JP2525429Y2 - 振動板のエツジ部支持構造 - Google Patents

振動板のエツジ部支持構造

Info

Publication number
JP2525429Y2
JP2525429Y2 JP1986046275U JP4627586U JP2525429Y2 JP 2525429 Y2 JP2525429 Y2 JP 2525429Y2 JP 1986046275 U JP1986046275 U JP 1986046275U JP 4627586 U JP4627586 U JP 4627586U JP 2525429 Y2 JP2525429 Y2 JP 2525429Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
fitting member
diaphragm
edge portion
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986046275U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62159097U (ja
Inventor
良雄 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP1986046275U priority Critical patent/JP2525429Y2/ja
Publication of JPS62159097U publication Critical patent/JPS62159097U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525429Y2 publication Critical patent/JP2525429Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ドーム型振動板・コイルボビン部・エッジ
部一体型の振動系を磁気回路に組み込んでなる電気音響
変換器において、振動板のエッジ部を支持するエッジ部
支持構造に係り、特にエッジ部の支持構造を簡略化する
と共に磁気回路内におけるスペースの狭小化を図ること
ができるエッジ部支持構造に関するものである。
(従来の技術) 従来のドーム型スピーカは、第6図(A),(B)の
断面図で示すように、磁気回路部を構成すべきヨーク2
1、マグネット23、トッププレート24等は接着剤で固定
され、ギャップ25の形成に際してはギャップに対応する
筒部を有する治具をポール部22に嵌合してトッププレー
ト24を接着して固定している。振動系30としてはドーム
型振動板31とコイルボビン部32を一体形成してこれに湾
曲させたエッジ部33を別に接着したものや、ドーム型振
動板31とエッジ部33を一体成形してこれにコイルボビン
部32を接着したもの等がある。
組み立てに際してはエッジ部33の外周縁をトッププレ
ート24に形成した取付用段部26にダンパー部材27、27で
挟持するように配置し、これによりボイスコイル34をギ
ャップ25内の所定位置に配置せしめてフレーム40を被せ
るようにしているが、ボイスコイルをギャップ内に配置
する場合にも治具が使用される。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来のドーム型スピーカにあっては各組立工
程での各種の治具が用いられれ、接着剤固化後にこれら
治具を抜き出すためのクリアランスを設定しておく必要
があるから、これらのクリアランスや各パーツの寸法公
差、作業上のバラツキ等が累積誤差となってギャップ間
隔が大きくなったり不均一となって性能低下の要因とな
り、また、各部材の固定に接着剤が使用されているため
その乾燥固化のための時間を必要とし、組立工程に時間
的ロスがあるばかりでなく、接着剤使用により歪みが生
ずる欠点があった。
我々は上記した欠点を解消するために、第4図に示す
ように、ドーム型振動板15とコイルボビン部16とその下
端から水平方向に延出形成されたエッジ部17とを一体成
形し、ポール部12の一部とトッププレート14とを密嵌す
ることによって「コ」字状配置部12aを形成してこれに
上記エッジ部17を上下の弾性パッキン19,19で挟持して
配置したスピーカを別に提案したが、この場合、エッジ
部17の外周縁は配置部12aの奥壁をガイドとして組み込
まれるものであった。なお、11はヨーク、13はマグネッ
ト、18はボイスコイルである。
ところが上記提案に係るスピーカにあっては第5図に
示すようにエッジ部17の外周縁17aをプレス型P1,P2でカ
ットするものであるためクリアランスl分だけガタが生
じ、ギャップをそのクリアランス分だけ大きくする必要
があると共にエッジ部の最外周は固定されておらず、こ
のため微小振幅帯域では問題ないが大振幅帯域を使用す
る場合にはリジットする必要があり、リジットする場合
においてはマグネットやトッププレートの肉厚の誤差を
吸収するためのスペーサを要したり、上記弾性パッキン
グ19を配置するためのスペースを要するため限られた磁
気回路内のスペースを利用するタイプのスピーカにおい
ては不利となる等、改良すべき点があった。
本考案の目的は、組立工程において組立治具を使用す
る必要がないのは勿論、上記したプレスカットによるク
リアランスが生じてもギャップを大きくする必要がな
く、エッジ部の支持についても部品点数を増やすことな
く、ポール部に対して振動系を上下・左右方向に的確か
つ精度よく配置することができ、支持構造を簡略化する
と共に、限られた磁気回路内におけるスペースの狭小化
を図り、ドーム型スピーカに適用して最適なエッジ部支
持構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る振動板のエッジ部支持構造は、ドーム型
振動板とコイルボビン部とその下端に外周方向に延出形
成されるエッジ部とが一体成形された振動系を磁気回路
に組み込んでなる電気音響変換器において、上記エッジ
部の外周縁側をエッジ部外周からほぼ垂直方向に折り曲
げることにより支持部を延出形成し、ヨークのポール部
外周には非磁性体からなる嵌合部材が嵌合配置し、上記
支持部を上記嵌合部材とトッププレート又はトッププレ
ートに嵌合された嵌合部材との間に挟持固定させること
によりエッジ部を支持するものである。
(作用) ドーム型振動板・コイルボビン・エッジ一体型の振動
系を磁気回路に組み込むに際し、エッジ部の外周縁側に
形成された支持部をヨークのポール部外周に嵌合配置さ
れた嵌合部材とトッププレート又はトッププレートに嵌
合された嵌合部材との間に挟持固定して組み込む。これ
によってエッジ部の外周部が固定されるためにエッジ部
形状が安定する。この場合、上記支持部の表面側又は裏
面側をガイドとして振動系を組み込むから組立が容易で
あり、組立治具などは不要である。
(実施例) 本考案に係る振動板のエッジ部支持構造の実施例を第
1図乃至第3図に基づいて説明するが、第1図は要部の
断面図、第2図はヨークのポール部に嵌合される嵌合部
材を断面「L」字状のリング型に形成してエッジ部を支
持させる形式の断面図である。第3図(A)乃至(C)
は第2図の組立例において、エッジ部に機械バイアスを
かける組込み順を示す断面図である。
第1図において、1はヨーク、2はポール部、3はマ
グネット、4はトッププレートを示している。第1図に
おいてはポール部2は大径部2aと小径部2bとからなり、
大径部2aの上部には非磁性体からなる嵌合部材9aが配置
されており、また、トッププレート4の内周部下面に形
成された段部4aにも同じく非磁性体からなる嵌合部材9b
が配置されていてこれを上記嵌合部材9aに密嵌すること
により磁気ショートさせることなくヨーク1とトッププ
レート4が結合するように構成されている。
ドーム型振動板5とコイルボビン部6と該コイルボビ
ンの下端部から外周方向に延出形成されるエッジ部7と
は一体に成形され、コイルボビン部6にボイスコイル18
が巻線されるが、エッジ部7の外周縁側をエッジ部外周
から垂直方向に折り曲げることにより支持部8が形成さ
れ、この支持部8を上記嵌合部材9aと上記嵌合部材9bと
の間に挟持固定することによりエッジ部7を支持する。
第1図の例ではエッジ部7を水平方向に延出形成する
と共にその外周部側を下方向に折り曲げて支持部8が形
成されており、該支持部8の裏面側(ドーム型振動板5
の裏面側とつながる面)が嵌合部材9aに、表面側(ドー
ム型振動板5の表面側とつながる面)が嵌合部材9bにそ
れぞれ接するように挟持されている。この場合、支持部
8をガイドとして振動系を磁気回路部に組み込むもので
あるため、何らの治具を用いることなく正確な位置決め
と組込みが可能となる。この支持部8は必ずしも全周に
設ける必要はなく、ガイドに必要な箇所に部分的に設け
てもよいがこの場合には分周的に形成すべきである。第
1図の例ではこの支持部8の表面側をガイドとして上記
嵌合部材9bに位置せしめ、両嵌合部材9a,9b間に支持部
を挟持させるようになっている。
第2図はポール部2の外周に嵌合配置される非磁性体
からなる嵌合部材9aとして断面「L」字状のリング型10
に形成したものが用いられ、このリング型10による嵌合
部材9aで支持部8を支持する形式であり、支持部8は水
平なエッジ部7から上向きに形成されていて更にその先
端を横に折り曲げて係止部8aを形成し、リング型10の嵌
合部材9aの上端縁に係止させてトッププレート4との間
に挟持するように構成したものである。
第2図の構成例において、支持部8の形成に際しては
折り曲げ部にテーパーを設けておけばガイド部がより精
度よく密着させることができ、また、これによってエッ
ジ部に機械バイアスを与えることができる。第3図
(A)乃至(C)はこのようにテーパーを設けた場合の
取付形態を説明したものであり、取付前においては第3
図(A)に示すようにテーパーtが形成されている。
なお、上記した構成例はドーム型スピーカについて説
明したが同様の構成のダイナミック型マイクロホンにも
適用し得ること勿論である。
(考案の効果) 本考案に係る振動板のエッジ部支持構造によれば、ド
ーム型振動板・コイルボビン・エッジ一体型の振動系を
磁気回路に組み込むに際し、エッジ部の外周縁側に形成
された支持部をヨークのポール部外周に嵌合配置された
非磁性体からなる嵌合部材とトッププレート又はトップ
プレートに嵌合された嵌合部材との間に挟持せしめ、こ
の場合、該支持部の表面側又は裏面側をガイドとして組
み込むものであるから、組立治具等は不要であるのは勿
論、ポール部に対して振動系を上下・左右方向に的確か
つ精度よく位置規制することができ、特にエッジ部の支
持構造を簡略化することができて性能の向上を図ること
ができる。
また、予め折り曲げて形成された支持部と嵌合部材と
の係止によってエッジ部が固定されることにより、プレ
スによるカッティングのクリアランスが補正されてエッ
ジ形状が安定し、組立てが容易となると共にエッジ部を
クランプする場合においても狭いスペースでクランプが
可能となり、この種ドーム型スピーカのエッジ部支持構
造として最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係る振動板のエッジ部支持
構造の実施例を示し、第1図は要部の断面図、第2図は
嵌合部材を断面「L」字状のリング型に形成してエッジ
部を支持させる形式の断面図、第3図(A)乃至(C)
は第2図の組立例において、エッジ部に機械バイアスを
かける組込み順を示す断面図である。 第4図は我々が別に提案したドーム型スピーカを示す要
部の断面図、第5図はエッジ部のカット成形状態を説明
するための説明図、第6図(A),(B)は従来の振動
板のエッジ部支持構造を示す断面図である。 1:ヨーク、2:ポール部、3:マグネット、4:トッププレー
ト、5:ドーム型振動板、6:コイルボビン部、7:エッジ
部、8:支持部、9a,9b:嵌合部材、10:断面「L」字状の
リング型の嵌合部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドーム型振動板とコイルボビン部とその下
    端に外周方向に延出形成されるエッジ部とが一体成形さ
    れた振動系を磁気回路に組み込んでなる電気音響変換器
    において、上記エッジ部の外周縁側をエッジ部外周から
    ほぼ垂直方向に折り曲げることにより支持部が延出形成
    され、ヨークのポール部外周には非磁性体からなる嵌合
    部材が嵌合配置され、上記支持部を上記嵌合部材とトッ
    ププレート又はトッププレートに嵌合された嵌合部材と
    の間に挟持固定させることによりエッジ部が支持されて
    いることを特徴とする振動板のエッジ部支持構造。
JP1986046275U 1986-03-31 1986-03-31 振動板のエツジ部支持構造 Expired - Lifetime JP2525429Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986046275U JP2525429Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31 振動板のエツジ部支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986046275U JP2525429Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31 振動板のエツジ部支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62159097U JPS62159097U (ja) 1987-10-08
JP2525429Y2 true JP2525429Y2 (ja) 1997-02-12

Family

ID=30865787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986046275U Expired - Lifetime JP2525429Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31 振動板のエツジ部支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2525429Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6095791U (ja) * 1983-12-05 1985-06-29 日本ビクター株式会社 ド−ム型スピ−カ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62159097U (ja) 1987-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4752963A (en) Electroacoustic converter having a recessed step on the center pole
EP1696697B1 (en) Loudspeaker
EP1643799B1 (en) Speaker and manufacturing method of the same
JP2525429Y2 (ja) 振動板のエツジ部支持構造
JPS635346Y2 (ja)
JPH0354478Y2 (ja)
JPH024555Y2 (ja)
JPH04639Y2 (ja)
JPH0315399B2 (ja)
JPH0354477Y2 (ja)
JP2558297Y2 (ja) ヘッドホン用電気音響変換器
JPH0413907Y2 (ja)
JP3005436B2 (ja) 電気音響変換器
JPH0419915Y2 (ja)
JP2603679Y2 (ja) スピーカ
JPH0241988Y2 (ja)
JPS5844711Y2 (ja) スピ−カ−
JPS599517Y2 (ja) 静電型音響−電気変換装置
JPH0514638Y2 (ja)
JP3956482B2 (ja) スピーカの製造方法
JPH0424709Y2 (ja)
JPH071699U (ja) スピーカ
JPH0448074Y2 (ja)
JPH0427275Y2 (ja)
JPS5829675Y2 (ja) スピ−カ