JPH0782016A - 高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法 - Google Patents
高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法Info
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- JPH0782016A JPH0782016A JP5183213A JP18321393A JPH0782016A JP H0782016 A JPH0782016 A JP H0782016A JP 5183213 A JP5183213 A JP 5183213A JP 18321393 A JP18321393 A JP 18321393A JP H0782016 A JPH0782016 A JP H0782016A
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- Japan
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- low
- thermal expansion
- alumina
- talc
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、チタン酸アルミニウムの母相にム
ライトを分散させて高強度と低熱膨張係数を有する高強
度低熱膨張セラミックスを提供する。 【構成】 この高強度低熱膨張セラミックスは、チタニ
アに対して過剰にアルミナを加えたものにろう石及びタ
ルクを添加した原料を作り、該原料を分散混合し、成形
して乾燥後、焼成し、過剰なアルミナとろう石及びタル
クとを反応焼結させて20〜30%のムライトの第2相
をチタン酸アルミニウムの母相に分散させ、気孔率を5
%以下にしたものである。
ライトを分散させて高強度と低熱膨張係数を有する高強
度低熱膨張セラミックスを提供する。 【構成】 この高強度低熱膨張セラミックスは、チタニ
アに対して過剰にアルミナを加えたものにろう石及びタ
ルクを添加した原料を作り、該原料を分散混合し、成形
して乾燥後、焼成し、過剰なアルミナとろう石及びタル
クとを反応焼結させて20〜30%のムライトの第2相
をチタン酸アルミニウムの母相に分散させ、気孔率を5
%以下にしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チタン酸アルミニウ
ムの母相にムライトが分散している高強度低熱膨張セラ
ミックス及びその製造方法に関する。
ムの母相にムライトが分散している高強度低熱膨張セラ
ミックス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジン等のエンジン
に設けられた燃焼室、排気ポート等を作製するのに用い
られる材料は、耐熱合金が使用されているが、燃焼室、
排気ポート等は高温領域となり、その領域での使用のた
め、その寿命に限界があり、燃焼室、排気ポート等の材
料として課題を有しているのが現状である。近年、これ
らのエンジン部品の作製に耐熱性の優れるセラミックス
で作製することが試みられている。そして、このような
エンジン部品を作製するセラミックスとしては、窒化ケ
イ素Si3 N4 が大半である。窒化ケイ素は、強度が高
く、熱膨張係数が低いため、燃焼室を作製するのには適
しているが、熱伝導率が25W/mK程度で比較的に大
きいということから遮熱型燃焼室としては問題がある。
に設けられた燃焼室、排気ポート等を作製するのに用い
られる材料は、耐熱合金が使用されているが、燃焼室、
排気ポート等は高温領域となり、その領域での使用のた
め、その寿命に限界があり、燃焼室、排気ポート等の材
料として課題を有しているのが現状である。近年、これ
らのエンジン部品の作製に耐熱性の優れるセラミックス
で作製することが試みられている。そして、このような
エンジン部品を作製するセラミックスとしては、窒化ケ
イ素Si3 N4 が大半である。窒化ケイ素は、強度が高
く、熱膨張係数が低いため、燃焼室を作製するのには適
しているが、熱伝導率が25W/mK程度で比較的に大
きいということから遮熱型燃焼室としては問題がある。
【0003】従来、チタン酸アルミニウムは、熱伝導率
が2W/mKと低く、熱膨張係数が1×10- 6 /℃程
度と低い特性を有していることから、これらの特性を活
かしてエンジン部品等では高温部で且つ熱衝撃の大きい
部分に使用されている。
が2W/mKと低く、熱膨張係数が1×10- 6 /℃程
度と低い特性を有していることから、これらの特性を活
かしてエンジン部品等では高温部で且つ熱衝撃の大きい
部分に使用されている。
【0004】しかしながら、チタン酸アルミニウムの機
械的強度は、30MPa程度であり、その強度はエンジ
ン部品に利用された場合に不十分なものであった。即
ち、チタン酸アルミニウムは熱膨張係数に大きな異方性
を有しているため、冷却時に不可避的な亀裂が発生し、
これが見かけ上の低熱膨張性を与える要因であるが、一
方で低強度の原因にもなっている。そこで、チタン酸ア
ルミニウムの強度を上げるため、種々の添加物を加え、
その熱伝導率及び熱膨張係数を抑えつつ材料を製造し、
例えば、エンジンの排気ポート、燃焼室等に使用されて
きた。その理由は、遮熱型エンジン等を作製する場合
に、チタン酸アルミニウム材料は熱膨張係数及び熱伝導
率が小さいためである。このような添加剤を加えるもの
として、特開平3−8757号公報、特開平2−884
59号公報、特開平1−183463号公報に開示され
たものがある。
械的強度は、30MPa程度であり、その強度はエンジ
ン部品に利用された場合に不十分なものであった。即
ち、チタン酸アルミニウムは熱膨張係数に大きな異方性
を有しているため、冷却時に不可避的な亀裂が発生し、
これが見かけ上の低熱膨張性を与える要因であるが、一
方で低強度の原因にもなっている。そこで、チタン酸ア
ルミニウムの強度を上げるため、種々の添加物を加え、
その熱伝導率及び熱膨張係数を抑えつつ材料を製造し、
例えば、エンジンの排気ポート、燃焼室等に使用されて
きた。その理由は、遮熱型エンジン等を作製する場合
に、チタン酸アルミニウム材料は熱膨張係数及び熱伝導
率が小さいためである。このような添加剤を加えるもの
として、特開平3−8757号公報、特開平2−884
59号公報、特開平1−183463号公報に開示され
たものがある。
【0005】例えば、特開平3−8757号公報に開示
されたチタン酸アルミニウム−ムライト系セラミック体
は、化学組成がMgO:0.8%以下、Al2 O3 :5
3〜74%、TiO2 :14〜33%、Fe2 O3 :
1.2〜5%、SiO2 :6〜20%、CaO+Na2
O+K2 O:0.3%以下であり、焼結体のムライト系
マトリックス中のガラス量が焼結体断面で測定して5%
以下である。また、該チタン酸アルミニウム−ムライト
系セラミック体では、ガラス相を減少させて寸法変化を
小とするため、Na2 O+K2 O:0.15%以下にす
ることが開示されている。
されたチタン酸アルミニウム−ムライト系セラミック体
は、化学組成がMgO:0.8%以下、Al2 O3 :5
3〜74%、TiO2 :14〜33%、Fe2 O3 :
1.2〜5%、SiO2 :6〜20%、CaO+Na2
O+K2 O:0.3%以下であり、焼結体のムライト系
マトリックス中のガラス量が焼結体断面で測定して5%
以下である。また、該チタン酸アルミニウム−ムライト
系セラミック体では、ガラス相を減少させて寸法変化を
小とするため、Na2 O+K2 O:0.15%以下にす
ることが開示されている。
【0006】また、特開平2−88459号公報に開示
されたチタン酸アルミニウムに基づく焼結できる粉体状
原材料は、アルミニウム又はチタン元素の酸化物、酸化
物水和物又は水酸化物のコア及びその上に堆積させた他
方の元素の難溶性化合物及び付加的な元素の難溶性化合
物を有し、1:0.1〜0:30のチタン対アルミニウ
ムのモル比をもつ粒子から成るものである。また、ムラ
イト量が増加することにより、機械的強度が低下してい
るものである。
されたチタン酸アルミニウムに基づく焼結できる粉体状
原材料は、アルミニウム又はチタン元素の酸化物、酸化
物水和物又は水酸化物のコア及びその上に堆積させた他
方の元素の難溶性化合物及び付加的な元素の難溶性化合
物を有し、1:0.1〜0:30のチタン対アルミニウ
ムのモル比をもつ粒子から成るものである。また、ムラ
イト量が増加することにより、機械的強度が低下してい
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チタン酸アルミニウムAl2 TiO5 は、それらの強度
が50MPa以下であり、その強度ではエンジン部品等
の機械的応力が働く部分では不十分である。また、エン
ジンの排気ポート等の部品では、複雑な形状を有してお
り、泥漿鋳込み法で成形されているため、寸法精度は±
0.5%程度であり、精度向上が必要であった。チタン
酸アルミニウムについては、その焼成体は熱膨張係数が
1×10- 6 /℃前後であり、低熱膨張性であり、融点
は1860℃と高く、高温耐熱セラミックス材料として
期待されているが、800℃〜1300℃ではルチルT
iO2 とコランダムAl2 O3 とに分解するという分解
性や、熱膨張率の異方性が大きく、焼成体を作製した場
合に、粒径が2〜3μm以上になると、冷却時にマイク
ロクラックが発生し、機械的強度が低下するという現象
を有しているため、広範囲の分野には用いられていない
のが現状である。
チタン酸アルミニウムAl2 TiO5 は、それらの強度
が50MPa以下であり、その強度ではエンジン部品等
の機械的応力が働く部分では不十分である。また、エン
ジンの排気ポート等の部品では、複雑な形状を有してお
り、泥漿鋳込み法で成形されているため、寸法精度は±
0.5%程度であり、精度向上が必要であった。チタン
酸アルミニウムについては、その焼成体は熱膨張係数が
1×10- 6 /℃前後であり、低熱膨張性であり、融点
は1860℃と高く、高温耐熱セラミックス材料として
期待されているが、800℃〜1300℃ではルチルT
iO2 とコランダムAl2 O3 とに分解するという分解
性や、熱膨張率の異方性が大きく、焼成体を作製した場
合に、粒径が2〜3μm以上になると、冷却時にマイク
ロクラックが発生し、機械的強度が低下するという現象
を有しているため、広範囲の分野には用いられていない
のが現状である。
【0008】そこで、この発明の目的は、酸化チタン即
ちチタニアに対して配合比で過剰な酸化アルミニウム即
ちアルミナを加え、ろう石、タルク等のケイ酸塩鉱物を
加え、反応焼結することによって生成されたムライトを
チタン酸アルミニウムの母相に分散させて気孔率を5%
以下にし、高強度で且つ低熱膨張係数のセラミックスを
作製し、燃焼室、ポート等のエンジン部品等に利用でき
る高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法を提供
することである。
ちチタニアに対して配合比で過剰な酸化アルミニウム即
ちアルミナを加え、ろう石、タルク等のケイ酸塩鉱物を
加え、反応焼結することによって生成されたムライトを
チタン酸アルミニウムの母相に分散させて気孔率を5%
以下にし、高強度で且つ低熱膨張係数のセラミックスを
作製し、燃焼室、ポート等のエンジン部品等に利用でき
る高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、チタン酸アルミニウムの母相に対して、2
0〜30%のムライトの第2相が分散し、しかも気孔率
が5%以下であることを特徴とする高強度低熱膨張セラ
ミックスに関する。
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、チタン酸アルミニウムの母相に対して、2
0〜30%のムライトの第2相が分散し、しかも気孔率
が5%以下であることを特徴とする高強度低熱膨張セラ
ミックスに関する。
【0010】また、この高強度低熱膨張セラミックス
は、Na2 Oの含有量が0.06%以下である。
は、Na2 Oの含有量が0.06%以下である。
【0011】また、この高強度低熱膨張セラミックス
は、ムライトの第2相の大きさが1〜20μmである。
は、ムライトの第2相の大きさが1〜20μmである。
【0012】また、この高強度低熱膨張セラミックス
は、最大気孔径が20μm以下の組織を有するものであ
る。
は、最大気孔径が20μm以下の組織を有するものであ
る。
【0013】或いは、この発明は、チタニアに対して過
剰にアルミナを加えたものに対してろう石及びタルクを
添加した原料を作り、該原料を分散混合してスラリーを
作製し、該スラリーで作製した成形体を乾燥後、焼成
し、過剰なアルミナとろう石及びタルクとを反応焼結さ
せて20〜30%のムライトの第2相をチタン酸アルミ
ニウムの母相に対して分散させ、気孔率を5%以下にし
たことを特徴とする高強度低熱膨張セラミックスの製造
方法に関する。
剰にアルミナを加えたものに対してろう石及びタルクを
添加した原料を作り、該原料を分散混合してスラリーを
作製し、該スラリーで作製した成形体を乾燥後、焼成
し、過剰なアルミナとろう石及びタルクとを反応焼結さ
せて20〜30%のムライトの第2相をチタン酸アルミ
ニウムの母相に対して分散させ、気孔率を5%以下にし
たことを特徴とする高強度低熱膨張セラミックスの製造
方法に関する。
【0014】また、この高強度低熱膨張セラミックスの
製造方法において、前記スラリーを作製する前記原料
は、アルミナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5
%及びタルク:5%の組成を有するものである。
製造方法において、前記スラリーを作製する前記原料
は、アルミナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5
%及びタルク:5%の組成を有するものである。
【0015】
【作用】この発明による高強度低熱膨張セラミックス
は、上記のように構成されており、次のように作用す
る。即ち、この高強度低熱膨張セラミックスは、酸化チ
タン即ちチタニアと酸化アルミニウム即ちアルミナとで
チタン酸アルミニウム(Al2 TiO5 )を作製するに
あたって、配合比でアルミナを過剰に加え、しかもろう
石、タルク〔Mg3 Si4 O1 0 (OH)2 〕等のケイ
酸塩鉱物を加え、反応焼結させたので、アルミナとケイ
酸塩鉱物とが反応してムライト(Al6 Si2O1 3 )
が生成され、該ムライトがチタン酸アルミニウムの母相
に分散させて気孔率を5%以下にする。従って、この焼
結体は、高強度で且つ低熱膨張係数のセラミックスとな
り、燃焼室、ポート等のエンジン部品等に利用できる。
は、上記のように構成されており、次のように作用す
る。即ち、この高強度低熱膨張セラミックスは、酸化チ
タン即ちチタニアと酸化アルミニウム即ちアルミナとで
チタン酸アルミニウム(Al2 TiO5 )を作製するに
あたって、配合比でアルミナを過剰に加え、しかもろう
石、タルク〔Mg3 Si4 O1 0 (OH)2 〕等のケイ
酸塩鉱物を加え、反応焼結させたので、アルミナとケイ
酸塩鉱物とが反応してムライト(Al6 Si2O1 3 )
が生成され、該ムライトがチタン酸アルミニウムの母相
に分散させて気孔率を5%以下にする。従って、この焼
結体は、高強度で且つ低熱膨張係数のセラミックスとな
り、燃焼室、ポート等のエンジン部品等に利用できる。
【0016】この高強度低熱膨張セラミックスでは、N
a2 Oが0.06%以上含んでいると、Na2 Oとタル
クのMgOとの置換反応が活発になり、スラリーが流れ
難くなり、気孔が発生し易くなって強度が低下する。従
って、Na2 Oの含有量は0.06%以下にすることが
好ましい。
a2 Oが0.06%以上含んでいると、Na2 Oとタル
クのMgOとの置換反応が活発になり、スラリーが流れ
難くなり、気孔が発生し易くなって強度が低下する。従
って、Na2 Oの含有量は0.06%以下にすることが
好ましい。
【0017】
【実施例】以下、この発明による高強度低熱膨張セラミ
ックス及びその製造方法の実施例を説明する。この高強
度低熱膨張セラミックス及びその製造方法は、従来のチ
タン酸アルミニウムの強度についての欠点を解決するも
のであり、酸化チタンTiO2 即ちチタニアと、過剰な
酸化アルミニウムAl2 O3 即ちアルミナと、タルク
〔Mg3 Si4 O1 0 (OH)2 〕、ろう石等のケイ酸
塩鉱物とから合成されているものである。この時、過剰
なアルミナはタルク及びろう石と反応し、ムライト(A
l6 Si2 O1 3 )が生成され、そのムライトはチタン
酸アルミニウムの母相に分散する。従って、この高強度
低熱膨張セラミックスは、強度を増強させると共に、高
温安定性を向上させ、低熱膨張係数を有するものであ
る。
ックス及びその製造方法の実施例を説明する。この高強
度低熱膨張セラミックス及びその製造方法は、従来のチ
タン酸アルミニウムの強度についての欠点を解決するも
のであり、酸化チタンTiO2 即ちチタニアと、過剰な
酸化アルミニウムAl2 O3 即ちアルミナと、タルク
〔Mg3 Si4 O1 0 (OH)2 〕、ろう石等のケイ酸
塩鉱物とから合成されているものである。この時、過剰
なアルミナはタルク及びろう石と反応し、ムライト(A
l6 Si2 O1 3 )が生成され、そのムライトはチタン
酸アルミニウムの母相に分散する。従って、この高強度
低熱膨張セラミックスは、強度を増強させると共に、高
温安定性を向上させ、低熱膨張係数を有するものであ
る。
【0018】この高強度低熱膨張セラミックスは、具体
的には、チタン酸アルミニウムの母相に対して、20〜
30%のムライトの第2相が分散し、しかも気孔率を5
%以下に構成したものであり、最大気孔径が20μm以
下の組織を有しており、しかも、ムライトの第2相の大
きさが1〜20μmに構成されている。また、原料の組
成では、Na2 Oの含有量が0.06%以下に抑えられ
ているものである。原料中に、Na2 Oが0.06%以
上含んでいると、Na2 OとタルクのMgOとの置換反
応が活発になり、スラリーが流れ難くなり、気孔が発生
し易くなって強度が低下する。そこで、原料中には、N
a2 Oの含有量は0.06%以下に抑えられている。
的には、チタン酸アルミニウムの母相に対して、20〜
30%のムライトの第2相が分散し、しかも気孔率を5
%以下に構成したものであり、最大気孔径が20μm以
下の組織を有しており、しかも、ムライトの第2相の大
きさが1〜20μmに構成されている。また、原料の組
成では、Na2 Oの含有量が0.06%以下に抑えられ
ているものである。原料中に、Na2 Oが0.06%以
上含んでいると、Na2 OとタルクのMgOとの置換反
応が活発になり、スラリーが流れ難くなり、気孔が発生
し易くなって強度が低下する。そこで、原料中には、N
a2 Oの含有量は0.06%以下に抑えられている。
【0019】次に、この発明による高強度低熱膨張セラ
ミックスの製造方法について説明する。この高強度低熱
膨張セラミックスの製造方法は、チタニアに対して過剰
にアルミナを加えたものに対してろう石及びタルクを添
加した原料を作り、該原料を分散混合してスラリーを作
製し、該スラリーで作製した成形体を乾燥後、焼成し、
過剰なアルミナとろう石及びタルクとを反応焼結させて
20〜30%のムライトの第2相をチタン酸アルミニウ
ムの母相に対して分散させ、気孔率を5%以下にしたも
のである。この高強度低熱膨張セラミックスの製造方法
において、スラリーを作製する前記原料は、主として、
アルミナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5%及
びタルク:5%の組成を有するものである。
ミックスの製造方法について説明する。この高強度低熱
膨張セラミックスの製造方法は、チタニアに対して過剰
にアルミナを加えたものに対してろう石及びタルクを添
加した原料を作り、該原料を分散混合してスラリーを作
製し、該スラリーで作製した成形体を乾燥後、焼成し、
過剰なアルミナとろう石及びタルクとを反応焼結させて
20〜30%のムライトの第2相をチタン酸アルミニウ
ムの母相に対して分散させ、気孔率を5%以下にしたも
のである。この高強度低熱膨張セラミックスの製造方法
において、スラリーを作製する前記原料は、主として、
アルミナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5%及
びタルク:5%の組成を有するものである。
【0020】この高強度低熱膨張セラミックスの製造方
法において、酸化アルミニウムと酸化チタンとの当モル
化合物である通常のチタン酸アルミニウムに対して、酸
化アルミニウムを過剰に加える。通常のチタン酸アルミ
ニウムの製造では、酸化アルミニウムと酸化チタンとの
配合比は56:44である。この発明では、酸化アルミ
ニウムと酸化チタンとの配合比は61:39にし、酸化
アルミニウムを過剰に加えた配合原料を作製する。この
配合原料に対してろう石とタルクとを外割で各5wt%
加えて混合したものを混合原料とした。この混合原料を
ボールミルにて分散混合してスラリーを作製した。この
スラリーを石膏型へ流し込み、棒状の成形体を作製し
た。成形体を乾燥した後、乾燥成形体を1525℃で焼
成して焼結体を作製した。
法において、酸化アルミニウムと酸化チタンとの当モル
化合物である通常のチタン酸アルミニウムに対して、酸
化アルミニウムを過剰に加える。通常のチタン酸アルミ
ニウムの製造では、酸化アルミニウムと酸化チタンとの
配合比は56:44である。この発明では、酸化アルミ
ニウムと酸化チタンとの配合比は61:39にし、酸化
アルミニウムを過剰に加えた配合原料を作製する。この
配合原料に対してろう石とタルクとを外割で各5wt%
加えて混合したものを混合原料とした。この混合原料を
ボールミルにて分散混合してスラリーを作製した。この
スラリーを石膏型へ流し込み、棒状の成形体を作製し
た。成形体を乾燥した後、乾燥成形体を1525℃で焼
成して焼結体を作製した。
【0021】ここで、使用した酸化アルミニウムの原料
として、アルミナA及びアルミナBを使用し、また、酸
化チタンの原料として、チタニアC及びチタニアDを使
用した。アルミナAはAl2 O3 が99.8%であり、
含有されるNa2 Oが0.01%以下である。アルミナ
BはAl2 O3 が99.8%であり、含有されるNa2
Oが0.06%である。また、チタニアCはTiO2 が
99.0%であり、含有されるAl2 O3 が0.08%
である。チタニアDはTiO2 が90.0%以上であ
り、含有されるAl2 O3 が10.0%以下である。更
に、ろう石は、SiO2 が76.5%であり且つAl2
O3 が18.3%である。タルクは、SiO2 が56.
1%であり且つMgOが32.7%である。
として、アルミナA及びアルミナBを使用し、また、酸
化チタンの原料として、チタニアC及びチタニアDを使
用した。アルミナAはAl2 O3 が99.8%であり、
含有されるNa2 Oが0.01%以下である。アルミナ
BはAl2 O3 が99.8%であり、含有されるNa2
Oが0.06%である。また、チタニアCはTiO2 が
99.0%であり、含有されるAl2 O3 が0.08%
である。チタニアDはTiO2 が90.0%以上であ
り、含有されるAl2 O3 が10.0%以下である。更
に、ろう石は、SiO2 が76.5%であり且つAl2
O3 が18.3%である。タルクは、SiO2 が56.
1%であり且つMgOが32.7%である。
【0022】上記のように作製した各焼結体の試料につ
いて、諸特性として、4点曲げ強度MPa、ワイブル係
数(強度のバラツキ度合を反映する材料定数)、熱膨張
係数、及び組織特性として気孔径、気孔量、第2相量
(ムライト量)を測定し、それらの測定結果を表1に示
す。また、組織とX線マイクロアナライザーによる開発
品の元素分析結果を図1に示す。図1はこの発明による
高強度低熱膨張セラミックスの組織を示す説明図であ
る。図1において、鎖線で示す部分はチタン酸アルミニ
ウム(Al2 TiO5 )を示し、斜線で示す部分はムラ
イト(Al6 Si2O1 3 )を示し、また、黒塗りの部
分は気孔を示している。
いて、諸特性として、4点曲げ強度MPa、ワイブル係
数(強度のバラツキ度合を反映する材料定数)、熱膨張
係数、及び組織特性として気孔径、気孔量、第2相量
(ムライト量)を測定し、それらの測定結果を表1に示
す。また、組織とX線マイクロアナライザーによる開発
品の元素分析結果を図1に示す。図1はこの発明による
高強度低熱膨張セラミックスの組織を示す説明図であ
る。図1において、鎖線で示す部分はチタン酸アルミニ
ウム(Al2 TiO5 )を示し、斜線で示す部分はムラ
イト(Al6 Si2O1 3 )を示し、また、黒塗りの部
分は気孔を示している。
【表1】
【0023】表1から分かるように、実施例1、実施例
2及び実施例3では、原料組成として、チタニアに対し
てアルミナを過剰に加えたものであり、アルミナとチタ
ニアとの配合比は61:39である。そして、ろう石と
タルクとは、外割で各5wt%加えたものである。ま
た、実施例1は原料としてアルミナA、チタニアC、ろ
う石及びタルクを用いたものであり、曲げ強度;57M
Pa、ワイブル係数;43、熱膨張係数;2.0×10
- 6 /K、最大気孔径;16μm、気孔量;1%及び第
2相量;23%である。実施例2は原料としてアルミナ
A、チタニアD、ろう石及びタルクを用いたものであ
り、曲げ強度;54MPa、ワイブル係数;36、熱膨
張係数;1.9×10- 6 /K、最大気孔径;17μ
m、気孔量;3%及び第2相量;22%である。また、
実施例3は原料としてアルミナB、チタニアC、ろう石
及びタルクを用いたものであり、曲げ強度;45MP
a、ワイブル係数;21、熱膨張係数;2.1×10
- 6 /K、最大気孔径;45μm、気孔量;3%及び第
2相量;23%である。
2及び実施例3では、原料組成として、チタニアに対し
てアルミナを過剰に加えたものであり、アルミナとチタ
ニアとの配合比は61:39である。そして、ろう石と
タルクとは、外割で各5wt%加えたものである。ま
た、実施例1は原料としてアルミナA、チタニアC、ろ
う石及びタルクを用いたものであり、曲げ強度;57M
Pa、ワイブル係数;43、熱膨張係数;2.0×10
- 6 /K、最大気孔径;16μm、気孔量;1%及び第
2相量;23%である。実施例2は原料としてアルミナ
A、チタニアD、ろう石及びタルクを用いたものであ
り、曲げ強度;54MPa、ワイブル係数;36、熱膨
張係数;1.9×10- 6 /K、最大気孔径;17μ
m、気孔量;3%及び第2相量;22%である。また、
実施例3は原料としてアルミナB、チタニアC、ろう石
及びタルクを用いたものであり、曲げ強度;45MP
a、ワイブル係数;21、熱膨張係数;2.1×10
- 6 /K、最大気孔径;45μm、気孔量;3%及び第
2相量;23%である。
【0024】この発明による高強度低熱膨張セラミック
スを比較するため、比較例1及び比較例2を作製した。
比較例1は、過剰なアルミナを加えることなく、アルミ
ナとチタニアとは通常のチタン酸アルミニウムの製造で
の配合比(アルミナとチタニアとの配合比は56:4
4)である。ろう石とタルクとは、外割で各5wt%加
えたものである。比較例1は、原料としてアルミナB、
チタニアC、ろう石及びタルクを用いたものであり、曲
げ強度;35MPa、ワイブル係数;24、熱膨張係
数;0.7×10- 6 /K、最大気孔径;31μm、気
孔量;2%及び第2相量;16%である。また、比較例
2は、チタニアに対して過剰なアルミナを加えている
が、ろう石を外割で1wt%加え、タルクを外割で4w
t%加えたものである。比較例2は、原料としてアルミ
ナB、チタニアC、ろう石及びタルクを用いたものであ
り、曲げ強度;44MPa、ワイブル係数;34、熱膨
張係数;2.3×10- 6 /K、最大気孔径;27μ
m、気孔量;2%及び第2相量;19%である。
スを比較するため、比較例1及び比較例2を作製した。
比較例1は、過剰なアルミナを加えることなく、アルミ
ナとチタニアとは通常のチタン酸アルミニウムの製造で
の配合比(アルミナとチタニアとの配合比は56:4
4)である。ろう石とタルクとは、外割で各5wt%加
えたものである。比較例1は、原料としてアルミナB、
チタニアC、ろう石及びタルクを用いたものであり、曲
げ強度;35MPa、ワイブル係数;24、熱膨張係
数;0.7×10- 6 /K、最大気孔径;31μm、気
孔量;2%及び第2相量;16%である。また、比較例
2は、チタニアに対して過剰なアルミナを加えている
が、ろう石を外割で1wt%加え、タルクを外割で4w
t%加えたものである。比較例2は、原料としてアルミ
ナB、チタニアC、ろう石及びタルクを用いたものであ
り、曲げ強度;44MPa、ワイブル係数;34、熱膨
張係数;2.3×10- 6 /K、最大気孔径;27μ
m、気孔量;2%及び第2相量;19%である。
【0025】これらの結果から分かるように、この発明
による高強度低熱膨張セラミックスは、従来のチタン酸
アルミニウム系焼成体に比べ、安定した強度が高く、低
熱膨張係数であることから、工業上極めて有用な材料で
あり、特に、燃焼室、ポート等のエンジン用断熱材とし
て有用である。
による高強度低熱膨張セラミックスは、従来のチタン酸
アルミニウム系焼成体に比べ、安定した強度が高く、低
熱膨張係数であることから、工業上極めて有用な材料で
あり、特に、燃焼室、ポート等のエンジン用断熱材とし
て有用である。
【0026】
【発明の効果】この発明による高強度低熱膨張セラミッ
クス及びその製造方法は、上記のように構成されてお
り、次のような効果を有する。即ち、この発明は、チタ
ン酸アルミニウムの母相に対して、20〜30%のムラ
イトの第2相が分散し、しかも気孔率が5%以下である
ので、強度が安定し、しかも低熱膨張係数の材料を提供
できる。従って、この高強度低熱膨張セラミックスは、
エンジン部品等で要求される強度を確保でき且つ低熱膨
張係数であるので、高強度及び高遮熱度を要求される燃
焼室、排気ポート等の部品を作製するのに適用して極め
て好ましいものである。
クス及びその製造方法は、上記のように構成されてお
り、次のような効果を有する。即ち、この発明は、チタ
ン酸アルミニウムの母相に対して、20〜30%のムラ
イトの第2相が分散し、しかも気孔率が5%以下である
ので、強度が安定し、しかも低熱膨張係数の材料を提供
できる。従って、この高強度低熱膨張セラミックスは、
エンジン部品等で要求される強度を確保でき且つ低熱膨
張係数であるので、高強度及び高遮熱度を要求される燃
焼室、排気ポート等の部品を作製するのに適用して極め
て好ましいものである。
【0027】また、この高強度低熱膨張セラミックスの
製造方法において、スラリーを作製する原料は、アルミ
ナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5%及びタル
ク:5%の組成を有するものであり、チタニアに対して
過剰のアルミナを加えたものである。この原料を分散混
合してスラリーを作製し、該スラリーで作製した成形体
を乾燥後、焼成し、過剰なアルミナとろう石及びタルク
とを反応焼結させて20〜30%のムライトの第2相を
チタン酸アルミニウムの母相に対して分散させ、気孔率
を5%以下にしたものである。しかも、原料のアルミナ
に含有されるNa2 Oが0.06%以下に選定されてい
るので、Na2 OとタルクのMgOとの置換反応が殆ど
発生せず、スラリーの流れはスムースであり、気孔の発
生が抑制れるので、強度の低下がない。
製造方法において、スラリーを作製する原料は、アルミ
ナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5%及びタル
ク:5%の組成を有するものであり、チタニアに対して
過剰のアルミナを加えたものである。この原料を分散混
合してスラリーを作製し、該スラリーで作製した成形体
を乾燥後、焼成し、過剰なアルミナとろう石及びタルク
とを反応焼結させて20〜30%のムライトの第2相を
チタン酸アルミニウムの母相に対して分散させ、気孔率
を5%以下にしたものである。しかも、原料のアルミナ
に含有されるNa2 Oが0.06%以下に選定されてい
るので、Na2 OとタルクのMgOとの置換反応が殆ど
発生せず、スラリーの流れはスムースであり、気孔の発
生が抑制れるので、強度の低下がない。
【図1】この発明による高強度低熱膨張セラミックスの
組織を示す説明図である。
組織を示す説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 チタン酸アルミニウムの母相に対して、
20〜30%のムライトの第2相が分散し、しかも気孔
率が5%以下であることを特徴とする高強度低熱膨張セ
ラミックス。 - 【請求項2】 Na2 Oが0.06%以下であることを
特徴とする請求項1に記載の高強度低熱膨張セラミック
ス。 - 【請求項3】 ムライトの第2相の大きさが1〜20μ
mであることを特徴とする請求項1に記載の高強度低熱
膨張セラミックス。 - 【請求項4】 最大気孔径が20μm以下の組織を有す
ることを特徴とする請求項1に記載の高強度低熱膨張セ
ラミックス。 - 【請求項5】 チタニアに対して過剰にアルミナを加え
たものに対してろう石及びタルクを添加した原料を作
り、該原料を分散混合してスラリーを作製し、該スラリ
ーで作製した成形体を乾燥後、焼成し、過剰なアルミナ
とろう石及びタルクとを反応焼結させて20〜30%の
ムライトの第2相をチタン酸アルミニウムの母相に対し
て分散させ、気孔率を5%以下にしたことを特徴とする
高強度低熱膨張セラミックスの製造方法。 - 【請求項6】 前記スラリーを作製する前記原料は、ア
ルミナ:60%、チタニア:40%、ろう石:5%及び
タルク:5%の組成を有することを特徴とする請求項5
に記載の高強度低熱膨張セラミックスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5183213A JPH0782016A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5183213A JPH0782016A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782016A true JPH0782016A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16131766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5183213A Pending JPH0782016A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 高強度低熱膨張セラミックス及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0782016A (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5183213A patent/JPH0782016A/ja active Pending
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