JPH0546455U - ラベルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルシートのラベルと台紙とを分離する機
能を有するラベルプリンタにおいて、ラベルシートの台
紙をプラテンローラとピンチローラとの間に容易にセッ
トできるようにする。 【構成】 ローラ付勢機構１５でプラテンローラ８に付
勢されたピンチローラ１７を変位自在に保持する揺動ア
ーム１８を設け、この揺動アーム１８の自由端１９に係
合してピンチローラ１７をプラテンローラ８から離反す
る位置に位置決め保持する回動カム２６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラベルシートのラベルと台紙とを分離する機能を有するラベルプリ ンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

商品に貼着するラベルに画像印刷を行なうラベルプリンタは、例えば、連続紙 からなる台紙上に多数のラベルを貼着したラベルシートの搬送路を介してプラテ ンローラとラインヘッドとを対向配置し、このラインヘッドで前記ラベルに画像 印刷が行なわれた前記ラベルシートの台紙をラベルに対して急角度に曲折するラ ベル剥離部を設け、このラベル剥離部でラベルが剥離したラベルシートの台紙を 前記プラテンローラとの間で搬送するピンチローラを設けた構造などとなってい る。

【０００３】 このようにすることで、このラベルプリンタはラインヘッドで商品情報等を印 刷したラベルの前半部をラベル剥離部で台紙から剥離させることができるので、 利用者はラベルを容易に商品に貼着することができる。そして、このようにして ラベルが剥離したラベルシートの台紙はプラテンローラとピンチローラとで搬送 されるので、上述のようなラベルを連続的に発行することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述したラベルプリンタでは、所定画像を印刷したラベルの前半部を台紙から 剥離させて突出させることができるので、商品にラベルを貼着する作業の能率向 上に寄与することができる。

【０００５】 ここで、上述のようなラベルプリンタでは、一般的にピンチローラは回動自在 な揺動アームで支持されてプラテンローラに接離自在となっており、このような ピンチローラはスプリング等のローラ付勢機構でプラテンローラに押圧されてい る。そして、このようなラベルプリンタにラベルシートをセットする場合は、ロ ーラ付勢機構の押圧力に抗して揺動アームを変位させてピンチローラをプラテン ローラから離反させ、これらのローラ間にラベルシートの台紙を挿入することに なる。

【０００６】 そこで、通常は揺動アームの自由端に突設されたツマミを一方の手指で押圧し たまま他方の手でラベルシートの台紙をローラ間に挿入するなどしているが、こ れでは操作が煩雑で作業能率が低下することになる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

連続紙からなる台紙上に多数のラベルを貼着したラベルシートを搬送するプラ テンローラ上にラインヘッドを対向配置し、このラインヘッドで前記ラベルに画 像印刷が行なわれた前記ラベルシートの台紙をラベルに対して急角度に曲折する ラベル剥離部を設け、このラベル剥離部でラベルが剥離した前記ラベルシートの 台紙を介して前記プラテンローラにピンチローラを圧接するローラ付勢機構を設 け、揺動自在に支持されて前記ピンチローラを前記プラテンローラに接離自在に 位置保持する揺動アームを設け、回動自在な支持軸で手動操作部に連結されて前 記ピンチローラが前記プラテンローラから離反する位置に前記揺動アームを位置 決め保持する回動カムを設けた。

【０００８】

【作用】

ローラ付勢機構の押圧力に抗して揺動アームを一方の手指で押圧したまま他方 の手でラベルシートの台紙をローラ間に挿入するようなことを要しないので、プ ラテンローラとピンチローラとの間にラベルシートの台紙をセットする際の操作 が容易で作業能率の向上に寄与することができる。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。まず、このラベルプリンタ１は、 図４に例示するように、本体ハウジング２の前後にラベル印刷部３とシート供給 部４とが設けられており、このシート供給部４はロール状に巻回されたラベルシ ート５を回転自在に軸支する構造となっている。そして、このラベルシート５に 画像印刷を行なう前記ラベル印刷部３は、回動自在なブラケット６で支持したラ インヘッド７をプラテンローラ８上に接離自在に押圧保持した構造となっており 、このような構造のラベル印刷部３の前方にラベル剥離部９が突設されている。

【００１０】 そして、このラベルプリンタ１では、前記ラベル剥離部９でラベル１０が剥離 した前記ラベルシート５の台紙１１を搬送して外部に排出する台紙搬送ユニット １２が設けられている。ここで、このラベルプリンタ１の台紙搬送ユニット１２ では、図２に例示するように、ユニットフレーム１３の両側部上面に凹穴１４が 形成されており、これらの凹穴１４にローラ付勢機構であるコイルスプリング１ ５を介してスライド自在に圧入された軸受１６間にピンチローラ１７が軸支され ている。そして、このピンチローラ１７の軸受１６を上方から押圧保持した揺動 アーム１８は、一体に連結された自由端１９の両側部から基端２０が突出したコ 字状に形成されており、これらの基端２０の上面が開口した凹部２１がユニット フレーム１３の後部両側に突設された支持ピン２２に下方から係合することで回 動自在に軸支されている。そして、この回動自在な揺動アーム１８の自由端１９ は管状に形成されており、前記ユニットフレーム１３の両側部前方に形成された 貫通孔２３を貫通した支持軸２４が前記自由端１９に上方から係合することで、 前記揺動アーム１８は前記コイルスプリング１５の弾発力に抗して前記ユニット フレーム１３上に保持されている。ここで、前記支持軸２４は、その一端に操作 レバー２５が装着されており、前記揺動アーム１８の自由端１９と係合する位置 が半円形に切削加工されて回動カムであるカム部２６となっている。

【００１１】 そして、このラベルプリンタ１では、図３に例示するように、上述のような構 造の台紙搬送ユニット１２がラベル印刷部３の支持フレーム２７間に装着される ことで、前記ピンチローラ１７が前記プラテンローラ８に接離自在に対向してい る。

【００１２】 このような構成において、このラベルプリンタ１では、プラテンローラ８上を 搬送されるラベルシート５のラベル１０にラインヘッド７の発熱走査で所定画像 を印刷し、図１(ａ)に例示するように、このようにラベル１０に画像印刷が行な われたラベルシート５の台紙１１をラベル剥離部９で急角度に曲折することでラ ベル１０の前半部を外部に突出させるようになっている。さらに、このラベルプ リンタ１では、上述のようにしてラベル剥離部９でラベル１０が剥離したラベル シート５の台紙１１をプラテンローラ８とピンチローラ１７との間で搬送して外 部に排出することで、上述のようなラベル１０の発行を連続的に行なうようにな っている。

【００１３】 このようにすることで、このラベルプリンタ１では、商品情報等を印刷したラ ベル１０の前半部が台紙１１から剥離して突出するので、例えば、利用者はラベ ル１０を容易に商品(図示せず)に貼着することができる。

【００１４】 そして、このラベルプリンタ１にラベルシート５をセットする場合は、操作レ バー２５の手動操作で支持軸２４のカム部２６を回動させ、図１(ｂ)に例示する ように、このカム部２６で自由端１９が保持されている揺動アーム１８を下方に 変位させる。このようにすることで、この揺動アーム１８で保持されている軸受 １６もスプリング１５の弾発力に抗してユニットフレーム１３の凹穴１４内を降 下するので、これらの軸受１６間に軸支されているピンチローラ１７がプラテン ローラ８から離反することになる。そこで、このようにして離反したローラ１７ ，８間にラベルシート５の台紙１１を挿入し、これが完了した後に操作レバー２ ５を初期位置に復帰させることで、図１(ａ)に例示したように、ローラ１７，８ 間にラベルシート５の台紙１１がセットされることになる。

【００１５】 このようにすることで、このラベルプリンタ１では、操作レバー２５の操作で ピンチローラ１７をプラテンローラ８に当接する位置と離反した位置とに位置決 め保持することができ、ラベルシート５をセットする際に揺動アーム１８の自由 端１９を一方の手指で押圧したまま他方の手でラベルシート５の台紙１１をロー ラ１７，８間に挿入するようなことを要しないので、その操作が容易で作業能率 の向上に寄与することができる。

【００１６】 しかも、このラベルプリンタ１では、台紙搬送ユニット１２はコイルスプリン グ１５で上方に付勢されたピンチローラ１７の軸受１６を揺動アーム１８でユニ ットフレーム１３上に変位自在に位置決め保持する構造となっているが、この揺 動アーム１８は、基端２０の凹部２１がユニットフレーム１３の支持ピン２２に 下方から係合することと、このユニットフレーム１３の貫通孔２３に挿通した支 持軸２４が自由端１９に上方から係合することとでコイルスプリング１５の弾発 力に抗して位置保持されている。このようにすることで、この台紙搬送ユニット １２は、コイルスプリング１５の弾発力に抗して揺動アーム１８等をユニットフ レーム１３上に保持するためにビス止め等を要することがなく、各部品の組付け に工具を要することがないので生産性が極めて良好である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上述のように、連続紙からなる台紙上に多数のラベルを貼着したラベ ルシートを搬送するプラテンローラ上にラインヘッドを対向配置し、このライン ヘッドで前記ラベルに画像印刷が行なわれた前記ラベルシートの台紙をラベルに 対して急角度に曲折するラベル剥離部を設け、このラベル剥離部でラベルが剥離 した前記ラベルシートの台紙を介して前記プラテンローラにピンチローラを圧接 するローラ付勢機構を設け、揺動自在に支持されて前記ピンチローラを前記プラ テンローラに接離自在に位置保持する揺動アームを設け、回動自在な支持軸で手 動操作部に連結されて前記ピンチローラが前記プラテンローラから離反する位置 に前記揺動アームを位置決め保持する回動カムを設けたことにより、ローラ付勢 機構の押圧力に抗して揺動アームを一方の手指で押圧したまま他方の手でラベル シートの台紙をローラ間に挿入するようなことを要しないので、プラテンローラ とピンチローラとの間にラベルシートの台紙をセットする際の操作が容易で作業 能率の向上に寄与することができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す縦断側面図である。

【図２】要部の構造を示す分解斜視図である。

【図３】要部の構造を示す分解斜視図である。

【図４】全体構造を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

１ ラベルプリンタ ５ ラベルシート ７ ラインヘッド ８ プラテンローラ ９ ラベル剥離部 １０ ラベル １１ 台紙 １５ ローラ付勢機構 １７ ピンチローラ １８ 揺動アーム ２６ 回動カム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続紙からなる台紙上に多数のラベルを
   貼着したラベルシートを搬送するプラテンローラ上にラ
   インヘッドを対向配置し、このラインヘッドで前記ラベ
   ルに画像印刷が行なわれた前記ラベルシートの台紙をラ
   ベルに対して急角度に曲折するラベル剥離部を設け、こ
   のラベル剥離部でラベルが剥離した前記ラベルシートの
   台紙を介して前記プラテンローラにピンチローラを圧接
   するローラ付勢機構を設け、揺動自在に支持されて前記
   ピンチローラを前記プラテンローラに接離自在に位置保
   持する揺動アームを設け、回動自在な支持軸で手動操作
   部に連結されて前記ピンチローラが前記プラテンローラ
   から離反する位置に前記揺動アームを位置決め保持する
   回動カムを設けたことを特徴とするラベルプリンタ。