JP3321696B2 - 出 窓 - Google Patents

出 窓

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JP3321696B2
JP3321696B2 JP05491796A JP5491796A JP3321696B2 JP 3321696 B2 JP3321696 B2 JP 3321696B2 JP 05491796 A JP05491796 A JP 05491796A JP 5491796 A JP5491796 A JP 5491796A JP 3321696 B2 JP3321696 B2 JP 3321696B2
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Inventor
尚成 新屋
智紀 上田
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓部と収納部を備
えた出窓に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平4−16874号公報や実公平6
−19745号公報に開示されたように建物開口部の上
部寄りに窓部を取付け、その建物開口部の下部寄りに収
納部を取付けた出窓が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の窓部と収納部を
備えた出窓においては収納スペースを大きくする等のた
めに収納部を建物室内面よりも室内に突出させている。
一方、建物の床仕上げ作業は雨水の影響を受けないよう
にするために出窓を取付けた後に行なうのが普通であ
る。このために建物の床仕上げ作業等の場合に収納部の
建物室内面よりも突出した部分が邪魔になり、建物の床
仕上げ作業がやりずらくなる。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした出窓を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物躯体の
物開口部の室外側上部寄りに取付けた窓部と、前記建物
開口部の下部寄りに取付けた収納部を備えた出窓におい
て、前記収納部を、建物開口部の室外側下部寄りに取付
けられ室内側が開口した箱状の外部収納ユニットと、建
物開口部の室内側から取付けられて外部収納ユニットと
連結される内部収納ユニットより構成し、前記外部収納
ユニットの室内側部を建物躯体の室内側面よりも室外側
に位置させると共に、内部収納ユニットを建物躯体の室
内側面よりも室内側に突出させたことを特徴とする出窓
である。
【0006】
【0007】
【0008】
【作 用】本発明によれば、外部収納ユニットと窓部を
取付けた状態では外部収納ユニットが建物躯体の室内側
面よりも室外側に位置して室内側に突出しないから、こ
の状態で床の仕上げ作業を容易にできる。 よって、外部
収納ユニットと窓部を取付けた状態で床の仕上げ作業を
行い、その後に内部収納ユニットを室内から取付けて外
部収納ユニットと連結して収納部を組立できる。 したが
って、建物躯体の室内側面よりも突出した収納部を有す
る出窓を床の仕上げ作業に影響を与えることなしに取付
けできる。
【0009】また、外部収納ユニット5を取付けた後に
内部収納ユニット20を取付けて収納部としているか
ら、見込み寸法の異なる内部収納ユニット20を取付け
ることで収納部の見込み寸法を変更できる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示すように、建物躯体を構
成する左右の柱1,1と上横材2と下横材3とで建物開
口部4とし、この建物開口部4の下部寄りに収納部を構
成する外部収納ユニット5を取付け、この外部収納ユニ
ット5の上部と建物開口部4の上部寄りに窓部を構成す
る出窓本体6を取付ける。
【0013】前記外部収納ユニット5は上面板7と下面
板8と前面板9と左右の側面板10で室内部を開口した
箱状であり、その上面板7と下面板8に亘って図2に示
すように複数の仕切板11が取付けてある。この外部収
納ユニット5の上部寄りには前面下枠支持横材12と左
右の側面下枠支持横材13が取付けてある。
【0014】前記出窓本体6は窓枠14と屋根15を備
え、窓枠14を構成する前面下枠16が前面下枠支持横
材12に支持され、左右の側面下枠17が側面下枠支持
横材13に支持される。
【0015】前述のように外部収納ユニット5と出窓本
体6を取付けた後に図2に示すように窓枠14にガラス
板、ガラス障子などのパネル体18を取付けて窓部とす
る。そして内部収納ユニット20を室内から外部収納ユ
ニット5に取付けて収納部とする。この内部収納ユニッ
ト20は上面板21と下面板22と左右の側面板23と
で矩形枠状としてある。この内部収納ユニット20に扉
28を取付ける。
【0016】カウンター24は内部収納ユニット20の
上面板21と外部収納ユニット5の上面板7とに亘って
取付けられ、収納部の上部をカバーしている。
【0017】前記内部収納ユニット20、カウンター2
4における柱1より室内側に突出した部分に左右の化粧
側板25を取付け、内部収納ユニット20の下部に巾木
26を取付ける。建物開口部4の上部寄り室内側部に下
向きコ字状の窓枠27を取付ける。
【0018】前記外部収納ユニット5の下面板8は図3
に示すように内面プレート30と外面プレート31を前
後一対の木材のスペーサ32を介して接合し、内部に断
熱材33が設けてあり、この下面板8は断熱性に優れて
いる。
【0019】前記外部収納ユニット5の前面板9、側面
板10は図3と図4に示すように内面プレート34と外
面プレート35を上下一対の木材のスペーサ36を介し
て接合し、その内部に断熱材37を設けたものであり、
この前面板9、側面板10は断熱性に優れている。前記
内面プレート34は上のスペーサ36よりも上方に突出
し、その外面に木板38が設けてある。
【0020】これによって、前面板9、側面板10の上
部はL字状となって取付部9a,10aを有し、この取
付部9a,10aに前面下枠支持横材12、側面下枠支
持横材13がそれぞれ取付けてある。
【0021】前述のように外部収納ユニット5の室外に
突出して外気と接触する下面板8、前面板9、側面板1
0は断熱性に優れているから、収納部を経て室内と室外
とに熱が伝わることが低減し、収納部に結露が生じな
い。
【0022】前記前面下枠支持横材12と側面下枠支持
横材13は図3と図4に示すように同一断面形状であ
り、室外寄り上面12a,13aに上向片39と鉤形4
0を一体的に設けて室外側に向けて開口した下枠支持部
41を形成している。
【0023】前記窓枠14の前面下枠16、側面下枠1
7の下部室外寄りにはL字片42が室内側に向けて一体
的に設けてあり、このL字片42を下枠支持部41に係
合して乾式シール材43を介して載置してある。
【0024】このようであるから、外部収納ユニット5
を取付けた状態で窓枠6を室内側に向けて移動すること
で各L字片42が各下枠支持部41に入り込んで支持さ
れるし、L字片42と下枠支持部41との間が乾式シー
ル材43でシールされる。
【0025】したがって、窓枠6の前面下枠16、側面
下枠17を外部収納ユニット5の上部にビスを用いずに
支持できるし、現場で湿式シール材を充填せずにシール
できるから、窓枠14の取付け作業が簡単となる。
【0026】前記仕切板11は外部収納ユニット5より
も室内側に向けて突出し、その上端面11aの突出部寄
りは切欠きされて段部44を有し、下端面11bにおけ
る突出部寄りも切欠きされて突片45を一体的に有して
いる。
【0027】前記内部収納ユニット20の上面板21は
第1板50の室内寄り下面に第2板51を重ね合せたも
ので、その上面21a、下面21bは段付き形状となっ
ている。下面板22は内面プレート22aと下面プレー
ト22bの2層板状である。前記側面板23は内面プレ
ート52と外面プレート53を中間材54を介して接合
した3層板状としてある。下面板22の内面プレート2
2aには仕切板11の突片45が嵌合する溝55が形成
してある。下面板22の外面プレート22bの室内寄り
に巾木取付材56が取付けてある。
【0028】前記外部収納ユニット5の側面板10を構
成するスペーサ36が図5に示すように固定用金具57
で柱1の室外面に固定してある。左右の柱1の下部間に
おける下部寄りに図3に示すように支持材58が横架固
定してあり、この支持材58は外部収納ユニット5の下
面板8の内面よりも外部収納ユニット20の下面板22
の厚さだけ下に位置している。
【0029】前記内部収納ユニット20は室内より仕切
板11の突出部分をガイドとして室外に向けて押し込ん
で図3、図5に示すように、上面板21と下面板22と
側面板23を外部収納ユニット5の上面板7、下面板
8、側面板10に突き当てると共に、仕切板11の突片
45を溝55に嵌合し、下面板22を支持材58にビス
59で固着して取付ける。
【0030】前記外部収納ユニット5の側面板10の室
内側端面(スペーサ36)にはダボ穴60が形成され、
内部収納ユニット20の側面板23の室外側端面(スペ
ーサ54)にはダボ穴61が形成してある。この両方の
ダボ穴に接着剤を塗布したダボ62を嵌合してある。こ
れによって外部収納ユニット5と内部収納ユニット20
を位置ずれなく正しく連結できる。
【0031】前記カウンター24は室内から室外に向け
てスライドして取付けられ、その前端縁が前面下枠16
の凹部16a、側面下枠17の凹部17aに嵌合してあ
ると共に、外部収納ユニット20の上面板21の第2板
51にビス63で固定してある。これにより、カウンタ
ー24を室内側から簡単に交換できる。
【0032】前記カウンター24の室内側に突出した部
分には軟質樹脂などの軟質材より成るエッジ材64が取
付けてある。これによってカウンター24の室内側に突
出した部分の見栄えが良くなるし、人が触れた時に安全
である。
【0033】床材70は根太71に載置して取付けてあ
り、その根太71は根太掛け72で支持してある。前記
床材70は建物開口部4内まで突出して外部収納ユニッ
ト5の下面板8の室内側端面(スペーサ32)に当接し
ている。これにより、外部収納ユニット5の下部と床材
70が連結するので室内と室外の気密性が向上する。
【0034】前述のように床材70は収納部の室内側突
出部(内部収納ユニット20)の下方に突出しているの
で、この床を仕上げ作業する時に収納部の室内側突出部
が邪魔となるから、床を取付けて仕上げ作業した後に内
部収納ユニット20を取付け、その後に巾木26を取付
けると共に、化粧側板25を取付ける。
【0035】前記化粧側板25は内部収納ユニット20
の側面板23に取付ける。前記窓枠27は上枠73と左
右縦枠74で下向コ字状となり、その上枠73、縦枠7
4の室内側部に化粧縁75をそれぞれ取付けて、室内装
飾板76と連続させることで見栄えを良くしている。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、外部収納
ユニットと窓部を取付けた状態では外部収納ユニットが
建物躯体の室内側面よりも室外側に位置して室内側に突
出しないから、この状態で床の仕上げ作業を容易にでき
る。 よって、外部収納ユニットと窓部を取付けた状態で
床の仕上げ作業を行い、その後に内部収納ユニットを室
内から取付けて外部収納ユニットと連結して収納部を組
立できる。 したがって、建物躯体の室内側面よりも突出
した収納部を有する出窓を床の仕上げ作業に影響を与え
ることなしに取付けできる。
【0037】また、外部収納ユニット5を取付けた後に
内部収納ユニット20を取付けて収納部としているか
ら、見込み寸法の異なる内部収納ユニット20を取付け
ることで収納部の見込み寸法を変更できる。
【0038】
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】窓部と外部収納ユニットの斜視図である。
【図2】内部収納ユニット部分の斜視図である。
【図3】出窓取付状態の縦断面図である。
【図4】出窓取付状態の側部横断面図である。
【図5】出窓取付状態の収納部横断面図である。
【符号の説明】
4…建物開口部、5…外部収納ユニット、6…出窓本
体、20…内部収納ユニット、24…カウンタ、70…
床材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体の建物開口部の室外側上部寄り
    に取付けた窓部と、前記建物開口部の下部寄りに取付け
    た収納部を備えた出窓において、 前記収納部を、建物開口部の室外側下部寄りに取付けら
    れ室内側が開口した箱状の外部収納ユニットと、建物開
    口部の室内側から取付けられて外部収納ユニットと連結
    される内部収納ユニットより構成し、前記外部収納ユニットの室内側部を建物躯体の室内側面
    よりも室外側に位置させると共に、内部収納ユニットを
    建物躯体の室内側面よりも室内側に突出させたことを特
    徴とする出窓。
JP05491796A 1996-03-12 1996-03-12 出 窓 Expired - Lifetime JP3321696B2 (ja)

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