JPH0542544A - 成形機における金型自動固定装置 - Google Patents

成形機における金型自動固定装置

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JPH0542544A
JPH0542544A JP3224799A JP22479991A JPH0542544A JP H0542544 A JPH0542544 A JP H0542544A JP 3224799 A JP3224799 A JP 3224799A JP 22479991 A JP22479991 A JP 22479991A JP H0542544 A JPH0542544 A JP H0542544A
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cylinder tube
support
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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    • B29C45/1742Mounting of moulds; Mould supports
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】金型の自動交換システムにおいて取付け盤に対
して金型を自動的に固定およびその解除を可能にする。 【構成】成形機の正面側あるいは背面側にて金型搬出装
置および金型搬入装置を有した金型搬送台車をタイバー
の軸線方向へ自走可能に配置し、成形部に取り付けられ
た金型25を金型搬出装置へ取り出すとともに金型搬入
装置上の金型25を成形部に取り付けて金型25を自動
交換する。金型25を固定する際、回動方向切換え部材
79によりソケット部67の回動方向を締め付け方向へ
のみ回動するように切換える。作動部材により支持軸に
支持された固定部材を金型25と係合可能な位置へ移動
した後、レンチ駆動部材を駆動してレンチ部材65を往
復移動させると、ソケットが噛み合ったナット部材61
を回動して固定部材を金型25側へ移動して押圧させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形機の固定側およ
び可動側取付け盤に金型を自動的に固定する成形機の金
型自動交換システムにおける金型自動固定装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】成形機に装着される金型自体、重量物であ
るため、その省力化、効率化および作業者の安全を図る
ため、各種の金型自動交換システムが提案されている。
【0003】すなわち、成形機の前面あるいは背面に配
置されたレール上に、上面に搬入および搬出ローラーコ
ンベヤー、および成形機から金型を搬出ローラーコンベ
ヤー上へ取り出すとともに搬入コンベヤー上の金型を成
形機へ押し出す移動爪を有した金型載置台車を自走可能
に設けている。
【0004】そして搬出ローラーコンベヤーが成形機の
金型側方に位置したとき、固定側および可動側取付け盤
の支持ローラー上に載置された金型を移動爪により引き
出して搬出ローラーコンベヤー上へ移載して取り出して
いる。
【0005】次に、走行台車を若干移動して搬入用ロー
ラーコンベヤーを成形機に成形部側方に位置させた後、
このローラーコンベヤー上に載置された一対の金型を移
動爪により押し出して支持ローラー上へ移載して取り付
けている。
【0006】この種の金型自動交換システムにおいて
は、金型自動固定装置により搬入された夫々の金型を対
応する取付け盤に自動的に固定する金型自動固定装置を
必要としている。
【0007】そしてこの金型自動固定装置としては、夫
々の取付け盤に支持ローラー上に載置された金型の型盤
上部および下部に係合するクランプ爪と、ロッドにクラ
ンプ爪が固定されたシリンダーとから構成され、シリン
ダーの作動により金型の型盤にクランプ爪を係合して取
付け盤に固定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
プ爪により金型の型盤を係合して固定する従来の金型自
動固定装置にあっては、型締めシリンダー、射出装置の
移動シリンダーの外に金型自動固定装置のシリンダーを
作動させる専用の油圧回路を必要としている。
【0009】このため、成形機に別の油圧回路を設けな
ければならず、成形機の改造に手間がかかり、成形機が
高コスト化する問題を有している。
【0010】また、この種の金型自動固定装置において
は、油圧回路が誤動作した場合に金型の型盤に対するク
ランプ爪の係合解除を防止して作業者の安全性を確保す
る必要から、シリンダーが誤動作しないように安全機構
を特に必要としている。
【0011】このため、金型自動固定装置自体の構造が
複雑化して高コスト化している。
【0012】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その目的とするところ
は、簡易な構成により固定側および可動側取付け盤に対
して夫々の金型を確実に固定することができ、一旦固定
状態になったときには固定状態が自然に解除されるのを
防止することができる金型自動交換システムにおける金
型自動固定装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、安全機構を設
けることなく金型の固定状態を確実に維持して作業者の
安全を確保することができる金型自動交換システムにお
ける金型固定装置を提供することにある。
【0014】
【問題点を解決するための手段】このため本発明は、成
形機の正面側あるいは背面側にてタイバーの軸線方向へ
自走可能に配置された金型搬送台車を成形機の成形部に
移動し、成形機の固定側および可動側取付け盤に取り付
けられた一対の金型を金型搬出装置上に移載して取り出
した後、金型搬入装置上に載置された一対の金型を成形
機に移載して取り付ける金型自動交換システムにおい
て、固定側および可動側取付け盤の金型取り付け位置に
応じた箇所にタイバーの軸線と一致する方向に軸線を有
するように取り付けられた支持軸と、支持軸に対してそ
の先端部が金型の一部に係合可能な係合位置と金型から
離間した被係合位置との間にて移動可能に支持された固
定部材と、固定部材を係合位置と被係合位置との間にて
移動させる移動部材と、固定部材を金型との非当接位置
へ付勢する弾性部材と、支持軸に噛み合わされ、固定部
材を金型に当接する方向へ移動させるナット部材と、ナ
ット部材に噛み合うソケット部を有し、該ソケット部の
回動方向を正逆方向へ切換え可能なレンチ部材と、レン
チ部材の往復移動によりソケット部を所定の方向へ回動
させるレンチ駆動部材と、ソケット部の回動方向を締め
付け方向および緩め方向へ切換える回動方向切換え部材
とからなることを特徴としている。
【0015】
【発明の作用】本発明は上記のように構成されるため、
固定側および可動側取り付け盤に対し金型を取り付ける
際に装着される金型が取り付け盤間に挿入されると、作
動部材の作動により固定部材を、金型の型盤に係合する
係合位置へ移動させる。
【0016】上記状態にてレンチ駆動部材を駆動してレ
ンチ部材を往復揺動させると、支持軸に噛み合ったナッ
ト部材の移動により固定部材を金型の型盤に押し付けて
取付け盤に固定させる。
【0017】反対に、取付け盤から金型を取り外すに
は、回動方向切換え部材によりソケット部の回動方向を
締め付け方向と逆の緩め方向へ切り換えた後、上記と同
様の動作によりレンチ部材を往復揺動して固定部材を締
め付けているナット部材を緩め方向へ移動して金型の固
定状態を解除させる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
【0019】図1は金型自動交換システムの概略を示す
斜視図である。
【0020】図2は固定側および可動側取付け盤に対す
る金型の取り付け状態を示す斜視図である。
【0021】成形機1の本体フレーム3には固定側取付
け盤11および支持板5が所定の間隔をおいて対向する
ように設けられ、固定側取付け盤11および支持板5間
には4本のタイバー9が対角位置に取り付けられてい
る。
【0022】固定側取付け盤11側の本体フレーム3に
は射出装置13が配置され、その射出スクリューは固定
側取付け盤11の中心部に設けられた貫通孔内(何れも
図示せず)へ挿入するように移動される。
【0023】また、タイバー9には可動側取付け盤15
が軸線方向へ移動可能に支持され、該可動側取付け盤1
5には本体フレーム3に取り付けられた型締めシリンダ
ー16が連結されている。
【0024】固定側取付け盤11および可動側取付け盤
15の下部には多数の支持ローラー17・19が、下方
に位置するタイバー9より若干上方に位置し、かつタイ
バー9の軸線と直交する方向へ搬送可能に取り付けられ
ている。
【0025】また、固定側取付け盤11および可動側取
付け盤15には後述する金型自動固定装置21・23
が、装着される金型の型盤上部および下部に応じて取り
付けられている。
【0026】固定側取付け盤11および可動側取付け盤
15の正面には接続ローラー29・31が、支持ローラ
ー17・19の搬送面と一致して取り付けられている。
【0027】成形機1の正面側に応じた床面には一対の
レール33が、タイバー9の軸線方向へ延びるように取
り付けられ、一対のレール33上には搬送台車35が自
走可能に取り付けられている。
【0028】搬送台車35上には搬入用ローラーコンベ
ヤー37および搬出用ローラーコンベヤー39が、接続
ローラー29・31と一致するように取り付けられてい
る。
【0029】また、搬入用ローラーコンベヤー37およ
び搬出用ローラーコンベヤー39の側方に応じた搬送台
車35上には押し出し装置41および引き出し装置43
が搬入用および搬出用ローラーコンベヤー37・39の
搬送方向へ移動可能に支持され、押し出し装置41およ
び引き出し装置43は駆動部材(図示せず)によりタイ
バー9の軸線と直交する方向へ往復移動される。
【0030】図3は金型自動固定装置の概略を示す分解
斜視図である。
【0031】図4は金型自動固定装置の縦断面図であ
る。
【0032】図5は金型自動固定装置図のレンチ部材の
横断面図である。
【0033】固定側取付け盤11に取り付けられた金型
自動固定装置21(可動側取付け盤15に取り付けられ
た金型自動固定装置23については固定側取付け盤11
の金型自動固定装置21と同一構造であり、その説明を
省略する)の支持ボルト51は金型25における型盤2
5a上部および下部の両側に応じた固定側取付け盤11
に夫々取り付けられている。
【0034】そして各支持ボルト51の外側に応じた固
定側取付け盤11には支持台53が夫々取り付けられて
いる。
【0035】各支持台53には先端部が支持ボルト51
に移動可能に支持された固定板55の基端部が移動可能
に支持されている。
【0036】すなわち、各固定板55の先端部には長手
方向へ延びる長孔55aが形成され、各長孔55a内に
は前記支持ボルト51が長手方向へ移動可能に挿通され
ている。
【0037】各支持台53には移動部材としてのスライ
ド用シリンダー57が夫々取り付けられ、各スライド用
シリンダー57には前記固定板55が連結されている。
そしてスライド用シリンダー57の作動により固定板5
5は、その先端部が型盤25aと係合可能な係合位置
と、型盤25aから離間した非係合位置との間で移動さ
れる。
【0038】固定側取付け盤11と固定板55との間に
応じた各支持ボルト51には弾性部材としての圧縮ばね
59が夫々装着され、その弾性力により固定板55を非
固定側へ付勢している。
【0039】また、固定板55が取り付けられた各支持
ボルト51にはナット部材61が軸受63を介して夫々
噛み合わされている。
【0040】各ナット部材61にはレンチ部材65のソ
ケット部67が支持ボルト51を挿通するように噛み合
わされている。このソケット部67は外周に形成された
ラチェットに対する爪部(何れも図示せず)の係合状態
を変えることにより、正逆何れかの方向へのみ回動する
ように構成されている。
【0041】各レンチ部材65の他端部にはシリンダー
チューブ69が一体形成され、シリンダーチューブ69
にはピストン71が取り付けられたロッド73が気密状
態で挿通支持されている。
【0042】ロッド73の軸線端部にはレンチ部材65
の半径に応じた曲率の曲面を有する支持駒75が夫々取
り付けられ、各支持駒75は該支持駒75と一致する曲
率の支持ローラー77により支持されている。
【0043】各レンチ部材65には回動方向切換え部材
79が取り付けられている。この回動方向切換え部材7
9はロータリアクチュータの軸をソケット部67の爪部
に連結した構成からなる。
【0044】次に、上記のように構成された金型自動固
定装置による金型の固定作用を説明する。
【0045】図6は固定板を係合位置へ移動した状態を
示す斜視図である。
【0046】図7は金型固定状態を示す断面図である。
【0047】図8はレンチ部材の揺動状態を示す説明図
である。
【0048】搬送台車35を自走させてその搬出用ロー
ラーコンベヤー39を、成形機1に取り付けられた金型
25・27の側面、したがって成形機1の正面に位置さ
せる。
【0049】この状態にてシリンダーチューブ69の各
室内にエアーを交互に供給すると、ロッド73に対して
シリンダーチューブ69が往復動される。
【0050】このとき、ロッド73の各軸端に取り付け
られた支持駒75が支持ローラー77に支持されている
ため、シリンダーチューブ69と一体のレンチ部材65
をソケット部67を中心に往復回動させる。
【0051】なお、ソケット部67は回動方向切換え部
材79の作動によりラチェットと爪部とが、ナット部材
61の緩め方向へのみへ回動するように切換えられてい
る。
【0052】これにより往復回動するレンチ部材65に
より、支持ボルト51に対してナット部材61を緩め方
向へ移動して固定板55による型盤25aの押圧固定状
態を解除させる。
【0053】次に、スライド用シリンダー57が復動さ
れると、固定板55はその先端部が金型25・27との
非係合位置へ移動される。
【0054】このとき、金型25・27は型合わせ状態
で固定側取付け盤11および可動側取付け盤15の支持
ローラー17・19上に載置されている。
【0055】上記状態にて引き出し装置43を金型25
・27に向かって移動し、先端部のフック部43aを金
型25・27の一部に係合させる。
【0056】次に、引き出し装置43を復動して支持ロ
ーラー17・19上に載置された金型25・27を接続
ローラー29・31を通過して搬出用ローラーコンベヤ
ー39上に引き出して移載させる。
【0057】上記動作により金型25・27の取り出し
を完了する。
【0058】次に、搬出用ローラーコンベヤー39上に
取り出した金型25・27を載置した状態で搬送台車3
5を自走して搬入用ローラーコンベヤー37を成形機1
の成形部の正面に位置させる。
【0059】上記状態にて搬入用ローラーコンベヤー3
7上に載置された装着しようとする一対の金型81・8
3の一部に押し出し装置41を当接して成形部に向かっ
て移動させると、金型81・83は接続ローラー29・
31を介して支持ローラー17・19上に移載させる。
【0060】このとき、一方あるいは両方の金型81・
83に形成された係合孔に、夫々の取付け盤11・15
に設けられたノックピン(何れも図示せず)を係合して
取付け盤11・15と金型81・83とを位置決めす
る。
【0061】また、支持ローラー17・19上に対する
金型81・83の移載時に、回動方向切換え部材79を
作動してラチェットに対する爪部の係合状態を変更して
ソケット部67を締め付け方向のみへ回動するように切
り換える。
【0062】次に、スライド用シリンダー57を作動し
て固定板55を、その先端部が金型81・83の型盤8
1a・83aに係合可能な係合位置へ移動させる。
【0063】次に、上記状態にてシリンダーチューブ6
9の各室へエアーを交互に供給し、ロッド73に対して
シリンダーチューブ69を往復移動させる。
【0064】このとき、上記したようにロッド73両端
部が支持駒75が支持ローラー77に対して移動可能に
支持されているため、ロッド73に対するシリンダーチ
ューブ69の往復移動に伴ってロッド73が往復揺動し
てレンチ部材65を、ソケット部67を中心に往復回動
させる。
【0065】これによりソケット部67に噛み合わされ
たナット部材61は固定側および下動側取付け盤11・
15に向かって螺進し、固定板55の先端部にて型盤8
1a・83aを押圧して締め付ける。
【0066】このとき、支持ボルト51に対してナット
部材61が軸受63を介して噛み合わされているため、
固定板55に対するナット部材61の接触抵抗を少なく
して締め付けることができる。
【0067】そして型盤81a・83aに対する固定板
55の締め付け力、したがってシリンダーチューブ69
に対するエアーの供給抵抗が所定の圧力以上になったと
き、シリンダーチューブ69に対するエアーの供給を中
断して固定作業を完了する。
【0068】このように本実施例は、支持ボルト51に
対して固定板55を移動して取り付け盤11・15に型
盤81a・83aを押し付けることにより金型81・8
3を固定するため、取付け盤11・15に対する金型8
1・83の固定状態を確実に保持することができる。
【0069】また、取付け盤11・15に対して固定板
55を締め付けた状態にあっては、ナット部材61が逆
方向へ自然に回動することがないため、安全機構を設け
なくても金型81・83の固定状態を維持することがで
き、安全性を向上することができる。
【0070】上記説明は、支持ローラー77にロッド7
3の両端部に取り付けられた支持駒75を当接させてロ
ッド73を往復揺動させることによりレンチ部材65を
ソケット部67を中心に往復回動させる構成としたが、
図9および図10に示すように変更実施しても良い。
【0071】すなわち、図10に示すように、シリンダ
ーチューブ91内を往復摺動するピストン93の中間部
に、ピストン93の移動方向と直交する方向に軸線を有
した軸95を取り付け、この軸95にレンチ部材97の
一端に形成された長孔99を係合させる。
【0072】そしてシリンダーチューブ91内にてピス
トン93を往復移動させることによりレンチ部材97を
往復回動させるものであっても良い。
【0073】また図11に示すように、シリンダーチュ
ーブ101内を往復摺動するピストン103の中間部に
係合孔105を形成し、この係合孔105にレンチ部材
107の一端に取り付けられたローらー109を上下方
向へ移動可能に支持させる。
【0074】そしてシリンダーチューブ101内にてピ
ストン103を往復移動させることによりレンチ部材1
07を往復回動させるものであっても良い。
【0075】このような構成にあっては、本実施例とは
異なり、シリンダーチューブ自体を往復揺動させること
なくソケット部を往復回動させることができ、振動を少
なくすることができる。
【0076】
【発明の効果】このため本発明は、簡易な構成により固
定側および可動側取付け盤に対して夫々の金型を確実に
固定することができる金型自動交換システムにおける金
型自動固定装置を提供することができる。
【0077】また、本発明は、安全機構を設けることな
く金型の固定状態を確実に保持して作業者の安全を確保
することができる金型自動交換システムにおける金型固
定装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型自動交換システムの概略を示す斜視図であ
る。
【図2】固定側および可動側取付け盤に対する金型の取
り付け状態を示す斜視図である。
【図3】金型自動固定装置の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図4】金型自動固定装置の縦断面図である。
【図5】金型自動固定装置のレンチ部材の横断面図であ
る。
【図6】固定板を係合位置へ移動した状態を示す断面図
である。
【図7】金型固定状態を示す断面図である。
【図8】レンチ部材の揺動状態を示す説明図である。
【図9】本発明の変更実施例を示す説明図である。
【図10】本発明の変更実施例を示す説明図である。 1:成形機 9:タイバー 11:固定側取付け盤 15:可動側取付け盤 21・23:金型自動固定装置 25・27:金型 25a・27a:型盤 35:金型搬送台車 37:金型搬入装置としての搬入用ローラーコンベヤー 39:金型搬出装置としての搬出用ローラーコンベヤー 51:支持軸としての支持ボルト 55:固定板 57:作動部材としてのスライド用シリンダー 59:弾性部材としての圧縮ばね 61:ナット部材 65:レンチ部材 67:ソケット部 69:シリンダーチューブ 71:ピストン 73:ロッド 79:回動方向切換え部材 81・83:金型
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 金型自動交換システムにおける金型自
動固定装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形機の固定側およ
び可動側取付け盤に金型を自動的に固定する金型自動交
換システムにおける金型自動固定装置に関する。
【0002】
【従来技術】成形機に装着される金型自体、重量物であ
るため、交換時間の短縮、省力化および作業者の安全を
図るため、各種の金型自動交換システムが提案されてい
る。
【0003】該金型自動交換システムとしては、例えば
成形機に沿って配置されたレール上に、搬入および搬出
コンベヤーと金型とを成形機から搬出コンベヤー上へ取
り出すとともに搬入コンベヤー上の金型を成形機へ押し
出す移動爪を有した金型載置台車を自走可能に設けてい
る。
【0004】そして金型載置台の自走にともなって搬出
コンベヤーが成形機の金型側方に位置したとき、固定側
および可動側取付け盤の支持ローラー上に載置された金
型を移動爪により引き出して搬出ローラーコンベヤー上
へ移載して取り出しを行った後、走行台車を若干移動制
御して搬入用コンベヤーを成形機に成形部側方に位置さ
せ、次に搬入コンベヤー上に載置された一対の金型を移
動爪により押し出して支持ローラー上へ移載して金型の
自動交換を行っている。
【0005】この種の金型自動交換システムにおいて
は、搬入された一対の金型を対応する取付け盤に自動的
に固定する金型自動固定装置を必要としている。
【0006】そしてこの金型自動固定装置としては、夫
々の取付け盤に支持ローラー上の載置された金型上部お
よび下部に係合するクランプ爪と、ロッドにクランプ爪
が固定されたシリンダーとから構成され、シリンダーの
作動によりクランプ爪を金型に係合して固定を行ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の金型自動固定装置にあっては、成形機に型締め
シリンダー、射出装置の移動シリンダーと別の金型自動
固定装置用の油圧回路を必要としている。
【0008】このため、成形機に別の油圧回路を設けな
ければならず、成形機の改造に手間がかかり、成形機が
高コスト化する問題を有している。
【0009】また、この種の金型自動固定装置において
は、油圧回路が誤動作した場合に金型に係合したクラン
プ爪が戻るのを防止して作業者の安全性を確保するた
め、シリンダーが誤動作した場合であってもクランプ爪
が戻らないようにする安全機構を必要としている。
【0010】このため、金型自動固定装置自体の構造が
複雑化して高コスト化している。
【0011】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その目的とするところ
は、簡易な構成により固定側および可動側取付け盤に対
して夫々の金型を確実に固定することができ、一旦固定
状態になったときには固定状態が自然に解除されるのを
確実に防止して作業者の安全を確保することが可能な金
型自動交換システムにおける金型自動固定装置を提供す
ることにある。
【0012】
【問題点を解決するための手段】このため本発明は、成
形機に沿って自走する金型搬送台車の金型搬出装置上に
成形機の固定側および可動側取付け盤に取り付けられた
一対の金型を取り出した後、金型搬送台車上の金型搬入
装置上に載置された一対の金型を成形機に移載して金型
を自動交換する金型自動交換システムにおいて、固定側
および可動側取付け盤の金型取り付け位置の周縁に取り
付けられ、タイバーの軸線と一致する方向に軸線を有し
た支持軸と、支持軸に対し、先端部が金型の一部に係合
する係合位置と金型から離間した非係合位置との間にて
移動可能に支持された固定部材と、固定部材を係合位置
と非係合位置との間にて移動させる移動部材と、支持軸
に噛み合わされ、固定部材を金型側へ移動させるナット
部材と、ナット部材に噛み合うソケット部を有し、該ソ
ケット部を正逆方向へ切換え可能なレンチ部材と、往復
移動にともなってソケット部を所定の方向へ回動させる
レンチ駆動部材とからなることを特徴としている。
【0013】
【発明の作用】本発明は上記のように構成されるため、
固定側および可動側取り付け盤に対し金型を取り付ける
際に装着される金型が取り付け盤間に挿入されると、作
動部材の作動により固定部材を、金型の型盤に係合する
係合位置へ移動させる。
【0014】上記状態にてレンチ駆動部材を駆動してレ
ンチ部材を往復揺動させると、支持軸に噛み合ったナッ
ト部材の移動により固定部材を金型に押し付けて挟持す
ることにより取付け盤に固定させる。
【0015】反対に、取付け盤から金型を取り外すに
は、ソケット部の回動方向を締め付け方向と逆の緩め方
向へ切り換えた後、上記と同様の動作によりレンチ部材
を往復揺動して固定部材を締め付けているナット部材を
緩め方向へ移動して金型の固定状態を解除させる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
【0017】図1は金型自動交換システムの概略を示す
斜視図である。
【0018】図2は固定側および可動側取付け盤に対す
る金型の取り付け状態を示す斜視図である。
【0019】成形機1の本体フレーム3には固定側取付
け盤11および支持板5が所定の間隔をおいて対向する
ように設けられ、固定側取付け盤11および支持板5間
には4本のタイバー9が対角位置に取り付けられてい
る。
【0020】固定側取付け盤11側の本体フレーム3に
は射出装置13が配置され、その射出スクリューは固定
側取付け盤11の中心部に設けられた貫通孔内(何れも
図示せず)へ挿入するように移動される。
【0021】また、タイバー9には可動側取付け盤15
が軸線方向へ移動可能に支持され、該可動側取付け盤1
5には本体フレーム3に取り付けられた型締めシリンダ
ー16が連結されている。
【0022】固定側取付け盤11および可動側取付け盤
15の下部には多数の支持ローラー17・19が、下方
に位置するタイバー9より若干上方にて一直線状で位置
し、所定の間隔をおいて取り付けられている。
【0023】また、固定側取付け盤11および可動側取
付け盤15には後述する金型自動固定装置21・23
が、装着される金型周囲の上部および下部に応じて取り
付けられている。
【0024】固定側取付け盤11および可動側取付け盤
15の正面には接続ローラー29・31が、支持ローラ
ー17・19の搬送面と一致して取り付けられている。
【0025】成形機1の正面側に応じた床面には一対の
レール33が、タイバー9の軸線方向へ延びるように取
り付けられ、一対のレール33上には搬送台車35が自
走可能に取り付けられている。
【0026】搬送台車35上には搬入用コンベヤー37
および搬出用コンベヤー39が、接続ローラー29・3
1と一致するように取り付けられている。
【0027】また、搬入用コンベヤー37および搬出用
コンベヤー39の側方に応じた搬送台車35上には押し
出し装置41および引き出し装置43が搬入用および搬
出用コンベヤー37・39に沿って移動可能に支持され
ている。
【0028】図3は金型自動固定装置の概略を示す分解
斜視図である。
【0029】図4は図3のIV-IV 線に応じた断面図であ
る。
【0030】図5は図3のV-V 線に応じた断面図であ
る。
【0031】固定側取付け盤11に取り付けられた金型
自動固定装置21(可動側取付け盤15に取り付けられ
た金型自動固定装置23については固定側取付け盤11
の金型自動固定装置21と同一構造であり、その説明を
省略する)の支持ボルト51は金型25の型盤25a上
部および下部の両側に応じた固定側取付け盤11に夫々
取り付けられている。
【0032】そして各支持ボルト51の外側に応じた固
定側取付け盤11には支持台53が夫々取り付けられ、
各支持台53には先端部が支持ボルト51に移動可能に
支持された固定板55の基端部が移動可能に支持されて
いる。
【0033】すなわち、各固定板55の先端部には長手
方向へ延びる長孔55aが形成され、各長孔55a内に
は前記支持ボルト51が移動可能に挿通されている。
【0034】各支持台53には移動部材としてのスライ
ド用シリンダー57が夫々取り付けられ、各スライド用
シリンダー57には前記固定板55が連結されている。
そしてスライド用シリンダー57の作動により固定板5
5は、その先端部が型盤25aと係合可能な係合位置
と、型盤25aから離間した非係合位置との間で移動さ
れる。
【0035】固定側取付け盤11と固定板55と各支持
ボルト51には圧縮ばね59が固定板55との間に夫々
装着され、その弾性力により固定板55を非固定側へ付
勢している。また、固定板55が取り付けられた各支持
ボルト51にはナット部材61が軸受63を介して夫々
噛み合わされている。そして各ナット部材61にはレン
チ部材65のソケット部67が支持ボルト51を挿通す
るように噛み合わされている。このソケット部67は外
周に形成されたラチェットに対する爪部(何れも図示せ
ず)の係合状態を切り換えることにより、正逆何れかの
方向へのみ回動するように構成されている。
【0036】各レンチ部材65の他端部にはシリンダー
チューブ69が一体形成され、シリンダーチューブ69
にはピストン71が取り付けられたロッド73が気密状
態で挿通支持されている。該ロッド73の両端部にはレ
ンチ部材65の回動半径と一致する曲面を有する支持ブ
ロック75が夫々取り付けられ、各支持ブロック75は
該支持ブロック75の曲率のと一致する外径で、支持台
53に取り付けられた支持ローラー77により支持され
ている。
【0037】各レンチ部材65には回動方向切換え部材
79が取り付けられている。この回動方向切換え部材7
9はロータリアクチュータの軸をソケット部67の爪部
に連結した構成からなる。
【0038】次に、上記のように構成された金型自動固
定装置による金型の固定作用を説明する。
【0039】図6は金型搬入前の状態を示す断面図であ
る。
【0040】図7は固定板を係合位置へ移動した状態を
示す斜視図である。
【0041】図8は金型固定状態を示す断面図である。
【0042】搬送台車35を自走させて搬出用コンベヤ
ー39が接続ローラー29・31と一致するように自走
させる。
【0043】次に、シリンダーチューブ69の各室内に
エアーを交互に供給すると、ロッド73に対してシリン
ダーチューブ69が往復動される。このとき、ロッド7
3の各軸端に取り付けられた支持ブロック75が支持ロ
ーラー77に支持されているため、シリンダーチューブ
69と一体のレンチ部材65はソケット部67を中心に
往復回動される。
【0044】なお、ソケット部67は回動方向切換え部
材79の作動によりラチェットと爪部とが、ナット部材
61の緩め方向へのみへ回動するように切換えられてい
る。
【0045】これにより往復回動するレンチ部材65に
より、支持ボルト51に噛み合ったナット部材61を緩
め方向へ回動して固定板55による固定側取付け盤11
と型盤25aとの挟持固定状態を解除させた後、スライ
ド用シリンダー57を復動すると、固定板55はその先
端部が金型25・27との非係合位置へ移動される。
【0046】このとき、金型25・27は型合わせ状態
で固定側取付け盤11および可動側取付け盤15の支持
ローラー17・19上に支持されている。
【0047】上記状態にて引き出し装置43を金型25
・27に向かって移動し、先端部のフック部43aを金
型25・27の一部に係合させた後、引き出し装置43
を復動して支持ローラー17・19上に支持された金型
25・27を搬出用コンベヤー39上に移載させる。
【0048】上記動作により金型25・27の取り出し
を完了する。
【0049】次に、搬出用コンベヤー39上に取り出し
た金型25・27を載置した状態で搬送台車35を、搬
入用コンベヤー37が接続ローラー29・31と一致す
るように自走させる。
【0050】上記状態にて搬入用コンベヤー37上に載
置された装着しようとする一対の金型81・83の一部
に押し出し装置41を当接して成形部に向かって移動さ
せると、搬入用コンベヤー37上の金型81・83は支
持ローラー17・19上に移載される。
【0051】このとき、一方あるいは両方の金型81・
83に形成された係合孔に、夫々の取付け盤11・15
に設けられたノックピン(何れも図示せず)を係合して
取付け盤11・15と金型81・83とを位置決めす
る。
【0052】また、支持ローラー17・19上に金型8
1・83を移載する際、回動方向切換え部材79により
ラチェットに対する爪部の係合状態を変更してソケット
部67を締め付け方向のみへ回動するように切り換え
る。
【0053】次に、スライド用シリンダー57を作動し
て固定板55を、その先端部が金型81・83の型盤8
1a・83aと係合可能な係合位置へ移動させる。
【0054】次に、上記状態にてシリンダーチューブ6
9の各室へエアーを交互に供給し、ロッド73に対して
シリンダーチューブ69を往復移動させる。
【0055】このとき、上記したようにロッド73両端
部の支持ブロック75が支持ローラー77に対して移動
可能に支持されているため、ロッド73に対するシリン
ダーチューブ69の往復移動に伴ってロッド73が往復
揺動し、レンチ部材65をソケット部67を中心に往復
回動させる。
【0056】これによりソケット部67に噛み合わされ
たナット部材61は固定側および可動側取付け盤11・
15に向う締め付け方向へ回動し、固定板55の先端部
を型盤81a・83aに押圧させる。
【0057】このとき、支持ボルト51に対してナット
部材61が軸受63を介して噛み合わされているため、
固定板55に対するナット部材61の接触抵抗を少なく
することができ、低トルクで締め付けることができる。
【0058】そして型盤81a・83aに対する固定板
55の締め付け力、したがってシリンダーチューブ69
に対するエアーの供給抵抗が所定の圧力以上になったと
き、シリンダーチューブ69に対するエアーの供給を中
断して固定作業を完了する。
【0059】このように本実施例は、支持ボルト51の
ナット部材61を締め付け方向へ回動して固定板55を
型盤81a・83aに押し付けることにより金型81・
83を挟持固定するため、取付け盤11・15に対する
金型81・83の固定状態を確実に保持することができ
る。
【0060】また、取付け盤11・15に対して固定板
55を締め付けた状態にあっては、ナット部材61が逆
方向へ自然に回動することがないため、安全機構を設け
なくても金型81・83の固定状態を維持することがで
き、安全性を向上することができる。
【0061】上記説明は、支持ローラー77にロッド7
3の両端部に取り付けられた支持ブロック75を当接さ
せてロッド73を往復揺動させることによりレンチ部材
65をソケット部67を中心に往復回動させる構成とし
たが、図9および図10に示すように変更実施しても良
い。
【0062】すなわち、図9に示すように、シリンダー
チューブ91内を往復摺動するピストン93の中間部
に、ピストン93の移動方向と直交する方向に軸線を有
した軸95をシリンダーチューブ91の側方へ突出する
ように取り付け、この軸95にレンチ部材97の一端に
形成された長孔99を係合させる。
【0063】そしてシリンダーチューブ91内にて往復
移動するピストン93によりレンチ部材97を往復回動
させるものであってもよい。
【0064】また図10に示すように、シリンダーチュ
ーブ101内を往復摺動するピストン103の中間部に
摺接孔105を形成し、この摺接孔105にレンチ部材
107の一端を摺接可能に係合させ、ピストン103を
往復移動させることによりレンチ部材107を往復回動
させるものであってもよい。
【0065】このような構成にあっては、本実施例とは
異なり、シリンダーチューブ自体を往復揺動させること
なくソケット部を往復回動させることができ、振動を少
なくすることができる。
【0066】
【発明の効果】このため本発明は、簡易な構成により固
定側および可動側取付け盤に対して夫々の金型を確実に
固定することができ、一旦固定状態になったときには固
定状態が自然に解除されるのを確実に防止して作業者の
安全を確保することが可能な金型自動交換システムにお
ける金型自動固定装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型自動交換システムの概略を示す斜視図であ
る。
【図2】固定側および可動側取付け盤に対する金型の取
り付け状態を示す斜視図である。
【図3】金型自動固定装置の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図4】図3のIV-IV 線に応じた断面図である。
【図5】図3のV-V 線に応じた断面図である。
【図6】金型搬入前の状態を示す断面図である。
【図7】固定板を係合位置へ移動した状態を示す断面図
である。
【図8】金型固定状態を示す断面図である。
【図9】本発明の変更実施例を示す説明図である。
【図10】本発明の変更実施例を示す説明図である。 1:成形機 9:タイバー 11:固定側取付け盤 15:可動側取付け盤 21・23:金型自動固定装置 25・27:金型 25a・27a:型盤 35:金型搬送台車 37:金型搬入装置としての搬入用コンベヤー 39:金型搬出装置としての搬出用コンベヤー 51:支持軸としての支持ボルト 55:固定板 57:作動部材としてのスライド用シリンダー 59:弾性部材としての圧縮ばね 61:ナット部材 65:レンチ部材 67:ソケット部 69:シリンダーチューブ 71:ピストン 73:ロッド 79:回動方向切換え部材 81・83:金型
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 成形機における金型自動固定装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形機の固定側およ
び可動側取付け盤に金型を自動的に固定する金型自動固
定装置に関する。
【0002】
【従来技術】成形機にあっては、金型の固定作業の省力
化および金型固定作業時間の短縮を図るため、搬入され
た一対の金型を対応する取付け盤に自動的に固定する金
型自動固定装置が採用されている。
【0003】そしてこの金型自動固定装置としては、例
えば特開昭64−10330号公報に示すように、夫々
の取付け盤に支持ローラー上の載置された金型上部およ
び下部に係合するクランプ爪と、ロッドにクランプ爪が
固定されたシリンダーとから構成され、シリンダーの作
動によりクランプ爪を金型に係合して固定を行ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の金型自動固定装置にあっては、成形機に型締め
シリンダー、射出装置の移動シリンダーと別の金型自動
固定装置用の油圧回路を必要とするため、成形機に別の
油圧回路を設けるための改造に手間がかかり、成形機が
高コスト化する問題を有している。
【0005】また、この種の金型自動固定装置において
は、油圧回路が誤動作した場合に金型に係合したクラン
プ爪が戻るのを防止して作業者の安全性を確保するた
め、シリンダーが誤動作した場合であってもクランプ爪
が戻らないようにする安全機構を必要とするため、金型
自動固定装置自体の構造が複雑化して高コスト化してい
る。
【0006】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その目的とするところ
は、簡易な構成により固定側および可動側取付け盤に対
して夫々の金型を確実に固定することができ、一旦固定
状態になったときには固定状態が自然に解除されるのを
確実に防止して作業者の安全を確保することが可能な成
形機における金型自動固定装置を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】このため本発明は、成
形機の固定側および可動側取付け盤の金型取り付け位置
の周縁に取り付けられ、タイバーの軸線と一致する方向
に軸線を有した支持軸と、支持軸に対し、先端部が金型
の一部に係合する係合位置と金型から離間した非係合位
置との間にて移動可能に支持された固定部材と、固定部
材を係合位置と非係合位置との間にて移動させる移動部
材と、支持軸に噛み合わされ、固定部材を金型側へ移動
させるナット部材と、ナット部材に噛み合うソケット部
を有し、該ソケット部を正逆方向へ切換え可能なレンチ
部材と、往復移動にともなってソケット部を所定の方向
へ回動させるレンチ駆動部材とからなることを特徴とし
ている。
【0008】
【発明の作用】本発明は上記のように構成されるため、
成形機の固定側および可動側取り付け盤に対し金型を取
り付ける際に装着される金型が取り付け盤間に挿入され
ると、作動部材の作動により固定部材を、金型の型盤に
係合する係合位置へ移動させる。
【0009】上記状態にてレンチ駆動部材を駆動してレ
ンチ部材を往復揺動させると、支持軸に噛み合ったナッ
ト部材の移動により固定部材を金型に押し付けて挟持す
ることにより取付け盤に固定させる。
【0010】反対に、取付け盤から金型を取り外すに
は、ソケット部の回動方向を締め付け方向と逆の緩め方
向へ切り換えた後、上記と同様の動作によりレンチ部材
を往復揺動して固定部材を締め付けているナット部材を
緩め方向へ移動して金型の固定状態を解除させる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を金型自動交換システムを採用
した成形機に実施した一実施例を示す図面に従って説明
する。
【0012】図1は金型自動交換システムの概略を示す
斜視図である。
【0013】図2は固定側および可動側取付け盤に対す
る金型の取り付け状態を示す斜視図である。
【0014】成形機1の本体フレーム3には固定側取付
け盤11および支持板5が所定の間隔をおいて対向する
ように設けられ、固定側取付け盤11および支持板5間
には4本のタイバー9が対角位置に取り付けられてい
る。
【0015】固定側取付け盤11側の本体フレーム3に
は射出装置13が配置され、その射出スクリューは固定
側取付け盤11の中心部に設けられた貫通孔内(何れも
図示せず)へ挿入するように移動される。
【0016】また、タイバー9には可動側取付け盤15
が軸線方向へ移動可能に支持され、該可動側取付け盤1
5には本体フレーム3に取り付けられた型締めシリンダ
ー16が連結されている。
【0017】固定側取付け盤11および可動側取付け盤
15の下部には多数の支持ローラー17・19が、下方
に位置するタイバー9より若干上方にて一直線状で位置
し、所定の間隔をおいて取り付けられている。
【0018】また、固定側取付け盤11および可動側取
付け盤15には後述する金型自動固定装置21・23
が、装着される金型周囲の上部および下部に応じて取り
付けられている。
【0019】固定側取付け盤11および可動側取付け盤
15の正面には接続ローラー29・31が、支持ローラ
ー17・19の搬送面と一致して取り付けられている。
【0020】成形機1の正面側に応じた床面には一対の
レール33が、タイバー9の軸線方向へ延びるように取
り付けられ、一対のレール33上には搬送台車35が自
走可能に取り付けられている。
【0021】搬送台車35上には搬入用コンベヤー37
および搬出用コンベヤー39が、接続ローラー29・3
1と一致するように取り付けられている。
【0022】また、搬入用コンベヤー37および搬出用
コンベヤー39の側方に応じた搬送台車35上には押し
出し装置41および引き出し装置43が搬入用および搬
出用コンベヤー37・39に沿って移動可能に支持され
ている。
【0023】図3は金型自動固定装置の概略を示す分解
斜視図である。
【0024】図4は金型自動固定装置の断面図である。
【0025】図5は金型自動固定装置の断面図である。
【0026】固定側取付け盤11に取り付けられた金型
自動固定装置21(可動側取付け盤15に取り付けられ
た金型自動固定装置23については固定側取付け盤11
の金型自動固定装置21と同一構造であり、その説明を
省略する)の支持ボルト51は金型25の型盤25a上
部および下部の両側に応じた固定側取付け盤11に夫々
取り付けられている。
【0027】そして各支持ボルト51の外側に応じた固
定側取付け盤11には支持台53が夫々取り付けられ、
各支持台53には先端部が支持ボルト51に移動可能に
支持された固定板55の基端部が移動可能に支持されて
いる。
【0028】すなわち、各固定板55の先端部には長手
方向へ延びる長孔55aが形成され、各長孔55a内に
は前記支持ボルト51が移動可能に挿通されている。
【0029】各支持台53には移動部材としてのスライ
ド用シリンダー57が夫々取り付けられ、各スライド用
シリンダー57には前記固定板55が連結されている。
そしてスライド用シリンダー57の作動により固定板5
5は、その先端部が型盤25aと係合可能な係合位置
と、型盤25aから離間した非係合位置との間で移動さ
れる。
【0030】固定側取付け盤11と固定板55と各支持
ボルト51には圧縮ばね59が固定板55との間に夫々
装着され、その弾性力により固定板55を非固定側へ付
勢している。また、固定板55が取り付けられた各支持
ボルト51にはナット部材61が軸受63を介して夫々
噛み合わされている。そして各ナット部材61にはレン
チ部材65のソケット部67が支持ボルト51を挿通す
るように噛み合わされている。このソケット部67は外
周に形成されたラチェットに対する爪部(何れも図示せ
ず)の係合状態を切り換えることにより、正逆何れかの
方向へのみ回動するように構成されている。
【0031】各レンチ部材65の他端部にはシリンダー
チューブ69が一体形成され、シリンダーチューブ69
にはピストン71が取り付けられたロッド73が気密状
態で挿通支持されている。該ロッド73の両端部にはレ
ンチ部材65の回動半径と一致する曲面を有する支持ブ
ロック75が夫々取り付けられ、各支持ブロック75は
該支持ブロック75の曲率のと一致する外径で、支持台
53に取り付けられた支持ローラー77により支持され
ている。
【0032】各レンチ部材65には回動方向切換え部材
79が取り付けられている。この回動方向切換え部材7
9はロータリアクチュータの軸をソケット部67の爪部
に連結した構成からなる。
【0033】次に、上記のように構成された金型自動固
定装置による金型の固定作用を説明する。
【0034】図6は金型搬入前の状態を示す断面図であ
る。
【0035】図7は固定板を係合位置へ移動した状態を
示す斜視図である。
【0036】図8は金型固定状態を示す断面図である。
【0037】搬送台車35を自走させて搬出用コンベヤ
ー39が接続ローラー29・31と一致するように自走
させる。
【0038】次に、シリンダーチューブ69の各室内に
エアーを交互に供給すると、ロッド73に対してシリン
ダーチューブ69が往復動される。このとき、ロッド7
3の各軸端に取り付けられた支持ブロック75が支持ロ
ーラー77に支持されているため、シリンダーチューブ
69と一体のレンチ部材65はソケット部67を中心に
往復回動される。
【0039】なお、ソケット部67は回動方向切換え部
材79の作動によりラチェットと爪部とが、ナット部材
61の緩め方向へのみへ回動するように切換えられてい
る。
【0040】これにより往復回動するレンチ部材65に
より、支持ボルト51に噛み合ったナット部材61を緩
め方向へ回動して固定板55による固定側取付け盤11
と型盤25aとの挟持固定状態を解除させた後、スライ
ド用シリンダー57を復動すると、固定板55はその先
端部が金型25・27との非係合位置へ移動される。
【0041】このとき、金型25・27は型合わせ状態
で固定側取付け盤11および可動側取付け盤15の支持
ローラー17・19上に支持されている。
【0042】上記状態にて引き出し装置43を金型25
・27に向かって移動し、先端部のフック部43aを金
型25・27の一部に係合させた後、引き出し装置43
を復動して支持ローラー17・19上に支持された金型
25・27を搬出用コンベヤー39上に移載させる。
【0043】上記動作により金型25・27の取り出し
を完了する。
【0044】次に、搬出用コンベヤー39上に取り出し
た金型25・27を載置した状態で搬送台車35を、搬
入用コンベヤー37が接続ローラー29・31と一致す
るように自走させる。
【0045】上記状態にて搬入用コンベヤー37上に載
置された装着しようとする一対の金型81・83の一部
に押し出し装置41を当接して成形部に向かって移動さ
せると、搬入用コンベヤー37上の金型81・83は支
持ローラー17・19上に移載される。
【0046】このとき、一方あるいは両方の金型81・
83に形成された係合孔に、夫々の取付け盤11・15
に設けられたノックピン(何れも図示せず)を係合して
取付け盤11・15と金型81・83とを位置決めす
る。
【0047】また、支持ローラー17・19上に金型8
1・83を移載する際、回動方向切換え部材79により
ラチェットに対する爪部の係合状態を変更してソケット
部67を締め付け方向のみへ回動するように切り換え
る。
【0048】次に、スライド用シリンダー57を作動し
て固定板55を、その先端部が金型81・83の型盤8
1a・83aと係合可能な係合位置へ移動させる。
【0049】次に、上記状態にてシリンダーチューブ6
9の各室へエアーを交互に供給し、ロッド73に対して
シリンダーチューブ69を往復移動させる。
【0050】このとき、上記したようにロッド73両端
部の支持ブロック75が支持ローラー77に対して移動
可能に支持されているため、ロッド73に対するシリン
ダーチューブ69の往復移動に伴ってロッド73が往復
揺動し、レンチ部材65をソケット部67を中心に往復
回動させる。
【0051】これによりソケット部67に噛み合わされ
たナット部材61は固定側および可動側取付け盤11・
15に向う締め付け方向へ回動し、固定板55の先端部
を型盤81a・83aに押圧させる。
【0052】このとき、支持ボルト51に対してナット
部材61が軸受63を介して噛み合わされているため、
固定板55に対するナット部材61の接触抵抗を少なく
することができ、低トルクで締め付けることができる。
【0053】そして型盤81a・83aに対する固定板
55の締め付け力、したがってシリンダーチューブ69
に対するエアーの供給抵抗が所定の圧力以上になったと
き、シリンダーチューブ69に対するエアーの供給を中
断して固定作業を完了する。
【0054】このように本実施例は、支持ボルト51の
ナット部材61を締め付け方向へ回動して固定板55を
型盤81a・83aに押し付けることにより金型81・
83を挟持固定するため、取付け盤11・15に対する
金型81・83の固定状態を確実に保持することができ
る。
【0055】また、取付け盤11・15に対して固定板
55を締め付けた状態にあっては、ナット部材61が逆
方向へ自然に回動することがないため、安全機構を設け
なくても金型81・83の固定状態を維持することがで
き、安全性を向上することができる。
【0056】上記説明は、金型自動交換システムを採用
した成形機に付いて説明したが、本願発明は金型自動交
換システムを採用せずに、作業者が手作業により夫々の
取り付け盤に支持させた金型を自動固定する場合であっ
ても実施可能である。
【0057】上記説明は、支持ローラー77にロッド7
3の両端部に取り付けられた支持ブロック75を当接さ
せてロッド73を往復揺動させることによりレンチ部材
65をソケット部67を中心に往復回動させる構成とし
たが、図9および図10に示すように変更実施しても良
い。
【0058】すなわち、図9に示すように、シリンダー
チューブ91内を往復摺動するピストン93の中間部
に、ピストン93の移動方向と直交する方向に軸線を有
した軸95をシリンダーチューブ91の側方へ突出する
ように取り付け、この軸95にレンチ部材97の一端に
形成された長孔99を係合させる。
【0059】そしてシリンダーチューブ91内にて往復
移動するピストン93によりレンチ部材97を往復回動
させるものであってもよい。
【0060】また図10に示すように、シリンダーチュ
ーブ101内を往復摺動するピストン103の中間部に
摺接孔105を形成し、この摺接孔105にレンチ部材
107の一端を摺接可能に係合させ、ピストン103を
往復移動させることによりレンチ部材107を往復回動
させるものであってもよい。
【0061】このような構成にあっては、本実施例とは
異なり、シリンダーチューブ自体を往復揺動させること
なくソケット部を往復回動させることができ、振動を少
なくすることができる。
【0062】
【発明の効果】このため本発明は、簡易な構成により固
定側および可動側取付け盤に対して夫々の金型を確実に
固定することができ、一旦固定状態になったときには固
定状態が自然に解除されるのを確実に防止して作業者の
安全を確保することが可能な成形機における金型自動固
定装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型自動交換システムの概略を示す斜視図であ
る。
【図2】固定側および可動側取付け盤に対する金型の取
り付け状態を示す斜視図である。
【図3】金型自動固定装置の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図4】金型自動固定装置の断面図である。
【図5】金型自動固定装置の断面図である。
【図6】金型搬入前の状態を示す断面図である。
【図7】固定板を係合位置へ移動した状態を示す断面図
である。
【図8】金型固定状態を示す断面図である。
【図9】本発明の変更実施例を示す説明図である。
【図10】本発明の変更実施例を示す説明図である。
【符号の説明】 1:成形機 9:タイバー 11:固定側取付け盤 15:可動側取付け盤 21・23:金型自動固定装置 25・27:金型 25a・27a:型盤 35:金型搬送台車 37:金型搬入装置としての搬入用コンベヤー 39:金型搬出装置としての搬出用コンベヤー 51:支持軸としての支持ボルト 55:固定板 57:作動部材としてのスライド用シリンダー 59:弾性部材としての圧縮ばね 61:ナット部材 65:レンチ部材 67:ソケット部 69:シリンダーチューブ 71:ピストン 73:ロッド 79:回動方向切換え部材 81・83:金型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形機の正面側あるいは背面側にてタイバ
    ーの軸線方向へ自走可能に配置された金型搬送台車を成
    形機の成形部に移動し、成形機の固定側および可動側取
    付け盤に取り付けられた一対の金型を金型搬出装置上に
    移載して取り出した後、金型搬入装置上に載置された一
    対の金型を成形機に移載して取り付ける金型自動交換シ
    ステムにおいて、固定側および可動側取付け盤の金型取
    り付け位置に応じた箇所にタイバーの軸線と一致する方
    向に軸線を有するように取り付けられた支持軸と、支持
    軸に対してその先端部が金型の一部に係合可能な係合位
    置と金型から離間した被係合位置との間にて移動可能に
    支持された固定部材と、固定部材を係合位置と被係合位
    置との間にて移動させる移動部材と、固定部材を金型と
    の非当接位置へ付勢する弾性部材と、支持軸に噛み合わ
    され、固定部材を金型に当接する方向へ移動させるナッ
    ト部材と、ナット部材に噛み合うソケット部を有し、該
    ソケット部の回動方向を正逆方向へ切換え可能なレンチ
    部材と、レンチ部材の往復移動によりソケット部を所定
    の方向へ回動させるレンチ駆動部材と、ソケット部の回
    動方向を締め付け方向および緩め方向へ切換える回動方
    向切換え部材とからなる金型自動固定装置。
  2. 【請求項2】レンチ駆動部材は中間部にピストンを有し
    たロッドと、ピストンを摺動可能に支持するシリンダー
    チューブと、ロッドの両軸端部を揺動可能に支持する支
    持部材とからなり、ロッドに対するシリンダーチューブ
    の往復揺動にともなってソケット部を所定の角度で往復
    回動する請求項1の金型自動固定装置。
  3. 【請求項3】ロッドの両端部に所要の曲率の支持駒を取
    り付け、夫々の支持駒を対応する曲率の曲面を有した支
    持面を有したロールに支持させることによりレンチ部材
    を揺動させる請求項2の金型自動固定装置。
  4. 【請求項4】レンチ駆動部材は両端部が中間部にピスト
    ンが取り付けられ、固定されたロッドと、該ピストンを
    軸線方向へ揺動可能に支持するシリンダーチューブと、
    ロッドに固定されてシリンダーチューブ内を摺動するピ
    ストン、シリンダーチューブに取り付けられ、レンチ部
    材に形成された長孔に係合する支持軸からなり、ロッド
    に対するシリンダーチューブの往復移動によりレンチ部
    材を往復回動させる請求項1の金型自動固定装置。
  5. 【請求項5】シリンダーチューブ内を軸線方向へ摺動す
    るピストンに摺接部を形成し、該摺接部にレンチ部材の
    一部を摺動可能に支持し、ロッドに対するシリンダーチ
    ューブの往復移動にともなってレンチ部材を往復回動さ
    せる請求項1の金型固定装置。
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