JPH054409Y2

JPH054409Y2 -

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Publication number: JPH054409Y2
Application number: JP1986185509U
Authority: JP
Priority date: 1986-12-03
Filing date: 1986-12-03
Publication date: 1993-02-03
Anticipated expiration: 2001-12-03
Also published as: JPS6389820U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は車両のウインドガラス取付構造に関
し、より詳しくは、サイドドアにおけるウインド
ガラスの取付構造に関する。

（従来技術およびその問題点）一般に、サイドドアのウインドガラスは昇降可
能とされているが、例えばワゴン車等、車種によ
つては、サイドドアのうちリヤ側のもの（リヤド
ア）は、ウインドガラスを開閉するニーズが少な
い。一方、リヤドアのウインドガラスを嵌殺しと
すれば、ドア内にレギユレータを設置する必要が
ないため、ドアの厚みを小さくすることができ、
この結果車室スペースの拡大化が図れるという利
点かある。

ところで、最近の自動車は空気抵抗の減少等、
空力特性を考慮してフラツシユサーフエイス化、
すなわち車体外表面の段差をなくして極力面一と
なるようにすることが行なわれている。このよう
なフラツシユサーフエイス化を採り入れてサイド
ドアのウインドガラスを嵌殺しとするには、ウイ
ンドガラスをドア本体上部に設けられたドアサツ
シユよりも車外側に位置させる必要がある。

しかし、このようにした場合には、ドアサツシ
ユが車室内から丸見えとなる等、フロントガラス
等のとき（実開昭61−47713号公報参照）とは異
なりドアサツシユそのものの外観上の見栄えが問
題となる。勿論、ガーニツシユ等でドアサツシユ
を覆うことも考えられるが、この場合には、当
然、ガーニツシユ等の構成を簡素なものとしつつ
効果的な隠蔽が望まれる。

そこで、本考案の目的は、サイドドアのフラツ
シユサーフエイス化を図りつつ、そのウインドガ
ラスを嵌殺しとするときに、ドアサツシユの隠蔽
を簡単な構造で図り得るようにした車両のウイン
ドガラス取付構造を提供することにある。

（問題点を解決するための手段、作用）上記目的を達成するために本考案にあつては、
サイドドアのドアサツシユが断面Ｔ字状に形成さ
れて、該ドアサツシユは、ウインドガラスが接着
剤と締結具とを介して車外側から取付けられるガ
ラス取付部と、該ガラス取付部から車内側に向け
て延びる脚部とを備え、前記ドアサツシユの脚部にはシーミングウエル
トが取付けられて、該シーミングウエルトは、前
記ガラス取付部の内周縁を跨いで前記ウインドガ
ラスの内面にまで延びる内リツプと、前記ガラス
取付部の外周縁を跨いで前記ウインドガラスの内
面にまで延びる外リツプとを有している、構成と
してある。

このような構成とすることにより、ドアサツシ
ユは、これに取付ける一つのシーミングウエルト
の内リツプ、外リツプとで、全体的に覆われ、ま
た、ドアサツシユとウインドガラスの隙間も覆わ
れることになる。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第２図は本考案が適用された自動車１を示すも
ので、自動車１は車体後部の荷物置場が車室と一
体に形成された、いわゆるセダンタイプとされ、
フロントドア２、バツクドア（図示省略）の他に
リヤドア３備えている。

リヤドア３は、第３図にも示すように、サイド
ドアとされて、ドア本体３ａの上部にドアサツシ
ユ４が設けられている。そして、このドアサツシ
ユ４にはウインドガラス５が接着されて、いわゆ
る嵌殺しとされている。

ウインドガラス５の取付をより詳しく説明する
と、第１図に示すように、ドアサツシユ４は断面
Ｔ字状に形成されて、ガラス取付部６と、このガ
ラス取付部６から車内側に向けて延びる脚部７と
を備えている。ウインドガラス５は、上記ガラス
取付部６に車外側から当てがわれ、このガラス取
付部６とウインドガラス５の内面５ａとは接着剤
Ａを介して接着されている。また、このガラス取
付部６とウインドガラス５とは、ボルト８とナツ
ト９とによつても締結され、ナツト９はガラス取
付部６とウインドガラス５との間のスペーサを兼
ねるものとされて、接着剤Ａが固まるまでの仮止
めも行なうようにされている。一方、上記脚部７
には、シーミングウエルト１０が嵌め込まれてい
る。

シーミングウエルト１０は、本体１１と、この
本体１１の車内側側面に突設された内リツプ１２
と、前記本体１１の車外側側面に付設されたウエ
ザストリツプ１３と、このウエザストリツプ１３
に突設された外リツプ１４とを備えている。上記
内リツプ１２は、ガラス取付部６の内周縁を跨い
でガラス取付部６とウインドガラス５との〓間ま
で延び、この内リツプ１２の先端はウインドガラ
ス５の内面に当接されている。また、上記外リツ
プ１４は、上述した内リツプ１２と同様に、ガラ
ス取付部６の外周縁を跨いでガラス取付部６とウ
インドガラス５との〓間まで延び、外リツプ１４
の先端はウインドガラス５の内面に当接されてい
る。

上記ウエザストリツプ１３はピラー１５との間
の止水を図るもので、ここでは中空タイプのもの
が採用されている。また、ドアサツシユ４とピラ
ー４との間の止水は、上記ウエザストリツプ１３
の他ピラー４側に第２のウエザストリツプ１６が
設けられて、これらウエザストリツプ１３，１６
で内外二重の止水構造が形成されている。

上述のシーミングウエルト１０は、ドアサツシ
ユ４に対するウインドガラス５の接着作業が完了
したのち、つまりボルト、ナツト８，９の締付を
もなされたのちに、シーミングウエルト１０の本
体１１をドアドアサツシユ４（脚部７）に嵌め込
むことにより取付がなされる。そして、シーミン
グウエルト１０の取付けが完了した状態では、ド
アドアサツシユ４は、共にウインドガラス５の内
面と当接する内リツプ１２、外リツプ１４とで全
体的に隠蔽され、また、ドアサツシユ４とウイン
ドガラス５と〓間も覆い隠されることになる。

第４図は、第２実施例を示すもので、上記第１
実施例と同一の要素には同一の符号を付してその
説明を省略し、本実施例の特徴部分について以下
に説明を加える。

本実施例では、フラツシユサーフエイス化に伴
いウインドガラス５の端縁が外部に露出する点勘
案して、ウインドガラス５の端縁にモール２０を
配設するようにしてある。すなわち、モール２０
はウインドガラス５の端末を覆う形状とされて、
破損等からの保護を図るようにされている。そし
て、このモール２０は前記ナツト９と一体とされ
て、ナツト９とボルト８とは、モール２０の取付
具をも兼ねるようにされている。

（考案の効果）以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、一つのシーミングウエルトをドアサツシユに
取付けるだけで、ドアサツシユは勿論のこと、ド
アサツシユとウインドガラスの〓間をも覆つて、
接着剤、締結具を隠蔽できる。このため、フラツ
シユサーフエイス化の下でのドアサツシユ周りの
外観を一つのシーミングウエルトで向上すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例を示すもので、第２図の
−断面図、第２図は実施例が適用された自動車
の斜視図、第３図はリヤドアを取外して示す拡大
分解図、第４図は第２実施例を示すもので、第１
図に対応する断面図である。１……自動車、３……リヤドア、４……ドアサ
ツシユ、５……ウインドガラス、５ａ……ウイン
ドガラスの内面、６……ドアサツシユのガラス取
付部、７……ドアサツシユの脚部、１０……シー
ミングウエルト、１１……シーミングウエルトの
本体、１２……シーミングウエルトの内リツプ、
１４……シーミングウエルトの外リツプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】サイドドアのドアサツシユが断面Ｔ字状に形成
されて、該ドアサツシユは、ウインドガラスが接
着剤と締結具とを介して車外側から取付けられる
ガラス取付部と、該ガラス取付部から車内側に向
けて延びる脚部とを備え、前記ドアサツシユの脚部にはシーミングウエル
トが取付けられて、該シーミングウエルトは、前
記ガラス取付部の内周縁を跨いで前記ウインドガ
ラスの内面にまで延びる内リツプと、前記ガラス
取付部の外周縁を跨いで前記ウインドガラスの内
面にまで延びる外リツプとを有している、ことを特徴とする車両のウインドガラス取付構
造。