja) * 1983-10-11 1985-06-05 チバ‐ガイギー アクチエンゲゼルシヤフト ヒドロキシルアミン誘導体の使用により劣化に対して安定化されたポリオレフイン組成物

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