JPH054940B2 - - Google Patents

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JPH054940B2
JPH054940B2 JP62298583A JP29858387A JPH054940B2 JP H054940 B2 JPH054940 B2 JP H054940B2 JP 62298583 A JP62298583 A JP 62298583A JP 29858387 A JP29858387 A JP 29858387A JP H054940 B2 JPH054940 B2 JP H054940B2
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JP
Japan
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polyethylene glycol
aqueous solvent
slurry
raw material
weight
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JP62298583A
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JPH01141865A (ja
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Takeo Sasaki
Masaaki Anazawa
Hiroshi Sasaki
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はセラミツクス粉末の造粒方法に係り、
特に水和反応を起す、又は水との接触をきらうセ
ラミツクス原料粉末を非水系溶媒の噴霧乾燥造粒
法により、効率的に造粒する方法に関する。
[従来の技術] 従来より、噴霧乾燥法による原料粉末の造粒方
法は、セラミツクス、食品、その他、広い分野に
利用されており、この方法には、特に代表的な装
置としてスプレードライヤー(以下「SD」と略
す。)が一般に用いられている。
例えば、セラミツクス製品の製造工程において
も、SD装置による造粒はしばしば採用されてお
り、一般には、セラミツクス原料粉末にバインダ
ー、分散剤、その他の有機物を加え、溶媒を用い
て混合してスラリーとし、SD装置にて造粒後、
これを成形、焼成して製品化されている。
従来、SD装置による造粒法において、スラリ
ーの調整に用いる溶媒としては、殆どの場合水が
用いられているが、この場合には、SD装置の特
性上、セラミツクス原料粉末の水スラリーが熱風
にさらされ、一時的にも熱水中に原料粉が存在す
る状態となる。このため、水和反応を生起し易い
原料粉末に溶媒として水を用いることは不適当で
ある。また、水との接触が好ましくない原料に対
しても、溶媒として水を用いることはできない。
このため、従来、このような原料粉末をSD装
置で造粒するには、アルコール類、ケトン類等の
有機溶媒が用いられていた。しかしながら、これ
らの溶媒は一般に可燃性であるため、N2等の不
活性雰囲気中で造粒を行なうなどの高価な防爆型
SD装置を用いる必要があり、処理コストの高騰
をまねいていた。
これに対し、不燃性の有機溶媒を用いるものと
して、1,1,1,−トリクロロエタン又は1,
1,1,−トリクロロエタンとアルコールとの混
合溶媒を用いる方法が提案されている(特開昭62
−114638号)。
特開昭62−114638号に開示される方法によれ
ば、防爆型SD装置を用いることなく、通常のSD
装置にて造粒を行なうことが可能とされる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、特開昭62−114638号に開示され
る非水系溶媒スラリーの噴霧乾燥造粒において
は、溶媒の蒸発速度が大きく、造粒物中に陥没球
(表面に陥没部を有する球状造粒体)が生じ易い
という問題点があつた。この陥没球は、成形時の
空気連行量が多く、成形体中にラミネーシヨンを
発生させたり、焼結体の最終密度を低下させる要
因となる。
この陥没球の発生は、スラリーの調整条件、噴
霧乾燥条件の制御によりある程度押えることが可
能ではあるが、この場合には、製造条件等に非常
に厳しい制約を伴う。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記従来の問題点を解決し、非水系溶
媒スラリーの噴霧乾燥造粒における陥没球の発生
を防止して、良好な造粒を行なうことができる方
法を提供するものである。
本発明のセラミツクス粉末の造粒方法は、セラ
ミツクス原料粉末を非水系溶媒を用いて噴霧乾燥
することにより造粒する方法において、非水系溶
媒、バインダー及びポリエチレングリコールモノ
オレートを含む非水系溶媒スラリーを用いて噴霧
乾燥することを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、一般に行なわれている噴霧乾燥に
よる造粒、特に代表的な装置であるSD装置を用
いる造粒において、原料粉末のスラリーの調整に
用いる溶媒として、非水系溶媒、バインダー及び
ポリエチレングリコールモノオレートを含む非水
系溶媒スラリーを用いる。
本発明において、非水系溶媒としては、例えば
アルコール類等の低毒性の溶媒を、引火性等を付
与しない範囲で用いる。用いる溶媒には特に制限
はないが、その蒸発速度があまりに遅いと、造粒
された顆粒中に溶媒が残留して顆粒の品質を低下
させる原因となる。また、配合する非水系溶媒の
量は、顆粒の粒度等に影響するため、適宜調製す
る。
一方、バインダーとしては、ポリビニルアルコ
ール、エチレンビニルアセテート、ポリビニルブ
チラール、ポリエチレングリコール、各種セルロ
ース、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フエノー
ル樹脂等の各種樹脂、パラフインワツクス、マイ
クロスタリンワツクス、変性ワツクス等の各種ワ
ツクス等を用いることができる。
非水系溶媒スラリー中に配合するポリエチレン
グリコールモノオレートの量は、少な過ぎても多
過ぎても、本発明の目的を十分に達し得ない場合
がある。
本発明において、ポリエチレングリコールモノ
オレートの量は、セラミツクス原料粉末100重量
部に対し0.3〜5重量部とするのが好ましい。
セラミツクス原料粉末100重量部に対し、0.3〜
5重量部のポリエチレングリコールモノオレート
の添加により、非水系溶媒中での粉末の濡れ性、
分散性を向上させ陥没球のない造粒粉を得ること
が可能とされる。ポリエチレングリコールモノオ
レートが0.3重量部未満ではあまり効果がなく、
また5重量部を超えて添加してもより以上の効果
は期待できない。特に、ポリエチレングリコール
モノオレートは、HLBが13以下であることが好
ましい。HLBが13を超えると親水性が増加し、
非水系溶媒に添加した時の効果は少なくなる。
本発明の方法において、非水系溶媒スラリーの
成分組成は、下記のような範囲とするのが好まし
い。
非水系溶媒:19〜48重量部 バインダー:0.5〜3重量部 ポリエチレングリコールモノオレート:0.3〜
5重量部 スラリー濃度:50〜80重量% 本発明の方法は、このような非水系溶媒スラリ
ーを用いること以外は、従来の噴霧乾燥法と全く
同様に行なうことができ、防爆設備や毒物に対す
る安全対策等を要することなく、また、スラリー
調製条件や噴霧乾燥条件に特段の制約を受けるこ
となく、工業的有利に水和反応を生起し易い、あ
るいは水との接触をきらうセラミツクス原料の造
粒を行なつて、陥没球のない良好な造粒粉を効率
的に得ることができる。
なお、本発明において、セラミツクス原料とし
てはカルシア、マグネシア、SiC、Si3N4、AlN
など各種のものが例示される。
[作用] 本発明で用いるポリエチレングリコールモノオ
レートは、溶媒の蒸発速度を押え、表面張力を増
大させると共にセラミツクス原料粉末の濡れ性を
向上させる作用を奏する。
このため、このようなポリエチレングリコール
モノオレートを含有する非水系溶媒スラリーを用
いることにより、陥没球のない良好な顆粒を得る
ことが可能とされる。
[実施例] 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではな
い。
実施例 1 平均粒径1.0μmのセラミツクス原料粉末100重
量部に、バインダー(中京油脂製SE−604)1.5
重量部、ポリエチレングリコールモノオレート1
重量部を配合調製して得たスラリー濃度60重量%
のアルコール(日本化成品製ソルミツクスA−
11)系スラリーを用い、SD装置(アシザワ、ニ
ロアトマイザー製)により噴霧乾燥造粒した。
その結果、平均粒径70μmの陥没球のない良好
な球形を有する顆粒が得られた。
比較例 1 実施例1において、ポリエチレングリコールモ
ノオレートを含まないスラリーを調製し、このス
ラリーを用いたこと以外は、同一条件で噴霧乾燥
造粒した。その結果、得られた顆粒には陥没球が
認められた。
なお、実施例1及び比較例1で得られた顆粒の
粒子構造を示す顕微鏡写真(500倍)を第1図
(実施例1)及び第2図(比較例1)に示す。第
1図、第2図より、本発明の方法による顆粒は均
一かつ良好な真球状であり、これに対し、従来法
による顆粒は、クレーターのある陥没球が多いこ
とが認められる。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明のセラミツクス粉末
の造粒方法は、噴霧乾燥法による造粒にあたり、
非水系溶媒、バインダー及びポリエチレングリコ
ールモノオレートを含む非水系溶媒スラリーを用
いるものであつて、溶媒の蒸発速度、表面張力、
濡れ性を改善し、極めて均一径で真球状の良好な
顆粒を得ることができる。
このため、本発明によれば、低コストで効率的
にかつ良好な作業性で、セラミツクス粉末の造粒
を行なうことが可能とされる。しかして、得られ
る造粒粉は極めて高特性なものであつて、本発明
の方法による造粒粉を用いれば、成形時の空気連
行量を低減して、ラミネーシヨンの発生を押え、
均一な成形体を得ることが可能とされ、また、焼
結体の最終到達密度も大幅に向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ実施例1及び比較
例1で得られた顆粒の粒子構造を示す顕微鏡写真
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セラミツクス原料粉末を非水系溶媒を用いて
    噴霧乾燥することにより造粒する方法において、
    非水系溶媒、バインダー及びポリエチレングリコ
    ールモノオレートを含む非水系溶媒スラリーを用
    いて噴霧乾燥することを特徴とするセラミツクス
    粉末の造粒方法。 2 非水系溶媒系スラリー中のポリエチレングリ
    コールモノオレートの含有量がセラミツクス原料
    粉末100重量部に対して0.3〜5重量部であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。 3 ポリエチレングリコールモノオレートの
    HLBが13以下であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載の方法。
JP62298583A 1987-11-26 1987-11-26 セラミックス粉末の造粒方法 Granted JPH01141865A (ja)

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JP62298583A JPH01141865A (ja) 1987-11-26 1987-11-26 セラミックス粉末の造粒方法

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JPH01141865A JPH01141865A (ja) 1989-06-02
JPH054940B2 true JPH054940B2 (ja) 1993-01-21

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DE59305440D1 (de) * 1992-09-08 1997-03-27 Hoechst Ag Verfahren zur Aufbereitung von wasserempfindlichen Keramischen Pulvern zu einem rieselfähigen granulierten Pulver
CZ304806B6 (cs) * 2006-12-01 2014-11-05 Sedlecký kaolin a. s. Způsob výroby průmyslového silikátového granulátu, zejména kaolinového, jílového, bentonitového a páleného

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