JPH0542457B2 - - Google Patents

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JPH0542457B2
JPH0542457B2 JP60067928A JP6792885A JPH0542457B2 JP H0542457 B2 JPH0542457 B2 JP H0542457B2 JP 60067928 A JP60067928 A JP 60067928A JP 6792885 A JP6792885 A JP 6792885A JP H0542457 B2 JPH0542457 B2 JP H0542457B2
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JP
Japan
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aniline
polymer
electrode
oxidized
thin film
Prior art date
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JP60067928A
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English (en)
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JPS61225214A (ja
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Akira Ootani
Takashi Ichinose
Takeshi Sasaki
Masao Abe
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Publication of JPH0542457B2 publication Critical patent/JPH0542457B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はアニリン酸化重合体薄膜の製造方法に
関し、特に一般的な成形法では薄膜化が困難なア
ニリン酸化重合体の薄膜を製造する方法に関する
ものである。
〈従来技術及びその問題点〉 近年、電子材料として導電性を有する有機重合
体が注目を集めており、かかる有機重合体として
ポリアセチレン、ポリピロール等が知られてい
る。
しかしながらポリアセチレンは、空気中の酸素
に対する安定性が極めて乏しく酸化劣化によりそ
の電導度が急激に減少し、またポリピロールはポ
リアセチレンにくらべて比較的安定であるもの
の、未だ満足し得るものではなかつた。
本発明者らは、非常に安定で高導電性を有する
有機重合体として、電解酸化重合により得られる
アニリン酸化重合体を既に提案している。(特願
昭58−212281号)。しかしながら上記アニリン酸
化重合体は通常粒状として得られ、溶剤に不溶あ
るいは難溶、又は不融であつてそれを薄膜化する
ことは困難であつた。
一方、ポリマードープ剤を用いてアニリン酸化
重合体をフイルム化する方法も特開昭59−98165
号公報に提案されているが、得られるフイルムは
非常にもろく、満足するものは未だ得られていな
かつた。
〈問題点の解決手段〉 本発明者らはかかる従来技術の欠点を解決する
ために鋭意研究した結果、アニリン酸化重合体を
還元することによりその薄膜が簡便に得られるこ
とを見い出し、本発明に至つたものである。
即ち本発明は、プロトン酸を含有するアニリン
溶液を、標準カロメル電極に対して+1V以上の
電解電位にて電極表面上で電解酸化重合して粒状
のアニリン酸化重合体を得、次いで電解質溶液中
で上記アニリン酸化重合体を標準カロメル電極に
対して−0.2V以下の電解電位にて還元すること
によつて、電極表面上にアニリン酸化重合体の薄
膜を形成させることを特徴とするアニリン酸化重
合体薄膜の製造方法を提供するものである。
さらに本発明は、かかる操作により得られたア
ニリン酸化重合体薄膜をプロトン酸溶液と接触さ
せてプロトン酸を再ドーピングすることにより、
導電性を向上させることを特徴とするアニリン酸
化重合体薄膜の製造方法を提供するものである。
本発明において用いるプロトン酸は、その酸化
電位がアニリンの酸化電位よりも高いプロトン酸
であることが好ましく、従つて、具体的には、塩
酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、テトラ
フルオロホウ酸(HBF4)、ヘキサフルオロリン
酸(HPF6)等が好ましく用いられる。上記のプ
ロトン酸の濃度はアニリンに対して1/10当量以
上、好ましくは当量以上とする。
また本発明におけるアニリンとは、アニリンも
しくはo−メチルアニリン、m−メチルアニリ
ン、o−エチルアニリン、m−エチルアニリン等
のアルキルアニリン、及びこれらの水溶性塩を指
称するものである。
このアニリンを後述の溶剤に溶解してなるアニ
リン溶液におけるアニリン濃度は0.01重量%以
上、特に1重量%以上であることが望ましい。ア
ニリン濃度が0.01重量%よりも小さいときは、得
られる重合体は低分子量であつて、導電性も低
い。但し、アニリン濃度の上限は特に制限されな
いが通常は50重量%までが適当である。
溶剤としては、上記プロトン酸及びアニリンを
共に溶解し得ると共に、その分解電位が高くアニ
リンの電解酸化重合時の酸化電位において安定で
ある溶剤が好ましく、従つて、具体的には、メタ
ノール、エタノール等の脂肪族低級アルコール、
アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル
類、メチルエチルケトン等のケトン類、N,N−
ジメチルホルムアミド等のアミド類が好適に用い
られる。そして、本発明においては水も溶剤とし
て用いることができ、この場合でも高分子量で高
導電性のアニリン酸化重合体を得ることができ
る。
本発明においては、アニリン溶液は上記したプ
ロトン酸以外の支持電解質を含有していてもよ
い。具体例としては例えば過塩素酸リチウム、過
塩素酸ナトリウム等の過塩素酸金属塩や、過塩素
酸テトラブチルアンモニウム等の有機塩を挙げる
ことができる。また、上記以外にも例えば硝酸
塩、硫酸塩、塩酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、
ヘキサフルオロリン酸塩等のような塩類も支持電
解質として使用することもできる。
本発明においては、まず上記アニリン溶液中に
電極を配設し、定電位もしくは定電流で電解酸化
重合することにより電極上に粒状に析出したアニ
リン酸化重合体を得る。
上記電解電位を標準カロメル電極に対して(以
下、vsSCEという。)+1V以上とすることにより、
高分子量のアニリン酸化重合体が得られる。
かかる高分子量のアニリン酸化重合体は、97%
濃硫酸の0.5g/dl溶液が30℃において0.1以上、
好ましくは0.2〜0.6の対数粘度を有するものであ
る。
上記アニリン酸化重合体の基本的な構造は、一
般式 (但し、Rは水素又はアルキル基を示す。) で表わされるキノンジイミン構造体を主たる繰返
し単位として有する実質的に線状の重合体であつ
て、ドーパントとしての電子受容体を含むもので
ある。
かかるアニリン酸化重合体の化学構造は、赤外
線吸収スペクトル及び元素分析によつて確認する
ことができる。
上記アニリン酸化重合体は、電極表面上に粒状
に付着した状態で得られる。本発明においてはか
かるアニリン酸化重合体を必要に応じて蒸留水等
で洗浄した後、該アニリン酸化重合体が付着して
いる電極を作用極として電解質溶液中で、−
0.2VvsSCE以下(好ましくは−1.0VvsSCE以下)
の電解電位にて還元することにより、電極表面上
にアニリン酸化重合体の平滑な薄膜を得ることが
できる。電極表面上に得られたアニリン酸化重合
体の薄膜は、容易に電極から剥離でき、自己保持
性を有する薄膜とすることができる。
本発明で用いる電解質溶液は、塩化カリウム、
過塩素酸ナトリウム等の水溶液、テトラエチルア
ンモニウムパークロレイト、テトラブチルアンモ
ニウムテトラフルオロボレイト等の有機溶液が挙
げられる。
上記のアニリン酸化重合体薄膜は上述の還元操
作により、重合体中のドーパンドが一部脱ドーピ
ングして導電性が低下して半導性を有するもので
ある。
本発明においては、上記アニリン酸化重合体薄
膜を前記プロトン酸溶液中に浸漬する等の手段に
よりプロトン酸溶液と接触させてプロトン酸を重
合体中へ再ドーピングすることが可能である。
かかる方法により、低下した導電性を向上させ
て良好な導電性を有するアニリン重合体薄膜を得
ることができる。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
実施例 1 アニリン濃度が10重量%であり、硫酸をアニリ
ンに対して当量含有する水溶液中にP型シリコン
からなる作用極、白金からなる対極を挿入し、+
9VvsSCEの定電位で電解酸化重合を25分間行つ
たところ、該シリコン電極上に粒状のアニリン酸
化重合体を得た。
得られたアニリン酸化重合体を電極と共に、蒸
留水で洗浄した後、塩化カリウムを0.1mpl/含
有する水溶液中に上記アニリン酸化重合体の付着
した電極からなる作用極、白金からなる対極を挿
入し、−9VvsSCEの定電位で還元反応を10分間行
なつたところ、シリコン電極上にフイルム状のア
ニリン酸化重合体を得た。次いでこれを蒸留水中
に浸し、ピンセツトにて重合体を電極から剥離し
たところ、アニリン酸化重合体は、水面上にフイ
ルム状となつて得ることができた。かかるアニリ
ン酸化重合体薄膜の電導度は10-5s/cmであつ
た。
得られたアニリン酸化重合体薄膜の表面の透過
型電子顕微鏡写真(以下、TEM写真という。)を
第1図に示した。
またアニリン重合体薄膜を、1N硫酸溶液中に
浸した後蒸留水にて十分洗浄し、次いで乾燥した
後、電導度を測定したところ1.5s/cmであり、電
導度を回復させることができた。
実施例 2 アニリン濃度が10重量%であり、塩酸をアニリ
ンに対して当量含有する水溶液中に、白金からな
る作用極及び対極を挿入し、+1VvsSCEの定電位
で電解酸化重合を5分間行なつたところ、該作用
極上に粒状のアニリン酸化重合体を得た。
得られたアニリン酸化重合体を電極と共に、蒸
留水で洗浄した後、テトラブチルアンモニウムパ
ークロレイトを0.1mpl/含有するアセトニトリ
ル溶液中に上記アニリン酸化重合体の付着した電
極からなる作用極、白金からなる対極を挿入し、
−1VvsSCEの定電位で還元反応を1分間行なつ
たところ、作用極上にフイルム状のアニリン酸化
重合体を得た。次いでこれを蒸留水中に浸し、ピ
ンセツトにて重合体を電極から剥離したところ、
アニリン酸化重合体は、水面上にフイルム状とな
つて得ることができた。かかるアニリン酸化重合
体薄膜の電導度は10-5s/cmであつた。
得られたアニリン酸化重合体薄膜の表面の透過
型電子顕微鏡写真(以下、TEM写真という。)を
第2図に示した。
またアニリン重合体薄膜を、1N硫酸溶液中に
浸した後蒸留水にて十分洗浄し、次いで乾燥した
後、電導度を測定したところ2.3s/cmであつた。
比較例 1 還元操作を行なわない以外は実施例1と同様に
してシリコン電極上に粒状のアニリン酸化重合体
を得た。
この重合体の表面のTEM写真を第3図に示し
た。
また上記アニリン酸化重合体が付着したシリコ
ン電極を、蒸留水中に浸しピンセツトにて重合体
を電極から剥離しようとしたが、フイルム状に剥
離不可能で粒状となつてビーカーの底に沈積し
た。
比較例 2 還元操作を行なわない以外は実施例2と同様に
して白金電極上に粒状のアニリン酸化重合体を得
た。
この重合体の表面のTEM写真を第4図に示し
た。
また得られたアニリン酸化重合体は、比較例1
と同様にフイルム状とできなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明で得られたアニリ
ン酸化重合体薄膜の表面状態を表わすTEM写真、
第3図及び第4図は、還元する前のアニリン酸化
重合体薄膜の表面状態を表わすTEM写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プロトン酸を含有するアニリン溶液を、標準
    カロメル電極に対して+1V以上の電解電位にて
    電極表面上で電解酸化重合して粒状のアニリン酸
    化重合体を得、次いで電解質溶液中で上記アニリ
    ン酸化重合体を標準カロメル電極に対して−
    0.2V以下の電解電位にて還元することによつて、
    電極表面上にアニリン酸化重合体の薄膜を形成さ
    せることを特徴とするアニリン酸化重合体薄膜の
    製造方法。 2 プロトン酸を含有するアニリン溶液を、標準
    カロメル電極に対して+1V以上の電解電位にて
    電極表面上で電解酸化重合して粒状のアニリン酸
    化重合体を得、次いで電解質溶液中で上記アニリ
    ン酸化重合体を標準カロメル電極に対して−
    0.2V以下の電解電位にて還元することによつて、
    電極表面上にアニリン酸化重合体の薄膜を形成さ
    せ、次いで該薄膜をプロトン酸溶液と接触させて
    プロトン酸を再ドーピングすることを特徴とする
    アニリン酸化重合体薄膜の製造方法。
JP60067928A 1985-03-29 1985-03-29 アニリン酸化重合体薄膜の製造方法 Granted JPS61225214A (ja)

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DE102013203867A1 (de) 2013-03-07 2014-09-11 Evonik Industries Ag Elektrochemische Kupplung von Anilinen

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