JPH0548483A - 周波数変換回路 - Google Patents

周波数変換回路

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JPH0548483A
JPH0548483A JP3201990A JP20199091A JPH0548483A JP H0548483 A JPH0548483 A JP H0548483A JP 3201990 A JP3201990 A JP 3201990A JP 20199091 A JP20199091 A JP 20199091A JP H0548483 A JPH0548483 A JP H0548483A
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JP
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frequency
signal
output
circuit
oscillation
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JP3201990A
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English (en)
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Yoshifumi Toda
善文 戸田
Masahiro Onoda
雅浩 小野田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0548483A publication Critical patent/JPH0548483A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control
    • H03J7/04Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant
    • H03J7/06Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant using counters or frequency dividers
    • H03J7/065Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant using counters or frequency dividers the counter or frequency divider being used in a phase locked loop

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば、移動通信システムの移動
機において、変調された受信信号を中間周波信号に変換
するための周波数変換回路に関し、基準発振回路の周波
数安定度が比較的低くても、周波数安定度の高い第2の
中間周波信号を得ることができる周波数変換回路を提供
することを目的とする。 【構成】 周波数差検出手段13により、第2の周波数
変換手段12の変換出力の周波数とその真値から第2の
中間周波信号の周波数偏差を検出し、この検出出力に基
づいて、周波数制御手段14により、第1,第2の周波
数変換手段11,12の局部発振周波数を制御するよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、移動通信シ
ステムの移動機において、受信信号を中間周波信号に変
換するための周波数変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車電話システム等の移動通
信システムにおいては、基準発振回路を設け、この基準
発振回路の発振出力に基づいて、周波数変換用の局部発
振信号や変調用のキャリア信号を得るようになってい
る。
【0003】このような移動通信システムにおいては、
近年、需要の増大に伴い、チャネル間隔の狭小化や周波
数配置のインターリーブ化による周波数スペクトルの有
効利用が望まれている。
【0004】この要望に応えるためには、高周波信号
(以下、「RF信号」という)の周波数安定度を高める
必要がある。
【0005】一般に、基地局から移動機にRF信号を送
信する場合は、高い周波数安定度を確保することができ
る。これは、基地局においては、その性質上、基準発振
回路として0.1ppm以下の高精度の発振回路を設け
ることができるからである。
【0006】これに対し、移動機から基地局にRF信号
を送信する場合は、高い周波数安定度を確保することが
できない。これは、移動機においては、その使用環境条
件が過酷であるため、基準発振回路の精度が3ppm程
度に制限されるからである。
【0007】したがって、上記要望に応えるためには、
移動機の送信RF信号の周波数安定度を高める必要があ
る。
【0008】そこで、従来の移動機においては、基地局
から送られてくるRF信号に基づいて基準発振回路の発
振周波数を制御するようになっている。
【0009】このような構成によれば、基地局から送ら
れてくるRF信号の周波数安定度が高いので、移動機か
ら送信するRF信号の周波数安定度も高めることができ
る。
【0010】ところで、上述したような移動通信システ
ムにおいては、従来、主信号である音声信号がアナログ
処理されるようになっている。
【0011】このようなアナログ移動通信システムにお
いては、変調方式として周波数変調方式が採用されるた
め、受信中間周波信号に対してさほど高い周波数安定度
が要求されない。
【0012】これに対し、近年、上述したような移動通
信システムにおいては、音声信号のデジタル処理が考え
られている。
【0013】このデジタル移動通信システムにおいて
は、一般に、変調方式としてPSK変調方式の一種であ
るπ/4シフトQPSK変調方式が採用される。
【0014】変調方式としてπ/4シフトQPSK変調
方式を採用した場合、復調回路の入力信号である第2の
中間周波信号の周波数(以下、「第2中間周波数」とい
う)の偏差が位相誤差に変換される。これにより、復調
出力の誤り率が劣化する可能性が極めて高くなる。
【0015】したがって、デジタル移動通信システムに
おいては、第2の中間周波数の安定化が望まれる。
【0016】第2中間周波数が安定であるためには、少
なくとも受信したRF信号の周波数(以下、「RF周波
数」という)が安定であることと、周波数変換用の局部
発振信号の周波数(以下、「局部発振周波数」という)
が安定であることが必要である。
【0017】受信RF周波数が安定であるためには、少
なくとも送信RF周波数が安定である必要がある。ま
た、局部発振周波数が安定であるためには、基準発振回
路の発振周波数が安定である必要がある。
【0018】ここで、送信RF周波数に関しては、上記
の如く、基地局から移動機にRF信号を送信する場合及
び移動機から基地局にRF信号を送信する場合のいずれ
の場合も、安定に保たれる。
【0019】したがって、受信RF周波数に関しては、
基地局及び移動機のいずれにおいても、高い安定度を確
保することができる。
【0020】これに対し、基準発振回路の発振周波数に
関しては、上記の如く、基地局では、安定な周波数を確
保することができるが、移動機においては、安定な周波
数を確保することができない。
【0021】これにより、局部発振周波数に関しては、
基地局においては、高い安定度を確保することができる
が、移動機においては、高い安定度を確保することがで
きない。
【0022】以上から、現在のところ、基地局において
は、安定度の高い第2中間周波数を得ることができる
が、移動機においては、周波数安定度の高い第2中間周
波数を得ることができない。
【0023】したがって、移動通信システムのデジタル
化を進めて行くためには、移動機の第2中間周波数の安
定化を図ることが早急に望まれる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、移
動通信システムにおいては、全ての信号処理のデジタル
化の要求に伴い、移動機の第2中間周波数の安定化が望
まれている。
【0025】そこで、この発明は、基準発振回路の周波
数安定度が比較的低くても、第2中間周波数の安定化を
図ることができる周波数変換回路を提供することを目的
とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は、この発明の原理
構成を示すブロック図である。
【0027】図において、11は、受信信号と第1の局
部発振信号とを混合することにより、両者の差の周波数
を有する第1の中間周波信号を得る第1の周波数変換手
段である。
【0028】12は、第1の周波数変換手段11の変換
出力と第2の局部発振信号とを混合することにより、両
者の差の周波数を有する第2の中間周波信号を得る第2
の周波数変換手段である。
【0029】13は、第2の周波数変換手段12の変換
出力の周波数とこの周波数の真値との差を検出する周波
数差検出手段である。
【0030】14は、周波数差検出手段13の検出出力
に基づいて、第1,第2の局部発振信号の周波数を制御
する周波数制御手段である。
【0031】
【作用】上記構成においては、受信信号の周波数安定度
が高いとすれば、第1の周波数変換手段11の変換出力
には、周波数偏差として第1の局部発振信号の周波数偏
差ΔfL1のみが現れる。
【0032】同様に、第2の周波数変換手段12の変換
出力には、第1の局部発振信号の周波数偏差ΔfL1と
第2の局部発振信号の周波数偏差ΔfL2が現れる。
【0033】これにより、周波数差検出手段13から
は、上記周波数偏差ΔfL1,ΔfL2が検出される。
【0034】したがって、この周波数差検出手段13の
検出出力に基づいて、周波数制御手段14により、第
1,第2の局部発振周波数を制御すれば、第2の周波数
変換手段12の変換出力から周波数偏差ΔfL1,Δf
L2を除去することができる。
【0035】これにより、基準発振回路の周波数安定度
が低くても、周波数安定度の高い第2の中間周波信号を
得ることができる。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を詳細に説明する。図2は、この発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。
【0037】なお、以下の説明では、この発明をPSK
変調方式としてπ/4シフトQPSK変調方式を採用す
るデジタル移動通信システムの移動機の周波数変換回路
に適用した場合を代表として説明する。
【0038】まず、RF信号の受信から復調までの構成
を説明する。
【0039】図において、アンテナ21により受信され
たRF信号は、帯域通過フィルタ(以下、「BPF」と
いう)22に供給され、不要成分を除去される。
【0040】この不要成分を除去されたRF信号は、第
1の混合回路23に供給され、シンセサイザ24から出
力される第1の局部発振信号と混合される。これによ
り、第1の中間周波信号が得られる。
【0041】この第1の中間周波信号の周波数は、例え
ば、130MHzに設定されている。したがって、今、
受信RF信号の周波数を例えば820MHzとすると、
第1の局部発振信号の周波数は950MHzとなる。
【0042】第1の混合回路23から出力される第1の
中間周波信号は、BPF25に供給され、不要成分を除
去される。
【0043】この不要成分を除去された第1の中間周波
信号は、第2の混合回路26に供給され、フェーズロッ
クドループ回路(以下、「PLL回路」という)27か
ら出力される第2の局部発振信号と混合される。これに
より、第2の中間周波信号が得られる。
【0044】ここで、第2の中間周波数は、例えば、4
55KHzに設定されている。したがって、この場合、
第2の局部発振周波数は、129.545MHzとな
る。
【0045】第2の混合回路26から出力される第2の
中間周波信号は、BPF28により不要成分を除去され
た後、振幅制限増幅回路29により増幅される。
【0046】この増幅出力は、復調回路30に供給さ
れ、ベースバンドの信号が復調される。
【0047】以上が、RF信号の受信から復調までの構
成である。次に、第2の中間周波数を安定にするための
自動周波数制御(以下、「AFC」という)構成を説明
する。
【0048】上記振幅制限増幅回路29の増幅出力は、
さらに、変調波除去回路31に供給され、変調用のキャ
リア信号の抽出に供される。
【0049】変調波除去回路31の抽出出力は、周波数
カウンタ32により周波数をカウントされる。これによ
り、第2の中間周波信号の実際の周波数を示すデータが
得られる。
【0050】このデータは、減算回路33の一方の入力
端子に供給される。この減算回路33の他方の入力端子
には、テーブル34に予め記憶されている第2の中間周
波数の真値(455KHz)を示すバイナリデータが供
給される。
【0051】これにより、減算回路33からは、第2の
中間周波信号の周波数偏差を示すデータが得られる。こ
のデータは、デジタル/アナログ変換回路(以下、「D
/A変換回路」という)により、アナログ信号に変換さ
れた後、電圧制御発振回路(以下、「VCO」という)
により構成された基準発振回路36に制御信号として供
給される。
【0052】これにより、基準発振回路35の発振周波
数が、上記第2の中間周波信号の周波数偏差に基づいて
制御される。
【0053】この基準発振回路35の発振出力は、上記
シンセサイザ24及びPLL回路27に基準信号として
供給される。これにより、第1の局部発振信号及び第2
の局部発振信号が、基準発振回路36の発振出力に位相
同期させられる。
【0054】なお、図において、37は、基準発振回路
36の発振出力に基づいて、周波数カウンタ32等の動
作を制御するタイムベース信号や各種ゲート信号等を発
生するタイミング発生回路である。
【0055】以上が、図2の全体的な構成である。次
に、第1の局部発振信号を出力するシンセサイザ24の
構成を説明する。
【0056】図3は、このシンセサイザ24の具体的構
成の一例を示すブロック図である。
【0057】図において、241は、第1の局部発振信
号を出力するVCOである。このVCO241の発振出
力は、第1の混合回路23に第1の局部発振信号として
供給されるとともに、可変分周回路242により分周さ
れる。
【0058】この可変分周回路242の分周出力は、位
相比較回路243の一方の入力端子に供給される。この
位相比較回路243の他方の入力端子には、基準発振回
路36の発振出力を分周回路244で分周した信号が供
給される。
【0059】これにより、位相比較回路243において
は、基準発振回路36の発振出力と第1の局部発振信号
との位相誤差が検出される。
【0060】この検出出力は、積分回路245により積
分された後、VCO241に制御電圧として供給され
る。これにより、第1の局部発振信号が基準信号に位相
同期させられる。
【0061】なお、可変分周回路242は、第1の局部
発振信号を、例えば、25KHzの信号に分周するよう
になっている。この場合、この分周回路242の分周比
は、受信チャネルの選局データに基づいて制御される。
【0062】これにより、第1の局部発振周波数は、受
信チャネルに応じた周波数に合わせられる。
【0063】分周回路244も、可変分周回路242と
同様に、基準発振回路36の発振周波数を25KHzに
分周するようになっている。但し、この場合、分周比は
固定である。
【0064】以上が、シンセサイザ24の構成である。
次に、第2の局部発振信号を出力するPLL回路27の
構成を説明する。
【0065】図4は、このPLL回路27の具体的構成
の一例を示すブロック図である。
【0066】図において、271は、第2の局部発振信
号を出力する電圧制御水晶発振回路(以下、「VCX
O」という)であり、272は、このVCXO271の
発振出力を5KHzまで分周する分周回路である。
【0067】273は、基準発振回路36の発振出力を
5KHzまで分周する分周回路であり、274は、分周
回路272,273の分周出力を位相比較する位相比較
回路であり、275は、位相比較回路274の位相比較
結果を積分することによりVCXO271の発振周波数
を制御する積分回路である。
【0068】以上が、PLL回路27の構成である。次
に、変調波除去回路31の構成を説明する。
【0069】図5は、この変調波除去回路31の具体的
構成の一例を示すブロック図である。
【0070】図において、311は、振幅制限増幅回路
29から出力される第2の中間周波信号を8逓倍する8
逓倍回路である。この8逓倍回路311の逓倍出力は、
中心周波数が第2中間周波信号のキャリア周波数(45
5KHz)の8倍のBPF312に供給される。
【0071】これにより、第2の中間周波信号のキャリ
ア成分が抽出される。この抽出出力は、1/8分周回路
313により1/8分周される。これにより、キャリア
抽出されたキャリア成分は、元の周波数に戻される。
【0072】上記構成において、まず、AFC動作を説
明する。
【0073】一般に、基地局から送られてきたRF信号
は、上記の如く、精度が0.1ppm以下の基準発振回
路を使って生成される。
【0074】したがって、RF周波数の真値をfRとす
れば、BPF22から出力される受信RF信号の実際の
周波数もfRとみなすことができる。
【0075】これに対し、シンセサイザ24から出力さ
れる第1の局部発振信号は、精度が3ppm程度の基準
発振回路36の発振出力に基づいて生成される。
【0076】したがって、この第1の局部発振信号は、
基準発振回路36の周波数偏差に応じた周波数偏差を有
する。
【0077】この周波数偏差をΔfL1とすれば、第1
の局部発振信号の実際の周波数は、fL1+ΔfL1と
なる。ここで、fL1は、第1の局部発振信号の周波数
の真値である。
【0078】これにより、第1の混合回路33から出力
される第1の中間周波信号の周波数fIF1は、 fIF1=fR−(fL1+ΔfL1) …(1) となる。
【0079】同様に、PLL回路27から出力される第
2の局部発振信号も、基準発振回路36の周波数偏差に
応じた周波数偏差を有する。
【0080】この周波数偏差をΔfL2とすれば、第2
の局部発振信号の実際の周波数は、fL2+ΔfL2と
なる。ここで、fL2は、第1の局部発振信号の周波数
の真値である。
【0081】これにより、第2の混合回路26から出力
される第2の中間周波信号の周波数fIF2は、 fIF2=fR−(fL1+ΔfL1)−(fL2+ΔfL2)…(2) となる。
【0082】この第2の中間周波数fIF2は、カウン
タ32によりカウントされた後、減算回路33におい
て、テーブル34に記憶されているfIF2の真値との
減算処理に供される。
【0083】これにより、シンセサイザ24から出力さ
れる第1の局部発振信号及びPLL回路27から出力さ
れる第2の局部発振信号は、それぞれ周波数偏差ΔfL
1,ΔfL2が除去される方向に制御される。
【0084】以上が、AFC回路の動作である。次に、
変調波除去回路31の変調波除去動作を説明する。
【0085】アナログ周波数変調方式の場合、被変調信
号の周波数スペクトラムは、変調周波数fSと周波数偏
位fDの比によって表されるベッセル関数B(fD/f
S)に基づいて、図6に示すように、キャリア周波数f
0を中心として、変調周波数fSの間隔で並ぶ。
【0086】これに対し、デジタル移動通信システムに
おけるπ/4シフトQPSK変調方式の場合、被変調信
号の周波数スペクトラムは、図7(a)に示すように、
詰まった状態で並ぶ。
【0087】これは、送信側で、デジタル変調信号にス
クランブルをかけるからである。すなわち、デジタル変
調信号にスクランブルをかけると、このデジタル信号が
雑音信号と同じような周波数帯域を有するようになるか
らである。
【0088】デジタル変調信号にスクランブルをかける
のは、デジタル変調信号の符号片よりを防止するためで
ある。
【0089】すなわち、π/4シフトQPSK変調にお
いては、デジタル変調信号の符号「1」あるいは「0」
が連続して並ぶことがある。
【0090】このような符号片よりが生じると、被変調
信号の周波数スペクトラムが、キャリア周波数f0(=
fR−fL1−fL2)を中心として正側あるいは負側
に片寄る。
【0091】これにより、この被変調信号をそのまま周
波数カウントすると、カウント誤りが生じることがあ
る。
【0092】そこで、上記の如く、送信側でデジタル変
調信号にスクランブルをかけることにより、符号片より
を防止するようになっている。
【0093】しかし、スクランブルによる片寄り防止効
果の度合いは、PN(雑音)パターンの周期に比例す
る。
【0094】したがって、所望の片寄り防止効果を得る
には、PNパターンの周期を長くする必要がある。具体
的には、15段のPNパターンでクロック周波数が21
KHzであると、1フレームは1.5secほどの周期
になる。
【0095】これに対し、周波数カウンタ32のカウン
ト時間は、受信を開始してからAFC動作が収束するま
での時間を短縮する必要がある関係上、あまり長くする
ことができない。具体的には、100msecほどの時
間に設定している。
【0096】したがって、変調信号にスクランブルをか
けたとしても、実際は、符号の片寄りによるカウント誤
りをほとんど防止することができない。
【0097】そこで、この実施例では、振幅制限増幅回
路29の増幅出力から第2中間周波信号のキャリア成分
を抽出し、このキャリア成分の周波数をカウントするよ
うにしたものである。
【0098】すなわち、振幅制限増幅回路29の増幅出
力は、まず、図5の8逓倍回路41により8逓倍され
る。これにより、図7(b)に示すように、被変調信号
のキャリア成分S1以外の成分が抑圧され、このキャリ
ア成分S1が抽出される。
【0099】但し、π/4シフトQPSK変調の場合、
被変調信号を8逓倍すると、8f0+fS、8f0−f
Sの成分S2,S3が得られる。
【0100】そこで、この実施例では、8逓倍回路31
1の8逓倍出力を、中心周波数が8f0のBPF312
に通すようにしている。これにより、図7(c)に示す
ように、成分S2,S3が除去され、成分S1のみが抽
出される。
【0101】この後、BPF312の出力は、1/8分
周回路314により、1/8分周される。これにより、
キャリア成分S1の周波数は、元の周波数に変換され
る。
【0102】このように、第2の中間周波信号のキャリ
ア成分を抽出し、このキャリア成分S1の周波数をカウ
ントするようにすれば、周波数スペクトラムの詰まりや
片寄りに影響されることなく、カウント動作を行うこと
ができる。これにより、正確なカウント値を得ることが
できる。
【0103】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果が得られる。
【0104】(1)まず、AFC回路により第1,第2
の局部発振周波数fL1,fL2を制御するようにした
ので、基準発振回路36の周波数安定度が低くても、安
定な第2中間周波数IF2を得ることができる。
【0105】(2)また、第2中間周波数fIF2をカ
ウントする場合、第2中間周波信号のキャリア成分S1
を抽出し、このキャリア成分S1の周波数をカウントす
るようにしたので、第2中間周波数fIF2を正確にカ
ウントすることができる。
【0106】(3)また、第2の中間周波信号の周波数
偏差を求める場合、第2の中間周波数fIF2を直接カ
ウントするようにしたので、AFC動作の収束時間を短
縮することができる。
【0107】すなわち、第2の中間周波信号の周波数偏
差を求めるには、シンセサイザ24の第1の局部発振周
波数とPLL回路27の第2の局部発振周波数をカウン
トすることが考えられる。
【0108】しかし、このようにすると、第1,第2の
局部発振周波数fL1,fL2は非常に高いため、通
常、CMOSトランジスタで構成される周波数カウンタ
では、カウントすることができない。
【0109】そこで、このような場合は、第1,第2の
局部発振周波数fL1,fL2を予め分周する必要があ
る。
【0110】しかし、このような分周処理を施す場合、
分周処理を施さない場合と同じカウント精度を得るに
は、カウント時間を長くする必要がある。これにより、
AFC動作の収束時間が長くなる。
【0111】これに対し、この実施例では、第2の中間
周波数fIF2を直接カウントするようになっている。
この第2の中間周波数は455KHzである。したがっ
て、CMOSトランジスタで構成される周波数カウンタ
32でも充分カウントすることができる。
【0112】これにより、この実施例では、第1,第2
の局部発振周波数をカウントする場合より、AFC動作
の収束時間を短くすることができるわけである。
【0113】(4)また、上記の如く、周波数カウンタ
32のカウント時間を短くすることができることによ
り、AFC回路のAFC動作のために予め設定された時
間内に、カウント動作を複数回繰り返すことも可能であ
る。
【0114】これにより、複数のカウント値の平均値を
最終的なカウント値とすることができるので、カウント
精度を高めることができる。
【0115】以上、この発明の一実施例を詳細に説明し
たが、この発明は、このような実施例に限定されるもの
ではない。
【0116】(1)例えば、先の実施例では、変調波除
去回路31のBPF312により抽出されたキャリア成
分S1を1/8分周回路で1/8分周することにより、
このキャリア成分S1の周波数をもとの周波数に戻す場
合を説明した。
【0117】しかし、この発明では、キャリア成分S1
の周波数を元の周波数に戻すことなく、BPF312の
抽出出力をそのままカウントするようにしてもよい。
【0118】このような構成によれば、先の実施例より
も、高い周波数をカウントすることができる。これによ
り、カウント時間として、先の実施例と同じ時間を設定
すれば、先の実施例よりも、カウント精度を高めること
ができる。
【0119】一方、先の実施例と同じカウント精度でよ
い場合には、先の実施例よりもカウント時間を短くする
ことができる。
【0120】(2)また、先の実施例では、この発明
を、π/4シフトQPSK変調された受信信号の周波数
変換に適用する場合を説明した。
【0121】しかし、この方式は、QPSK変調等の他
の変調方式で変調された受信信号の周波数変換にも適用
することができる。
【0122】なお、変調方式が、例えば、QPSK変調
方式である場合は、変調波除去回路の逓倍率は4に設定
される。
【0123】(3)また、先の実施例では、この発明を
移動通信システムの移動機の周波数変換回路に適用する
場合を説明したが、この発明は、このようなシステム以
外の通信システムの周波数変換回路にも適用することが
できる。
【0124】(4)このほかにも、この発明は、その要
旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿
論である。
【0125】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
デジタル移動通信システムの移動機において、基準発振
回路の周波数安定度が低くても、周波数安定度の高い第
2中間周波信号をを得ることができる周波数変換回路を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図2のシンセサイザの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図2のPLL回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図2の変調波除去回路の構成を示すブロック図
である。
【図6】アナログ周波数変調方式における被変調信号の
周波数スペクトラムを示す図である。
【図7】変調波除去回路の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11 第1の周波数変換手段 12 第2の周波数変換手段 13 周波数差検出手段 14 周波数制御手段 24 シンセサイザ(第1の位相
同期手段) 27 PLL回路(第2の位相同
期手段) 31 変調波除去回路(キャリア
成分抽出手段) 32 周波数カウンタ(周波数カ
ウント手段) 33 減算回路(減算手段) 311 8逓倍回路(N逓倍手段) 312 BPF(N逓倍手段) 313 1/8分周回路(1/N分
周手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調された受信信号と第1の局部発振信
    号とを混合することにより、両者の差の周波数を有する
    第1の中間周波信号を得る第1の周波数変換手段(11)
    と、 この第1の周波数変換手段(11)の変換出力と第2の局部
    発振信号とを混合することにより、両者の差の周波数を
    有する第2の中間周波信号を得る第2の周波数変換手段
    (12)と、 この第2の周波数変換手段(12)の変換出力の周波数とこ
    の周波数の真値との差を検出する周波数差検出手段(13)
    と、 この周波数差検出手段(13)の検出出力に基づいて、前記
    第1,第2の局部発振信号の周波数を制御する周波数制
    御手段とを具備したことを特徴とする周波数変換回路。
  2. 【請求項2】 前記周波数差検出手段(13)は、 前記第2の周波数変換手段(12)の変換出力のキャリア成
    分を抽出するキャリア成分抽出手段(31)と、 このキャリア成分抽出手段(31)の抽出出力の周波数をカ
    ウントする周波数カウント手段(32)と、 この周波数カウント手段(32)のカウント出力とこのカウ
    ント出力の真値とを減算処理する減算手段(33)とを具備
    したことを特徴とする請求項1記載の周波数変換回路。
  3. 【請求項3】 前記受信信号はPSK変調されているこ
    とを特徴する請求項2記載の周波数変換回路。
  4. 【請求項4】 前記キャリア成分抽出手段(31)は、前記
    第2の周波数変換手段(12)の変換出力をN(Nは2以上
    の整数)逓倍することにより、前記キャリア成分を抽出
    するように構成されていることを特徴とする請求項3記
    載の周波数変換回路。
  5. 【請求項5】 前記キャリア成分抽出手段(31)は、 前記第2の周波数変換手段(12)の変換出力をN(Nは2
    以上の整数)逓倍することにより、前記キャリア成分を
    抽出するN逓倍手段(311,312) と、 このN逓倍手段(311,312) の抽出出力を1/N分周する
    こにより、前記N逓倍手段(311,312) により抽出された
    前記キャリア成分の周波数を元の周波数に戻す1/N分
    周手段(313) とを具備したことを特徴とする請求3記載
    の周波数変換回路。
  6. 【請求項6】 前記周波数制御手段(14)は、 前記周波数差検出手段(13)の検出出力に基づいて、発振
    周波数が制御される基準発振手段(36)と、 この基準発振手段(36)の発振出力を基準信号として、こ
    の基準信号に前記第1の局部発振信号を位相同期させる
    第1の位相同期手段(24)と、 前記基準発振手段(36)の発振出力を基準信号として、こ
    の基準信号に前記第2の局部発振信号を位相同期させる
    第2の位相同期手段(27)とを具備するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の周波数変換回路。
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