JPH0548875U - アップリケ縫いが可能な刺しゅう縫ミシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】刺しゅう縫ミシンにおいて、アップリケ布の輪
郭を切り取る目印となる縫目を形成するためのデータが
記憶された記憶手段ＲＯＭ１と、アップリケ布をアップ
リケ縫いにより台布に縫い付けるためのデータが記憶さ
れた記憶手段とＲＯＭ２と、台布上にアップリケ布をセ
ットするための案内位置の縫目を形成するためのデータ
および前記案内位置の縫目と一定の位置関係を持ち、前
記台布上にアップリケ縫い位置を避けて接着剤の塗布範
囲を案内する縫目を形成するためのデータとが記憶され
た記憶手段ＲＯＭ３とを備えてなることを特徴とするア
ップリケ縫いが可能な刺しゅう縫ミシン。 【効果】刺しゅう縫ミシンにより、アップリケ布素材お
よび台布にアップリケ作業の各種の目印および案内とな
る縫目を形成でき、簡単な操作でかつ迅速に、美麗なア
ップリケ作品が製作できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、刺しゅうミシンに係り、特にアップリケ縫いが可能な刺しゅうミシン に関する。

【０００２】

【従来の技術】

刺しゅうミシンによるアップリケ作業の手順について簡単に説明する。 刺しゅうミシンでアップリケ縫いを行うには、刺しゅう縫ミシンの記憶装置に、 刺しゅう枠にセツトされたアップリケ布素材に、アップリケ布の輪郭を切り取る ための目印となる縫目を形成するためのパターンデータと、刺しゅう枠にセツト されたにアップリケ台布（以後台布）に前記切り取られたアップリケ布を固定す る位置の目印となる縫目を形成するためのパターンデータと、前記切り取られた アップリケ布を台布の前記した目印の位置に仮固定し、アップリケ縫いにより縫 い付け、アップリケを作成するためのアップリケ縫いデータが記憶さている。

【０００３】 アップリケ作業の手順は、まずアップリケ布素材を刺しゅう枠にセツトし、輪郭 を切り取るための目印となる縫目を形成し、アップリケ布素材を刺しゅう枠から 取り外し、目印に沿ってアップリケ布素材からアップリケ布の輪郭を切り取る。

【０００４】 次に台布を刺しゅう枠にセットし、アップリケ布を固定する位置の目印となる縫 目を形成し、次に輪郭が切り取られたアップリケ布を台布の目印の位置に仮固定 し、刺しゅう縫ミシンのアップリケ縫いによりアップリケ布を台布に縫い付け、 縫い付け終了後刺しゅう枠から取り外し、縫目の渡り糸を取り除く等の仕上げを 行うことにより、アップリケ作業が終了する。

【０００５】 刺しゅうミシンによりアップリケ作業を行う場合に、その途中の工程でアップリ ケ布を台布に仮固定する必要がある。従来は、アップリケ布の裏側に接着剤を塗 布して台布に仮固定してから、アップリケ縫い縫目によりアップリケ布を台布に 縫い付けてアップリケ作業を行っていた。仮固定用の接着剤としては、でんぷん 糊とうの工作糊、洋裁等で布同士を貼り付ける酢酸ビニル樹脂系接着剤等が使用 されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の刺しゅう縫ミシンによるアップリケ作業の工程で、アップリケ布 と台布とを仮固定する接着剤の塗布範囲は、勘に頼って行っていた。その結果、 次の刺しゅう縫ミシンによるアップリケ縫い縫目の針落点位置にも接着剤が塗布 されている場合があった。

【０００７】 従って、刺しゅう縫ミシンによるアップリケ縫い時に、第１の問題として、接着 剤が生乾きの場合、アップリケ布および台布を貫通するミシン針およびミシン針 に案内された上糸に、塗布した接着剤が付着するケースがあり、これによって上 糸ループの形成が妨げられて、目とび発生の原因となり、好ましいアップリケ縫 い作業が行えないという問題があり、この問題に対する解決策が望まれていた。

【０００８】 また第２の問題として、接着剤が硬化している場合には、アップリケ布および台 布を貫通するミシン針をいためたり、ミシン針に案内された上糸が切れたりする 針や上糸への悪影響の問題があり、この問題に対する解決策が望まれていた。

【０００９】 前記した第１、第２の問題を回避するためには、台布に対する接着剤の塗布範囲 を正確に決定する必要があるが、従来はアップリケ縫いの試縫いを行い、時間の かかる試行錯誤により接着剤の正確な塗布範囲を決定していた。

【００１０】 本考案の解決しようとする課題は、アップリケ縫いの縫い付け作業時に、接着剤 の塗布範囲が、ミシン針の針落点を避けた位置に正確に塗布されているようにし 、前記した従来の第１、第２の問題であった目とびの発生を防止し、またミシン 針や上糸への悪影響等の問題を解決し、簡単な操作でかつ迅速に、美麗なアップ リケ作品が製作可能な刺しゅう縫ミシンを提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記した従来技術の課題を解決するために、刺しゅうミシンにおいて 、アップリケ素材布からアップリケ布の輪郭を切り取る目印となる縫目を形成す るための第１のパターンデータと、台布に仮固定されたアップリケ布をアップリ ケ縫いの縫目により台布に縫い付けるための第２のパターンデータと、前記台布 上にアップリケ布をセットするための第１の案内位置の縫目を形成するための第 １の案内パターンデータと、前記第１の案内位置の縫目と一定の位置関係を持ち 、前記台布上に前記アップリケ縫いの縫目位置を避けて接着剤の塗布範囲を案内 する第２の案内位置の縫目を形成するための第２の案内パターンデータとからな る案内パターンデータとが記憶されたアップリケ縫いが可能な刺しゅう縫ミシン を提供するものであり、アップリケ作業に関する各種の目印や案内位置の縫目を 形成することにより、従来の課題であったアップリケ縫い時の目とびの発生、ミ シン針や上糸への悪影響の発生をを防止し、簡単な操作でかつ迅速に、刺しゅう 縫ミシンによる美麗なアップリケ縫い作品を製作できるようにしたものである。

【００１２】

【考案の作用】

本考案の刺しゅう縫ミシンは、第１の作用として、刺しゅう縫ミシンによるアッ プリケ縫いに先立ち、アップリケ布素材から輪郭を正確に切り取られたアップリ ケ布を台布の性格な位置にセツトできるという作用がある。

【００１３】 また第２の作用として、ミシンによる台布へのアップリケ布のアップリケ縫いに よる縫い付け作業時に、接着剤の塗布範囲を決めるにあたり、従来のように試縫 いといった試行錯誤的な手間をかける事なく、アップリケ作業を行えるという作 用がある。

【００１４】 また第３の作用として、第２の案内位置を目印として塗布された接着剤が、生乾 きの場合、アップリケ布を貫通するミシン針および上糸に付着することがないの で、従来の課題であった接着剤の付着による目とびの発生が防止できるという作 用がある。

【００１５】 また第４の作用として、接着剤が硬化している場合でも、従来のように、アップ リケ布および台布を貫通するミシン針をいためたり、ミシン針に案内された上糸 が切れたりする問題が防止できるという作用がある。

【００１６】 また第５の作用として、以上説明した４つの作用が相俟って、簡単な操作でかつ 迅速に、刺しゅう縫ミシンによる美麗なアップリケ縫い作品を製作できるという 作用がある。

【００１７】

【実施例】

以下本考案を実施例により説明する。 （１）刺しゅうミシンの構成 まず、図１を参照しながら刺しゅう縫ミシンの主として制御回路の構成について 説明する。

【００１８】 同図において、中央処理装置ＣＰＵには、リード・オンリー・メモリＲＯＭが接続 され、更に刺しゅう模様等を選択するための模様選択手段１０、刺しゅう縫ミシ ンを始動させるためのスタート操作手段１１および刺しゅう縫ミシンの制御にお ける作業用メモリとしてのランダム・アクセス・メモリＲＡＭが接続されている。

【００１９】 リード・オンリー・メモリＲＯＭは、複数の記憶エリアを備えており、便宜上それ らを独立の構成要素として示すと、それらは以下に示すＲＯＭ１〜ＲＯＭ５から 構成されている。

【００２０】 第１の記憶手段ＲＯＭ１には、アップリケ布素材２０からアップリケ布２０ａの 輪郭を切り取る目印となる縫目として、図２に示すような縫目ＳＰ１を形成する ための第１のパターンデータが記憶されている。

【００２１】 第２の記憶手段ＲＯＭ２には、図４に示すように前記輪郭で切り取られ、台布２ １に仮固定されたアップリケ布２０ａをアップリケ縫い縫目ＳＰ２により台布２ １に縫い付けるための第２のパターンデータが記憶されている。

【００２２】 第３の記憶手段ＲＯＭ３には、アップリケ縫いに先立ち、台布上２１上の正確な 位置に、輪郭が切り取られたアップリケ布２０ａをセットするための縫目として 、図３に示すような第１の案内位置の縫目ＧＳＰ１を形成するための第１の案内 パターンデータと、第１の案内位置の縫目ＧＳＰ１と一定の位置関係を持ち、台 布２１上に前記アップリケ縫いの縫目ＳＰ２（図２参照）の縫目位置を避けて接 着剤の塗布範囲を案内するために、同じく図３に示すような第２の案内位置の縫 目ＧＳＰ２を形成するための第２の案内パターンデータとからなる案内パターン データとが記憶されている。

【００２３】 アップリケ布２０ａを台布２１に貼り付けるために台布２１に塗布される接着剤 には、でんぷん糊等の工作糊、洋裁等で布同士を貼り付ける酢酸ビニル樹脂系接 着剤等が使用される。

【００２４】 前記したアップリケ布素材２０からアップリケ布２０ａの輪郭を切り取る目印と なる図２に示す縫目ＳＰ１と、台布上２１上の正確な位置に、輪郭が切り取られ たアップリケ布２０ａをセットするための図３に示す第１の案内位置の縫目ＧＳ Ｐ１とは、共通の縫目とすることも可能である。

【００２５】 この場合には、第３の記憶手段ＲＯＭ３に記憶された第１の案内パターンデータ を、第１の記憶手段ＲＯＭ１に記憶された第１のパターンデータとして利用する ことが可能となり、メモリ容量の有効活用が可能となる。

【００２６】 第４の記憶手段ＲＯＭ４には、複数の刺しゅう模様、アップリケ模様等に対する 模様の表示データおよび刺しゅう縫い作業、アップリケ縫い作業に関するメッセ ージ等の表示データが記憶されている。 第５の記憶手段ＲＯＭ５には、刺しゅう縫ミシン全体の制御を行うための制御プ ログラムが記憶されている。

【００２７】 リード・オンリー・メモリＲＯＭは、前記したように便宜上それらを独立の構成要 素として示した複数の記憶エリアを備えており、これら各種データの記憶手段Ｒ ＯＭ１〜ＲＯＭ４、更には刺しゅう縫ミシンの全体の制御を行う制御プログラム が記憶された記憶手段ＲＯＭ５は、刺しゅう縫ミシンに内蔵されたリード・オン リー・メモリＲＯＭ１〜ＲＯＭ５に代えて外部記憶媒体、例えばメモリーカード 等で外部から供給するように構成することも可能である。

【００２８】 このように構成することにより、新たなアップリケ模様の追加や、刺しゅう縫ミ シンによるアップリケ縫い制御のバージョンアップ容易に対応することが可能に なる。

【００２９】 中央処理装置ＣＰＵには、更に表示制御回路ＬＣＤＣを介して表示手段ＬＣＤが 接続され、選択された刺しゅう模様、アップリケ模様等および刺しゅう作業に関 連する各種メッセージ等の表示を行うようになっている。

【００３０】 刺しゅう枠駆動手段１２には、刺しゅう枠１３が取り付け自在で、振幅用ステッ ピングモータＸＭ、送り用ステッピングモータＹＭによりＸ−Ｙ制御され、刺し ゅう枠をＸ−Ｙ駆動する。振幅用ステッピングモータＸＭ、送り用ステッピング モータＹＭは、モータの駆動回路１４を介して中央処理装置ＣＰＵに接続されて いる。

【００３１】 縫目形成機構１５は、ミシンモータＺＭにより駆動され、上下往復動する針を有 し、ミシンの上軸回転と同期してＸ−Ｙ制御される刺しゅう枠１３にセットされ た布に刺しゅう模様等を形成する。前記した３種類のモータに対する駆動回路１ ４は、便宜上まとめて図示したが、当然のことながら、それぞれ独立の駆動回路 から構成されている。

【００３２】 （２）アップリケ作業の手順 次に、図６のフローチャートを参照しながらアップリケ作業の手作業を含めた処 理手順について説明する。同図において、Ｓｎ（ｎ＝１、２、３・・・・）は、各処 理のスッテプを示す。

【００３３】 Ｓ１〜Ｓ６ 刺しゅう縫ミシンの電源入れると、まず図示しないが表示手段ＬＣＤに刺しゅう 用のアップリケ布素材または刺しゅう用の布の刺しゅう枠へのセットを指示する メッセージが表示され、模様またはアップリケ模様を選択を指示するメッセージ が表示され、この場合はアップリケ作業を行うので、Ｓ１でアップリケ布２０ａ を刺しゅう枠１３にセットし、Ｓ２でアップリケ模様を選択すると、Ｓ２で選択 されたアップリケ模様が、Ｓ３で表示手段ＬＣＤに表示され、その後、Ｓ４のス タート操作手段１０の操作待ちとなる。

【００３４】 Ｓ４でスタート操作手段１０を操作すると、Ｓ５で図２に示すように、アップリ ケ布素材に輪郭を切り取るための目印の縫目ＳＰ１が第１のパターンデータによ り形成される。

【００３５】 縫目形成が終了すると、図示しないが、アップリケ布素材２１を刺しゅう枠から 取り外し、アップリケ布素材２０から目印に沿ってアップリケ布２０ａの輪郭を 切り取り、次に台布２１の刺しゅう枠１３へのセットを指示するメッセージが表 示される。Ｓ６でアップリケ布素材２０を刺しゅう枠１３から取り外し、目印に 沿ってアップリケ布素材２０からアップリケ布２０ａの輪郭を切り取る。

【００３６】 Ｓ７〜Ｓ１１ Ｓ７で台布２１を刺しゅう枠１３にセットし、Ｓ８でスタート操作手段１０の操 作待ちとなる。Ｓ８でスタート操作手段を操作すると、第３の記憶手段に記憶さ れた第１の案内パターンデータと第２の案内パターンデータとからなる案内パタ ーンデータによる縫製が行われる。

【００３７】 即ち、案内パターンデータにより、図３に示すように、台布２１に前記輪郭が切 り取られたアップリケ布２０ａをセットする第１の案内位置の縫目ＧＳＰ１と、 前記アップリケ布２０ａを前記アップリケ縫いで縫われる位置を避けて台布に接 着するための接着剤の塗布範囲を案内する第２の案内位置の縫目ＳＰＧ２とが形 成される。

【００３８】 縫目形成が終了すると、図示しないが、表示手段ＬＣＤに、台布２１の第２の案 内位置の縫目ＧＳＰ２の縫目範囲内に接着剤を塗布し、輪郭が切り取られたアッ プリケ布２０ａを台布２１の第１の案内位置に仮固定を指示するするメッセージ が表示される。

【００３９】 Ｓ９で、図３に示す台布２１の第２の案内位置の縫目ＧＳＰ２の範囲内に接着剤 を塗布し、Ｓ１０で第１の案内位置の縫目ＧＳＰ１を目印として、アップリケ布 ２０ａを台布２１に仮固定し、接着剤が固まるまでしばらく待つ。

【００４０】 Ｓ１２〜Ｓ１４ 接着剤が固まった後、Ｓ１２でスタート操作手段１０を操作すると、Ｓ１３で第 ２のパターンデータにより、図４に示すように、アップリケ縫いの縫目ＰＳ２が 形成される。図４のアップリケ縫いの縫目ＳＰ２は、便宜的にハッチングで示す 部分をジグザグ縫いの縫目形式で縫目形成した例であるが、図５に示すようなア ップリケステッチＮＯ縫目形式によりアップリケ縫いを行うこともできる。

【００４１】 アップリケ縫いの縫目形成が終了すると、図示しないが、表示手段ＬＣＤに、ア ップリケ布２０ａが縫い付けられた台布２１の刺しゅう枠１３からの取り外しを 指示するメッセージが表示される。

【００４２】 Ｓ１４でアップリケ布２０ａの縫い付けの終了した台布２１を刺しゅう枠１３か ら取り外し、縫目の渡り糸を取り除く等の仕上げを行うことにより、アップリケ 作業が終了する。

【００４３】

【考案の効果】

本考案の刺しゅうミシンによれば、第１の作用として、刺しゅう縫ミシンによる アップリケ縫いに先立ち、アップリケ布素材から輪郭を正確に切り取られたアッ プリケ布を台布の性格な位置にセツトできるという効果が得られる。

【００４４】 また第２の効果として、ミシンによる台布へのアップリケ布のアップリケ縫いに よる縫い付け作業時に、接着剤の塗布範囲を決めるにあたり、従来のように試縫 いといった試行錯誤的な手間をかける事なく、アップリケ作業を行えるという効 果が得られる。

【００４５】 また第３の効果として、第２の案内位置を目印として塗布された接着剤が、生乾 きの場合、アップリケ布を貫通するミシン針および上糸に付着することがないの で、従来の課題であった接着剤の付着による目とびの発生が防止できるという効 果が得られる。

【００４６】 また第４の効果として、接着剤が硬化している場合でも、従来のように、アップ リケ布および台布を貫通するミシン針をいためたり、ミシン針に案内された上糸 が切れたりする問題が防止できるという効果が得られる。

【００４７】 また第５の効果として、以上説明した４つの作用が相俟って、簡単な操作でかつ 迅速に、刺しゅう縫ミシンによる美麗なアップリケ縫い作品を製作できるという 効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 刺しゅう縫ミシンの制御回路のブロック図

【図２】 第１のパターンデータにより形成された輪郭
を切り取る目印となるアップリケ布に形成された縫目Ｓ
Ｐ１を示す図

【図３】 第１の案内パターンデータによる台布に前記
輪郭が切り取られたアップリケ布をセットする目印とな
る第１の案内位置の縫目ＧＳＰ１および第２の案内パタ
ーンデータによる接着剤の塗布範囲を案内する第２の案
内位置の縫目ＧＳＰ２を示す図

【図４】 第２のパターンデータによるアップリケ縫い
縫目形状の例を示す図

【図５】 アップリケ縫いの図４とは他の形式の縫目の
例を示す図

【図６】 アップリケ作業の処理手順を示すフローチャ
ート

【符号の説明】

ＲＯＭ１ 第１の記憶手段 ＲＯＭ２ 第２の記憶手段 ＲＯＭ３ 第３の記憶手段 ＧＳＰ１ 第１の案内位置の縫目 ＧＳＰ２ 第２の案内位置の縫目 ＳＰ１ アップリケ布素材からアップリケ布の輪郭
を切り取る目印の縫目 ＳＰ２ アップリケ縫いの縫目 １０ 模様選択手段 １２ 刺しゅう枠駆動手段 ２０ アップリケ布素材 ２０ａ アップリケ布 ２１ 台布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上下往復動する針を有し縫目を形成する縫
   目形成機構と、複数の刺しゅう文字、模様等に対するデ
   ータが記憶されている記憶手段と、該記憶手段に記憶さ
   れている文字、模様等を選択するための模様選択手段
   と、選択された文字、模様等の表示および縫いに関連す
   る指示等を表示する表示手段と、選択された文字、模様
   等のデータに基づき前記針の針落点と刺しゅう枠との相
   対位置をＸ−Ｙ制御する刺しゅう枠駆動手段とを備え、
   ミシンの上軸回転に同期して刺しゅう枠をＸＹ制御して
   縫目を形成する刺しゅう縫ミシンにおいて、 アップリケ素材布からアップリケ布の輪郭を切り取る目
   印となる縫目ＳＰ１を形成するための第１のパターンデ
   ータが記憶された第１の記憶手段と、 台布に仮固定されたアップリケ布をアップリケ縫いの縫
   目ＳＰ２により台布に縫い付けるための第２のパターン
   データが記憶された第２の記憶手段と、 前記台布上にアップリケ布をセットするための第１の案
   内位置の縫目ＧＳＰ１を形成するための第１の案内パタ
   ーンデータと、前記縫目ＧＳＰ１と一定の位置関係を持
   ち、前記台布上に前記縫目ＳＰ２を避けて接着剤の塗布
   範囲を案内する第２の案内位置の縫目ＧＳＰ２を形成す
   るための第２の案内パターンデータとからなる案内パタ
   ーンデータが記憶された第３の記憶手段とを備えてなる
   ことを特徴とするアップリケ縫いが可能な刺しゅう縫ミ
   シン。