JPH054568Y2 - - Google Patents

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JPH054568Y2
JPH054568Y2 JP13864186U JP13864186U JPH054568Y2 JP H054568 Y2 JPH054568 Y2 JP H054568Y2 JP 13864186 U JP13864186 U JP 13864186U JP 13864186 U JP13864186 U JP 13864186U JP H054568 Y2 JPH054568 Y2 JP H054568Y2
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aluminum
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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車のアルミ製エンジン
フードのフードヒンジ取付部等に利用されるもの
で、ボルト螺合用のナツトが取付けられるアルミ
板締結部のナツト取付構造に関する。
(従来の技術) 従来、この種のアルミ板締結部のナツト取付構
造としては、たとえば第3図乃至第5図に示すよ
うなものがある。すなわち、100はエンジンフ
ードであり、そのフードインナパネル101は軽
量化を図るために鋼板に替えてアルミ板により構
成されている。一方、102はフードヒンジであ
り、このフードヒンジ102は上記フードインナ
パネル101に鉄製のボルト103、ナツト10
4によつて締結されていて、このナツト104は
補強用の鉄製のナツトプレート105に溶接によ
り固着されていた。このナツトプレート105は
鉄製で、アルミ製のフードインナパネル101と
その素地同士が直接接触すると電食が生じてしま
う。そこで上記ナツトプレート105を、一端が
フードインナパネル101にスポツト溶接された
アルミ製ブラケツト106によつてブラケツト1
06とフードインナパネル101との間に電着塗
装可能な程度の隙間gを設けて保持しておて、ナ
ツトプレート105とアルミ製ブラケツト106
およびフードインナパネル101との接触面に塗
装皮膜を形成して電食を防止していた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例の場合には、ナツトプレー
ト105上下面のアルミ製ブラケツト106およ
びフードインナパネル101間の隙間gが微小で
あるので電着塗料が入りづらく、ナツトプレート
105とブラケツト106およびフードインナパ
ネル101との接触部に塗装皮膜が形成されず
に、なお電食が発生するおそれがあるという問題
があつた。また通常の鋼板製のフードインナパネ
ルにナツトプレートを溶接する場合に比べて部品
点数も多くなり、その分重量増を招くと共に、ア
ルミ製ブラケツト106を取付ける分だけ取付ス
ペースを要しスペース効率が悪いという問題もあ
つた。
本考案は上記した従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは
簡単な構成で電食防止効果を向上させると共に省
スペースを図り得るアルミ板締結部のナツト取付
構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあつて
は、被締結部材がボルト締結されるアルミ板にナ
ツトプレートを介してボルト螺合用のナツトを固
着するアルミ板締結部のナツト取付構造におい
て、上記ナツトプレートをアルミ製とすると共
に、ナツトプレートに上記ナツトをナツト表面に
設けたアルミ同電位材層を介してかしめ固定し
た。
(作用) 而してナツトプレートがアルミ製であるので、
ナツトプレートとアルミ板との間の電食が防止さ
れる。またナツトプレートにかしめ固定されるナ
ツトは、その表面に設けたアルミ同電位材層を介
してナツトプレートと接触するので、電位差を有
するナツトおよびナツトプレートの素地が直接接
触せず電食が防止される。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係るアルミ板締結部のナ
ツト取付構造を示す第1図および第2図におい
て、本実施例にあつても従来例と同様に自動車の
エンジンフードのフードヒンジ取付部に適用した
場合について説明する。すなわち1は被締結部材
としてのフードヒンジであり、このフードヒンジ
1はアルミ板としてのアルミ製のフードインナパ
ネル2にボルト3、ナツト4によつて締結されて
いる。上記ナツト4は鉄製でアルミ製のナツトプ
レート5を介してフードインナパネル2に固着さ
れている。ナツトプレート5はフードインナパネ
ル2にスポツト溶接されて、フードインナパネル
2の上記フードヒンジ1締結部の剛性を高めてい
る。
上記ナツト4の下面のねじ孔41周縁には、ナ
ツトプレート5のかしめ部52が嵌着される環状
の凹部42が設けられている。而してナツト4表
面には、上記凹部42の内面を含めて全面に亘つ
てアルミと同電位のアルミ同電位材層6が設けら
れている。このアルミ同電位材層6は、本実施例
にあつてはナツト4表面にコーテイングされるア
ルミ粒子を含んだセラミツクにより構成されてお
り、本実施例においてはアルミ同電位材層6の上
にさらに樹脂製のトツプコート61が被覆された
二重構造となつている。アルミ同電位材層6は少
なくともナツト4のナツトプレート5との当接部
に設けておけばよい。
一方アルミ製のナツトプレート5には、ナツト
4のねじ孔41と略同径の孔51が穿設されてい
て、この孔51周縁部をかしめて、このかしめ部
52を凹部42内に係止させることにより一体に
結合されている。上記凹部42の開口部の外径側
縁部43が半径方向内方に突出して、上記凹部4
2内に嵌着されたかしめ部52の抜け止めが図ら
れている。
上記構成のアルミ板締結部のナツト取付構造に
あつてはナツトプレート5がアルミ製であるので
ナツトプレート5とアルミ製のフードインナパネ
ル2との間には電食が発生しない。また鉄製のナ
ツト4とアルミ製のナツトプレート5の鉄および
アルミの素地がナツト4表面に設けられたアルミ
同電位材層6およびトツプコート61によつて隔
てられて直接接触せず、したがつてナツト4およ
びナツトプレート5の素地の電位差に起因する電
食は防止される。本実施例では、アルミ同電位材
層6とトツプコート61によつてナツト4表面を
二重にコーテイングしているので、トツプコート
61によつてアルミ同電位材層6が保護されて防
食効果が高められる。この樹脂製のトツプコート
61がかしめ等によつて剥れた場合でも、アルミ
同電位材層6によつてナツト4とナツトプレート
5の素地同士が直接接触しない。またアルミ同電
位材層6はセラミツクが用いられているので硬
く、アルミ同電位材層6の傷付きによるナツト4
の鉄素地の露出が防止できる。さらにこのアルミ
同電位材層6はアルミ粒子を含んでいるので、ア
ルミ製のナツトプレート5と同電位であり、接触
部の電食が防止できる。また鉄製のナツト4表面
にアルミ同電位材層6を設けたので、アルミ同電
位材層6が犠牲腐食してナツト4の鉄素地の防食
が図られる。
このようにナツト4表面にアルミ同電位材層6
をコーテイングして、ナツトプレート5とナツト
4とをかしめて固定し、ナツトプレート5をフー
ドインナパネル2にスポツト溶接するようにした
ので、構造が簡単で部品点数が少なくて済み、重
量が軽減されると共に省スペースを図ることがで
きる。
尚、本実施例においてはエンジンフードのフー
ドヒンジ取付部について説明したが、これに限る
ものではなく、アルミ板に被締結部材をボルト締
結する部分であれば同様に適用し得るものであ
る。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、アルミ板に取付けるナツトプレートをアルミ
製としたので、ナツトプレートとアルミ板との間
の電食が防止できる。またナツトプレートにナツ
トをアルミ同電位材層を介してかしめ固定したの
で、ナツトとナツトプレートの素地が直接接触せ
ず、ナツトとナツトプレート間の電食も防止する
ことができる。さらに従来のようにナツトプレー
トの他にナツトプレート保持用のブラケツトが不
要となつて部品点数を削減することができるの
で、重量をより軽減することができると共に省ス
ペースを図ることができる等の種々の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るアルミ板締結
部のナツト取付構造の要部縦断面図、第2図は第
1図のナツト取付構造は全体縦断面図、第3図は
従来のアルミ板締結部のナツト取付構造が適用さ
れたエンジンフードの概略分解斜視図、第4図は
第3図の−線拡大断面図、第5図は第3図の
−線拡大断面図である。 符号の説明、1……フードヒンジ(被締結部
材)、2……フードインナパネル(アルミ板)、3
……ボルト、4……ナツト、42……凹部、5…
…ナツトプレート、52……かしめ部、6……ア
ルミ同電位材層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被締結部材がボルト締結されるアルミ板にナツ
    トプレートを介してボルト螺合用のナツトを固着
    するアルミ板締結部のナツト取付構造において、 上記ナツトプレートをアルミ製とすると共に、
    ナツトプレートに上記ナツトをナツト表面に設け
    たアルミ同電位材層を介してかしめ固定して成る
    ことを特徴とするアルミ板締結部のナツト取付構
    造。
JP13864186U 1986-09-10 1986-09-10 Expired - Lifetime JPH054568Y2 (ja)

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JP13864186U JPH054568Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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JP13864186U JPH054568Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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JPS6345413U JPS6345413U (ja) 1988-03-26
JPH054568Y2 true JPH054568Y2 (ja) 1993-02-04

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JP2002362417A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Denso Corp フロントエンドパネル

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JPS6345413U (ja) 1988-03-26

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