JPH0542422U - 出入口用の壁パネル - Google Patents
出入口用の壁パネルInfo
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- JPH0542422U JPH0542422U JP10175291U JP10175291U JPH0542422U JP H0542422 U JPH0542422 U JP H0542422U JP 10175291 U JP10175291 U JP 10175291U JP 10175291 U JP10175291 U JP 10175291U JP H0542422 U JPH0542422 U JP H0542422U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】壁パネル本体の建込みに先立ちドア枠体を該壁
パネル本体に固定することにより、施工性を向上する。 【構成】周囲枠11に開口部B形成用の開口枠材12を
付設した枠組13の屋内面に内装板20を、屋外面に前
記開口部B内に張出す張出し部21Aを有する裏材21
を介して外装板22を夫々配した壁パネル本体2、およ
び門形をなしかつ前記開口部Bに嵌着される下地枠体4
に前記裏材21の張出し部21A内方を通るドアサッシ
5を固着したドア枠体3からなり、該ドア枠体3を建込
みに先立ち前記壁パネル本体2に固定する。
パネル本体に固定することにより、施工性を向上する。 【構成】周囲枠11に開口部B形成用の開口枠材12を
付設した枠組13の屋内面に内装板20を、屋外面に前
記開口部B内に張出す張出し部21Aを有する裏材21
を介して外装板22を夫々配した壁パネル本体2、およ
び門形をなしかつ前記開口部Bに嵌着される下地枠体4
に前記裏材21の張出し部21A内方を通るドアサッシ
5を固着したドア枠体3からなり、該ドア枠体3を建込
みに先立ち前記壁パネル本体2に固定する。
Description
【0001】
本考案は、壁パネルの建込みに先立ち下地枠体にドアサッシを固着したドア枠 体を壁パネル本体に固定することにより、玄関などの出入口を施工性よく形成し うる出入口用の壁パネルに関する。
【0002】
近年、壁、床などをパネルを用いて形成するいわゆるパネル工法の家屋が普及 している。このようなパネル工法の家屋の玄関などの出入口も、出入口用の開口 部を有した壁パネルを用いて形成される。
【0003】 一方、特に寒冷地域に建築される家屋にあっては、小屋裏における結露を防止 するため、図5に示すように、壁本体aの屋外面に桟材等を介して外装板bを添 設することにより壁体に上下の空気路cを形成し、かつその空気路cの下端にお いて屋外に、又上端において小屋裏dに夫々導通させることによって、前記空気 路cに上昇する空気流を発生させ壁本体aの通気と小屋裏dを換気する構造のも のが多用されている。
【0004】 従って、従来、開口部を有する壁パネルは、外装板を添設しない状態で例えば 布基礎と階上の梁材との間に建込まれ、然る後、前記開口部に出入口のドアを取 付けうるドアサッシを固定した上、前記空気路cを形成しつつ外装板を添着する ことにより、通気性を有した外壁を施工していた。
【0005】
しかしながら壁パネルの建込み後に、ドアサッシ、外装板を順次取付ける従来 のものにあっては、予め垂直に配設された壁パネルにドアサッシ、外装板を取付 ける作業に多大の手間と労力を要するため、施工性に劣り、工期の遅延を招来し うるとともに、ややもするとドアサッシ、外装板の取付精度の不良を招き、施工 品質に劣るなどの解決すべき課題がある。
【0006】 本考案は、予め外装板を配した壁パネル本体に、建込みに先立ち、下地枠体に 出入口用のドアを取付けうるドアサッシを固着したドア枠体を固定することを基 本として、玄関などの出入口を壁パネルの建込みにより施工性よく形成でき、前 記課題を解決しうる出入口用の壁パネルの提供を目的としている。
【0007】
本考案は、家屋の出入口を形成しかつ家屋の屋内外を仕切る出入口用の壁パネ ルであって、上下の枠材とその両端を継ぐ1対の縦の枠材とを有する周囲枠に、 開口部形成用の開口枠材を付設した枠組の屋内面に前記開口部を残して内装板を 添設しかつ屋外面に前記開口部内に張出す張出し部を有する裏材を介して外装板 を配した壁パネル本体、および上の下地材の両端に側の下地材を垂下した門形を なしかつ前記開口部に嵌着される下地枠体に前記裏材の張出し部内方を通りかつ 出入口用のドアを取付けたドアサッシを固着したドア枠体からなり、前記ドア枠 体を建込みに先立ち前記壁パネル本体に固定する。
【0008】
出入口用の壁パネルは、枠組の屋外面に外装板を配した壁パネル本体と、該壁 パネル本体の開口部に嵌着する下地枠体に出入口用のドアを取付けたドアサッシ を固着したドア枠体とからなるとともに、該ドア枠体を建込みに先立ち壁パネル 本体に固定する。従って、従来のようにドアサッシ、外装板を後付けする場合に 比して、玄関などの出入口を有した外壁を出入口用の壁パネルの建込みにより労 力を有することなく形成でき、施工性を向上しかつ省力化を図りうるとともに、 予めドア枠体を固定した壁パネルを用いるため、工期の短縮にも役立つ。又壁パ ネル本体とドア枠体とを建込みに先立ち固定するため、その取付作業を便宜とし 、取付精度を高めることができ、施工品質を向上しうる。
【0009】 さらに前記外装板は、裏材を介して枠組屋外面に添設されるため、枠組と外装 板との間に空気路を形成でき、出入口を形成する外壁を通気性を有して施工する ことを可能とする。
【0010】
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 図において本考案の出入口用の壁パネル1(以下壁パネル1という)は、家屋 の出入口Aを形成しかつ家屋の屋内外を仕切るとともに、出入口A形成用の開口 部Bを有する壁パネル本体2と、前記開口部Bに嵌着される下地枠体4にドアサ ッシ5を固着したドア枠体3とからなる。
【0011】 前記壁パネル本体2は、上、下の枠材7、9とその両端を継ぐ1対の縦の枠材 10、10とを有する矩形の周囲枠11に、開口部B形成用の開口枠材12を付 設した枠組13を具える。
【0012】 上、下の枠材7、9は、本例では図4に示すように、断面矩形の長尺な基部7 A、9Aの両端上部、および下部に、直方体状の突出部7B、9Bを突設した木 質材からなる。なお下の枠材9の基部9Aは、開口部B下端で途切れている。又 前記縦の枠材10は、図3、図4に示すように、断面矩形の長尺な基部10Aの 外面に、一側面を整一させて突出部10Bを基部10Aの全長に亘り設けた木質 材からなるとともに、該突出部10Bの厚さLは基部10Aの厚さLMより小と している。従って、基部10Aの外面は、突出部10Bの側方で露出する奥面1 0Cを形成する。
【0013】 前記上、下の枠材7、9と縦の枠材10、10とは、該上、下の枠材7、9の 前記基部7A、9Aの内面を縦の枠材10の基部10Aの内面に整一させ、かつ 上、下の枠材7、9の前記突出部7B、9Bを前記基部10A上面に載置して釘 着等により接合され、前記周囲枠11を形成する。なお該接合により上、下の枠 材7、9の外面7a、9aは、前記奥面10Cと整一する。
【0014】 又前記開口枠材12は、前記下の枠材9の途切れ端上面に立設される断面矩形 の内の縦枠材16、16と該内の縦枠材16、16上端間を継ぐ水平かつ断面矩 形の内の上枠材17とからなり、前記開口部Bの周面を形成する。なお内の縦枠 材16、内の上枠材17は、上、下の枠材7、9の基部7A、9Aと同巾に設定 される。
【0015】 このように構成された枠組13の屋内面には、本例では例えば柔軟なポリエチ レンシートからなる防水シート19を介在させかつ前記開口部Bを残して内装板 20が添設される。前記防水シート19は、図3に示すように、前記縦の枠材1 0をこえて側方にのびる延長部19Aを有し、該延長部19Aを縦の枠材10の 側面に貼着させることにより、枠組13内部への湿気の流入を防止する。
【0016】 又枠組13の屋外面には、前記開口部B内に張出す張出し部21Aを有する裏 材21を介して外装板22が配設される。なお本例では、枠組13の屋外面かつ 外装板22内方に仕切り板24が添着される。
【0017】 仕切り板24は、前記縦の枠材10の前記奥面10C、上下の枠材7、9の基 部7A、9A外面、および前記開口枠材12の外面に開口部Bを残して固着する 合板からなり、その上縁は上の枠材7上端を下方に控えて配設されることにより 該上の枠材7の外面7a上部に露出部26を形成する。又仕切り板24と前記内 装板20との間の枠組13内部には、断熱材27が充填され、壁パネル1の断熱 性を高めている。
【0018】 前記裏材21は、前記仕切り板24の外面かつ開口部B内に張出す張出し部2 1Aを有して固着される断面矩形の木質材からなり、前記開口枠材12外方に配 設される縦の裏材30、30と該縦の裏材30、30上端間を継ぐ上の裏材31 とを含む。なお縦の裏材30、上の裏材31外面は、仕切り板24への取付けに より前記縦の枠材10の突出部10B外面と整一する。
【0019】 又前記外装板22は、前記裏材21、突出部10Bの各外面に開口部Bを残し て添着されるとともに、その上端は、該突出部10B、前記仕切り板24の各上 端と整一する。このように外装板22を、仕切り板24に固着する裏材21と突 出部10Bとに添設したため、該仕切り板24と外装板22との間に上下に連な る空気路Cを形成することができる。
【0020】 さらに壁パネル本体2には、その建込みに先立ちドア枠体3が固定される。ド ア枠体3は、前記開口部Bに嵌着される下地枠体4と、出入口A用のドアDを取 付けたドアサッシ5とからなる。
【0021】 下地枠体4は、図4に示すように、断面矩形の上の下地材33の両端に側の下 地材34、34を垂下した門形をなすとともに、その内面には防水シート36を 介在させて小長さの内装板37が添着される。又前記防水シート36は、下地枠 体4周面に全長に亘って取付く化粧材39と該下地枠体4周面との間にも嵌挿さ れる。
【0022】 前記ドアサッシ5は、前記下地枠体4の外面にビス止めされる固定片41を有 する門形のサッシ枠42を具えるとともに、その下端は水平な土台部43により 継がれる。ドアサッシ5は、前記サッシ枠42、土台部43のなす矩形の空間に 出入口A用のドアDを適宜の丁番金具等により取付けるとともに、前記下地枠体 4の外面に前記固定片41をビス止めすることにより該下地枠体4に固着し、前 記ドア枠体3を形成する。
【0023】 さらにドア枠体3の下地枠体4は、前記壁パネル本体2の開口部Bに内方から 嵌着される。該嵌着により下地枠体4の周面は前記開口枠材12の周面に当接す るとともに、下地枠体4の前記内装板37は、壁パネル本体2の内装板20と整 一する。又下地枠体4の外面にビス止めされたドアサッシ5の前記固定片41は 、図2、図3に示すように、前記裏材21の張出し部21A内方を通り該固定片 41を目隠しする。
【0024】 なお前記壁パネル本体2、下地枠体4、ドアサッシ5は、予め工場で製造され た後、現場において前記の如く一体化され、壁パネル1を組立てる。然る後、該 壁パネル1は、本例では布基礎Fと階上の梁材45との間に建込まれる。
【0025】 布基礎Fは、図1、図2に示すように前記開口部B下方で途切れるとともに、 その上面にボルト止めされた断面L字の長尺な支持金具47の立上げ片47A先 端を、前記下の枠材9下面に設けられた条溝49に嵌合することにより壁パネル 1の下端が支持される。又壁パネル1の上端は、例えばラチス梁からなる階上の 梁材45下面に溶着した取付片50と前記上の枠材7上面にビス止めされるL字 の取付金具51の立片51Aとをボルト止めすることにより前記梁材45に固着 され、前記布基礎Fと梁材45との間に配設される。
【0026】 又壁パネル1の前記建込みにより前記ドアサッシ5の土台部43は、図2に示 すように、布基礎F上面を下方にこえて位置し、出入口Aで段差を有しかつ屋内 外の床面の下地を形成する基礎FA上に打設されるモルタルMによりその下端が 固定される。
【0027】 なお壁パネル1の前記空気路Cは、前記梁材45外面を覆う幕板53の通風路 Gに導通し、さらに該通風路Gは梁材45により下端が支持される階上の壁パネ ル54の空気路Hに導通する。
【0028】 階上の壁パネル54は、開口部を有しない点を除けば壁パネル1と略同構成を なすとともに、その下の枠材55外面略中央で外装板56下端が途切れることに より、下の枠材55の外面下部に露出部57を形成している。
【0029】 前記幕板53は、図2に示すように、壁パネル1の前記上の枠材7の外面7a に設けられた露出部26に内面下部が当接しかつ階上の壁パネル54の下の枠材 55外面の前記露出部57に内面上部が当接する基板59、該基板59外面に適 宜の間隔を有して垂直に固着される下地材60、該下地材60の上下で下地材6 0外面と面一にのびる横長矩形のコーキング下地材61、61、及び前記下地材 60の外面に固着される外装板62からなり、前記下地材60により前記基板5 9と外装板62との間に前記通風路Gが形成される。
【0030】 該通風路Gに連なる前記階上の壁パネル54の空気路Hはその上端において小 屋裏(図示せず)に、又通風路Gに連なる壁パネル1の空気路Cはその下端にお いて屋外に夫々導通し、これにより空気路C、通風路G、空気路Hに上昇する空 気流を発生させ外壁の通気と小屋裏の換気を行うことができる。
【0031】 なお本考案の出入口用の壁パネル1において、開口部Bを形成する前記開口枠 材12の内の縦枠材16、16の一つを前記縦の枠材10により形成し、開口部 Bを壁パネル本体2に偏在させて設けてもよい。
【0032】
叙上の如く本考案の出入口用の壁パネルは、壁パネル本体の建込みに先立ち下 地枠体にドアサッシを取付けたドア枠体を前記壁パネル本体の開口部に嵌着する ことにより壁パネルを形成するため、該壁パネルの建込みと同時に出入口を形成 でき、施工の省力化を図りうるとともに、壁パネルは、枠組の屋外面に裏材を介 して外装板を添着しているため、該外装板内方に通気用の空気路を形成でき、外 壁及び小屋裏の換気を便宜とする。
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】その縦断面図である。
【図3】その横断面図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】外壁の換気構造を略示する断面図である。
【符号の説明】 2 壁パネル本体 3 ドア枠体 4 下地枠体 5 ドアサッシ 7 上の枠材 9 下の枠材 10 縦の枠材 11 周囲枠 12 開口枠材 13 枠組 20 内装板 21 裏材 21A 裏材の張出し部 22 外装板 33 上の下地材 34 側の下地材 A 出入口 B 開口部 D ドア
Claims (1)
- 【請求項1】家屋の出入口を形成しかつ家屋の屋内外を
仕切る出入口用の壁パネルであって、上下の枠材とその
両端を継ぐ1対の縦の枠材とを有する周囲枠に、開口部
形成用の開口枠材を付設した枠組の屋内面に前記開口部
を残して内装板を添設しかつ屋外面に前記開口部内に張
出す張出し部を有する裏材を介して外装板を配した壁パ
ネル本体、および上の下地材の両端に側の下地材を垂下
した門形をなしかつ前記開口部に嵌着される下地枠体に
前記裏材の張出し部内方を通りかつ出入口用のドアを取
付けたドアサッシを固着したドア枠体からなり、前記ド
ア枠体を建込みに先立ち前記壁パネル本体に固定してな
る出入口用の壁パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10175291U JPH0752814Y2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 出入口用の壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10175291U JPH0752814Y2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 出入口用の壁パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542422U true JPH0542422U (ja) | 1993-06-08 |
JPH0752814Y2 JPH0752814Y2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=14308973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10175291U Expired - Lifetime JPH0752814Y2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 出入口用の壁パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752814Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056253A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Misawa Homes Co Ltd | サッシ枠の取付け方法 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP10175291U patent/JPH0752814Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056253A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Misawa Homes Co Ltd | サッシ枠の取付け方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0752814Y2 (ja) | 1995-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960528 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |