JPS59268Y2 - 車輛等の室内ランプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車輌等の室内ランプに係り、更に詳述すれば
室内およびスポットランプ兼用の室内ランプに関するも
のである。

車輌等にはドアの開閉に連動あるいはスイッチ操作によ
り点灯する室内ランプと、運転席あるいは助手席で地図
等を見るのに都合がよいような光ビーム方向が固定ある
いは可変できるスポットランプが取付けられている。

この室内ランプとスポットランプは別々に設けられてい
るものの化第１図に示すように室内ランプ１の透明で乱
反射面を有する打着２の中央にレンズ３を一体に取付け
、スイッチ４の操作により室内を明るくすると共にラン
プ光を一個所に集光させて地図等を見るのに都合よくし
たものが実用化されている。

しかし、このように打着２にレンズ３を固定した場合に
は、室内ランプ兼用できると云う利点はあるが、室内ラ
ンプの取付位置により光ビームの光る位置が固定してし
まい助手席では後向がなければならずしかも光が弱く不
便である。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、内部に挟止弾片を一体的に設けた灯筐と、該灯筐
の開口部に嵌着せられ、光透過部材からなる２分割の球
形ランプキャップの一部が表出する穴と乱反射面とを形
成した打着とを具備し、前記ランプキャップの一方のキ
ャップの内部にランプを設けると共に、他方のキャップ
の外周にレンズ部とストッパとを一体的に設け、前記挟
止弾片でキャップを弾圧することにより、灯筐該灯筐内
のランプキャップ及び打着を一体化し、該ランプキャッ
プのレンズ光軸を前記ストッパが打着に当る範囲内で変
位できるようにしたことを特徴とする車輌等の室内ラン
プを提供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第２図ａ乃至第５図ａ、 ｌ）に示すようにこの考案
の室内およびスポットランプ兼用の室内ランプは、車輌
の天板内に取付けられる合成樹脂製の灯筐１０とこの灯
筐の開口部に嵌着される打着２０と、この灯筐と打着内
に収容されその一部が打着に明けた透孔より外方に表出
するように取付けられるランプキャップ３０およびスイ
ッチ４８とで構成されている。

灯筐１０は非透光性の合成樹脂で作られ、方形の筐体１
１の長手方向の両端に車輌等の天板５０に設けられた室
内ランプ取付孔５１の内側壁５２に形成された一対の係
止孔５３に灯筐挿着時係止する一対の係止弾片１２と筐
底板１３に電線引出孔１４および前記底板の内側面に少
なくとも３本の挟止弾片１５と、長手方向の両側板１６
に外側に係止構１８を形成した打着係止突片１７とが設
けられている。

打着２０は透光性の合成樹脂で作られ、浅皿状の蓋体２
１の縁部には外側に張出すようにフランジ部２２が設け
られ、前記縁部内側の一部には前記打着係止突片１７の
係止溝１Ｂに係合する一対の突起２３を設け、前記蓋体
２１の内面には乱反射面２４が形成され、蓋体２１の中
央より若干一方に寄った側にはランプキャップ３０の一
部が表出する直径のキャップ表出穴２５か゛挟止弾片１
５と対向する位置に、他方に寄った側にはノブ表出穴２
６がそれぞれ明けられている。

ランプキャップ３０は透光性の合成樹脂で作られ、２個
で球状をなすキャップ３１と３２とがらなり、キャップ
３１側にはレンズ部３３とこのレンズ部を中心に外方に
外周に滑り止め用のローレットを施したフード３４とス
トッパ３５が同心状に形成され、キャップ３２側にはラ
ンプ３９を取付ける一対のランプホルダ３６とこのラン
プホルダ間に通気孔３７が形成されている。

この室内ランプは第３図に示すように灯筐１０内にスイ
ッチ４０を取付けると共に挟止弾片１５上にランプキャ
ップ３０を通気孔３７側が筐底板１３側を向くように載
せ、スイッチ４０の一方の端子と一方のランプホルダと
を電線４２で接続し、スイッチ４０の他方の端子と他方
のランプホルダとにそれぞれ電線４３．４４を接続しこ
れらを電線引出孔１４より外方に引出し、前記灯筐に打
着２０を打着係止突片１７の係止溝１Ｂに突起２３を前
記打着係止突片１７の弛みを利用して嵌着することによ
り、ランプキャップ３０のキャップ３１の一部とスイッ
チノブ４１とがそれぞれキャップ表出穴２５およびノブ
表出穴２６より表出した状態となる。

この考案の室内ランプい以上のように構成されており、
第３図および第４図に示すように車輌等の天板５０に設
けられた室内ランプ取付孔５１内において電線４４．４
５を車輛内に配線された電池と接続した電線（図示して
ない）と接続した後、灯筐１０側を前記室内ランプ取付
孔５１内に挿入すれば内側壁５２に対接していた一対の
係止弾片１２の一部が前記壁に明けられた係止孔５３に
突入すると共に打着２０のフランジ部２２が天板５０に
接し、双方の作用により固定される。

室内ランプの使用に当っては、従来と同様スイッチノブ
４１でランプ３９は消灯および点灯すると共に前記ノブ
の位置によってはドアーの開閉に伴ってランプ３９が点
灯、消灯する。

地図や本等を見る場合にはスイッチノブ４１でランプ３
９を点灯すると共にフード３４をもってレンズ部３３の
光軸を第３図に示すように天板５０に対し直角方向また
は第５図ａ、 ｌ）に示すように例えば後部座席側あ
るいは前部座席側に挟止弾片１５の弾性とキャップ自体
の形状を利用し、ストッパ３５が蓋体２１に接するまで
ランプ３９の取付位置を中心に傾倒させ得ると共に、傾
倒状態で光軸の先端が円弧を描くように回動させること
ができ車輛室内の特定の範囲内の所定の個所にレンズ部
３３で集光されたビーム光を照射することが出来る。

ランプ３９の点灯で該ランプからの光は１部キャップ３
１側に反射され、レンズ部３３外よりも打着内外に波光
し、更に通気孔３７やキャップ３２から外に出て筐底板
１３や側板１６で反射されて打着に達した光と共に直接
あるいは乱反射光となって車輌室内を照し、従来の室内
ランプと同じ働きを行なう。

以上述べたようにこの考案は内部に挟止弾片１５を一体
的に設けた灯筐１０と、該灯筐の開口部に嵌着せられ、
光透過部材からなる２分割の球形ランプキャップ３０の
一部が表出する穴２５と乱反射面２４とを形成した打着
２０とを具備し、前記ランプキャップの一方のキャップ
３２の内部にランプ３９を設けると共に、他方のキャッ
プ３１の外周にレンズ部３３とストッパ３５とを一体的
に設け、前記挟止弾片１５でキャップ３２を弾圧するこ
とにより、灯筐１０、該灯筐内のランプキャップ３０及
び灯筐２０を一体化し、該ランプキャップのレンズ光軸
を前記ストッパ３５が打着２０に当る範囲内で変位でき
るようにしたので、１個のランプで室内ランプとスポッ
トランプを兼用することが出来、多灯化による切忘れを
生じないし、しかもスポットランプとしてのビーム光は
広範囲にその向きが変えられ、また挟止弾片とレンズと
がそれぞれ灯筐とキャップとに一体に形成されているの
で、組立が簡単で押え用バネ板や別個のレンズ等を要さ
ず、従ってバネによる擦過傷が生じないので光を弱める
ことがない等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の室内ランプの斜視図、第２図ａ。 ｂ、Ｃ乃至第５図ａ、 ｂはいずれもこの考案の一実
施例を示すもので、第２図ａは筐体の斜視図、第２図す
は室内ランプの分解斜視図、第２図Ｃは蓋体の斜視図、
第３図は組立後の断面図、第４図は天板へ取付けた状態
の斜視図、第５図ａ、 ｌ）はいずれもスポット用ラ
ンプキャップを動かした状態の断面図である。 １０・・・灯筐、１１・・・筐体、１２・・・係止弾片
、１５・・・挟止弾片、２０・・・打着、２１・・・蓋
体、３０・・・ランプキャップ、３１、３２・・・キャ
ップ、３３・・・レンズ部、３４・・・フード、３５・
・・ストッパ、３６・・・ランプホルダー、３７・・・
通気孔、３９・・・ランプ、４０・・・スイッチ、５０
・・・天板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に挟止弾片１５を一体的に設けた灯筐１０と、該灯
   筐の開口部に嵌着せられ、光透過部材からなる２分割の
   球形ランプキャップ３０の一部が表出する穴２５と乱反
   射面２４とを形成した打着２０とを具備し、前記ランプ
   キャップの一方のキャップ３２の内部にランプ３９を設
   けると共に、他方のキャップ３１の外周にレンズ部３３
   とストッパ３５とを一体的に設け、前記挟止弾片１５で
   キャップ３２を弾圧することにより、灯筐１０、該灯筐
   内のランプキャップのレンズ光軸を前記ストッパ３５が
   打着２０に当る範囲内で変位できるようにしたことを特
   徴とする車輌等の室内ランプ。