JPH0548438U - Ｒｄｓ用ラジオ受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】他の国の放送局の受信を防止できるＲＤＳ用ラ
ジオ受信機を提供する。 【構成】ＲＤＳ放送局受信時に、ＰＩコードをメモリす
る手段と、自動選局時又は自動メモリ時にメモリされて
いるＰＩコードの国別コードと受信する放送のＰＩコー
ドの国別コードを比較する手段とを有し、ＲＤＳ放送受
信時にＰＩコードの国別コードを比較し、これにより他
国の放送局の受信を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はＲＤＳ用ラジオ受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

欧州等で実施されているＲＤＳ（Radio Data System）放送においては、放送 局の識別コードであるＰＩ（Program Identification）コードが送信されるよう になっている。このＰＩコードは１６ビット構成で、最初の４ビットに国別コー ドが配置されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ＲＤＳ用ラジオ受信機は通常自動選局機能や自動メモリ機能を有しているが、 欧州等では複数の国が隣接しており、自動選局や自動メモリ操作をした場合に他 国の放送局を受信し、言葉の分からない放送を受信する問題があった。 本考案はこのような従来のＲＤＳ用ラジオ受信機の欠点を改善することを目的 とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、自動選局機能又は自動メモリ機能を有す るＲＤＳ用ラジオ受信機において、ＲＤＳ放送局受信時に、ＰＩコードの国別コ ードをメモリする手段と、自動選局時又は自動メモリ時にメモリされているＰＩ コードの国別コードと受信する放送のＰＩコードの国別コードを比較する手段と 、上記比較したＰＩコードの国別コードと同一の放送局を選択する手段とを有す ることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

ＲＤＳ放送受信時にＰＩコードの国別コードを比較し、これにより他国の放送 局の受信を防止する。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１において、アンテナ１で受信された電波はフロントエンド部２と中間周波 増幅／検波部３を介してステレオ復調部４で復調され、トーンコントロール部５ と音量調整器６を経由して低周波増幅部７で増幅されてスピーカ８により音声化 される構成になっている。ＲＤＳデータは中間周波増幅／検波部３からＲＤＳ用 バンドパスフィルタ９を介して取り出され、ＲＤＳデータ復調部１０で復調され ＲＤＳデータ同期／エラー訂正部１１を介してマイクロコンピュータ１２にＲＤ Ｓデータとして送られ、ここで処理記憶される。その放送局名データであるＰＳ データは表示器１６に表示される。ＲＤＳデータはメモリ１３に記憶され、その ＰＩコードの国別コードもこのメモリ１３に格納されるように構成されている。 マイクロコンピュータ１２には操作部１７が設けられており、この操作部１７ からプリセット呼び出しを行うようになっている。即ちマイクロコンピュータ１ ２は操作部１７により指定されるチャンネルと該チャンネルに対応する周波数情 報及びＰＩコード等を対応させ、該情報をメモリ１３より読み出す。マイクロコ ンピュータ１２はこの周波数情報に基づいてＰＬＬ部１５を制御し、ＰＬＬ用ロ ーパスフィルタ１４を介してフロントエンド部２をコントロールすることにより 所定の周波数の放送を受信するように構成されている。

【０００７】 操作部１７は更に図２に示すようにＰＩオンオフスイッチ１８が設けられてお り、このＰＩオンオフスイッチ１８がオンの時にＰＩコードの国別コードの同一 性の判断を行うようになっている。ＰＩコード表示部２１はＰＩオンオフスイッ チ１８がオンである時に点灯するように構成されている。なお、この実施例では ＰＩオンオフスイッチ１８を所定時間（例えば２秒以上）押したときに、ＰＩコ ードの国別コードをメモリするように構成されている。 自動選局機能において、該ＰＩオンオフスイッチ１８がオンの時には、マイク ロコンピュータ１２はＰＬＬ部１５を制御してＳＥＥＫ動作を行わせ、同一のＰ Ｉコードの国別コードの放送を探索して、その放送を受信するように構成されて いる。また自動メモリ機能においては、同一のＰＩコードの国別コードの放送を 探索して、その放送をメモリするように構成されている。

【０００８】 なお、図２において２０は周波数／局名表示部、２２はチャンネルインジケー タ、３０はオートストアスイッチ、３１はプリセットメモリーチャンネル、３２ はアップ方向及びダウン方向のチューニングスイッチ、３３はボリュームである 。

【０００９】 次に動作を説明する。 図５において、操作者は放送局を選局して受信を行い（ステップ６０）、ＲＤ Ｓ局か否か確認し（ステップ６１）、ＲＤＳ局であれば聞きたい国の放送局か否 か確認する（ステップ６２）。聞きたい国の放送局であればＰＩオンオフスイッ チ１８を所定時間以上（この実施例では２秒以上）押す。マイクロコンピュータ １２はこの２秒以上の操作を検出して（ステップ６３）、ＰＩコードの国別コー ドをメモリ１３に記憶させる（ステップ６４）。２秒以上の押し操作がない場合 には国別コードのメモリを実行しない（ステップ６５）。 次に図３において、自動選局操作が選択されると（ステップ４０）、ＵＰ・Ｓ ＥＥＫ動作が開始され（ステップ４１）、ＲＤＳ局が受信されるまで動作を継続 する。ＲＤＳが受信されたら（ステップ４２）、ＰＩオンオフスイッチ１８がオ ンであるか否か確認し（ステップ４３）、オンであればＰＩコードの国別コード をメモリしてあるか否か確認する（ステップ４４）。ステップ４３でオンでない 場合、またステップ４４でメモリしていない場合、そのまま受信を行う（ステッ プ４７）。ステップ４４でＰＩコードの国別コードをメモリしてある場合には、 受信中の局のＰＩコードの国別コードを判読し（ステップ４５）、この国別コー ドとメモリしてある国別コードを比較し（ステップ４６）、同一であれば該局を 受信する（ステップ４７）。同一でなければ、ステップ４１に戻る。

【００１０】 図４に示すように自動メモリ機能が選択された場合には（ステップ５０）、同 様にＵＰ・ＳＥＥＫ動作が開始され（ステップ５１）、ＲＤＳ局が受信されるま で動作を継続する。ＲＤＳが受信されたら（ステップ５２）、ＰＩオンオフスイ ッチ１８がオンであるか否か確認し（ステップ５３）、オンであればＰＩコード の国別コードをメモリしてあるか否か確認する（ステップ５４）。ステップ５３ でオンでない場合、またステップ５４でメモリしていない場合、そのままメモリ する（ステップ５７）。ステップ５４でＰＩコードの国別コードをメモリしてあ る場合には、受信中の局のＰＩコードの国別コードを判読し（ステップ５５）、 この国別コードとメモリしてある国別コードを比較し（ステップ５６）、同一で あれば該局をメモリする（ステップ５７）。同一でなければ、ステップ５１に戻 る。そして、ＳＥＥＫを一周したか（ステップ５８）、或いはメモリが飽和する まで（ステップ５９）上記動作を繰り返す。

【００１１】 以上の構成により国別コードを参照して選局を行うことが出来るから、他国の 放送を受信することを防止できる。またＰＩオンオフスイッチ１８のオンオフに より国別コードを参照しない通常の使用方法も選択できる等の効果がある。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、自動選局機能又は自動メモリ機能を有するＲＤ Ｓ用ラジオ受信機において、ＲＤＳ放送局受信時に、ＰＩコードの国別コードを メモリする手段と、自動選局時又は自動メモリ時にメモリされているＰＩコード の国別コードと受信する放送のＰＩコードの国別コードを比較する手段と、上記 比較したＰＩコードの国別コードと同一の放送局を選択する手段とを有するため 、ＲＤＳ放送受信時にＰＩコードの国別コードを比較し、同一の国別コードを有 する局のみを受信することが出来るから、他国の放送局の受信を防止出来る効果 がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すブロック図。

【図２】本考案の一実施例のフロント部を示す正面図。

【図３】本考案の一実施例の動作を示すフローチャート
図。

【図４】本考案の一実施例の動作を示すフローチャート
図。

【図５】本考案の一実施例の動作を示すフローチャート
図。

【符号の説明】

１：アンテナ、２：フロントエンド部、３：中間周波増
幅／検波部、４：ステレオ復調部、５：トーンコントロ
ール部、６：音量調整器、７：低周波増幅部、８：スピ
ーカ、９：ＲＤＳ用バンドパスフィルタ、１０：ＲＤＳ
データ復調部、１１：ＲＤＳデータ同期／エラー訂正
部、１２：マイクロコンピュータ、１３：メモリ、１
４：ＰＬＬ用ローパスフィルタ、１５：ＰＬＬ部、１
６：表示器、１７：操作部、１８：ＰＩオンオフスイッ
チ、２０：周波数／局名表示部、２１：ＰＩコード表示
部、２２：チャンネルインジケータ、３０：オートスト
アスイッチ、３１：プリセットメモリーチャンネル、３
２：チューニングスイッチ、３３：ボリューム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動選局機能又は自動メモリ機能を有す
   るＲＤＳ用ラジオ受信機において、 ＲＤＳ放送局受信時に、ＰＩコードの国別コードをメモ
   リする手段と、 自動選局時又は自動メモリ時にメモリされているＰＩコ
   ードの国別コードと受信する放送のＰＩコードの国別コ
   ードを比較する手段と、 上記比較したＰＩコードの国別コードと同一の放送局を
   選択する手段と、 を有することを特徴とするＲＤＳ用ラジオ受信機。