JPH0546399Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はスピーカユニツトに係り、特にオーデ
イオ・ビジユアル対応型（以下AV対応型と称す
る）のスピーカユニツトに関するものである。

（従来の技術） 従来よりテレビ画面への磁気的影響をなくすた
めに、第２図に示すように、ヨーク２４下面にサ
ブマグネツト２３を介在させて有底筒状をなした
鉄板製の防磁カバー２２を取り付けて磁気回路部
２１を防磁カバー２２で被包し、これにより磁気
シヨートさせることにより磁気回路部からの漏洩
磁束を防止するようにしたAV対応型のスピーカ
ユニツトがあるが、従来のAV対応型スピーカユ
ニツトにおいては防磁カバー２２を取り付けるに
際しては底面にプレスによる浅い凹部２７を形成
すると共に該凹部からヨーク２４に取付ビス２８
を螺入することにより固定していた。

（考案が解決しようとする問題点） 第２図に示す従来のものにおいては、防磁カバ
ー底面に形成される凹部が平面になつており、こ
のため取付ビスを螺入すると防磁カバーが変形し
て緊締力が低下する欠点があり、また、上記凹部
をプレスにより形成する関係上その深さに限界が
あるため比較的浅くしか形成できず、取付ビス頭
部が突出することとなつてスピーカユニツトの載
置安定性が悪い等の欠点があつた。

本考案の目的は上記した従来の欠点を解消し、
簡単な構成で防磁カバーを的確に固定することが
できるのは勿論、取付ビスの頭部が突出したりす
ることなく、スピーカユニツトの載置安定性が良
好なスピーカユニツトを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案におけるスピーカユニツトは、磁気回路
部の磁束の漏洩を防止するために、ヨーク下面に
環状のサブマグネツトを介在させて鉄板等による
有底円筒型の防磁カバーを取り付けることにより
磁気回路部を防磁カバーで被包してなるスピーカ
ユニツトにおいて、上記防磁カバーの底面に上記
環状のサブマグネツトの中心円孔に略対応する径
のドーム型凹部を形成し、上記サブマグネツトの
中心円孔にドーム型凹部を嵌合し、該ドーム型凹
部から上記ヨークにビス止めすることにより防磁
カバーを固定するように構成されている。

（作用） 防磁カバーを取り付けるに際し、防磁カバー底
面に形成されたドーム型凹部をサブマグネツトの
中心円孔に嵌合することにより、各々のマグネツ
トと防磁カバーとの位置合わせが容易となり、ヨ
ークに取付ビスを螺入すると、防磁カバー底面の
凹部がドーム型をなしているため緊締力が円周方
向に分散されることから変形したりすることはな
く、防磁カバーは均一かつ的確に緊締され、緊締
力を増加させることができる。また、取付ビスの
頭部はドーム型凹部内に埋没するから突出するこ
ともなく、スピーカユニツトの載置安定性が良好
である。

（実施例） 本考案に係るスピーカユニツトの実施例を第１
図に基づいて説明するに、図中、Ｓはスピーカユ
ニツト全体を示し、磁気回路部１の磁束の漏洩を
防止するためにマグネツト３とは別にヨーク４の
底面に環状のサブマグネツト５を配置すると共に
これを介して有底筒状をなした鉄板等の防磁カバ
ー２を取り付けて該防磁カバー２で磁気回路部１
を被包し、磁気シヨートさせることにより磁気回
路部１からの漏洩磁束を防止するように構成した
AV対応型のものが示されている。

本考案においては、別に開発した深絞りの技術
により、上記防磁カバー２の底面に上記サブマグ
ネツト５の中心円孔５ａに略対応する径のドーム
型凹部６が形成され、該ドーム型凹部６をサブマ
グネツト５の中心円孔５ａに嵌合することによ
り、上記夫々のマグネツト３，５と該防磁カバー
２との位置合わせをして、上記ヨーク４に取付ビ
ス７をねじ込んで防磁カバー２を固定するように
構成したものである。なお、図中、８はトツププ
レート、９はボイスコイルボビン、１０はフレー
ム、１１は振動板、１２はダンパー、１３はチヤ
ンバー、１４はエツジ部材をそれぞれ示してい
る。

（考案の効果） 本考案に係るスピーカユニツトによれば、磁気
回路部の磁束の漏洩を防止するために、ヨーク下
面に環状のサブマグネツトを介在させて鉄板等に
よる有底円筒型の防磁カバーを取り付けることに
より磁気回路部を防磁カバーで被包してなるスピ
ーカユニツトにおいて、上記防磁カバーの底面に
は上記サブマグネツトの中心円孔に略対応する径
のドーム型凹部が形成され、該ドーム型凹部をサ
ブマグネツトの中心円孔に嵌合して防磁カバーを
ヨークにビス止めする形式であるから、組立てに
際してドーム型凹部をサブマグネツトの中心円孔
に嵌合することでサブマグネツトとヨークとの位
置合わせが容易となり、また、密封性が良好とな
つて防磁効果を高めることができ、しかも防磁カ
バーを取り付けるに際し、防磁カバー底面に形成
されたドーム型凹部からヨークに取付ビスを螺入
すると該凹部がドーム型をなしているため緊締力
が円周方向に分散され、変形したりすることなく
防磁カバーを均一かつ的確に緊締でき、緊締力を
増加させることができる。更に、取付ビスの頭部
はドーム型凹部内に埋没するから突出することも
なく、スピーカユニツトの載置安定性が良好であ
り、この種AV対応型のスピーカユニツトとして
最適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るスピーカユニツトの実施
例を示す断面図、第２図は従来のAV対応型スピ
ーカユニツトを示す断面図である。 Ｓ……スピーカユニツト全体、１……磁気回路
部、２……防磁カバー、３……マグネツト、４…
…ヨーク、５……サブマグネツト、６……ドーム
型凹部、７……取付ビス、８……トツププレー
ト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気回路部の磁束の漏洩を防止するために、ヨ
   ーク下面に環状のサブマグネツトを介在させて鉄
   板等による有底円筒型の防磁カバーを取り付ける
   ことにより磁気回路部を防磁カバーで被包してな
   るスピーカユニツトにおいて、 上記防磁カバーの底面には上記サブマグネツト
   の中心円孔に略対応する径のドーム型凹部が形成
   され、上記サブマグネツトの中心円孔にドーム型
   凹部を嵌合し、該ドーム型凹部から上記ヨークに
   ビス止めすることにより防磁カバーを固定するよ
   うに構成したことを特徴とするスピーカユニツ
   ト。