JPH0548784U - 浴槽及びカウンターの支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カウンターの支持及び浴槽のフランジの支持
が強固にできる。 【構成】 浴槽１の側部のフランジ２と壁３との間に隙
間４を形成する。壁３に固定した支持金具５の先端部に
おいて浴槽１の側部のフランジ２の端部を支持する。浴
槽１の側部のフランジ２と壁３との間の隙間４にカウン
ター６を配置する。カウンター６を支持金具５に載設す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴槽及びカウンターの支持構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、浴室内の内寸よりも幅の狭い浴槽を浴室内に設置する場合には、図８、 図９に示すように、浴槽１を浴室内の一方側に片寄らせて配置し、浴槽１の一端 部と壁３との間の隙間４にエプロン付きのカウンター６を配置するようにしてい る。そして、例えば、実開昭５５ー２３１３７号公報のようにカウンター６の一 端部は壁３に固着した受け金具７に支持し、カウター６の他端部は浴槽１のフラ ンジ２に載置することで支持するようにしていた。また、他の従来例においては カウター６の他端部に図１１に示すようなフランジ受け具２５を取付け、このフ ランジ受け具２５に図１０に示すように浴槽１のフランジ２の端部をはめ込んで 支持していた。そして、いずれの従来例においても浴槽１の壁３に接する３辺の フランジ２はいずれも図９に示すように壁３に取付けた受け金具７により支持し て浴槽１のずれ防止や転倒防止をおこなっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記した従来例のうちカウンター６の他端部を浴槽１のフランジ２ に載置する実開昭５５ー２３１３７号公報のものはこの部分の浴槽１のフランジ ２がなんら支持されていないのでずれたり、転倒したりしやすく、また、カウタ ー６の他端部に図１１に示すようなフランジ受け具２５を取付け、このフランジ 受け具２５に浴槽１のフランジ２の端部をはめ込んで支持するものにおいては、 浴槽１のずれや転倒防止はカウンター６を介して壁３に持たせていることになり 、このためカウンター６は十分な強度を必要とするという問題があるのみでなく 、この場合も浴槽１のフランジ２の支持は強固にできなかった。また、カウンタ ー６の支持も十分ではなかった。そして、後者の従来例においては、カウンター ６を取り外すこともできなかったので、カウンター６の下方の隙間４部分の掃除 ができず、また隙間４に配管を配置した場合など点検ができないという問題があ った。

【０００４】 本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とす るところは、カウンターの支持及び浴槽のフランジの支持が強固にできる浴槽及 びカウンターの支持構造を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の浴槽及びカウンターの支持構造は、浴槽１の側部のフランジ２と壁３ との間に隙間４を形成し、壁３に固定した支持金具５の先端部において浴槽１の 側部のフランジ２の端部を支持し、浴槽１の側部のフランジ２と壁３との間の隙 間４にカウンター６を配置すると共に該カウンター６を支持金具５に載設して成 るものであって、このような構成を採用することで、上記した従来例の問題点を 解決して本考案の目的を達成したものである。

【０００６】

【作用】

壁３に固定した支持金具５の先端部において浴槽１の側部のフランジ２の端部 を支持し、浴槽１の側部のフランジ２と壁３との間の隙間４にカウンター６を配 置すると共に該カウンター６を支持金具５に載設することで、浴槽１と壁３との 間にある隙間４に対向した部分の浴槽１のフランジ２を直接支持金具５で支持で きて、浴槽１のずれや倒れを防止するようになっている。そして、フランジ２も 支持金具５に載設することで確実に支持でき、また、必要とあればフランジ２を 取外して隙間４部分の点検ができるようになったものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づいて詳述する。図３に示すように 浴槽１は浴室内の内寸よりも幅が狭くなっており、この浴槽１を浴室内の一方側 に片寄らせて配置してある。ここで、浴槽１の一側部と浴室の壁３との間には隙 間４が形成されるものである。浴室の壁３に接する浴槽１のフランジ２の３辺は それぞれ壁３に固定した受け金具７により図１に示すように支持してある。ここ で、受け金具７によりフランジ２の先端に設けた垂下片１３を挟持して支持して いる。また、上記した隙間４部分に対向する浴室の壁３には図２に示すように前 後方向に複数個の支持金具５が固定してある。支持金具５は壁固定用縦片８と、 壁固定用縦片８の上端部から側方に突設した受け片９と、受け片９の先端から上 方に突出した係止突片１０とで構成してあり、上記壁固定用縦片８が壁３にビス のような固着具１１により固着してある。カウンター６は図２に示すようなもの で（図２においてはカウンター６を上下逆にして図示している）、下面にずれ防 止用突片１２が垂設してある。ここで、浴槽１のフランジ２の先端の垂下片１３ よりもカウンター６の上下高さが低くなっている。

【０００８】 しかして、隙間４部分に対向する浴槽１のフランジ２の先端の垂下片１３を図 １に示すように支持金具５の受け片９の先端に載置し、更に垂下片１３を係止突 片１０の内側に係止するものである。また、カウンター６を支持金具５の受け片 ９の上に載せて隙間４部分を遮蔽するものである。ここで、ずれ防止用突片１２ の前面が図１に示すように支持金具５の受け片９に近接または当接するように設 定してあり、このことによりカウンター６が前方にずれて落下しないようにして ある。また、このようにしてカウンター６を支持金具５の受け片９の上に載置し た場合、カウンター６の上面が浴槽１のフランジ２の上面よりも低い位置に位置 しており、使用中にこのカウンター６の上面に浴槽１の蓋（図示せず）を立てか ける際に蓋がずれないようになっている。浴槽１の一側部と浴室の壁３との間の 隙間４には必要に応じて各種配管等を配置できるが、この配管等の点検に当たっ てはカウンター６を取り外すことで簡単に点検ができるものである。また、隙間 ４部分の掃除も簡単にできるものである。

【０００９】 ところで、カウンター６をエプロン２０と別体に形成して上記のように単独で 支持金具５に支持することで、エプロン２０としては図３に示すような長尺の一 枚物を使用することが可能となるものである。 図４には本考案に用いる支持金具５の他例が示してあり、この実施例において 、支持金具５の壁固定用縦片８と受け片９とにわたり且つ壁固定用縦片８と受け 片９とに固定された補強片１５を設けてあり、このことにより浴槽１のフランジ ２及びカウンター６の支持をいっそう強固に行うようにしてある。

【００１０】 図５には更に本考案の他の実施例が示してあり、この実施例では、支持金具５ の受け片９の上にＬ状をしたスライド金具１６をボルト１７により受け片９の長 手方向にスライド自在に取付け（すなわち、ボルト１７を受け片９の長孔２３に スライド自在に挿入して取付けてある）、浴槽１のフランジ２の垂下片１３をス ライド金具１６と係止突片１０とで挟持するようになっている。この場合、カウ ンター６の側片には図５に示すようにスライド金具１６を避けるための切欠部１ ８が設けてあって、スライド金具１６はこの切欠部１８部分に位置するようにな っている。

【００１１】 図６、図７には更に他の実施例が示してある。この実施例においては、前部に 位置する支持金具５にエプロン固定片２２を一体に形成し、エプロン固定片２２ にめすねじ部１９を設け、エプロン２０に設けた孔からねじ２１を挿入してエプ ロン固定片２２に設けためすねじ部１９に螺合することでエプロン２０を支持金 具５に取付けるようになっている。このようにすることで、共通の支持金具５に より浴槽１のフランジ２、カウンター６、エプロン２０の支持ができることにな る。この場合、更に、エプロン２０を表面側からねじ２１を外すことが可能で、 エプロン２０の着脱が容易に行えることになる。

【００１２】 もちろん支持金具５とは別体のエプロン取付け金具を壁３に取付けて、エプロ ン２０を取付けるようにしてもよいものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案にあっては、上述のように浴槽の側部のフランジと壁との間に隙間を形 成し、壁に固定した支持金具の先端部において浴槽の側部のフランジの端部を支 持し、浴槽の側部のフランジと壁との間の隙間にカウンターを配置すると共に該 カウンターを支持金具に載設してあるので、浴槽と壁との間にある隙間に対向し た部分の浴槽のフランジを直接支持金具で支持できて、浴槽のずれや倒れを防止 できるものであり、また、フランジも支持金具に載設されるので確実に支持され るものであり、更に、とあればフランジ２を取外して隙間部分の掃除や点検がで きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一部省略断面図である。

【図２】同上の分解斜視図である。

【図３】同上の全体斜視図である。

【図４】本考案の他の実施例の支持金具を示す図面で、
（ａ）は斜視図であり、（ｂ）は平面図であり、（ｃ）
は正面図であり、（ｄ）は側面図である。

【図５】本考案の更に他の実施例を示す図面で、（ａ）
は分解斜視図であり、（ｂ）はフランジを支持した状態
の正面図である。

【図６】本考案の更に他の実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図７】同上の支持金具を示す図面で、（ａ）は平面図
であり、（ｂ）は側面図であり、（ｃ）は正面図であ
る。

【図８】従来例の斜視図である。

【図９】従来例の平面図である。

【図１０】従来例の一部省略断面図である。

【図１１】従来例に用いるフランジ受け具の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ フランジ ３ 壁 ４ 隙間 ５ 支持金具 ６ カウンター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽の側部のフランジと壁との間に隙間
   を形成し、壁に固定した支持金具の先端部において浴槽
   の側部のフランジの端部を支持し、浴槽の側部のフラン
   ジと壁との間の隙間にカウンターを配置すると共に該カ
   ウンターを支持金具に載設して成る浴槽及びカウンター
   の支持構造。