JPS5913027Y2 - 蓋パネル載置用根太材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は下水処理における沈澱槽のような大型槽に用い
る蓋パネル載置用根太材の改良に関するもので、特に蓋
パネルの取付け、取外しにおける蓋パネルの辷り落ちを
防止したものである。

一般に槽が大きくなると蓋パネルも大きくなり、その取
扱いが困難となるばかりか、蓋パネルの強度及び安全性
が低下する。

特に沈澱槽のように大型で槽内部を頻繁に点検する必要
がある場合には、根太材を用いて蓋パネルを支持するこ
とにより小さな蓋パネルの取付けを可能にし、蓋パネル
の取付け、取外しを容易にすると共に強度及び安全性を
高めている。

従来このような根太材には第１図に示すように連続して
伸びる垂直板１′の上端に、隣接して並べた蓋パネルａ
、 ａ／の対向する端部す、ｂ’を載置する水平板２
′を長手方向に設け、垂直板１の下端にフランジ３′を
長手方向に設けた構造のものが用いられている。

しかるに根太材に載置した蓋パネルはその一部が取外さ
れた状態では非常に辷り易く、蓋パネルの取付け、取外
しの際に蓋パネルが槽内に辷り落ちる危険がある。

特に沈澱槽のように槽内を頻繁に点検する場合には、取
外すパネル以外のパネルに人間が乗りパネルに設けた取
手Ｃを持上げてパネルを取外しているが、パネルの一部
を取外すとその付近のパネルが辷り易くなり根太材より
外れて槽内に落下する危険があった。

根太材に蓋パネルを固定することも考えられたが、槽内
の点検のためには固定することもできず苦慮していた。

本考案はこれに鑑み種々検討の結果、連続して伸びる垂
直板の上端に、隣接する蓋パネルの端部を対向させて載
置する水平板を長手方向に設け、下端にフランジ部を長
手方向に設けた根太材において、水平板に蓋パネルの対
向する端面と当接する突起を長手方向に形成したことを
特徴とするものである。

これを図面を用いて説明する。

第２図は本考案根太材の一実施例を示すもので、図にお
いてａ、ａ’は端部す、ｂ’を対向させて水平に並べた
蓋パネル、ｃ、ｃ’は蓋パネルに取付けた取手、ｄ、ｄ
’は本考案根太材を示す。

本考案根太材ｄ、ｄ’は垂直板１の上端に隣接する蓋パ
ネルａ、ａ’の端部す、ｂ’を対向させて載置する水平
板２と垂直板１の下端にフランジ３を長手方向に設け、
垂直板１の上端に設けた水平板２の垂直板１近傍に垂直
に立ち上る突起４を長手方向に形成し、水平板２上に載
置した蓋パネルａ 、 ａ／の対向する端部す、ｂ’と
当接する垂直壁５を設けたものである。

本考案根太材は以上の構造をしており、第２図に示すよ
うに所定間隔で根太材ｄ、ｄ’を配置し、同根太材ｄ、
ｄ’の水平板２上に所定長さの蓋パネルａを載置するも
ので、蓋パネルａの両端は根太材の垂直壁と当接して動
きが規制され、たとえ蓋パネルに辷りが生じても根太材
より脱落するようなことはない。

従って本考案根太材を使用すれば、蓋パネルの取付け、
取外しが容易となり、特に槽内点検の際の蓋パネル取外
しに際し付近の蓋パネルが槽内に辷り落ちるのを確実に
防止し得る顕著な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の蓋パネル載置用根太材の使用例を示す斜
視図、第２図は本考案蓋パネル載置用根太材の一実施例
を示す斜視図である。 ａ、ａ’・・・・・・蓋パネル、ｂ、ｂ’・・・・・・
蓋パネル端部、ｃ、ｃ’・・・・・・取手、ｄ・・・・
・・本考案根太材、１，１′・・・・・・根太材の垂直
板、２，２′・・・・・・蓋パネル載置用水平板、３，
３′・・・・・・フランジ、４・・・・・・突起、５・
・・・・・垂直壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連続して伸びる垂直板の上端に、隣接する蓋パネルの端
   部を対向させて載置する水平板を長手方向に設け、下端
   にフランジを長手方向に設けた根太材において、水平板
   に蓋パネルの対向する端面と当接する突起を長手方向に
   形成したことを特徴とする蓋パネル載置用根太材。