JPH0545565Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、車両用室内灯に関し、特に所定のス
ポツト光を照射するマツプランプと称せられる車
両用室内灯に関する。

《従来の技術》 第３図には、このような従来の車両用室内灯の
一例が示されている。

図において、この車両用室内灯１は、前面に開
口２を有するハウジング３と、このハウジング３
の前面に取り付けられて集光レンズ部４を有する
透光カバー５と、ハウジング３に保持されるラン
プバルブ６とを備えている。

ハウジング３は、合成樹脂により一体形成され
て前面開口２周縁部に溝部７を形成する外周壁８
を備えている。

透光カバー５は、同様に合成樹脂により一体形
成されて集光レンズ部４を有する前面部９と、前
面部９の周縁全体に後方に向けて連続する外周脚
部１０とを備え、外周脚部１０をハウジング３の
溝部７内に挿入されて固定されている。集光レン
ズ部４は、前面部９のほぼ中央部に後方に向けて
凸状に形成され、さらに前面部９の内側面には、
集光レンズ部４の周辺全体にプリズム１１が形成
されている。

ランプバルブ６は、透光カバー５の集光レンズ
部４の後方となる位置でハウジング３に設けられ
る図示されないランプバルブホルダに保持されて
固定されている。

この車両用室内灯１は、このような構成を備
え、カバー５の前面部９に摺動可能に設けられた
スイツチノブ１２を、図中一点鎖線で示すよう
に、オン操作することによりランプバルブ６が発
光し、同発光が透光カバー５を通じて車室内を照
らすとともに、集光レンズ部４に入射する光が所
定方向に収束されて所定のスポツト光を照射する
ようになつている。

《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、このような従来の車両用室内灯
にあつては、ランプバルブをオフ状態にしたとき
に、室内灯内部が集光レンズ部を通じて外側から
見えるため、見栄えを損う問題点がある。

そこで、本考案は、ランプバルブの消灯時にお
いて、室内灯内部が集光レンズ部を通して見える
ことのない車両用室内灯を提供することを目的と
する。

《課題を解決するための手段》 前述した問題点を解決するために、本考案によ
る車両用室内灯は、ランプバルブを配設したハウ
ジングに集光レンズを有するカバーを取り付けた
車両用室内灯であつて、前記集光レンズの内側に
配設されて前記集光レンズの内側を開閉する遮蔽
板と、前記カバーに配設されて前記ランプバルブ
の点消灯切換えを行なうとともに前記ランプバル
ブの点灯切換えに連動して前記遮蔽板を開動さ
せ、前記タンプバルブの消灯切換えに連動して前
記遮蔽板を閉動させるスイツチノブとを備えたこ
とを特徴とする。

《作用》 スイツチノブによるランプバルブ点灯切換え操
作により、ランプバルブが発光すると同時に遮蔽
板がカバーの集光レンズの内側を開動して開放
し、ランプバルブから発せられた光が集光レンズ
により集光される。また、スイツチノブのランプ
バルブ消灯切換え操作により、ランプバルブが消
灯すると同時に遮蔽板が集光レンズの内側を閉動
して塞ぎ、集光レンズを通して室内灯内部が見え
なくなる。

《実施例》 第１図には、本考案による車両用室内灯の一実
施例が示されている。

図において、この車両用室内灯２１は、前面に
開口２２を有するハウジング２３と、このハウジ
ング２３の後部に保持されるランプバルブ２４
と、このハウジング２３の前面に取り付けられて
集光レンズ部２５を有する透光カバー２６と、こ
の透光カバー２６の集光レンズ部２５の内側に配
設されて集光レンズ部２５の内側を開閉する遮蔽
板２７と、透光カバー２６に摺動可能に配設され
てランプバルブ２４の点消灯切換を行うとともに
これに連動して遮蔽板２７を開閉動させるスイツ
チノブ２８とを備えている。

ハウジング２３は、合成樹脂により一体形成さ
れて後部の図中右側となる側部側に開口２２近傍
まで突設して後述する遮蔽板２７を枢支する支持
部２９と、同後部で支持部２９の後方となる位置
に形成される係止穴３０とを備えている。

ランプバルブ２４は、後述する透光カバー２６
の集光レンズ部２５のほぼ後方となる位置でハウ
ジング２３に設けられる図示されないランプバル
ブホルダに固定されて保持されている。

透光カバー２６は、同様に合成樹脂により一体
形成されて集光レンズ部２５を有する前面部３１
と前面部３１の周縁全体に後方に向けて連続する
外周脚部３２とを備え、ハウジング２３の前面開
口２２内に嵌入されて固定されている。集光レン
ズ部２５は、前面部３１のほぼ中央部に後方に向
けて凸状に形成され、さらに前面部３１の内側面
には、集光レンズ部２５の周辺全体にプリズム３
３が形成されている。また、前面部３１のハウジ
ング２３の支持部２９に対向する位置に後述する
スイツチノブ２８を左右方向に摺動可能に挿通す
るスイツチ挿通穴３４を形成されている。

遮蔽板２７は、透光カバー２６の集光レンズ部
２５の内側面を覆う形状をなし、一端部２７ａ側
中間部をハウジング２３の支持部２９にピン３５
を介して回動可能に取り付けられている。また後
部には、一端部をハウジング２３の係止穴３０に
係止されたバネ３６が取り付けられて、後方向に
回動付勢されている。

スイツチノブ２８は、後部に後方に向けて突出
して遮蔽板２７のハウジング２３との枢支部側端
部２７ａを上方から押圧するための突出部２８ａ
を備え、透光カバー２６のスイツチノブ挿通穴３
４内に挿通されて後方の遮蔽板２７の支持部２９
による枢支部を境にランプバルブ２４を消灯状態
に切り換える右側、ランプバルブ２４を点灯状態
に切り換える左側に摺動可能に取り付けられてい
る。すなわち、スイツチノブ２８を同挿通穴３４
内を右側に摺動変位させると、ランプバルブ２４
を消灯状態に切り換えるとともに、突出部２８ａ
が遮蔽板２７の枢支側端部２７ａをその付勢方向
に抗して押圧して遮蔽板２７を集光レンズ部２５
の直後部に回動変位させる。すなわち集光レンズ
２５に対して閉動させるようになつている。ま
た、スイツチノブ２８を同挿通穴３４内を左側に
摺動変位させると、ランプバルブ２４を点灯状態
に切り換えるとともに突出部２８ａが遮蔽板２７
の支持部２９との枢支部よりも内側に変位して同
枢支側端部２７ａに対する押圧を解き遮蔽板２７
をバネ３６の付勢力により後方向に回動変位させ
る、すなわち集光レンズ部２５に対して開動させ
るようになつている。

この車両用室内灯２１は、このような構成を備
え、不使用時となる常態においては、第１図に示
すように、スイツチノブ２８が透光カバー２６の
スイツチノブ挿通穴３４内の右側に位置されて、
ランプバルブ２４を消灯状態とするとともに、枢
支側端部２７ａをスイツチノブ２８の突出部２８
ａに押圧されて回動変位する遮蔽板２７により、
集光レンズ部２５の内側が塞がれて室内灯２１内
部が集光レンズ部２５を通して外側から見えない
ようになつている。

また、使用する場合には、第２図に示すよう
に、スイツチノブ２８を左側に摺動させてランプ
バルブ２４を点灯状態に切り換えられるとともに
これに連動して開動する遮蔽板２７が集光レンズ
部２５の内側を開放して、ランプバルブ２４から
の発光が透孔カバー２６から出射されて車室内を
照らすとともに集光レンズ部２５から所定方向に
収束されてスポツと光として照射することができ
る。そして再び、スイツチノブ２８を右側に摺動
させてランプバルブ２４を消灯すると、スイツチ
ノブ２８の摺動に連動して閉動する遮蔽板２７に
より集光レンズ部２５の内側の塞ぐことができ
る。すなわち、集光レンズ部２５を通して室内灯
２１内部を見ることができない。

《考案の効果》 以上のように、本考案の車両用室内灯によれ
ば、集光レンズの内側に配設されて集光レンズの
内側を開閉する遮蔽板と、カバーに配設されてラ
ンプバルブの点消灯切換えを行なうとともにラン
プバルブの点灯切換えに連動して遮蔽板を開動さ
せ、ランプバルブの消灯切換えに連動して遮蔽板
を閉動させるスイツチノブとを備えたので、スイ
ツチノブのランプバルブの消灯切換え操作により
ランプバルブが消灯するとともに集光レンズの内
側が遮蔽板で塞がれて消灯時における室内灯内部
を集光レンズを通して見ることを防止され、外観
品質を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による車両用室内灯の一実施
例を示す断面図、第２図は、同室内灯の作用を説
明するための断面図、第３図は、従来の車両用室
内灯の一例を示す断面図である。 ２３……ハウジング、２４……ランプバルブ、
２５……集光レンズ、２６……カバー、２７……
遮蔽板、２８……スイツチノブ、２８ａ……突出
部、２９……支持部、３４……スイツチノブ挿通
穴、３５……ピン、３６……バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプバルブを配設したハウジングに集光レン
   ズを有するカバーを取り付けた車両用室内灯であ
   つて、前記集光レンズの内側に配設されて前記集
   光レンズの内側を開閉する遮蔽板と、前記カバー
   に配設されて前記ランプバルブの点消灯切換えを
   行なうとともに前記ランプバルブの点灯切換えに
   連動して前記遮蔽板を開動させ、前記ランプバル
   ブの消灯切換えに連動して前記遮蔽板を閉動させ
   るスイツチノブとを備えたことを特徴とする車両
   用室内灯。