JPH0519411Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、トイレブース内に備えるに好適な手
洗い用配管ユニツトに関する。

（従来の技術） トイレルーム壁と間仕切壁と扉とで四辺を囲
い、その中央に洋風便器を配置して成るトイレブ
ースは広く使われている。

便器使用後、利用者はトイレブース外のトイレ
ルーム隅に設けられている手洗いボールにて手を
洗うのが普通である。

また、便器に投入してはいけない非溶解紙、綿
などは備えつけの汚物容器へ入れる。

（考案が解決しようとする課題） 従来の汚物容器は、ホーロ引きの有底円筒に蓋
を設けた白色容器であつて、便器の陰など目立た
ぬ場所に置かれている。

汚物を入れる為に、蓋を明けるとその内部の悪
臭が流出し、狭いトイレブース内の環境を悪化さ
せる。

また、容器は取扱い難い場所にある為、使用及
び容器の清掃に際して不便である。

一方、便器使用後、即手を洗うことは衛生上好
ましい。

（課題を解決するための手段） 上記した不具合を解決すべく、本考案は箱体の
上面に手洗いボールを設け、箱体の内部に手洗い
ボール用給・排水管を収納し、箱体内に汚物容器
ルームを設け、この汚物容器ルームに排気ダクト
を接続して手洗い用配管ユニツトを形成する。

（作用） 前記手洗い用配管ユニツトをトイレブース内に
設置し、給・排水管の端部を給・排水元管に接続
することにより、即手洗いを実施できる。

排気ダクトの端部を集中ダクトへ接続すること
により汚物容器ルームを排気し、悪臭を外部へ排
出する。

（実施例） 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。

第１図は本考案に係る手洗い用配管ユニツトの
斜視図、第２図は同内部構造説明図である。

手洗い用配管ユニツト１は板金成形品若しくは
射出成形品による箱体２の一端に膨出部２ａを一
体成形し、この箱体２の内部を空洞に形成する。

膨出部２ａの上面には手洗いボール３が設けら
れ、この手洗いボール３の上方に蛇口３ａが、底
には排水口３ｂが夫々設けられている。

箱体２の前面２ｂには、その下部に擬音器４が
嵌め込まれ、その上方に擬音器４を作動せしめる
押ボタン４ａが取りつけられている。

一方、前記前面２ｂの手洗いボール３側には箱
体２内部に通じる扉５が開閉自在に取り付けら
れ、その扉５の略下方にはペダル６が突起してい
る。

手洗い用配管ユニツト１の内部構造を第２図に
基づいて詳述する。

図面左方の擬音器４は押ボタン４ａと乾電池４
ｂとで電気回路を組んであり、押ボタン４ａを押
している間は擬音器４から電子音が発せられる。

７は蛇口３ａに接続し、手洗いボール３へ水を
供給する給水管であり、その途中に水栓７ａを介
設している。この水栓７ａはチエーン６ａを介し
てペダル６に連結し、ペダル６を踏むと水栓７ａ
が開状態になり水が流れる。

８は手洗いボール底の排水口３ｂに連結する排
水管である。

手洗いボール３の下方には、略密閉構造の汚物
容器ルーム９が箱体２内部に形成されている。

この汚物容器ルーム９は天井９ａ、側壁９ｂ、
床９ｃと扉５とで形成したルームであつて蓋付き
汚物容器９ｄを収容し、且つその蓋が開放可能な
スペースを有している。

側壁９ｂには排気ダクト９ｅが接続し、排気ダ
クト９ｅの途中に排気フアン９ｆが介設されてい
る。この排気フアン９ｆには制御函９ｇが接続
し、この制御函９ｇには、扉５の開閉を検知する
リミツトスイツチ９ｈの信号が入力する。

以上の構成からなる手洗い用配管ユニツト１
は、第３図に示す如く、トイレブース１０，１０
内に配置する。即ち、間仕切壁１０ａ若しくはト
イレブース横壁１０ｂと前壁１０ｃとへ密接させ
る。そして、手洗い用配管ユニツトの給・排水管
７，８及び排気ダクト９ｂを夫々連結管７ｂ，８
ａ，９ｉにて建屋側の給・排水管及び排気ダクト
へ接続して後、折り曲げ成形した化粧パネル１１
でカバーする。

以上の構成からなる手洗い用配管ユニツトの作
用を次に述べる。

トイレ利用者Ｍは、トイレルーム１００内の一
方のトイレブース１０にその扉１０ｄを開けて入
り、そこの便器１０ｅに座る。

利用者Ｍは小用中にあつては、座つたままで容
易に触れることのできる位置にある押ボタン４ａ
を押し、擬音器４を作動させ、水洗音を発するこ
とができる。この疑似水洗音は箱体２の前面２ｂ
の下部から発せられるので、その響きは便器１０
ｅの水洗音と良く似ている。

よつて、小用中の水は大幅に節約できる。

利用者Ｍは、便器使用後、左前方の手洗いボー
ル３に手を差し入れ、ペダル６を踏むことにより
手を洗うことができる。ペダル６はバネ６ｂで上
方へ付勢されているので、足踏みを中断するとチ
エーン６ａはゆるみ、水栓７ａの内部のバネ（図
示せず）が水栓７ａを閉止して、給水を中止す
る。

また、利用者Ｍは、便座１０ｅに座つたまま
で、手洗いボール３の下方にある扉５を開け、汚
物容器ルーム９内の汚物容器９ｄを視認し、この
汚物容器９ｄの蓋を開けて汚物を投入することが
できる。汚物容器ルーム９は排気フアン９ｆの吸
込作用によつて負圧に保たれ、扉５の下部に明け
た小孔５ａ…若しくは床９ｃに設けた小孔から外
気を取り入れ、この空気はルーム９内の悪臭とと
もに排気ダクト９ｅを介して外部へ排出される。

そして、扉５を開けた際には、リミツトスイツ
チ９ｈが制御函９ｇに作用して、排気フアン９ｆ
を高速回転させ、ルーム９内を強く引き、扉５の
開放により悪臭がトイレブース１０へ流入するの
を防ぐ。

尚、上記排気フアン９ｅは建屋側の集中排気ダ
クト側に設けてもよく、また、吸込み力は切換え
ることなく一定に保つてもよい。

（考案の効果） 以上に述べた如く、本考案の手洗い用配管ユニ
ツトは、トイレブースへ自在に搬入、配置でき、
給・排水管施工は容易である。

また、汚物容器９ｄは箱体２の内部に隠ぺいさ
れていて美観上好ましく、更に汚物容器９ｄの周
囲は常時引かれているので悪臭がこもらず、トイ
レブース内に悪臭を流出させることも防げるので
トイレブース内の衛生を保てる。さらに、汚物容
器ルームの扉の開閉をリミツトスイツチで検知し
て排気フアンを制御させるようにしたので、例え
ば扉が開の時は排気フアンを高速回転させて悪臭
がトイレルームへ流入することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る手洗い用配管ユニツトの
斜視図、第２図は同内部構造説明図、第３図はト
イレブース平面図である。 尚、図面中、１は手洗い用配管ユニツト、２は
箱体、３は手洗いボール、７は給水管、８は排水
管、９は汚物容器ルーム、９ｄは汚物容器、９ｅ
は排気ダクトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に手洗いボールを備えた箱体と、この箱体
   内に配設された手洗いボール用給・排水管と、前
   記手洗いボールの下方の箱体内に設けられて汚物
   容器を収納する汚物容器ルームと、この汚物容器
   ルームに接続して排気する排気ダクトと、前記汚
   物容器ルームに取付けられ汚物容器の出し入れを
   可能にする扉と、この扉の開閉を検知し排気フア
   ンを制御するリミツトスイツチとからなることを
   特徴とする手洗い用配管ユニツト。