JPH0546706Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はシヨーケース外装の破損防止用バンパ
ーを備えるシヨーケースに関する。

［従来技術とその欠点］ シヨーケースには、運搬中における外装の破損
防止のためにステンレス製等のバンパーを設けた
ものがある。

しかし、従来のバンパーはビス止めによつて直
接シヨーケースに固定してあるので、ビスの頭が
バンパーの表面に露出し、シヨーケースの美的外
観を著しく損ねるという欠点があつた。

また、シヨーケースとバンパーの接合部は完全
に密着してないばあいが多く、この密着してない
隙間部分にゴミやホコリが溜まり易くて、清掃の
際、接合部の間隙に入り込んだゴミは取り除き難
いという欠点がある。

［目的］ 本考案はバンパー取付用のビス等の止め具が表
面に露出せず、シヨーケースの美的外観を損ねる
ことがないとともに、バンパーとシヨーケース表
面との接触部の清掃が容易なバンパー付きシヨー
ケースを提供できるようにした。

［手段］ 上記目的を達成するために、本考案に係るバン
パー付きシヨーケースは、シヨーケース本体の胴
部に横長杆体よりなるバンパー固定材を止め具に
て取り付け、バンパー固定材に、若干弾性を有す
る材料にて形成した横長杆体よりなり、しかも背
面の上下部に各止片部を形成したバンパーを、そ
の前記上下止片部をバンパー固定材の上下縁へ圧
嵌せしめて装着し、また、バンパーの前記上下止
片部にケース本体へ密着せしめるためのスカート
片を設けた構成のものとしてある。

［作用］ シヨーケース本体の胴部へ止め具にて取り付け
たバンパー固定材にバンパーを嵌合により取り付
けると、バンパー固定材の止め具及びバンパー固
定材はバンパーによつて穏蔽される。

バンパーの上下止片部に設けたスカート片にエ
ツジ内面はシヨーケース本体の表面に密着し、バ
ンパーとシヨーケース表面とに生ずる間隙を閉塞
する。

また、バンパーは若干弾性を有する材料にて形
成してあるので、バンパー固定材への着脱を容易
に行い得る。

［実施例］ 次ぎに、本考案の実施例を添付図面に示す具体
例によつて詳細に説明する。

符号１は冷凍、保冷を適宜行うシヨーケース本
体であり、その胴部まわりの全周または一部には
例えばネジ３によつて横長杆体よりなるバンパー
固定材４を取り付けてある。

このバンパー固定材４はシヨーケース本体１へ
の接合板部たるウエブ６の上下部に例えばシヨー
ケース側面に対して直角な上部及び下部の各フラ
ンジ７，８を左右方向に一様に有するチヤンネル
材で構成してあり、材質は例えばアルミニウム製
のものとしてある。

また、上部フランジ７の先端部には例えば弧状
に上方へ突出した係合凸部７ａを、下部フランジ
８の先端部には弧状に下方へ突出した係合凸部８
ａをそれぞれ左右方向に一様に形成してある。

５は横長杆体よりなるバンパーで、例えばプラ
スチツク製等の若干弾性を有する材料にて形成し
てある。

このバンパーの背面上下部にはそれぞれシヨー
ケース側に突出する上止片部９及び下止片部１０
を形成し、しかもこれら上下止片部９，１０の内
面には前記バンパー固定材の係合凸部７ａ，８ａ
と係合し得る係合凹部９ａ，１０ａをそれぞれ形
成してあつて、これら各係合凹部９ａ，１０ａを
バンパー固定材４の前記係合凸部７ａ，８ａへ弾
性を利用して嵌合させることによつてバンパー５
をバンパー固定材４へ着脱自在に取り付けるよう
にしてある。

また、上下の止片部９，１０のシヨーケース側
先端部には薄肉片よりなるスカート片９ｂ，１０
ｂを左右方向に一様に形成して、バンパー５をバ
ンパー固定材４に装着した際、これらスカート片
９ａ，１０ｂのエツジ内面がシヨーケース表面に
圧接されて、各スカート片９ｂ，１０ｂのエツジ
内面とシヨーケース表面間に隙間ができないよう
にしてある。

さらに、バンパー５の前面部にはカラーテープ
貼り付け用の適宜深さの溝部１１を左右方向に均
一に設けてある。

上記のように構成したバンパー付きシヨーケー
スにおいては、シヨーケース本体へネジ３により
取り付けたバンパー固定材４へバンパー５を圧嵌
して取り付けてあるので、バンパー固定材４をシ
ヨーケース本体１に止めてあるネジ３等の止め具
及びバンパー固定材４の係合凸部７ａ，８ａはバ
ンパー５によつて穏蔽される。

また、バンパー５の上下止片部９，１０に設け
たスカート片９ａ，１０ｂはシヨーケース本体１
の表面に圧接され、スカート片９ｂ，１０ｂのエ
ツジ内面とシヨーケース表面との間には間隙が生
じない。

さらに、バンパー５は若干弾性を有する材料に
て形成してあるので、容易にバンパー固定材４へ
圧嵌により装着でき、汚損による交換時等にも比
較的容易に取り外せる。

なお、バンパー５の前面に設けた溝部１１ａ
へ、第３図のごとく例えば片面粘着式のカラーシ
ート１２等を貼着することにより、ケース全体の
美観、付加価値を一層高めることができる。

［効果］ 以上説明したように、本考案に係るバンパー付
きシヨーケースは、シヨーケースの表面適所にネ
ジ等の止め具で固定したバンパー固定材と、若干
弾性を有する材料にて形成したバンパーとに適宜
凹凸の係合手段を設けて、バンパーをバンパー固
定材へ圧嵌により取り付けてあるので、バンパー
固定材およびその止め具たるネジ等がバンパーに
よつて隠蔽され、シヨーケースの美的外観が損な
われることはない。

また、バンパーの上下止片部に設けたスカート
片のエツジ内面はシヨーケース表面に密着させ
て、バンパーとシヨーケース間に隙間が生じない
ようにしてあるので、ゴミやホコリはバンパース
カート片の外表面に溜まり、清掃の際のゴミやホ
コリの除去が容易である。

さらに、バンパー前面の溝部へ、シヨーケース
の塗装色やシヨーケース内商品に応じたカラーテ
ープ等を適宜貼着すれば、シヨーケースの美観、
付加価値を向上させ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシヨーケースの正面図、
第２図は第１図の−線拡大断面図、第３図は
カラーシートを貼着したバンパー部の斜視図であ
る。 図中、１……シヨーケース本体、３……ネジ、
４……バンパー固定材、５……バンパー、６……
ウエブ、７……上部フランジ、８……下部フラン
ジ、７ａ，８ａ……係合凸部、９……上止片部、
１０……下止片部、９ａ，１０ａ……係合凹部、
９ａ，１０ｂ……スカート片、１１……溝部、１
２……カラーテープ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ケース本体の胴部に横長杆体よりなるバンパ
   ー固定材を止め具にて取り付け、また若干弾性
   を有する材料にて形成した横長杆体よりなり、
   しかも背面の上下部にバンパー固定材の上下縁
   へ弾性により嵌合し得る上下の止片部を有する
   バンパーを、その前記上下の止片部をバンパー
   固定材の上下縁へ圧嵌せしめてバンパー固定材
   へ装着してなるバンパー付きシヨーケース。 (2) ケース本体の胴部に横長杆体よりなるバンパ
   ー固定材を止め具にて取り付け、また若干弾性
   を有する材料にて形成した横長杆体よりなり、
   しかも背面の上下部にバンパー固定材の上下縁
   へ弾性により嵌合し得る上下の止片部を備える
   とともに、これら上下の両止片部に、ケース本
   体へ密着させるための薄肉片よりなるスカート
   片を形成したバンパーを、その前記上下縁へ圧
   嵌せしめてバンパー固定材へ装着してなるバン
   パー付きシヨーケース。