JPH0546958B2 - - Google Patents

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JPH0546958B2
JPH0546958B2 JP59248792A JP24879284A JPH0546958B2 JP H0546958 B2 JPH0546958 B2 JP H0546958B2 JP 59248792 A JP59248792 A JP 59248792A JP 24879284 A JP24879284 A JP 24879284A JP H0546958 B2 JPH0546958 B2 JP H0546958B2
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musical
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は楽音発生装置に関し、詳しくは楽音
信号の立下り部分を波形メモリを用いて発生させ
るようにした楽音発生装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、電子楽器その他の楽音発生装置におい
て、立下り部分の楽音信号は、離鍵に基づきデイ
ケイエンベロープ信号を形成し、このデイケイエ
ンベロープ信号により押鍵中の楽音信号と同じ楽
音波形から成る楽音信号の振幅エンベロープを制
御することにより得ている。しかし、これでは自
然楽器において得られるような離鍵後の独特の音
色(例えばチヤーチの場合は空気の抜ける音とピ
ツチ変化とエコー音を含む音色)を得ることがで
きない。そこで最近では、楽音の立下り部分を自
然性をもつて表現できるようにするために(自然
楽器音に近い特性で表現できるようにするため
に)、立下り部分の楽音信号を波形メモリを用い
て発生するようにすることが考えられている。す
なわち、特開昭52−121313号公報によれば、立下
り部分の楽音波形を記憶する波形メモリを設け、
この波形メモリに記憶された楽音波形に基づき立
下り部分の楽音信号を発生することにより、離鍵
後の独特の音色特性を実現し、自然楽器に近似し
た音色及び演奏感が得られるようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、立下り部分の楽音波形を記憶する波
形メモリ(以下キーオフ波形メモリという)にお
いて、そこに記憶する立下り部分の楽音波形の最
初の部分の振幅レベルは、通常の鍵操作法を考慮
して、それに先行する楽音信号の終端部分(例え
ば立上り部の終了部分あるいは持続部の終了部
分)に滑らかにつながるように、その終端部分の
振幅レベルに対応して設定されるのが普通であ
る。このことを図で示すと第8図a,bのようで
ある。
このため、押鍵後楽音信号の立上り部分を発生
し終らないうちに離鍵するという通常とは異なる
鍵操作がなされた場合、第8図cに示すように立
上り部分の振幅レベルが十分に増大しないうちに
立下り部分の楽音信号がそれよりも高いレベルで
発生されてしまうという問題点が生じる。また、
通常の離鍵操作であつても、持続部の振幅レベル
が時間的に変化する場合であつてそれが小レベル
のときに離鍵がなされると、第8図dに示すよう
に持続部の終端部の振幅レベルよりも高いレベル
で立下り部分の楽音信号が発生されてしまうとい
う問題点が生じる。どちらの場合も、離鍵によつ
て楽音音量が減衰すべきであるにもかかわらず、
逆に急激に音量が大きくなつてしまい、極めて不
自然である。加えて、つなぎ部分でクリツクノイ
ズが生じるという問題もあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、押鍵に対応して少なくとも楽音の
立上り部分を含む楽音信号を発生する第1の楽音
信号発生手段と、楽音の立下り部分に関する楽音
波形の波形データを記憶した波形メモリを有し、
この波形メモリを離鍵に対応して読み出すことに
より、読み出した波形データに基づき楽音の立下
り部分に関する楽音信号を発生する第2の楽音信
号発生手段とを具えたものにおいて、第1の楽音
信号発生手段から発生される楽音信号の離鍵時に
おける振幅レベルを検出するためのレベル検出手
段と、このレベル検出手段で検出された離鍵時の
振幅レベルに応じて第2の楽音信号発生手段から
発生される楽音信号のレベルを制御する制御手段
と、前記第1の楽音信号発生手段から発生される
楽音信号の瞬時振幅値が前記第2の楽音信号発生
手段から発生される楽音信号の最初のサンプル点
の瞬時振幅値に一致したことを検出する手段と、
この一致が検出されたとき前記第2の楽音信号発
生手段から立下り部分の楽音信号の発生を開始さ
せる手段とを具えたことを第1の特徴とするもの
である。
更に、この発明は、上記と同様のレベル検出手
段と制御手段と共に、前記第1の楽音信号発生手
段から発生される楽音信号の振幅を離鍵に対応し
て漸減特性で制御すると同時に前記第2の楽音信
号発生手段から発生される楽音信号の振幅を離鍵
に対応して漸増特性で制御する補間演算手段を具
えたことを第2の特徴とするものである。
〔作用〕
離鍵後に第2の楽音信号発生手段から発生され
る楽音信号のレベルは、それまで第1の楽音信号
発生手段から発生されていた楽音信号の離鍵時に
おける振幅レベルに応じて制御される。従つて、
楽音の立上り部分の途中で離鍵された場合あるい
は振幅レベルが変動して小さくなつたときに離鍵
された場合などにおいて、先行していた楽音信号
の比較的小さな振幅レベルに合わせてそれに続く
立下り部分の楽音信号の振幅レベルが制御される
ことになり、離鍵時における楽音信号のつなぎの
部分で音量が不自然に増大するというような不都
合が起こらないようにすることができる。
また、第1の特徴によれば、第1の楽音信号発
生手段から発生される楽音信号の瞬時振幅値が前
記第2の楽音信号発生手段から発生される楽音信
号の最初のサンプル点の瞬時振幅値に一致したこ
とを検出し、この一致が検出されたとき前記第2
の楽音信号発生手段から立下り部分の楽音信号の
発生を開始させるようにしたことにより、また、
第2の特徴によれば、第1の楽音信号発生手段か
ら発生される楽音信号の振幅を離鍵に対応して漸
減特性で制御すると同時に前記第2の楽音信号発
生手段から発生される楽音信号の振幅を離鍵に対
応して漸増特性で制御する補間演算を行うように
したことにより、立下り部分の楽音信号とそれに
先行する楽音信号とのつながりが滑らかにされる
ので、つなぎの部分でのクリツクノイズを防止す
ることができる。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示す全体ブロツ
ク図であり、鍵盤1、押鍵検出回路2、アドレス
発生器3、キーオン波形メモリ4、キーオフ波形
メモリ5、レベル検出器6、レベル制御回路7、
加算回路8、DA変換器9、サウンドシステム1
0とから構成されている。
鍵盤1は、複数の演奏用鍵を備えており、ここ
で押圧された鍵は押鍵検出回路2によつて検出さ
れる。押鍵検出回路2は鍵盤1における押圧鍵を
検出すると、この押圧鍵に対応したキーコード
KCを出力する。同時に、鍵が押圧されている間
“1”を継続するキーオン信号KONを出力すると
共に、このキーオン信号KONの立上り及び立下
りに同期して第3図に示すように所定パルス幅の
キーオンパルスKONP及びキーオフパルス
KOFPを出力する。キーオンパルスKONPは押
鍵タイミングに同期して出力され、キーオフパル
スKOFPは離鍵タイミングに同期して出力され
る。
この押鍵検出回路2から出力されるキーコード
KC、キーオン信号KON、キーオンパルス
KONP、キーオフパルスKOFPはアドレス発生
器3に供給される。
アドレス発生器3は、押圧鍵に対応したキーコ
ードKCが入力されると、このキーコードKCに対
応した速度で変化するアドレス信号ADを形成
し、キーオン波形メモリ4およびキーオフ波形メ
モリ5に供給する。
このアドレス発生器3は、例えば第2図に示す
ように、キーコードKCが入力されると、ノート
クロツク発生器30からキーコードKCに対応し
た周波数のノートクロツクNCKを発生させ、こ
のノートクロツクNCKをゲート31を介してカ
ウンタ32のカウント入力に入力して順次カウン
トさせ、そのカウント値をアドレス信号ADとし
て出力するように構成されている。
この場合、カウンタ32はオアゲート33を介
してキーオンパルスKONPまたはキーオフパル
スKOFPが入力されるとリセツトされるようにな
つている。また、カウンタ32のカウント値(す
なわち、アドレス信号AD)は検出回路34に入
力され信号ADの値が「B」または「C」に達し
た否かが監視されている。検出回路34はキーオ
ン信号KONが“1”の時(すなわち、鍵が押圧
中の時)にはアドレス信号ADが「B」に達した
か否かを監視し、KON=“0”の時(すなわち離
鍵された時)にはアドレス信号ADが「C」に達
したか否かを監視している。そして、KON=
“1”の状態においてAD=「B」になつたことを
検出すると、カウンタ32にプリセツト信号PR
を供給し、プリセツト値発生器35から出力され
ているプリセツト値「A」をカウント32にプリ
セツトさせる。一方、KON=“0”の状態におい
てAD=「C」になつたことを検出すると、イン
バータ36を介してゲート31にインヒビツト信
号INHを供給し、ゲート31を閉状態とさせる。
従つて、このアドレス発生器3からは第3図d
に示すように、キーオン信号KONが“1”の間
は「0」から「A」を経由して「B」に達した
後、「A」に戻つて再び「B」に向つて変化する
アドレス信号ADが繰返し形成される。そして、
キーオン信号KONが“0”になると、この時点
で「0」に戻つた後「C」に向つて変化するアド
レス信号ADが一度だけ形成される。
アドレス発生器3で形成されたアドレス信号
ADはキーオン波形メモリ4およびキーオフ波形
メモリ5のアドレス入力に入力させるが、キーオ
ン波形メモリ4のメモリアドレス「0」〜「B」
には第4図aに示すように、楽音の立上り部分か
ら持続部分の楽音波形が予め記憶されている。
また、キーオフ波形メモリ5のメモリアドレス
「0」〜「C」には第4図bに示すように楽音の
立下り部分の楽音波形が予め記憶されている。そ
して、このキーオフ波形メモリ5はキーオン信号
KONが“0”になつた時(すなわち離鍵された
とき)に読出し可能状態に設定される。
従つて、鍵盤1における鍵の押圧操作によつて
第3図dに示すように変化するアドレス信号AD
が形成されると、まずキーオン波形メモリ4のメ
モリアドレス「0」〜「A」に記憶されている立
上がり部分の楽音波形が読出され、次いでメモリ
アドレス「A」から「B」に記憶されている持続
部分の楽音波形がキーオン信号KONが“1”を
示している間繰り返し読み出される。その後、鍵
が離されると、キーオフ波形メモリ5のメモリア
ドレス「0」から「C」に記憶されている立下り
部分の楽音波形が1度だけ読み出される。
このようにしてキーオン波形メモリ4から出力
される楽音波形はレベル検出器6とレベル制御回
路7に供給される。
レベル検出器6は、キーオン波形メモリ4から
出力される楽音波形の振幅レベルを常時検出して
おり、最新の検出レベル値LVをレベル制御回路
7に供給する。
レベル制御回路7は、重付け係数K1およびK2
を出力する係数発生器70と、重付け係数K1、
K2に基づいてキーオン波形メモリ4およびキー
オフ波形メモリ5から出力される各楽音波形をそ
れぞれ重み付けする乗算器71,72と、レベル
検出器6から出力される検出レベル値LVをキー
オフパルスKOFPによつてラツチするラツチ回路
73から構成されている。ここにおいて、重付け
係数K1はキーオン信号KONが“1”になつた
時点において瞬時に「0」から「1」になり、そ
の後「1」を維持し、キーオン信号KONが“0”
になると、徐々に「0」に戻るように設定されて
いる。一方、重付け係数K2は、キーオン信号
KONが“1”の間は「0」であり、キーオン信
号KONが“0”になつた時点から「0」から
徐々に増加して所定の最大値に達するように設定
されており、しかもその最大値はラツチ回路73
にラツチされた離鍵時の検出レベル値LVに応じ
て可変されるようになつている。従つて、この実
施例におけるレベル制御回路7はレベル制御手段
として機能のみならず切換え制御手段としての機
能も含んでいる。
従つて、鍵が押圧中の間(KON=“1”の間)
は、キーオン波形メモリ4から出力れる楽音波形
がそのまま乗算器71を介して加算回路8に供給
される。そして、DA変換器9においてアナログ
楽音信号に変換された後、サウンドシステム10
から楽音として発音される。
しかし、鍵が離されると、キーオフ波形メモリ
5から出力される楽音波形が乗算器72において
重付け係数K2によつて重み付けされた後加算回
路8に供給される。これにより、サウンドシステ
ム10には全体を通して第4図Cに示すような楽
音波形が入力される。この場合、重付け係数K2
の最大値はラツチ回路73にラツチされた離鍵時
のキーオン波形メモリ4の出力振幅レベルLVに
対応して可変設定される。
すなわち、キーオン波形メモリ4からの楽音波
形の離鍵時の振幅レベルが小さければ、重付け係
数K2も小さい値に可変設定され、逆の場合には
大きい値に可変設定される。
従つて、楽音波形の立下り部分の振幅をその直
前の持続部分(または立上り部分)の振幅に合わ
せることができる。この結果、従来のように離鍵
後の楽音音量が急激に変化することはない。しか
も、この実施例においては、離鍵に対応してキー
オン波形メモリ4の出力楽音波形からキーオフ波
形メモリ5の出力楽音波形に切換えるに際し、各
楽音波形を重付け係数K1、K2によつて(K1が漸
減し、K2が漸増するという補間特性に従つて)
重付けした後加算しているので、楽音波形の切換
えを滑らかに徐々に行うことができ、楽音波形切
換え時の波形のつながりが自然になるとともに、
切換え時にクリツクノイズが発生するおそれも全
くない。尚、音量レベル制御というこの発明の要
旨のみを考慮するならば係数K1、K2による離鍵
時の補間演算は省略することができる。その場合
は、ラツチ回路73の出力によつて乗算器72を
制御する、若しくはラツチ回路73の出力に基づ
き適宜の係数を発生させて乗算器72を制御す
る。
第5図の実施例は、クリツクノイズを抑制する
ため構成を変更したものであり、第1図では補間
演算によつてこれを行つているのに対し、ここで
は立下り部分の楽音信号の出力タイミングをずら
すことによりこれを行つている。
キーオン波形メモリ4、キーオフ波形メモリ
5、レベル検出器6、DA変換器9、サウンドシ
ステム10は第1図と同じ構成である。レベル制
御回路11は、第1図のラツチ回路73と同様の
ラツチ手段を内部に含んでおり、キーオフパルス
KOFPによつてレベル検出器6の検出レベル値
LVをラツチし、キーオフ波形メモリ5から出力
された立下り部の楽音信号の振幅レベルをラツチ
した検出レベル値LVに応じて制御する。これに
よりこの発明の目的である立下り部分の楽音信号
の音量制御が、第1図の実施例と同様に、達成さ
れる。
レベル制御回路11の出力はセレクタ12のB
入力に与えられる。セレクタ12のA入力にはキ
ーオン波形メモリ4の出力が与えられる。キーオ
ン波形メモリ4の出力は切換え制御回路13にも
与えられるようになつており、該回路13の出力
信号がセレクタ12のAセレクト制御入力(SA)
に与えられると共にそれをインバータ14で反転
した信号がBセレクト制御入力(SB)に与えら
れる。
この構成において、切換え制御回路13内のフ
リツプフロツプ20は、押鍵開始時のキーオンパ
ルスKONPによつてセツトされる。フリツプフ
ロツプ20がセツトされると、そのセツト出力Q
=“1”がセレクタ12のAセレクト制御入力
(SA)に入力されるため、セレクタ12において
キーオン波形メモリ4からの楽音波形が選択され
てDA変換器9に出力される。しかし、フリツプ
フロツプ20がリセツトされると、そのセツト出
力Q=“0”をインバータ14を介して反転した
信号がセレクタ12のBセレクト制御入力(SB)
に入力されるため、セレクタ12はレベル制御回
路11を介して供給されるキーオフ波形メモリ5
からの楽音波形を選択して出力する。
従つて、フリツプフロツプ20のリセツトタイ
ミングを制御することにより、立下り部楽音波形
への切換えを行うことができる。
このリセツトタイミングの制御は次のようにし
て行われる。すなわち、キーオン波形メモリ4か
ら読み出された楽音波形をゼロクロス検出回路2
1に入力し、瞬時振幅が零になるタイミングを検
出する。同時に、キーオン波形メモリ4から読み
出された楽音波形を遅延回路22に入力し、ノー
トクロツクNCKによつて1サンプリング時間だ
け遅らせた後、この遅延させた楽音波形の極性が
正であるか負であるかを極性検出回路23で検出
し、負であれば“1”の検出信号Sを出力させ
る。そして、ゼロクロス検出回路21のゼロクロ
ス検出信号ZXと負の極性検出信号Sおよびキー
オン信号KONをインバータ24によつて反転し
た信号をアンドデート25に入力する。
これにより、キーオン信号KONが“0”にな
つた直後において、キーオン波形メモリ4から出
力される楽音波形が負の極性から正の極性へ変化
する時のゼロクロス点で“1”信号をアンドゲー
ト25から発生させる。そして、この“1”信号
をフリツプフロツプ20のリセツト入力に供給す
る。すると、キーオンパルスKONPによつてセ
ツトされていたフリツプフロツプ20は、キーオ
ン信号KONが“0”になつた直後においてキー
オン波形メモリ4から出力される楽音波形が負の
極性から正の極性へ変化するときのゼロクロスタ
イミングでリセツトされる。従つて、このフリツ
プフロツプ20のセツト出力Qでセレクタ12の
選択動作を制御することにより、持続部分の楽音
波形と立下り部分の楽音波形では第6図に示すよ
うに瞬時振幅が零の位置で持続されるものとな
る。この結果、2つの楽音波形の切換え持続時の
クリツクノイズをなくすことができる。勿論、持
続部分の楽音波形の終端部の振幅レベルL1と立
下り部分の楽音波形の始端部の振幅レベルL2
は、前述のレベル制御回路11の働きによつてほ
ぼ等しくなるように制御されている。従つて、離
鍵後の音量の急激変化も防止できるようになつて
いる。
なお、フリツプフロツプ20のリセツトタイミ
ングに同期にしてキーオフ波形メモリ5の読み出
しを開始させるため、第2図のアドレス発生器3
におけるオアゲート33にはキーオフパルス
KOFPの代わりにアンドゲート25の出力信号を
入力するように変更するものとする。
なお、この実施例は立下り部分の楽音波形の振
幅を零の位置から発生させることを前提としてい
るものであるが、零以外の振幅位置から発生させ
ることもあるので、この場合にはその開始位置の
振幅に合わせて切換え接続タイミングの検出を行
うように構成すればよい。
例えば、この第5図の実施例において、切換え
制御回路13内の回路21,22,23の代わり
に、キーオン波形メモリ4から出力される楽音波
形の瞬時振幅値とレベル制御回路11から出力さ
れる楽音波形の瞬時振幅値とを比較してその一致
を検出する比較器を使用し、この比較器の一致検
出信号をインバータ24の出力信号ととも
にアンドゲート25に入力するようにしてもよ
い。
ところで、キーオフ波形メモリ5には楽音が減
衰し終わるまでの連続波形を記憶させた例を示し
たが、複数周期の楽音波形を記憶させ、これを繰
返し読み出し、さらに振幅エンベロープを付与し
て立下り部楽音波形として発生させるようにして
もよい。このようにすれば、キーオフ波形メモリ
のメモリ容量を削減でき、経済的である。
また、各波形メモリには記憶すべき波形の各サ
ンプル点における波形データを全て記憶させるの
ではなく、飛び飛びのサンプル点の波形データだ
けを記憶させ、中間のサンプル点の波形データは
補間演算によつて算出するようにしてもよい。ま
た、波形メモリに記憶する複数周期波形は、連続
する複数周期ばかりでなく、飛び飛びの複数周期
から成るものであつてもよい。例えば、楽音の立
上り部分、持続部分、立下り部分をそれぞれ複数
フレームに分割し、各フレーム毎に代表的な1周
期または2周期分の波形の波形データのみを記憶
させ、この波形データを順次切換えながら繰り返
し読み出すようにしてもよく、さらに必要に応じ
てこの波形切換え時の前の波形と次の新たな波形
とを補間演算して滑らかに変化する波形データを
形成するようにしてもよい。
また、波形メモリに記憶する波形データの符号
化方式はPCM方式、差分PCM方式、デルタ変調
方式(DM方式)、適応型PCM方式(ADPCM方
式)、適応型デルタ変調方式(ADM方式)など、
その他適宜の方式を用いてもよい。その場合、波
形メモリの出力側にはその符号化方式に応じて波
形メモリ読み出し出力を復調する(PCM化され
た信号を得る)ための復調回路を設けるものとす
る。
さらにまた、レベル検出器6は楽音波形振幅の
平均値、ピーク値のいずれを検出するものでもよ
い。
上記実施例では、第4図a,bに示す各楽音波
形をそれぞれ別個の波形メモリ4,5に記憶する
ようにしたが、これに代えて、第4図a,bに示
す各楽音波形を1個の波形メモリに連続して記憶
するようにしてもよい。すなわち、1個の波形メ
モリのメモリアドレス「0」〜「B」に第4図a
の楽音波形を記憶し、メモリアドレス「B+1」
〜「C」に第4図bに示す楽音波形を記憶するよ
うにする。この場合、アドレス発生器3は、キー
オン信号KONが“1”の間は前述の実施例と全
く同様に変化するアドレス信号ADを出力し、キ
ーオン信号KONが“0”になつた時点(キーオ
フパルスKOFPが発生した時点)からは「B+
1」〜「C」まで1通り変化するアドレス信号
ADを出力するように変更するものとする。
また、上記実施例では、立上り部分および持続
部分の楽音波形をキーオン波形メモリ4を用いて
発生するようにしたが、この発明はこれに限定さ
れるものではなく、他の楽音波形(楽音信号)発
生方法(例えば周波数変調演算方式、高調波合成
方式、フイルタ方式等)を用いて立上り部分や持
続部分の楽音波形を発生するようにしてもよい。
この場合、立上り部分と立下り部分とで楽音波形
発生方法を異ならせてもよい。
また、実施例では、持続部分を有する楽音信号
を発生させる場合につき説明したが、この発明は
これに限定されるものではなく、持続部分のない
ピアノ音その他打楽器音等のパーカツシブ音に対
応した楽音信号を発生する場合にも同様に実施で
きるものである。この場合には、通常は、キーオ
ン中であつても、立上り部の楽音信号の発生が終
了すれば自動的に立下り部分の楽音信号の発生に
移る。しかし、立上り部の途中でキーオフされた
時はキーオフ時点で立下り部分の楽音信号の発生
に移る。従つて、離鍵時における音量の急激な増
大という問題が生じることになる。パーカツシブ
音に適用し得るこの発明の一実施例を示すと第7
図のようである。
第7図において、波形メモリ40にはパーカツ
シブ音の楽音波形が記憶されている。アドレス発
生器41は第2図と同様のノートクロツク発生器
42、ゲート43、カウンタ44を含んでいる。
キーオンパルスKONPによつてカウンタ44が
リセツトされ、その後、立上り部分の楽音波形を
読み出すためのアドレス信号ADがまず発生され
る。アタツクエンドアドレス検出回路45は、ア
ドレス信号ADが立上り部分の最後のアドレス
(アタツクエンドアドレスAEAD)に到達したこ
とを検出するもので、これを検出したときアタツ
ク終了信号AFとして信号“1”を出力する。フ
リツププロツプ46はカーオンパルスKONPに
よつてセツトされ、信号AFによつてリセツトさ
れるもで、その出力がアンドゲート47に加わ
る。アンドゲート47のもう一方の入力にはキー
オフパルスKOFPが加わつており、その出力はカ
ウンタ44のプリセツト制御入力(PT)に加わ
る。カウンタ44のプリセツトデータ入力(P)には
デイケイスタートアドレス発生回路48から立下
り部分の最初のアドレス(デイケイスタートアド
レスDSAD)のデータが入力される。
この構成では、立上り部分の楽音波形の読み出
しが完全に終了する前に離鍵されると、フリツプ
フロツプ46の出力信号“1”とキーオフパルス
KOFP“1”とによりアンドゲート47がイネー
ブルされ、カウンタ44にデイケイスタートアド
レスDSADが強制的にプリセツトされる。従つ
て、立上り部分の楽音波形が途中から立下り部分
の楽音波形に切換わる。一方、立上り部分の楽音
波形の読み出しが完了した後に離鍵された場合
は、信号AFによつてリセツトされたフリツプフ
ロツプ46の出力信号“0”によつてアンドゲー
ト47は不能化され、上記プリセツトは行われな
い。この場合、カウンタ44の内容は通常のカウ
ントパルスのカウントによりアタツクエンドアド
レスAEADからデイケイスタートアドレス
DSADへと移行する。
なお、デイケイエンドアドレス検出回路49は
アドレス信号ADが立下り部分の最後のアドレス
(デイケイエンドアドレスDEAD)に到達したこ
とを検出し、ゲート43を閉じるためのものであ
る。
レベル検出器50とラツチ回路51は第1図の
同一名称の回路6,73と同じものであり、離鍵
時における立上り部分の楽音信号の振幅レベルが
ラツチされる。ラツチされたレベル値に応じて係
数発生器52から係数が発生され、セレクタ53
のB入力に与えられる。セレクタ53のA入力に
は係数「1」が入力されている。フリツプフロツ
プ54とアンドゲート55は前述のフリツプフロ
ツプ46、アンドゲート47と同様に構成されて
おり、立上り部分の波形読出し中に離鍵された場
合にのみアンドゲート55の出力が“1”とな
り、フリツプフロツプ56をリセツトする。フリ
ツプフロツプ56は押鍵時にキーオンパルス
KONPによつてセツトされるものであり、その
セツト出力Qが“1”のときセレクタ53でA入
力の係数「1」を選択し、“0”のときB入力の
係数を選択する。セレクタ53の出力は乗算器5
7に与えられ、波形メモリ40から読み出された
楽音信号の振幅レベルを制御する。
以上の構成におて、立上り部分の楽音波形を読
み出している最中に離鍵された場合は、セルクタ
53のB入力を介してその直前の振幅レベルに対
応する係数が選択され、立下り部分の楽音信号の
振幅レベルが乗算器57においてこの係数に応じ
て制御される。従つて、離鍵時に音量が急激に増
大するという不都合が起らない。それ以外の場合
は、セレクタ53のA入力を介して係数「1」が
選択されるので、乗算器57における振幅レベル
の制御は事実上行われない。
なお、波形メモリ40のデータ記憶形式は前述
と同様に種々の変更が可能である。
〔発明の効果〕
以上の通りこの発明によれば、波形メモリから
読み出した立下り部分の楽音信号の振幅レベル
を、該立下り部分に先行する楽音信号の振幅レベ
ル(つまり離鍵時の振幅レベル)に応じてそれに
合うように制御するようにしたので、離鍵時にお
ける楽音信号のつなぎの部分で音量が不自然に増
大するという不都合が起らないようにすることが
できる。また、立下り部分の楽音信号とそれに先
行する楽音信号とのつながりを滑らかにしたした
ので、2つの楽音信号の切換え接続部分における
クリツクノイズを防止できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す全体ブロツ
ク図、第2図は第1図におけるアドレス発生器の
具体例を示すブロツク図、第3図はアドレス発生
器の動作を説明するためのタイムチヤート、第4
図は第1図の実施例において発生される楽音波形
を示す波形図、第5図はこの発明の他の実施例を
示す要部のブロツク図、第6図は2つの楽音波形
の切換え接続部分を示す波形図、第7図はこの発
明の別の実施例を示す要部のブロツク図、第8図
は楽音波形切換え接続時の従来の問題点を示す波
形図である。 1……鍵盤、3,41……アドレス発生器、4
……キーオン波形メモリ、5……キーオフ波形メ
モリ、6,50……レベル検出回路、8……加算
回路、7,11……レベル制御回路、12……セ
レクタ、13……切換え制御回路、40……波形
メモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音の発生制御を行う鍵を備えた鍵盤部と、 上記鍵盤部での押鍵に対応して少なくとも楽音
    の立上り部分を含む楽音信号を発生する第1の楽
    音信号発生手段と、 楽音の立下り部分に関する楽音波形の波形デー
    タを記憶した波形メモリを有し、この波形メモリ
    を上記押鍵された鍵の離鍵に対応して読み出すこ
    とにより、読み出した波形データに基づき楽音の
    立下り部分に関する楽音信号を発生する第2の楽
    音信号発生手段と を具え、上記第1および第2の楽音信号発生手段
    から発生される楽音信号に基づき楽音を発生する
    楽音発生装置において、 上記第1の楽音信号発生手段から発生される楽
    音信号の離鍵時の振幅レベルを検出するためのレ
    ベル検出手段と、 上記レベル検出手段で検出された離鍵時の振幅
    レベルに応じて上記第2の楽音信号発生手段から
    発生される楽音信号のレベルを制御する制御手段
    と、 前記第1の楽音信号発生手段から発生される楽
    音信号の瞬時振幅値が前記第2の楽音信号発生手
    段から発生される楽音信号の最初のサンプル点の
    瞬時振幅値に一致したことを検出する手段と、 この一致が検出されたとき前記第2の楽音信号
    発生手段から立下り部分の楽音信号の発生を開始
    させる手段と を具えた楽音発生装置。 2 前記レベル検出手段は、前記第1の楽音信号
    発生手段から発生される楽音信号の振幅レベルの
    平均値またはピーク値を検出するものである特許
    請求の範囲第1項記載の楽音発生装置。 3 前記第1の楽音信号発生手段は、楽音の立上
    り部分の楽音波形とその後の一部の楽音波形に関
    する波形データを記憶した波形メモリを含み、押
    鍵に対応して前記立上り部分の楽音波形を一通り
    読み出した後、続いて前記一部の楽音波形を少な
    くとも鍵押圧が接続されている間繰返し読み出す
    ことにより前記楽音信号を発生するものである特
    許請求の範囲第1項記載の楽音発生装置。 4 楽音の発生制御を行う鍵を備えた鍵盤部と、 上記鍵盤部での押鍵に対応して少なくとも楽音
    の立上り部分を含む楽音信号を発生する第1の楽
    音信号発生手段と、 楽音の立下り部分に関する楽音波形の波形デー
    タを記憶した波形メモリを有し、この波形メモリ
    を上記押鍵された鍵の離鍵に対応して読み出すこ
    とにより、読み出した波形データに基づき楽音の
    立下り部分に関する楽音信号を発生する第2の楽
    音信号発生手段と を具え、上記第1および第2の楽音信号発生手段
    から発生される楽音信号に基づき楽音を発生する
    楽音発生装置において、 上記第1の楽音信号発生手段から発生される楽
    音信号の離鍵時の振幅レベルを検出するためのレ
    ベル検出手段と、 上記レベル検出手段で検出された離鍵時の振幅
    レベルに応じて上記第2の楽音信号発生手段から
    発生される楽音信号のレベルを制御する制御手段
    と、 前記第1の楽音信号発生手段から発生される楽
    音信号の振幅を離鍵に対応して漸減特性で制御す
    ると同時に前記第2の楽音信号発生手段から発生
    される楽音信号の振幅を離鍵に対応して漸増特性
    で制御する補間演算手段と を具えた楽音発生装置。 5 前記レベル検出手段は、前記第1の楽音信号
    発生手段から発生される楽音信号の振幅レベルの
    平均値またはピーク値を検出するものである特許
    請求の範囲第4項記載の楽音発生装置。 6 前記第1の楽音信号発生手段は、楽音の立上
    り部分の楽音波形とその後の一部の楽音波形に関
    する波形データを記憶した波形メモリを含み、押
    鍵に対応して前記立上り部分の楽音波形を一通り
    読み出した後、続いて前記一部の楽音波形を少な
    くとも鍵押圧が持続されている間繰返し読み出す
    ことにより前記楽音信号を発生するものである特
    許請求の範囲第4項記載の楽音発生装置。
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JPS52121313A (en) * 1976-04-06 1977-10-12 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic musical instrument
JPS5748793A (en) * 1980-06-24 1982-03-20 Hohner Ag Matth Synthesizer
JPS5915295A (ja) * 1982-07-16 1984-01-26 セイコーインスツルメンツ株式会社 楽音波形のエンベロ−プ制御回路
JPS59188697A (ja) * 1983-04-11 1984-10-26 ヤマハ株式会社 楽音発生装置

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