JPH054370U - フレキシブルデイスクカートリツジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防塵シャッタを備えたフレキシブルディスク
カートリッジにおいて、カートリッジ内に塵がより一層
入りにくくする。 【構成】 シャッタの滑動方向と交叉する方向におい
て、ヘッドアクセス窓の近傍のカートリッジ部に、溝ま
たは凹部を形成した。 【効果】 シャッタの滑動によって運ばれてきた塵が溝
部に入り込み、カートリッジ内に侵入することを防止で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はフレキシブルディスクカートリッジの防塵に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図６及び図７は従来のフレキシブルディスクカートリッジの平面図及び断面図 、図８、図９は防塵シャッタが開いた状態図を示す。 図において１は可とう性のある記録媒体、２は記録媒体１を回動自在に保持す るカートリッジ、３ａ、３ｂはカートリッジの上面及び下面に設けられているヘ ッドアクセス用窓、４はカートリッジ２上で滑動可能なように取りつけられた防 塵シャッタである。５は上記カートリッジに形成され、この防塵シャッタ４を開 くために磁気ディスク装置上に設けられているピン７が係合する切り欠き部であ る。６は１〜５で構成されたフレキシブルディスクカートリッジ、８は磁気ヘッ ドを示す。９ａ、９ｂは防塵シャッタ４に設けられた窓である。１０は防塵シャ ッタの窓部端面である。

【０００３】 次に動作について説明する。 カートリッジ２上の防塵シャッタ４は、通常図６、図７のように、カートリッ ジ２上に設けられているヘッドアクセス窓３ａ、３ｂに対し、防塵シャッタ４に 設けられている窓９ａ、９ｂが重ならない状態で位置している。防塵シャッタ４ は前記位置を保持する為にバネ（図示せず）により、カートリッジ段部１１（図 ７）に付勢されている。

【０００４】 フレキシブルディスクカートリッジ６は、使用時磁気ディスク装置（図示せず ）に矢印Ｙの方向に挿入される。フレキシブルディスクカートリッジ６を該装置 に挿入すると、防塵シャッタ４を開くために、装置内のピン７が、カートリッジ ２の切り欠き部５に係合する。さらに挿入を継続すると、ピン７により防塵シャ ッタ４がその付勢力にさからって、矢印Ｘ方向へと滑動する。フレキシブルディ スクカートリッジ６が所定の位置まで挿入されると防塵シャッタ４は、防塵シャ ッタ４上に設けられている窓９ａ、９ｂが、ヘッドアクセス窓３ａ、３ｂと一致 した位置まで滑動し、ピン７でその位置を保持される（図８及び図９）。この状 態でフレキシブルディスクカートリッジ６の装着が完了し、記録再生用の磁気ヘ ッド８が、防塵シャッタ４の窓９ａ、９ｂカートリッジ２上のヘッドアクセス窓 ３ａ、３ｂを通し、記録媒体１に加圧／接触し、磁気ヘッド８の記録媒体１への アクセスが可能となり、記録／再生を行う。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来のフレキシブルディスクカートリッジは、以上のような構成で磁気ディス ク装置に装着、使用されている。フレキシブルディスクカートリッジを使用する ときは、カートリッジ上のヘッドアクセス窓に防塵シャッタ上の窓が一致する位 置まで滑動させるため、防塵シャッタが閉じた状態の時、防塵シャッタ上の窓を 通してカートリッジ上に付着したゴミ等も、防塵シャッタ端部で滑動方向に運び 、ヘッドアクセス窓より記録媒体上に落し、ゴミによる記録／再生エラー及び記 録媒体に傷をつけることがあるという問題があった。

【０００６】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、防塵シャッ タの移動によるゴミの落下防止ができるフレキシブルディスクカートリッジを得 ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るフレキシブルディスクカートリッジは、通常防塵シャッタ部で 被われているヘッドアクセス窓の近傍に、シャッタ移動方向と直角に溝を設置し 、防塵シャッタの窓部端面が該溝部上を滑動するようにしたものである。

【０００８】

【作用】

この考案におけるフレキシブルディスクカートリッジは、使用時において防塵 シャッタの窓部端面により、防塵シャッタ滑動時運ばれてくるゴミは、ヘッドア クセス窓近傍に設けられた溝部に落ちる。その後、防塵シャッタの窓部は、所定 の位置にセットされる為、ヘッドアクセス窓からのゴミの落下を防止する。

【０００９】

【実施例】

実施例１． 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１〜図３において、１２ はカートリッジ２上に設けられた溝である。その他は図６〜図９に示した各部と 同等のものであるから、重複する説明は省略する。

【００１０】 前記構成において、防塵シャッタ４は、従来例と同様磁気ディスク装置（図示 せず）に装着し使用時、Ｙ方向（図６）に挿入され、ピン７によりＸ方向（図６ ）に滑動を行う。フレキシブルディスクカートリッジ６の挿入動作継続により、 防塵シャッタ４もＸ方向に移動を継続する。防塵シャッタ４の窓９ａの端面１０ も同様に滑動を行う。該端面１０はカートリッジ２上を移動しながら、カートリ ッジ２に設置された溝部１２に至り、フレキシブルディスクカートリッジ６が所 定の位置まで挿入されると、ピン７により防塵シャッタ４は、ヘッドアクセス窓 ３ａと、防塵シャッタ４の窓９ａは一致した位置で位置決め、係止される（図３ ）。

【００１１】 防塵シャッタ４は、前記動作を行うので防塵シャッタ４上の窓部９ａを通して 、カートリッジ２上に付着、推積したゴミ等を防塵シャッタ４の窓部端面１０に より、カートリッジ２上に設けられたヘッドアクセス窓３ａ側へ移動させるが、 ヘッドアクセス窓３ａの近傍に設けられた溝部１２に、前記窓部端面１０で運ば れたゴミは落ち、推積する。その後の該端面１０の移動は、ゴミのない状態で行 われヘッドアクセス窓３ａから記録媒体１上へのゴミの落下、推積することを防 止する。

【００１２】 実施例２． なお、上記実施例では、カートリッジ２のヘッドアクセス窓３ａ近傍に溝を設 けたものを示したが、図４、図５に示すように、防塵シャッタ４の窓部９ａが移 動する範囲全面にカートリッジ２部に凹部１３を設けてもよく、上記実施例と同 様の効果を奏する。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、カートリッジ２上のヘッドアクセス窓３ａ 近傍に溝１２を設け、防塵シャッタ４が所定の位置まで移動した時、防塵シャッ タ４の窓部端面１０が該溝１２上を移動するように構成したので、防塵シャッタ ４の窓部９ａを通してカートリッジ２上に付着、推積したゴミをヘッドアクセス 窓３ａから記録媒体１上に落下することが防止でき、磁気ヘッド８による記録／ 再生時のゴミによるエラー低減、記録媒体１の傷付防止効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例のフレキシブルディスクカー
トリッジを示す平面図である。

【図２】同Ａ−Ａ断面図である。

【図３】この考案の実施例の防塵シャッタ開放状態を示
す断面図である。

【図４】この考案の他の実施例を示す図１と同様の平面
図である。

【図５】同Ｂ−Ｂ断面図である。

【図６】従来例を示す図１と同様の平面図である。

【図７】同Ｃ−Ｃ断面図である。

【図８】同シャッタ開放状態の平面図である。

【図９】同Ｄ−Ｄ断面図である。

【符号の説明】

１ 記録媒体 ２ カートリッジ ３ａ、３ｂ ヘッドアクセス窓 ４ 防塵シャッタ ９ａ、９ｂ 窓 １２ 溝部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 可とう性のある円盤状の記録媒体を回動
   自在に内蔵したフレキシブルディスクカートリッジにあ
   って、このカートリッジ上に記録媒体をヘッドがアクセ
   スできる窓と該窓から露出している記録媒体の表面を保
   護する滑動可能な防塵シャッタとを備えたフレキシブル
   ディスクカートリッジにおいて、防塵シャッタの滑動方
   向と交叉する方向にヘッドアクセス窓近傍のカートリッ
   ジ部に溝または凹部を設けたことを特徴とするフレキシ
   ブルディスクカートリッジ。