JP4071853B2 - 背板及び左右仕切板を有する収納庫の構造 - Google Patents

背板及び左右仕切板を有する収納庫の構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背板及び左右仕切板を有する収納庫の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の平板の構造として以下の如きものは知られている。即ち、例えば、組み立て式の収納庫等において運搬時の都合を考慮して平板を2枚の構成板に分割し、使用現場でそれら構成板の端面を突き合わせて1枚板状に連結して平板を構成するようにしたものは知られている。
【0003】
【従来技術の欠点】
前記従来の平板の構造には以下の如き欠点があった。即ち、構成板の端面を突き合わせて1枚板状に連結して平板を構成するものであったため、2枚の構成板の突き合わせ部が完全密接するように2枚の構成板の突き合わせ部に精度の高い加工を行なう必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。
請求項1の発明は、収納庫の背板が、端面を突き合わせて1枚板状に連結された2枚の背板構成板によって構成されており、背板構成板の突き合わせ部の前面の一部が装飾材によって覆われ、背板構成板の突き合わせ部の前面の残りの部分が垂直な左右仕切板によって覆われており、前記装飾材が、帯状の装飾本体と、この装飾本体の幅方向中間部の裏面側に突設された嵌合突起とを有し、前記背板構成板同士の突き合わせ部に形成された嵌合溝に嵌合突起が嵌められる共に帯状の装飾本体の裏面が背板構成板に密接させられているものである。
【0005】
【発明の作用】
請求項1の発明は以下の如き作用をなすものである。
2枚の背板構成板の突き合わせ部を装飾材によって覆うものであるから、2枚の背板構成板の突き合わせ部が完全密接するように2枚の背板構成板の突き合わせ部に精度の高い加工を行なうことなく、2枚の背板構成板を突き合わせて1枚板状に連結した見栄えのよい平板を得ることが出来る。また、嵌合溝に嵌合突起を嵌めることによって装飾材を構成板に取り付けることが出来るので、装飾材の取り付け作業が行ないやすい。
そして、左右仕切板を利用して2枚の背板構成板の突き合わせ部の一部を覆い、他の部分を装飾材によって覆うものであるから、装飾材の使用を極力押さえてコストの低減を図ることが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、この説明において、前とは図1紙面表側を、後とは同裏側をいい、左とは図1左側を、右とは同図右側をいう。
【0007】
収納庫1は、左右一対の側板2と、これら側板2の下端に渡された底板3と、側板2の上端に渡された天板4と、これら側板2、底板3及び天板4の後部に後で詳述するようにして取り付けられた背板5と、側板2の前部に蝶番(図示略)を介して水平揺動開閉自在に設けられた扉6とを有している。
【0008】
収納庫1の内部は上下仕切板10によって上下に仕切られると共に、上下仕切板10より下部の物品収納空間は高さが「L」の左右仕切板11によって左右に仕切られている。
また、収納庫1の内部には所要枚の棚13が公知の手段によって取り外し自在に設けられている。
【0009】
前記背板5は、端面を突き合わせて1枚板状に所要個のダボ17等の公知の連結具によって連結された2枚の背板構成板16(請求項1の構成板)によって構成されている。
前記背板構成板16同士の突き合わせ部の前部に上下全体に渡って嵌合溝19が形成されている。
上下仕切板10より上側の背板構成板16の突き合わせ部の前面が、合成樹脂等からなる長さが「M」の装飾材21によって覆われている。
前記装飾材21は、帯状の装飾本体22と、この装飾本体22の幅方向中間部の裏面側(後面側)に突設された嵌合突起23(装飾本体22の全長にわたって又は所定間隔おきに設けられている)とを有している。なお、装飾材21の装飾本体22の裏面には、使用前においては裏側面が保護紙で覆われた両面テープ(図示略)が貼付られている。
装飾材21は以下のようにして背板構成板16に取り付けられる。
まず、両面テープ(図示略)の保護紙を剥がし、その後、嵌合突起23を嵌合溝19に嵌めると共に、両面テープを背板構成板16に押し付け、装飾本体22の裏面(後面)を背板構成板16に密接させる(図2参照)。
【0010】
上下仕切板10より下側の嵌合溝19は左右仕切板11によって隠蔽されている。即ち、左右仕切板11の厚み(左右幅)は嵌合溝19の左右幅より大きくなされている(図3参照)。
【0011】
前記背板5は、側板2に所要個のダボ17を介して連結されると共に背板5の張出縁部が側板2に形成された溝25に嵌められることによって、側板2に取り付けられている。
また、図示は省略しているが、背板5は、底板3及び天板4にも、前記と同様の手段(側板2への取付手段)によって取り付けられている。
【0012】
【変形例等】
以下に変形例等について説明を加える。
(1)請求項1の発明は、要するに2枚の構成板の連結構造であるから、3枚以上の構成板を1枚板状に連結する場合において、その一部だけに請求項1の発明を使用し、その他の部分を別の構造とすることは、可能である。
(2)請求項1の発明は、収納庫を構成する構成板の構造に限定されないことは云うまでもない。
(3)請求項1の発明における構成板は、実施の形態では背板構成板16であるが、それに限定されるものではない。
【0013】
【発明の効果】
本発明は前記した如き構成によって以下の如き効果を奏する。
発明によれば、2枚の背板構成板の突き合わせ部を装飾材によって覆うものであるから、2枚の背板構成板の突き合わせ部が完全密接するように2枚の背板構成板の突き合わせ部に精度の高い加工を行なうことなく、2枚の背板構成板を突き合わせて1枚板状に連結した見栄えのよい平板を得ることが出来る。また、嵌合溝に嵌合突起を嵌めることによって装飾材を構成板に取り付けることが出来るので、装飾材の取り付け作業が行ないやすい。
発明によれば、左右仕切板を利用して2枚の背板構成板の突き合わせ部の一部を覆い、他の部分を装飾材によって覆うものであるから、装飾材の使用を極力押さえてコストの低減を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一部破砕の正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う背面部を示す中間省略の拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う背面部を示す中間省略の拡大断面図である。
【符号の説明】
16 背板構成板
19 嵌合溝
21 装飾材
22 装飾本体
23 嵌合突起

Claims (1)

  1. 収納庫の背板が、端面を突き合わせて1枚板状に連結された2枚の背板構成板によって構成されており、背板構成板の突き合わせ部の前面の一部が装飾材によって覆われ、背板構成板の突き合わせ部の前面の残りの部分が垂直な左右仕切板によって覆われており、前記装飾材が、帯状の装飾本体と、この装飾本体の幅方向中間部の裏面側に突設された嵌合突起とを有し、前記背板構成板同士の突き合わせ部に形成された嵌合溝に嵌合突起が嵌められる共に帯状の装飾本体の裏面が背板構成板に密接させられている背板及び左右仕切板を有する収納庫の構造。
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