JPH0544730A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0544730A
JPH0544730A JP22113191A JP22113191A JPH0544730A JP H0544730 A JPH0544730 A JP H0544730A JP 22113191 A JP22113191 A JP 22113191A JP 22113191 A JP22113191 A JP 22113191A JP H0544730 A JPH0544730 A JP H0544730A
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JP
Japan
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bearing
oil
sintered oil
impregnated bearing
impregnated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22113191A
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English (en)
Inventor
Toru Nakanishi
徹 中西
Hisaya Nakagawa
久弥 中川
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Publication of JPH0544730A publication Critical patent/JPH0544730A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焼結含油軸受を使用するにもかかわらず、か
つ、側圧荷重がかからなくても、回転軸の軸振れをなく
すことができる軸受装置を提供する。 【構成】焼結含油軸受11の内径部に、流体油膜による
反力を発生させて回転軸15を支持する突出部12を設
けた。ハウジング10に焼結含油軸受11を圧入した状
態で焼結含油軸受11の外周を中心方向に押圧する突部
を複数個所に設けることにより、焼結含油軸受11の内
径部に突出部12を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼結含油軸受を用いた
軸受装置に関するもので、特に軸振れをなくした軸受装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャプスタンモータなどには、図6に示
すように焼結含油軸受51によって回転軸(キャプスタ
ン軸)52を回転自在に支持したものがある。回転軸5
2には図示されないピンチローラが押し当てられるた
め、一定方向から側圧がかかり、この側圧に従って回転
軸52が一定方向から焼結含油軸受51の内周面に押し
つけられる。このように、回転軸52に側圧荷重がかか
る場合は焼結含油軸受を用いても回転軸52の軸振れの
問題は生じない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、側圧荷重がか
からない場合あるいは側圧荷重が小さい場合には軸振れ
の問題を生じる。すなわち、図6に示すように回転軸5
2が時計方向に回転するものとすると、軸受51のポー
ラス面から滲み出た潤滑油が矢印53で示すように回転
軸52の外周面でかき集められるようにして軸受51の
内周面との間に油のくさびができ、矢印54で示すよう
に油膜反力が発生する。この油膜反力によっていわゆる
流体潤滑となり、摩擦抵抗が小さくなるわけであるが、
上記油膜反力によってこの反力方向に回転軸52が移動
し、回転軸52の外周面と軸受51の内周面とが近接し
た位置で再び油膜反力が生じてその向きに回転軸52が
移動し、以上の動作を繰り返して軸振れを生じることに
なる。
【0004】このように、焼結含油軸受を用いた軸受装
置は、回転軸に側圧荷重がかからない装置に適用すると
軸振れを生じるので、例えばディスク駆動装置のように
軸振れ精度を厳しく要求されるものには適用することが
できず、また、側圧荷重がかからないものあるいは側圧
荷重が小さいものには不向きであった。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、焼結含油軸受を使用するにもかか
わらず、かつ、側圧荷重がかからなくても、回転軸の軸
振れをなくすことができる軸受装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
焼結含油軸受の内径部に、流体油膜による反力を発生さ
せて回転軸を支持する突出部を設けたことを特徴とす
る。請求項2記載の発明は、ハウジングに焼結含油軸受
を圧入した状態で焼結含油軸受の外周を中心方向に押圧
する突部を複数個所に設けることにより、焼結含油軸受
の内径部に、流体油膜による反力を発生させて回転軸を
支持する突出部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、回転軸が回転する
と、焼結含油軸受のポーラスから出た潤滑油が回転軸の
外周面により焼結含油軸受の内径部の突出部にかき集め
られて油膜反力が発生する。上記突出部を複数個所に設
けておけば、これらの突出部に内接する円の中心で回転
軸が安定し、軸振れがなくなる。請求項2記載の発明で
は、ハウジングに焼結含油軸受を圧入すると焼結含油軸
受の外周の複数個所が突部によって押圧され、焼結含油
軸受の内周部に複数の突出部が形成される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる軸
受装置の実施例について説明する。図1において、軸受
ハウジング10の内周側には焼結含油軸受11が圧入さ
れて固定されている。焼結含油軸受11の内径部13に
は軸方向から見て半円状の突出部12が3ヵ所に、か
つ、周方向に等間隔に形成されている。各突出部12
は、焼結含油軸受11のポーラスから滲み出た潤滑油の
流体油膜による反力を発生させて回転軸15を回転自在
に支持するためのものであり、焼結含油軸受11内には
各突出部12に内接するようにして回転軸15が配置さ
れている。
【0009】いま、回転軸15が矢印の向きに回転する
ものとすると、焼結含油軸受11のポーラスから滲み出
た潤滑油が回転軸15の外周面でかき集められるように
して軸受11の各突出部12との間に油のくさびがで
き、各突出部12において回転中心方向に向かう油膜反
力が発生する。各突出部12は周方向に等間隔に形成さ
れていて、それぞれの突出部12で発生する油膜反力は
共に回転中心方向に向かって発生するため、回転軸15
はこれらの反力がバランスする位置に安定に保持され、
回転軸15が半径方向に振れることはない。
【0010】ところで、上記実施例に用いられている焼
結含油軸受11のように内径部13に複数個の突出部1
2を設ける場合、内径部13を直接加工して突出部12
を設けることは困難である。しかし、図2、図3に示す
焼結含油軸受の加工方法を採用すれば、容易に突出部1
2を形成することができる。すなわち、成形工程で円筒
状に形成された焼結含油軸受を、図2(a)に示すダイ
16とその内方に配置されたサイジングコア18との間
に形成された空間に落し込んで再圧縮(サイジング)を
行う。ダイ16はその内周面側の3ヵ所に凹部17を周
方向に等間隔に有している。これに対してサイジングコ
ア18の外周面は滑らかな円筒面になっている。従っ
て、このダイ16の内周面とサイジングコア18の外周
面との間で円筒状の焼結含油軸受を再圧縮すると、図2
(b)に示すような、外周側に上記凹部17の形に成形
された突部19を有し、また、内径部13がサイジング
コア18によって滑らかな円筒面に成形された軸受11
を得ることができる。
【0011】図3は上記軸受11の製造工程の例を示
す。図3において、配合秤量工程21で焼結軸受を作る
のに必要な材料を所定の割合で計り、混合工程22で混
合し、これを成形工程23において、一般の焼結含油軸
受と同様に円筒状に成形し、これを焼結工程24に付し
て焼結含油軸受を得る。次に、再圧縮(サイジング)工
程25で、図2(a)に示すダイ16とサイジングコア
18を用いて再圧縮を行い、同図(b)に示すような焼
結含油軸受11を得る。次に含油工程26で軸受のポー
ラスに潤滑油を浸潤させ、製品としての焼結含油軸受1
1を得る。以上の工程自体は従来の焼結含油軸受の製造
工程と同じであるが、再圧縮工程25で用いるダイ16
の形が従来と異なった特殊な形になっている。
【0012】図2(b)に示すような外周側の複数個所
に突部19を有する軸受11は、図1に示すように、真
円の円筒状に形成された軸受ハウジング10に圧入され
て軸受装置が構成される。軸受11を軸受ハウジング1
0に圧入するに際しては、軸受ハウジング10の中心に
真円のマンドレルを配置すると共に、このマンドレルに
軸受11を嵌めて軸受11を位置決めし、この状態で圧
入する。軸受11の外周部の突部19の部分は他の部分
よりも圧入代が大きいため、突部19の部分が他の部分
よりも収縮が大きくなっており、圧入後上記マンドレル
を引き抜くことにより突部19に対応する内径部分が中
心方向に押圧され、図1に示すように内径部に複数個の
突出部12が形成されることになる。
【0013】なお、上記突出部12は、その高さ(突出
量)を10〜30μm程度とし、その幅を軸受11の中
心角にて30〜90°程度とする。
【0014】以上説明した実施例によれば、焼結含油軸
受11の内径部に複数個の突出部12を設けたことによ
り、それぞれの突出部12で油膜反力が発生し、回転軸
15はこれらの反力がバランスする位置に安定に保持さ
れるため、回転軸15が半径方向に振れることなく安定
に保持される。また、焼結含油軸受11の外周に突部1
9を設けておき、焼結含油軸受11を軸受ハウジング1
0に圧入したとき突部19に対応する部分を中心方向に
押圧して突出部12を形成したため、突出部12のポー
ラスがつぶされて他の部分よりもポーラスが微細にな
り、突出部12での潤滑油の漏れが少なくなって油膜反
力が有効に発生し、金属接触しにくい信頼性の高い軸受
装置を得ることができる。
【0015】また、上記実施例によれば、軸受ハウジン
グ10の内周全体に軸受11の外周全面がハウジングに
強く当たるのではなく、部分的に主として軸受11の外
部に設けた突部19が強く当たるため、軸受11のハウ
ジング10への圧入が容易になると共に軸受の同芯度も
得やすい利点がある。さらに、軸受11の内径部を加工
することは困難であるが、上記実施例では軸受11の外
径部を加工すればよいので、軸受の加工も容易である。
軸受の内径の突出部の形状についても、ダイ16の形状
を加工すればよいので、突出部を形成することは容易で
ある。
【0016】焼結含油軸受の内径部に突出部を形成する
ための手段としては、図4に示すように、軸受ハウジン
グ30の内径部31に複数の突部32を形成しておき、
これに外径部に突部のない焼結含油軸受を圧入するもの
でもよい。これにより、焼結含油軸受の内径部の上記突
部32に対応する部分に突出部を形成することができ
る。
【0017】また、焼結含油軸受の内径部に形成する複
数の突出部は必ずしも周方向に等間隔でなくてもよい。
例えば、図5に示すように、焼結含油軸受36の内径部
37に2個の突出部38を比較的近接させて形成し、こ
れらの突出部38とこれに対向する位置の軸受38の内
周部40の3点で回転軸15を支持するようにしてもよ
い。符号35は軸受ハウジングを示す。回転軸15が近
接する軸受38の内周部40でも突出部38で生じる油
膜反力と同様の油膜反力を生じるので、前述の実施例と
同様に、回転軸15はこれらの反力がバランスする位置
に安定に保持されるという効果がある。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、焼結含油
軸受の内径部に突出部を設けたことにより、軸受内径部
で回転軸が回転すると上記突出部で油膜反力が発生し、
回転軸はこれらの反力がバランスする位置に安定に保持
されるため、回転軸が半径方向に振れることなく安定に
保持される。
【0019】請求項2記載の発明によれば、焼結含油軸
受をハウジングに圧入した状態で焼結含油軸受の外周を
中心方向に押圧する突部を複数個所に設けることによ
り、焼結含油軸受の内径部に突出部を設けたため、この
突出部のポーラスがつぶされて他の部分よりもポーラス
が微細になり、突出部での潤滑油の漏れが少なくなって
油膜反力が有効に発生し、金属接触しにくい信頼性の高
い軸受装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる軸受装置の実施例を示す平面
図。
【図2】同上実施例に用いる焼結含油軸受を得るための
再圧縮用金型とこの金型によって再圧縮された焼結含油
軸受の例を示す平面図。
【図3】同上焼結含油軸受の製造工程の例を示す工程
図。
【図4】本発明に用いることができるハウジングの例を
示す平面図。
【図5】本発明にかかる軸受装置の別の実施例を示す平
面図。
【図6】従来の軸受装置の例を示す平面図。
【符号の説明】
10,30 ハウジング 11,36 焼結含油軸受 12,38 突出部 13,37 軸受の内径部 15 回転軸 19,32 突部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結含油軸受の内径部に、流体油膜によ
    る反力を発生させて回転軸を支持する突出部を設けたこ
    とを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングに焼結含油軸受を圧入してな
    る軸受装置であって、ハウジングに焼結含油軸受を圧入
    した状態で焼結含油軸受の外周を中心方向に押圧する突
    部を複数個所に設けることにより、焼結含油軸受の内径
    部に、流体油膜による反力を発生させて回転軸を支持す
    る突出部を設けたことを特徴とする軸受装置。
JP22113191A 1991-08-06 1991-08-06 軸受装置 Withdrawn JPH0544730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22113191A JPH0544730A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22113191A JPH0544730A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0544730A true JPH0544730A (ja) 1993-02-23

Family

ID=16761944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22113191A Withdrawn JPH0544730A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 軸受装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH0544730A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010216633A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Toyota Central R&D Labs Inc ラジアルすべり軸受
JP2021116894A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 シロキ工業株式会社 ギア装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010216633A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Toyota Central R&D Labs Inc ラジアルすべり軸受
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112