JPH054859A - リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法 - Google Patents

リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法

Info

Publication number
JPH054859A
JPH054859A JP3180115A JP18011591A JPH054859A JP H054859 A JPH054859 A JP H054859A JP 3180115 A JP3180115 A JP 3180115A JP 18011591 A JP18011591 A JP 18011591A JP H054859 A JPH054859 A JP H054859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zirconium phosphate
mgo
talc
heat insulating
ceramic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3180115A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Suzuki
鈴木省伍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd filed Critical Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Priority to JP3180115A priority Critical patent/JPH054859A/ja
Publication of JPH054859A publication Critical patent/JPH054859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】内燃機関等の高温に曝される部所に用いられる
断熱材として、従来の窒化珪素、チタン酸アルミニウム
系の断熱材に比し低熱伝導率及び機械的強度の優れたリ
ン酸ジルコニウムセラミックス材料とその製造方法を提
供する。 【構成】リン酸ジルコニウム(例えばZrO+HfO
63.7%、P35.6%,Al0.1
%以下、SiO0.1%以下、SiO0.1%以
下、Fe0.1%以下、MgO0.1%以下のも
の)とタルクをボールミルにて混合した後、石膏型にス
ラリーを流しこんで成型し、1300℃にて焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用の断熱材と
して、低熱伝導率を有し、高温強度の大きいリン酸ジル
コニウムセラミックス材料とその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の冷却装置を有する副燃焼式ディー
ゼルエンジンでは、エンジン始動直後等のエンジン本体
がまだ充分に暖機されていない状態にあっては、特に、
副燃焼室の内部温度が低温状態にあるために副燃焼室の
内部に噴射された燃料が不完全燃焼状態となり、白煙と
なって排出されたり、あるいは、炭化水素(HC)の排
出量が増加するという問題があった。
【0003】そこで、この問題を解決する手法として、
副燃焼室の内壁を熱伝導率が小さい断熱層にて被覆する
ことにより、該副燃焼室の内部温度を高めて前記白煙及
び炭化水素(HC)の排出量を低減した断熱エンジンが
数多く提案されている。
【0004】しかしながら、従来、提案されている断熱
エンジンでは、副燃焼室の内壁を被覆する断熱層を形成
する材料に、高温強度に優れた窒化珪素(Si34
を使用しているが、該窒化珪素(Si34 )の熱伝導
率は0.05cal /cm.sec.℃程度であり、充分な断熱
性を期待することができなかった。また、低熱伝導率材
料としてよく知られているチタン酸アルミニウムの熱伝
導率は0.0004cal /cm.sec. ℃であり充分な断熱
性を有しているが、機械的強度が劣るために使用できる
部所が制限されたり、機械的強度を補強するためには金
属等で鋳包むなどの手段を施さなければならなかった。
また、チタン酸アルミニウムは多孔質である欠点も有し
ている。
【0005】そこで、副燃焼室の内壁を多孔質のチタン
酸アルミニウムで形成し、機械加工を施した後、多孔質
の部分の開口気孔部にセラミックス懸濁液等を含浸させ
気密性と強度を向上させた内燃機関のセラミックス副燃
焼室が実公昭63−16543号公報に記載されてい
る。
【0006】また、副燃焼室の内壁部を窒化珪素にて形
成し、該内壁部の外周をチタン酸アルミニウムにて被覆
することにより断熱性を確保し、強度及び気密性を保持
する副燃焼室が提案されている。ところで、前記実公昭
63−16543号公報に記載されている内燃機関のセ
ラミックス副燃焼室は機械的強度と気密性を確保しよう
としているものの、セラミックスマトリスはチタン酸ア
ルミニウムであるから本質的に機械的強度の向上は制限
される。
【0007】また、窒化珪素と組み合わせて機械的強度
の向上と気密性を持たせるための試みも窒化珪素の焼成
温度が約1750℃であり、チタン酸アルミニウムの焼
成温度が約1300〜1600℃と両者に差があるため
に窒化珪素とチタン酸アルミニウムとを同時に焼成する
ことは極めて困難である。さらに、窒化珪素とチタン酸
アルミニウムとの接合面で両者は反応して適切な二重構
造を形成することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
内燃機関に用いられている断熱材は、断熱性はよいが機
械的強度が低いために熱応力、その他の原因で破壊し易
いという欠点を有する。
【0009】本発明は、上述のような従来の欠点を解消
しようとするものであり、内燃機関の副燃焼室などの断
熱層とした場合でも激しい熱応力に絶える機械的強度と
低熱伝導率を有する耐熱衝撃性リン酸ジルコニウムセラ
ミックス材料及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明は、リン酸ジルコニウムの物性(耐熱温度
が1600℃と高く、強度が20kg/mm2 であり、熱膨
張率は1〜2×10-6/℃であり、熱伝導率は、0.0
04〜0.007cal /cm.sec. ℃と低い)に着目し、
内燃機関の、例えば、副燃焼室の内壁を被覆する新たな
断熱材として、リン酸ジルコニウム系セラミックス材料
を開発した。
【0011】そして、本発明のリン酸ジルコニウムセラ
ミックス材料の製造方法は、リン酸ジルコニウム粉末と
タルクとを混合し、成形、焼結工程を経てリン酸ジルコ
ニウムセラミックス材料を製造する。
【0012】
【実施例】次に、本発明におけるリン酸ジルコニウムセ
ラミック材料の製造方法とそれによって得られたリン酸
ジルコニウムセラミックス材料について説明する。
【0013】実施例1 リン酸ジルコニウム(ZrO)227 の粉末95w
t%とタルク5wt%をボールミルに入れ、さらに、そ
れらの粉末100に対し、35%の水と5%の分散材D
−305(中京油脂製)を加えて16時間ボールミル混
合を行った。使用したリン酸ジルコニウムとタルクの組
成は図1の図表図にも示したように次のとおりである。
【0014】リン酸ジルコニウム(ZrO2 +HfO
2 、63.7%、P25 、35.6%、Al23
0.10%以下、SiO2 、0.10%以下、Fe2
3 、0.10%以下、MgO、0.10%以下)、タル
ク(SiO2 、54.7%、MgO、33.4%、Al
23 、1.33%、Fe23 、0.21%、Ca
O、1.42%)。
【0015】これらをボールミルにて混合した後、石膏
型にスラリーを流し込んで成型し、その後1300℃に
て焼成して本発明のリン酸ジルコニウムセラミックス材
料を作製する。ところで、リン酸ジルコニウムは単味で
は焼結が難しく、SiO2 やMgOやTiO2 等の焼結
助剤が必要であるが、このうち、MgOの焼結助剤が熱
膨張のヒステリシスも小さく、緻密化も容易で最適であ
った。しかし、原材料を混合する際に添加する分散材と
MgOが反応して成型に最適なスラリーは得られなかっ
た。
【0016】しかし、本発明は、前記したように、リン
酸ジルコニウムセラミックス材料を容易に成型し、かつ
容易に焼結しえて、さらに機械的強度を向上しうる焼結
助剤として、分散材と反応せずに、しかも焼結を促進さ
せるために不可欠であるMgOとSiO2 を含む鉱物で
あるタルクを混合させることにより、高温強度が大き
く、低熱伝導率を有するリン酸ジルコニウムセラミック
ス材料を作製できた。
【0017】なお、本発明で混入したタルクの代わりに
MgOだけを5%加えたスラリーとSiO2 、62%と
MgO、38%の混合粉をリン酸ジルコニウム95%に
対し5%添加してボールミルで混合したが反応し、スラ
リーが固着して内燃機関の複雑な形状の、たとえば副燃
焼室のようなものの石膏型には流し込むことができなか
ったが、本発明によるスラリーは複雑な形状の石膏型に
も容易に流し込めて成型が容易であった。
【0018】本発明の材料の試料片とMgOを5%添加
した材料との強度及び密度を比較したものを図2の図表
図で示したが、本発明の材料は強度、密度とも改善され
た。
【0019】
【発明の効果】本発明のリン酸ジルコニウムセラミック
ス材料は、図2の図表図で明らかなように酸化マグネシ
ウム(MgO)を焼結助剤とした場合よりも強度が高
く、しかも緻密であり、そしてそのスラリーは複雑な形
状のものでも成型できるので内燃機関の各部所、特に副
燃焼室などとして成型することができるので、極めて工
業的に価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリン酸ジルコニウムセラミックス材料
の組成を示した図表図。
【図2】本発明のタルクを用いた実施例とMgOを焼結
助剤に用いた比較例との強度、密度の対比を示す図表
図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ZrO2 +HfO2 、P25 、Al2
    3 、SiO2 、Fe23 、MgOの組成からなるリン
    酸ジルコニウムと焼結助剤として、SiO2 、MgO、
    Al23 、Fe23 、CaOの組成のタルクからな
    ることを特徴とするリン酸ジルコニウムセラミックス材
    料。
  2. 【請求項2】ZrO2 +HfO2 、P25 、Al2
    3 、SiO2 、Fe23 、MgOの組成からなるリン
    酸ジルコニウム粉末95wt%と焼結助剤として、Si
    2、MgO、Al23 、Fe23 、CaOの組成
    からなるタルク5wt%をボールミルに入れ、これらの
    粉末100に対して、水35%と分散材5%を加えて混
    合してなることを特徴とするリン酸ジルコニウムセラミ
    ックス材料の製造方法。
JP3180115A 1991-06-24 1991-06-24 リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法 Pending JPH054859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3180115A JPH054859A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3180115A JPH054859A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH054859A true JPH054859A (ja) 1993-01-14

Family

ID=16077684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3180115A Pending JPH054859A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH054859A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5346870A (en) Aluminum titanate ceramic and process for producing the same
KR920000662A (ko) 알루미늄 티타네이트를 기본으로 하는 소결된 세라믹 재료, 이의 제조방법 및 용도
JPS6232155B2 (ja)
US4235855A (en) Method for producing high strength low expansion cordierite bodies
JP2520275B2 (ja) チタン酸アルミニウムセラミツク
US5288672A (en) Ceramics based on aluminum titanate, process for their production and their use
JPH01212272A (ja) 点火プラグ用高アルミナ質絶縁碍子
JPH054859A (ja) リン酸ジルコニウムセラミツクス材料及びその製造方法
US5635120A (en) Process for forming a mullite-zirconia engine part
JPH06305828A (ja) チタン酸アルミニウム複合材料及びその製造方法
JPH01308868A (ja) チタン酸アルミニウムセラミックス及びその製造方法
JPH06185363A (ja) チタン酸アルミニウム製燃焼室及びその製造方法
JPS6343348B2 (ja)
JP3216332B2 (ja) 繊維強化チタン酸アルミニウム焼結体及びその製造方法
US3282579A (en) Refractory lining
JPH0226863A (ja) コージライト質セラミックスとその製造方法
KR940007224B1 (ko) 산화물 복합재료
JPH05279116A (ja) 低熱膨張セラミックス材料及びその製造方法
JPH0782016A (ja) 高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法
KR0144774B1 (ko) 저수분화 염기성 부정형내화물
JPH0688833B2 (ja) 耐熱衝撃性セラミツクス
JPH11278921A (ja) エンジン部品およびその製造方法
JPH0455360A (ja) マグネシア質超高温耐火物
JPS6119582B2 (ja)
JPH0577625B2 (ja)