JPH0432867Y2 - - Google Patents

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JPH0432867Y2
JPH0432867Y2 JP8865885U JP8865885U JPH0432867Y2 JP H0432867 Y2 JPH0432867 Y2 JP H0432867Y2 JP 8865885 U JP8865885 U JP 8865885U JP 8865885 U JP8865885 U JP 8865885U JP H0432867 Y2 JPH0432867 Y2 JP H0432867Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はドーム型スピーカに係り、特に組立工
程の簡略化と性能の向上を図り得るようにしたド
ーム型スピーカに関するものである。
(従来の技術) 従来のドーム型スピーカは第3図の断面図に示
すように構成されている。図において、20は外
磁型磁気回路部であつて、ヨーク21、センター
ポール22、マグネツト23、トツププレート2
4等からなつていて各部材は接着剤で固定される
が、ギヤツプ25の形成に際してはギヤツプに対
応する筒部を有する治具をセンターポール22に
嵌合し、トツププレート24を接着して固定して
いる。30は振動系であつて、ドーム型振動板3
1とコイルボビン部32を一体形成してこれに湾
曲させたエツジ部33を別に接着したものや、ド
ーム型振動板31とエツジ部33を一体成形して
これにコイルボビン部32を接着したもの等があ
る。組み立てに際してはエツジ部33の外周縁を
トツププレート24に形成した取付用段部26に
ダンパー部材27,27で挟持するように配置
し、これによりボイスコイル34をギヤツプ25
内の所定位置に配置せしめてフレーム40を被せ
るようにしているが、ボイスコイルがギヤツプ内
所定位置に配置されるように振動板を組み込む場
合にも治具が使用される。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した第3図に示す従来のドーム型スピーカ
においては各組立工程で各種の治具が用いられ、
接着剤固化後にこれら治具を抜き出すためのクリ
アランスを設定しておく必要があるから、これら
のクリアランスや各パーツの寸法公差、作業上の
バラツキ等が累積誤差となつてギヤツプ間隔が大
きくなつたり不均一となつて性能低下の要因とな
つていた。また、従来のドーム型スピーカにおい
ては各部材の固定に接着剤が使用されていたから
その乾燥固化のための時間を必要とし、組立工程
に時間的ロスがあつた。
一般に中高域用スピーカ等のようにボイスコイ
ルの振幅が小さいスピーカにおいてはギヤツプの
深さはそれ程大きく設定する必要はなく、むし
ろ、ギヤツプ間隔の均一性やギヤツプの可及的狭
小化を図ることが重要である。
本考案はこのような観点からなされたものであ
つて、その目的とするところは、上記した従来の
ドーム型スピーカの欠点を解消し、接着剤や治具
等を使用することなく各部材を簡単且つ的確に組
み立てることができ、しかもギヤツプを可及的狭
小化して磁束密度を高めることができると共にギ
ヤツプ間隔を均一化して磁束分布の均一化を図
り、これによつて性能を向上したドーム型スピー
カを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係るドーム型スピーカは、ドーム部と
コイルボビン部及びその下端部から水平方向に延
出形成されるエツジ部が一体成形することにより
略「麦わら帽子」状のドーム型振動板を構成し、
磁気回路部においては、トツププレートの内周縁
下端部に支持フランジを突成すると共に該支持フ
ランジ上に載置されるようにセンターポールに非
磁性体からなる支持リングを配置することにより
支持リングの上面とトツププレート内周面とでエ
ツジ配置用の段部を形成し、該段部に上記エツジ
部外周部を上下からエツジ押え部材で挟持される
状態で嵌合配置し、上記段部に対応する外形を有
する磁性体からなるリング部材を上方から上記段
部に圧入嵌合せしめることにより上記エツジ部を
挟着すると共にリング部材の内周面とセンターポ
ールの外周面との間に磁気ギヤツプを形成し、該
磁気ギヤツプ内の所定位置にボイスコイルが配置
されるように構成したものである。
(作用) トツププレートの内周縁下端部に突成した支持
フランジ上に載置されるようにセンターポールに
非磁性体からなる支持リングを配置することによ
り支持リングの上面とトツププレート内周面とで
エツジ配置用の段部を形成する。
ドーム型振動板のエツジ部をエツジ押え部材で
挟持した状態で上記エツジ配置用の段部に嵌合セ
ツトし、上方から、即ち、磁気回路部における前
面側から磁性体によるリング部材を圧入嵌合す
る。これによつてエツジ部はエツジ押え部材を介
して挟着されると共に該リング部材の内周面とセ
ンターポールの外周面との間に磁気ギヤツプが形
成され、ボイスコイルは磁気ギヤツプ内所定位置
に的確に配置される。
上記のようにして組み立てる場合、接着剤は不
要であつて乾燥固化のための時間的ロスがないの
は勿論組立工程も簡略化することができる。しか
も、振動板及びリング部材の圧入嵌合等の作業は
前面側からの作業となるから組み立て作業は容易
である。センターポール上端外周面とリング部材
の内周面との間に所定の磁気ギヤツプを形成する
に際しては治具等を使用するものではなく、ま
た、ドーム型振動板はそのエツジ部外周端がトツ
ププレートの段部奥壁にガイドされて自動的にセ
ンタリングセツトされてボイスコイルがギヤツプ
内所定位置に自動的にセツトされ、振動板等をセ
ツトするための治具等も不要であるから不必要な
ギヤツプ間隔設定の必要はなく、センターポール
上端外周面とトツププレート内周面との寸法設定
に際してはコイルボビン及びボイスコイルの可動
に必要な最小限のギヤツプが形成されるように設
定することができる。これにより磁束密度を高め
ることができて能率を向上させることができると
共に上記のようにして形成されたギヤツプは全周
に亘つて均一となり、磁束分布は均一となつて歪
などの低減化を図ることができる。
(実施例) 本考案に係るドーム型スピーカの実施例を第1
図及び第2図に基づいて説明するが、第1図はド
ーム型スピーカ全体の断面図、第2図は同上部分
拡大断面図である。
図において、1は外磁型磁気回路部であつて、
ヨーク2、センターポール3、マグネツト4、ト
ツププレート5によつて構成されている。10は
振動系を示し、ドーム型振動板は、ドーム部1
1、コイルボビン部12、該コイルボビン部12
の下端部から水平方向に延出形成されるエツジ部
13からなつている。なお、14はボイスコイル
である。
本考案においては、ドーム部11とコイルボビ
ン部12及びその下端部から水平方向に延出形成
されるエツジ部13を一体成形することによりド
ーム型振動板を構成し、磁気回路部1において
は、トツププレート5の内周縁下端部に支持フラ
ンジ5aを突成して該支持フランジ5aに支持さ
れるように上記センターポール3の外周部に非磁
性体からなる支持リング3aを嵌合配置すること
により、該支持リング3aの上面と上記トツププ
レート5の内周壁とでエツジ配置用の段部7を形
成する。
上記段部7に上記エツジ部13の外周部を発砲
ウレタン等の柔軟部材からなるエツジ押え部材8
a、8bで挟持せしめた状態で嵌合配置し、図に
おいて上方から、即ち、磁気回路部における前面
側から、上記段部7に対応する外径を有する磁性
体からなるリング部材9を上記段部7に圧入嵌合
せしめることにより上記エツジ部13をエツジ押
え部材8a,8bを介して挟着すると共に上記リ
ング部材9の内周面とセンターポール3の外周面
とによつて磁気ギヤツプ6を形成し、このように
して振動板を組み込むことにより上記磁気ギヤツ
プ内所定位置にボイスコイル14を配置せしめた
ものである。
このようにすることにより治具等を使用するこ
となく磁気ギヤツプ6が形成されると共に該磁気
ギヤツプ6内にはボイスコイル14が正位置で自
動的に配置され、磁気ギヤツプの形成と振動系1
0の所定位置への配置とを同時になし得る。
なお、3bはヨーク2に形成されたマグネツト
配置用の段部、15はトツププレート前面側に配
置されるフレームである。
次に組立例を説明するに、ヨーク2にマグネツ
ト4(実際はマグネツト用部材)及びトツププレ
ート5を配置し、支持リング3aを前面側から圧
入して支持フランジ5bで支持せしめる。これに
よりマグネツト4及びトツププレート5はヨーク
2及びセンターポール3に接着剤などを使用する
ことなく固定される。次にドーム型振動板のエツ
ジ部13をリング状をなした一方のエツジ押え部
材8bと他方のエツジ押え部材8aとによつて挟
持させた状態で段部7に嵌合し、前面側からリン
グ部材9を圧入する。この場合、エツジ部13の
上記段部7への配置によりその外周端縁が段部奥
壁7aにガイドされるから振動板は自動的にセン
タリング配置され、また、上記リング部材9の圧
入により該リング部材9の内周面とセンターポー
ル3の外周面との間に所定の磁気ギヤツプ6が形
成され、しかもボイスコイル14は磁気ギヤツプ
6内の所定位置に自動的に配置される。上記のよ
うにして組み立てられた状態で上記マグネツト部
材4に着磁するとヨーク2及びトツププレート5
は吸着されてより強固に固定される。
(考案の効果) 本考案に係るドーム型スピーカによれば、トツ
ププレートの内周縁下端部に突成した支持フラン
ジ上に載置されるようにセンターポールに非磁性
体からなる支持リングを配置することにより支持
リングの上面とトツププレート内周面とでエツジ
配置用の段部を形成することができ、ドーム型振
動板エツジ部をエツジ押え部材で上下から挟持し
た状態で上記エツジ配置用の段部に嵌合セツト
し、上方から、即ち、前面側から磁性体によるリ
ング部材を圧入嵌合して組み立てる形式であるか
ら、各部材を前面側から順次配置すればよく、そ
の組立て作業は極めて容易である。また、これに
よつてリング部材の内周面とセンターポールの外
周面との間に磁気ギヤツプが形成されると共にボ
イスコイルは磁気ギヤツプ内所定位置に的確に配
置されるから治具などを使用することなく高いセ
ンタリング精度を得ることができる。
組立てに際しては接着剤は不要であつて乾燥固
化のための時間的ロスがないのは勿論組立工程も
簡略化することができ、しかも、磁気ギヤツプの
形成と振動板の配置とを同時になし得るから不必
要なギヤツプ間隔設定の必要はなく、センターポ
ール上端外周面とリング部材内径の寸法設定に際
してはコイルボビン及びボイスコイルの可動に必
要な最小限のギヤツプが形成されるように設定す
ればよく、これにより磁束密度を高めることがで
きて能率を向上されることができると共に上記の
ようにして形成されたギヤツプは全周に亘つて均
一となり、磁束分布は均一となつて歪などの低減
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係るドーム型スピ
ーカの実施例を示し、第1図は全体の断面図、第
2図は部分拡大断面図である。第3図は従来のド
ーム型スピーカを示す断面図である。 1……磁気回路部、2……ヨーク、3……セン
ターポール、4……マグネツト、5……トツププ
レート、6……磁気ギヤツプ、7……段部、8
a,8b……エツジ押え部材、9……リング部
材、10……振動系、11……ドーム部、12…
…コイルボビン部、13……エツジ部、14……
ボイスコイル、15……フレーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドーム型振動板は、ドーム部とコイルボビン部
    及びその下端部から水平方向に延出形成されるエ
    ツジ部が一体成形され、磁気回路部は、トツププ
    レートの内周縁下端部に支持フランジを突成する
    と共に該支持フランジ上に載置されるようにセン
    ターポールに非磁性体からなる支持リングを配置
    することにより支持リングの上面とトツププレー
    ト内周面とでエツジ配置用の段部が形成されてお
    り、該段部に上記エツジ部外周部が上下からエツ
    ジ押え部材で挟持される状態で嵌合配置され、上
    記段部に対応する外形を有する磁性体からなるリ
    ング部材を上方から上記段部に圧入嵌合せしめる
    ことにより上記エツジ部が挟着されると共にリン
    グ部材の内周面とセンターポールの外周面との間
    に磁気ギヤツプが形成され、該磁気ギヤツプ内の
    所定位置にボイスコイルが配置せしめられている
    ことを特徴とするドーム型スピーカ。
JP8865885U 1985-06-12 1985-06-12 Expired JPH0432867Y2 (ja)

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JP2571135Y2 (ja) * 1986-12-24 1998-05-13 パイオニア株式会社 スピーカ

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