JPH10280742A

JPH10280742A - 引戸

Info

Publication number: JPH10280742A
Application number: JP10528097A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Yoshimizu; 徹也吉水
Original assignee: Eidai Co Ltd
Current assignee: Eidai Co Ltd
Priority date: 1997-04-08
Filing date: 1997-04-08
Publication date: 1998-10-20

Abstract

(57)【要約】【課題】引戸の表裏両面または、どちらか一方の面
および上記引戸の側端部付近に簡単に取り付けられる把
手を得る。【解決手段】引戸１の表裏両面またはどちらか一方
の面に対応する第１把手部３および上記引戸１の側端部
付近に対応する第２把手部５とを両方有する把手６を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は引戸が複数横方向に
スライド移動可能に組み込まれた引戸装置において表裏
面、またはそのどちらか一方の面に第１把手部と、上記
引戸の側端部付近に延出片を有する第２把手部とを有す
る把手が設けられた引戸に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来から引戸の表裏両
面またはそのどちらか一方に第１把手、および上記引戸
の側端部付近に第２把手が設けられた引戸は既に知られ
ている。上記引戸を形成する場合、上記引戸の表裏両面
またはそのどちらか一方の面、および上記引戸の側端部
付近に上記第１把手および上記第２把手の形状に合わせ
て一箇所ずつ把手用の嵌合凹所を設ける必要があったた
め、通常の引戸のように表裏両面に二箇所だけ上記嵌合
凹所を形成する場合よりも多くの製造工程を経なければ
ならなかった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明の引戸は第１発明
として引戸の表裏両面またはそのどちらか一方に上記引
戸を横方向に移動させるための指挿入口を有する第１把
手部および上記引戸の側端部付近に延出片を有する第２
把手部が両方とも設けられた把手が上記引戸に取り付け
られていることを特徴とする引戸、第２発明として第１
発明の実施態様に係り、上記把手が一体成型されたもの
であることを特徴とする引戸。また、第３発明として第
１発明または第２発明の実施態様に係り上記第２把手部
の内側に上記引戸の把手が取り付けられた側端部付近を
隠蔽するための被覆材が装着されていることを特徴とす
る引戸、また、第４発明として第１発明または第２発明
または第３発明の実施態様に係り上記引戸のうち、第１
把手部が位置付けられる個所に上記引戸の側端部付近の
一部を残して嵌合凹所が形成されていることを特徴とす
る引戸に関するものである。

【０００４】

【発明の実施態様】以下、本発明を図面に示す発明の実
施の態様に基づいて詳しく説明する。図１は本発明の引
戸の正面図、また図２は図１のＡ−Ａ部におけるＢ−Ｂ
拡大断面図である。

【０００５】上記引戸１について説明する。上記引戸１
本体は、合板等の木質基材の表面にツキ板を貼着して形
成した縦框８、横框９、鏡板１０から形成されている。
また、全体の縦寸法は２０００ｍｍ、横寸法は７５０ｍ
ｍ、厚み寸法は３５ｍｍである。上記引戸１本体はこれ
以外の材から形成しても構わず、全体の寸法もこれに限
定されるものではない。また、上記引戸１を横方向にス
ライド移動させるために上記引戸１の下部には戸車１１
が２個設けられている。また、上記縦框８のうち一体に
は把手６が取り付けられるための切り欠きが形成されて
いる。

【０００６】上記把手６について説明する。上記把手６
はステンレス製であり、第１把手部２および第２把手部
５が一体成型されたものであるが、必ずしも一体成型さ
れたものでなくてもよく、上記第１把手部２、第２把手
部５をそれぞれ別々に成型し後に一体とするものであっ
ても構わない。また、ステンレス以外の金属から形成し
ても構わない。また、上記把手６の厚みは０．７ｍｍで
ある。上記把手６を樹脂等で形成することも考えられる
が、樹脂の場合強度的に問題があるので２０ｍｍ以上の
厚みにするのが好ましい。また、上記把手６が厚ければ
上記引戸１を複数引戸装置内に組み込んで横方向に移動
させ、上記引戸１同士が引戸装置内において前後方向に
重なった場合、上記引戸１が反りを生じていれば上記把
手６が他の引戸の表面に当たって上記引戸を横方向にス
ライド移動させることが困難になることが考えられるの
で上記把手６の厚みに合わせて上記引戸１を切り欠き、
上記把手６が上記引戸１の表裏面のそれぞれの前方向に
突出し過ぎないようにする必要がある。上記把手６は上
記引戸１の表裏両面から上記引戸１を挟む形で固定され
る。上記把手６の固定方法としては接着剤を塗布した
り、ネジを使用したり様々な方法が考えられるので適宜
選択すればよい。上記把手６の前端面は上記引戸１のう
ち切り欠かれていない部分の側端面と同一面となるよう
に位置付けられている。また、上記引戸１は上記第１把
手部２の形状および深さに合わせて表裏両面から８．３
ｍｍ程切り欠かれており、上記第１把手部２の深さはこ
れに合わせて９ｍｍに設定されている。また、上記把手
６には上記引戸１の側端面方向に向かって延出片３が形
成されており、第２把手部５の一部と成されている。上
記延出片３の先端には突片１２が形成されているが、こ
れは第２把手部５を使用して上記引戸１を横方向に移動
させる際に移動させ易いようにとの配慮から形成されて
いるものである。

【０００７】上記把手６は上記引戸１の表裏両面からそ
れぞれ一体づつ取り付けられるように成されているが、
上記把手６を樹脂のような弾力性のある材で成型する場
合、上記引戸１の表裏両面２体分の上記把手６を上記引
戸１の切り欠き形状に合わせて上記切り欠きの周囲を覆
うように一体成型し、上記引戸１の上端または下端から
縦方向にスライド移動させて上記引戸１の切り欠き内に
上記把手６を嵌合するということも考えられる。また、
上記把手６にはそれぞれ一体づつ第２把手部５となる延
出片３が形成されているが、上記引戸１の表裏両面に取
り付けられる上記把手６のうち、どちらか一つだけ延出
片３が形成されたものであってもよい。また、それぞれ
の上記延出片３の表面は上記引戸１の表裏面と同一面に
位置付けられるように形成されているが、これに限定さ
れるものではない。

【０００８】また、上記第２把手部５の内側には上記引
戸１の木口面が外側から見えないように上記第２把手部
５の内部形状に合わせて押し出し成型等によって形成さ
れた合成樹脂製の被覆材７が装着されている。上記被覆
材７としては図面に示された形状だけでなく例えば上記
引戸１の露出した木口面の形状と全く同じ形状のものを
使用することを考えられる。上記被覆材７の材質も合成
樹脂だけでなく、突板等を使用することも考えられる。
また、上記把手６の形状としては図１と図２に示した形
状だけでなく、例えば図３のような半円形状のものな
ど、様々なものが考えられる。

【０００９】次に図４に示す引戸装置について説明す
る。上記引戸装置は全長１５００ｍｍの上枠材１３と下
枠材１４および全長２０５０ｍｍの縦枠材１５および引
戸１から成り、上記引戸１はそれぞれ上記引戸装置内で
横方向にスライド移動が可能となるよう前後方向に並列
して組み込まれている。また、各枠材の奥行き寸法も２
体分の上記引戸１の厚みに対応しており、１００ｍｍと
なされている。また、上記各部材はムク材に塗装を施し
たものを使用しているが、これに限定されるものではな
く合板、ＭＤＦ（中質繊維板）など基材としその表面に
ツキ板や塩化ビニ−ルシ−トを貼着したもの等を使用し
ても構わない。

【００１０】図５は本発明の他の実施態様に係る引戸の
要部横断面図である。上記引戸１の把手６が取り付けら
れる部分には上記把手６の第１把手部２の指挿入口の形
状に対応した嵌合凹所４が形成されている。上記嵌合凹
所４は上記引戸１の側端面に向かって一部を残して切り
欠かれており、上記嵌合凹所４が上記引戸１の表裏両面
に形成された上記引戸１の形状は横断面略Ｈ字型であ
る。上記嵌合凹所４内に第１把手部２の指挿入口がその
まま嵌合されることとなる。このような構成とすれば上
記把手６は上記引戸１に強固に取り付けられるようにな
る。そして、把手６を上記引戸１に取り付けた後に、上
記引戸１を引戸装置内に組み込み、上記把手６を把んで
上記引戸１を横方向に移動させている間に上記引戸１の
うち把手６が取り付けられている部分の一部が損壊する
等の危険が少なくなる。

【００１１】

【発明の効果】本発明の引戸は上記引戸の表裏両面、ま
たはそのどちらか一方の面に指挿入口を有する第１把手
部と上記引戸の側端部付近に延出片が形成された第２把
手部とを有する把手が使用されているために従来の第２
把手部が形成された引戸のように上記第１把手部用と第
２把手部用の切り欠き部を別々に設けて把手を取り付け
るという複雑な作業を行なう必要がなくなる。

【００１２】また、上記把手を一体成型すれば第１把手
部と第２把手部を別々に作成して後に接合するといった
作業を行なう必要がなくなる。

【００１３】また、上記第２把手部の内側に被覆材を装
着できるようにすれば上記第２把手部の外側から上記引
戸の木口面が見えず、美しい仕上がりとなる。

【００１４】また、上記引戸の第１把手部用の嵌合凹所
が上記引戸の側端面付近の一部を残すように上記引戸に
形成されれば上記第１把手部の指挿入口は上記引戸の嵌
合凹所に周囲を囲まれるかたちとなり、上記把手が強固
に取り付けられるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施態様に係る引戸の正面図。

【図２】図１のＡ−Ａ部におけるＢ−Ｂ拡大断面図。

【図３】本発明の他の実施態様に係る引戸に取り付けら
れる半円形状の把手の正面図。

【図４】本発明の一実施態様に係る引戸が組み込まれた
引戸装置の正面図。

【図５】本発明の他の実施態様に係る引戸であり、第１
把手部が嵌合される嵌合凹所が設けられた引戸の要部横
断面図。

【符合の説明】

１引戸２第１把手部３延出片４嵌合凹所５第２把手部６把手７被覆材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】引戸１の表裏両面またはそのどちらか一
方の面に上記引戸１を横方向に移動させるための指挿入
口を有する第１把手部２および上記引戸１の側端部付近
に延出片３が形成されている第２把手部５が設けられた
把手６が上記引戸１に取り付けられていることを特徴と
する引戸。
【請求項２】上記把手６が一体成型されたものである
ことを特徴とする請求項１記載の引戸。
【請求項３】上記第２把手部５の内側に上記引戸１の
把手６が取り付けられた側端部付近を隠蔽するための被
覆材７が装着されていることを特徴とする請求項１また
は請求項２記載の引戸。
【請求項４】上記引戸１のうち、第１把手部２が位置
付けられる個所に上記引戸１の側端部付近の一部を残し
て嵌合凹所４が形成されていることを特徴とする請求項
１または請求項２または請求項３記載の引戸。