JPH0547801Y2

JPH0547801Y2 -

Info

Publication number: JPH0547801Y2
Application number: JP1988042343U
Authority: JP
Priority date: 1988-03-29
Filing date: 1988-03-29
Publication date: 1993-12-16
Anticipated expiration: 2003-03-29
Also published as: JPH01147056U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、トイレブース内に備えるに好適な手
洗い用配管ユニツトに関する。

（従来の技術）トイレルーム壁と間仕切壁と扉とで四辺を囲
い、その中央に洋風便器を配置して成るトイレブ
ースは広く使われている。

便器使用後、利用者はトイレブースと外のトイ
レルーム隅に設けられている手洗いボールにて手
を洗うのが普通である。

また、使用中の不快音を消す為に、水を流し続
ける利用者が少くなく、水を大量に使用される。

（考案が解決しようとする課題）上記従来技術において、便器使用直後に手を洗
わせるべくトイレブース内に洗面ボールを配置し
且つ便器使用中に適宜水流音を模した擬音を発す
る擬音装置を配置する構想がある。

しかし、既存のトイレブースに給・排水管を新
規に引く廻すのは施工が難しく、美観上も好まし
くない。また、擬音装置はトイレブース内へ突起
することになり、同様に美観上好ましくない。

（課題を解決するための手段）上記した不具合を解決すべく、トイレブース内
に設けられた箱体状の手洗い用配管ユニツトにお
いて、箱体は内部に給・排水管が収納されて膨出
部と幅狭部から構成され、この膨出部をトイレブ
ースの入口近傍に配設して上面に給・排水管に接
続された手洗いボールを設け、且つ箱体の幅狭部
を便器近傍に配設して水流音を発する擬音装置と
スイツチ手段を組込んだ。又、擬音装置の電源は
電池とした。

（作用）前記手洗い用配管ユニツトをトイレブース内に
設置し、給・排水管の端部を給・排水元管に接続
することにより、即手洗いを実施し、擬音を発生
させることができる。

（実施例）以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。

第１図は本考案に係る手洗い用配管ユニツトの
斜視図、第２図は同内部構造説明図である。

手洗い用配管ユニツト１は板金成形品若しくは
射出成形品による箱体２を膨出部２ａと幅狭部２
ｃから成る一体成形とし、この箱体２の内部を空
洞に形成する。

膨出部２ａの上面には手洗いボール３が設けら
れ、この手洗いボール３の上方に蛇口３ａが、底
には排水口３ｂが夫々設けられている。

箱体２の幅狭部２ｃの前面２ｂには、その下部
に擬音器４が嵌め込まれ、その上方に擬音器４を
作動せしめる押ボタン４ａが取りつけられてい
る。

一方、前記前面２ｂの手洗いボール３側には箱
体２内部に通じる扉５が開閉自在に取り付けら
れ、その扉５の略下方にはペダル６が突起してい
る。

手洗い用配管ユニツト１の内部構造を第２図に
基づいて詳述する。

図面左方の擬音器４は押ボタン４ａと乾電池４
ｂとで電気回路を組んであり、押ボタン４ａを押
している間は擬音器４から電子音が発せられる。

７は蛇口３ａに接続し、手洗いボール３へ水を
供給する給水管であり、その途中に水栓７ａを介
設している。この水栓７ａはチエーン６ａを介し
てペダル６に連結し、ペダル６を踏むと水栓７ａ
が開状態になり水が流れる。

８は手洗いボール底の排水口３ｂに連結する排
水管である。

手洗いボール３の下方には、略密閉構造の汚物
容器ルーム９が箱体２内部に形成されている。

この汚物容器ルーム９の側壁９ａに、排気ダク
ト９ｂが接続し、この排気ダクト９ｂの途中には
排気フアン９ｃが介設されている。

以上の構成からなる手洗い用配管ユニツト１
は、第３図に示す如く、トイレブース１０，１０
内に配置する。即ち、箱体２の膨出部２ａをトイ
レブース１０の入口近傍の前壁１０ｃと間仕切壁
１０ａに囲まれたコーナー部分に密設させ、箱体
２の幅狭部２ｃを間仕切壁１０ａに沿つて後述す
る便器１０ｅ近傍に配設する。そして、手洗い用
配管ユニツトの給・排水管７，８及び排気ダクト
９ｂを夫々連結管７ｂ，８ａ，９ｄにて建屋側の
給・排水管及び排気ダクトへ接続して後、折り曲
げ成形した化粧パネル１１でカバーする。

以上の構成からなる手洗い用配管ユニツトの作
用を次に述べる。

トイレ利用者Ｍは、トイレルーム１００内の一
方のトイレブース１０にその扉１０ｄを開けて入
り、そこの便器１０ｅに座る。

利用者Ｍは小用中にあつては、座つたままで容
易に触れることのできる位置にある押ボタン４ａ
を押し、擬音器４を作動させ、水洗音を発するこ
とができる。この疑似水洗音は箱体２の前面２ｂ
の下部から発せられるので、その響きは便器１０
ｅの水洗音と良く似ている。

よつて、小用中の水は大幅に節約できる。

利用者Ｍは、便器使用後、左前方の手洗いボー
ル３に手を差し入れ、ペダル６を踏むことにより
手を洗うことができる。ペダル６はバネ６ｂで上
方へ付勢されているので、足踏みを中断するとチ
エーン６ａはゆるみ、水栓７ａの内部のバネ（図
示せず）が水栓７ａを閉止して、給水を中止す
る。

尚、利用者Ｍは、便座１０ｅに座つたままで、
手洗いボール３の下方にある扉５を開け、汚物容
器ルーム９内の汚物容器９ｅを視認し、この汚物
容器９ｅの蓋９ｆを開けて汚物を投入することが
できる。汚物容器ルーム９は排気ダクト９ｂで引
かれているので、悪臭がトイレブース内へ流入す
ることはほとんど無い。

（考案の効果）以上に述べた如く、本考案の手洗い用配管ユニ
ツトは、トイレブースへ自在に搬入、配置でき、
給・排水管施工は容易であり、しかもトイレブー
スの入口近傍から便器にかけてスペースを有効に
活用することが出来、利用者が便器に座つたまま
擬音装置を楽に操作できる操作性の良さを備えて
いるので、使い勝手が良い。

また、小用中には擬音を発生して水の節約を図
り、便器使用後には即手洗いが可能であるから、
衛生的であつて、且つトイレブース内の美観を保
つ効果を奏する。効果を奏し、更に擬音装置の電
源を電池としたことで、漏電の心配も無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る手洗い用配管ユニツトの
斜視図、第２図は同内部構造説明図、第３図はト
イレブース平面図である。尚、図面中、１は手洗い用配管ユニツト、２は
箱体、３は手洗いボール、４は擬音器、７は給水
管、８は排水管である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) トイレブース内に設けられた箱体状の手洗い
用配管ユニツトにおいて、前記箱体は内部に給・排水管が収納されて膨
出部と幅狭部から構成され、この膨出部をトイ
レブースの入口近傍に配設して上面に前記給・
排水管に接続された手洗いボールを設け、且つ
箱体の幅狭部を便器近傍に配設して水流音を発
する擬音装置とスイツチ手段を組込んだことを
特徴とする手洗い用配管ユニツト。 (2) 前記擬音装置の電源は電池であることを特徴
とする請求項１記載の手洗い用配管ユニツト。