JP2003328406A

JP2003328406A - 給水装置

Info

Publication number: JP2003328406A
Application number: JP2002141117A
Authority: JP
Inventors: Hirotaka Takou; 宏崇田幸; Kazuyuki Enomoto; 和幸榎本; Masanao Hamazaki; 正直浜崎; Shigeto Kinoshita; 繁人木下
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2002-05-16
Filing date: 2002-05-16
Publication date: 2003-11-19

Abstract

(57)【要約】【課題】公共の洗面化粧室等に設置される手洗器や洗
面器において、洗面器の下方空間が十分に確保すること
で、車椅子使用者のひざが干渉しない快適な給水装置を
提供する。【解決手段】固定具により壁面に取付ける洗面器と、
前記洗面器に固定する吐水具に給水管を介して接続する
給水栓と、洗面器から排水するための排水トラップとを
備えた給水装置であって、該壁面には凹部を設け、前記
給水栓と前記排水トラップを前記凹部内に配置したこと
を特徴とする給水装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は壁掛けタイプの洗面
器を備えた給水装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】公共の洗面化粧室等に設置される洗面器
（手洗器も含む）において、従来、図７に示されるよう
に、洗面器１０の下端部１１と、洗面器設置壁面１３や
床面１５との間に、Ｐ型状の排水トラップ１２もしく
は、Ｓ型状の排水トラップ１４が設置されている。その
他、吐水具１６が洗面器１０上には設置されており、そ
の吐水具に給水管１７を通じて給水する為の給水栓１８
が、同壁面１３に設置されている。

【０００３】また、図８の様に、自動水栓１９が洗面器
１０上に設置される場合においては、上記排水トラップ
等の他に、コントローラーボックス２０、コンセント２
１、電源コード２２、センサー用コード２３が露出設置
される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図７の様な従来の構成
は、露出した排水トラップ１２に車椅子使用者のひざが
干渉したり、洗面器１０と床面１５の間の空間に、バケ
ツや掃除道具等を収納しずらいといった問題点があっ
た。

【０００５】また、図８の様な場合は、上記問題に加え
て、コントローラーボックス２０等の様々な部材が露出
しており、いたずらをされたり、外観的にも見た目が悪
いという問題があった。本発明は、上記課題を解決する
ためになされたもので、公共の洗面化粧室等に設置され
る手洗器や洗面器において、排水トラップ及び給水栓を
壁内に隠蔽することで、車椅子使用者のひざが干渉しな
いことや、外観の見た目を向上させることを目的とす
る。

【０００６】また、同様に、自動水栓が設置される場合
においてもは、上記排水トラップ等の他に、コントロー
ラーボックス等も同様に壁内に隠蔽されることで、いた
ずらを防いだり、外観的にも見た目を向上させることを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、請求項１では、固定具により壁面に取付け
る洗面器と、前記洗面器に固定する吐水具に給水管を介
して接続する給水栓と、洗面器から排水するための排水
トラップとを備えた給水装置であって、該壁面には凹部
を設け、前記給水栓と前記排水トラップを前記凹部内に
配置した。これにより、公共の洗面化粧室等に設置され
る手洗器や洗面器などの給水装置において、排水トラッ
プ及び給水栓を壁内に隠蔽することで、車椅子使用者の
ひざが干渉しないこと、さらには外観の見た目を向上す
る。

【０００８】また、請求項２では、固定具により壁面に
取付ける洗面器と、前記洗面器に固定する吐水具に給水
管を介して接続する給水栓とを備えた給水装置であっ
て、前記壁面には凹部を設け、前記給水栓を前記凹部内
に配置し、前記給水栓から吐水具までの給水管は前記固
定具を介して壁面内に挿通していることを特徴とする給
水装置とした。これにより、公共の洗面化粧室等に設置
される手洗器や洗面器などの給水装置において、給水栓
を壁内に隠蔽しさらに、給水管を洗面器下側の空間に露
出しないため、給水管に車椅子使用者のひざが干渉しな
いこと、さらには、外観の見た目を向上する。特に、給
水管に結露が生じたときに、車椅子の使用者がその結露
した給水管に触れることでズボン等が濡れて不快感を受
けることがない。

【０００９】請求項３では、請求項１乃至請求項２記載
の前記吐水具は、人体検知を行なうセンサーと、この人
体検知センサーからの信号を受信して電磁弁の開閉を行
なうコントローラと、人体検知センサーとコントローラ
とに電力を供給する電源部とからなり、前記コントロー
ラと前記電源部を前記凹部内に配置したことを特徴とす
る給水装置とした。これにより、コントローラなどへの
いたずらを防いだり、外観的にも見た目を向上させるこ
とができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の給水装置は、洗面器に設
けた取付部を壁面に取り付けて、この洗面器を取付ける
壁面内に給水栓を設置し、この給水栓から給水管を介し
て吐水具へ給水し、この吐水具から洗面器へ吐水を行な
う給水装置である。そして、この洗面器には、洗面器の
底面に設けた排水口から排水管に排水している。また、
この排水管には、排水トラップを介在させている。な
お、特に給水栓と排水トラップとを洗面器を取付ける壁
面に隠蔽することで、洗面器の下側空間の突起物が少な
くなるので、車椅子での利用や清掃がしやすくなると言
える。また、給水栓から吐水具までの給水管は、前記取
付部を介して、壁面内に挿通することで、給水管の取廻
しによる配管の露出を抑制することができる。また、特
に洗面器には人体検知センサーを設けた吐水具を設置し
て、この人体検知センサーからの信号を受信して電磁弁
の開閉を行なうコントローラと、人体検知センサーとコ
ントローラとに電力を供給する電源部とを壁面に隠蔽す
ることが好ましい。これによって、洗面器下方の空間を
広くとることができ、車椅子での利用がしやすいほか、
コントローラや配線のいたずら防止の効果もある。な
お、ここでいう給水栓とは、通水・止水を行なう開閉弁
のことを言い、たとえば、通水路の開閉度を調整する止
水栓、自動水栓の人体検知センサーからの信号により都
度開閉する電磁弁などを示す。

【００１１】次に、図を参照しつつ具体的に本発明の給
水装置を説明する。図１から図３に本発明の第一実施例
の給水装置を示す。図１において、１０は壁掛け洗面器
であり、その上面に吐水具１６が起立状態で設置されて
いる。洗面器１０の下端部１１には排水口部材２４が取
り付けられており、そこに、排水管２５が接続されてい
る。

【００１２】排水管２５は、洗面器１０が取り付けられ
ている壁面１３と面一にネジ止めで設置される目隠しパ
ネル２６の上側固定パネル２７の穴に目隠しカバー２８
を通して挿入されている。同時に、下側パネル２９は上
側固定パネル２７の下端に合わせてネジで取り付けられ
る。

【００１３】図２は図１の実施例の下側パネル２９を取
り外した状態を示す。図２において、３０は樹脂製の排
水トラップであり、排水管２５と壁内の床面３１から立
ち上げられている排水管２５ａの間に構成される。この
ように排水トラップ３０は、下側パネル２９によって壁
面に隠蔽されている。

【００１４】また、壁内の床面３１から立ち上げられて
いる水道管３２には止水栓３３が取り付けられており、
そこに繋がれる給水管３４は、上記上側パネル２７上の
穴３５より壁外へ取り出され、洗面器１０の下後部開口
より吐水具１６に接続される。

【００１５】図３は図２の実施例に自動水栓が取り付け
られている状態を示す。図３において、２０は給水栓と
して用いた自動水栓用の電磁弁とこの電磁弁の開閉を制
御するコントローラが収納されたコントローラーボック
スであり、止水栓３３に直接接続されている。

【００１６】また、コントローラーボックス２０からは
電源コード２２と、センサー用コード２３が出ており、
電源コード２２は先端のＡＣアダプター２１によって、
壁内に設置されたコンセントボックス３７に差し込まれ
ている。同時に、センサー用コード２３は給水管３４と
同様に、上側パネル２７上の穴３５より壁外へ取り出さ
れ、洗面器１０の下後部開口より自動水栓の吐水具１９
に接続される。

【００１７】次に、図４および５に基づき、本発明の給
水装置における別の実施の形態について説明する。図に
示すように、洗面器１０は壁面１３に取付け部３６を介
して取り付けられいる。この洗面器１０には、傾斜する
ボール部に自動水栓１９である吐水具が直接設置されて
いる。そして、この吐水具１９には吐水口１９Ｃと人体
検知センサー１９Ｂを設けている。また、この人体検知
センサー１９Ｂからの信号を受信して電磁弁２０Ａの開
閉を行なうコントローラ２０Ｂと、人体検知センサー１
９Ｂとコントローラ２０Ｂとに電力を供給する電源部
（図示せず）とを壁面１３に隠蔽している。そして、こ
の人体検知センサー１９Ｂによって、自動的に吐水口１
９Ａから吐水・止水をする。吐水具１９へ給水するため
の給水管１７は、洗面器１０を取付ける取付け部３６に
開口３５を設けておき、この開口３５を挿通させて、壁
１３の裏側の電磁弁２０Ａと止水栓３３へと接続してい
る。また、人体検知センサー１９Ｂからの信号を送信す
るための配線２０Ｃも取付け部の開口３５を用いて、壁
１３の裏側に配線して、吐水具１９から壁裏に設置した
コントローラ２０Ｂ、電磁弁２０Ａへと接続している。
なお、排水トラップ３０をデザイン性の良いベルトラッ
プを採用して壁表側に露出しているが、さらに、図１の
ように壁裏側に隠蔽してもよい。

【００１８】このように、給水装置の給水管１７が洗面
器１０本体の後方の壁１３より吐水具１９側に引き込ま
れ、かつ壁１３の内側にてコントローラボックス２０内
の電磁弁２０Ａとコントローラ２０Ｂとに接続されてい
るので、コントローラボックス２０および給水管１７が
使用者側に出っ張ることなく、車椅子使用者でも使い勝
手がよく、またデザイン性にも優れた給水装置とするこ
とができる。なお、吐水具１９からの吐水・止水は、人
体検知センサー１９Ｂだけでなく、たとえば、手押しボ
タン、足押しボタン、による手足の動き感知や音声感知
など多岐にわたるものであり任意に選択することがで
き、さらにそれらを組合わせることにより、さらに操作
性の良いものとすることもできる。なお、吐水具１９に
組み込まれた人体検知センサー１９Ｂからの電気信号に
より吐水が制御することで、使用者が操作手段に触れる
ことなく手洗い、洗面作業をすることができ衛生的とい
える。

【００１９】なお、洗面器１０を壁１３に埋め込むこと
なく、壁１３に突出して取り付けているので、特に車椅
子使用者にとっては洗面器１０の下方空間に下肢部をし
っかりと入れることができ、腹部を洗面器１０に近づけ
て楽に手洗い、洗面作業をすることができる。

【００２０】また、図６に示すように、この給水装置に
ソープディスペンサーを組合わせてもよい。この場合、
ソープタンク４０、ポンプ３９等の主要構成部品を壁１
３の内側に配置することにより、手洗い、洗面の使い勝
手、デザイン性を損なうことなく給水装置にソープディ
スペンサー機能を組合わせることができる。

【００２１】さらに、給水装置に人体乾燥装置を組合わ
せ、送風装置４１などの主要構成部品を壁１３の内側に
配置することで、手洗い、洗面の使い勝手、デザイン性
を損なうことなく給水装置に人体乾燥機能を組合わせる
ことができる。

【００２２】また、壁１３に点検口２６を設けること
で、壁１３の内側に配置されるコントローラ２０Ｂ、電
磁弁２０Ａ等、さらにはソープディスペンサの主要構成
部品、人体乾燥装置の主要構成部品を簡単に保全するこ
とができ、長期間にわたって給水装置の性能を維持する
ことができる。

【００２３】以上本発明の実施例を詳述したが、本発明
は洗面器以外にも手洗器等にも適応することも可能であ
り、その主旨を逸脱しない範囲で、変更を加えた形態で
構成可能である。

【００２４】

【発明の効果】本発明は上記構成により、公共の洗面化
粧室等に設置される手洗器や洗面器などの給水装置にお
いて、排水トラップ及び給水栓を壁内に隠蔽すること
で、車椅子使用者のひざが干渉しないこと、さらには外
観の見た目を向上する。また、公共の洗面化粧室等に設
置される手洗器や洗面器などの給水装置において、給水
栓を壁内に隠蔽しさらに、給水管を洗面器下側の空間に
露出しないため、給水管に車椅子使用者のひざが干渉し
ないこと、さらには、外観の見た目を向上する。この場
合、特に、給水管に結露が生じたときに、車椅子の使用
者がその結露した給水管に触れることでズボン等が濡れ
て不快感を受けることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である壁隠蔽パネルの装着状
態を示す斜視図である。

【図２】本発明の一実施例である壁隠蔽パネルの内部構
造を示す斜視図である。

【図３】本発明の別の実施例である壁隠蔽パネルの内部
構造を示す斜視図である。

【図４】本発明の別の実施例である壁隠蔽パネルの内部
構造を示す斜視図である。

【図５】図４の給水装置の側断面図である。

【図６】本発明の別の実施例である壁隠蔽パネルの内部
構造を示す斜視図である。

【図７】従来の壁掛け洗面器設置状態を示す斜視図であ
る。

【図８】従来の別の壁掛け洗面器設置状態を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１０…洗面器１１…洗面器下端部１２…該Ｐ型状排水トラップ１３…洗面器設置壁面１４…該Ｓ型状排水トラップ１５…床面１６…水栓金具（吐水具）１７…給水管１８…止水栓１９…自動水栓（吐水具）１９Ａ…吐水口１９Ｂ…人体検知センサー２０…コントローラーボックス２０Ａ…電磁弁２０Ｂ…コントローラ２０Ｃ…配線２１…コンセント２２…電源コード２３…センサー用コード２４…排水口部材２５…排水管２５ａ…排水管２６…目隠しパネル２７…上側固定パネル２８…目隠しカバー２９…下側パネル３０…トラップ３１…壁内の床面３２…水道管３３…止水栓３４…給水管３５…穴３６…取付け部３７…コンセントボックス３８…石鹸水供給口３９…ポンプ４０…ソープタンク４１…送風装置４２…送風口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者浜崎正直福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内 (72)発明者木下繁人福岡県北九州市八幡東区尾倉２丁目１番２号吉川工業株式会社内Ｆターム(参考） 2D060 AB05 BA03 CA04 2D061 AA01 AD05 BA01 BA08 BG06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】固定具により壁面に取付ける洗面器
と、前記洗面器に固定する吐水具に給水管を介して接続
する給水栓と、洗面器から排水するための排水トラップ
とを備えた給水装置であって、該壁面には凹部を設け、
前記給水栓と前記排水トラップを前記凹部内に配置した
ことを特徴とする給水装置。
【請求項２】固定具により壁面に取付ける洗面器
と、前記洗面器に固定する吐水具に給水管を介して接続
する給水栓とを備えた給水装置であって、前記壁面には
凹部を設け、前記給水栓を前記凹部内に配置し、前記給
水栓から吐水具までの給水管は前記固定具を介して壁面
内に挿通していることを特徴とする給水装置。
【請求項３】請求項１乃至請求項２記載の前記吐水具
は、人体検知を行なうセンサーと、この人体検知センサ
ーからの信号を受信して電磁弁の開閉を行なうコントロ
ーラと、人体検知センサーとコントローラとに電力を供
給する電源部とからなり、前記コントローラと前記電源
部を前記凹部内に配置したことを特徴とする給水装置。